説明

LEDヘッドおよび光源装置

【課題】発光ダイオードが発生する熱を軸流送風機によって冷却しても配置が制限されず、小型化が可能なLEDヘッドおよび光源装置を提供する。
【解決手段】光源装置用LEDヘッドは、光を放射する発光ダイオードと、発光ダイオードを冷却する軸流送風機と、発光ダイオードが一方端部側に配置され、軸流送風機が他方端部側に配置される略角筒状の筐体と、を備え、筐体は、軸流送風機が送風する気体が通過する開口部を備え、電気ケーブルが、発光ダイオードおよび軸流送風機を個別に駆動する電気信号を送受し、軸流送風機の略中心部から筐体の外側に向けて略軸方向に引き出されるように設けられる。軸流送風機の送風側のモーター直後の位置は、軸流送風機が送風する気体の通過量が少ない位置であり、この構成により、電気ケーブルを軸流送風機の送風を殆ど阻害することなく設けられ、電気ケーブルの引出位置の影響を受けることなく配置できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード、冷却ファン、発光ダイオードおよび冷却ファンが取り付けられる筐体を備えた光を照射するLEDヘッドおよび光源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体、液晶基板などの露光や検査に限らず、レンズや光学フィルタ等を接着する際や、注射針をハブへ固定する際に用いられる紫外線硬化樹脂を硬化させるために、光源装置を用いて被照射物に光を照射することが行われている。
【0003】
この種の光源装置の光源として、従来、超高圧水銀ランプなどの放電ランプが使用されることが多かったが、近年、放電ランプに比べて消費電力が少ない、寿命が長い、素子自体の大きさが小さいなどの利点を有する発光ダイオードが使用されるように成って来た。
【0004】
発光ダイオードを用いた光源装置として、例えば特許文献1や2に記載されているようなものがある。特許文献1には、発光ダイオードを搭載した光源装置が記載されており、特許文献2には、発光ダイオードの背面に配置した軸流送風機(電動ファン)によって発光ダイオードを冷却する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−177648号公報
【特許文献2】特開2005−209865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された光源装置は、冷却手段である軸流送風機を備えておらず、発光ダイオードを複数個搭載した際もしくは高出力化した際に、発光ダイオードから発生した熱を効率的に冷却することが困難であり、光源装置が大型化する問題があった。
一方、特許文献2に記載された光源装置は、軸流送風機を備えており、発光ダイオードから発生した熱を効率良く冷却することができ、光源装置を小型化することが可能であるが、発光ダイオードおよび軸流送風機を駆動する電気信号が、光源装置の筐体側面から引き出された電気ケーブルを介して送受されており、光源装置を機器の中に配置したり、複数個の光源装置を密接に配置した際、光源装置の配置・配列が電気ケーブルによって制限される問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題を考慮し、発光ダイオードが発生する熱を軸流送風機によって冷却しても配置が制限されず、小型化が可能なLEDヘッドおよび光源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の第1の側面に係る光源装置用LEDヘッドは、光を放射する発光ダイオードと、前記発光ダイオードを冷却する軸流送風機と、前記発光ダイオードが一方端部側に配置され、前記軸流送風機が他方端部側に配置される略角筒状の筐体と、を備え、前記筐体は、前記軸流送風機が送風する気体が通過する開口部を備え、電気ケーブルが、前記発光ダイオードおよび前記軸流送風機を個別に駆動する電気信号を送受し、前記軸流送風機の略中心部から前記筐体の外側に向けて略軸方向に引き出されるように設けられる。軸流送風機の送風側のモーター直後の位置は、軸流送風機が送風する気体の通過量が少ない位置であり、この構成により、電気ケーブルを軸流送風機の送風を殆ど阻害することなく設けられ、電気ケーブルの引出位置の影響を受けることなく配置できる。
【0009】
また、本発明の第2の側面に係る光源装置用LEDヘッドの前記筐体は、前記軸流送風機の略中心部に筐体側コネクタが設けられ、前記電気ケーブルが、その一方端部に設けられるケーブル側コネクタと前記筐体側コネクタとが接続されて設けられる。この構成により、前記電気ケーブルの長さを、使用者の所望する任意の長さとすることができる。
【0010】
さらにまた、本発明の第3の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体は、その内部表面と外部表面のうち、少なくともいずれか一方に接するように、放熱器を更に備える。この構成により、発光時の発光ダイオードが発生する熱を放熱し易くなり、発光ダイオードを効率的に冷却することができる。
【0011】
さらにまた、本発明の第4の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体と放熱器が、一体で成形される。この構成により、発光時の発光ダイオードが発生する熱が放熱器に伝わり易くなる結果、発光時の発光ダイオードをさらに効率的に冷却することができる。
【0012】
さらにまた、本発明の第5の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体の内部表面および外部表面と、放熱器の表面とのうち、少なくとも一方はその全体または一部が黒色である。この構成により、筐体や放熱器の放射率が改善され、筐体や放熱器からの放熱性が高まる結果、発光時の発光ダイオードをさらに効率的に冷却することができる。
【0013】
さらにまた、本発明の第6の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体は、発光ダイオードと前記軸流送風機との内、少なくとも一方を制御する制御部品を備える。この構成により、光源装置用LEDヘッドに制御機能を持たせることができる。
【0014】
さらにまた、本発明の第7の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体内に備えられる制御部品は、温度センサ、回転センサ、光量センサ、DC−DCコンバータ、発光ダイオード用ドライバ、軸流送風機用ドライバのうち、少なくともいずれか1つである。この構成により、発光ダイオードや軸流送風機などの動作状況に関する情報を得ることができ、得られた情報を内部の機器や外部の機器フィードバックすることによって、光源装置の稼働状態を制御できる。
【0015】
さらにまた、本発明の第8の側面に係る光源装置用LEDヘッドに配置された発光ダイオードは、その発光時のジャンクション温度が、50℃以上100℃以下の温度範囲に制御される。この構成により、発光ダイオードの発光効率が高まり、照射光量を高くすることができる結果、作業時間が短くなり、製造コストを低くすることができる。また、発光ダイオードの寿命が長くなるため、ランニングコストを下げることもできる。
【0016】
