LED照明器具
【課題】LEDモジュールの取付け、取外しが容易なLED照明器具を提供する。
【解決手段】LED照明器具1は、光源取付面11の周に沿った弧を持つ扇形状の基板31と、隣り合う一対のボス22に装着可能に基板31の弧に弧の中央から等間隔に設けられ、弧の中央寄りの切欠長が弧端寄りの切欠長に比べて長い一対の切欠35とを有し、光源取付面11の直径方向に分割された状態で光源取付面11に取り付けられた複数のLEDモジュール3と、LED素子32を臨ませる光ガイド孔45をそれぞれが有し、前記直径方向に分割された状態で複数のLEDモジュール3のそれぞれに重ねられた複数の反射体4とを備えている。
【解決手段】LED照明器具1は、光源取付面11の周に沿った弧を持つ扇形状の基板31と、隣り合う一対のボス22に装着可能に基板31の弧に弧の中央から等間隔に設けられ、弧の中央寄りの切欠長が弧端寄りの切欠長に比べて長い一対の切欠35とを有し、光源取付面11の直径方向に分割された状態で光源取付面11に取り付けられた複数のLEDモジュール3と、LED素子32を臨ませる光ガイド孔45をそれぞれが有し、前記直径方向に分割された状態で複数のLEDモジュール3のそれぞれに重ねられた複数の反射体4とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、LED(Light
Emitting Diode)を光源に用いたLED照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは、長寿命、低消費電力等の特徴から、産業分野のみならず一般照明用としても普及が進んでいる。一般照明用として配光を制御する反射体を備えたLED照明器具が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−3677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、LEDモジュール数の変更が容易なLED照明器具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、円状の光源取付面と、この光源取付面の周近傍に等間隔で設けられた複数のボスを有する器具本体と、光源取付面の周に沿った弧を持つ扇形状の基板と、前記隣り合う一対のボスに装着可能に前記基板の弧に弧の中央から等間隔に設けられ、弧の中央寄りの切欠長が弧端寄りの切欠長に比べて長い一対の切欠と、基板に実装されたLED素子と、をそれぞれが有し、前記光源取付面の直径方向に分割された状態で前記光源取付面に取り付けられた複数のLEDモジュールと、前記LED素子を臨ませる光ガイド孔をそれぞれが有し、前記直径方向に分割された状態で前記複数のLEDモジュールのそれぞれに重ねられた複数の反射体と、を備えたことを特徴とするLED照明器具が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、汎用性の高いLED照明器具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態のLED照明器具の外観斜視図。
【図2】実施形態のLED照明器具の器具本体における光源取付面側の平面図。
【図3】同器具本体における放熱面側の斜視図。
【図4】実施形態のLED照明器具におけるLEDモジュールの平面図。
【図5】同LEDモジュールにおける配線パターンを例示する平面図。
【図6】実施形態のLED照明器具における反射体の平面図。
【図7】図6(a)におけるD−D’断面図。
【図8】複数のLEDモジュールの第1のレイアウトを示す平面図。
【図9】複数のLEDモジュールの第2のレイアウトを示す平面図。
【図10】(a)は図8に示す第1のレイアウトのLEDモジュールに重ね合わされた反射体の平面図であり、(b)は1つのLEDモジュール及びそれに重ね合わされた反射体の平面図。
【図11】図9に示す第2のレイアウトのLEDモジュールに重ね合わされた反射体の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
【0009】
図1は、実施形態のLED照明器具1の外観斜視図である。
【0010】
実施形態のLED照明器具1は、器具本体2と、LEDモジュール3(図4に示す)と、反射体4(図6(a)及び(b)に示す)と、電源ユニット5と、アーム6とを備えている。
【0011】
実施形態のLED照明器具1は、消費電力が例えば100W〜500Wの大型照明器具である。LED照明器具1は、取付部材であるアーム6を介して、例えば体育館などの高天井、あるいはその天井から吊り下げられた昇降装置などに取り付けられる。
【0012】
まず、器具本体2について説明する。
【0013】
図2は、器具本体2における光源取付面11側の平面図である。
【0014】
図3は、器具本体2における放熱面12側の斜視図である。
【0015】
器具本体2は、円形のプレート13を有する。そのプレート13における一方の面側は、浅底の皿状に形成され、その底面に図2に示す光源取付面11が形成されている。光源取付面11の外周縁部には、光源取付面11よりも図2において紙面手前側に突出する環状のリム14が設けられている。
【0016】
プレート13における他方の面は放熱面12として機能し、その放熱面12には複数の放熱フィン15、16が設けられている。
【0017】
器具本体2は、例えばアルミニウムまたはアルミニウムを主成分として含む金属をダイキャスト法で成型してなり、プレート13及び放熱フィン15、16は一体に設けられている。また、プレート13及び放熱フィン15、16を含む器具本体2の全表面は、放熱性を向上させるために、例えばアルマイト処理によりアルミニウムの酸化皮膜が形成されている。
【0018】
プレート13の中心には、貫通孔13aが形成されている。したがって、図2に示すように、光源取付面11は、貫通孔13aの周囲に円状に形成されている。
【0019】
光源取付面11における貫通孔13aの周辺には、例えば4つの突起状のボス21が設けられている。4つのボス21は、周方向に例えば90°間隔で配置されている。ボス21は、後述する反射体4を図11に示す第2のレイアウトに位置決めする第2の位置決め部として機能する。
【0020】
光源取付面11において、リム14の内周壁付近には、例えば12個の突起状のボス22が設けられている。12個のボス22は、周方向に例えば30°間隔で配置されている。ボス22は、後述する反射体4を図10に示す第1のレイアウトに位置決めする第1の位置決め部として機能する。
【0021】
さらに、ボス22よりも少し内周側の光源取付面11には、例えば4つの突起状のボス23が設けられている。図2において左側2つのボス23は周方向に例えば60°間隔で配置され、図2において下側2つのボス23は周方向に例えば120°間隔で配置され、図2において右側2つのボス23は周方向に例えば60°間隔で配置され、図2において上側2つのボス23は周方向に例えば120°間隔で配置されている。ボス23は、後述する反射体4を図11に示す第2のレイアウトに位置決めする第2の位置決め部として機能する。
【0022】
また、光源取付面11には、複数のネジ孔24、25が形成されている。ネジ孔24は、図8及び図10に示すように、それぞれ6個のLEDモジュール3及び反射体4を光源取付面11にネジ止めするために使われる。ネジ孔25は、図9及び図11に示すように、それぞれ4個のLEDモジュール3及び反射体4を光源取付面11にネジ止めするために使われる。
【0023】
次に、LEDモジュール3について説明する。
【0024】
図4は、LEDモジュール3の平面図である。
【0025】
