説明

ICカード装置、ICカードおよびICカードケース

【課題】セキュリティを高めることができ、障害が発生し難く、安価に製造することのできる非接触型ICカード装置を提供する。
【解決手段】ICカード装置30は、ICカード10とICカードホルダー20を有する。ICカード10は接触式モジュールと非接触式モジュールの両方を有するが、非接触式モジュールは、アンテナを保持せず、アンテナに接続されるべき端子を非接触用端子17としてカード表面に設ける構成としておく。ICカードホルダー20の蓋部24内にアンテナコイル25を設け、ICカード10をICカードホルダー20に収容した際に、ICカード10の非接触用端子17とICカードホルダー20の電極26とが接触し、アンテナコイル25とICカード10の非接触式モジュールが接続され、非接触型ICカードとして機能するようにする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安価で障害が発生し難く、接触型ICカードと非接触型ICカードの兼用カードとして適用するのに好適なICカード装置、ICカードおよびICカードケースに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体技術や実装技術の進展により、メモリや演算処理部を備えたいわゆるICカードが開発され実際に使用され始めている。このようなICカードには、カード表面に設けられた電極を介して、外部のリード/ライタ装置とICカード内とで信号を送受する接触型のICカードと、電極を介さずに電磁波などにより信号を送受する非接触型のICカードがある。しかし、接触型ICカードにおいては、端子がカード表面にある関係上、静電気または水、塵などによりICチップが故障する可能性が高いという短所があり、非接触ICカードは電波を利用し情報の伝達及び電源供給を行う方式のため電波の盗聴が可能であり、接触型ICカードよりセキュリティが低いと言われている。そこで、接触式ICカードは高セキュリティが要求されるたとえば電子マネーなどの用途に用いられ、非接触ICカードはIDゲートなどに用いられるのが一般的となっているが、
【0003】また最近では、カードの多機能化への要望があり、1枚のカードに接触型ICカードと非接触型ICカードの両方の機能を持たせたカードも使用され始めている。1枚のカードに、接触型ICカードと非接触型ICカードの両方の機能を持たせる方式としては、別々の接触型ICモジュールとアンテナ付き非接触型ICモジュールを1枚のカードに内蔵する方式と、接触型、非接触型の両方式で動作するICチップを用いる通称コンビカードといわれる方式がある。これらのいずれの方式においても、外部のリード/ライタ装置との通信は、接触型ICカードとしてはカード表面の所定の位置に設けられた電極を介して行われ、非接触型ICカードとしてはカードに内蔵されるアンテナコイルを介して行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらいずれのカードにおいてもいくつかの問題点があり、改善が望まれている。非接触ICカードにおいては、前述したように、電波が傍受される可能性があり、セキュリティが低いという問題がある。また、接触型ICカードにおいては、端子がカード表面に露出しているため、静電気や水、塵などによりICチップが故障する可能性が高いという問題がある。また、接触型ICカードと非接触型ICカードの両方の機能を有するICカードにおいては、接触型ICカードと非接触型ICカードの製造工程が全く異なるため、専用の製造装置が必要になる上に、製造工程が複雑になり、結果としてICカードの価格が高くなるという問題がある。
【0005】したがって本発明の目的は、実質的にICカードとして使用できる装置であって、非接触型ICカードとしてはセキュリティを高めることができ、さらに、障害が発生し難く、安価に製造することのできるICカード装置を提供することにある。また本発明の他の目的は、そのようなICカード装置に適用して好適で、実質的に非接触型ICカードでありながら高いセキュリティを有し、安価に製造することのできるICカードを提供することにある。また本発明の他の目的は、そのようなICカード装置に適用して好適で、実質的に非接触型ICカードとして利用できるICカードを安価に製造することができるようにし、そのICカードに対して障害を発生し難くするように作用するICカードケースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明のICカード装置は、第1の任意の電子回路と、該第1の電子回路をアンテナに接続するための端子とを有するICカードと、アンテナを有し前記ICカードを着脱可能に収容するケースであって、前記ICカードを収容した状態で、当該ICカードの前記第1の電子回路と前記アンテナとが前記端子を介して接続されるように、前記ICカードを収容するICカードケースとを有する。
