説明

IPTVサービスを利用した情報表示制御装置、表示用情報提供サーバ、情報表示制御方法、情報配信方法、情報表示制御用プログラム、および情報配信用プログラム

【課題】 IPTVサービスによりそれぞれ配信される映像コンテンツデータとその関連情報とを、所望のタイミングで同期させて表示させるための、IPTVサービスを利用した情報表示制御装置、表示用情報提供サーバ、情報表示制御方法、情報配信方法、情報表示制御用プログラム、および情報配信用プログラムを提供する。
【解決手段】 IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、関連情報を識別する識別情報および関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得し、配信データに制御文字が含まれているときに、該当する関連情報を取得して前記表示時間情報に基づいて表示させることで、映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP(Internet Protocol)を用いて映像コンテンツ配信、再生サービスを提供するIPTVサービスを利用して、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツの関連情報である画像情報や映像情報とを同期して表示させる、IPTVサービスを利用した情報表示制御装置、表示用情報提供サーバ、情報表示制御方法、情報配信方法、情報表示制御用プログラム、および情報配信用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来普及しているデジタル放送においては、映像コンテンツデータに、この映像コンテンツの関連情報であるテキスト情報や画像情報が重畳されて配信されている。
【0003】
このようなデジタル放送を受信するデジタル放送受像機側では、放送局側から発信される映像コンテンツにおいてイベントが発生したとき、例えばニュース記事が最新の内容に更新されたときや、データ放送の番組が切り替わったりしたときに、これらのイベント情報をAPI(Application Programming Interface)機能により取得し、BML(Broadcast Markup Language)ブラウザ上でこれらの映像コンテンツデータと関連情報とを同期して表示させることが可能である。
【0004】
例えばデジタル放送受像機において、非特許文献1に記載のBMLの“Bevent”というAPIを利用して、料理番組の放送中に、料理のレシピ(料理手順)に関する情報を、当該料理の進行に合わせてブラウザ上に表示させることができる。
【0005】
この非特許文献1には、BMLで扱うイベントとして、「EventMessageFired:イベントメッセージ(局からの短い電文)を受信した」、「DataEventChanged:データイベント(データ放送番組)が更新された」、または「MainAudioStreamChanged:メインの音声が切り替わった」などのBeventを取得するAPIが規定されていることが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】BMLコンテンツ開発ハンドブック インプレスR&D社 p.120〜p.121
【非特許文献2】IPTV用の新標準[LIME]ハンドブック2010 インプレスR&D社 p.3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、IPにより映像コンテンツデータを配信するIPTVサービスでは、映像コンテンツデータは、マルチキャストでRTSP(Real Time Streaming Protocol)により配信されるかまたはユニキャストでRSTPまたはHTTP(HyperText Transfer Protocol)により配信されるのに対し、映像コンテンツの関連情報はHTTPで配信されることがほとんどであり、映像コンテンツデータとその関連情報とでは配信手段が異なる。
【0008】
また、非特許文献2により、IPTVの受信機で利用されるBMLはLIME(Lightweight interactive multimedia environment;IPTVサービス用のマルチメディア記述言語)であるといえるが、この非特許文献2のp.51ではこのLIMEは実効的にはBeventは使用できないことが記載されている。そのため、このIPTV用のBMLは、上述したデジタル放送受像機用のBMLとは異なり、映像コンテンツにおいて発生したイベントを取得することができず、映像コンテンツとその関連情報とを所望のタイミングで同期して表示させる機能を備えていない。
【0009】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、IPTVサービスによりそれぞれ配信される映像コンテンツデータとその関連情報とを、所望のタイミングで同期させて表示させるための、IPTVサービスを利用した情報表示制御装置、表示用情報提供サーバ、情報表示制御方法、情報配信方法、情報表示制御用プログラム、および情報配信用プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するための本発明のIPTVサービスを利用した情報表示制御装置は、IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得する配信データ取得部と、前記配信データ取得部で取得された配信データに含まれる映像コンテンツデータを表示させる映像コンテンツデータ表示制御部と、前記配信データ取得部で取得された配信データから、前記クローズドキャプションデータを抽出するクローズドキャプションデータ抽出部と、前記クローズドキャプションデータ抽出部で抽出されたクローズドキャプションデータに、前記制御文字が含まれているか否かを判定する制御文字判定部と、前記制御文字判定部において前記制御文字が含まれていると判定されたときに、当該制御文字が付加された識別情報で識別される関連情報を取得し、取得した関連情報を、前記表示時間情報に基づいて表示させることで、前記映像コンテンツデータ表示制御部により表示されている映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる同期表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
