説明

LED電球及びその製造方法

【課題】LED電球及びその製造方法の提供。
【解決手段】LED電球及びその製造方法は、LEDライト芯をガラス球と芯柱ユニットでパッケージングし、高温加熱溶接で形成した中空室内に設置する。高温加熱パッケージングの過程に於いて、ガラス球の開口は上向きで、芯柱ユニットをその中に入れ、同時に同方向に回転させて熱を均一に当てる。他に隔熱板もしくは同時に気体冷却装置を設置して、ガラス球内の空気の温度上昇を減らし、LEDライト芯がガラス球と芯柱ユニット内で高温加熱溶接過程に於いてガラス球内の空気温度上昇によって高温破裂するのを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDライトに関するもので、特に一種のLED電球及びその製造方法に係わる。
【背景技術】
【0002】
従来の白熱電球のフィラメントはタングステンを材料としており、酸素と隔絶した環境でなければならず、例として中高真空もしくは不活性気体内で初めて長時間の通電発光が可能となる。そのため、電球は良好な密封環境を提供することで、電球は中高真空もしくは不活性気体の状態に保たれ、フィラメントの使用寿命を確かなものにすることができる。ガラスは環境保護、耐用性、価格の面から良好な密封効果を得られるという特性を備え、中高真空もしくは液体、気体が充填された部品を密封するのに用いられている。例として白熱電球、蛍光灯及び真空管等がある。しかしながら、ガラス材は、上述のような長所を備えるが、熱溶接温度が高く、熱加工の際に壊れやすいという特性も備えるため、その加工設備と製造技術はどちらも長い期間の研究と実際のテストにより成功することができた。図1に示すのは、白熱電球の製造方法であり、フィラメント12と排気管20は予めガラスラッパ管16上に固定し、ガラスラッパ管16と共にガラス球10内に入れる。火炎加熱ノズル14は、ガラス球10の頚部102に対して火炎で加熱すると、上昇熱空気13が矢印の方向に流れ、加熱を均一にする。同時に同方向にガラス球10と排気管20及びガラスラッパ管16を回転し、ガラス球10の頚部102が熱によってガラスラッパ管16と溶接されて一つになり、図2に示すとおり、溶接後のガラスラッパ管16とガラス球10の頚部102はフィラメント12をパッケージングした中空室11を形成し、余ったガラス球廃材104は重力によってひとりでに落ちる。次に排気管20から空気を取り除くか、もしくは不活性気体を注入する。排気管20もガラス材であるため、再び加熱して密封すると、フィラメント12を完全に中空室11内に密封し、電源導線18をライトヘッド(図未提示)に溶接した後、ライトヘッドをガラス球10上に固定する。
【0003】
発光ダイオード(Light-Emitting Diode;LED)とタングステン線は異なる発光部品である。Rayは、初めてLEDをライト芯とした電球で特許を取得した(特許文献1参照)。この種の電球は標準のライトヘッドを備え、直接白熱電球に代わることができる。だがこの種の電球は標準ガラス球もしくは透明、半透明のガラス球でLEDライト芯を覆ってその中に入れるため、LEDライト芯に良好な放熱効果及び工作中の温度過熱保護を提供することができず、LEDライト芯が過熱による損壊を起こしやすい。そのため、Uchidaは改良を加えており、高電圧の応用を提供しているが、上述のLEDライト芯が過熱損壊しやすい解決策を提出できていない(特許文献2参照)。図3に示すとおり、公知のLED電球の製作は先ずLEDライト芯24を支持部品26上に設置し、次に支持部品26の末端をプラスチックもしくはゴム栓28内に押し込む。そしてゴム栓28と共にガラス球22内に入れ、ガラス球22の頚部と密接に接合し、電源導線30をライトヘッド32に溶接した後、ライトヘッド32をガラス球22に固定する。
【0004】
白熱電球の製造技術は既に研究が成熟しており、大量自動生産のための技術と設備が進み、生産コストも低い。しかしながら、白熱電球の生産技術と設備でLED電球を生産することができない。更に白熱電球の製造技術でLED電球を生産する場合の困難を克服できていない。図1に示すとおり、白熱電球製造工程の特徴の一つに、ガラス球10の頚部口は下向きであるため、ガラス球廃材104は自然に落ちる。しかしながら、ガラス球10に対して火炎加熱を実施する間、上昇熱空気13がガラス球10内の空気を300℃以上に上げてしまい、且つその時間は最長十秒以上になる。仮にこの製造工程でLED電球を生産した場合、LEDライト芯は損壊してしまう。それはLEDチップが耐えられる温度がタングステン線のように高くないからであり、更にLEDチップのパッケージングはプラスチック及び樹脂材を含み、これも高温に耐えることができない。例として普通のLEDチップの耐熱温度は250℃以下であり、それも220℃の高温で耐えられる時間はたったの五秒間だけである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,211,955号
