説明

黒白熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、高感度で画像色調に優れ、さらに保存安定性に優れた黒白熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤、発色現像薬、および該発色現像薬の酸化生成物と反応して色素を形成し得るカプラーを含有する黒白熱現像感光材料であって、前記感光性ハロゲン化銀を有する1方の面側の総アンモニア量が5mg/m2以上25mg/m2以下であり、該黒白熱現像感光材料を画像露光して熱現像して形成される画像の光学濃度が下記式(1)を満足することを特徴とする。
式(A) 0.02 < Dc < D/4
Dは0.2より大きな光学濃度を表す。Dcは該光学濃度における発色色素による光学濃度を表す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤、発色現像薬、および該発色現像薬の酸化生成物と反応して色素を形成し得るカプラーを含有する黒白熱現像感光材料であって、前記感光性ハロゲン化銀を有する1方の面側の総アンモニア量が5mg/m2以上25mg/m2以下であり、該黒白熱現像感光材料を画像露光して熱現像して形成される画像の光学濃度が下記式(A)を満足することを特徴とする黒白熱現像感光材料:
式(A) 0.02 < Dc < D/4
(式中、Dは1以上2以下の光学濃度を表す。Dcは該光学濃度における発色色素による光学濃度を表す。)。
【請求項2】
少なくとも前記感光性ハロゲン化銀、前記非感光性有機銀塩、および前記還元剤を含有する画像形成層、および少なくとも前記発色現像薬および前記カプラーを含有する非感光性層を有することを特徴とする請求項1に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項3】
前記画像形成層が前記発色現像薬を含有することを特徴とする請求項2に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項4】
前記発色現像薬が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化1】

(一般式(1)において、R1aおよびR2aは水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルコキシ基、アシル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルオキシカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルバモイル基、カルバモイル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルファモイル基、スルファモイル基であり、R3aおよびR4aが水素原子、ハロゲン原子、アルキル基であり、R3aおよびR4aはそれぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表し、R5aは置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、または置換又は無置換のヘテロ環基を表す。)。
【請求項5】
前記カプラーが下記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、または(Y−3)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化2】

(式中、X1は水素原子または離脱基を表し、Y1およびY2は電子求引性の置換基を表し、R1はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化3】

(式中、X2は水素原子または離脱基を表し、R2はアシルアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し、R3は水素原子、アルキル基またはアシルアミノ基を表し、R4は水素原子、または置換基を表す。R3とR4が互いに連結して環を形成してもよい。);
【化4】

(式中、X3は水素原子または離脱基を表し、R5はカルバモイル基またはスルファモイル基を表し、R6は水素原子または置換基を表す。);
【化5】

(式中、X4は水素原子または離脱基を表し、R7はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R8は置換基を表す。);
【化6】

(式中、X5は水素原子または離脱基を表し、R9はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R10は置換基を表す。);
【化7】

(式中、X6は水素原子または離脱基を表し、R11はアルキル基、アリール基、アシルアミノ基またはアニリノ基を表し、R12はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化8】

(式中、X7は水素原子または離脱基を表し、R13はアルキル基、アリール基、インドレニル基を表し、R14はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化9】

(式中、X8は水素原子または離脱基を表し、Zは5員ないし7員の環を形成するのに必要な2価の基を表し、R15はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化10】

(式中、X9は水素原子または離脱基を表し、R16、R17およびR18はそれぞれ置換基を表し、nは0ないし4の、mは0ないし5のいずれかの整数を表す。nまたはmが2以上のとき、複数のR16およびR17はそれぞれ同一の基であってもよいし、別々の基であってもよい。)。
【請求項6】
前記発色現像薬として、一般式(1)で表される化合物においてR1aおよびR2aがハロゲン原子であることを特徴とする請求項1〜請求項5いずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項7】
前記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、または(Y−3)で表される構造を有するカプラーにおいて、X1、X2、X3、X4、X5、X7、X8、およびX9が水素原子であることを特徴とする請求項1〜請求項6いずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項8】
前記画像形成層のバインダーの50質量%以上が、ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項9】
前記ポリマーラテックスが、下記一般式(M)で表されるモノマー成分を10質量%以上70質量%以下有するポリマーラテックスであることを特徴とする請求項8に記載の黒白熱現像感光材料:
【化11】

(式中、R01およびR02は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、およびシアノ基より選ばれる基である。)。
【請求項10】
前記一般式(M)のR01およびR02が共に水素原子、または一方が水素原子であり、他方がメチル基であることを特徴とする請求項9に記載の黒白熱現像感光材料。

【公開番号】特開2007−225936(P2007−225936A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−47549(P2006−47549)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】