説明

(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸1水和物の精製方法

【課題】(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンを(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸で光学分割して(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の結晶を得る方法において、結晶に光学異性体を含む場合、多量の溶媒を使用せず、簡便な操作で、収率よく精製する方法を提供すること。
【解決手段】光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対してアセトン2〜3mlを使用し、48〜56℃で懸濁、ろ過して精製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の精製方法に関する。さらに詳しくは、抗鬱剤塩酸パロキセチンの有用な中間体である(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の精製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物は抗鬱剤である塩酸パロキセチンの有用な中間体である。
(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物は、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンを(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸で光学分割して得られる。従来、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンを(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸を用いて光学分割する方法として、水溶媒で光学分割する方法(特許文献1)、アセトン:水=0.1〜0.5:1の溶媒系で光学分割する方法(特許文献2)が知られている。

【特許文献1】特開平10‐291975号公報
【特許文献2】特開2001‐131148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンを(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸を用いて、水溶媒中で光学分割する特許文献1の方法は、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン1gに対して、約25容量倍(25ml)の水を使用して光学分割し、得られた結晶の純度が充分でなく、光学純度を向上させるために、さらに約12容量倍の水で再結晶をする必要があり、収率が低下する。
また、特許文献2の方法には、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン1gに対して溶媒量が約15ml使用し、容積効率がよくない。また、特許文献2には、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン1gに対して10mlのアセトン溶媒に水を加えて、光学分割する方法も記載されているが、光学異性体が3.2%混入すると記載されている。
【0004】
光学分割において、容積効率を高めるために溶媒量を削減したり、晶析温度が低下した場合などにより、得られる結晶に光学異性体が混入して光学純度が低下する。このような場合、再結晶などにより精製する必要がある。
光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物を、水で再結晶すると、収率が低下し、アセトンで再結晶する場合、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の溶解度が低いため、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して20ml以上の大過剰のアセトンが必要であり、経済的ではない。
このため、光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物を、多量の溶媒を使用せず、簡便な操作で、収率よく精製する方法が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物を、多量の溶媒を使用せず、簡便な操作で、収率よく精製する方法を見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して、アセトン2〜3mlを使用し、48〜56℃で懸濁、ろ過することを特徴とする、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の精製方法、
[2]48〜56℃で懸濁させた後、26〜32℃で熟成する上記[1]に記載の方法、
[3]48〜56℃で懸濁させた後、5〜10℃/時間の割合で冷却して、26〜32℃で熟成する上記[2]に記載の方法、に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の方法により、光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して、アセトン2〜3mlを使用し、48〜56℃で懸濁、ろ過することにより、抗鬱剤塩酸パロキセチンの有用な中間体として好適に使用しうる、高純度の(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物を得ることができるという優れた効果が奏される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明は大気下で実施してもよいが、窒素などの不活性ガス雰囲気下で実施してもよい。
本発明の原料として使用する(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジは、種々の方法で製造できる。例えば、特許文献2の参考例記載の方法により製造することができる。
分割剤である(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸は、特許3257779号公報の方法により製造することができる。
【0009】
本発明に使用する、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物は光学異性体が50%程度含有していてもよい。
(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物は光学異性体が含有していても使用できるために、特許文献1または2に記載の方法に準じて製造してもよい。
【0010】
アセトンの使用量としては、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して、通常2〜3ml、好ましくは2.4〜2.8mlである。
アセトンの量が、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して2mlを下回ると、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸の光学異性体を十分除去できない虞があり、また3mlを超える場合は、加えた量に見合う効果がなく、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の収率が低下する虞がある。
【0011】
アセトン中で懸濁する温度としては、48℃〜アセトンの沸点である56℃である。懸濁の温度が48℃を下回ると、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸の光学異性体が十分除去できない虞がある。

懸濁の時間としては、特に限定されないが、30分間以上であればよく、通常1〜6時間の範囲である。
【0012】
次いで、26〜32℃まで冷却する。
26〜32℃までの冷却速度としては、通常5〜10℃/時間が好ましい。冷却速度が10℃/時間を超えると、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸の光学異性体が混入する虞があり、冷却速度が5℃/時間を下回ると冷却に時間がかかり、経済的でない。
熟成は26〜32℃の温度で行う。熟成温度が26℃を下回ると、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸の光学異性体が混入する虞があり、32℃を超えると収量が低下する虞がある。
熟成の時間としては、通常3時間以上、好ましくは6時間以上であり、24時間までで充分である。
【0013】
次いで結晶をろ過する。ろ過温度は熟成の温度と同じでよい。
結晶はアセトンで洗浄する。洗浄に用いるアセトンの量は特に限定されないが、用いた(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して、通常1〜2mlである。
得られた(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の結晶は、通常60℃未満の温度で乾燥する。乾燥を早めるために減圧下乾燥してもよい。
【0014】
得られた(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物は、抗鬱剤塩酸パロキセチンの有用な中間体として好適に使用する事ができる。
【実施例】
【0015】
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。