さらにまた、本発明の第9の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体は、発光ダイオードの前面に光を制御する光学系をさらに備える。この構成により、発光ダイオードが放射した光の特性、形状、照射位置などを制御することができる。
【0017】
さらにまた、本発明の第10の側面に係る光源装置用LEDヘッドに備えられた光学系は、窓、光学フィルタ、レンズ、ミラー、ライトガイド、マスク、回折格子のうち、少なくとも1つである。この構成により、発光ダイオードに埃や汚れが付着することを防いだり、発光ダイオードが放射した光の波長特性を所望の特性としたりすることができる。また、発光ダイオードが放射した光を集光、反射、伝導ことにより所望の位置に光を照射することができる。さらにまた、発光ダイオードが放射した光の照射パターンを所望の形状に加工したり、発光ダイオードが放射した光を干渉させることもできる。
【0018】
さらにまた、本発明の第11の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体は、前記一方端部側の端面に、光学系の位置決め部を備える。この構成により、光学系を光源装置の所定位置に精度良く取り付けることができる。
【0019】
さらにまた、本発明の第12の側面に係る光源装置用LEDヘッドの筐体の位置決め部は、少なくとも1つの凸部あるいは凹部で構成される。この構成により、光学系を簡便にまた所定の位置に精度良くまた簡便に取り付けることができる。
【0020】
さらにまた、本発明の第13の側面に係る光源装置用LEDヘッドに配置される発光ダイオードは、紫外線発光ダイオードである。この構成により、被照射物に紫外光を照射することができる。
【0021】
さらにまた本発明の第14の側面に係る光源装置は、光源装置用LEDヘッドと、発光ダイオードと軸流送風機に駆動信号を供給するLEDコントローラを備える。この構成により、配置の自由度が高い光源装置用LEDヘッドを有する光源装置が実現される。
【発明の効果】
【0022】
本発明の光源装置によれば、発光ダイオード発光時に発生する熱は、軸流送風機によって効率的に冷却できる。そのため、光源装置を小型化することが可能である。また、発光ダイオード、軸流送風機を駆動する電気信号は、軸流送風機の中心部近傍から筐体の外側に向けて軸方向に設けられる電気ケーブルもしくはコネクタを介して送受される。そのため、光源装置は、電気ケーブルの影響を受けることなく、自由に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光源装置の概略構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの正面から見た分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの正面図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの背面図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの右側面図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの左側面図である。
【図7】図7は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの平面図である。
【図8】図8は、本発明の第1の実施の形態に係るLEDヘッドの底面図である。
【図9】図9は、本発明の第1の実施の形態に係る筐体蓋部の概略構成を示す図である。
【図10】図10は、本発明の第2の実施の形態に係るLEDヘッドの概略構成を示す図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施の形態に係るLEDヘッドの概略構成を示す図である。
【図12】図12は、本発明の第4の実施の形態に係るLEDヘッドの概略構成を示す図である。
【図13】〜
【図53】図13〜図53は、本発明の第1の実施の形態に係る本体蓋部の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明のLEDヘッドおよび光源装置の実施の形態例について、図1〜図52を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
また、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態
1)筐体
2)筐体本体部
3)筐体蓋部
4)電気ケーブル
5)発光ダイオード
6)軸流送風機
7)放熱器
8)制御部品
9)窓部
10)位置決め部
11)発光時のジャンクション温度
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.第1の実施形態の蓋部の変形例
1)スポーク部の形状
2)スポーク部と電気ケーブル引出部との接続位置
3)スポーク部の向き
4)スポーク部の稜線の形状
5)スポーク部の本数
6)筐体蓋部フレームの開口部の形状と位置
7)電気ケーブル引出部の形状と位置
8)仕切り
9)開口部の面取り加工

【0025】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る光源装置用LEDヘッドおよび光源装置用LEDヘッドを搭載した光源装置について説明する。
【0026】
本発明の第1の実施形態に係る光源装置の概略構成を図1に示す。本実施例の光源装置1は、光源装置用LEDヘッドとして、LEDヘッド10と、LEDコントローラとして、LEDコントローラ30とによって構成される。光源装置1は、LEDヘッド10から出射される光を被照射物に照射する装置である。
【0027】
LEDヘッド10は、LEDコントローラ30に着脱可能に接続されており、筐体本体部11aおよび筐体蓋部11bよって構成される略角筒状の筐体11の一方端面部11c側に発光ダイオード12を、筐体11内に軸流送風機13を、筐体11の他方端面部11d側に開口部14を、備え、他方端面部から電気ケーブル15が引き出されている。
【0028】
また、筐体11内には、放熱器16を備えている。さらにまた、筐体11内には、温度センサ17、軸流送風機回転センサ18を備えている。
【0029】
筐体11の一方端面部11cは、窓部20を備えている。また、一方端面部11cには、窓部20の位置決め用凸部11eが2カ所設けられている。
【0030】
LEDコントローラ30は、発光ダイオード12および軸流送風機13に電源を供給する電源回路31と、発光ダイオード12および軸流送風機13の動作を制御する制御回路32と、発光ダイオード12および軸流送風機13を駆動する駆動回路33とを有する。
制御回路32は、筐体11内に設けられた温度センサ17および軸流送風機回転センサ18の信号を受信し、駆動回路33に制御信号を出力する。駆動回路33は、制御回路32が出力する制御信号を受信し、発光ダイオード12の輝度やオン・オフを調整する発光ダイオード駆動信号を発光ダイオード12に出力し、軸流送風機13の回転数やオン・オフを調整する軸流送風機駆動信号を軸流送風機13に出力する。
【0031】