また本発明のIPTVサービスを利用した表示用情報提供サーバは、IPTVサービスにより、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータの関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報を前記映像コンテンツデータ中の所定期間に同期させて表示させるための表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを配信する配信部を備えたことを特徴とする。
【0012】
また本発明のIPTVサービスを利用した情報表示制御方法は、情報表示制御装置が、IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得する配信データ取得ステップと、前記配信データ取得ステップで取得された配信データに含まれる映像コンテンツデータを表示させる映像コンテンツデータ表示制御ステップと、前記配信データ取得ステップで取得された配信データから、前記クローズドキャプションデータを抽出するクローズドキャプションデータ抽出ステップと、前記クローズドキャプションデータ抽出ステップで抽出されたクローズドキャプションデータに、前記制御文字が含まれているか否かを判定する制御文字判定ステップと、前記制御文字判定ステップにおいて前記制御文字が含まれていると判定されたときに、当該制御文字が付加された識別情報で識別される関連情報を取得し、取得した関連情報を、前記表示時間情報に基づいて表示させることで、前記映像コンテンツデータ表示制御ステップにより表示されている映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる同期表示制御ステップとを有することを特徴とする。
【0013】
また本発明のIPTVサービスを利用した情報配信方法は、表示用情報提供サーバが、IPTVサービスにより、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータの関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報を前記映像コンテンツデータ中の所定期間に同期させて表示させるための表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを配信することを特徴とする。
【0014】
また本発明の情報表示制御用プログラムは、情報表示制御装置に、IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得する配信データ取得機能と、前記配信データ取得機能により取得された配信データに含まれる映像コンテンツデータを表示させる映像コンテンツデータ表示制御機能と、前記配信データ取得機能により取得された配信データから、前記クローズドキャプションデータを抽出するクローズドキャプションデータ抽出機能と、前記クローズドキャプションデータ抽出機能により抽出されたクローズドキャプションデータに、前記制御文字が含まれているか否かを判定する制御文字判定機能と、前記制御文字判定機能により前記制御文字が含まれていると判定されたときに、当該制御文字が付加された識別情報で識別される関連情報を取得し、取得した関連情報を、前記表示時間情報に基づいて表示させることで、前記映像コンテンツデータ表示制御機能により表示されている映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる同期表示制御機能とを実行させることを特徴とする。
【0015】
また本発明の情報配信用プログラムは、表示用情報提供サーバに、IPTVサービスにより、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータの関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報を前記映像コンテンツデータ中の所定期間に同期させて表示させるための表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを配信する機能を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明のIPTVサービスを利用した情報表示制御装置、表示用情報提供サーバ、情報表示制御方法、情報配信方法、情報表示制御用プログラム、および情報配信用プログラムによれば、IPTVサービスによりそれぞれ配信される映像コンテンツデータとその関連情報とを、所望のタイミングで同期させて表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成を示す全体図である。
【図2】本発明の第1実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態による情報表示制御装置で用いる、(a)配信データの構造、および(b)CCデータの構造を示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態による情報表示制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態による情報表示制御装置の制御により表示された、(a)例1の表示情報の画面構成図、(b)例2の表示情報の画面構成図、(c)例3の表示情報の画面構成図、および(d)例4の表示情報の画面構成図である。
【図6】本発明の第2実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成を示す全体図である。
【図7】本発明の第2実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態による情報表示制御装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態による情報表示制御装置40Aとして、図1に示すように、IPTVプロバイダ管理サーバ10からネットワーク30を介して取得された放送番組データや映像コンテンツデータ等の映像データと、IPTVプロバイダ管理サーバ10または関連情報提供サーバ20からネットワーク30を介して取得された当該映像データの関連情報とを、当該映像データに付加されたクローズドキャプション(以下、「CC」と称する。)データを利用することにより、IPTV用BMLブラウザ上で同期をとって表示させるIPTVサービスシステムについて説明する。
