説明

PC構造物のラッピング方法

【課題】段取り替えを必要とせずに、PC構造物全体を梱包シートでラッピングする。
【解決手段】架台10上に離間して順に設置された3台以上のジャッキ11・12・13の上にPC構造物1を載せた状態で、PC構造物1に対し一端部側に袋状の梱包シート2をラッピングできるように束ねておく。そして、PC構造物1の一端部側を支える第1のジャッキ11を下げて、PC構造物1に対し梱包シート2を第1のジャッキ11を越える部分までラッピングしてから、第1のジャッキ11を上げてPC構造物1の一端部側を再び支える。次に、第2以降のジャッキ12・13を順に下げて、PC構造物1に対し梱包シート2を第2以降のジャッキ12・13を越える部分まで順次ラッピングしてから、第2以降のジャッキ12・13を順に上げてPC構造物1の中間部から他端部側までを順次支えていって、PC構造物1に対し他端部側まで梱包シート2をラッピングする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PC(プレキャストコンクリート)構造物を梱包シートでラッピングする方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
PC構造物の製造時の養生において、従来、セグメント等の薄い構造物では、脱型までの養生期間を早めるために蒸気養生を行い、脱型後は仕様や協議によって数日間の水中養生を行うのが一般的であった。また、柱や梁といったコンクリートの硬化熱が期待できるものは、脱型後に必要に応じて一定期間散水養生を施すものもあった。
その後は、いずれのPC構造物も気中(大気中)養生であり、特段の養生は行っていない。また、出荷までのストック期間も、その期間が長いものや汚れを気にするもの以外は、養生に関して特段の配慮は施されていない。
【0003】
ストック期間が長くなるものは、ストック場所の環境、例えば一定方向の風が卓越する、日照が偏る、飛散する砂が多い等に応じて、PC構造物の表面にひび割れが生じたり、変色したり、汚れが目立つといった不具合が生じ、出荷段階の手直しや清掃の経費が過大なものとなることが否めなかった。
このような問題点を克服するためにPC構造物のコンクリートの長期間の保水養生、汚れ防止という観点から、所要の養生を終了した段階からPC構造物全体をビニールシートで包んで(ラッピング)して養生する方法が採用されつつある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−13803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、大型のPC構造物をラッピングするには、以下のように包装性に問題があった。
例えばPC構造物をクレーンで吊った状態で、作業できる範囲をラッピングし、次に、ラッピングできない吊り治具位置等はクレーンから降ろした状態でラッピングする。あるいは、PC構造物を適当な治具の上に仮置きして、作業できる範囲をラッピングし、次に、仮置き状態を変更して、さらにラッピングする。そして、全体がラッピングできるまで以上を繰り返すといった、段取り替えをしながらラッピングする面倒な作業となってしまう。
【0006】
本発明の課題は、段取り替えを必要とせずに、PC構造物全体を梱包シートでラッピングすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、架台あるいは床版部上にPC構造物を載せた状態で、前記PC構造物に対し一端部側に袋状の梱包シートをラッピングできるように束ねておき、前記PC構造物の前記一端部側を下降または上昇させて、前記PC構造物に対し前記一端部側にラッピングされた前記梱包シートを他端部側近傍までラッピングしてから、前記PC構造物の前記一端部側を上昇または下降させた後、前記PC構造物の他端部側を下降または上昇させて、前記PC構造物に対し前記他端部側近傍までラッピングされた前記梱包シートを前記他端部側までラッピングすることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、架台あるいは床版部上に離間して順に設置された3台以上のジャッキの上にPC構造物を載せた状態で、前記PC構造物に対し一端部側に