説明

5−/6−ニトロフルオレセインの製造方法

【課題】5−/6−ニトロフルオレセインの製造方法の提供
【解決手段】3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの混合物の製造方法であって、以下の工程:
(a)メタンスルホン酸中、4−ニトロフタル酸又は4−ニトロフタル酸無水物とベンゼン−1,3−ジオールを反応させる工程
(b)工程(a)における反応を溶媒でクエンチして生成物を沈殿させる工程
(c)沈殿物を単離する工程
(d)存在するあらゆるメタンスルホン酸エステルを加水分解するために、水中で前記沈殿物を加熱する工程
を含む方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改善された5−/6−ニトロフルオレセインの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
5−ニトロフルオレセイン(3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン)は、5−アミノフルオレセイン(5−アミノ−3´,6´−ジヒドロキシ−3H−スピロ[イソベンゾフラン−1,9´−キサンテン]−3−オン)、フルオレセイン5−イソチオシアネート(FITC;3´,6´−ジヒドロキシ−5−イソチオシアナト−3H−スピロ[イソベンゾフラン−1,9´−キサンテン]−3−オン)、及びフルオレセインリシコール(コリル−リシルフルオレセイン又はCLF;N6−({3´,6´−ジヒドロキシ−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9´−キサンテン]−5−イル}チオカルバモイル)−N2−(3,7,12−トリヒドロキシ−5−コラン−24−オイル)−L−リシン)のような種々の蛍光化合物の合成における鍵中間体である。フルオレセイン5−イソチオシアネートは、タンパク質のための蛍光標識剤としての、タンパク質追跡のための蛍光試薬としての、及び病原体の迅速同定のための蛍光抗体技術における試薬としての使用を含む広範な生物学的な用途を有する。加えて、特に、ヒト又は動物患者の肝機能を決定するための方法において、蛍光胆汁酸誘導体及びCLFの使用が欧州特許第1,003,458号明細書(ノージーン ヨーロピ ビーブイ)に記載されている。
【0003】
A.H.クーンズ(Coons)及びM.H.カプラン(Caplan)(Journal of Experimental Medicine 1950,91,1−13)は、195−200℃で12ないし18時間、4−ニトロフタル酸及びレゾルシノールの乾燥混合物の熱縮合により、98%収率で粗5−/6−ニトロフルオレセインを与える、5−/6−ニトロフルオレセインの合成を記載する。異性体比率又は転換の程度に関して該文献中には何らの示唆も示されていない。しかしながら、これに続くアセチル化及び異性体の分離において、クーンズ及びカプランは、26%収率の5−ニトロフルオレセインジアセテートを報告している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許第1,003,458号明細書
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Journal of Experimental Medicine 1950,91,1−13
【発明の概要】
【0006】
重要なことには、該反応混合物は熱縮合反応の間に固体の塊となり、反応がスケールアップされた場合、生成物の回収が極端に困難になることが分る。クーンズ及びカプランは、100gスケールの反応、即ち、出発物質としての、4−ニトロフタル酸100g及びレゾルシノール100gを報告し、固化した溶融物は、その中で反応が実施されたビーカーから細断されたことを記載する。しかしながら、反応のスケールが増大された場合、及び、反応が不活性雰囲気下で実施される場合、我々の経験では、回収は、更なる加工に先立って固体生成物を細断することができるようにするため、必然的に反応用器の破壊を必要とする。中間体をキロの量で製造するよう反応がスケールアップされる場合、このことは不経済となる。
【0007】
更に、重要なことには、我々は、スケールアップにおいて爆発の危険性に起因する深刻な健康及び安全性に対する懸念が存在することに気付いた。我々の研究において、該反応が50g−100gスケールで行われる場合、制御不能で強烈な発熱反応が起こり得る。
【0008】
詳細には、先行技術の方法はスケールアップにおいて実行不可能であり、そして、5−/6−ニトロフルオレセインのキロ又は数−キロのバッチを製造するのに安全に使用することができ且つ長引く反応時間や複雑な後処理手順を必要としない方法を提供することに、該産業において長年に亘る要求が存在する。
【0009】
本発明の主な目的は、3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの高収率の製造方法を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、比較的短い反応時間ですむ3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの製造方法を提供することである。
