説明

PDGFRβおよびVEGF−Aを阻害するための組成物および方法

中和抗PDGFRβ及び抗VEGF−A抗体を含む、PDGF受容体β(PDGFRβ)及びVEGF−Aのアンタゴニスト、並びに関連する組成物及び方法を開示する。本明細書で開示する抗PDGFRβ及び抗VEGF−A抗体は、PDGFRβ及びVEGF−Aの両方に結合し、中和することができる二重特異性抗体を含む。PDGFRβ及び/又はVEGF−Aアンタゴニストを用いて癌又は血管新生眼障害などの血管新生障害を治療する方法も開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
PDGFRβの細胞外ドメインに結合し、PDGFRβ活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、
LCDR1が配列番号433に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号434に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号435に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号436に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号437に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号438〜442からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
抗体。
【請求項2】
LCDR1が配列番号443に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号444に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号445に示すアミノ酸配列を有する、
請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
HCDR1が配列番号446に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号447に示すアミノ酸配列を有する、
請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
HCDR3が配列番号441及び442からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号8の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号12の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号24の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有する、
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号36の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、又は
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号48の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有する、
請求項2に記載の抗体。
【請求項6】
LCDR2が配列番号6又は10の残基56〜62に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号6、10又は46の残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号8、12、24、36又は48の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号8、12、24、36又は48の残基50〜66に示すアミノ酸配列を有する、
請求項2に記載の抗体。
【請求項7】
(a)LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号6の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号8の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
(b)LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号10の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号12の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
(c)LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号22の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号24の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有する、
(d)LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号34の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号36の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
(e)LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号38の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号40の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、又は
(f)LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号46の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号48の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有する、
請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号6及び8に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号10及び12に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号22及び24に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号34及び36に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号38及び40に示すアミノ酸配列を含む、又は
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号46及び48に示すアミノ酸配列を含む、
請求項6に記載の抗体。
【請求項9】
LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号6の残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ(i)配列番号8の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に、又は(ii)配列番号12の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
請求項6に記載の抗体。
【請求項10】
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号6及び8に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号10及び12に示すアミノ酸配列を含む、又は
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号38及び40に示すアミノ酸配列を含む、
請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
PDGFRβの細胞外ドメインに結合し、PDGFRβ活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、V及びVのCDRの前記組が、
(a)それぞれ配列番号6の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号8の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(b)それぞれ配列番号10の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号12の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(c)それぞれ配列番号22の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号24の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(d)それぞれ配列番号34の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号36の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(e)それぞれ配列番号46の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号48の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3
からなる群より選択されるCDRの第2の組に対して3つ以下のアミノ酸置換を有する抗体。
【請求項12】
CDRの前記組における0個、1個又は2個のアミノ酸置換を含む、請求項11に記載の抗体。
【請求項13】
単鎖Fv(scFv)である、請求項1から12までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項14】
PDGFRβの細胞外ドメインに結合し、PDGFRβ活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、V及びVのCDRの前記組が、
LCDR1が配列番号18の残基24〜34に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号18の残基50〜56に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号18の残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号20の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号20の残基50〜66に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号20の残基99〜115に示すアミノ酸配列を有する
CDRの第2の組に対して3つ以下のアミノ酸置換を有する抗体。
【請求項15】
CDRの前記組における0個、1個又は2個のアミノ酸置換を含む、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
CDRの前記組における0個の置換を含む、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
前記Vドメインが配列番号18に示すアミノ酸配列を含み、前記Vドメインが配列番号20に示すアミノ酸配列を含む、請求項16に記載の抗体。
【請求項18】
単鎖Fv(scFv)である、請求項14から17までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項19】
PDGFRβの細胞外ドメインに結合し、PDGFRβ活性を中和する単離抗体であって、配列番号4の残基251〜270に示すPDGFRβのポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸を含むエピトープに結合する抗体。