LEDモジュール3は、基板31と、基板31上に実装されたLED素子32とを有する。1枚の基板31上には、複数(図4に示す例では33個)のLED素子32が実装されている。複数のLED素子32は、例えば3つごとに集合して実装されている。また、基板31上には、コネクタ33が実装されている。
【0026】
LED素子32の素子基板(またはパッケージ基板)と、LEDモジュール3の基板31とは、熱膨張率が同じか、あるいは近いことが好ましい。例えば、LED素子32の素子基板がセラミック基板の場合には、基板31としてセラミック基板を用いることができる。
【0027】
あるいは、セラミック基板よりも安価な金属板を基板31として用いてもよい。本実施形態では、アルミニウムや銅に比べて、セラミック基板との間の熱膨張率差が小さい鉄の基板31を用いている。基板31は、略扇形の平面形状を有し、その中心角側の先端部には切欠き39が形成され、弧状の外周部には、一対の切欠き35が形成されている。
【0028】
一対の切欠き35は、それぞれ相手(他方の切欠き35)側の切欠長(直線部分)が、相手と反対側の切欠長よりも長い。換言すれば、切欠き35は、相手側寄りに開いている。これによって、ボス22が切欠き35に挿入されやすくなり、挿入後は、ボス39を中心とした回転方向の規制がボス35によってなされる。したがって、反射体4を装着する際に、基板31の位置がずれにくくなる。したがって、基板31の着脱が容易であるから、後述する基板31数を変更するレイアウト変更も容易となる。
【0029】
その基板31の実装面は例えば樹脂等の絶縁膜で覆われ、その絶縁膜上に、図5において網掛けまたはグレーで示される配線パターン36が形成されている。図5において、配線パターン36上に実装されたLED素子32及びコネクタ33を1点鎖線で表す。また、配線パターン36を覆うように、基板31の最表面には、LED素子32が放出する光に対して反射性を有する例えば白色の樹脂膜が形成されている。この樹脂膜は絶縁性を有し、極性の異なる配線パターン36間を短絡させない。
【0030】
配線パターン36は、例えば銅材料からなる。図5において、配線パターン36間の絶縁部分は、白いライン状に示される。配線パターン36は、ライン状ではなく、ベタパターン状に形成され、基板31の面内で配線パターン36間の絶縁部分(白いライン状部分)よりも広い面積で形成されている。これにより、配線パターン36を介した、LED素子32の熱の放熱性を高めることができる。
【0031】
各LED素子32は、アノード側外部端子とカソード側外部端子とを有し、それら外部端子が配線パターン36に例えばはんだにより接合されている。本実施形態では、複数(例えば33個)のLED素子32及び1つのコネクタ33が、配線パターン36を介して電気的に直列接続されている。
【0032】
LED素子32は、光の放出面を基板31の実装面の反対側に向けて実装される。LED素子32は、発光層を含む半導体チップと、蛍光体粒子を含有した蛍光体層とを有している。例えば、蛍光体粒子が黄色光を発光する黄色蛍光体粒子とすると、GaN系材料である発光層からの青色光と、蛍光体層における波長変換光である黄色光との混合色として、白色または電球色の光が外部に放出される。なお、蛍光体層は、複数種の蛍光体粒子(例えば、赤色光を発光する赤色蛍光体粒子と、緑色光を発光する緑色蛍光体粒子)を含む構成であってもよい。
【0033】
LEDモジュール3は、LED素子32を実装した基板31の実装面の反対側の面(裏面)を、器具本体2の光源取付面11に接触させて、光源取付面11に取り付けられる。
【0034】
基板31には、一対の貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、図2を参照して前述した、光源取付面11の放射方向に並んだ一対のネジ孔24、またはネジ孔24とは異なる位置で光源取付面11の放射方向に並んだ一対のネジ孔25のいずれかに位置合わせされる。そして、貫通孔34を通してネジがネジ孔24または25にねじ込まれることで、LEDモジュール3は光源取付面11に対して密着して固定される。これにより、LEDモジュール3から器具本体2への熱伝導性が高まる。LEDモジュール3の基板31は金属板であり、樹脂基板やセラミック基板よりも熱伝導がよい。
【0035】
本実施形態ではLEDモジュール3の個数を任意に選択して、光源取付面11に取り付けることができる。
【0036】
図8は、例えば6個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第1のレイアウトを表す。
【0037】
光源取付面11の外形は円形に形成されている。6個のLEDモジュール3は、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0038】
この第1のレイアウトでは、各LEDモジュール3の貫通孔34は、光源取付面11に形成された図2に示すネジ孔24に位置合わせされる。そして、貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔24にねじ込まれて、LEDモジュール3は光源取付面11に固定される。
【0039】
図4に示すように、各LEDモジュール3の基板31の弧状の外周部に2つの切欠き35が形成されており、それぞれの切欠き35に、光源取付面11の外周側に設けられたボス22の付け根部分がはまり込む。これにより、光源取付面11のネジ孔24に対する、LEDモジュール3の貫通孔34の位置決めが容易になる。
【0040】
次に、図9は、上記第1のレイアウトよりもLEDモジュール3の数が少ない例えば4個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第2のレイアウトを表す。
【0041】
4個のLEDモジュール3は、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0042】
この第2のレイアウトでは、各LEDモジュール3の貫通孔34は、第1のレイアウトのときに使われたネジ孔24とは異なるネジ孔25に位置合わせされる。そして、貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔25にねじ込まれて、LEDモジュール3は光源取付面11に固定される。
【0043】
各LEDモジュール3の先端部に形成された切欠き39(図4)に、光源取付面11の中心の周辺に設けられたボス21の付け根部分がはまり込む。さらに、各LEDモジュール3の弧状の外周部に形成された2つの切欠き35のうちの一方に、第1のレイアウトで使われたボス22よりも内周側に設けられたボス23の付け根部分がはまり込む。これにより、光源取付面11のネジ孔25に対する、LEDモジュール3の貫通孔34の位置決めが容易になる。
【0044】
複数のLEDモジュール3は光源取付面11の直径方向に分割された状態で配置され、ネジの着脱により、それぞれのLEDモジュール3ごとに光源取付面11に対して着脱自在である。したがって、光源取付面11に取り付けるLEDモジュール3の数を簡単に変更することができ、LED照明器具1の使用目的などに応じて、光束(明るさ)を調整することができる。
【0045】
図8に示す第1のレイアウトのときにLEDモジュール3を位置決めする第1の位置決め部であるボス22と、図9に示す第2のレイアウトのときにLEDモジュール3を位置決めする第2の位置決め部であるボス21及び23とが共に、同じ器具本体2の光源取付面11に設けられている。
【0046】
したがって、第1のレイアウト用に設計された光源取付面を有する器具本体と、第2のレイアウト用に設計された光源取付面を有する器具本体とを別々に用意する必要がない。同じ設計の器具本体2を第1のレイアウトにも第2のレイアウトにも兼用できる。器具本体2の金型も1種類で済み、コストアップをまねかない。