【0011】
本発明の更なる別の目的は、複雑な後処理手順を伴わずに、実質的に純粋な形態で、3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの混合物を製造するような方法を提供することである。用語“実質的に純粋”とは、85%以上の純度である物質を言及する。本発明の方法から導かれる生成物のための、より好ましい純度は、89%以上の純度であり、典型的にはそのようにして製造された生成物は、約89ないし94%の純度を有する。純度は、HPLCやNMR解析を含む、数多くの従来の分析方法により決定され得る。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は以下の反応スキームにより記載され得る:
【化1】

従って、メタンスルホン酸中、4−ニトロフタル酸又は4−ニトロフタル酸無水物とベンゼン−1,3−ジオールを反応させることを含む、3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの混合物の製造方法であって、
それは以下の工程:
(a)メタンスルホン酸中、4−ニトロフタル酸又は4−ニトロフタル酸無水物とベンゼン−1,3−ジオールを反応させる工程
(b)工程(a)における反応を溶媒でクエンチして生成物を沈殿する工程
(c)沈殿物を単離する工程
(d)存在するあらゆるメタンスルホン酸エステル加水分解するために、水中で前記沈殿物を加熱する工程
を含む方法が提供される。
【0013】
注目すべきは、4−ニトロフタル酸無水物が、この縮合反応において、出発物質としての4−ニトロフタル酸と交換可能に使用され得ることである。実際、必要であれば、4−ニトロフタル酸と4−ニトロフタル酸無水物との混合物を出発物質として使用することができる。
【0014】
熱溶融の代わりにメタンスルホン酸中で縮合反応を行うことにより、非常に短い反応時間で、非常に緩和で安全な反応条件が提供される。
【0015】
縮合反応の間のあらゆる潜在的な発熱は、反応温度を調節することにより、任意には水浴で加熱することにより、制御し得る。
好ましくは、反応は、約60℃ないし約120℃の、より好ましくは約90℃を超える範囲の温度で行われる。縮合反応を行うための特に好ましい温度範囲は、約95℃ないし100℃である。
【0016】
好ましくは、メタンスルホン酸は実質的に純粋である。より好ましくは、メタンスルホン酸は95%w/w以上である。特に好ましい態様において、メタンスルホン酸は98%w/w以上である。
【0017】
好ましくは、反応環境は、生成物が反応混合物から沈殿するように選択される。従って、反応混合物は、より好ましくは溶媒でクエンチされ、より好ましくはクエンチされて反応混合物から生成物が沈殿する。特に好ましい態様において、使用される溶媒は水性媒体を含む。更に好ましい態様において、反応混合物は水に添加されて生成物が沈殿する。方法の最終工程は、生成物が反応混合物から単離されることを可能にする工程であり、好ましくは濾過である。しかしながら、生成物は、生成物の沈殿後、反応混合物の遠心分離によってもまた得られ得る。
【0018】
反応をクエンチするために溶媒として水が使用される場合、反応混合物をクエンチするのに先立って、水の温度は、好ましくは0℃ないし10℃であり、好ましくは、添加工程の間、水相の温度は30℃以下に維持される。
好ましくは、クエンチにおけるメタンスルホン酸に対する水の比率は、約4.5w/w以下であり、より好ましくは約3w/w以下である。
【0019】
特に好ましい態様において、生成物中に存在するあらゆるメタンスルホン酸エステルは加水分解される。従って、特に好ましいものは、沈殿した生成物が好ましくは、水中、80℃ないし100℃で、より好ましくは攪拌を伴って加熱される場合である。水性の加水分解工程は、好ましくは、残余のメタンスルホン酸エステルの量が、所定のレベルより低くなるまで繰り返される。残余のメタンスルホン酸エステルの量のための、好適な所定のレベルは、約5%以下である。この加水分解工程からの生成物は、濾過又は遠心分離により単離され得る。
好ましくは、単離された生成物は、約65℃ないし70℃までの真空中で乾燥される。
【0020】
縮合反応において、反応物中のメタンスルホン酸の体積は、4−ニトロフタル酸又は4−ニトロフタル酸無水物の質量に基づき、好ましくは約2ないし10v/w、より好ましくは約3ないし5v/wである。
【0021】
所望の混合されたニトロフルオレセイン異性体の形成を達成するために、メタンスルホ
ン酸中の4−ニトロフタル酸及びレゾルシノール(ベンゼン−1,3−ジオール)を含む反応器が、好ましくは90℃を超えて、より好ましくは95ないし100℃で加熱される。温度又は反応時間の維持の不良は、結果として不完全な反応を生じ得る。
【0022】
合成の間、反応の終点(4−ニトロフタル酸のHPLC領域が好ましくは2%領域未満となる時間として決定される)は反応混合物の工程内分析により決定される。この制限は、規格に適合する中間体生成物の獲得において重要である。
【0023】