袋状の梱包シートをラッピングできるように束ねておき、前記PC構造物の前記一端部側を支える第1のジャッキを下げて、前記PC構造物に対し前記一端部側にラッピングされた前記梱包シートを前記第1のジャッキを越える部分までラッピングしてから、前記第1のジャッキを上げて前記PC構造物の前記一端部側を再び支えた後、前記PC構造物を支える第2以降のジャッキを順に下げて、前記PC構造物に対し前記第1のジャッキを越える部分までラッピングされた前記梱包シートを前記第2以降のジャッキを越える部分まで順次ラッピングしてから、前記第2以降のジャッキを順に上げて前記PC構造物の中間部から他端部側までを順次支えていって、前記PC構造物に対し他端部側まで前記梱包シートをラッピングすることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、架台あるいは床版部上にPC構造物を載せた状態で、前記PC構造物に対し一端部側に袋状の梱包シートをラッピングできるように束ねておき、前記PC構造物の前記一端部側をホイストにより吊り上げて、前記PC構造物に対し前記一端部側にラッピングされた前記梱包シートを他端部側へ向けラッピングしてから、前記PC構造物の前記一端部側を前記ホイストにより吊り下げた後、前記PC構造物の他端部側をホイストにより吊り上げて、前記PC構造物に対し前記梱包シートを前記他端部側近傍までラッピングしてから、前記PC構造物の他端部側をホイストにより吊り下げた後、前記PC構造物に対し前記他端部側近傍までラッピングされた前記梱包シートを前記他端部側までラッピングすることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のPC構造物のラッピング方法であって、前記PC構造物の吊り上げと吊り下げを可動ホイストにより行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、段取り替えを必要とせずに、PC構造物全体を梱包シートでラッピングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用したPC構造物のラッピング方法の一実施形態を示すもので、途中から最後までのラッピング過程を示した説明図である。
【図2】実施形態2のPC構造物のラッピング方法を示す説明図である。
【図3】実施形態3のPC構造物のラッピング方法を示す説明図である。
【図4】実施形態4のPC構造物のラッピング方法の概念を示す説明図で、PC構造物を置いて一端部側に梱包シートをラッピングした図(a)、PC構造物の一端部側を吊り上げて他端部側付近までラッピングした図(b)、PC構造物の他端部側を吊り上げて全体をラッピングした図(c)である。
【図5】実施形態5のPC構造物のラッピング方法を可動ホイスト設備をとともに示す側面図で、PC構造物の一端部側を梱包シートごと吊り上げた図(a)、PC構造物の他端部側を吊り上げてその付近までラッピングした図(b)である。
【図6】図5の可動ホイスト設備の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用したPC構造物のラッピング方法の一実施形態を示すもので、1はPC構造物(セグメント)、2は梱包シート、10は架台、11・12・13・14はジャッキである。
【0014】
図示のように、PC構造物1の全体を梱包シート2でラッピングするため、架台10には、PC構造物1の長手方向に沿って離間させて4台のジャッキ11・12・13・14が設置されている。
図示例では、架台10の上面に形成した4個の凹部にジャッキ11・12・13・14がそれぞれ設置されている。
【0015】
実施形態において、PC構造物1はセグメントで、梱包シート2はビニール製であり、架台10は鋼製あるいはコンクリート製で、ジャッキ11・12・13・14は油圧式である。
ここで、セグメントであるPC構造物1に対するビニール製の梱包シート2のラッピングは作業員の手作業により行われる。
また、4台のジャッキ11・12・13・14の昇降動作は作業員が手に持つ図示しないリモコン操作により行われる。
【0016】
梱包作業に際しては、4台のジャッキ11・12・13・14を全て上げておき、図示しないクレーンにて吊り上げたPC構造物1を、その円弧状のセグメントの平坦面を上下にして架台10上のジャッキ11・12・13・14に載せる。