LEDコントローラ30の電源が入れられ、駆動回路32から発光ダイオード12に発光ダイオード駆動信号が供給されると、発光ダイオード12は供給された信号の電流に応じた光量の光を放射する。また、駆動回路32から軸流送風機13に軸流送風機駆動信号が供給されると、軸流送風機13は供給された信号の電圧に応じた回転数でファンを回転する。
【0032】
発光ダイオード12から放射した光は、窓部20のガラスを透過して、被照射物に照射される。被照射物に照射される照射光量は、使用者がLEDコントローラ30上の操作パネル(不図示)を操作することによって、変更可能に構成されている。使用者がLEDコントローラ30上の操作パネルを操作すると、制御回路32の発光ダイオードの輝度設定値が変更され、駆動回路33は、この輝度設定値に応じて発光ダイオード12に供給する発光ダイオード駆動信号の電流を変更する。
【0033】
制御回路32が、温度センサ17や軸流送風機回転センサ18を介して、発光ダイオード12の異常な発熱、軸流送風機13の回転不良などの異常な状態を検知した場合、制御回路32は駆動回路33に停止信号を出力し、駆動回路33は発光ダイオード12および軸流送風機の駆動信号の供給を停止する。
【0034】
次に、本実施形態のLEDヘッド10について、図2〜図8を参照しながら詳述する。本実施形態のLEDヘッドを正面から見た分解斜視図を図2に、正面図を図3に、背面図を図4に、右側面図を図5に、左側面図を図6に、平面図を図7に、底面図を図8に示す。図2では、筐体内部の電気ケーブルの配線およびネジ類は、便宜上、省略している。
なお、図2〜図8において、図1と共通する構成には同一の符号を付している。
【0035】
1)筐体
筐体11は、筐体本体部11aと筐体蓋部11bから構成されている。筐体11の筐体の内部表面および外部表面のうち、少なくとも一方はその全体または一部が黒色であることが好ましい。表面の色を黒色とすることによって、筐体11の放熱効率が向上し、発光時の発光ダイオード12が発生する熱が、外気に放熱され易くなる結果、発光ダイオード12を効率的に冷却することができるようになる。
ここで、筐体本体部11aと筐体蓋部11bの構成をそれぞれ説明する。
【0036】
2)筐体本体部
筐体本体部11aは、片方の端部が閉じた略角状の閉管構造をしており、筒状内部には、放熱器16、温度センサ17、軸流送風機回転センサ18、軸流送風機13が収納される。
閉管構造をした筐体本体部11aの閉じた面(一方端部側端面部11cと同一)には、発光ダイオード12が収納される凹み11fが設けられており、基板21に取り付けられた発光ダイオード12が、凹み11fに固定される。一方端面部11cには、窓部20を筐体11に固定する際の位置決めに使用される位置決め凸部11eが2カ所に設けられている。
また、筐体本体部11aの側面には、発光ダイオード12を冷却するための外気の吸気口11gが2カ所、LEDヘッド10を外部の治具(不図示)などに取り付けるための固定ネジ穴11hが2カ所、設けられている。
【0037】
3)筐体蓋部
筐体蓋部11bを図9に示す。図9(a)が筐体蓋部11bの正面図、図9(b)が背面図、図9(c)が左側面図、図9(d)が右側面図、図9(e)が平面図、図9(f)が底面図、図9(g)が正面から見た斜視図、図9(h)がA−A’線断面図である。
【0038】
筐体蓋部11bは、概中心部に略円状の開口11kを有する筐体蓋部フレーム11mと、略円筒状の電気ケーブル引出部23と、スポーク部24とから構成されている。
筐体蓋部フレーム11mとスポーク部24は、一方接続部24aで接続し、一体化している。また、電気ケーブル引出部23とスポーク部24は、他方接続部24bで接続し、一体化している。なお、図9(a)、(b)では、一方接続部24aの位置を明確にするため、暫定的に、一方接続部24aを破線を用いて表している。
【0039】
筐体蓋部フレーム11mの開口11kと、電気ケーブル引出部23と、スポーク部24で囲まれた空間が、開口部14である。開口部14は、軸流送風機13が送風する気体の出口に相当し、その出口の最外部の面が開口面14aである。
開口面14aの形状は、筐体蓋部フレーム11mの開口11kの形状とスポーク部24の稜線24cの形状と電気ケーブル引出部23の側面23aの形状とで決まる。
【0040】
電気ケーブル引出部23は、長手方向の中心軸が、軸流送風機13が筐体蓋部11bに配置された場合に、軸流送風機13のモーターの回転軸を筐体外部方向に延長した軸(以下、”延長軸”と略記する)と略一致するように、筐体11の外側に向けて配置されている。
【0041】
4)電気ケーブル
電気ケーブル15は、電気ケーブル引出部23内において、電気ケーブル15の長手方向の中心軸が延長軸と略一致するように、電気ケーブル引出部23から引き出されている。
軸流送風機13の送風側のモーター背面は、軸流送風機13が送風する気体が殆ど通過することなく、この部分から電気ケーブル15を引き出しても、軸流送風機13の送風の障害とならず、発光時の発光ダイオード12の冷却を阻害することがない。
電気ケーブル15には、LEDコントローラ30と接続するためのコネクタ22が設けられており、発光ダイオード12と軸流送風機13を駆動する電気信号や、温度センサ17と軸流送風回転センサ18が検出した電気信号が、LEDヘッド10とLEDコントローラ30との間で、電気ケーブル15およびコネクタ22を介して送受される。
電気ケーブル15は、電気ケーブル固定ネジ穴23bに螺合する電気ケーブル固定ネジ25により、筐体11に固定される。
【0042】
スポーク部24の筐体内面部には、筐体蓋部11bと電気ケーブル引出部23を結ぶように、筐体内面に開く凹溝24fが設けられている。電気ケーブル15の芯線は、スポーク部24に設けられた凹溝24fを通り、発光ダイオード12、軸流送風機13、温度センサ17、軸流送風機回転センサ18に各々接続されている。
【0043】
5)発光ダイオード
本発明における「発光ダイオード」は、順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子、すなわち発光素子(本明細書においては、LEDダイという)を内包した光源であり、LED(エルイーディー:Light Emitting Diode)とも呼ばれる。この発光ダイオードは、内包するLEDダイのpn接合部の禁制帯幅(バンドギャップ)の相違により紫外線、可視光、赤外線の波長を放射するものが存在し、本発明は、これら多様な波長の発光ダイオードに、何れも適用可能な技術思想である。
【0044】
「発光ダイオード」は、1つのパッケージに、1つのLEDダイを内包するもの、2つ以上のLEDダイを内包して高強度化を図るもの、さらに基板上にLEDダイを直接マウントして、このLEDダイに封止体を設けてパッケージを兼ねて小型化を図るもの、この基板上に2つ以上のLEDダイをマウントし同様に封止体を設けたり、LEDダイから効率的に光を取り出す光学デバイスとしての機構も兼ね備えたりして小型にして高強度化を図るもの、その他冷却機構を付加する等様々な形態のものが開発されており、本発明は、これらの多様な形態の発光ダイオードに適用可能である。
【0045】
6)軸流送風機
軸流送風機13は、軸流ファン、軸流ブロワとも呼ばれ、軸方向から気体を吸い込み、軸方向に気体を送風する送風機である。本発明では、固定翼式の軸流送風機を使用したが、翼は、可変翼であっても良い。
【0046】
7)放熱器