好適なHPLC条件は、ウォーターズ(Waters)(登録商標)XBridgeShield RP18 3.5μmの粒径を用いる、直径4.6mm、長さ100mmのカラムを使用することを含む。移動相は、25分間に亘って、100%水相と100%アセトニトリル相の間の混合比で、0.1% H3PO4を含む水及び/又は0.1% H3PO4を含むアセトニトリルであり得る。
【0024】
反応が完結したら、冷却し、溶媒、例えば水の中へ注ぐことによりクエンチされ得る。得られた個体は濾過されて反応容器に戻され、水が添加されて混合物が、好ましくは95−100℃で及び好ましくは少なくとも30分かけて加水分解される。冷却において固体が、好ましくは濾過又は遠心分離により単離され、反応容器に再充填され、更なる水の部分で、再度、好ましくは95−100℃で30分間加水分解される。加水分解のための最適な温度及び時間の維持の不良は、結果として、いくらかのメタンスルホン酸エステルが存在する、不完全な加水分解となり得る。
【0025】
反応は再び冷却され、固体が濾過又は遠心分離により単離され、65−70℃で真空オーブン中で一定重量になるまで乾燥される。温度の維持の不良は、万が一加熱し過ぎた場合に、生成物の分解を生じる結果となり得る。
【0026】
詳細には、粗縮合生成物のメタンスルホン酸不純物で出現してくるものは、一方又は両方のフェノール基のメタンスルホン酸エステルの形成に起因することが分った。このエステル化された生成物は実質的に水に不溶性であるものの、あらゆるメタンスルホン酸エステルの完全な加水分解が、冷水クエンチからの沈殿物を水中で加熱又は還流し、必要であればこの水性の加水分解を繰り返すことにより簡単に達成されることが、予想外に及び反−直感的に見出されてきた。水性の加水分解は、熱的縮合工程の後の必要条件である、塩酸を用いる分解を回避するA.H.クーンズ(Coons)及びM.H.カプラン(Kaplan)(Journal of Experimental Medicine 1950,91,1−13)。
【0027】
メタンスルホン酸が触媒する縮合において製造される5−/6−ニトロフルオレセインの異性体比は、5−ニトロフルオレセイン:6−ニトロフルオレセインで、ほぼ、約60:40ないし約70:30程度のである。
【0028】
本発明に従って製造される5−/6−ニトロフルオレセインの混合物は、多くの用途を有する。例えば、上記で言及されるように、以下の反応スキーム1に従って、フルオレセイン5−イソチオシアネートを合成するために使用し得る:
【化2】

試薬:(i)メタンスルホン酸、(ii)AcO2、還流、その後AcOH再結晶、(iii)MeOH、NaOH、(iv)Pd/C、シクロヘキセン、メタノール、還流、(v)チオホスゲン、アセトン。
【0029】
フルオレセイン5−イソチオシアネート(FITC)、及びよって5−/6−ニトロフルオレセインは、以下に示されるスキーム2に従って、フルオレセインリシコール(コリル−リシルフルオレセイン(CLF)として既知)を合成するために使用し得る。
【化3】

スキーム2:(i)NaOH、水、メタノール;(ii)FITC、クロロホルム、ジイソプロピルエチルアミン
【実施例】
【0030】
実施例1
5−/6−ニトロフルオレセインの製造
反応器1
窒素で事前に不活性化した反応器に、メタンスルホン酸(2.43L)を充填した。4−ニトロフタル酸(600g)を添加し、温度を20−25℃の間に維持した。続いて10分間攪拌し、レゾルシノール(ベンゼン−1,3−ジオール)(657g)を添加し、反応混合物を慎重に70℃まで、その後95−100℃に加熱した。反応混合物を95−100℃で攪拌し、攪拌及び加熱を最低でも2時間続けた。工程内分析のために、反応混合物を2時間毎にサンプリングした。HPLCによる2%以下の4−ニトロフタル酸の制限により示される反応の完結に続いて、反応を60−70℃に冷却した。
【0031】
反応器2
第二反応器に、冷たい(0−10℃)脱イオン水(7.2L)を充填した。60−70℃の反応混合物を冷水に充填し、溶液の温度を30℃未満に維持した。混合物を最低でも30分間攪拌し、沈殿した生成物を濾過により単離した。単離された物質を脱イオン水(0.36L)で洗浄し、真空下で減圧乾燥した。
【0032】
湿った生成物を反応器に再充填し、脱イオン水(4.8L)を添加し、混合物を30分間攪拌しながら95−100℃に加熱した。懸濁液を20−30℃に冷却し、固体生成物を濾過により単離し、脱イオン水(0.48L)で洗浄し、減圧乾燥した。湿った生成物をプロトンNMRで解析してメタンスルホン酸エステル含有量を決定した。生成物に対して5%未満のメタンスルホン酸エステル含有量が好ましい。加水分解の手順を、エステル
含有量がこの制限内になるまで繰り返した。固体を真空オーブンに移し、一定重量になるまで65−70℃で乾燥して、生成物を暗橙色固体として得た。
【0033】
m.p.=346−349℃
1H(DMSO−D6)6.54−6.58(6H、m、6−異性体)、6.58−6.72(6H、m、5−異性体)、7.57(1H、d、5−異性体)、8.1(1H、d、6−異性体)、8.26(1H、d、6−異性体)、8.5(1H、dd、6−異性体)、8.57(1H、dd、5−異性体)、8.66(1H、d、5−異性体)、(1H、m)、4.15(1H、d)
m/z=378.1(M+1)
【0034】