そして、架台10上のPC構造物1の左端部に袋状の梱包シート2をラッピングできるように束ねておく。
【0017】
次に、左側から数えて第1のジャッキ11のみを下げて、図示のように、PC構造物1に対し左端部にラッピングされた梱包シート2を、下げられた第1のジャッキ11を越える部分まで送ってラッピングする。
続いて、第1のジャッキ11を再び上げてPC構造物1の左端部を再度支える。
【0018】
次に、第2のジャッキ12のみを下げて、PC構造物1に対し梱包シート2を、下げられた第2のジャッキ12を越える部分まで送ってラッピングする。
続いて、第2のジャッキ12を再び上げてPC構造物1の中間部左側を再度支える。
【0019】
次に、第3のジャッキ13のみを下げて、PC構造物1に対し梱包シート2を、下げられた第3のジャッキ13を越える部分まで送ってラッピングする。
続いて、第3のジャッキ13を再び上げてPC構造物1の中間部右側を再度支える。
【0020】
次に、第4のジャッキ14のみを下げて、PC構造物1に対し梱包シート2を、下げられた第4のジャッキ14を越える右端部まで送ってラッピングする。
続いて、第4のジャッキ14を再び上げてPC構造物1の右端部を再度支える。
【0021】
こうしてPC構造物1の全体をラッピングした梱包シート2の右端部を封印してから、クレーンにて架台10上のPC構造物1を梱包シート2が傷まないように吊り上げて搬出する。
【0022】
このように、PC構造物1を支える4台のジャッキ11・12・13・14を用い、端から順に1台ずつ下げて、常に3台で支えた状態で、PC構造物1に梱包シート2をラッピングしていくことで、従来のような段取り替えを必要とせずに、セグメントであるPC構造物1の全体を梱包シート2でラッピングすることができる。
【0023】
(実施形態2)
図2は実施形態2を示すもので、3はPC構造物(セグメント)、4は梱包シート、20は架台あるいは床版部、21・22・23・24はジャッキである。
【0024】
図示のように、PC構造物3の全体を梱包シート4でラッピングするため、架台あるいは床版部20の上面には、PC構造物3の長手方向に沿って離間させて4台のジャッキ21・22・23・24が設置されている。
なお、前述した実施形態1と同様、PC構造物3はセグメントの場合である。
【0025】
以上、実施形態2によっても、実施形態1と同様にして、従来のような段取り替えを必要とせずに、セグメントであるPC構造物3の全体を梱包シート4でラッピングすることができる。
【0026】
(実施形態3)
図3は実施形態3を示すもので、5はPC構造物(梁)、6は梱包シート、7は養生シート、30は架台あるいは床版部、31・32・33・34はジャッキである。
【0027】
図示のように、PC構造物5の全体を梱包シート6でラッピングするため、架台あるいは床版部30の上面には、PC構造物5の長手方向に沿って離間させて4台のジャッキ31・32・33・34が設置されている。
なお、PC構造物5は、図示のように、両端部に鉄筋51が露出した梁である。
【0028】
以上、実施形態3によっても、実施形態1と同様にして、従来のような段取り替えを必要とせずに、梁であるPC構造物5の両端部に露出した鉄筋51及びその養生シート7を含む全体を梱包シート6でラッピングすることができる。
【0029】
(変形例)
以上の実施形態においては、4台のジャッキとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、PC構造物の形状によっては、例えば第2のジャッキとして並列に2台を配置するなど5台以上のジャッキを用いてもよい。
また、第2のジャッキが容易に移動できるようにしておけば、梁のようなPC構造物の場合には、PC構造物の安定性が確保できる位置で支持し直すことにより、ジャッキは3台でも対応可能となる。
また、実施形態では、油圧式のジャッキとしたが、水圧式のジャッキであってもよい。
【0030】
(実施形態4)
図4は実施形態4を示すもので、8はPC構造物(直線状部材)、9は梱包シート、41は台座である。
【0031】
