EGFRと結合する抗原結合分子、それをコードするベクター、並びにその使用
本発明は抗原結合分子(ABM)に関する。特定の実施形態によれば、本発明は組換モノクローナル抗体、例えばヒトEGFRに特異的なキメラ抗体、霊長類化抗体、ヒト化抗体に関する。また、本発明は、かかるABMをコードする核酸分子と、かかる核酸分子を含んでなるベクター及び宿主細胞に関する。さらに、本発明は、本発明のABMを作製する方法と、かかるABMを用いて疾患を治療する方法に関する。加えて、本発明は、グリコシル化が修飾され、治療特性が改善されたABM、例えばFc受容体への結合が増大し、エフェクター機能が向上した抗体に関する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラットICR62モノクローナル抗体の1又は2以上の相補性決定領域(CDR)の1又は2以上の特異性決定残基(SDR)と、異種ポリペプチドに由来する配列とを含んでなる抗原結合分子(ABM)であって、EGFRに特異的に結合するとともに、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号43、配列番号45、配列番号49、配列番号51、配列番号121からなるグループの中から選択される配列を有さないABM。
【請求項2】
前記1又は2以上のSDRが、1又は2以上の重鎖CDR内に存在する、請求項1記載のABM。
【請求項3】
前記1又は2以上の重鎖SDRが、Kabat29位のフェニルアラニン、Kabat52位のアスパラギン、Kabat56位のチロシン、及びKabat100b位のバリンからなる群より選択される、請求項2記載のABM。
【請求項4】
前記1又は2以上の重鎖SDRが、Kabat56位のチロシン及びKabat100b位のバリンを含んでなる、請求項3記載のABM。
【請求項5】
前記1又は2以上の重鎖SDRが、Kabat29位のフェニルアラニン、Kabat52位のアスパラギン、Kabat56位のチロシン、Kabat100b位のバリンである、請求項3記載のABM。
【請求項6】
前記1又は2以上のSDRが、1又は2以上の軽鎖CDR内に存在する、請求項1記載のABM。
【請求項7】
前記1又は2以上の軽鎖SDRが、Kabat50位のアスパラギンを含んでなる、請求項6記載のABM。
【請求項8】
前記1又は2以上の軽鎖SDRが、Kabat34位のアスパラギン及びKabat50位のアスパラギンを含んでなる、請求項6記載のABM。
【請求項9】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも2つ含んでなる、請求項1記載のABM。
【請求項10】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも3つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項11】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも4つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項12】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも5つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項13】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも6つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項14】
ラットICR62抗体のCDRが、1又は2以上のアミノ酸位置に置換を有し、前記ABMが、未置換のABMと比べて結合活性を保持する、請求項9〜13の何れか一項に記載のABM。
【請求項15】
ラットICR62抗体のCDRが、特異性決定残基以外の任意の位置に置換を有する、請求項14記載のABM。
【請求項16】
ラットICR62抗体のCDRが、特異性決定残基以外の全ての位置に置換を有する、請求項15記載のABM。
【請求項17】
前記CDRが、Chothia重鎖CDR1のKabat27位、28位、29位、Kabat重鎖CDR1の31位、Kabat重鎖CDR2のKabat52位、52a位、53位、57位、Kabat重鎖CDR3のKabat102位のうちの1又は2以上に置換を有する、請求項15記載のABM。
【請求項18】
前記CDRが、Kabat軽鎖CDR1のKabat30位、32位、Kabat軽鎖CDR2のKabat51位、52位、53位、56位、Kabat軽鎖CDR3のKabat94位のうちの1又は2以上に置換を有する、請求項17記載のABM。
【請求項19】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約10〜約0.001倍未満の割合で増加する、請求項1〜18の何れか一項に記載のABM。
【請求項20】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約10〜約1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項21】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約10〜約5倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項22】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約5〜約0.1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項23】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約5〜約2倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項24】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約3〜約1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項25】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約2倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項26】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項27】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約0.1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項28】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約0.001倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項29】
配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147からなる群から選択される配列を有するポリペプチドを含んでなる、請求項1記載のABM。
【請求項30】