【特許文献2】米国特許第4,727,289号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、現在、白熱電球の生産ラインでLEDライト芯をパッケージングすることは困難であり、ガラスパッケージングのLED電球を大量生産するための技術と設備は新たに開発しなければならない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
LED電球及びその製造方法は、LEDライト芯をガラス球と芯柱ユニットでパッケージングし、高温加熱溶接で形成した中空室内に設置する。高温加熱パッケージングの過程に於いて、ガラス球の開口は上向きで、芯柱ユニットをその中に入れ、同時に同方向に回転させて熱を均一に当てる。他に隔熱板もしくは同時に気体冷却装置を設置して、ガラス球内の空気の温度上昇を減らし、LEDライト芯がガラス球と芯柱ユニット内で高温加熱溶接過程に於いてガラス球内の空気温度上昇によって高温破裂するのを防止することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のLED電球及びその製造方法は、温度を制御でき、放熱効果を高め、更に光束密度出力を高めるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】公知の白熱電球を溶接する概略図である。
【図2】公知の白熱電球を溶接した後の概略図である。
【図3】公知のLED電球の構造図である。
【図4】本発明のLED電球を溶接する概略図である。
【図5】図4の芯柱ユニットの構造図である。
【図6】本発明のLED電球を溶接した後の概略図である。
【図7】排気管を封鎖する概略図である。
【図8】透光性液体を注入する概略図である。
【図9】本発明のLED電球の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
公知の白熱電球の製造工程及び設備を使って生産するガラスパッケージングのLED電球を提供する事を本発明の目的の一つとする。
【0011】
ガラスパッケージングの特徴を利用して完全なガラスパッケージングを行い、且つ温度を制御し、放熱効果及び光束密度出力を高めるLED電球を提供することを本発明の目的の一つとする。
【0012】
公知の白熱電球の製造工程及び設備を使ってガラスパッケージングのLED電球を生産する方法を提供する事を本発明の目的の一つとする。
【0013】
低コストで環境保護に符合するLED電球のパッケージング方法を提供する事を本発明の目的の一つとする。
【0014】
本発明のLED電球は、芯柱ユニット及びガラス球を含む。芯柱ユニットは、LEDライト芯を含み支持部品に設置し、該支持部部品は排気管と共にガラスラッパ管に固定し、該ガラスラッパ管が電源導線を覆う。該電源導線の一端は、温度制御部品及びLEDライト芯と共に電気連接する。別一端は反対方向伸びてガラスラッパ管に差し込み、電源を供給する導線となる。該ガラス球は頚口を備えて該芯柱ユニットのガラスラッパ管と溶接し中空室を形成し、該LEDライト芯は該中空室内に設置する。該中空室はその中に透光性液体を注入し、該LED電球の放熱効果及び光束密度出力を高め、該LEDライト芯は温度制御部品と共に、該透光性液体内に浸す。LEDライト芯の使用時に発生する熱量は該透光性液体を加熱するが、温度制御部品が透光性液体の温度をセンサーし、温度が設定温度値を超えた時、該温度制御部品が回路を切ったり、電流抵抗値を上げたりして、工作中のLEDライト芯の通電を切ったり、下げたりする。温度制御部品の作用は、工作中のLEDライト芯を過熱状況から防ぎ、工作を継続させる。他に透光性液体の温度に対してモニタリングし、透光性液体が高温に依る膨張作用によってガラス球が爆発するのを防止する。該温度制御部品は、プラス温度係数サーミスター、複金属スイッチ等を含む。該温度制御部品の作動温度は60℃から140℃の間に設定される。透光性液体の光屈折率は1.3から1.6の光屈折率液体を選択することで、その光束密度出力を高める。透光性液体の液体比は0.8から1.6の重量の液体を選択することで、その放熱効果を高める。
【0015】
良好なものとして、そのうち、該ガラス球は一酸洗いの外表面、サンドジェットの外表面もしくは光乱反射の外表面を備える。
【0016】
良好なものとして、そのうち、該ガラス球は一酸洗いの内表面、サンドジェットの内表面もしくは光乱反射の内表面を備える。
【0017】
良好なものとして、更に光乱反射樹脂を含み、該中空室内に設置する。