放熱器16は、ヒートシンクとも呼ばれる。本発明の放熱器16は、アルミニウム製であり、放熱フィン16aの形状は板状であるが、放熱器の材質は、銅、グラファイト、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、銅モリブデン合金、アルミニウム・炭化ケイ素複合材であっても良く、放熱フィンの形状は、棒状、蛇腹状、ハニカム状であっても良い。
放熱器16の表面の全体または一部が黒色であることが好ましい。表面の色を黒色とすることによって、放熱器16の放熱効率が向上し、発光時の発光ダイオード12が発生する熱が、外気に放熱され易くなる結果、発光ダイオード12を効率的に冷却することができるようになる。
また、放熱フィン16aの一部には、温度センサ17を固定する、温度センサ固定ネジ穴16bが設けられている。
【0047】
8)制御部品
本発明のLEDヘッド10は、発光ダイオード12、軸流送風機13の動作を制御する制御部品である温度センサ17と軸流送風機回転センサ18とを筐体内部に備えている。温度センサ17、軸流送風機回転センサ18は、電気ケーブル15およびコネクタ22を介して、LEDコントローラ30に接続されている
【0048】
温度センサ17は、温度センサ固定ネジ穴16bに螺合する不図示のネジにより放熱器16に取り付けられており、放熱器16を介して発光ダイオード12の温度を検出している。温度センサ17が検出した発光ダイオード12の温度情報は、軸流送風機13の回転数制御、発光ダイオード12の寿命管理に使用される。また、温度センサ17が、発光ダイオード12の異常な発熱を検出した場合、LEDコントローラ30は、発光ダイオード12への発光ダイオード駆動信号の供給を停止する。
【0049】
軸流送風機回転センサ18は、軸流送風機13に取り付けられており、軸流送風機13のファンの回転数を検出している。軸流送風機回転センサ18が検出した軸流送風機13のファンの回転数の情報は、LEDコントローラ30に伝えられ、軸流送風機13の回転数の制御に使用される。また、軸流送風機回転センサ18が、軸流送風機13の回転異常(停止、低速回転など)を検出した場合、LEDコントローラ30は、発光ダイオード12への発光ダイオード駆動信号の供給を停止する。
【0050】
温度センサ17、流送風機回転センサ18を、LEDヘッド10の筐体11に内蔵させることで、LEDヘッドが放射する光の強度の変動を抑制し、また安全に使用することができ、信頼性を高めることが可能と成る。
【0051】
本実施例では、温度センサ17、軸流送風機回転センサ18を内蔵させたが、DC−DCコンバータを内蔵させても良い。DC−DCコンバータを内蔵させると、筐体11内で発光ダイオード12や軸流送風機13を駆動する電源の電圧を変換することができ、電源の電圧を一元化できる。この結果、電気ケーブル15の芯線の本数を減らせ、電気ケーブル15の太さを細くすることができるため、LEDヘッド10の配置の自由度を高めることができる。
また、発光ダイオード・ドライバ、軸流送風機ドライバなどを内蔵させても良い。これらを内蔵させることによって、LEDヘッドの機能性を高めることができる。
【0052】
9)窓部
窓部20は、フレーム、ガラス基板、ガラス押さえで構成されており、筐体11の一方端部側端面に配置された発光ダイオード12の前面に、ネジを用いて固定される。
【0053】
発光ダイオード12の前面に窓部20を備えることにより、発光ダイオード12に埃や汚れが付着するのを防ぐことができ、埃や汚れの付着に伴う照射光量の低下を抑制することが可能である。
【0054】
なお、本実施例では、ガラス基板として、石英ガラスを使用したが、発光ダイオード12が放射する光の吸収が少ない多成分ガラス(例えば、パイレックス(登録商標)や、ソーダ・ライム・シリケート・ガラスなど)や透明アルミナなどのセラミックス、有機樹脂などを使用しても良い。
【0055】
10)位置決め部
本実施例では、筐体11の一方端面部側端面に、窓部20の固定位置を決めるための位置決め凸部11eが2カ所設けられており、窓部20の筐体11側には、2カ所の位置決め凸部11eと嵌合するように、位置決め凹部が2カ所設けられている。
筐体11の位置決め凸部11eと窓部20の位置決め凹部が嵌合することによって、窓部20の筐体11の一方端面部側端面に対する固定位置が決定する。
【0056】
本実施例では、筐体側の位置決め部を2カ所の円盤状凸部(位置決め凸部11e)、窓部20の位置決め部を円形の穴状凹部としたが、筐体11に設けた位置決め部と、窓部に設けた位置決め部が嵌合する形状であれば、その形状および個数は不問である。
【0057】
11)発光時のジャンクション温度
本実施例では、発光時の発光ダイオードのジャンクション温度が50℃以上120℃以下、好ましくは110℃以下、更に好ましくは100℃以下の温度となるように、発光ダイオード12の駆動信号の電流値と軸流送風機13の回転数とが制御されている。
このジャンクション温度は、発光ダイオード12が内包するLEDダイ12aのpn接合温度を意味しており、本発明では、熱抵抗測定器AT−205(福興システム株式会社製)を用いて測定した。
ジャンクション温度が130℃を超えると、発光ダイオードの放射効率が著しく低下し、また発光ダイオードの寿命が著しく短く成ることから120℃以下が好ましい。
【0058】
このように、本発明の第1の実施形態の構成によれば、従来のLEDヘッドと比較して、筐体の大きさを著しく小型化することが可能であり、配置の自由度が高い、LEDヘッドが実現される。
【0059】
以上が、本発明の第1の実施形態の説明であるが、本発明は上記の構成の限定されるものではなく、発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
【0060】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図10を参照しながら説明する。
図10(a)は、LEDヘッド100の正面斜視図である。また図10(b)は、LEDヘッド100を構成する筐体本体部110aの正面図であり、図10(c)は、筐体本体部110aのA−A’線断面図である。
【0061】
第2の実施形態のLEDヘッド100は、筐体と放熱器が一体化している点で、第1の実施形態に係るLEDヘッド10と異なる。なお、第2の実施形態においても、LEDヘッド100には、発光ダイオード12、軸流送風機(不図示)、温度センサ(不図示)、軸流送風機回転センサ(不図示)、電気ケーブル15、コネクタ22が備えられ、発光ダイオード12、軸流送風機13を駆動する電気信号および温度センサ17、軸流送風機回転センサ18から出力される電気信号は、電気ケーブル15とコネクタ22を介して、LEDヘッド100とLEDコントローラ(不図示)の間で送受される。
【0062】
図10に示すように、第2の実施形態の筐体本体部110aは、第1の実施形態のLEDヘッド10の筐体本体部11aと放熱器16に該当する部分が一体に形成された構造をしており、筐体本体部110aの内部に、放熱フィン160aが直接配置されている。
【0063】
第2の実施形態に係るLEDヘッド100では、第1の実施形態に係る筐体本体部11aと放熱器16を一体に構成したことにより、発光時の発光ダイオード12が発生する熱が、放熱フィン160aに伝導し易くなり、発光ダイオードの冷却効率が大幅に向上する。
