説明

4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリルの調製方法

一般式(I)の化合物


(式中、Rは、シアノ基、−COOR1または−CONR2R3基を示し、ここでR1、R2およびRは、以下の原子または基:水素原子、直鎖または分枝C1−7アルキル基、C3−6シクロアルキル基から選ばれる同じまたは同じでない置換基;または所定の場合において、C1−4アルキル基もしくはトリフェニルメチル基によって置換されたテトラゾリル基を表す。)を調製する方法であって、一般式(II)の化合物(式中、Rの意味は上で定義した通りである。)を以下の臭素源としての試薬対の1つ:臭素酸塩と亜硫酸水素塩、または臭素酸塩とピロ亜硫酸塩、または臭化物と過炭酸塩、または臭化物と過ホウ酸塩と、水性−有機2元系において反応させること、および場合により一般式(I)で得られた化合物を反応混合物からそれ自体公知の方法によって単離する方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0001】
本発明の主題は、一般式(I)の化合物
【0002】
【化1】

(式中、Rは、シアノ基、−COORまたは−CONR基を示し、ここでR、RおよびRは、以下の原子または基:水素原子、直鎖または分枝C1−7アルキル基、C3−6シクロアルキル基から選ばれる同じまたは同じでない置換基;または所定の場合において、C1−4アルキル基もしくはトリフェニルメチル基によって置換されたテトラゾリル基を表す。)
の新規調製方法であって、一般式(II)の化合物
【0003】
【化2】