ラットICR62モノクローナル抗体の変化した重鎖CDRと、1又は2以上のヒト生殖系列可変領域遺伝子配列に由来する重鎖フレームワーク領域とを含んでなる免疫グロブリン重鎖可変領域をコードする単離ポリペプチドであって、前記変化した重鎖CDRが、27、28、29、30、31、32、33、34、35、52、52a、53、54、55、57、58、59、60、61、62、63、64、65、95、96、97、98、99、100、100a、101、102からなる群から選択されるKabat位、又はこれらの任意の組み合わせの位置に1又は2以上のアミノ酸置換を有するとともに、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリペプチド。
【請求項31】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat27位、28位、29位、31位、52位、53位、54位、58位、102位に1又は2以上のアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項32】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat27位、28位、31位、53位、54位、58位に1又は2以上のアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項33】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat及びChothia重鎖CDR内のSDRを除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項34】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat及びChothia重鎖CDR内のKabat位置29位、52位、56位、100b位を除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項35】
ラットICR62モノクローナル抗体の変化した軽鎖CDRと、1又は2以上のヒト生殖系列可変領域遺伝子配列に由来する軽鎖フレームワーク領域とを含んでなる免疫グロブリン軽鎖可変領域をコードする単離ポリペプチドであって、変化した軽鎖CDRが、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、51、52、53、54、55、56、89、90、91、92、93、94、95、96、97からなる群から選択されたKabat位、又はこれらの任意の組み合わせの位置に1又は2以上のアミノ酸置換を有するとともに、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリペプチド。
【請求項36】
変化した軽鎖CDRが、Kabat及びChothia軽鎖CDR内のSDRを除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項35記載のポリペプチド。
【請求項37】
変化した軽鎖CDRが、Kabat及びChothia軽鎖CDR内のKabat位置34位及び50位を除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項35記載のポリペプチド。
【請求項38】
請求項30〜37の何れか一項に記載のポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチド。
【請求項39】
配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、及び配列番号138からなる群から選択される配列を含んでなるポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項40】
配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146及び配列番号147からなる群から選択される配列を含んでなるポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項41】
請求項38〜40の何れか一項に記載のポリヌクレオチドによりトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項42】
請求項38〜40の何れか一項に記載のポリヌクレオチドを含んでなるベクター。
【請求項43】
複製クローニングベクターである、請求項42記載のベクター。
【請求項44】
発現ベクターである、請求項42記載のベクター。
【請求項45】
請求項42〜44の何れか一項に記載のベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項46】
ヒトEGFRに結合するラットICR62モノクローナル抗体と競合し得る抗原結合分子を作製する方法であって、
(a)請求項41又は請求項45に記載の宿主細胞を培地中、抗原結合分子をコードする1又は2以上のポリヌクレオチドを発現させる条件下で培養する工程;及び
(b)前記抗原結合分子を回収する工程を含んでなる方法。
【請求項47】
請求項30〜37の何れか一項に記載のポリペプチドを含んでなるABM。
【請求項48】
Fc領域を含んでなる、請求項1〜29、47の何れか一項に記載のABM。
【請求項49】
Fc領域が糖改変され、変化したオリゴ糖構造を有する、請求項48記載のABM。
【請求項50】
Fc領域におけるフコース残基数が、対応する非糖改変ABMと比べて少ない、請求項49記載のABM。
【請求項51】
Fc領域が糖改変されることにより、対応する非糖改変ABMと比べて、エフェクター機能が増大し、又はFc受容体結合親和性が増大している、請求項48記載のABM。
【請求項52】
対象に治療有効量を投与した場合に、臨床的に有意なレベルの毒性を引き起こさない、請求項1〜29、46〜51の何れか一項に記載のABM。
【請求項53】
請求項1〜29、46〜52の何れか一項に記載のABMと、医薬的に許容し得る担体とを含んでなる組成物。
【請求項54】
対象においてEGFRを発現する細胞を標的とする方法であって、その対象に請求項53記載の組成物を投与する工程を含んでなる方法。
【請求項55】
前記細胞がEGFRを過剰に発現している、請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記対象におけるEGFR媒介性細胞シグナル伝達の遮断により治療し得る病気を治療するために実施される、請求項54記載の方法。
【請求項57】
EGFR媒介性細胞シグナル伝達の遮断により治療し得る病気を治療するための医薬の製造に使用される、請求項1〜29、46〜52の何れか一項に記載のABM。
【請求項58】
EGFR媒介性細胞シグナル伝達の遮断により治療し得る病気を治療するための医薬の製造における、請求項1〜29、46〜52の何れか一項に記載のABMの使用。
【請求項59】
前記病気が細胞増殖疾患である、請求項54記載の方法、請求項57記載のABM、又は請求項58記載の使用。
【請求項60】
前記細胞増殖疾患ががんである、請求項59記載の方法、ABM、又は使用。
【請求項61】
前記がんが、乳がん、膀胱がん、頭部及び頸部のがん、皮膚がん、膵臓がん、肺がん、卵巣がん、直腸がん、前立腺がん、腎臓がん、脳腫瘍からなる群から選択される、請求項60記載の方法、ABM、又は使用。
【請求項1】
ラットICR62モノクローナル抗体の1又は2以上の相補性決定領域(CDR)の1又は2以上の特異性決定残基(SDR)と、異種ポリペプチドに由来する配列とを含んでなる抗原結合分子(ABM)であって、EGFRに特異的に結合するとともに、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号43、配列番号45、配列番号49、配列番号51、配列番号121からなるグループの中から選択される配列を有さないABM。