【0064】
なお、第2の実施形態のLEDヘッド100においては、放熱フィン160aは、形状を板状とし、筐体本体部110a内部の発光ダイオード12の背後に当たる表面部分に配置したが、この構成に限定されるものではなく、放熱フィンの形状は、棒状、蛇腹状、ハニカム状であっても良く、配置される位置は筐体本体部110a内部の表面のいずれの部分に配置しても良い。
【0065】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について、図11を参照しながら説明する。
図11(a)は、LEDヘッド101の正面斜視図であり、図10(b)は、背面斜視図であり、図10(c)は右側面図である。
【0066】
第3の実施形態のLEDヘッド101は、筐体と放熱器が一体化している点で、第2の実施形態に係るLEDヘッド100と類似しているが、放熱フィン161aが筐体本体部111aの外表面に配置されている点および電気ケーブルの代わりにレセプタクル26が配置されている点が異なる。
【0067】
レセプタクル26は、長手方向の中心軸が、軸流送風機13が筐体蓋部111bに配置された場合に、軸流送風機13のモーターの回転軸の延長軸と略一致するように、筐体101の外側に向けて配置されている。
【0068】
なお、第3の実施形態においても、LEDヘッド101には、発光ダイオード12、軸流送風機13、温度センサ(不図示)、軸流送風機回転センサ(不図示)が備えられている。
発光ダイオード12、軸流送風機13を駆動する電気信号および温度センサ、軸流送風機回転センサから出力される電気信号は、不図示の両端にコネクタを有する電気ケーブルを介して、LEDヘッド101とLEDコントローラ(不図示)との間で送受される。
【0069】
第2の実施形態のLEDヘッド100は、放熱フィン160aは筐体本体部110aの内表面に配置されていたのに対し、第3の実施形態のLEDヘッド101は、図11で示すように、放熱フィン161aは、筐体本体部111aの外表面に直接配置され、筐体本体部111aと放熱フィン161aが一体化した構造をしている。
【0070】
第3の実施形態に係るLEDヘッド101では、放熱フィンを筐体本体部の外側面に、一体に構成したことにより、発光時の発光ダイオード12が発生する熱が、放熱フィン161aに伝導し易くなり、第2の実施形態と同様、発光ダイオードの冷却効率が大幅に向上する。
第1の実施形態のLEDヘッド10や第2の実施形態のLEDヘッド100のように、電気ケーブルがLEDヘッドから直接引き出されておらず、筐体蓋部111bに配置されたレセプタクル(コネクタ)とLEDコントローラとの間を、両端にコネクタを有する電気ケーブルで接続するため、任意の長さの電気ケーブルを使用することができる。
【0071】
なお、第3の実施形態のLEDヘッド101においては、放熱フィン161aは、形状を板状とし、筐体本体部111aの外側面に配置したが、この構成限定されるものではなく、放熱フィンの形状は、棒状、蛇腹状、ハニカム状であっても良く、配置される位置は筐体本体部111aの外表面の全面であっても良く、一部であっても良い。
第3の実施形態では、放熱フィンは、筐体本体部111aの外表面に配置したが、筐体本体部の外表面と内表面の両面に配置しても良い。
【0072】
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態について、図12を参照しながら説明する。
図12は、LEDヘッド102の正面斜視図である。
第4の実施形態のLEDヘッド102は、窓部の代わりに第1光学レンズ40aおよび第2光学レンズ40bから構成される光学ユニット40を備えている点で、第1の実施形態に係るLEDヘッド10と異なる。なお、第4の実施形態においても、LEDヘッド102には、発光ダイオード12、軸流送風機(不図示)、放熱器16、温度センサ(不図示)、軸流送風機回転センサ(不図示)、電気ケーブル15、コネクタ22が備えられ、発光ダイオード12、軸流送風機を駆動する電気信号および温度センサ、軸流送風機回転センサから出力される電気信号は、電気ケーブル15とコネクタ22を介して、LEDヘッド102とLEDコントローラ(不図示)との間で送受されることに成る。
【0073】
図12に示すように、第4の実施形態のLEDヘッド102は、第1の実施形態のLEDヘッド10では、窓部20が、筐体11の一方端部側の発光ダイオード12の前面に備えられていたのに対し、光学レンズ2枚(40a、40b)から構成される光学ユニット40が備えられている。
なお、本実施例では、光学レンズの材料として、石英ガラスを使用したが、発光ダイオード12が放射する光の吸収が少ない多成分ガラス(例えば、パイレックス(登録商標)や、ソーダ・ライム・シリケート・ガラスなど)、透明アルミナなどのセラミックスや有機樹脂などを使用しても良い。
【0074】
第4の実施形態に係るLEDヘッド102では、第1の実施形態の窓部20の代わりに光学ユニット40を備えたことにより、発光ダイオード12の放射する光を被照射物に集光することができ、単位面積あたりの照射強度が第1の実施形態に比べ、大幅に向上する。
【0075】
なお、第4の実施形態では、筐体102の一方端部側の発光ダイオードの前面に、レンズ2枚から成る光学ユニットを備えたが、この構成限定されるものではなく、レンズ2枚から成る光学ユニットの代わりに、光学フィルタ、レンズ、ミラー、ライトガイド、マスク、回折格子の内少なくとも1つから成る光学系を備えても良い。光学系を備えることにより、発光ダイオード12が放射する光を制御することが可能と成る。
【0076】
[第1の実施形態の蓋部の変形例]
第1の実施形態の蓋部の変形例について、図9および図13から17を参照しながら説明する。
複数のLEDヘッドを使用した場合、いずれのLEDヘッドの外観も同一であることから、個々のLEDヘッドを識別することは困難であるが、各LEDヘッドの開口面の形状を変えることにより、複数のLEDヘッドを、外観から容易に識別することができるようになる。また、開口面・開口部の形状を変えることにより、軸流送風機の送風を制御することも可能となる。
【0077】
前述したように開口面14aの形状は、筐体蓋部フレーム11mの開口11kの形状とスポーク部24の稜線24cの形状と電気ケーブル引出部23の側面23aの形状とで決まる。
【0078】
以下に、開口部、開口面を構成するスポーク部、筐体蓋部フレームの開口、電気ケーブル引出部について説明する。
【0079】
1)スポーク部の形状
1つのスポーク部の形状の変形例を図13に示す。図13(a)、(b)、(c)が筐体蓋部を正面から見た斜視図、図13(a’)、(b’)、(c’)が正面図である。図13(a’’)、(b’’)、(c’’)は、各々A−A’線断面図、B−B’線断面図、C−C’線断面図である。図13(a’’’)、(b’’’)、(c’’’)は、開口面を実線で表し、それ以外の部分を破線で表した正面図である。なお、図13以降の図では、図13と同様、図番を表す()内のアルファベットの右肩に添え字のない図が正面から見た斜視図、添え字としてプライム(’)が付けられた図が正面図、ダブルプライム(’’)が付けられた図が断面図、トリプルプライム(’’’)が付けられた図が開口面を実線で表し、それ以外の部分を破線で表した正面図を意味している。