【0007】また、本発明のICカードは、第1の任意の電子回路と、該第1の電子回路をアンテナに接続し外部装置と通信を行うための端子であって、アンテナを有する所定のICカードケースに装着された場合に、前記第1の電子回路と前記アンテナとを接続させる端子とを有する。好適には、第2の任意の電子回路と、当該第2の電子回路を外部装置と直接接続するための第2の端子とをさらに有する。
【0008】また、本発明のICカードケースは、内蔵する電子回路をアンテナに接続し外部装置と無線通信を行うための端子を有するICカードを着脱可能に収容するケースであって、アンテナと、収容した前記ICカードの前記端子と接続し、当該ICカードの前記電子回路と前記アンテナとを接続する端子とを有する。好適には、前記端子を介して前記ICカードと通信を行い、前記ICカードに収容される電子回路に対して所望の処理を行う信号処理回路をさらに有する。また好適には、前記信号処理回路は、所望の操作を行う操作手段と、前記操作に基づいて、前記ICカードの前記電子回路に対して所定の処理を行う処理手段と、前記処理の結果を表示する表示手段とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。本実施の形態においては、ICカードとそのICカードを収容するICカードホルダーとを有し、ICカード単体としては接触型ICカードとして用いることができ、ICカードをICカードホルダーに収容することにより非接触型ICカードとしても使用することができるICカード装置を例示して本発明を説明する。
【0010】まず、そのICカードの構成について説明する。図1は、そのICカードの構成を示す図であり、(A)は上面図であり、(B)は断面図である。図示のごとく、ICカード10は、カード基体11に、接触式モジュール12および非接触式モジュール15が埋設された構成である。カード基体11は、接触式モジュール12および非接触式モジュール15を収容し支持および保護するプラスチック基材である。
【0011】接触式モジュール12は、ICチップ13および接触用端子14を有する。ICチップ13は、演算処理回路、不揮発性メモリ回路、通信回路などを1つのチップに実装した集積回路であり、同じく実装されるプログラムROMに記録された処理プログラムにしたがって、外部リード/ライタ装置と通信を行いながら所望の信号処理を行う。なお、ICチップ13における通信回路は、後述する接触用端子14を介して外部リード/ライタ装置と直接的に信号の伝送を行うためのインターフェイス回路である。接触用端子14は、ICチップ13と外部リード/ライタ装置を電気的に接続するために、接触型ICカードの規格に基づいた所定の位置に設けられている電極である。本実施の形態のICカード10においては、接触用端子14は、回路電源供給端子、信号用電源供給端子、接地端子、クロック入力端子、リセット端子、データ入出力用端子、およびリザーブ用2端子の8個の電極からなる。
【0012】非接触式モジュール15は、ICチップ16および非接触用端子17を有する。ICチップ16は、接触式モジュール12のICチップ13と同様の構成を有する集積回路であり、実装されるプログラムROMに記録された接触式モジュール12のICチップ13とは異なる処理プログラムにしたがって、外部リード/ライタ装置と通信を行いながら所望の信号処理を行う。なお、ICチップ16における通信回路は、後述する非接触用端子17およびカードホルダーのアンテナコイルを介して、外部リード/ライタ装置と無線通信により信号の伝送を行うためのインターフェイス回路である。非接触用端子17は、ICチップ13を後述するカードホルダーのアンテナコイルに接続するための端子であり、ICチップ16のアンテナコイルと接続されるべき出力端子と各々接続された2個の電極からなる。
【0013】このように、本実施の形態のICカード10は、全く独立した接触式モジュール12および非接触式モジュール15を有している。また、非接触式モジュール15は、通常の非接触型ICカードのICモジュールのアンテナコイル部分を有しない構成となっている。
【0014】次に、ICカードホルダーの構成について図2および図3を参照して説明する。図2は、ICカードホルダー20の構成を示す図であり、(A)は蓋を開けた状態の正面図であり、(B)は蓋を開けた状態の側面図である。図3は、ICカードホルダー20の部分斜視図であり、ICカードの収容部を説明するための図である。ICカードホルダー20は、カード収容部21と蓋部24とを有する。