【0047】
図8に示すように、第1のレイアウトのときには、第2のレイアウトで使われるボス21はLEDモジュール3よりも内周側に位置し、ボス23は、周方向で隣り合うLEDモジュール3間に位置し、6個のLEDモジュール3の第1のレイアウトでの配置を妨げない。
【0048】
逆に、図9に示すように、第2のレイアウトのときには、第1のレイアウトで使われるボス22は、LEDモジュール3よりも外周側に位置し、4個のLEDモジュール3の第2のレイアウトでの配置を妨げない。
【0049】
4個のLEDモジュール3を配置した第2のレイアウトは、6個のLEDモジュール3を配置した第1のレイアウトから、単に2個のLEDモジュール3を外しただけでなく、各LEDモジュール3の周方向の位置をずらしている。すなわち、4個のLEDモジュール3が、周方向に等間隔で並ぶように、6個のLEDモジュール3を配置した第1のレイアウトから各LEDモジュール3の周方向の位置をずらしている。
【0050】
複数のLEDモジュール3が周方向に等間隔に並ぶことで、発光部を周方向にムラなく均等に分布させることができる。これにより、既存の照明器具によく見られるような円形または円状に光る部分が見える違和感のない照明を実現できる。
【0051】
また、4個のLEDモジュール3を配置した第2のレイアウトでは、6個のLEDモジ
【0052】
ュール3を配置した第1のレイアウトのときよりも、各LEDモジュール3を光源取付面
11の中心側に寄せている。
【0053】
すなわち、LEDモジュール3に実装されたLED素子32が光源取付面11の中心側に寄る。これにより、4個のLEDモジュール3の半径方向の位置を図11に示す第1のレイアウトと同じにした場合に比べて、隣り合うLEDモジュール3間でのLED素子32間の周方向の距離が小さくなり、光る部分を円形または環状に視認しやすくなる。
【0054】
以上説明したように、本実施形態では、6個のLEDモジュール3を配置した第1のレイアウトと、4個のLEDモジュール3を配置した第2のレイアウトとでは、各LEDモジュール3の光源取付面11上での周方向の位置および半径方向(放射方向)の位置を変えている。
【0055】
これにより、光源取付面11に配置するLEDモジュール3の数(光束)に応じた適切な発光部の直径方向分布を実現できる。
【0056】
また、第1のレイアウトと第2のレイアウトとで、各LEDモジュール3の光源取付面11上での周方向の位置および半径方向の位置を変えることで、第1のレイアウトの位置決めに使うボス22と第2のレイアウトの位置決めに使うボス21及び23とを同じ光源取付面11に設けながらも、第1のレイアウトのときにはボス21及び23が邪魔にならず、第2のレイアウトのときにはボス22が邪魔にならない。
【0057】
次に、反射体4について説明する。
【0058】
図6(a)は反射体4の表面の平面図であり、図6(b)は反射体4の裏面の平面図である。
【0059】
図7は、図6(a)におけるD−D’拡大断面図である。
【0060】
反射体4の外形形状は、LEDモジュール3の基板31の外形形状とほぼ同じに形成されている。反射体4の外形形状は、一対の第1の側面部41と、一対の第2の側面部42と、弧状の外周部43とで囲まれた略五角形状に形成されている。また、反射体4の平面サイズも、LEDモジュール3の基板31の平面サイズとほぼ同じである。
【0061】
一対の第1の側面部41は、第1の角度θ1をなしている。一対の第1の側面部41によって形成されるコーナー部を、反射体4の先端部と定義する。その先端部は丸みを帯びている。
【0062】
第1の角度θ1は、一対の第1の側面部41を扇形の2本の半径とした場合における、その扇形の中心角の角度に対応する。本実施形態では、第1の角度θ1は略90°である。
【0063】
一対の第1の側面部41と、弧状の外周部43との間に、一対の第2の側面部42が設けられている。後述する図13または14に示すように反射体4が光源取付面11に取り付けられた状態で、第2の側面部42は、第1の側面部41から、光源取付面11の中心から遠ざかる方向に延びる。第1の側面部41と第2の側面部42とは、屈曲または湾曲したコーナー部を介してつながっている。第2の側面部42の長さは、第1の側面部41の長さよりも長い。
【0064】
一対の第2の側面部42は、第2の角度θ2をなしている。第2の角度θ2は、一対の第2の側面部42を扇形の2本の半径とした場合における、その扇形の中心角の角度に対応する。本実施形態では、第2の角度θ2は、略60°である。
【0065】
反射体4には、複数の光ガイド孔45が形成されている。光ガイド孔45は、反射体4を貫通している。また、図6(b)に示すように、反射体4の裏面における先端部の近くには、凹部48が形成されている。
【0066】
後述するように、光ガイド孔45からLEDモジュール3のLED素子32を臨ませ、且つ凹部48に、LEDモジュール3のコネクタ33を収めた状態で、反射体4はLEDモジュール3に重ね合わされる。
【0067】
また、図7の断面図に示すように、光ガイド孔45の内壁面は、反射体4の裏面側から表面側に向かうにしたがって孔径が拡がったテーパー面となっている。後述するように、反射体4が、光源取付面11に取り付けられたLEDモジュール3に重ね合わされた状態で、光ガイド孔45の内壁面は、光源取付面11側から遠ざかるにつれて孔径が拡がったテーパー面となっている。
【0068】
光ガイド孔45の内壁面は、テーパー面に限らず、放物面等の曲面、それらの組み合わせ、あるいは光源取付面11に対して垂直な面とテーパー面との組み合わせ、あるいは傾斜角度の異なるテーパー面どうしの組み合わせであってもよい。また、光ガイド孔45にレンズをはめ込んでもよい。光ガイド孔45の内壁面の設計や、レンズを使うことで、光の配光角を所望に制御できる。
【0069】
反射体4は、LED素子32から放出される光に対する反射性を有する白色樹脂の成型品であり、第1の側面部41、第2の側面部42および弧状の外周部43は一体に設けられている。
【0070】
反射体4において、少なくとも光ガイド孔45の内壁面には、反射膜48(図7)が形成されている。反射膜48は、LED素子32から放出される光に対する反射性を有し、光ガイド孔45の内壁面は反射面として機能する。反射膜48として、例えば蒸着法により形成されたアルミニウム膜を用いることができる。あるいは、反射膜48として、アルミニウム以外の金属膜を用いてもよい。
【0071】
また、反射体4には、2つの貫通孔46が形成されている。この貫通孔46は、前述したLEDモジュール3の基板31に形成された貫通孔34に合わされ、基板31と反射体4とは共通のネジで、光源取付面11に共締めされる。
【0072】
本実施形態では、前述したように、複数のLEDモジュール3が光源取付面11の直径方向に分割した状態で取り付けられるが、これに合わせて、反射体4も光源取付面11の直径方向に分割した状態で光源取付面11上にレイアウトすることができる。
【0073】
複数のLEDモジュール3は外形形状及び外形サイズを含めた構造が同じであり、複数の反射体4も外形形状及び外形サイズを含めた構造が同じである。そして、個々の反射体4は、個々のLEDモジュール3と、外形形状及び外形サイズが近似して形成されている。
【0074】
図10(a)は、図8に示した6個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第1のレイアウトにおける反射体4のレイアウトを表す。
【0075】