(式中、Rの意味は、上で与えた通りである。)
の本発明で定義される方法による臭素化による、一般式(I)の化合物の調製方法である。
【0004】
一般式(I)の化合物は、各種の生物活性化合物、例えば血圧降下およびアンギオテンシン拮抗イルベサルタン、テルミサルタンおよびオルメサルタンへの有用な中間体である(EP454511、EP503214A、EP503785A)。
【0005】
一般式(II)の化合物の臭素化による一般式(I)の化合物の調製および純粋形でのこれの単離は困難を伴う。以前の公知の方法は副生成物も生じさせ、該副生成物は一般式(I)の化合物の適切な4,4−ジブロモ誘導体である。これらの4,4−ジブロモ誘導体は、一般式(I)の化合物から分離するのが困難である。さらに、臭素化剤および以前の公知の方法で利用される手順には、幾つかの欠点がある。
【0006】
本発明者らは、公知の方法の欠点を回避して、一般式(II)の化合物から容易なおよび環境に優しい方法で一般式(I)の化合物を調製可能にする、ならびにスケールアップに好適でもある臭素化方法を考案することを目的とした。
【0007】
本発明者らは、一般式(II)の化合物(式中、式Rは、シアノ基、−COORまたは−CONR基を示し、ここでR、RおよびRは、以下の原子または基:水素原子、直鎖または分枝C1−7アルキル基、C3−6シクロアルキル基から選ばれる同じまたは同じでない置換基;または所定の場合において、C1−4アルキル基もしくはトリフェニルメチル基によって置換されたテトラゾリル基を表す。)が臭素源としての以下の試薬の対の1つ:臭素酸塩およびピロ亜硫酸塩または臭化物および過炭酸塩または臭化物および過ホウ酸塩と水性−有機2元系において反応する場合に、次に一般式(I)の生じた化合物がごく少量の4,4−ジブロモ副生成物のみを含有し、該副生成物から生成物を良好および容易に分離できることを見出した。さらに、利用した臭素化剤は安価であり、扱いが容易である。
【0008】
上の新規方法の間に、アルカン、シクロアルカン、芳香族炭化水素、ハロゲン化アルカン、ハロゲン化芳香族炭化水素または脂肪族カルボン酸エステルを溶媒として使用することができる。このような有機相は:ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモメタン、ブロモクロロメタン、炭素テトラクロリド、エチルアセタートまたはメチルアセタートを備える。
【0009】
臭素源の構成要素は、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムまたは他のアルカリ金属臭素酸塩から、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウムまたは他のアルカリ金属亜硫酸水素塩から、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムまたは他のアルカリ金属ピロ亜硫酸塩から、臭素酸塩に対して亜硫酸塩またはピロ亜硫酸塩のどちらかが選ばれるような方法で選ぶことができる。
【0010】
本発明による臭素化は、アルカリ臭素酸塩を水に溶解させること、および本溶液に有機溶媒に溶解させた一般式(II)の化合物を添加することによって行うことができる。次に本混合物にアルカリ金属亜硫酸水素塩またはピロ亜硫酸塩の水溶液を添加する。一般式(I)の化合物は反応混合物からそれ自体公知の方法で単離することができ、該方法の変形が実施例によって実証される。アルカリ金属亜硫酸水素塩またはピロ亜硫酸塩は、必要な冷却下で添加される。
【0011】
臭化水素およびまたはその他の臭化物の過炭酸塩または過ホウ酸塩との混合物を調製するためには、いずれの安定な過炭酸塩または過ホウ酸塩も使用することができる。過炭酸ナトリウムまたは過ホウ酸ナトリウムなどのアルカリ金属過炭酸塩または過ホウ酸塩の使用は、本発明の一実施形態であるが、他の金属炭酸塩または過ホウ酸塩も利用することができる。
【0012】
反応は、5℃と80℃との間の温度で行われる。
【0013】
臭素源の構成要素は、等モル比または非等モル比で利用される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のさらなる詳細は、実施例によって実証されるが、特許請求の範囲は実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0015】
実施例1
NaBrO(臭素酸ナトリウム)1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液に、エチルアセタート6mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)を、次に15分後に冷却下で水9mlに溶解させたNaHSO(亜硫酸水素ナトリウム)0.93g(9mmol)を添加した。反応混合物を室温にて4時間撹拌した。生じた懸濁物を濾過して、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.76g(93%)を得た。
【0016】
実施例2
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液に、シクロヘキサン20mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)を、次に15分後に冷却下で水9ml中のNaHSO 0.93g(9mmol)を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.76g(93%)を得た。
【0017】
実施例3
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液を炭素テトラクロリド6mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)に添加して、本混合物に15分後に冷却下で、水9ml中のNaHSO 0.93g(9mmol)を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.76g(93%)を得た。
【0018】
実施例4
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液をジブロモメタン6mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)に添加して、本混合物に15分後に冷却下で、水9ml中のNaHSO 0.93g(9mmol)を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.76g(93%)を得た。
【0019】
実施例5
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液をジクロロメタン6mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)に添加して、本混合物に15分後に冷却下で、水9ml中のNaHSO 0.93g(9mmol)を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.76g(93%)を得た。
【0020】
実施例6
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液をモノクロロベンゼン6ml中の4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)に添加して、本混合物に15分後に冷却下で、水9ml中のNaHSO 0.93g(9mmol)を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.76g(93%)を得た。
【0021】
実施例7
