説明

1本または多数の単一要素からなるアンカー引張り部材と、腐食防止されたアンカーヘッド構造体とを備えたグラウンドアンカーまたはロックアンカー

【課題】鋼棒、鋼線、または鋼撚り線のような要素からなる永久アンカーに関する。
【解決手段】アンカー引張り部材は穿設穴2内に挿入され固着される一方、穿設穴2の大気側の端部におけるアンカー引張り部材の定着は所定のアンカーヘッド構造体7によって行われる。よってアンカーヘッド構造体7は基礎10における直接的または間接的な支持のための支持要素8と、単一要素3を固定するための定着手段14とを備えている。この定着手段は支持要素に支持されつつ単一要素3に摩擦的に連結可能で、さらにキャップ17をその他のアンカーヘッド構造体7に固定するために、支持要素と定着手段14との間に接続要素12が配置され、この接続要素が周面に第1ロック手段を備え、キャップ17が周面に形成された第2ロック手段を備え、第1ロック手段と第2ロック手段がキャップ17と接続要素13を摩擦的に連結するために協働する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載した、1本または多数の単一要素からなるアンカー引張り部材と、腐食防止されたアンカーヘッド構造体とを備えたグラウンドアンカーまたはロックアンカーに関する。
【背景技術】
【0002】
グラウンドアンカーまたはロックアンカーは、アンカーヘッドの範囲において深い位置にある地層に力を加えることが重要であるときに使用される。そのために、冒頭に述べたアンカーはアンカー引張り部材を備えている。このアンカー引張り部材は例えば、通常全長にわたっておねじを有する個々の鋼棒によって形成可能である。このようなアンカーはロックボルトまたはグラウンド釘として知られている。このロックボルトまたはグラウンド釘は、その全長にわたって注入モルタルを挿入することによって穿設穴の壁に連結され、続いて固定されるかまたはいわゆるフリープレイアンカーとして穿設穴の底の範囲においてのみ定着され、大気側の端部において予備固定される。固定または予備固定はアンカーナットを用いて行われる。このアンカーナットは棒アンカーのねじにねじ込まれてアンカー板に支持される。
【0003】
さらに、多数の単一要素からなるアンカー引張り部材を備えた冒頭に述べたアンカーが知られている。単一要素は通常、穿設穴の最も内側で穿設穴の壁に定着される鋼撚り線によって形成される。このような撚り線アンカーは一般的に、フリープレイアンカーとして成形される。撚り線がおねじを備えていないので、定着ディスクがアンカーヘッドの範囲において定着を行う。この定着ディスク内で、鋼撚り線が定着楔によって摩擦連結的に保持される。
【0004】
グラウンドアンカーとロックアンカーは一時的な使用と永久的な使用の両方のために用いられる。永久的な使用は、腐食防止に適した構造を必要とする。その際、穿設穴内の範囲の腐食防止と、アンカーヘッドの範囲、すなわち穿設穴の外の範囲の腐食防止とは異なっている。穿設穴内の範囲の腐食防止では、注入モルタルを穿設穴に注入することにより、鋼表面の不動態化が行われ、場合によってはさらに合成樹脂で被覆される。アンカーヘッドの範囲では、露出する部分を腐食防止剤、例えばグリースで覆うことによって腐食防止が行われる。
【0005】
アンカー引張り部材として多数の鋼撚り線を有するプレスアンカーが特許文献1より知られている。このアンカー引張り部材は穿設穴に挿入され、大気側の端部で定着ディスクと楔を用いてアンカー板に定着される。個々の鋼撚り線はその自由端が定着ディスクから突出している。それによって、再固定する場合または個々の撚り線を分解する場合に、撚り線の端部を固定プレスによって掴むことができる。
【0006】
アンカーヘッドの範囲において腐食防止するために、定着ディスクと、鋼撚り線の突出端部を取り囲むキャップが設けられている。このキャップには腐食防止剤が充填され、キャップはエッジフランジを介してボルトによってアンカー板に固定されている。
【0007】
アンカーヘッドの範囲におけるこの種の腐食防止は有効であることが実証された。しかしながら、後でしばしば、固定ボルトの頭も覆うような、アンカーヘッドの保護塗装を行うことが判った。従って、特に、保守または整備作業中のキャップの後の分解の際に、ボルトの頭から残った色を除去しなければならない。これはきわめて面倒である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】独国実用新案第203 14 997U1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この背景をふまえて、本発明の根底をなす課題は、特に組み立ておよび分解作業が容易になるように、アンカーヘッドの構造を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は請求項1の特徴を有するグラウンドアンカーまたはロックアンカーによって解決される。