6個のLEDモジュール3のそれぞれに対して6個の反射体4のそれぞれが重ね合わされる。各反射体4の貫通孔46は、各LEDモジュール3の貫通孔34に位置合わせされる。そして、各LEDモジュール3の貫通孔34は、光源取付面11に形成された図2に示すネジ孔24に位置合わせされている。
【0076】
したがって、反射体4の貫通孔46及びLEDモジュール3の貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔24にねじ込まれることで、反射体4及びLEDモジュール3は光源取付面11に固定される。すなわち、LEDモジュール3と反射体4とは、共通のネジによって光源取付面11に対して共締め固定される。
【0077】
図10(b)は、1個のLEDモジュール3に重ね合わされた状態の1個の反射体4の拡大平面図を表す。
【0078】
反射体4に形成された光ガイド孔45は、LEDモジュール3におけるLED素子32が実装された位置に合わされる。1つの光ガイド孔45からは、例えば3つのLED素子32が露出される。
【0079】
前述したように、光ガイド孔45の内壁面には反射膜48が形成されている。また、反射体4において、光源取付面11に対する反対側の表面にも反射膜が形成されている。なお、反射体4自体の材料も、LED素子32から放出される光に対して反射性を有する白色樹脂である。この反射体4によって、LED素子32から放出された光は配光制御される。
【0080】
図10(a)に示す第1のレイアウトにおいて、6個の反射体4は、6個のLEDモジュール3のレイアウトに合わせて、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0081】
各反射体4の弧状の外周部43に形成された2つの切欠き44(図6(a)及び(b))に、光源取付面11の外周側に設けられたボス22がはまり込む。これにより、光源取付面11に対する反射体4の位置決めが容易になる。
【0082】
次に、図11は、図9に示した4個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第2のレイアウトにおける反射体4のレイアウトを表す。
【0083】
4個のLEDモジュール3のそれぞれに対して4個の反射体4のそれぞれが重ね合わされる。各反射体4の貫通孔46は、各LEDモジュール3の貫通孔34に位置合わせされる。この第2のレイアウトでは、各LEDモジュール3の貫通孔34は、第1のレイアウトに使われたネジ孔24ではなく、ネジ孔25に位置合わせされている。
【0084】
そして、反射体4の貫通孔46及びLEDモジュール3の貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔25にねじ込まれることで、反射体4及びLEDモジュール3は光源取付て光源取付面11に対して共締め固定される。
【0085】
この図11に示す第2のレイアウトにおいて、4個の反射体4は、4個のLEDモジュール3のレイアウトに合わせて、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0086】
第2のレイアウトでは、各反射体4の外周部43に形成された2つの切欠き44のうちの一方に、第1のレイアウトのときの位置決め用のボス22よりも内周側に設けられたボス23がはまり込む。これにより、第2のレイアウトにおいても、光源取付面11に対する反射体4の位置決めが容易になる。
【0087】
複数の反射体4は、LEDモジュール3に合わせて、光源取付面11の直径方向に分割された状態で配置され、ネジの着脱により、それぞれの反射体4ごとに光源取付面11に対して着脱自在である。したがって、光源取付面11に取り付けるLEDモジュール3の数の変更及びレイアウト変更に柔軟に対応することができる。
【0088】
結果として、LED照明器具1の使用目的などに応じて、LEDモジュール3及び反射体4の数やレイアウトを変えることで、光束(明るさ)や配光を調整することができ、汎用性の高いLED照明器具1を提供できる。
【0089】
反射体4においても、LEDモジュール3のレイアウトに合わせて、図13に示す第1のレイアウトと、図11に示す第2のレイアウトとでは、光源取付面11上での周方向の位置および半径方向(放射方向)の位置を変えている。
【0090】
図11に示す第2のレイアウトでは、図10に示す第1のレイアウトよりも、反射体4が光源取付面11の中心に寄っている。これを可能にするために、図6(a)を参照して前述したように、各反射体4の側面に、相対的に開き角度に大小をもたせた一対の第1の側面部41と一対の第2の側面部42を設けている。すなわち、一対の第1の側面部41間のなす第1の角度θ1は、一対の第2の側面部42間のなす第2の角度θ2よりも大きい。
【0091】
したがって、周方向で隣り合う反射体4間における第1の側面部41間の距離は、図10に示す第1のレイアウトでは第2の側面部42間の距離よりも大きく、図11に示す第2のレイアウトでは第2の側面部42間の距離よりも小さい。
【0092】
このため、光源取付面11の周方向に密に反射体4が並んだ第1のレイアウトよりも、反射体4の数を減らして且つ光源取付面11の中心側に寄せた第2のレイアウトでは、中心周辺で複数の反射体4を周方向により接近させることができる。この結果、隣り合う反射体4間においてLED素子32が臨む光ガイド孔45間の周方向の距離が小さくなり、光る部分を円形または環状に視認しやすくなる。
【0093】
また、図10に示す第1のレイアウトのときには、第2のレイアウトで使われるボス23は、周方向で隣り合う反射体4間に位置して、反射体4の第1のレイアウトでの配置を妨げない。
【0094】
逆に、図11に示す第2のレイアウトのときには、第1のレイアウトで使われるボス22は、反射体4よりも外周側に位置し、反射体4の第2のレイアウトでの配置を妨げない。また、光源取付面11の中心付近に設けられたボス21は、第2のレイアウトのときには、反射体4の先端部の下に隠れる。
【0095】
器具本体2において光源取付面11側には、図2において2点鎖線で表す透明板26が取り付けられる。透明板26は、LED素子32から放出される光に対する透過性を有し、例えばアクリル板を用いることができる。
【0096】
透明板26は、器具本体2のリム14の一部に形成されたネジ孔14aにネジ止めされる。透明板26と、光源取付面11に取り付けられた反射体4の表面との間には隙間が形成される。このため、光源側と透明板26との間に空気層(断熱層)が介在され、光源側の熱が透明板26に伝導するのを抑制できる。この結果、透明板26の熱による伸縮や変形を抑制することができる。また、透明板26が熱膨張や収縮しても、反射体4と透明板26とは接触していないため擦れない。このため、軽く、機械的に弱い透明板26に傷がつくのを回避できる。したがって、その傷によって光の透過が阻害されることもない。
【0097】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0098】
1…LED照明器具、2…器具本体、3…LEDモジュール、4…反射体、5…電源ユニット、6…アーム、11…光源取付面、12…放熱面、15、16…放熱フィン、21〜23…ボス、24,25…ネジ孔、31…基板、32…LED素子、35、44…切欠き
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、LED(Light
