説明

黒白熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、画像色調に優れ、さらに表面膜特性に優れた高画質の黒白熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀および非感光性有機銀塩を含有する画像形成層、および少なくとも1つの非感光性層を有し、該画像形成層および該非感光性層の少なくとも一方が発色現像薬およびカプラーを含有する黒白熱現像感光材料であって、前記非感光性層が平均粒径6.0μm以上のマット剤を3mg/m以上60mg/m以下含有し、かつ前記非感光性層を有する面の表面が高さ2.5μm以上の凸部を1mm当り10個以上400個以下有することを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、発色現像薬およびカプラーを含有する黒白熱現像感光材料であって、前記一方の面上に少なくとも1層の非感光性層を有し、前記非感光性層が平均粒径6.0μm以上12.0μm以下の第1のマット剤を3mg/m以上60mg/m以下含有し、さらに前記非感光性層を有する面側の表面が高さ2.5μm以上の凸部を1mm当り10個以上400個以下有することを特徴とする黒白熱現像感光材料。
【請求項2】
前記非感光性層が平均粒子が0.3μm以上5.5μm以下の第2のマット剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項3】
前記第1のマット剤の平均粒子サイズが、7.0μm以上10.0μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項4】
前記第2のマット剤の平均粒子サイズが、0.8μm以上4.5μm以下であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項5】
前記非感光性層が、最外層であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項6】
前記非感光性層のバインダーの50質量%以上がゼラチンであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項7】
前記発色現像薬が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化1】


(一般式(1)において、R1aおよびR2aは水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルコキシ基、アシル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルオキシカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルバモイル基、カルバモイル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルファモイル基、又はスルファモイル基であり、R3aおよびR4aが水素原子、ハロゲン原子、又はアルキル基であり、R3aおよびR4aはそれぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表し、R5aは置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、または置換又は無置換のヘテロ環基を表す。)。
【請求項8】
前記カプラーが下記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、または(Y−3)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化2】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、YおよびYは電子求引性の置換基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化3】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアシルアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し、Rは水素原子、アルキル基またはアシルアミノ基を表し、Rは水素原子、または置換基を表す。RとRが互いに連結して環を形成してもよい。);
【化4】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはカルバモイル基またはスルファモイル基を表し、Rは水素原子または置換基を表す。);
【化5】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、Rは置換基を表す。);
【化6】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R10は置換基を表す。);
【化7】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R11はアルキル基、アリール基、アシルアミノ基またはアニリノ基を表し、R12はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化8】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R13はアルキル基、アリール基、又はインドレニル基を表し、R14はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化9】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Zは5員ないし7員の環を形成するのに必要な2価の基を表し、R15はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化10】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R16、R17およびR18はそれぞれ置換基を表し、nは0ないし4の、mは0ないし5のいずれかの整数を表す。nまたはmが2以上のとき、複数のR16およびR17はそれぞれ同一の基であってもよいし、別々の基であってもよい。)。
【請求項9】
前記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、および(Y−3)においてX、X、X、X、X、X、X、X、およびXが水素原子であることを特徴とする請求項8に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項10】
前記カプラーが、一般式(C−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項8に記載の黒白熱現像感光材料:
【化11】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、YおよびYは電子求引性の置換基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)。
【請求項11】
前記一般式(C−1)においてXが水素原子であることを特徴とする請求項10に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項12】
前記感光性ハロゲン化銀および前記非感光性有機銀塩を含有する画像形成層、および前記画像形成層に隣接して前記カプラーを含有する非感光性層を有し、前記画像形成層と前記非感光性層の少なくとも一方が前記発色現像薬を含有することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一方に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項13】
前記カプラーを含有する非感光性層が前記発色現像薬を含有することを特徴とする請求項12に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項14】
前記画像形成層が下記一般式(R)で表される還元剤を含有することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の黒白熱現像感光材料:
【化12】


(一般式(R)において、R1dおよびR1d’は各々独立に置換又は無置換のアルキル基を表す。R2dおよびR2d’は各々独立に水素原子、ベンゼン環に置換可能な置換基を表す。Lは−S−基または−CHR4d−基を表す。R4dは水素原子、置換又は無置換のアルキル基を表す。R3dおよびR3d’は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。)。
【請求項15】
画像露光し熱現像して形成される画像の光学濃度が下記式(A)を満足することを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
式(A) 0.02 < Dc < D/4
(式中、Dは光学濃度が1.0以上2.0以下の範囲の値を表す。Dcは該光学濃度における発色色素による光学濃度を表す。)。

【公開番号】特開2007−256667(P2007−256667A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−81470(P2006−81470)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】