【0018】
本発明に基づき、LED電球の製造方法は、以下を含む。ガラス球の開口を上に向け、次に芯柱ユニットを該ガラス球内に入れる。該芯柱ユニットはLEDライト芯を含んで支持部品上に設置し、該支持部品はガラスラッパ管上に固定し、該ガラスラッパ管は電源導線を覆って接合する。該電源導線の一端はLEDライト芯と電気連接し、別一端は反対側に伸びて電気を供給する導電線となる。該ガラス球の頚部を加熱して該ガラスラッパ管と溶接して中空室を形成し、該LEDライト芯は中空室内に設置する。過熱過程に於いて冷却措置を施し、該ガラス球内の空気温度を下げ、該LEDライト芯が高温で損壊するのを防止する。
【0019】
良好なものとして、該芯柱ユニットは、LEDライト芯を含み支持部品上に設置し、該支持部品は排気管とガラスラッパ管に固定する。該排気管の一端は該中空室に連通し、該排気管を通して該中空室内の空気を抽出後、該排気管を封鎖する。
【0020】
良好なものとして、該電源導線の一端は温度制御部品及びLEDライト芯と電気連通氏、別一端は反対方向に伸びて電源から電気を供給する導線となる。
【0021】
良好なものとして、該ガラスラッパ管上には排気管があり、該排気管の一端は該中空室に連通し、該排気管を通して透光性液体を中空室に注入した後、該排気管を封鎖する。
【0022】
良好なものとして、更に該ガラス球の外表面に酸洗いもしくはサンドジェット処理を施すことを含む。
【0023】
良好なものとして、更に該ガラス球の内表面に酸洗いもしくはサンドジェット処理を施すことを含む。
【0024】
良好なものとして、更に該ガラス球の外表面に光乱反射塗料を塗布することを含む。
【0025】
良好なものとして、更に該ガラス球の内表面に光乱反射塗料を塗布することを含む。
【0026】
良好なものとして、更に該ガラス球内に光乱反射樹脂を注入する。
【0027】
本発明は完全にガラスでLED電球を密封し、LED電球の製造品質、速度を高め、生産コストを下げる。
【実施例】
【0028】
図4は、本発明の一実施例の概略図であり、図5は芯柱ユニット35の構造図である。芯柱ユニット35は、LEDライト芯36を含み支持部品38上に設置する。支持部品38は排気管20と共にガラスラッパ管16上に固定し、電源導線18はLEDライト芯36からガラスラッパ管16に通して伸びる。該ガラスラッパ管16は電源導線18を包んで接合し、該電源導線18の一端は、温度制御部品37及び該LEDライト芯36と電気連通し、別一端は反対方向に伸びて電源として電気を供給する導線となる。ガラス球10の開口は上向きで芯柱ユニット35をガラス球10内に入れ、火炎加熱ノズル14がガラス球10の頚部102に対して火炎加熱する時、加熱の過程で同時にガラス球10と芯柱ユニット35を同方向に回転し、噴射冷却装置34がガラス球10の底部に冷気を当てLEDライト芯36箇所の温度を下げる。そのためガラス球10内の空気温度は180℃以下に制御される。ガラス球10の開口が上向きであるため、LEDライト芯36箇所は溶接位置の下にあり、上昇熱空気13は上向きに流動し、同時に隔熱板39が熱を遮ることにより、火炎加熱ノズル14がLEDライト芯36に対して加熱溶接する時の温度の影響を下げ、更に加えて冷却措置によってガラス球10内の空気温度を下げるため、LEDライト芯36が高温で損壊する事を避ける。加熱過程中、別に排気管20から空気を抜き取ったり、空気を入れたりすることにより、更にガラス球10内の空気温度を下げるのに役立つ。加熱ステップは、ガラス球10の頚部102とガラスラッパ管を一つに溶接し、LEDライト芯36を密封した中空室11を図6のように形成する。溶接後ガラス球10の頚部102を下向きに引くか、もしくは余ったガラス球廃材104を上向きに持つと、ガラス球10の頚部102とガラス球廃材104が分離する。溶接後、排気管20の一端と中空室11は連通しているため、中空室11は排気管20を通して外界環境と通じる。
【0029】
LEDライト芯36は酸素と隔離する必要がないため、溶接後は排気管20を封鎖しなくてもよい。仮に排気管20を封鎖したい場合、図7に示すように火炎加熱ノズル44を排気管20に対して加熱し溶かして口を閉じる。異なる実施例にとして、排気管20を封鎖する場合、図8に示すとおり、排気管20で中空室11内の空気を抜き取った後、透光性液体50を注入してもよい。図7では図6と異なるLEDライト芯42を表示しており、このLEDライト芯42は複数個のLEDを含み、これらのLEDは高効率及び低効率のLEDを含むことができ、多種色のLEDを含んでもよい。
【0030】