【0015】カード収容部21は、前述したようなICカード10を収容する基体であり、収容したICカード10の位置を決めるための凹部22、凹部22からのICカード10の取り出しを容易にするための切り欠き部23が形成さている。蓋部24は、カード収容部21と1辺が移動可能に接合されたカード収容部21と実質的に同面積の部材であり、カード収容部21と合わせられることによりカード収容部21の凹部22を塞ぎ蓋として機能する。なお、蓋部24は、閉じた状態では容易には開かないように、たとえば図示せぬつめなどによりカード収容部21と掛留されるようになっている。この蓋部24には、アンテナコイル25と、その両端をカード収容部21の凹部22に収容されたICカード10の非接触用端子17に接触させるための電極26とが設けられている。
【0016】アンテナコイル25は、カード収容部21の凹部22に収容されたICカード10の非接触式モジュール15が、外部リード/ライタ装置と無線通信を行うために供するアンテナであり、蓋部24内に埋設されて設けられており、その両端が電極26に接続されている。電極26は、カード収容部21の凹部22にICカード10が収容され、蓋部24が閉じられた場合に、ICカード10の非接触用端子17にある程度の圧力で押しつけられるように、蓋部24の内側の非接触用端子17に対応する位置に図示のごとく凸形状で設けられる。この電極26を介して、ICカード10の非接触式モジュール15とアンテナコイル25とが接続される。
【0017】次に、このようなICカード10およびICカードホルダー20について、ICカード10をICカードホルダー20に収容した場合のICカード装置としての構成、および、このICカード装置の動作について、図4および図5を参照して説明する。図4は、ICカードホルダー20にICカード10をセットして蓋部24を開けた状態を示す図であり、(A)は部分斜視図であり、(B)は上面図である。図5は、ICカードホルダー20をICカード10にセットして蓋部24を閉じた状態を示す側面図である。
【0018】まず、通常は、このICカード装置を保持する使用者は、ICカード10をICカードホルダー20に収容して保持するのが取り扱いの面で好適である。そのために、まず、ICカード10は、図4(A)に示すように、ICカードホルダー20のカード収容部21の凹部22に所定の向きでセットされる。その結果、ICカードホルダー20を上から見ると、図4(B)に示すように、ICカード10の接触式モジュール12の接触用端子14および非接触式モジュール15の非接触用端子17が表面に見える形態となる。
【0019】次に、部24を閉じると、図5に示すように、カード収容部21と蓋部24とが合わされ、蓋部24に設けられた電極26がICカード10の非接触式モジュール15の非接触用端子17に接触される。その結果、ICカード10の非接触式モジュール15とICカードホルダー20の蓋部24に設けられたアンテナコイル25とが接続される。ICカード10の接触式モジュール12に対しては、特になんら作用は及ぼされない。また、この状態でのICカード装置30の全体形状は、ICカードホルダー20の形状そのものであり、ICカード10を一回り大きくしたような平板形状の装置となる。
【0020】そして、このようなICカード装置30は、前述したようにICカード10の非接触式モジュール15とICカードホルダー20のアンテナコイル25とが接続されているので、全体として通常の非接触型ICカードと同じ構成となる。すなわち、アンテナコイル25を介して非接触式モジュール15が外部リード/ライタ装置と通信可能になる。したがって、ICカード装置30の使用者が、このICカード装置30を、通常の非接触型ICカードと同様に、たとえば外部リード/ライタ装置の近傍に配置すれば、ICカード装置30は非接触式モジュール15内のプログラムROMに記録された処理プログラムに従って、外部リード/ライタ装置と無線通信を行いながら所望の信号処理を行う。
【0021】また、使用者が、ICカード10の接触型ICカードとしての機能を使用したい場合には、ICカードホルダー20の蓋部24を開けてICカード10をICカードホルダー20より取り出し、接触型ICカード専用の外部リード/ライタ装置に投入する。その結果、その外部リード/ライタ装置内において、ICカード10の接触式モジュール12の接触用端子14に対して所定のインターフェイス端子が接触され、ICカード10は接触式モジュール12内のプログラムROMに記録された処理プログラムに従って、外部リード/ライタ装置と接触用端子14を介して通信を行いながら、所望の信号処理を行う。