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液に、ジクロロエタン6mlに溶解させたN−トリフェニルメチル−5−(4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−イル)−1H−テトラゾール1.44g(3mmol)を添加した。次に本混合物に冷却下でNaHSO 0.93g(9mmol)の水9mlによる溶液を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、5−{(4−ブロモメチル)−[1,1’−ビフェニル]−2’−イル}−N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール1.50g(90%)を得た。
【0022】
実施例8
水100mlに溶解させた臭素酸ナトリウム317g(2.05mol)に、4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル193g(1mol)のエチルアセタート250mlによる溶液を添加した。次に本混合物に1時間後に、15から20℃にて冷却下で、ピロ亜硫酸ナトリウム(Na)494gの水500mlによる溶液を滴加した。生じた懸濁物を20から25℃にて4時間撹拌した。固体物質を濾過して、冷水で洗浄し、乾燥させた。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル253g(93%)を白色結晶の形で得た。
【0023】
実施例9
NaBrO 1.35g(9mmol)の水4.5mlによる溶液に、最初にメチルシクロヘキサン6mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.58g(3mmol)を、次に15分後に冷却下でNaHSO 0.93(9mmol)の水9mlによる溶液を添加した。この先、実施例1に記載された手順に従って、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル0.71g(92%)を得た。
【0024】
実施例10
臭素酸ナトリウム33.8g(0.224mol)の水112.5mlによる溶液に、エチルアセタート75mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル14.5g(0.075mol)に20℃にて添加した。反応混合物を0℃まで冷却して、この温度にてピロ亜硫酸ナトリウム(Na)23.25g(0.122mol)の水225mlによる溶液を添加した。混合物を15℃まで加熱して、この温度にて5時間撹拌した。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル生成物が反応混合物から沈殿して、これを濾過して、エチルアセタートで洗浄し、真空中30℃にて乾燥させ、生成物18.72g(91.7%)をHPLCによる98.9%の純度で得た。
【0025】
得られた生成物の4,4−ジブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリルの含有率は0.2%未満である。
【0026】
実施例11
臭素酸ナトリウム16.2g(0.107mol)の水54mlによる溶液に、メチルシクロヘキサン70mlに溶解させた4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル7.0g(0.036mol)を20℃にて添加した。反応混合物を0℃まで冷却して、水108mlに溶解させたNa11.2g(0.058mol)をこれに0℃にて添加した。反応混合物を15℃まで加熱して、この温度にて5時間撹拌した。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル生成物が反応混合物から沈殿して、これを濾過除去して、メチルアセタートで洗浄し、真空中30℃にて乾燥させ、生成物8.76g(89.4%)を98.4%(HPLC)の純度で得た。
【0027】
生成物の4,4−ジブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル含有率は0.2%未満である。
【0028】
実施例12
4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル500g、ジクロロメタン1000ml、水1000mlおよび過炭酸ナトリウム210gの混合物に、9Nの濃度の臭化水素水溶液390mlを25℃にて1時間にわたって滴加した。混合物を40℃にて6時間撹拌して、室温まで冷却した。有機相を分離して、水300mlで2回洗浄し、次に固体物質が沈殿を開始するまで溶液を濃縮する。混合物を5℃まで冷却して、生じた懸濁物をこの温度にて1時間撹拌する。固体物質を濾過除去して、ヘキサンで洗浄し、乾燥させて、4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル生成物652g(92%)を白色結晶の形で得た。
【0029】
実施例13
実施例12に記載された手順に従って、しかし反応を70℃にて行い、ジクロロエタンを溶媒として使用して、撹拌を10時間続けた。反応混合物を実施例12に記載されたようにワークアップした。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル550g(78%)を白色結晶の形で得た。
【0030】
実施例14
実施例12に記載された手順に従って、しかし反応をヘキサン1500ml中、40℃にて行い、撹拌を7時間続けた。反応混合物を実施例12に記載されたようにワークアップした。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル634.6g(90%)を白色結晶の形で得た。
【0031】
実施例15
実施例12に記載された手順に従って、しかし反応を25℃にて溶媒としての1,1,1−トリクロロエタン中で行い、撹拌を10時間続けた。反応混合物を実施例12に記載されたようにワークアップした。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル600g(86%)を白色結晶の形で得た。
【0032】
実施例16
N−3級−ブチル−5−(4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−イル)−1H−テトラゾール10g、ジクロロメタン100ml、水100ml、過炭酸ナトリウム4.5gおよび9Nの濃度の臭化水素水溶液5.5mlを混合して、35℃にて6時間撹拌した。混合物を次に室温まで冷却して、相を分離し、水層を水20mlで2回洗浄した。溶液をほぼ蒸発乾固させて、残渣にヘキサン50mlを添加し、混合物を30分撹拌した。沈殿した固体物質を濾過除去して、ヘキサンを洗浄し、乾燥させて、5−(4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−イル)−N−3級−ブチル−1H−テトラゾール11.5g(91%)を得た。
【0033】
[実施例17]
N−トリフェニルメチル−5−(4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−イル)−1H−テトラゾール16.4gから開始して、反応を実施例16に従って行ったが、撹拌を25℃にて10時間行った。実施例16に記載されたようなワークアップ手順の後、5−(4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−イル)−N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール17.1g(90%)を白色結晶の形で得た。
【0034】
実施例18
4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル500g、エチルアセタート200ml、水500mlおよび過炭酸ナトリウム210gの混合物に、1時間後に25℃にて、9Nの臭化水素水溶液390mlを滴加した。混合物40℃にて6時間撹拌して、室温まで冷却した。生じた懸濁物を濾過して、固体物質を冷水で洗浄し、ヘキサンで覆った。4−ブロモメチル−[1,1’−ビフェニル]−2’−カルボニトリル659g(93%)を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物
【化1】