【0019】
〈第1実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成〉
本発明の第1実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成について、図2を参照して説明する。
【0020】
本実施形態によるIPTVサービスシステム1Aは、IPTVプロバイダ管理サーバ10と、関連情報提供サーバ20と、IPTVプロバイダ管理サーバ10および関連情報提供サーバ20にIPネットワーク30を介して接続された情報表示制御装置40Aと、この情報表示制御装置40Aに接続されたディスプレイ50と、情報表示制御装置40Aに赤外線等の無線通信で接続されたリモコン装置60とを備える。
【0021】
IPTVプロバイダ管理サーバ10は、IPTVサービスを提供するIPTVサービスプロバイダにより管理され、IPネットワーク30上に放送番組データや映像コンテンツデータを含む配信データを保持し、RTSPまたはHTTPを用いて配信する。
【0022】
IPTVプロバイダ管理サーバ10に保持される配信データ100の構造を、図3に示す。配信データ100は、図3(a)に示すように、放送番組データや映像コンテンツデータに該当する映像データ110と、この映像データ110にMPEG2−TSで多重化されたCCデータ120とを有する。
【0023】
また、このCCデータ120は、図3(b)に示すように、当該CCデータを識別する通番等で示されるCCデータID121と、後述する表示データ123の表示開始時刻および表示終了時刻を示す表示時間情報122と、CCとして表示させる内容をテキスト情報で示した表示データ123とを有する。
【0024】
本実施形態において当該映像データ110中の所定期間に同期させて表示させる画像情報や映像情報などの関連情報があるときには、この関連情報の識別情報(例えばファイル名)に、関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字を付加した同期表示情報を表示データ123とし、この関連情報を映像データ中の所望の期間に同期させて表示させるための時間に関する情報を表示時間情報122としたCCデータ120を生成し、保持する。この表示データ123には、関連情報の表示に関する詳細情報、例えばIPTV用BMLブラウザ画面における関連情報の表示座標位置等の情報を、パラメータにより追記しておいてもよい。
【0025】
この表示データ123において関連情報の識別情報に付加される制御文字としては、数字「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」や、アルファベット「a」,「b」,「c」…,「z」や、エスケープ記号「^」,「#」,「$」,「&」,「@」,「\」等を用いることができるが、字幕のテキスト情報に利用される文章と区別するために通常字幕のテキスト情報においては頻出度が低い文字が好ましいという観点によれば、この中では特にエスケープ記号が適していると考えられる。そこで、本実施形態においては、エスケープ記号「@」を制御文字として統一して用いることとする。
【0026】
またこの表示データ123内において、複数の制御文字や、IPTV用BMLブラウザ上での表示や動作における付加的な属性情報のパラメータを指定するためのセパレータ記号を定義しておくことが好ましい。この属性情報とは例えば、関連情報としての静止画像情報をIPTV用BMLブラウザ上で表示するための位置情報であるXY座標値や、影の有無を示す情報(静止画像がブラウザ上影を落とす視覚効果を示すための情報)や、透過度を示す情報(半透明にして下のブラウザ画面表示が透けて見えるようにするための情報)や、アニメーション効果情報(スライドイン、ワイプイン、フェードイン、フェードアウトなどの映像効果に関する情報、およびその効果の継続時間)等がある。また、セパレータ記号としては例えば、「:」,「;」,「,」等が用いられる。
【0027】
また、ここで制御文字として用いる記号等をそのまま字幕のテキスト情報として用いる場合には、当該記号を2個連続して用いることで、関連情報の識別情報として付加された制御文字と区別するように、表示データ123を生成する。
【0028】
またIPTVプロバイダ管理サーバ10は、配信する映像に関する情報を提供するためのEPG(電子番組表;Electronic Program Guide)データやECG(電子コンテンツガイド;Electronic Content Guide)データも配信する。
【0029】
関連情報提供サーバ20は、IPTVプロバイダ管理サーバ10を管理するIPTVサービスプロバイダ、またはこれとは別のサービスプロバイダにより管理され、IPTVプロバイダ管理サーバ10から配信される配信データ100の表示データ123に含まれる、識別情報で識別される関連情報を映像データごとに記憶し、情報表示制御装置40Aからの要求に基づいてHTTPを用いて送信することにより提供する。
【0030】
情報表示制御装置40AはIPTV用BMLブラウザ機能を有し、ネットワークインタフェース401と、EPG/ECGデータ取得部402と、EPG/ECG表示制御部403と、ユーザインタフェース処理部404と、配信データ取得部405と、映像データ表示制御部406と、関連情報取得部407と、関連情報保存部408と、CCデータ抽出部409と、制御文字判定部410と、CCデータ表示制御部411と、同期情報表示制御部412とを有する。
【0031】
ネットワークインタフェース401は、IPネットワーク30を介してIPTVプロバイダ管理サーバ10および関連情報提供サーバ20と通信を行う。
【0032】
EPG/ECGデータ取得部402は、ITPVサービスプロバイダによりIPTVプロバイダ管理サーバ10から配信されたEPGデータ、ECGデータを、ネットワークインタフェース401を介して取得する。これらのEPGデータ、ECGデータを構成する各映像データ(放送番組、映像コンテンツ等)に関する情報には、各映像データを識別する映像データIDが含まれている。