上記の実施例において、沈殿した生成物を濾過により反応混合物から単離した。沈殿した生成物の単離はまた、遠心分離によっても達成され得ると理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの混合物の製造方法であって、
以下の工程:
(a)メタンスルホン酸中、4−ニトロフタル酸又は4−ニトロフタル酸無水物とベンゼン−1,3−ジオールを反応させる工程
(b)工程(a)における反応を溶媒でクエンチして生成物を沈殿させる工程
(c)沈殿物を単離する工程
(d)存在するあらゆるメタンスルホン酸エステルを加水分解するために、水中で前記沈殿物を加熱する工程
を含む方法。
【請求項2】
工程(a)における前記反応が、約60℃ないし120℃で行われる請求項1記載の方法。
【請求項3】
工程(a)における前記反応が、約90℃で行われる請求項2記載の方法。
【請求項4】
工程(a)における前記反応が、約95℃ないし100℃で行われる請求項1ないし3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記メタンスルホン酸が95% w/w以上である請求項1ないし4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記メタンスルホン酸が98% w/w以上である請求項5記載の方法。
【請求項7】
工程(a)における前記反応が、前記反応を前記溶媒に添加することによりクエンチされる請求項1ないし6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
工程(a)における前記反応が、生成物を沈殿させるために水でクエンチされる請求項7記載の方法。
【請求項9】
メタンスルホン酸に対する水の比率が、約4.5w/w以下である請求項8記載の方法。
【請求項10】
メタンスルホン酸に対する水の比率が、約3w/w以下である請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記反応がクエンチされる前の前記水の温度が、0℃ないし10℃である請求項9又は10記載の方法。
【請求項12】
前記水の温度が、前記反応がクエンチされる期間、30℃以下に維持される請求項9ないし11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
工程(c)における沈殿させた生成物が、濾過により単離される請求項1ないし12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
工程(c)における沈殿させた生成物が、遠心分離により単離される請求項1ないし12の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
工程(d)における前記沈殿物が、約80℃ないし100℃で水中で加熱される請求項1ないし14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
工程(d)における前記沈殿物が、攪拌と共に加熱される請求項1ないし15の何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
工程(d)からの前記沈殿物が単離され且つ水中で前記沈殿物を加熱する工程が繰り返される請求項1ないし16の何れか1項に記載の方法。
【請求項18】
水中で前記沈殿物を加熱する前記工程が、存在するメタンスルホン酸エステルが約5%以下しかないレベルになるまで繰り返される請求項17記載の方法。
【請求項19】
工程(d)からの前記生成物が、真空中で乾燥される請求項1ないし18の何れか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記生成物が、室温と70℃の間で乾燥される請求項19記載の方法。
【請求項21】
工程(a)における4−ニトロフタル酸/4−ニトロフタル酸無水物に対するメタンスルホン酸の比率が、約2ないし10v/wである請求項1ないし20の何れか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記4−ニトロフタル酸/4−ニトロフタル酸無水物に対するメタンスルホン酸の比率が、約3ないし5v/wである請求項21記載の方法。
【請求項23】
3´,6´−ジヒドロキシ−6−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オン及び3´,6´−ジヒドロキシ−5−ニトロスピロ[2−ベンゾフラン−3,9´−キサンテン]−1−オンの混合物の製造方法であって、実質的に、ここに記載されるような方法。

【公表番号】特表2012−517464(P2012−517464A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549668(P2011−549668)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【国際出願番号】PCT/GB2010/050206
【国際公開番号】WO2010/092382
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(509286307)ノージーン ビーブイ (4)
【Fターム(参考)】