図8は別の一実施例で、図6に示すステップの後、排気管20から透光性液体50を中空室11内に注入する。排気管20は排気液体供給導管46を経て方向バルブ54により、液体供給槽48と蛇行管55及び真空ポンプ53を連通し、液体供給槽48内には透光性液体50がある。先ず方向バルブ54を制御して排気液体供給導管46から蛇行管55を経て真空ポンプ53のルートを通し、真空ポンプ53でLED電球の中空室11内の空気を取り除き高度真空状態にする。更に方向バルブ54を制御して排気液体供給導管から液体供給槽48のルートを導き、透光性液体50を中空室11内に吸入し、上述のステップを二回から六回繰り返し、中空室11内の透光性液体50を必要な量まで入れ、次に図7に示すとおり、排気管20を加熱して封鎖する。LEDライト芯42と温度制御部品37は共に透光性液体50内に沈め、温度制御部品37が透光性液体50の温度をセンサーする。該温度が予定範囲を超えた場合、温度制御部品37が回路を切るか、もしくは電流抵抗値を増やし、作業中のLEDライト芯42の電流を切ったり、下げたりして、LEDライト芯42箇所が過熱するのを防止する。同時に透光性液体50が高温によって膨張してガラス球が爆裂するのを防止する。本実施例において、該温度制御部品の予定範囲は60℃から140℃の間に設定されている。該温度制御部品はプラス温度係数サーミスターもしくは複金属温度スイッチ部品で実現できる。
【0031】
真空ポンプ53でLED電球の中空室11内の空気を抜き取り、高度真空状態にする過程に於いて、中空室11内の吸入口の液位置を超えた透光性液体50は、蛇行管55を経て戻り、自然重力で液体吸入貯蔵槽49に沈殿する。透光性液体50が液体吸入貯蔵槽49にいっぱいになると、排泄バルブ52を開けて液体吸入貯蔵槽49内の透光性液体50を液体回収槽51に排出する。透光性液体50はLEDライト芯42に更に良好な放熱効果を提供し、並びに光束密度の出力を高める。透光性液体50は鉱物基絶縁液体、人造合成液体もしくはその他の如何なる低粘着性透光性液体でもよい。本実施例に於いて、透光性液体50は光屈折率が1.3から1.6の液体を選択するとその光束密度出力を高めることができ、且つその液体比重は0.8から1.6の間の液体を選択すると、放熱効果を高めることができる。その他の実施例に於いて、透光性液体50に染料を添加してライトの色を調合したり、もしくは光の乱反射を提供したりすることができる。
【0032】
LEDの出光の特性はポイント光源であり、出光角度が集中し、通常120度より小さい。仮にLED電球の光角度を広げたい場合、例として照明として用いる場合、ガラス球10の外表面に光の乱反射表面を形成するとよい。例としてガラス球10の外表面を酸洗いするか、もしくはガラス球10の外表面に対してサンドジェット処理することによって、その表面に凹凸が形成される。一実施例に於いて、ガラス球10をフッ化水素酸に5〜30秒に浸すと即座にその表面が霧化する。酸洗い及びサンドジェット処理はどちらも公知の技術である。このステップは、図4に示す加熱ステップの前に実施するか、もしくはLEDライト芯のパッケージングの後に実施する。
【0033】
図9は別の一実施例である。図4に示す加熱ステップの前に、先ずガラス球60の底部に一層の光乱反射樹脂64を注入する。次に前述の実施例に示したとおり、ガラス球60をガラスラッパ管62に溶接し、排気管を通して空気を抜き、透光性液体66を注入する。続いて排気管76を封鎖する。良好なものとして、LEDライト芯68を光乱反射樹脂64内に入れることにより、光乱反射樹脂64が良好な光乱反射効果を提供する。支持部品70は熱を良好に伝える導体を使用し、例として金属があるが、それを透光性液体66内に浸すと、LEDライト芯68が透光性液体66内で放熱されるのを促す。電源導線72は一温度制御部品37及びLEDライト芯68をライトヘッド74に連接した後、ライトヘッド74をガラス球60上に固定する。
【0034】
ガラスは、熱溶接温度が高く、熱加工の際に容易に壊れやすい等という特性を備える。ガラスで材料をパッケージングする場合、その加工設備と製造技術はすべて長時間の研究と実際のテストによって成功している。本発明が運用した設備及び技術は、ガラスに対する熱溶接の特性を理解していることにより、技術上のネックを克服することができ、スピーディな大量生産が導入できる。同時にガラスパッケージングの長所には密封効果があるが、高度の環境抵抗能力、例として湿度、埃、腐食性気体等を提供する。更に透光性液体を充填したLEDライト芯電球のパッケージングに応用することによって、その他既にある材料の中でも群を抜く密封特性に優れ、低コストで環境保護に適応する。
【符号の説明】
【0035】
10 ガラス球
102 ガラス球の頚部
104 ガラス球廃材
11 中空室
12 フィラメント
13 上昇熱空気
14 火炎加熱ノズル
16 ガラスラッパ管
18 電源導線
20 排気管
22 ガラス球
24 LEDライト芯
26 支持部品