Emitting Diode)を光源に用いたLED照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは、長寿命、低消費電力等の特徴から、産業分野のみならず一般照明用としても普及が進んでいる。一般照明用として配光を制御する反射体を備えたLED照明器具が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−3677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、LEDモジュール数の変更が容易なLED照明器具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、円状の光源取付面と、この光源取付面の周近傍に等間隔で設けられた複数のボスを有する器具本体と、光源取付面の周に沿った弧を持つ扇形状の基板と、前記隣り合う一対のボスに装着可能に前記基板の弧に弧の中央から等間隔に設けられ、弧の中央寄りの切欠長が弧端寄りの切欠長に比べて長い一対の切欠と、基板に実装されたLED素子と、をそれぞれが有し、前記光源取付面の直径方向に分割された状態で前記光源取付面に取り付けられた複数のLEDモジュールと、前記LED素子を臨ませる光ガイド孔をそれぞれが有し、前記直径方向に分割された状態で前記複数のLEDモジュールのそれぞれに重ねられた複数の反射体と、を備えたことを特徴とするLED照明器具が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、汎用性の高いLED照明器具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態のLED照明器具の外観斜視図。
【図2】実施形態のLED照明器具の器具本体における光源取付面側の平面図。
【図3】同器具本体における放熱面側の斜視図。
【図4】実施形態のLED照明器具におけるLEDモジュールの平面図。
【図5】同LEDモジュールにおける配線パターンを例示する平面図。
【図6】実施形態のLED照明器具における反射体の平面図。
【図7】図6(a)におけるD−D’断面図。
【図8】複数のLEDモジュールの第1のレイアウトを示す平面図。
【図9】複数のLEDモジュールの第2のレイアウトを示す平面図。
【図10】(a)は図8に示す第1のレイアウトのLEDモジュールに重ね合わされた反射体の平面図であり、(b)は1つのLEDモジュール及びそれに重ね合わされた反射体の平面図。
【図11】図9に示す第2のレイアウトのLEDモジュールに重ね合わされた反射体の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
【0009】
図1は、実施形態のLED照明器具1の外観斜視図である。
【0010】
実施形態のLED照明器具1は、器具本体2と、LEDモジュール3(図4に示す)と、反射体4(図6(a)及び(b)に示す)と、電源ユニット5と、アーム6とを備えている。
【0011】
実施形態のLED照明器具1は、消費電力が例えば100W〜500Wの大型照明器具である。LED照明器具1は、取付部材であるアーム6を介して、例えば体育館などの高天井、あるいはその天井から吊り下げられた昇降装置などに取り付けられる。
【0012】
まず、器具本体2について説明する。
【0013】
図2は、器具本体2における光源取付面11側の平面図である。
【0014】
図3は、器具本体2における放熱面12側の斜視図である。
【0015】
器具本体2は、円形のプレート13を有する。そのプレート13における一方の面側は、浅底の皿状に形成され、その底面に図2に示す光源取付面11が形成されている。光源取付面11の外周縁部には、光源取付面11よりも図2において紙面手前側に突出する環状のリム14が設けられている。
【0016】
プレート13における他方の面は放熱面12として機能し、その放熱面12には複数の放熱フィン15、16が設けられている。
【0017】
器具本体2は、例えばアルミニウムまたはアルミニウムを主成分として含む金属をダイキャスト法で成型してなり、プレート13及び放熱フィン15、16は一体に設けられている。また、プレート13及び放熱フィン15、16を含む器具本体2の全表面は、放熱性を向上させるために、例えばアルマイト処理によりアルミニウムの酸化皮膜が形成されている。
【0018】
プレート13の中心には、貫通孔13aが形成されている。したがって、図2に示すように、光源取付面11は、貫通孔13aの周囲に円状に形成されている。
【0019】
光源取付面11における貫通孔13aの周辺には、例えば4つの突起状のボス21が設けられている。4つのボス21は、周方向に例えば90°間隔で配置されている。ボス21は、後述する反射体4を図11に示す第2のレイアウトに位置決めする第2の位置決め部として機能する。
【0020】
光源取付面11において、リム14の内周壁付近には、例えば12個の突起状のボス22が設けられている。12個のボス22は、周方向に例えば30°間隔で配置されている。ボス22は、後述する反射体4を図10に示す第1のレイアウトに位置決めする第1の位置決め部として機能する。
【0021】
さらに、ボス22よりも少し内周側の光源取付面11には、例えば4つの突起状のボス23が設けられている。図2において左側2つのボス23は周方向に例えば60°間隔で配置され、図2において下側2つのボス23は周方向に例えば120°間隔で配置され、図2において右側2つのボス23は周方向に例えば60°間隔で配置され、図2において上側2つのボス23は周方向に例えば120°間隔で配置されている。ボス23は、後述する反射体4を図11に示す第2のレイアウトに位置決めする第2の位置決め部として機能する。
【0022】
また、光源取付面11には、複数のネジ孔24、25が形成されている。ネジ孔24は、図8及び図10に示すように、それぞれ6個のLEDモジュール3及び反射体4を光源取付面11にネジ止めするために使われる。ネジ孔25は、図9及び図11に示すように、それぞれ4個のLEDモジュール3及び反射体4を光源取付面11にネジ止めするために使われる。
【0023】
次に、LEDモジュール3について説明する。
【0024】
図4は、LEDモジュール3の平面図である。
【0025】
LEDモジュール3は、基板31と、基板31上に実装されたLED素子32とを有する。1枚の基板31上には、複数(図4に示す例では33個)のLED素子32が実装されている。複数のLED素子32は、例えば3つごとに集合して実装されている。また、基板31上には、コネクタ33が実装されている。
【0026】
LED素子32の素子基板(またはパッケージ基板)と、LEDモジュール3の基板31とは、熱膨張率が同じか、あるいは近いことが好ましい。例えば、LED素子32の素子基板がセラミック基板の場合には、基板31としてセラミック基板を用いることができる。
【0027】
あるいは、セラミック基板よりも安価な金属板を基板31として用いてもよい。本実施形態では、アルミニウムや銅に比べて、セラミック基板との間の熱膨張率差が小さい鉄の基板31を用いている。基板31は、略扇形の平面形状を有し、その中心角側の先端部には切欠き39が形成され、弧状の外周部には、一対の切欠き35が形成されている。
【0028】
一対の切欠き35は、それぞれ相手(他方の切欠き35)側の切欠長(直線部分)が、相手と反対側の切欠長よりも長い。換言すれば、切欠き35は、相手側寄りに開いている。これによって、ボス22が切欠き35に挿入されやすくなり、挿入後は、ボス39を中心とした回転方向の規制がボス35によってなされる。したがって、反射体4を装着する際に、基板31の位置がずれにくくなる。したがって、基板31の着脱が容易であるから、後述する基板31数を変更するレイアウト変更も容易となる。
【0029】
その基板31の実装面は例えば樹脂等の絶縁膜で覆われ、その絶縁膜上に、図5において網掛けまたはグレーで示される配線パターン36が形成されている。図5において、配線パターン36上に実装されたLED素子32及びコネクタ33を1点鎖線で表す。また、配線パターン36を覆うように、基板31の最表面には、LED素子32が放出する光に対して反射性を有する例えば白色の樹脂膜が形成されている。この樹脂膜は絶縁性を有し、極性の異なる配線パターン36間を短絡させない。