【0011】
本発明の有利な実施形は従属請求項から明らかである。
【0012】
本発明の基本思想は、キャップをその他のアンカーヘッドに固定するためのロック手段を、外部からアクセスできない範囲、例えばキャップ内の保護された範囲に配置することにある。これは本発明に従い、単一要素を同心的に取り囲みかつ支持要素に連結された接続要素を用いて行われる。接続要素はその外周面に第1ロック手段を備えている。この第1ロック手段はキャップの内周面の第2ロック手段と協働する。これにより、ロック手段は、例えば保護塗装や機械的な損傷のような後の外部手段によって、その機能を損なわれることがない。さらに、キャップ内の腐食防止によって、ロック手段が同様に腐食防止されるので、ロック手段の機能が永久的に維持され、何年も経ってからキャップの取り外しを困難なく行うことができる。
【0013】
他の効果は、キャップの装着中にロック手段が作用することにある。これはきわめて迅速に行うことができるので、ボルトによる固定と比べて作業コストを大幅に低減することができる。
【0014】
従って、ロック手段が外部から見えないので、本発明に係るアンカーは外観が改善され、ロック手段が見えない第3者による、キャップの不当な取り外しを困難にする。さらに、キャップを取り外すために特殊工具の使用を必要とするデザインされたキャップ構造が、不当な使用を防止する働きをする。多角形横断面、例えば正四角形または正六角形の横断面を有する凹部または突出部を、ねじ込みキャップのカバーの中央に配置することができる。この凹部または突出部には、それに対応して形成された工具が係合する。その代わりに、ねじ込みキャップの外周に、工具を摩擦的に連結可能な手段、例えば工具を装着するのに適した平らな面または成形された面を設けることができる。
【0015】
本発明の有利な実施形では、接続要素が単一要素に嵌合可能な環状ディスクからなり、この環状ディスクがアンカーナットとアンカー板の間に挟持され、その外周面がキャップの内周面のロック手段と相互作用する。この場合、アンカー板は支持要素としての働きをする。このような実施形は製造技術的な観点から有利である。というのは、アンカーヘッドの組み立ての際に初めて残りの部品と組み合わせられる固有の部品が、簡単に、従って経済的に製作可能であるからである。
【0016】
これに対して、代替的な実施形では、接続要素がアンカー板から一体的に突出する円筒状の突出部によって形成されている。これは特にアンカーの組み立て時に有利である。なぜなら、固有の部品を在庫して管理する必要がないからである。
【0017】
キャップの残りのアンカーヘッド構造体に固定するためのロック手段は好ましくはねじ、特に並目ねじからなっている。それによって、キャップをアンカーヘッドに迅速かつ確実に固定することができる。その際、キャップはその全周にわたってアンカー板に摩擦連結的にかつ封止的に接続される。
【0018】
その代わりに、ロック手段は差込みロック部材の形に形成可能である。この差込みロック部材は同様に、迅速かつ確実なロック機構である。
【0019】
本発明は、角度を補正するアンカーと、角度を補正しないアンカーの両方に適用可能である。角度を補正する場合、ロック手段を備えた接続要素は球欠状板に配置されている。この場合、球欠状板は支持要素としての働きをする。従って、本発明の用途は非常に広い。
【0020】
多数の単一要素を備えたアンカー、例えば撚り線アンカーにおいて、本発明を実施することができる。この場合、ロック手段は好ましくは定着ディスクの外周面にまたはアンカー板自体に配置されている。
【0021】
本発明の他の実施形では、ロック手段をキャップの外周面に配置することが可能である。この場合、接続要素は周方向に延在するカラーによって形成され、このカラーは環状ディスク、球欠状板、アンカー板または定着ディスクの上面から一体的に突出し、その内周面に、相補的なロック手段が延在している。
【0022】
次に、図に示した実施形態に基づいて本発明を詳しく説明する。その際、構造的に同一の部品および機能的に同じように作用する部品には、本発明の理解を容易にするために、同じ参照符号が使用される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るアンカーの取付け状態の縦断面図である。
