説明

GPS魚群探知機の潮汐表示装置

【課題】 解決しようとする問題点は、上げ潮又は下げ潮が何時から始まり、何時に終わるかが分からず、単に、指針が指している時刻は大潮又は中潮さらには小潮であるということしか分からないという問題があった。
【解決手段】 GPS魚群探知機の潮汐表示装置では、表示装置10で潮汐情報付きアナログ時計画像データを表示すると、図2に示すように、時計画像11の短針12と長針13が表示され、時計画像11の周囲に上げ潮の始まり14と上げ潮の潮止まり15の時刻が表示され、上げ潮の始まり14と上げ潮の潮止まり15の間に上げ潮16と下げ潮17が色分けされて表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現在の時刻とそのときの潮汐時間を魚群探知機で表示したアナログ時計に表示するようにしたGPS魚群探知機の潮汐表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、潮汐表示付時計としては、図3に示すように、リューズ1、時針2,分針3、秒針4、文字板5、日板6、曜板7、回転リング8を設けた時計が提案され、文字板5には、一部に日付6b及び潮流の大きさを示す潮流表示文字6cが8日分表示できる表示用の表示窓5aが設けられ、文字板5の表示窓5aの表示「火」で曜日を、「14」で旧暦の日付を、日付の右側の表示の「大」で潮流の大きさが大潮であることが分かるとされている。
【0003】
しかしながら、このように構成された従来の潮汐表示付時計では、上げ潮又は下げ潮が何時から始まり、何時に終わるかが分からず、単に、指針が指している時刻は大潮又は中潮さらには小潮であるということしか分からないので、通常言われている「上げ三分」、「下げ三分」という満潮又は干潮からの時刻に魚が釣れる時間を表示することができないという問題があり、従って、釣りをしながら直感的に潮止まりまでの時間を把握することは難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭60−168069号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、上げ潮又は下げ潮が何時から始まり、何時に終わるかが分からず、単に、指針が指している時刻は大潮又は中潮さらには小潮であるということしか分からないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、位置情報及び時刻情報を取得するためのGPS受信装置と、該GPS受信装置から位置情報を取得する位置情報入手部と、前記時刻情報を取得する時刻情報入手部と、前記位置情報入手部からの位置情報と前記時刻情報入手部からの時刻情報と潮汐データ格納部からの潮汐データとにより、潮汐時刻を計算する潮汐時刻計算部と、該潮汐時刻計算部から潮汐時刻によってアナログ時計用の潮汐データを作成するアナログ時計用潮汐データ作成部と、前記時刻情報入手部からの時刻情報によって、アナログ時計情報を取得するアナログ時計変換部と、該アナログ時計変換部からアナログ時計画像を作成するアナログ時計画像作成部と、前記アナログ時計用潮汐データ作成部からのアナログ時計用の潮汐データと前記アナログ時計画像作成部からのアナログ時計画像によって潮汐情報付きアナログ時計画像を作成する潮汐情報付きアナログ時計画像作成部と、該潮汐情報付きアナログ時計画像作成部からの潮汐情報付きアナログ時計画像を表示する表示装置とからなり、該表示装置でアナログ時計を表示し、この表示したときの時刻を長針及び短針で表示し、前記アナログ時計の文字盤の周囲に上げ潮と下げ潮の時間を色分けして表示するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のGPS魚群探知機の潮汐表示装置では、表示装置で表示したアナログ時計の文字盤の周囲に、その時刻の上げ潮と下げ潮が色分けして表示されることにより、現在の時刻が上げ潮のときか、上げ潮から何分経っているか、下げ潮のときか、下げ潮から何分経っているかが一目で判別でき、例えば船が浅瀬にいる場合に、干潮で船を動かすことができないということを避けることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は本発明の実施例のGPS魚群探知機の潮汐表示装置のブロック図である。
【図2】図2は図1のGPS魚群探知機の潮汐表示装置の表示図である。
【図3】図3は従来の潮汐表示時計の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明では、GPS受信装置から位置情報入手部で位置情報を取得し、時刻情報入手部で時刻情報を取得し、潮汐時刻計算部は位置情報入手部からの位置情報と時刻情報入手部からの時刻情報と潮汐データ格納部からの潮汐データとにより潮汐時刻を計算し、アナログ時計用潮汐データ作成部は潮汐時刻計算部からの潮汐時刻によってアナログ時計用の潮汐データを作成し、アナログ時計変換部は時刻情報入手部からの時刻情報によって、アナログ時計情報を取得し、アナログ時計画像作成部はアナログ時計変換部からのアナログ時計情報でアナログ時計画像を作成し、潮汐情報付きアナログ時計画像作成部はアナログ時計用潮汐データ作成部からのアナログ時計用の潮汐データとアナログ時計画像作成部からのアナログ時計画像によって潮汐情報付きアナログ時計画像を作成し、表示装置は潮汐情報付きアナログ時計画像作成部からの潮汐情報付きアナログ時計画像を表示し、この表示したときの時刻を長針及び短針で表示し、前記アナログ時計の文字盤の周囲に上げ潮と下げ潮の時間を色分けして表示するものである。