(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンは特許文献2の参考例記載の方法により製造した。

また、(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸は特許3257779号公報の方法により製造した。

光学純度の測定は以下の方法により実施した。
HPLC条件
検出器 :UV 265nm、
カラム :SUMICHIRAL OA‐4000(4.6mmφ×25cm)、
カラム温度 :25℃、
移動相 :ヘキサン/2‐プロパノール/メタノール/トリフルオロ酢酸混液(2000:200:40:1)、
流量 :1.0mL/min
【0016】
製造例1
(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物
反応容器に、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン50g(0.239モル)と(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸62.3g(0.478モル)を加え、アセトン275mlで加熱溶解した。53℃で水8.61g(0.957モル)を加え、同温度範囲で0.5時間攪拌した。
1時間で5℃まで冷却し、1〜5℃で18時間攪拌した。同温度でろ過、100mlのアセトンで洗浄し、60℃で減圧下、乾燥した。(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物104gを得た。収率は89.38%、光学異性体は46.16%であった。
【0017】
実施例1
反応容器に、製造例1の(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物50.0g、アセトン130ml加えて50〜54℃まで加熱し、同温度範囲で3時間攪拌した。
5〜10℃/時間の割合で冷却し、27〜31℃で22.5時間熟成した。同温度でろ過、50mlのアセトンで洗浄し、60℃で減圧下、乾燥した。(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物22.25gを得た。精製収率は44.5%、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンからの収率は39.8%、光学異性体は1.5%であった。
【0018】
製造例2
反応容器に、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン50g(0.249モル)と(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸62.3g(0.249モル)を加え、アセトン300mlで加熱溶解した。51℃で水8.61g(0.478モル)を加え、同温度範囲で3時間攪拌した。
2時間で28℃まで冷却し、27〜28℃で24時間熟成した。同温度でろ過、100mlのアセトンで洗浄し、60℃で減圧下、乾燥した。(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物50.5gを得た。収率は43.43%、光学異性体は2.9%であった。
【0019】
実施例2
反応容器に、製造例2の(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物30.0g、アセトン78ml加えて50〜54℃まで加熱し、同温度範囲で3時間攪拌した。
5〜10℃/時間の割合で冷却し、27〜31℃で19時間熟成した。同温度でろ過、60mlのアセトンで洗浄し、60℃で減圧下、乾燥した。(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物28.58gを得た。精製収率は95.3%、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンからの収率は40.2%、光学異性体は0.5%であった。
【0020】
製造例3
反応容器に、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン10g(47.79ミリモル)と(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸12.41g(47.79ミリモル)を加え、アセトン50mlで加熱溶解した。51℃で水1g(55.49ミリモル)を加え、50〜54℃で1時間攪拌した。
1.5時間で31℃まで冷却し、30〜31℃で1.5時間熟成した。同温度でろ過、20mlのアセトンで洗浄し、60℃で減圧下、乾燥した。(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物10.25gを得た。収率は44.05%、光学異性体は3.5%であった。
【0021】
実施例3
反応容器に、製造例3の(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物9.0g、アセトン23mlを加えて50〜54℃まで加熱し、同温度範囲で3時間攪拌した。
5〜10℃/時間の割合で冷却し、27〜31℃で19時間熟成した。同温度でろ過、18mlのアセトンで洗浄し、60℃で減圧下、乾燥した。(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物8.39gを得た。精製収率は92.6%、(3SR,4RS)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジンからの収率は40.8%、光学異性体は0.7%であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学異性体を含む(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物1gに対して、アセトン2〜3mlを使用し、48〜56℃で懸濁し、ろ過することを特徴とする、(3S,4R)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン (+)‐2’‐クロロタルトラニル酸 1水和物の精製方法。
【請求項2】
48〜56℃で懸濁させた後、26〜32℃で熟成する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
48〜56℃で懸濁させた後、5〜10℃/時間の割合で冷却して、26〜32℃で熟成する請求項2に記載の方法。

【公開番号】特開2006−282607(P2006−282607A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−105853(P2005−105853)
【出願日】平成17年4月1日(2005.4.1)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】