【0033】
EPG/ECG表示制御部403は、EPG/ECGデータ取得部402で取得されたEPGデータ、ECGデータを、ディスプレイ50に表示させる。
【0034】
ユーザインタフェース処理部404は、ユーザによりリモコン装置60が操作されたときの操作情報を取得する。
【0035】
配信データ取得部405は、EPGデータ、ECGデータがディスプレイ50に表示されたことによりユーザインタフェース処理部404で取得された操作情報で特定された映像データ110が含まれる配信データ100を、ネットワークインタフェース401を介してIPTVプロバイダ管理サーバ10からRTSPやHTTPを利用して取得する。
【0036】
映像データ表示制御部406は、配信データ取得部405で取得された配信データ100に含まれる映像データ110を、ディスプレイ50に表示させる。
【0037】
関連情報取得部407は、ユーザインタフェース処理部404で取得された操作情報中の映像データ110に対応する関連情報を、ネットワークインタフェース401を介してHTTPを利用して関連情報提供サーバ20から取得する。
【0038】
関連情報保存部408は、メモリやハードディスクであり、関連情報取得部407で取得された関連情報を保存する。
【0039】
CCデータ抽出部409は、API機能により、配信データ取得部405で取得された配信データ100からCCデータ120を抽出する。
【0040】
制御文字判定部410は、CCデータ抽出部409で抽出されたCCデータ120の表示データ123中に、制御文字が含まれているか否かを判定する。
【0041】
CCデータ表示制御部411は、制御文字判定部410においてCCデータ120の表示データ123中に制御文字が含まれていないと判定されたときに、映像データ110と同期表示させる関連情報の取得処理は必要ないと判断し、表示データ123のテキスト情報をそのまま字幕としてディスプレイ50に表示させる。
【0042】
同期情報表示制御部412は、制御文字判定部410においてCCデータ120の表示データ123中に制御文字が含まれていると判定されたときに、この表示データ123が、映像データ110と同期表示させる関連情報を示す同期表示情報であると判断し、関連情報保存部408に保存されている中から当該同期表示情報に対応する関連情報を検索して読み出し、CCデータ120の表示時間情報122に基づいて該当する関連情報をディスプレイ50に表示させることで、表示している映像データ110と同期をとって当該関連情報を表示させる。
【0043】
ディスプレイ50は、映像データ表示制御部406の制御により映像データ110を表示し、CCデータ表示制御部411の制御によりCCデータ120の表示データ123を表示し、また、同期情報表示制御部412の制御により関連情報を表示する。
【0044】
リモコン装置60は、ユーザによる操作情報を、情報表示制御装置40Aに送信する。
【0045】
〈第1実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの動作〉
次に、本実施形態によるIPTVサービスシステム1Aの動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0046】
本実施形態において、IPTVプロバイダ管理サーバ10で管理される配信データ中の映像データには同期させて表示させる関連情報がある場合には当該配信データ100中のCCデータ120には、予め生成された、この関連情報の識別情報に予め定義された制御文字が付加された表示データ123と、この関連情報を映像データに同期させて表示させるための時間に関する情報を示す表示時間情報122とが保持されているものとする。
【0047】
また本実施形態において、情報表示制御装置40AのEPG/ECGデータ取得部402では、IPTVプロバイダ管理サーバ10から配信されたEPGデータ、ECGデータが、ネットワークインタフェース401を介して取得されているものとする。
【0048】
そして、ユーザによりリモコン装置60が操作されたことにより、EPGデータまたはECGデータの表示指示が取得されると、情報表示制御装置40Aのユーザインタフェース処理部404によりEPG/ECG表示制御部403にこの表示指示が送出され、EPG/ECG表示制御部403によりEPG/ECGデータ取得部402から最新のEPGデータ、ECGデータが取得され、ディスプレイ50に表示される。
【0049】
EPGデータ、ECGデータがディスプレイ50に表示されたことにより、ユーザによりさらにリモコン装置60が操作されて視聴したい映像データ110が選択されると、ユーザインタフェース処理部404により、選択された映像データ110を識別する映像データIDがEPDデータ、ECGデータから取得され(S1)、さらにこの映像データIDを含む映像選択操作情報が生成されて配信データ取得部405および関連情報取得部407に送出される。
【0050】
関連情報取得部407では、映像選択操作情報が取得されると、選択された映像データの映像データIDに対応する関連情報が、ネットワークインタフェース401を介して関連情報提供サーバ20からHTTPが利用されて取得される(S2)。
【0051】
関連情報取得部407で取得された関連情報は、関連情報保存部408に保存される(S3)。
【0052】
一方、配信データ取得部405では、映像選択操作情報が取得されると、この映像選択操作情報に含まれる映像データIDに対応するIPTVプロバイダ管理サーバ10の配信データ100が終了しているか否かが判定され(S4)、対応する配信データ100が終了していない場合には(S4の「NO」)、ネットワークインタフェース401を介してIPTVプロバイダ管理サーバ10からRTSPやHTTPが利用されて当該配信データ100が取得される(S5)。対応する配信データ100が終了している場合(S4の「YES」)には、処理が終了する。
【0053】
この配信データ取得部405で取得された配信データ100に含まれる映像データ110は、映像データ表示制御部406によりディスプレイ50に表示される(S6)。
【0054】