【実施例】
【0010】
図1は本発明の実施例のGPS魚群探知機の潮汐表示装置のブロック図で、GPS受信装置1で受信したデータから位置情報入手部2でその位置の位置情報を取得し、時刻情報入手部3で時刻情報を取得し、潮汐時刻計算部4は、位置情報入手部2からの位置情報と時刻情報入手部3からの時刻情報と、さらに、潮汐データを格納している潮汐データ格納部5からの潮汐データとにより潮汐時刻を計算し、アナログ時計用潮汐データ作成部6は潮汐時刻計算部4からの潮汐時刻からアナログ時計用潮汐データを作成し、又、アナログ時計変換部7は、時刻情報入手部3からの時刻情報でアナログ時計を作成し、アナログ時計画像作成部8はアナログ時計変換部7からのアナログ時計を画像に変換し、このアナログ時計画像と潮汐時刻計算部4からの潮汐データとにより、潮汐情報付きアナログ時計画像作成部9で潮汐情報付きアナログ時計画像データを作成し、アナログ時計用潮汐データ作成部6からのアナログ時計用潮汐データと潮汐情報付きアナログ時計画像作成部9からの潮汐情報付きアナログ時計画像データによって、表示装置10で潮汐情報付きアナログ時計画像データを表示する。
【0011】
このように構成された本実施例のGPS魚群探知機の潮汐表示装置では、表示装置10で潮汐情報付きアナログ時計画像データを表示すると、図2に示すように、時計画像11の短針12と長針13が表示され、時計画像11の周囲に上げ潮の始まり14と上げ潮の潮止まり15の時刻が表示され、上げ潮の始まり14と上げ潮の潮止まり15の間に上げ潮16と下げ潮17が色分けされて表示される。
【0012】
本発明は、このように、表示装置10で時計画像11の周囲に上げ潮の始まり14と上げ潮の潮止まり15の時刻が表示され、上げ潮の始まり14と上げ潮の潮止まり15の間に上げ潮16と下げ潮17が色分けされて表示されることにより、表示されている時刻から上げ潮又は下げ潮が後どれくらいの時間があるか、又、上げ潮又は下げ潮の時間を10等分してその3割が上げ三分又は下げ三分になるが、その時間を一目で把握することができるため、釣りをし易いという利点があり、又、潮汐の変化によって引き起こされる事故(座礁や遭難)の抑制につながるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0013】
なお、上記実施例は、漁業やレジャーフィッシングに有用である。
【符号の説明】
【0014】
1 GPS受信装置
2 位置情報入手部
3 時刻情報入手部
4 潮汐時刻計算部
5 潮汐データ格納部
6 アナログ時計用潮汐データ作成部
7 アナログ時計変換部
8 アナログ時計画像作成部
9 潮汐情報付きアナログ時計画像作成部
10 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報及び時刻情報を取得するためのGPS受信装置と、該GPS受信装置から位置情報を取得する位置情報入手部と、前記時刻情報を取得する時刻情報入手部と、前記位置情報入手部からの位置情報と前記時刻情報入手部からの時刻情報と潮汐データ格納部からの潮汐データとにより、潮汐時刻を計算する潮汐時刻計算部と、該潮汐時刻計算部から潮汐時刻によってアナログ時計用の潮汐データを作成するアナログ時計用潮汐データ作成部と、前記時刻情報入手部からの時刻情報によって、アナログ時計情報を取得するアナログ時計変換部と、該アナログ時計変換部からアナログ時計画像を作成するアナログ時計画像作成部と、前記アナログ時計用潮汐データ作成部からのアナログ時計用の潮汐データと前記アナログ時計画像作成部からのアナログ時計画像によって潮汐情報付きアナログ時計画像を作成する潮汐情報付きアナログ時計画像作成部と、該潮汐情報付きアナログ時計画像作成部からの潮汐情報付きアナログ時計画像を表示する表示装置とからなり、該表示装置でアナログ時計を表示し、この表示したときの時刻を長針及び短針で表示し、前記アナログ時計の文字盤の周囲に上げ潮と下げ潮の時間を色分けして表示することを特徴とするGPS魚群探知機の潮汐表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−32314(P2012−32314A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173047(P2010−173047)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000243364)本多電子株式会社 (255)
【Fターム(参考)】