【0030】
配線パターン36は、例えば銅材料からなる。図5において、配線パターン36間の絶縁部分は、白いライン状に示される。配線パターン36は、ライン状ではなく、ベタパターン状に形成され、基板31の面内で配線パターン36間の絶縁部分(白いライン状部分)よりも広い面積で形成されている。これにより、配線パターン36を介した、LED素子32の熱の放熱性を高めることができる。
【0031】
各LED素子32は、アノード側外部端子とカソード側外部端子とを有し、それら外部端子が配線パターン36に例えばはんだにより接合されている。本実施形態では、複数(例えば33個)のLED素子32及び1つのコネクタ33が、配線パターン36を介して電気的に直列接続されている。
【0032】
LED素子32は、光の放出面を基板31の実装面の反対側に向けて実装される。LED素子32は、発光層を含む半導体チップと、蛍光体粒子を含有した蛍光体層とを有している。例えば、蛍光体粒子が黄色光を発光する黄色蛍光体粒子とすると、GaN系材料である発光層からの青色光と、蛍光体層における波長変換光である黄色光との混合色として、白色または電球色の光が外部に放出される。なお、蛍光体層は、複数種の蛍光体粒子(例えば、赤色光を発光する赤色蛍光体粒子と、緑色光を発光する緑色蛍光体粒子)を含む構成であってもよい。
【0033】
LEDモジュール3は、LED素子32を実装した基板31の実装面の反対側の面(裏面)を、器具本体2の光源取付面11に接触させて、光源取付面11に取り付けられる。
【0034】
基板31には、一対の貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、図2を参照して前述した、光源取付面11の放射方向に並んだ一対のネジ孔24、またはネジ孔24とは異なる位置で光源取付面11の放射方向に並んだ一対のネジ孔25のいずれかに位置合わせされる。そして、貫通孔34を通してネジがネジ孔24または25にねじ込まれることで、LEDモジュール3は光源取付面11に対して密着して固定される。これにより、LEDモジュール3から器具本体2への熱伝導性が高まる。LEDモジュール3の基板31は金属板であり、樹脂基板やセラミック基板よりも熱伝導がよい。
【0035】
本実施形態ではLEDモジュール3の個数を任意に選択して、光源取付面11に取り付けることができる。
【0036】
図8は、例えば6個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第1のレイアウトを表す。
【0037】
光源取付面11の外形は円形に形成されている。6個のLEDモジュール3は、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0038】
この第1のレイアウトでは、各LEDモジュール3の貫通孔34は、光源取付面11に形成された図2に示すネジ孔24に位置合わせされる。そして、貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔24にねじ込まれて、LEDモジュール3は光源取付面11に固定される。
【0039】
図4に示すように、各LEDモジュール3の基板31の弧状の外周部に2つの切欠き35が形成されており、それぞれの切欠き35に、光源取付面11の外周側に設けられたボス22の付け根部分がはまり込む。これにより、光源取付面11のネジ孔24に対する、LEDモジュール3の貫通孔34の位置決めが容易になる。
【0040】
次に、図9は、上記第1のレイアウトよりもLEDモジュール3の数が少ない例えば4個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第2のレイアウトを表す。
【0041】
4個のLEDモジュール3は、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0042】
この第2のレイアウトでは、各LEDモジュール3の貫通孔34は、第1のレイアウトのときに使われたネジ孔24とは異なるネジ孔25に位置合わせされる。そして、貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔25にねじ込まれて、LEDモジュール3は光源取付面11に固定される。
【0043】
各LEDモジュール3の先端部に形成された切欠き39(図4)に、光源取付面11の中心の周辺に設けられたボス21の付け根部分がはまり込む。さらに、各LEDモジュール3の弧状の外周部に形成された2つの切欠き35のうちの一方に、第1のレイアウトで使われたボス22よりも内周側に設けられたボス23の付け根部分がはまり込む。これにより、光源取付面11のネジ孔25に対する、LEDモジュール3の貫通孔34の位置決めが容易になる。
【0044】
複数のLEDモジュール3は光源取付面11の直径方向に分割された状態で配置され、ネジの着脱により、それぞれのLEDモジュール3ごとに光源取付面11に対して着脱自在である。したがって、光源取付面11に取り付けるLEDモジュール3の数を簡単に変更することができ、LED照明器具1の使用目的などに応じて、光束(明るさ)を調整することができる。
【0045】
図8に示す第1のレイアウトのときにLEDモジュール3を位置決めする第1の位置決め部であるボス22と、図9に示す第2のレイアウトのときにLEDモジュール3を位置決めする第2の位置決め部であるボス21及び23とが共に、同じ器具本体2の光源取付面11に設けられている。
【0046】
したがって、第1のレイアウト用に設計された光源取付面を有する器具本体と、第2のレイアウト用に設計された光源取付面を有する器具本体とを別々に用意する必要がない。同じ設計の器具本体2を第1のレイアウトにも第2のレイアウトにも兼用できる。器具本体2の金型も1種類で済み、コストアップをまねかない。
【0047】
図8に示すように、第1のレイアウトのときには、第2のレイアウトで使われるボス21はLEDモジュール3よりも内周側に位置し、ボス23は、周方向で隣り合うLEDモジュール3間に位置し、6個のLEDモジュール3の第1のレイアウトでの配置を妨げない。
【0048】
逆に、図9に示すように、第2のレイアウトのときには、第1のレイアウトで使われるボス22は、LEDモジュール3よりも外周側に位置し、4個のLEDモジュール3の第2のレイアウトでの配置を妨げない。
【0049】
4個のLEDモジュール3を配置した第2のレイアウトは、6個のLEDモジュール3を配置した第1のレイアウトから、単に2個のLEDモジュール3を外しただけでなく、各LEDモジュール3の周方向の位置をずらしている。すなわち、4個のLEDモジュール3が、周方向に等間隔で並ぶように、6個のLEDモジュール3を配置した第1のレイアウトから各LEDモジュール3の周方向の位置をずらしている。
【0050】
複数のLEDモジュール3が周方向に等間隔に並ぶことで、発光部を周方向にムラなく均等に分布させることができる。これにより、既存の照明器具によく見られるような円形または円状に光る部分が見える違和感のない照明を実現できる。
【0051】
また、4個のLEDモジュール3を配置した第2のレイアウトでは、6個のLEDモジ
【0052】
ュール3を配置した第1のレイアウトのときよりも、各LEDモジュール3を光源取付面
11の中心側に寄せている。
【0053】