28 ゴム栓
30 電源導線
32 ライトヘッド
34 噴射冷却装置
35 芯柱ユニット
36 LEDライト芯
37 温度制御部品
38 支持部品
39 隔熱板
42 LEDライト芯
44 火炎加熱ノズル
46 排気液体供給導管
48 液体供給槽
49 液体吸入貯蔵槽
50 透光性液体
51 液体回収槽
52 排泄バルブ
53 真空ポンプ
54 方向バルブ
55 蛇行管
60 ガラス球
62 ガラスラッパ管
64 光乱反射樹脂
66 透光性液体
68 LEDライト芯
70 支持部品
72 電源導線
74 ライトヘッド
76 排気管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス球と、
電源導線を覆うラッパ管と、排気管と共に該ガラスラッパ管上に固定する支持部品と、該支持部品上に設置するLEDライト芯を含む芯柱ユニットを含むLED電球において、そのうち、
該電源導線の一端は反対方向に伸びて該ラッパ管に差し込み、電源から電気を供給する導線となり、該ガラス球は頚部を備えて該芯柱ユニットのガラスラッパ管と溶接して中空室を形成し、該LEDライト芯を中空室内に設置し、該中空室内に透光性液体を注入し、該LED電球の放熱効果及び光束密度出力を高め、該LEDライト芯は該透光性液体内に沈めることを特徴とするLED電球。
【請求項2】
前記LED電球は、更に温度制御部品を含み、該電源導線の別一端及び該LEDライト芯と電気連接し、該透光性液体の温度をセンサーして該温度が予定範囲を超えた時、該温度制御部品は回路を遮断するか、もしくは電流抵抗値を高め、作業中のLEDライト芯に流れる電流を遮断したり下げたりし、同時に透光性液体が高温よる液体の膨張作用を発生してガラス球が爆発するのを防止することを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項3】
前記温度制御部品は、プラス温度係数サーミスター、複金属スイッチ等を含むことを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項4】
前記温度制御部品は、その設定範囲は60℃から140℃の間とすることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項5】
前記ガラス球は、酸洗いの外表面を備えることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項6】
前記ガラス球は、サンドジェットの外表面を備えることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項7】
前記ガラス球は、光乱反射塗料の外表面を備えることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項8】
前記LEDライト芯は、複数個のLEDを含むことを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項9】
前記透光性液体は、その光屈折率が1.3から1.6であることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項10】
前記透光性液体は、その液体比が0.8から1.6の重量であることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項11】
前記支持部品は、熱伝導が良好な導体で、該透光性液体内に浸すことを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項12】
前記LED電球は、更に染料を含み該透光性液体内に入れることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項13】
前記LED電球は、更に光乱反射樹脂を含み該中空室内に入れることを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項14】
前記LEDライト芯は、該光乱反射樹脂内に浸すことを特徴とする請求項12記載のLED電球。
【請求項15】
LED電球の製造方法において、
ガラス球の開口を上向きに設置し、
芯柱ユニットを該ガラス球内に設置し、該芯柱ユニットはLEDライト芯を含んで支持部品上に設置し、該支持部品と排気管はガラスラッパ管に固定し、
該ガラス球の頚部を加熱して該ガラスラッパ管と溶接して中空室を形成し、該LEDライト芯を該中空室内に設置するステップを含むことを特徴とするLED電球の製造方法。
【請求項16】
前記ガラス球の頚部を加熱してガラスラッパ管を溶接するステップは、同時に該芯柱ユニット及び該ガラス球を回転することを含むことを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項17】