次にCCデータ抽出部409のAPI機能により、配信データ取得部405で取得された配信データ100に、MPEG2−TSにより多重化されたCCデータ120が含まれるか否かが判定され(S7)、含まれる場合にはこのCCデータ120が抽出される(S7の「有」)。ここで、IPTV用BMLブラウザに、API機能により配信データからCCデータ120が常に取得されるように予め設定しておけば、CCデータ120は配信される都度取得される。
【0055】
配信データ100にCCデータ120が含まれない場合(S7の「無」)には、ステップS4の処理に戻る。
【0056】
次に制御文字判定部410において、抽出されたCCデータ120の中の表示データ123に制御文字として定義された記号が含まれるか否かがさらに判定される(S8)。
【0057】
ここで、CCデータ120の中の表示データ123に制御文字として定義された記号が含まれていないと判定された場合(S8の「無」)は、当該映像データ110と同期表示させる関連情報の取得処理は必要ないと判断され、IPTV用BMLブラウザにより当該CCデータ120の表示時間情報122に従って、表示データ123のテキスト情報がそのまま字幕としてディスプレイ50に表示される(S9)。
【0058】
またステップS8においてCCデータ120の中の表示データ123に制御文字として定義された記号が含まれていると判定された場合(S8の「有」)は、この記号の直後も制御文字として定義された記号であるか否かがさらに判定される(S10)。
【0059】
ここで、制御文字として定義された記号(例えばエスケープ記号)の直後も制御文字として定義された記号であると判定された場合(S10の「YES」)には、これらの記号は関連情報の識別情報として付加された制御文字ではないと判断され、最初の記号が省かれ、直後の記号を含む表示データ123のテキスト情報が、IPTV用BMLブラウザにより当該CCデータ120の表示時間情報122に従って、字幕としてディスプレイ50に表示される(S11)。
【0060】
またステップS10において制御文字として定義された記号の直後が制御文字として定義された記号ではないと判定された場合(S10の「NO」)には、当該記号が関連情報の存在を示す制御文字であり、この制御文字以降のテキスト情報により示される情報が関連情報の識別情報であると判断される。
【0061】
そして、この識別情報に対応する関連情報が関連情報保存部408に保存された中から取得され(S12)、IPTV用BMLブラウザにより当該CCデータ120の表示時間情報122に従ってディスプレイ50に表示されることで、表示されている映像データ110と同期をとって関連情報が表示される(S13)。
【0062】
ここで、表示データ123中の当該制御文字の後に関連情報の表示に関する詳細情報(IPTV用BMLブラウザ画面における表示座標位置等)を示すパラメータが追記されているときにはさらにこれが読み取られ、関連情報の表示に利用される。
【0063】
これらの処理によりディスプレイ50に表示された情報の画面構成の具体例として、[例1]〜[例4]を挙げて説明する。これらの例において、CCデータ120は、フォーマット『[ID], [表示開始時刻],[表示終了時刻],[表示データ]』で示される。そして、[表示開始時刻],[表示終了時刻]は、該当する映像データ110の先頭を0時0分0秒0フレームとしたときの、時、分、秒、フレーム(0〜29)により表示形式 [hh:mm:ss:ff]で示される。また、表示開始時刻を指定しない場合は、当該CCデータがCCデータ抽出部409で抽出されたときに直ちに制御文字判定部410、CCデータ表示制御部411、および同期情報表示制御部412の処理が実行され、CCデータ120に基づく表示処理が実行される。その場合、表示終了時刻の代わりに、表示継続時間を指定するようにしてもよい。
【0064】
[例1]
例1は、CCデータ120『001, 00:05:20:00, 00:05:23:29, “今日は晴天です。”』が抽出された場合の例であり、CCデータID121が「001」であり、表示時間情報122である表示開始時刻およびフレームが「00:05:20:00」であり、表示終了時刻およびフレームが「00:05:23:29」であり、表示データ123がテキスト情報「今日は晴天です。」であることを示している。この表示データ123には制御文字として定義されたエスケープ記号「@」が含まれないため、上述したステップS8の「無」の場合に該当し、表示データ123のテキスト情報「今日は晴天です。」がそのまま字幕として表示されるように制御される。
【0065】
これにより、映像データ110の再生開始後5分20秒00フレームから5分23秒29フレームまでの間、表示データ123により示されるテキスト情報「今日は晴天です。」が、図5(a)に示すように表示されることで、映像データ110の表示と同期をとって適切な時間にディスプレイ50に表示される。
【0066】
[例2]
例2は、料理番組で構成される映像データ110に多重化されたCCデータ『023, 00:10:57:00, 00:11:03:15, “@recipe.jpg, 10, 20”』が抽出された場合の例であり、CCデータID121が「023」であり、表示時間情報122である表示開始時刻およびフレームが「00:10:57:00」であり、表示終了時刻およびフレームが「00:11:03:15」であり、表示データ123がテキスト情報「@recipe.jpg, 10, 20」であることを示している。
【0067】
この表示データ123のテキスト情報には、制御文字として定義されたエスケープ記号「@」が含まれ、この制御文字の直後は制御文字ではないため、上述したステップS10の「NO」の場合に該当し、この制御文字「@」以降のテキスト情報「recipe.jpg」で示されるファイル「レシピを説明するための静止画像情報」が、関連情報として取得されて表示されるように制御される。
【0068】
これにより、映像データ110の再生開始後10分57秒00フレームから11分03秒15フレームまでの間、表示データ123により示される静止画像情報「recipe.jpg」が、図5(b)に示すように表示されることで、料理番組中の適切な期間に、レシピを説明するための静止画像情報が同期をとってディスプレイ50に表示される。このとき、表示データ123のテキスト情報にはIPTV用BMLブラウザ上における表示位置を示すXY座標値[10,20]が付加されているためこれが用いられ、画面の左上端を座標[0,0]として、当該静止画像情報「recipe.jpg」の左上端が、X方向(右方向)に10、Y方向(下方向)に20で示される位置に合うように表示される。