【0022】このように、本実施の形態のICカード装置30は、接触型ICカードおよび非接触型ICカードの両方の機能を有しており、非常に利便性が高い。そして、ICカード10にはアンテナコイルを設けずに、ICカードホルダー20にアンテナコイルを収容するようにしているので、ICカード部分としては、構成が簡単になり、製造が容易で、コストも安くすることができる。なお、その際に、ICカード10をICカードホルダー20に投入するだけで、通常の非接触型ICカードとして使用することができるので、非接触型ICカードとしての利便性は維持できる。
【0023】また、通常の非接触型ICカードであれば、リード/ライタ装置に相当するような機械の付近に配置されると自然に動作してしまい、その結果、ICカード内のデータを無断で読まれたり、改ざんされたりする危険があるが、本実施の形態のICカード装置30においては、そのような不本意な通信を排除したい時には、ICカード10をICカードホルダー20より取り出せばよく、セキュリティーを維持するという点からも有効である。また、前述したように、携帯性の面から、使用者は、通常はICカード10をICカードホルダー20に収容して保持すると考えられる。その結果、ICカード10を水や湿度、また塵などから保護することができ、電極が露出しているために障害が発生する可能性が高いという接触型ICカードとしての問題に対して有効である。
【0024】なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たとえば、前述したICカード10は、接触式モジュール12と非接触式モジュール15が全く独立している構成であったが、図6に示すように、信号処理部は共通で、通信部分、インターフェイス部分のみを接触型および非接触型の両方に対応したような構成でもよい。
【0025】図6に示すICカード40は、信号処理部としては、処理モジュール42のみを有している。この処理モジュール42は、接触型ICカードとして接触用端子14を介して通信を行うために構成と、非接触型ICカードとして非接触用端子17に接続されるアンテナコイルを介して無線通信を行うための構成の両方を内蔵するようにしておく。このようにしておけば、この処理モジュール42の所定の端子より、接触用端子14および非接触用端子17を引き出すだけで、前述した実施の形態のICカード10と同等の機能を有するICカードを構成することができる。そして、このような構成にすれば、信号処理モジュールが1つでよく、使用するICチップ43も1つでよくなり、より構成が簡単になりコストを下げることができる。
【0026】また、接触型ICカードとして用いる場合と、非接触型ICカードとして用いる場合で、同じ処理系に対して同じ処理プログラムにより処理を行うことができる。その結果、同じ動作を、任意の方式で行えるICカード装置を提供することができる。また、同じ処理系に対する処理により通信方式を変えることができ、より高機能なICカードを提供することができる。たとえば、定期券や入退室管理としてこのようなICカード装置30を用いる場合に、ゲートを通過する場合は利便性を考慮して非接触型ICカードとして使用し、記憶データを変更する処理などはセキュリティを考慮して接触型ICカードとして使用するというような、処理の使い分けをすることができる。また、カード表面にある非接触用端子に所定の信号を有線で送ることにより、たとえば金銭情報等の機密性の高い情報を、接触式ICカードと同様に高いセキュリティを保ちながら、カード内電子回路に書込むことができる。
【0027】また、前述したICカードホルダー20は、単に、ICカード10を収容し、アンテナコイル25および電極26を有する構成であったが、その他任意の機能を持たせるようにしてもよい。たとえば、図7に示すように、ICカードホルダー50の蓋部の外面に、ICカードに対して所望の処理の指示やデータの入力など簡単な操作を行うためのたとえばボタンなどの操作部51や、ICカードの内容を表示するための液晶などの表示部52を設けるようにしてもよい。ICカードホルダー50の蓋部の内面に、ICカードの接触用端子と接続するような端子を設け、ICカードホルダー50内に、それらの端子を介してICカード10の各処理モジュールと通信を行い所望の処理を行う信号処理部を設ければ、このようなICカードホルダー50は容易に実現できる。なお、ICカードホルダーはたとえばICカードに比べて十分な容積を有しているので、このような構成部を収容することは特に困難とはならない。
【0028】また、前述した各信号処理モジュールは、いずれも実質的に1つのICチップにより構成されるものとしたが、この信号処理モジュールの構成も任意である。たとえば、演算処理チップ、メモリチップおよび周辺電子部品というような、複数のチップおよび部品によりモジュールを構成するようにしてもよい。また、ICカードホルダーに収容されるアンテナコイルは、巻線コイルでもよいし、基板上にエッチングなどによりパタン形成されたコイルでもよい。また、カード収容部側に収容されるような構成でもよい。