(式中、Rは、シアノ基、−COORまたは−CONR基を示し、ここでR、RおよびRは、以下の原子または基:水素原子、直鎖または分枝C1−7アルキル基、C3−6シクロアルキル基から選ばれる同じまたは同じでない置換基;または所定の場合において、C1−4アルキル基もしくはトリフェニルメチル基によって置換されたテトラゾリル基を表す。)
を調製する方法であって、一般式(II)の化合物
【化2】

(式中、Rの意味は上で定義した通りである。)
を以下の臭素源としての試薬対の1つ:臭素酸塩と亜硫酸水素塩、または臭素酸塩とピロ亜硫酸塩、または臭化物と過炭酸塩、または臭化物と過ホウ酸塩と、水性−有機2元系において反応させること、および場合により一般式(I)で得られた化合物を反応混合物からそれ自体公知の方法によって単離すること、を特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、有機溶媒として脂肪族カルボン酸エステルが使用されることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、有機溶媒としてアルカンまたはシクロアルカンまたは芳香族炭化水素が使用されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、有機溶媒としてハロゲン化アルカンまたはハロゲン化芳香族炭化水素が使用されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、脂肪族カルボン酸エステルとしてエチルアセタートまたはメチルアセタートが使用されることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項3に記載の方法であって、シクロアルカンとしてシクロヘキサンまたはメチルシクロヘキサンが使用されることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項4に記載の方法であって、ハロゲン化アルカンとしてジクロロメタン、ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、ジブロモエタン、ブロモクロロメタンまたは炭素テトラクロリドが使用されることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項4に記載の方法であって、ハロゲン化芳香族炭化水素としてモノクロロベンゼンが使用されることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、臭素化反応が5℃と80℃の間の温度で行われることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、開始物質が一般式(II)の化合物(式中、Rは、シアノ−または1−3級−ブチル−テトラゾール−5−イル−または2−3級−ブチル−テトラゾール−5−イル−または1−トリフェニルメチル−テトラゾール−5−イル−または2−トリフェニルメチル−テトラゾール−5−イル基を示す。)であることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法であって、臭素源として作用する試薬対がMeBrO/MeHSOまたはMeBrO/Meの混合物(式中、Meの意味はアルカリ金属である。)であることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法であって、臭素源として作用する試薬対が臭化水素および過炭酸金属から成る混合物であることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、臭素酸ナトリウム/亜硫酸水素ナトリウムまたは臭素酸ナトリウム/ピロ亜硫酸ナトリウムの混合物が使用されることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項12に記載の方法であって、臭化水素/過炭酸ナトリウム混合物が使用されることを特徴とする方法。

【公表番号】特表2013−514344(P2013−514344A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543917(P2012−543917)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【国際出願番号】PCT/HU2010/000141
【国際公開番号】WO2011/073703
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(504456798)サノフイ (433)
【Fターム(参考)】