【図2】図1に示したアンカーのアンカーヘッドの範囲の、キャップ装着中の部分断面図である。
【図3】本発明に係るロック手段を備えたキャップの縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態のアンカーヘッドの範囲の部分断面図である。
【図5】角度補正部を有する本発明に係るアンカーのアンカーヘッドの範囲の部分断面図である。
【図6】角度補正部を有する本発明に係るアンカーの他の実施形態のアンカーヘッドの範囲を示す図である。
【図7】角度補正部を有する本発明に係るアンカーの付加的な実施形態のアンカーヘッドの範囲を示す図である。
【図8】図8aは多数の単一要素を備えたアンカーの本発明に係るアンカーヘッドの半分の部分断面図である。図8bは多数の単一要素を備えたアンカーの本発明に係るアンカーヘッドの、異なる実施形態の半分の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1〜3は本発明の第1実施形態を示している。図1と図3は、構造的な形成が許容されるならば、図4〜8に示したアンカーヘッド構造体の実施形態にも当てはまる。
【0025】
穿設穴2内に配置されたロックアンカー1が示してある。ロックアンカー1のアンカー引張り部材は、リブ付き鋼棒3の形をした1本の単一要素からなっている。この鋼棒の縦軸線は参照符号4で示してある。ロックアンカー1は、鋼棒3にねじ込まれた拡開ジベル6によって、穿設穴の底5に引き抜かれないように定着されている。
【0026】
ロックアンカー1の大気側の端部はアンカーヘッド7によって形成されている。このアンカーヘッドの構造は図2に拡大して図示されている。穿設穴2の開口を覆うアンカー板8が示してある。このアンカー板は外周が長方形または円形であり、そして鋼棒3を通過させるために中央の孔9を有する。アンカー板8はその下面が基礎10に支持される一方、上面11が孔9に対して同心的に配置された環状ディスク12のための支持部としての働きをする。環状ディスク12は鋼棒3の自由端に嵌められ、その外周におねじ13の形をしたロック手段を備えている。
【0027】
鋼棒3のねじにアンカーナット14が螺合され、環状ディスク12をアンカー板8の上面11に締付けている。それによって、環状ディスク12はアンカーナット14とアンカー板8との間で相対回転しないように鋼棒3上に保持されている。
【0028】
穿設穴2内において、ロックアンカー1を注入物質によって部分的にまたは完全に取り囲むことができる。これにより、穿設穴2内での腐食が防止される。
【0029】
図3は、アンカーヘッド7の範囲において腐食を防止する働きをする本発明に係るキャップ17を示している。キャップ17は中空円筒体18によって形成され、その一端はカバー19によって閉鎖されている。それによって、鐘形の中空室20が生じる。開口21側のキャップ17の端部はめねじ23を有するねじ付き部分22によって形成されている。腐食防止のために、中空室20には腐食防止剤24が充填されている。
【0030】
図2から明らかなように、ねじ付き部分22が環状ディスク12に接触するまで、このようなキャップ17が軸方向からアンカーヘッド7に嵌められる。開口21のエッジがアンカー板8の上面11に接触するまで、キャップ17のめねじ23を環状ディスク12のおねじ13にねじ込むことにより、キャップ17とアンカー板8の間が封止される。
【0031】
キャップ17をねじ込むために、キャップは場合によっては、特殊工具をかみ合わせて装着するための適切な形状部を、外周部またはカバーに備えることができる。この形状部は例えば、キャップ17のカバー19の外面に形成した、図1〜6に示す同軸の六角形の突出部37である。この突出部37の代わりに、適当に形成された凹部またはキャップ17の中空円筒体18の外周に適切に形成された面を設けることができる。
【0032】
図4に示した本発明の実施形態は、既に述べた実施形態とほとんど一致している。重要な違いは、ロック手段がアンカー板8の上面11から一体的に突出する円筒状の突出部25によって形成される点だけである。突出部25はその外周にねじ13を有する。このねじはキャップ17を固定する際にロック手段としてのキャップのめねじ23と螺合する。その代わりに、ロック手段をアンカー板8の外周に直接設けることができる。そのためには、キャップ17を大きな直径に形成する必要がある。
【0033】