【請求項20】
それぞれ配列番号6及び8に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号10及び12に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号22及び24に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号46及び48に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体
からなる群より選択される、請求項19に記載の抗体。
【請求項21】
前記エピトープが、配列番号4の残基196〜205又は191〜210に示すPDGFRβの第2のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸をさらに含む、請求項19に記載の抗体。
【請求項22】
それぞれ配列番号22及び24に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号46及び48に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体
からなる群より選択される、請求項21に記載の抗体。
【請求項23】
前記エピトープが、オーバーラップしているPDGFRβ(配列番号4)20merペプチドの使用を含むペプチドマイクロアレイエピトープマッピングにより決定されるエピトープである、請求項19から22までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項24】
単鎖Fv(scFv)である、請求項19から23までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項25】
VEGF−Aにも結合する二重特異性抗体である、請求項1から24までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項26】
請求項1から25までのいずれか一項に記載の抗体、及び
薬学的に許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項27】
VEGF−Aに結合し、VEGF−A活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、
LCDR1が配列番号448に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号449に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号450に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号451に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号452に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号453〜461からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
抗体。
【請求項28】
LCDR1が配列番号462に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号464に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号466に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号468に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号470に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号453〜459からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
請求項27に記載の抗体。
【請求項29】
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号170の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号242の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号278の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号306の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号322の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号330の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号374の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号394の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、又は
LCDR1及びLCDR2がそれぞれ配列番号426の残基24〜34及び残基50〜56に示すアミノ酸配列を有する、
請求項28に記載の抗体。
【請求項30】
HCDR1が配列番号172、244、280、308又は324の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有する、請求項28又は29に記載の抗体。
【請求項31】
HCDR1が配列番号280の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号280、376又は428の残基50〜66に示すアミノ酸配列を有する、
請求項30に記載の抗体。
【請求項32】
LCDR1が配列番号463に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号465に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号467に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号280の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号280の残基50〜66に示すアミノ酸配列を有する、
請求項31に記載の抗体。
【請求項33】
HCDR3が配列番号453、458及び459からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、請求項32に記載の抗体。
【請求項34】
LCDR1が配列番号170、330、394又は426の残基24〜34に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号170、242、322、330、394又は426の残基50〜56に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号170、242、278、394又は426の残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号172、244、280、308又は324の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号172、244、280又は324の残基50〜66に示すアミノ酸配列を有する、
請求項28に記載の抗体。
【請求項35】
(a)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号170の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号172の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
(b)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号242の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号244の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有する、
(c)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号278の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号280の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
(d)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号306の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号308の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
(e)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号322の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号324の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有する、
(f)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号330の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号332の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
(g)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号374の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号376の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜108に示すアミノ酸配列を有する、
(h)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号394の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号396の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、又は
(i)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号426の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号428の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有する、
請求項34に記載の抗体。
【請求項36】
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号170及び172に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号242及び244に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号278及び280に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号306及び308に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号322及び324に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号330及び332に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号374及び376に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号394及び396に示すアミノ酸配列を含む、又は