【請求項2】
前記1又は2以上のSDRが、1又は2以上の重鎖CDR内に存在する、請求項1記載のABM。
【請求項3】
前記1又は2以上の重鎖SDRが、Kabat29位のフェニルアラニン、Kabat52位のアスパラギン、Kabat56位のチロシン、及びKabat100b位のバリンからなる群より選択される、請求項2記載のABM。
【請求項4】
前記1又は2以上の重鎖SDRが、Kabat56位のチロシン及びKabat100b位のバリンを含んでなる、請求項3記載のABM。
【請求項5】
前記1又は2以上の重鎖SDRが、Kabat29位のフェニルアラニン、Kabat52位のアスパラギン、Kabat56位のチロシン、Kabat100b位のバリンである、請求項3記載のABM。
【請求項6】
前記1又は2以上のSDRが、1又は2以上の軽鎖CDR内に存在する、請求項1記載のABM。
【請求項7】
前記1又は2以上の軽鎖SDRが、Kabat50位のアスパラギンを含んでなる、請求項6記載のABM。
【請求項8】
前記1又は2以上の軽鎖SDRが、Kabat34位のアスパラギン及びKabat50位のアスパラギンを含んでなる、請求項6記載のABM。
【請求項9】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも2つ含んでなる、請求項1記載のABM。
【請求項10】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも3つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項11】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも4つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項12】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも5つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項13】
ラットICR62抗体のCDR、或いは、CDRの少なくともSDRを有するその変異体又は切断形態を、少なくとも6つ含んでなる、請求項9記載のABM。
【請求項14】
ラットICR62抗体のCDRが、1又は2以上のアミノ酸位置に置換を有し、前記ABMが、未置換のABMと比べて結合活性を保持する、請求項9〜13の何れか一項に記載のABM。
【請求項15】
ラットICR62抗体のCDRが、特異性決定残基以外の任意の位置に置換を有する、請求項14記載のABM。
【請求項16】
ラットICR62抗体のCDRが、特異性決定残基以外の全ての位置に置換を有する、請求項15記載のABM。
【請求項17】
前記CDRが、Chothia重鎖CDR1のKabat27位、28位、29位、Kabat重鎖CDR1の31位、Kabat重鎖CDR2のKabat52位、52a位、53位、57位、Kabat重鎖CDR3のKabat102位のうちの1又は2以上に置換を有する、請求項15記載のABM。
【請求項18】
前記CDRが、Kabat軽鎖CDR1のKabat30位、32位、Kabat軽鎖CDR2のKabat51位、52位、53位、56位、Kabat軽鎖CDR3のKabat94位のうちの1又は2以上に置換を有する、請求項17記載のABM。
【請求項19】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約10〜約0.001倍未満の割合で増加する、請求項1〜18の何れか一項に記載のABM。
【請求項20】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約10〜約1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項21】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約10〜約5倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項22】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約5〜約0.1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項23】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約5〜約2倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項24】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約3〜約1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項25】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約2倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項26】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項27】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約0.1倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項28】
結合に関するEC50濃度が、未置換のABMと比べて、約0.001倍未満の割合で増加する、請求項19記載のABM。
【請求項29】
配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147からなる群から選択される配列を有するポリペプチドを含んでなる、請求項1記載のABM。
【請求項30】
ラットICR62モノクローナル抗体の変化した重鎖CDRと、1又は2以上のヒト生殖系列可変領域遺伝子配列に由来する重鎖フレームワーク領域とを含んでなる免疫グロブリン重鎖可変領域をコードする単離ポリペプチドであって、前記変化した重鎖CDRが、27、28、29、30、31、32、33、34、35、52、52a、53、54、55、57、58、59、60、61、62、63、64、65、95、96、97、98、99、100、100a、101、102からなる群から選択されるKabat位、又はこれらの任意の組み合わせの位置に1又は2以上のアミノ酸置換を有するとともに、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリペプチド。
【請求項31】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat27位、28位、29位、31位、52位、53位、54位、58位、102位に1又は2以上のアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項32】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat27位、28位、31位、53位、54位、58位に1又は2以上のアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項33】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat及びChothia重鎖CDR内のSDRを除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項34】