図1〜4に示したアンカー1の引張り部材はアンカー板8の上面11に対して垂直に延在しているが、図5、6に示す用途の場合には縦軸線4がアンカー板8に対して傾斜している。その際、アンカー1が純粋な引張り荷重だけを受けるようにするためには、アンカーヘッド7の範囲において角度を補正する必要がある。
【0034】
そのために、図5、6の実施形態の場合には、変形されたアンカー板8’と定着手段との間に、球欠状板26が設けられている。この球欠状板26は変形されたアンカー板8’に支持される球形の下面27を有する。アンカー板8’の変形は、中央の孔9’が拡大されていることと、球欠状板26に対する接触接合範囲に球面状の支承面28が形成されていることにある。これにより、球欠状板26はアンカー板8’と共に球継手を形成する。この球継手は、アンカー板8’と相対的な球欠状板26の揺動運動を可能にする。
【0035】
図5に示した本発明の実施形態は、平らな上面29を有する球欠状板26を備えている。この上面は環状ディスク12を支持する働きをする。環状ディスク12は前述の実施形態で説明したものと同じであり、ロック手段としておねじ13を備えている。さらに、球欠状板26は下面27の方に段状にまたは円錐状に拡がった、鋼棒3を通すための中央の貫通孔30を備えている。その他は図1、4を参照して説明したことが当てはまる。
【0036】
図6に示した本発明の実施形態は、接続要素として、固定されていない環状ディスク12の代わりに、球欠状板26の上面29に一体に形成された円筒状突出部39が設けられている点が、前述の実施形態と異なっている。この突出部はロック手段として外周にねじ23を備えている。この実施形態は図4に示した実施形態とほとんど一致しているので、繰り返しを避けるために、上述の該当部分が参照される。
【0037】
本発明の他の実施形態が図7に図示されている。そこには、変形された球欠状板26’が示してある。この球欠状板はアンカー板8’に支持され、そしてカラー38に特徴がある。このカラーは球欠状板26’の外周に沿って周方向に延在し、球欠状板の上面29’から突出している。カラー38は縦軸線4寄りのその内面に、ロック手段、例えばねじを備えている。このねじは、摩擦的に連結するために、キャップ17’の外周に設けた相補的なロック手段と協働する。従って、この実施形態の場合、ロック手段を備えたキャップ17’の下側エッジは、カラー38によって形成された収容部内に保護されて配置されている。
【0038】
図8a、8bはアンカー1’に関する本発明の変形を示している。このアンカーのアンカー引張り部材は鋼撚り線31の形をした多数の単一要素を備えている。アンカーヘッド7’が縦軸線4に関して対称であるので、図8a、8bは簡単化のためにアンカーヘッドの半分だけを示している。
【0039】
図8aに示したアンカー1’と図8bに示したアンカー1’は共に、多数の鋼撚り線31を備えている。この鋼撚り線は定着範囲において束にまとめられて穿設穴2から出ている。穿設穴2はアンカー板8によって縁取りされている。このアンカー板は基礎10に対して支持され、穿設穴2と一直線上に並ぶ中央の孔を備えている。アンカー板8は同軸配置された定着ディスク32のための支承面としての働きをする。定着ディスクは鋼撚り線31の数と同じ数の貫通孔を有する。この貫通孔は鋼撚り線31の端部の方へ円錐状に拡がっている。鋼撚り線31は貫通孔に通され、公知のごとくテーパ状定着楔33によって定着される。この定着楔は貫通孔のテーパ状に延在する部分内に配置されている。
【0040】
保護キャップ17をアンカーヘッド7’に固定するために、アンカー板8が接続要素としての働きをする。そのために、アンカー板8の外周に周方向に延在する第1のロック手段、例えばねじが、キャップ17の内周に相補的に形成された第2のロック手段と協働する。
【0041】
図8bの実施形態は、第1ロック手段がアンカー板8ではなく、定着ディスク32の外周に配置されている点が、図8aの実施形態と異なっている。この第1ロック手段はキャップ17の内周に設けた第2ロック手段に摩擦的に連結される。
【符号の説明】
【0042】
1 ロックアンカー
2 穿設穴
3、31 単一要素
7 アンカーヘッド構造体
8、26、26’ 支持要素
10 基礎
12、25、38 接続要素
13、25 接続要素
14 定着手段
17 キャップ
32 定着ディスク
33 定着楔