【0080】
図13(a)〜(a’’’)は、スポーク部の幅が筐体蓋部フレームとの接続部から電気ケーブル引出部との接続部に向かって直線的に狭まる、スポーク部の表面の形状が逆台形状の変形例を示している。
図13(b)〜(b’’’)は、スポーク部の幅が筐体蓋部フレームとの接続部から電気ケーブル引出部との接続部に向かって一定のままである、スポーク部の表面の形状が長方形状の変形例を示している。
図13(c)〜(c’’’)は、スポーク部の幅が筐体蓋部フレームとの接続部から電気ケーブル引出部との接続部に向かって直線的に広がる、スポーク部の表面の形状が台形状の変形例を示している。
スポーク部の表面の形状を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0081】
1つのスポーク部の表面の形状が、長方形状の変形例を図14、15に示す。スポーク部の幅は、図14(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’)で示すように、電気ケーブル引出部の直径未満でも良く、図15(a)〜(a’’’)で示すように電気ケーブル引出部の直径と同じでも良く、図15(b)〜(b’’’)で示すように電気ケーブル引出部の直径を超えていても良い。
スポーク部の表面の形状が長方形状のスポーク部の幅を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0082】
1つのスポーク部の表面の形状が逆台形状であり、スポーク部の稜線の延長線の交点が電気ケーブル引出部の中心軸と略一致する変形例を図16、17、一致しない変形例を図18,19に示す。
スポーク部の稜線のなす角θは、鋭角(θ<90°、例えば図16(a)〜(a’’’))であっても良く、鈍角(90°<θ<180°、例えば図16(b)〜(b’’’))であっても良く、平角(θ=180°、例えば、図17(a)〜(a’’’)、優角(180°<θ<360°、例えば、図17(b)〜(b’’’))であっても良い。図には示していないが、スポーク部の稜線のなす角θが直角(θ=90°)であっても良い。
【0083】
スポーク部の稜線の延長線の交点が、電気ケーブル引出部の中心軸よりもスポーク部側(内側)に位置しても良いし(例えば、図18(a)〜(a’’’))、スポーク部と逆側(外側)に位置しても良い(例えば、図18(b)〜(b’’’)、図19(a)〜(ca’’’)、(b)〜(b’’’))。
スポーク部の稜線は、電気ケーブル引出部の外周の接線と一致しても良いし(例えば、図19(a)〜(a’’’))、その接線の内側に位置しても良いし(例えば、図16(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’)、図17(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’)、図18(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))、その接線の外側に位置しても良い(例えば、図18(b)〜(b’’’))。
【0084】
表面の形状が逆台形状のスポーク部の稜線の延長線の交点の位置と、その延長線のなす角の角度と、スポーク部の稜線が電気ケーブル引出部の外周と接する位置を適宜変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0085】
1つのスポーク部の表面の形状が台形状である変形例を図20に示す。スポーク部の稜線は、電気ケーブル引出部の外周の接線と一致しても良いし(例えば、図20(b)〜(b’’’))、その接線の内側に位置しても良いし(例えば、図20(a)〜(a’’’))、その接線の外側に位置しても良い(例えば、図20(c)〜(c’’’))。
【0086】
表面の形状が台形状のスポーク部の稜線の延長線が、電気ケーブル引出部の外周と接する位置を適宜変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0087】
スポーク部の稜線が曲線の場合を図21、22に示す。
スポーク部の曲線状の稜線は、スポーク部から見て凹状(例えば、図21(a)〜(a’’’))であっても良く、凸状((例えば、図21(b)〜(b’’’)、図22(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))であっても良い。また、曲線状の稜線2本と筐体蓋部フレームとの接点の間の距離と、曲線状曲線状の稜線2本と電気ケーブル引出部との接点との間の距離は、前者と後者が等しくても良く(例えば、図21(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))、前者に比べて後者が長くても良く(例えば、図21(a)〜(a’’’))、前者に比べて後者が短くても良い(例えば、図21(b)〜(b’’’))。
【0088】
スポーク部の稜線を直線から曲線に変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0089】
2)スポーク部と電気ケーブル引出部との接続位置
図13〜22では、スポーク部の表面の中心線と、電気ケーブル引出部の中心軸から筐体蓋部のフレームの辺に対して引いた垂線とが、略一致するようにスポーク部と電気ケーブル引出部を接続する変形例を示したが、図23、24に一致しない変形例を示す。
【0090】
スポーク部の表面の中心線が前記垂線の左側に位置しても良く(例えば、図23(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))、右側に位置しても良い(例えば、図24(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。また、2本あるスポーク部の稜線の内1本は、電気ケーブル引出部の外周の接線と一致しても良いし(例えば、図23(a)〜(a’’’)、図24(b)〜(b’’’))、2本の稜線ともその接線の内側に位置しても良い(例えば、図23(b)〜(b’’’)、図24(a)〜(a’’’))。
【0091】
スポーク部と電気ケーブル引出部の接続位置を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0092】
3)スポーク部の向き
図13〜24では、スポーク部の表面の中心軸が筐体蓋部フレームの上辺に対する垂線となる変形例を示したが、図25、26にスポーク部の表面の中心軸が筐体蓋部フレームの上辺に対する垂線とならない変形例を示す。
スポーク部の表面の中心線は、筐体蓋部フレームの下辺に対する垂線であっても良く(例えば、図25(a)〜(a’’’))、左辺に対する垂線であっても良く(例えば、図25(b)〜(b’’’))、右辺に対する垂線であっても良い(例えば、図25(c)〜(c’’’))。また、スポーク部の表面の中心軸は、筐体蓋部フレームの角に向かっていても良く(例えば、図26(a)〜(a’’’))、スポーク部の表面の中心軸と筐体蓋部フレームの各辺のなす角の角度が任意の角度であっても良い(例えば、図26(b)〜(b’’’)、(c)〜(c’’’))。
【0093】
スポーク部と筐体蓋部フレームとの接続位置を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0094】