【0029】また、前述した非接触型ICカードは、いずれも電力をも電磁波により供給される構成であったが、たとえばバッテリーを内蔵するようなICカードであってもよい。また、ICカードホルダーの形状も、本実施の形態のようなICカードを一回り大きくしたような矩形形状に限られるものではない。ICカード10を収容できる構成であれば、任意の形状でよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、実質的にICカードとして使用できる装置であって、非接触型ICカードとしてはセキュリティを高めることができ、さらに、障害が発生し難く、安価に製造することのできるICカード装置を提供することができる。また、そのようなICカード装置に適用して好適で、実質的に非接触型ICカードでありながら高いセキュリティを有し、安価に製造することのできるICカードを提供することができる。さらに、そのようなICカード装置に適用して好適で、実質的に非接触型ICカードとして利用できるICカードを安価に製造することができるようにし、そのICカードに対して障害を発生し難くするように作用するICカードケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態のICカード装置のICカードの構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態のICカード装置のICカードホルダーの構成を示す図である。
【図3】図3は、図2に示したICカードホルダーのカード収容部を説明するための部分斜視図である。
【図4】図4は、図2に示したICカードホルダーに図1R>1に示したICカードをセットして蓋部を開けた状態を示す図である。
【図5】図5は、図2に示したICカードホルダーに図1R>1に示したICカードをセットして蓋部を閉じた状態を示す図である。
【図6】図6は、本発明のICカードの他の実施の形態を示す図である。
【図7】図7は、本発明のICカードホルダーの他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
10…ICカード
11…カード基体
12…接触式モジュール
13…ICチップ
14…接触用端子
15…非接触式モジュール
16…ICチップ
17…非接触用端子
20…ICカードホルダー
21…カード収容部
22…凹部
23…切り欠き部
24…蓋部
25…アンテナコイル
26…電極
30…ICカード装置
40…ICカード
42…処理モジュール
43…ICチップ
50…ICカードホルダー
51…操作部
52…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の任意の電子回路と、該第1の電子回路をアンテナに接続するための端子とを有するICカードと、アンテナを有し前記ICカードを着脱可能に収容するケースであって、前記ICカードを収容した状態で、当該ICカードの前記第1の電子回路と前記アンテナとが前記端子を介して接続されるように、前記ICカードを収容するICカードケースとを有するICカード装置。
【請求項2】第1の任意の電子回路と、該第1の電子回路をアンテナに接続し外部装置と通信を行うための端子であって、アンテナを有する所定のICカードケースに装着された場合に、前記第1の電子回路と前記アンテナとを接続させる端子とを有するICカード。
【請求項3】第2の任意の電子回路と、当該第2の電子回路を外部装置と直接接続するための第2の端子とをさらに有する請求項2に記載のICカード。
【請求項4】内蔵する電子回路をアンテナに接続し外部装置と無線通信を行うための端子を有するICカードを着脱可能に収容するケースであって、アンテナと、収容した前記ICカードの前記端子と接続し、当該ICカードの前記電子回路と前記アンテナとを接続する端子とを有するICカードケース。
【請求項5】前記端子を介して前記ICカードと通信を行い、前記ICカードに収容される電子回路に対して所望の処理を行う信号処理回路をさらに有する請求項4に記載のICカードケース。
【請求項6】前記信号処理回路は、所望の操作を行う操作手段と、前記操作に基づいて、前記ICカードの前記電子回路に対して所定の処理を行う処理手段と、前記処理の結果を表示する表示手段とを有する請求項5に記載のICカードケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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