すなわち、LEDモジュール3に実装されたLED素子32が光源取付面11の中心側に寄る。これにより、4個のLEDモジュール3の半径方向の位置を図11に示す第1のレイアウトと同じにした場合に比べて、隣り合うLEDモジュール3間でのLED素子32間の周方向の距離が小さくなり、光る部分を円形または環状に視認しやすくなる。
【0054】
以上説明したように、本実施形態では、6個のLEDモジュール3を配置した第1のレイアウトと、4個のLEDモジュール3を配置した第2のレイアウトとでは、各LEDモジュール3の光源取付面11上での周方向の位置および半径方向(放射方向)の位置を変えている。
【0055】
これにより、光源取付面11に配置するLEDモジュール3の数(光束)に応じた適切な発光部の直径方向分布を実現できる。
【0056】
また、第1のレイアウトと第2のレイアウトとで、各LEDモジュール3の光源取付面11上での周方向の位置および半径方向の位置を変えることで、第1のレイアウトの位置決めに使うボス22と第2のレイアウトの位置決めに使うボス21及び23とを同じ光源取付面11に設けながらも、第1のレイアウトのときにはボス21及び23が邪魔にならず、第2のレイアウトのときにはボス22が邪魔にならない。
【0057】
次に、反射体4について説明する。
【0058】
図6(a)は反射体4の表面の平面図であり、図6(b)は反射体4の裏面の平面図である。
【0059】
図7は、図6(a)におけるD−D’拡大断面図である。
【0060】
反射体4の外形形状は、LEDモジュール3の基板31の外形形状とほぼ同じに形成されている。反射体4の外形形状は、一対の第1の側面部41と、一対の第2の側面部42と、弧状の外周部43とで囲まれた略五角形状に形成されている。また、反射体4の平面サイズも、LEDモジュール3の基板31の平面サイズとほぼ同じである。
【0061】
一対の第1の側面部41は、第1の角度θ1をなしている。一対の第1の側面部41によって形成されるコーナー部を、反射体4の先端部と定義する。その先端部は丸みを帯びている。
【0062】
第1の角度θ1は、一対の第1の側面部41を扇形の2本の半径とした場合における、その扇形の中心角の角度に対応する。本実施形態では、第1の角度θ1は略90°である。
【0063】
一対の第1の側面部41と、弧状の外周部43との間に、一対の第2の側面部42が設けられている。後述する図13または14に示すように反射体4が光源取付面11に取り付けられた状態で、第2の側面部42は、第1の側面部41から、光源取付面11の中心から遠ざかる方向に延びる。第1の側面部41と第2の側面部42とは、屈曲または湾曲したコーナー部を介してつながっている。第2の側面部42の長さは、第1の側面部41の長さよりも長い。
【0064】
一対の第2の側面部42は、第2の角度θ2をなしている。第2の角度θ2は、一対の第2の側面部42を扇形の2本の半径とした場合における、その扇形の中心角の角度に対応する。本実施形態では、第2の角度θ2は、略60°である。
【0065】
反射体4には、複数の光ガイド孔45が形成されている。光ガイド孔45は、反射体4を貫通している。また、図6(b)に示すように、反射体4の裏面における先端部の近くには、凹部48が形成されている。
【0066】
後述するように、光ガイド孔45からLEDモジュール3のLED素子32を臨ませ、且つ凹部48に、LEDモジュール3のコネクタ33を収めた状態で、反射体4はLEDモジュール3に重ね合わされる。
【0067】
また、図7の断面図に示すように、光ガイド孔45の内壁面は、反射体4の裏面側から表面側に向かうにしたがって孔径が拡がったテーパー面となっている。後述するように、反射体4が、光源取付面11に取り付けられたLEDモジュール3に重ね合わされた状態で、光ガイド孔45の内壁面は、光源取付面11側から遠ざかるにつれて孔径が拡がったテーパー面となっている。
【0068】
光ガイド孔45の内壁面は、テーパー面に限らず、放物面等の曲面、それらの組み合わせ、あるいは光源取付面11に対して垂直な面とテーパー面との組み合わせ、あるいは傾斜角度の異なるテーパー面どうしの組み合わせであってもよい。また、光ガイド孔45にレンズをはめ込んでもよい。光ガイド孔45の内壁面の設計や、レンズを使うことで、光の配光角を所望に制御できる。
【0069】
反射体4は、LED素子32から放出される光に対する反射性を有する白色樹脂の成型品であり、第1の側面部41、第2の側面部42および弧状の外周部43は一体に設けられている。
【0070】
反射体4において、少なくとも光ガイド孔45の内壁面には、反射膜48(図7)が形成されている。反射膜48は、LED素子32から放出される光に対する反射性を有し、光ガイド孔45の内壁面は反射面として機能する。反射膜48として、例えば蒸着法により形成されたアルミニウム膜を用いることができる。あるいは、反射膜48として、アルミニウム以外の金属膜を用いてもよい。
【0071】
また、反射体4には、2つの貫通孔46が形成されている。この貫通孔46は、前述したLEDモジュール3の基板31に形成された貫通孔34に合わされ、基板31と反射体4とは共通のネジで、光源取付面11に共締めされる。
【0072】
本実施形態では、前述したように、複数のLEDモジュール3が光源取付面11の直径方向に分割した状態で取り付けられるが、これに合わせて、反射体4も光源取付面11の直径方向に分割した状態で光源取付面11上にレイアウトすることができる。
【0073】
複数のLEDモジュール3は外形形状及び外形サイズを含めた構造が同じであり、複数の反射体4も外形形状及び外形サイズを含めた構造が同じである。そして、個々の反射体4は、個々のLEDモジュール3と、外形形状及び外形サイズが近似して形成されている。
【0074】
図10(a)は、図8に示した6個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第1のレイアウトにおける反射体4のレイアウトを表す。
【0075】
6個のLEDモジュール3のそれぞれに対して6個の反射体4のそれぞれが重ね合わされる。各反射体4の貫通孔46は、各LEDモジュール3の貫通孔34に位置合わせされる。そして、各LEDモジュール3の貫通孔34は、光源取付面11に形成された図2に示すネジ孔24に位置合わせされている。
【0076】
したがって、反射体4の貫通孔46及びLEDモジュール3の貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔24にねじ込まれることで、反射体4及びLEDモジュール3は光源取付面11に固定される。すなわち、LEDモジュール3と反射体4とは、共通のネジによって光源取付面11に対して共締め固定される。
【0077】
図10(b)は、1個のLEDモジュール3に重ね合わされた状態の1個の反射体4の拡大平面図を表す。
【0078】
反射体4に形成された光ガイド孔45は、LEDモジュール3におけるLED素子32が実装された位置に合わされる。1つの光ガイド孔45からは、例えば3つのLED素子32が露出される。
【0079】
前述したように、光ガイド孔45の内壁面には反射膜48が形成されている。また、反射体4において、光源取付面11に対する反対側の表面にも反射膜が形成されている。なお、反射体4自体の材料も、LED素子32から放出される光に対して反射性を有する白色樹脂である。この反射体4によって、LED素子32から放出された光は配光制御される。
【0080】
図10(a)に示す第1のレイアウトにおいて、6個の反射体4は、6個のLEDモジュール3のレイアウトに合わせて、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0081】
各反射体4の弧状の外周部43に形成された2つの切欠き44(図6(a)及び(b))に、光源取付面11の外周側に設けられたボス22がはまり込む。これにより、光源取付面11に対する反射体4の位置決めが容易になる。