【0069】
[例3]
例3は、サッカー番組で構成される映像データ110のゴールシーンに対応する位置に多重化されたCCデータ『100, , 00:00:05:00, “日本、先制点!@goal.file, 10, 60”』が抽出された場合の例であり、CCデータID121が「100」であり、表示時間情報122である表示開始時刻およびフレームの情報がなく、表示継続時間およびフレームが「00:00:05:00」であり、表示データ123がテキスト情報「日本、先制点!@goal.file, 10, 60」であることを示している。
【0070】
この表示データ123には、制御文字として定義されたエスケープ記号「@」が含まれ、この制御文字の直後は制御文字ではないため、上述したステップS10の「NO」の場合に該当し、この制御文字「@」以降のテキスト情報「goal.file」で示される動画情報「ボールのアニメーション」が、関連情報として取得されて、例1と同様にテキスト情報「日本、先制点!」とともに表示されるように制御される。
【0071】
これにより、CCデータ120の抽出後直ちに動画情報「ボールのアニメーション」およびテキスト情報「日本、先制点!」が図5(c)に示すように表示され、サッカー番組中の適切なときに適切な時間分、動画情報「ボールのアニメーション」およびテキスト情報「日本、先制点!」が同期をとってディスプレイ50に表示され、突発的なイベント発生に対応することができる。このとき、表示データ123にはIPTV用BMLブラウザ上における表示位置を示すXY座標値[10,60]が付加されているためこれが用いられ、画面の左上端を座標[0,0]として、当該動画情報「ボールのアニメーション」の左上端が、X方向(右方向)に10、Y方向(下方向)に60で示される位置に合うように表示される。
【0072】
[例4]
例4は、メールアドレスの仕組みを説明する番組で構成される映像データ110に対応する位置に多重化されたCCデータ『051, 00:10:57:00, 00:11:03:15, “この@@というマークの意味は”』が抽出された場合の例であり、CCデータID121が「051」であり、表示時間情報122である表示開始時刻およびフレームが「00:10:57:00」であり、表示終了時刻およびフレームが「00:11:03:15」であり、表示データ123がテキスト情報「この@@というマークの意味は」であることを示している。
【0073】
この表示データ123には、制御文字として定義されたエスケープ記号「@」が含まれ、この記号の直後も制御文字として定義されたエスケープ記号「@」であるため上述したステップS10の「YES」の場合に該当し、最初のエスケープ記号「@」が省かれ、直後のエスケープ記号「@」を含むテキスト情報「この@というマークの意味は」が表示されるように制御される。
【0074】
これにより、映像データ110の再生開始後10分57秒00フレームから11分03秒15フレームまでの間、表示データ123により示されるテキスト情報「この@というマークの意味は」が、図5(d)に示すように表示されることで、メールアドレスの仕組みの説明番組中の適切な期間に、説明に用いるテキスト情報が同期をとってディスプレイ50に表示される。
【0075】
このように制御文字として定義された記号を2個連続して記載しておくことで制御文字として判断せず、当該記号自体を表示させることができる。
【0076】
なお、制御文字として定義された記号が3個以上連続する場合も同様に最初の記号が省かれ、2個以上連続する記号が通常のテキスト情報として扱われ表示される。例えば、表示データ123が「他にも@@@@と表示する場合もあり…」の場合は、ディスプレイ50上には、「他にも@@@と表示する場合もあり…」と表示される。
【0077】
なお、上述した例では制御文字として定義された記号以降のファイルの内容(ファイルの拡張子等)から対応する表示処理内容(静止画像表示、動画表示等)が判断された場合について示したが、表示処理内容ごとに異なる記号を制御文字として定義するようにしてもよい。
【0078】
例えば、記号「@」は静止画像表示を示し、記号「$」はアニメーション表示を示し、記号「%」は映像表示を示し、記号「&」は音声提示を示す制御文字として定義しておくことができる。
【0079】
このように制御文字を定義しておくことで、例えば記号「@」が含まれると判定されたときには直ちに静止画ビューワによりデコードが開始されるため処理が迅速に実行され、またファイル命名規則が不要になるというメリットも得ることができる。
【0080】
以上の第1実施形態によれば、配信される映像データ上のイベントタイミングを取得することができないIPTV用BMLブラウザ上でも、CCデータを取得するAPIを活用することにより、IPTVサービスにより配信される映像コンテンツデータと、この映像コンテンツの関連情報とを、適切なタイミング、期間で、同期して表示させることができる。
【0081】
《第2実施形態》
上述した第1実施形態においては、制御文字として定義する記号が統一的に定められている場合について説明したが、第2実施形態においては、配信データを配信するサービス提供者毎、あるいは配信される映像データ毎に異なる制御文字が個別に定義される場合について説明する。
【0082】
本発明の第2実施形態による情報表示制御装置40Bとして、図6に示すように、IPTVプロバイダ管理サーバ10からネットワーク30を介して取得された映像データと、IPTVプロバイダ管理サーバ10または関連情報提供サーバ20からネットワーク30を介して取得された当該映像データの関連情報とを、当該映像データに付加されたクローズドキャプション(以下、「CC」と称する。)データおよび個別制御文字情報を利用することにより、IPTV用BMLブラウザ上で同期をとって表示させるIPTVサービスシステムについて説明する。
【0083】
〈第2実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成〉