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号426及び428に示すアミノ酸配列を含む、
請求項34に記載の抗体。
【請求項37】
VEGF−Aに結合し、VEGF−A活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、V及びVのCDRの前記組が、
(a)それぞれ配列番号170の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号172の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(b)それぞれ配列番号242の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号244の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(c)それぞれ配列番号278の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号280の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(d)それぞれ配列番号306の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号308の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(e)それぞれ配列番号322の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号324の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(f)それぞれ配列番号330の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号332の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(g)それぞれ配列番号374の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号376の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜108に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(h)それぞれ配列番号394の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号396の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、並びに
(i)それぞれ配列番号426の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号428の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3
からなる群より選択されるCDRの第2の組に対して3つ以下のアミノ酸置換を有する抗体。
【請求項38】
CDRの前記組における0個、1個又は2個のアミノ酸置換を含む、請求項37に記載の抗体。
【請求項39】
単鎖Fv(scFv)である、請求項27から38までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項40】
VEGF−Aに結合し、VEGF−A活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、
LCDR1が配列番号462に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号463に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号464及び465からなる群より選択されるアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号466に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号467に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号468〜470からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
抗体。
【請求項41】
LCDR1が配列番号471に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号474に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号477に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号478に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号468及び469からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
請求項40に記載の抗体。
【請求項42】
LCDR1が配列番号472に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号475に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号477に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号478に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3が配列番号468及び469からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
請求項40に記載の抗体。
【請求項43】
HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号248の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、請求項42に記載の抗体。
【請求項44】
LCDR2が配列番号479に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号480に示すアミノ酸配列を有する、
請求項43に記載の抗体。
【請求項45】
LCDR1が配列番号214、246、274、286、310、338又は354の残基23〜35に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2が配列番号214、246、274、286、310、338又は354の残基51〜57に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3が配列番号465に、又は配列番号214、246、274、286、310若しくは338の残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1が配列番号216、248又は356の残基31〜35に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2が配列番号216、248又は356の残基50〜66に示すアミノ酸配列を有する、
請求項40に記載の抗体。
【請求項46】
(a)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号214の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号216の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
(b)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号246の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号248の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
(c)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号274の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号276の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
(d)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号286の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号288の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
(e)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号310の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号312の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
(f)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号338の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号340の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、又は
(g)LCDR1、LCDR2及びLCDR3がそれぞれ配列番号354の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜106に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1、HCDR2及びHCDR3がそれぞれ配列番号356の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有する、
請求項45に記載の抗体。
【請求項47】
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号214及び216に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号246及び248に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号274及び276に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号286及び288に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号310及び312に示すアミノ酸配列を含む、
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号338及び340に示すアミノ酸配列を含む、又は
前記V及びVドメインがそれぞれ配列番号354及び356に示すアミノ酸配列を含む、
請求項45に記載の抗体。
【請求項48】
VEGF−Aに結合し、VEGF−A活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、LCDR1、LCDR2及びLCDR3のCDRを含むVドメイン並びにHCDR1、HCDR2及びHCDR3のCDRを含むVドメインを含み、V及びVのCDRの前記組が、