前記変化した重鎖CDRが、Kabat及びChothia重鎖CDR内のKabat位置29位、52位、56位、100b位を除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項30記載のポリペプチド。
【請求項35】
ラットICR62モノクローナル抗体の変化した軽鎖CDRと、1又は2以上のヒト生殖系列可変領域遺伝子配列に由来する軽鎖フレームワーク領域とを含んでなる免疫グロブリン軽鎖可変領域をコードする単離ポリペプチドであって、変化した軽鎖CDRが、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、51、52、53、54、55、56、89、90、91、92、93、94、95、96、97からなる群から選択されたKabat位、又はこれらの任意の組み合わせの位置に1又は2以上のアミノ酸置換を有するとともに、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリペプチド。
【請求項36】
変化した軽鎖CDRが、Kabat及びChothia軽鎖CDR内のSDRを除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項35記載のポリペプチド。
【請求項37】
変化した軽鎖CDRが、Kabat及びChothia軽鎖CDR内のKabat位置34位及び50位を除くあらゆる位置にアミノ酸置換を有する、請求項35記載のポリペプチド。
【請求項38】
請求項30〜37の何れか一項に記載のポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチド。
【請求項39】
配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、及び配列番号138からなる群から選択される配列を含んでなるポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項40】
配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146及び配列番号147からなる群から選択される配列を含んでなるポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが抗原結合分子の一部として、ヒトEGFRに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項41】
請求項38〜40の何れか一項に記載のポリヌクレオチドによりトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項42】
請求項38〜40の何れか一項に記載のポリヌクレオチドを含んでなるベクター。
【請求項43】
複製クローニングベクターである、請求項42記載のベクター。
【請求項44】
発現ベクターである、請求項42記載のベクター。
【請求項45】
請求項42〜44の何れか一項に記載のベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項46】
ヒトEGFRに結合するラットICR62モノクローナル抗体と競合し得る抗原結合分子を作製する方法であって、
(a)請求項41又は請求項45に記載の宿主細胞を培地中、抗原結合分子をコードする1又は2以上のポリヌクレオチドを発現させる条件下で培養する工程;及び
(b)前記抗原結合分子を回収する工程を含んでなる方法。
【請求項47】
請求項30〜37の何れか一項に記載のポリペプチドを含んでなるABM。
【請求項48】
Fc領域を含んでなる、請求項1〜29、47の何れか一項に記載のABM。
【請求項49】
Fc領域が糖改変され、変化したオリゴ糖構造を有する、請求項48記載のABM。
【請求項50】
Fc領域におけるフコース残基数が、対応する非糖改変ABMと比べて少ない、請求項49記載のABM。
【請求項51】
Fc領域が糖改変されることにより、対応する非糖改変ABMと比べて、エフェクター機能が増大し、又はFc受容体結合親和性が増大している、請求項48記載のABM。
【請求項52】
対象に治療有効量を投与した場合に、臨床的に有意なレベルの毒性を引き起こさない、請求項1〜29、46〜51の何れか一項に記載のABM。
【請求項53】
請求項1〜29、46〜52の何れか一項に記載のABMと、医薬的に許容し得る担体とを含んでなる組成物。
【請求項54】
対象においてEGFRを発現する細胞を標的とする方法であって、その対象に請求項53記載の組成物を投与する工程を含んでなる方法。
【請求項55】
前記細胞がEGFRを過剰に発現している、請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記対象におけるEGFR媒介性細胞シグナル伝達の遮断により治療し得る病気を治療するために実施される、請求項54記載の方法。
【請求項57】
EGFR媒介性細胞シグナル伝達の遮断により治療し得る病気を治療するための医薬の製造に使用される、請求項1〜29、46〜52の何れか一項に記載のABM。
【請求項58】
EGFR媒介性細胞シグナル伝達の遮断により治療し得る病気を治療するための医薬の製造における、請求項1〜29、46〜52の何れか一項に記載のABMの使用。
【請求項59】
前記病気が細胞増殖疾患である、請求項54記載の方法、請求項57記載のABM、又は請求項58記載の使用。
【請求項60】
前記細胞増殖疾患ががんである、請求項59記載の方法、ABM、又は使用。
【請求項61】
前記がんが、乳がん、膀胱がん、頭部及び頸部のがん、皮膚がん、膵臓がん、肺がん、卵巣がん、直腸がん、前立腺がん、腎臓がん、脳腫瘍からなる群から選択される、請求項60記載の方法、ABM、又は使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A−B】
【図11A−B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A−B】
【図11A−B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公表番号】特表2010−500020(P2010−500020A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523372(P2009−523372)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003542
【国際公開番号】WO2008/017963
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(506153815)グリクアート バイオテクノロジー アクチェンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003542
【国際公開番号】WO2008/017963
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(506153815)グリクアート バイオテクノロジー アクチェンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]