本発明の第2実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの構成について、図7を参照して説明する。
【0084】
本実施形態によるIPTVサービスシステム1Bは、情報表示制御装置40Bが、個別制御文字情報取得部413、および個別制御文字情報保存部414を有する他は、第1実施形態によるIPTVサービスシステム1Aと同様であるため、同一機能を有する機能部についての詳細な説明は省略する。
【0085】
IPTVプロバイダ管理サーバ10はさらに、サービスプロバイダ毎または映像データ毎に個別に、制御文字として定義された記号に関する、個別制御文字情報を有する。
【0086】
個別制御文字情報取得部413は、IPTVプロバイダ管理サーバ10に保持された個別制御文字情報を、ネットワークインタフェース401を介して取得する。
【0087】
個別制御文字情報保存部414は、メモリやハードディスクであり、個別制御文字情報取得部413で取得された個別制御文字情報を保存する。
【0088】
制御文字判定部410は、個別制御文字情報保存部414に保存された個別制御文字情報を参照して、CCデータ抽出部409で抽出されたCCデータの表示データ中に該当する制御文字が含まれているか否かを判定する。
【0089】
〈第2実施形態による情報表示制御装置を利用したIPTVサービスシステムの動作〉
次に、本実施形態によるIPTVサービスシステム1Bの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0090】
本実施形態において、IPTVプロバイダ管理サーバ10で管理される配信データは第1実施形態における配信データと同様の構造を有している。
【0091】
また第1実施形態と同様に、情報表示制御装置40BのEPG/ECGデータ取得部402では、IPTVプロバイダ管理サーバ10から配信されたEPGデータ、ECGデータが、ネットワークインタフェース401を介して取得されているものとする。
【0092】
そして、ユーザによりリモコン装置60が操作されたことにより、EPGデータまたはECGデータの表示指示が取得されると、情報表示制御装置40Bのユーザインタフェース処理部404によりEPG/ECG表示制御部403にこの表示指示が送出され、EPG/ECG表示制御部403によりEPG/ECGデータ取得部402から最新のEPGデータ、ECGデータが取得され、ディスプレイ50に表示される。
【0093】
EPGデータ、ECGデータがディスプレイ50に表示されたことにより、ユーザによりさらにリモコン装置60が操作されて視聴したい映像データが選択されると、ユーザインタフェース処理部404により、選択された映像データを識別する映像データIDがEPDデータ、ECGデータから取得され(S21)、さらにこの映像データIDを含む映像選択操作情報が生成されて配信データ取得部405、関連情報取得部407、および個別制御文字情報取得部413に送出される。
【0094】
個別制御文字情報取得部413では、映像選択操作情報が取得されると、選択された映像データの映像データIDに対応する、サービスプロバイダ毎または映像データ毎に設定された個別制御文字情報が、ネットワークインタフェース401を介してIPTVプロバイダ管理サーバ10から取得される(S22)。
【0095】
個別制御文字情報取得部413で取得された個別制御文字情報は、個別制御文字情報保存部414に保存される(S23)。
【0096】
図8のフローチャートにおいて、ステップS24〜S29の処理は、第1実施形態において説明した図4のフローチャートにおけるS2〜S7の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0097】
ステップS30では、制御文字判定部410において、抽出されたCCデータ120の中の表示データ123に、該当する制御文字として定義された記号が含まれるか否かが、個別制御文字情報保存部414に保存された個別制御文字情報、および配信データから取得されるIPTVプロバイダの情報または映像データの識別情報が参照されて判定される(S30)。
【0098】
以降のステップS31〜35の処理は、第1実施形態において説明した図4のフローチャートにおけるS9〜S13の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0099】
以上の第2実施形態によれば、制御文字を定義するために使用する記号が追加された場合にも、IPTVプロバイダ管理サーバに保持される個別制御文字情報を変更するのみで、IPTVサービスシステムの構成を変更することなく、柔軟に対応するこが可能になる。
【0100】
本実施形態においては、IPTVプロバイダ管理サーバ10に個別制御文字情報が保持されている場合について説明したが、関連情報提供サーバ20が保持個別制御文字情報を保持し、情報表示制御装置40Bの個別制御文字情報取得部413によりこれが取得されるようにしてもよい。
【0101】
また、上述した第1実施形態および第2実施形態においては、IPTVプロバイダ管理サーバ10と関連情報提供サーバ20とが別個に設置された場合について説明したが、IPTVプロバイダ管理サーバ10が関連情報も保持し、関連情報提供サーバ20の機能を兼ねるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1A、1B…IPTVサービスシステム
10…IPTVプロバイダ管理サーバ
20…関連情報提供サーバ
30…IPネットワーク
40A、40B…情報表示制御装置
50…ディスプレイ
60…リモコン装置
100…配信データ
110…映像データ
120…CCデータ
121…CCデータID
122…表示時間情報
123…表示データ
401…ネットワークインタフェース
402…EPG/ECGデータ取得部
403…EPG/ECG表示制御部
404…ユーザインタフェース処理部
405…配信データ取得部
406…映像データ表示制御部
407…関連情報取得部
408…関連情報保存部
409…CCデータ抽出部
410…制御文字判定部
411…CCデータ表示制御部
412…同期情報表示制御部
413…個別制御文字情報取得部
414…個別制御文字情報保存部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得する配信データ取得部と、