25、37 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えば鋼棒、鋼線、または鋼撚り線のような1本または多数の単一要素(3、31)からなるアンカー引張り部材を具備し、このアンカー引張り部材が穿設穴(2)内に挿入され、かつそこで定着され、さらに穿設穴(2)の大気側の端部にアンカー引張り部材を定着するためのアンカーヘッド構造体(7)を具備し、このアンカーヘッド構造体(7)が基礎(10)における直接的または間接的な支持のための支持要素(8、26、26’)と、単一要素(3)を固定するための定着手段(14)とを備え、この定着手段が支持要素(8、26、26’)に支持されつつ単一要素(3)に摩擦的に連結可能であり、さらにアンカーヘッド(7)の大気側端部において定着手段(14)と単一要素(3)の端部を取り囲むキャップ(17)を具備している、グラウンドアンカーまたはロックアンカー、特に永久アンカーにおいて、
支持要素(8、26、26’)と定着手段(14)との間に接続要素(12、25、38)が配置され、この接続要素が周面に第1ロック手段を備えていることと、キャップ(17)が周面に相補的に形成された第2ロック手段を備え、第1ロック手段と第2ロック手段がキャップ(17)と接続要素(13、25)を摩擦的に連結するために協働することを特徴とするアンカー。
【請求項2】
第1ロック手段が接続要素(12、25)の外周面に配置され、第2ロック手段がキャップ(17)の内周面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアンカー。
【請求項3】
接続要素が周方向に延在するカラー(38)を備え、第1ロック手段がカラーの内周面に配置され、第2ロック手段がキャップ(17)の外周面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアンカー。
【請求項4】
接続要素が環状ディスク(12)を備え、この環状ディスクが支持要素(8、26)と定着手段(14)との間に嵌合されて挟持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項5】
接続要素が中空円筒状の突出部(25)を備え、この突出部が1本または複数本の単一要素(3)を取り囲んで支持要素(8、26)の支持面(11)から突出するように一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項6】
接続要素(12、25、38)の第1ロック手段とキャップ(17)の第2ロック手段が螺合するねじ(13、23)からなっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項7】
接続要素の第1ロック手段とキャップの第2ロック手段が差込みロック部材を形成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項8】
支持要素がアンカー板(8)によって形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項9】
支持要素が球欠状板(26)によって形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項10】
定着手段が単一要素(3)の端部のおねじに螺合可能なアンカーナット(14)によって形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項11】
定着手段が定着楔(33)を備えた定着ディスク(32)によって形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項12】
キャップ(17)がその外面に、工具を装着するための手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のアンカー。
【請求項13】
手段がキャップ(17)のカバーに形成された四角形または六角形の中央の凹部または突出部(37)からなっていることを特徴とする請求項12に記載のアンカー。
【請求項14】
手段がキャップ(17)の周面の平らな面または成形された面からなっていることを特徴とする請求項12に記載のアンカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−174309(P2009−174309A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14931(P2009−14931)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(502079351)ディビダーク−システムズ・インテルナチオナル・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (2)
【Fターム(参考)】