【0082】
次に、図11は、図9に示した4個のLEDモジュール3を光源取付面11に取り付けた第2のレイアウトにおける反射体4のレイアウトを表す。
【0083】
4個のLEDモジュール3のそれぞれに対して4個の反射体4のそれぞれが重ね合わされる。各反射体4の貫通孔46は、各LEDモジュール3の貫通孔34に位置合わせされる。この第2のレイアウトでは、各LEDモジュール3の貫通孔34は、第1のレイアウトに使われたネジ孔24ではなく、ネジ孔25に位置合わせされている。
【0084】
そして、反射体4の貫通孔46及びLEDモジュール3の貫通孔34を通して図示しないネジがネジ孔25にねじ込まれることで、反射体4及びLEDモジュール3は光源取付て光源取付面11に対して共締め固定される。
【0085】
この図11に示す第2のレイアウトにおいて、4個の反射体4は、4個のLEDモジュール3のレイアウトに合わせて、光源取付面11の中心のまわりの周方向に沿って等間隔で並べられている。
【0086】
第2のレイアウトでは、各反射体4の外周部43に形成された2つの切欠き44のうちの一方に、第1のレイアウトのときの位置決め用のボス22よりも内周側に設けられたボス23がはまり込む。これにより、第2のレイアウトにおいても、光源取付面11に対する反射体4の位置決めが容易になる。
【0087】
複数の反射体4は、LEDモジュール3に合わせて、光源取付面11の直径方向に分割された状態で配置され、ネジの着脱により、それぞれの反射体4ごとに光源取付面11に対して着脱自在である。したがって、光源取付面11に取り付けるLEDモジュール3の数の変更及びレイアウト変更に柔軟に対応することができる。
【0088】
結果として、LED照明器具1の使用目的などに応じて、LEDモジュール3及び反射体4の数やレイアウトを変えることで、光束(明るさ)や配光を調整することができ、汎用性の高いLED照明器具1を提供できる。
【0089】
反射体4においても、LEDモジュール3のレイアウトに合わせて、図13に示す第1のレイアウトと、図11に示す第2のレイアウトとでは、光源取付面11上での周方向の位置および半径方向(放射方向)の位置を変えている。
【0090】
図11に示す第2のレイアウトでは、図10に示す第1のレイアウトよりも、反射体4が光源取付面11の中心に寄っている。これを可能にするために、図6(a)を参照して前述したように、各反射体4の側面に、相対的に開き角度に大小をもたせた一対の第1の側面部41と一対の第2の側面部42を設けている。すなわち、一対の第1の側面部41間のなす第1の角度θ1は、一対の第2の側面部42間のなす第2の角度θ2よりも大きい。
【0091】
したがって、周方向で隣り合う反射体4間における第1の側面部41間の距離は、図10に示す第1のレイアウトでは第2の側面部42間の距離よりも大きく、図11に示す第2のレイアウトでは第2の側面部42間の距離よりも小さい。
【0092】
このため、光源取付面11の周方向に密に反射体4が並んだ第1のレイアウトよりも、反射体4の数を減らして且つ光源取付面11の中心側に寄せた第2のレイアウトでは、中心周辺で複数の反射体4を周方向により接近させることができる。この結果、隣り合う反射体4間においてLED素子32が臨む光ガイド孔45間の周方向の距離が小さくなり、光る部分を円形または環状に視認しやすくなる。
【0093】
また、図10に示す第1のレイアウトのときには、第2のレイアウトで使われるボス23は、周方向で隣り合う反射体4間に位置して、反射体4の第1のレイアウトでの配置を妨げない。
【0094】
逆に、図11に示す第2のレイアウトのときには、第1のレイアウトで使われるボス22は、反射体4よりも外周側に位置し、反射体4の第2のレイアウトでの配置を妨げない。また、光源取付面11の中心付近に設けられたボス21は、第2のレイアウトのときには、反射体4の先端部の下に隠れる。
【0095】
器具本体2において光源取付面11側には、図2において2点鎖線で表す透明板26が取り付けられる。透明板26は、LED素子32から放出される光に対する透過性を有し、例えばアクリル板を用いることができる。
【0096】
透明板26は、器具本体2のリム14の一部に形成されたネジ孔14aにネジ止めされる。透明板26と、光源取付面11に取り付けられた反射体4の表面との間には隙間が形成される。このため、光源側と透明板26との間に空気層(断熱層)が介在され、光源側の熱が透明板26に伝導するのを抑制できる。この結果、透明板26の熱による伸縮や変形を抑制することができる。また、透明板26が熱膨張や収縮しても、反射体4と透明板26とは接触していないため擦れない。このため、軽く、機械的に弱い透明板26に傷がつくのを回避できる。したがって、その傷によって光の透過が阻害されることもない。
【0097】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0098】
1…LED照明器具、2…器具本体、3…LEDモジュール、4…反射体、5…電源ユニット、6…アーム、11…光源取付面、12…放熱面、15、16…放熱フィン、21〜23…ボス、24,25…ネジ孔、31…基板、32…LED素子、35、44…切欠き
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円状の光源取付面と、この光源取付面の周近傍に等間隔で設けられた複数のボスを有する器具本体と、
光源取付面の周に沿った弧を持つ扇形状の基板と、前記隣り合う一対のボスに装着可能に前記基板の弧に弧の中央から等間隔に設けられ、弧の中央寄りの切欠長が弧端寄りの切欠長に比べて長い一対の切欠と、基板に実装されたLED素子と、をそれぞれが有し、前記光源取付面の直径方向に分割された状態で前記光源取付面に取り付けられた複数のLEDモジュールと、
前記LED素子を臨ませる光ガイド孔をそれぞれが有し、前記直径方向に分割された状態で前記複数のLEDモジュールのそれぞれに重ねられた複数の反射体と、
を備えたことを特徴とするLED照明器具。
【請求項2】
前記複数のLEDモジュール及び前記複数の反射体は、前記光源取付面の中心のまわりの周方向に沿って並べられていることを特徴とする請求項1記載のLED照明器具。
【請求項1】
円状の光源取付面と、この光源取付面の周近傍に等間隔で設けられた複数のボスを有する器具本体と、
光源取付面の周に沿った弧を持つ扇形状の基板と、前記隣り合う一対のボスに装着可能に前記基板の弧に弧の中央から等間隔に設けられ、弧の中央寄りの切欠長が弧端寄りの切欠長に比べて長い一対の切欠と、基板に実装されたLED素子と、をそれぞれが有し、前記光源取付面の直径方向に分割された状態で前記光源取付面に取り付けられた複数のLEDモジュールと、
前記LED素子を臨ませる光ガイド孔をそれぞれが有し、前記直径方向に分割された状態で前記複数のLEDモジュールのそれぞれに重ねられた複数の反射体と、
を備えたことを特徴とするLED照明器具。
【請求項2】
前記複数のLEDモジュール及び前記複数の反射体は、前記光源取付面の中心のまわりの周方向に沿って並べられていることを特徴とする請求項1記載のLED照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−62154(P2013−62154A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200088(P2011−200088)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
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