前記配信データ取得部で取得された配信データに含まれる映像コンテンツデータを表示させる映像コンテンツデータ表示制御部と、
前記配信データ取得部で取得された配信データから、前記クローズドキャプションデータを抽出するクローズドキャプションデータ抽出部と、
前記クローズドキャプションデータ抽出部で抽出されたクローズドキャプションデータに、前記制御文字が含まれているか否かを判定する制御文字判定部と、
前記制御文字判定部において前記制御文字が含まれていると判定されたときに、当該制御文字が付加された識別情報で識別される関連情報を取得し、取得した関連情報を、前記表示時間情報に基づいて表示させることで、前記映像コンテンツデータ表示制御部により表示されている映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる同期表示制御部と、
を備えることを特徴とするIPTVサービスを利用した情報表示制御装置。
【請求項2】
前記制御文字として、予め前記配信データの提供者毎、または映像コンテンツデータ毎に異なる記号が個別に定義された個別制御文字情報を取得する個別制御文字情報取得部をさらに有し、
前記制御文字判定部は、前記個別制御文字情報取得部で取得された個別制御文字情報を参照して、前記クローズドキャプションデータ抽出部で抽出されたクローズドキャプションデータに該当する制御文字が含まれているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のIPTVサービスを利用した情報表示制御装置。
【請求項3】
IPTVサービスにより、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータの関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報を前記映像コンテンツデータ中の所定期間に同期させて表示させるための表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを配信する配信部
を備えたことを特徴とするIPTVサービスを利用した表示用情報提供サーバ。
【請求項4】
情報表示制御装置が、
IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得する配信データ取得ステップと、
前記配信データ取得ステップで取得された配信データに含まれる映像コンテンツデータを表示させる映像コンテンツデータ表示制御ステップと、
前記配信データ取得ステップで取得された配信データから、前記クローズドキャプションデータを抽出するクローズドキャプションデータ抽出ステップと、
前記クローズドキャプションデータ抽出ステップで抽出されたクローズドキャプションデータに、前記制御文字が含まれているか否かを判定する制御文字判定ステップと、
前記制御文字判定ステップにおいて前記制御文字が含まれていると判定されたときに、当該制御文字が付加された識別情報で識別される関連情報を取得し、取得した関連情報を、前記表示時間情報に基づいて表示させることで、前記映像コンテンツデータ表示制御ステップにより表示されている映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる同期表示制御ステップと、
を有することを特徴とするIPTVサービスを利用した情報表示制御方法。
【請求項5】
表示用情報提供サーバが、
IPTVサービスにより、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータの関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報を前記映像コンテンツデータ中の所定期間に同期させて表示させるための表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを配信する
ことを特徴とするIPTVサービスを利用した情報配信方法。
【請求項6】
情報表示制御装置に、
IPTVサービスにより配信される、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータに同期させて表示させる関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報の表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを取得する配信データ取得機能と、
前記配信データ取得機能により取得された配信データに含まれる映像コンテンツデータを表示させる映像コンテンツデータ表示制御機能と、
前記配信データ取得機能により取得された配信データから、前記クローズドキャプションデータを抽出するクローズドキャプションデータ抽出機能と、
前記クローズドキャプションデータ抽出機能により抽出されたクローズドキャプションデータに、前記制御文字が含まれているか否かを判定する制御文字判定機能と、
前記制御文字判定機能により前記制御文字が含まれていると判定されたときに、当該制御文字が付加された識別情報で識別される関連情報を取得し、取得した関連情報を、前記表示時間情報に基づいて表示させることで、前記映像コンテンツデータ表示制御機能により表示されている映像コンテンツデータと前記関連情報とを同期させて表示させる同期表示制御機能と、
を実行させる情報表示制御用プログラム。
【請求項7】
表示用情報提供サーバに、
IPTVサービスにより、映像コンテンツデータと、この映像コンテンツデータの関連情報の存在を示すために予め定義された制御文字が付加された、前記関連情報を識別する識別情報および前記関連情報を前記映像コンテンツデータ中の所定期間に同期させて表示させるための表示時間情報を含むクローズドキャプションデータとからなる配信データを配信する機能
を実行させる情報配信用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−231383(P2012−231383A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99450(P2011−99450)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】