前記LED電球の製造方法は、更に電源導線の一端を温度制御部品及びLEDライト芯と電気連接し、別一端は反対方向に伸びて該ガラスラッパ管に差し込み、電源から電気を供給する導線となり、該ガラスラッパ管は電源導線を覆って密封するステップを含むことを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項18】
前記温度制御部品は、プラス温度係数サーミスター、複金属スイッチ等を含むことを特徴とする請求項17記載のLED電球の製造方法。
【請求項19】
前記ガラス球の頚部を加熱してガラスラッパ管を溶接するステップは、該ガラス球の底部に冷気を噴射して該ガラス球の温度を下げる事を含むことを特徴とする請求項15記載のLED電球及びその製造方法。
【請求項20】
前記ガラス球の頚部を加熱してガラスラッパ管を溶接するステップは、隔熱板を設置する事を含み、これによって加熱溶接時の中空室内のLEDライト芯に対する高温の影響を下げることを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項21】
前記ガラス球の頚部を加熱してガラスラッパ管を溶接するステップは、該ガラス球の底部に冷却措置を施す事を含み、これによって該ガラス球内の温度を下げることを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項22】
前記ガラス球の頚部を加熱してガラスラッパ管を溶接するステップは、該排気管から空気を抜き取ったり、空気を入れたりする事を含み、これによって該ガラス球内の温度を下げるのに役立つことを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項23】
前記LED電球の製造方法は、更に該ガラス球の外表面を酸洗いする事を含み、それによって光乱反射の外表面を形成することを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項24】
前記該ガラス球の外表面を酸洗いするステップは、該ガラス球をフッ化水素酸に浸す事を含むことを特徴とする請求項23記載のLED電球の製造方法。
【請求項25】
前記LED電球の製造方法は、更に該ガラス球の外表面にサンドジェットすることを含み、それによって光乱反射する外表面を形成することを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項26】
前記LED電球の製造方法は、更に該ガラス球内に光乱反射樹脂を注入する事を含むことを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項27】
前記LED電球の製造方法は、更に該LEDライト芯を該光乱反射樹脂内に浸す事を含むことを特徴とする請求項26記載のLED電球の製造方法。
【請求項28】
前記LED電球の製造方法は、更に排気管を封鎖する事を含むことを特徴とする請求項15記載のLED電球の製造方法。
【請求項29】
前記LED電球の製造方法は、更に該ガラス球の頚部を加熱して該ガラスラッパ管と溶接して中空室を形成するステップの後、該排気管を経て該中空室の空気を抜き取る事を含むことを特徴とする請求項28記載のLED電球の製造方法。
【請求項30】
前記LED電球の製造方法は、更に該排気管を封鎖するステップの前に、該排気管を経て透光性液体を該中空室内に注入することを特徴とする請求項28記載のLED電球の製造方法。
【請求項31】
前記透光性液体は、その光屈折率が1.3から1.6の光屈折率であることを特徴とする請求項30記載のLED電球の製造方法。
【請求項32】
前記透光性液体は、その液体比が0.8から1.6の重量であることを特徴とする請求項30記載のLED電球の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−231276(P2009−231276A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38071(P2009−38071)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(509050683)リックィドレッツ ライッティング コーポレーション (2)
【氏名又は名称原語表記】Liquidleds Lighting Corp.
【住所又は居所原語表記】2F. of Cayside, Harbour Drive, P.O. BOX 30592, George Town, Cayman Islands British.
【Fターム(参考)】