4)スポーク部の稜線の形状
図13〜26では、2本のスポーク部の稜線が、同種の線を組み合わせた場合(直線と直線、曲線と曲線)であり、スポーク部の表面形状がスポーク部の表面の中心軸に対して線対称の変形例を示したが、図27、28に、非線対称の変形例を示す。
2本の稜線が直線であっても良く(例えば、図27(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))、曲線であっても良い(例えば、図28(a)〜(a’’’))。また、スポーク部の2本の稜線は、直線と曲線の組み合わせであっても良い(図28(b)〜(b’’’))。
【0095】
スポーク部の表面形状の対称性を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0096】
図13〜28では、スポーク部の各稜線が、1本の直線あるいは1本の曲線である変形例を示したが、図29〜32に、スポーク部の稜線の1本あるいは2本が、複数の直線、複数の曲線、あるいは複数の直線と曲線で構成された変形例を示す。
【0097】
スポーク部の稜線の形状を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0098】
5)スポーク部の本数
図13〜32では、スポーク部の本数が、1本である変形例を示したが、図33〜36に、スポーク部の本数が、複数本である変形例を示す。スポーク部の本数は、2本であっても良く(例えば、33(a)〜(a’’’))、3本であっても良く(例えば、33(b)〜(b’’’))、4本以上であっても良い(例えば、図34(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’)、図35(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’)、図36(a)〜(a’’’))。
スポーク部は、前述の変形例では、複数本のスポーク部を対称的に配置したが、非対称
に配置させても良い(例えば、図36(b)〜(b’’’))。
【0099】
スポーク部の本数や、配置する対称性を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0100】
また、複数本のスポーク部を配置させる場合、同じ形状のスポーク部を配置させても良いし、各々形状の異なったスポーク部を配置させても良い。
【0101】
6)筐体蓋部フレームの開口部の形状と位置
図13〜36では、筐体蓋部フレームに設けられた開口が略円状である変形例を示したが、図37〜41に、前記開口の形状の変形例を示す。
開口の形状は、円形でなくて良く、四角形(例えば、図37(a)〜(a’’’))、五角形以上の多角形であっても良い(例えば、図37(b)〜(b’’’)、図38(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。
【0102】
円形あるいは多角形を分割して、任意の位置に配置して、開口を構成しても良い。その円形あるいは多角形は、同一の大きさであっても良く(例えば、図39(a)〜(a’’’))、大きさを変えても良い(例えば、図39(b)〜(b’’’))。また、開口は、分割した円形と分割した多角形を組み合わせて構成しても良い(例えば、図40(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。
【0103】
開口の外周は、直線や曲線ではなく、直線と曲線を組み合わせであっても良く、波状、鋸の歯状、矩形波状などであっても良い(例えば、図41(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。
【0104】
開口が多角形状の場合、例えば、図37(a)〜(a’’’)では、開口の辺の向きと筐体蓋部フレームの辺の向きを揃えて配置したが、任意の方向で配置しても良い(例えば、図42(a)〜(a’’’))。
【0105】
前述の変形例では、開口の形状の中心位置と筐体蓋部フレームの形状の中心位置を略一致させて配置した変形例を示したが、開口は、開口の形状の中心位置と筐体蓋部フレームの形状の中心位置を略一致させて配置しなくても良い(例えば、図42(b)〜(b’’’))。
【0106】
開口の形状や配置方法を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0107】
7)電気ケーブル引出部の形状と位置
図13〜42では、電気ケーブル引出部の形状が略円筒状である変形例を示したが、図43〜47に、電気ケーブル引出部の形状が非円筒状の変形例を示す。
電気ケーブル引出部の筐体蓋部フレームの正面の面に沿って切断した断面形状(以下、断面形状)は、円形でなくて良く、四角形(例えば、図43(a)〜(a’’’))、五角形以上の多角形であっても良い(例えば、図43(b)〜(b’’’)、図44(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。
【0108】
円形あるいは多角形を分割して、任意の位置に配置して、電気ケーブル引出部の断面形状を構成しても良い。その円形あるいは多角形は、同一の大きさであっても良く(例えば、図45(a)〜(a’’’))、大きさを変えても良い(例えば、図45(b)〜(b’’’))。また、電気ケーブル引出部の断面形状は、分割した円形と分割した多角形を組み合わせて構成しても良い(例えば、図46(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。
【0109】
電気ケーブル引出部の断面形状の外周は、直線や曲線ではなく、直線と曲線を組み合わせであっても良く、波状、鋸の歯状、矩形波状などであっても良い(例えば、図47(a)〜(a’’’)、(b)〜(b’’’))。
【0110】
電気ケーブル引出部の断面形状が多角形状の場合、例えば、図43(a)〜(a’’’)では、電気ケーブル引出部の断面形状の辺の向きと筐体蓋部フレームの辺の向きとを揃えて配置したが、任意の方向で配置しても良い(例えば、図48(a)〜(a’’’))。
【0111】
前述の変形例では、電気ケーブル引出部の断面形状の中心位置と筐体蓋部フレームの形状の中心位置を略一致させて配置した変形例を示したが、電気ケーブル引出部は、電気ケーブル引出部の断面形状の中心位置と筐体蓋部フレームの形状の中心位置を略一致させて配置しなくとも良い(例えば、図48(b)〜(b’’’))。
【0112】
また、上述の変形例では、電気ケーブル引出部の断面形状が一様である変形例を示したが、図48(c)〜(c’’’)で示すように、途中で断面形状が変わっても良い。断面形状の変化は、図48(c)〜(C’’’)で示したように、不連続に変化しても良いし、連続的に滑らかに変化しても良い。

【0113】
電気ケーブル引出部の断面形状や配置方法を変更することによって、筐体蓋部の開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0114】
8)仕切り
また、開口部を分ける仕切りを設け、開口部を複数の直線上のスリット状(例えば、図49(a)〜(a’’’))や曲線状のスリット(例えば、図49(b)〜(b’’’))としても良く、複数の多角形状としても良く(例えば、図50(a)〜(a’’’))、複数の円形状としても良い(例えば、図50(b)〜(b’’’))。