図示のように、PC構造物8の全体を梱包シート9でラッピングするため、図示しない架台あるいは床版部の上面には、PC構造物8の長手方向に沿って離間させて3個の台座41が設置されている。
なお、PC構造物8は梁等の直線状部材である。
【0032】
まず、図示しないクレーンやホイストを用いて、図4(a)に示すように、PC構造物8を台座41の上に置いて、PC構造物8の左端部側に梱包シート9をラッピングできるように束ねておく。
【0033】
そして、図4(b)に矢印Lで示すように、PC構造物8の左端部側を吊り上げた状態にして、そのPC構造物8の左端部にラッピングされた梱包シート9を、右側の台座41の付近まで送ってラッピングする。
その後、PC構造物8を降ろして台座41に載せる。
【0034】
次に、図4(c)に矢印Lで示すように、PC構造物8の右端部側で右側の台座41の手前付近を梱包シート9ごと吊り上げた状態にして、梱包シート9をPC構造物8の右端部まで送ってラッピングする。
その後、PC構造物8を降ろして台座41に載せる。
【0035】
こうしてPC構造物8の全体をラッピングした梱包シート9の右端部を封印してから、台座41上のPC構造物8を梱包シート9が傷まないように吊り上げて搬出する。
【0036】
このように、PC構造物8の一端部側を吊り上げて梱包シート9を他端部側近傍までラッピングしてから、PC構造物8の他端部側を梱包シート9ごと吊り上げて他端部側までラッピングしていくことで、従来のような段取り替えを必要とせずに、梁等の直線状部材であるPC構造物8の全体を梱包シート9でラッピングすることができる。
【0037】
(実施形態5)
図5は実施形態5を示すもので、前述した実施形態4と同様、8はPC構造物(直線状部材)、9は梱包シート、41は台座であって、100は可動ホイスト設備、101はフレーム、106はレール、110は台車、111はホイスト、112は吊り具である。
【0038】
図示のように、PC構造物8の全体を梱包シート9でラッピングするため、図示しない架台あるいは床版部の上面には、PC構造物8の長手方向に沿って離間させて4個の台座41が設置されている。
なお、PC構造物8は梁等の直線状部材である。
【0039】
可動ホイスト設備100は、図6に拡大して示すように、フレーム101の左右の梁の上面に一対のレール106を備えるとともに、その左右のレール106に沿って走行する台車110を備える。
台車110の中央部には、ホイスト111が吊り下げ支持されていて、ホイスト111からはワイヤやロープの周囲に養生部材を付けた吊り具112が吊り下げられている。
【0040】
まず、図示しないクレーンを用いて、PC構造物8を台座41の上に置いて、PC構造物8の左端部側に梱包シート9をラッピングできるように束ねておく。
【0041】
そして、図5(a)に示すように、可動ホイスト設備100の予め左端部側に待機させたホイスト111の吊り具112をPC構造物8の左端部側に梱包シート9ごと掛けて、ホイスト111によりPC構造物8の左端部側を梱包シート9ごと吊り上げた状態にする。この状態で、梱包シート9をPC構造物8の右端部側に向け送ってラッピングする。
その後、PC構造物8を降ろして台座41に載せる。
【0042】
次に、図5(b)に示すように、台車110を右端部側に移動させ、ホイスト111の吊り具112をPC構造物8の右端部側に掛けて、ホイスト111によりPC構造物8の右端部側を吊り上げた状態にする。この状態で、梱包シート9をPC構造物8の右端部付近まで送ってラッピングする。
その後、PC構造物8を降ろして台座41に載せる。
【0043】
続いて、梱包シート9をPC構造物8の右端部まで送ってラッピングする。
こうしてPC構造物8の全体をラッピングした梱包シート9の右端部を封印してから、台座41上のPC構造物8を梱包シート9が傷まないように図示しないクレーンにより吊り上げて可動ホイスト設備100から搬出する。
【0044】
このように、可動ホイスト設備100によって、PC構造物8の一端部側を梱包シート9ごと吊り上げて梱包シート9を他端部側近傍までラッピングしてから、PC構造物8の他端部側を吊り上げて他端部側までラッピングしていくことで、従来のような段取り替えを必要とせずに、梁等の直線状部材であるPC構造物8の全体を梱包シート9でラッピングすることができる。