【0115】
筐体蓋部の開口部に仕切りを設けることにより、開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0116】
9)開口部の面取り加工
開口部の各縁を面取り加工した変形例を図51、52に示す。
筐体蓋部フレームの開口部の外縁をR面取りしても良く(例えば、図51(a)〜(a’’’))、スポーク部の稜線をR面取りしても良く(例えば、図51(b)〜(b’’’))、筐体蓋部フレームとスポーク部の接続する箇所をR面取りしても良く(例えば、図52(a)〜(a’’’))、スポーク部と電気ケーブル引出部が接続する箇所をR面取りしても良い(例えば、図52(b)〜(b’’’))。
面取り量を、少なくしても良く(例えば、図53(a)〜(a’’’))、多くしても良い(例えば、図53(b)〜(b’’’))。
面取りは、R面取りではなく、C面取りであっても良い。
面取り加工は、開口部を構成する縁の1カ所に施しても良く、複数箇所に施しても良く、全てに施しても良い。個々の辺に施す面取り加工の条件(面取り加工の種類、面取り量)は、同一であっても良く、個々の縁で変更しても良い。
筐体蓋部の開口部の縁に面取り加工を施すことにより、開口部の形状に特徴を持たせることができ、LEDヘッドの識別性を向上させることが可能となる。
【0117】
上で説明した
・スポーク部の形状
・スポーク部と電気ケーブル引出部との接続位置
・スポーク部の向き
・スポーク部の稜線の形状
・スポーク部の本数
・筐体蓋部フレームの開口部の形状
・電気ケーブル引出部の形状
・仕切りの有無
・開口部の面取り加工
を任意に組み合わせることにより、様々な形状の開口部を筐体蓋部に設けることができ、その結果、多数のLEDヘッドの識別を容易に行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0118】
1 光源装置
10、100、101、102 LEDヘッド
11 筐体
11a、110a、111a 筐体本体部
11b 筐体蓋部
11c 一方端面部
11d 他方端面部
11e、110e 位置決め用凸部
11f、110f 凹み
11g、110g、111g 吸気口
11h 固定ネジ穴
11k 開口
11m 筐体蓋部フレーム
12 発光ダイオード
12a LEDダイ
13 軸流送風機
13a 羽根
14 開口部
14a 開口面
15 電気ケーブル
16 放熱器
16a、160a、161a 放熱フィン
16b、160b 温度センサ固定ネジ穴
17 温度センサ
18 軸流送風機回転センサ
20 窓部
21 基板
22 コネクタ
23 電気ケーブル引出部
23a (電気ケーブル引出部)側面
23b 電気ケーブル固定ネジ穴
24 スポーク部
24a (スポーク部)一方接続部
24b (スポーク部)他方接続部
24c (スポーク部)稜線
24d (スポーク部)表面
24e (スポーク部)側面
24f (スポーク部)凹溝
25 電気ケーブル固定ネジ
26 レセプタクル
30 LEDコントローラ
31 電源回路
32 制御回路
33 駆動回路
40 光学ユニット
40a 第1光学レンズ
40b 第2光学レンズ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を放射する発光ダイオードと、
前記発光ダイオードを冷却する軸流送風機と、
前記発光ダイオードが一方端部側に配置され、前記軸流送風機が他方端部側に配置される略角筒状の筐体と、を備え
前記筐体は、
前記軸流送風機が送風する気体が通過する開口部を備え、
電気ケーブルが、前記発光ダイオードおよび前記軸流送風機を個別に駆動する電気信号を送受し、前記軸流送風機の略中心部から前記筐体の外側に向けて略軸方向に引き出されるように設けられる
光源装置用LEDヘッド。
【請求項2】
前記筐体は、前記軸流送風機の略中心部に筐体側コネクタが設けられ、前記電気ケーブルが、その一方端部に設けられるケーブル側コネクタと前記筐体側コネクタとが接続されて設ける
請求項1に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項3】
前記筐体は、その内部表面と外部表面のうち、少なくともいずれか一方に接するように、放熱器を更に備える請求項1または2に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項4】
前記筐体と前記放熱器が、一体で成形される請求項3に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項5】

前記筐体の内部表面および外部表面と、前記放熱器の表面とのうち、少なくとも一方はその全体または一部が黒色である請求項1から4のいずれか一項に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項6】
前記筐体は、前記発光ダイオードと前記軸流送風機との内、少なくとも一方を制御する制御部品を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項7】
前記制御部品は、温度センサ、回転センサ、光量センサ、DC−DCコンバータ、発光ダイオード用ドライバ、軸流送風機用ドライバのうちから、少なくともいずれか1つが選択される請求項6に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項8】
前記発光ダイオードは、その発光時のジャンクション温度が、室温以上120℃以下の温度範囲に制御される請求項1から7のいずれか一項に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項9】
前記筐体は、前記発光ダイオードの前面に前記光を制御する光学系をさらに備える請求項1から8のいずれか一項に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項10】
前記光学系は、窓、光学フィルタ、レンズ、ミラー、ライトガイド、マスク、回折格子のうち、少なくとも1つである請求項9に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項11】
前記筐体は、前記一方端部側の端面に、前記光学系の位置決め部を備える請求項9または10に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項12】
前記位置決め部は、少なくとも1つの凸部あるいは凹部で構成される請求項11に記載の光源装置用LEDヘッド。
【請求項13】
前記発光ダイオードが、紫外線発光ダイオードである請求項1から12のいずれか一項に記載の光源装置用LEDヘッド
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光源装置用LEDヘッドと、前記発光ダイオードと前記軸流送風機に駆動湯信号を供給するLEDコントローラを備えたことを特徴とする光源装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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