【0045】
なお、図6に示すように、可動ホイスト設備100のフレーム101において、左右の両端部の柱を除く中間部に、レール106と平行に移動自在の可動支柱102を組み付けて、台車110の移動と合わせて可動支柱102を手動で移動させたり、台車110の走行と同調させて可動支柱102を自動で移動させたりするように構成してもよい。
このように、可動支柱102を設置することで、フレーム101の上側の梁の剛性を高めなくても、可動ホイスト設備100を設置することができる。
【0046】
(他の変形例)
以上の実施形態の他、PC構造物の構成、梱包シートの材質、架台や可動ホイスト設備等の吊り上げ設備の構成等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0047】
1 PC構造物(セグメント)
2 梱包シート
3 PC構造物(セグメント)
4 梱包シート
5 PC構造物(梁)
51 鉄筋
6 梱包シート
7 養生シート
8 PC構造物(直線状部材)
9 梱包シート
10 架台
11・12・13・14 ジャッキ
20 架台あるいは床版部
21・22・23・24 ジャッキ
30 架台あるいは床版部
31・32・33・34 ジャッキ
41 台座
100 可動ホイスト設備
101 フレーム
102 可動支柱
106 レール
110 台車
111 ホイスト
112 吊り具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
架台あるいは床版部上にPC構造物を載せた状態で、
前記PC構造物に対し一端部側に袋状の梱包シートをラッピングできるように束ねておき、
前記PC構造物の前記一端部側を下降または上昇させて、前記PC構造物に対し前記一端部側にラッピングされた前記梱包シートを他端部側近傍までラッピングしてから、前記PC構造物の前記一端部側を上昇または下降させた後、
前記PC構造物の他端部側を下降または上昇させて、前記PC構造物に対し前記他端部側近傍までラッピングされた前記梱包シートを前記他端部側までラッピングすることを特徴とするPC構造物のラッピング方法。
【請求項2】
架台あるいは床版部上に離間して順に設置された3台以上のジャッキの上にPC構造物を載せた状態で、
前記PC構造物に対し一端部側に袋状の梱包シートをラッピングできるように束ねておき、
前記PC構造物の前記一端部側を支える第1のジャッキを下げて、前記PC構造物に対し前記一端部側にラッピングされた前記梱包シートを前記第1のジャッキを越える部分までラッピングしてから、前記第1のジャッキを上げて前記PC構造物の前記一端部側を再び支えた後、
前記PC構造物を支える第2以降のジャッキを順に下げて、前記PC構造物に対し前記第1のジャッキを越える部分までラッピングされた前記梱包シートを前記第2以降のジャッキを越える部分まで順次ラッピングしてから、前記第2以降のジャッキを順に上げて前記PC構造物の中間部から他端部側までを順次支えていって、前記PC構造物に対し他端部側まで前記梱包シートをラッピングすることを特徴とするPC構造物のラッピング方法。
【請求項3】
架台あるいは床版部上にPC構造物を載せた状態で、
前記PC構造物に対し一端部側に袋状の梱包シートをラッピングできるように束ねておき、
前記PC構造物の前記一端部側をホイストにより吊り上げて、前記PC構造物に対し前記一端部側にラッピングされた前記梱包シートを他端部側へ向けラッピングしてから、前記PC構造物の前記一端部側を前記ホイストにより吊り下げた後、
前記PC構造物の他端部側をホイストにより吊り上げて、前記PC構造物に対し前記梱包シートを前記他端部側近傍までラッピングしてから、前記PC構造物の他端部側をホイストにより吊り下げた後、
前記PC構造物に対し前記他端部側近傍までラッピングされた前記梱包シートを前記他端部側までラッピングすることを特徴とするPC構造物のラッピング方法。
【請求項4】
前記PC構造物の吊り上げと吊り下げを可動ホイストにより行うことを特徴とする請求項3に記載のPC構造物のラッピング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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