(a)それぞれ配列番号214の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号216の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(b)それぞれ配列番号246の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号248の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(c)それぞれ配列番号274の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号276の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(d)それぞれ配列番号286の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号288の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(e)それぞれ配列番号310の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号312の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(f)それぞれ配列番号338の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号340の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3、
(g)それぞれ配列番号354の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜106に示すアミノ酸配列を有するLCDR1、LCDR2及びLCDR3、並びにそれぞれ配列番号356の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有するHCDR1、HCDR2及びHCDR3
からなる群より選択されるCDRの第2の組に対して3つ以下のアミノ酸置換を有する抗体。
【請求項49】
CDRの前記組における0個、1個又は2個のアミノ酸置換を含む、請求項48に記載の抗体。
【請求項50】
単鎖Fv(scFv)である、請求項40から49までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項51】
VEGF−Aに結合し、VEGF−A活性を中和する単離抗体であって、前記抗体は、(a)配列番号2の残基42〜52に示すVEGF−Aの第1のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸、及び(b)配列番号2の残基72〜82に示すVEGF−Aの第2のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸を含むエピトープに結合する、抗体。
【請求項52】
それぞれ配列番号170及び172に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号242及び244に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号246及び248に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号278及び280に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体
からなる群より選択される、請求項51に記載の抗体。
【請求項53】
前記エピトープが、配列番号2の残基90〜132に示すVEGF−Aのポリペプチド領域内に含まれるアミノ酸を含まない、請求項51に記載の抗体。
【請求項54】
それぞれ配列番号246及び248に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む、請求項53に記載の抗体。
【請求項55】
前記エピトープが、配列番号2の残基98〜114に示すVEGF−Aの第3のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸をさらに含む、請求項51に記載の抗体。
【請求項56】
それぞれ配列番号170及び172に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号242及び244に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号278及び280に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体
からなる群より選択される、請求項55に記載の抗体。
【請求項57】
他方のものの10倍以内のK値で、ヒト及びマウスVEGF−Aに結合しない、請求項55に記載の抗体。
【請求項58】
前記エピトープが、配列番号2の残基142〜154に示すVEGF−Aの第4のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸をさらに含む、請求項55に記載の抗体。
【請求項59】
それぞれ配列番号242及び244に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体、
それぞれ配列番号278及び280に示すアミノ酸配列を含むVドメイン及びVドメインを含む抗体
からなる群より選択される、請求項57又は58に記載の抗体。
【請求項60】
前記エピトープが、オーバーラップしているVEGF−A(配列番号2)13merペプチドの使用を含むペプチドマイクロアレイエピトープマッピングにより決定されるエピトープである、請求項51から59までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項61】
単鎖Fv(scFv)である、請求項51から60までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項62】
PDGFRβの細胞外ドメインにも結合する二重特異性抗体である、請求項27から61までのいずれか一項に記載の抗体。
【請求項63】
請求項27から62までのいずれか一項に記載の抗体、及び
薬学的に許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項64】
PDGFRβ及びVEGF−Aの両方を中和する二重特異性結合組成物であって、
請求項1から26までのいずれか一項に記載の単離抗PDGFRβ抗体、
及び
請求項27から61までのいずれか一項に記載の単離抗VEGF−A抗体
を含む組成物。
【請求項65】
前記抗PDGFRβ抗体と前記抗VEGF−A抗体がリンカーを介して共有結合で連結している、請求項64に記載の二重特異性結合組成物。
【請求項66】
前記リンカーがポリペプチドリンカーである、請求項65に記載の二重特異性結合組成物。
【請求項67】
前記抗PDGFRβ及び前記抗VEGF−A抗体が、共有結合で連結してタンデム単鎖Fv(tascFv)又は二単鎖Fv(biscFv)を形成する単鎖Fvである、請求項64に記載の二重特異性結合組成物。
【請求項68】
薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項64から67までのいずれか一項に記載の二重特異性結合組成物。
【請求項69】
PDGFRβ及びVEGF−Aの両方を中和する二重特異性抗体であって、
請求項1から24までのいずれか一項に記載の抗PDGFRβ抗体の抗原結合領域、及び
請求項27から61までのいずれか一項に記載の抗VEGF−A抗体の抗原結合領域
を含む、二重特異性抗体。
【請求項70】
免疫グロブリン重鎖定常領域を含む、請求項69に記載の二重特異性抗体。
【請求項71】
前記免疫グロブリン重鎖定常領域がFcフラグメントである、請求項70に記載の二重特異性抗体。
【請求項72】
前記Fcフラグメントが、1つ又は複数のエフェクター機能を低下又は消失させるように修飾されたFc領域を含む、請求項71に記載の二重特異性抗体。
【請求項73】
tascFv、biscFv又はbiAbである、請求項69に記載の二重特異性抗体。
【請求項74】
PDGFRβ及びVEGF−Aの両方を中和する二重特異性抗体であって、
(I)PDGFRβの細胞外ドメインに特異的に結合し、PDGFRβ活性を中和する第1の抗原結合領域であって、前記PDGFRβ結合領域が、配列番号4の残基251〜270に示すPDGFRβのポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸を含むエピトープに結合する、第1の抗原結合領域、並びに
(II)VEGF−Aに特異的に結合し、VEGF−A活性を中和する第2の抗原結合領域であって、前記VEGF−A結合領域が、(a)配列番号2の残基42〜52に示すVEGF−Aの第1のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸及び(b)配列番号2の残基72〜82に示すVEGF−Aの第2のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸を含むエピトープに結合する、第2の抗原結合領域
を含む、二重特異性抗体。
【請求項75】
前記抗PDGFRβエピトープが、配列番号4の残基196〜205に示すPDGFRβの第2のポリペプチド領域内に含まれる1つ又は複数のアミノ酸をさらに含む、請求項74に記載の二重特異性抗体。
【請求項76】
抗VEGF−Aエピトープが、(i)配列番号2の残基90〜132に示すVEGF−Aのポリペプチド領域内に含まれるアミノ酸を含まないか、又は(ii)配列番号2の残基98〜114に示すVEGF−Aの第3のポリペプチド領域内に含まれる1つ若しくは複数のアミノ酸をさらに含む、請求項74又は75に記載の二重特異性抗体。
【請求項77】
(I)前記PDGFRβ結合領域が、LCDR1PDGFR、LCDR2PDGFR及びLCDR3PDGFRのCDRを含むVドメイン(VL−PDGFR)並びにHCDR1PDGFR、HCDR2PDGFR及びHCDR3PDGFRのCDRを含むVドメイン(VH−PDGFR)を含み、
LCDR1PDGFRが配列番号433に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2PDGFRが配列番号434に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3PDGFRが配列番号435に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1PDGFRが配列番号436に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2PDGFRが配列番号437に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3PDGFRが配列番号438〜442からなる群より選択されるアミノ酸配列を有し、
(II)前記VEGF−A結合領域が、LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFのCDRを含むVドメイン(VL−VEGF)並びにHCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFのCDRを含むVドメイン(VH−VEGF)を含み、
(A)LCDR1VEGFが配列番号448に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2VEGFが配列番号449に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3VEGFが配列番号450に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR1VEGFが配列番号451に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2VEGFが配列番号452に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3VEGFが配列番号453〜461からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
又は
(B)LCDR1VEGFが配列番号462に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR2VEGFが配列番号463に示すアミノ酸配列を有し、
LCDR3VEGFが配列番号464及び465からなる群より選択されるアミノ酸配列を有し、
HCDR1VEGFが配列番号466に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR2VEGFが配列番号467に示すアミノ酸配列を有し、
HCDR3VEGFが配列番号468〜470からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、
請求項74に記載の二重特異性抗体。
【請求項78】
LCDR1PDGFR、LCDR2PDGFR及びLCDR3PDGFRがそれぞれ配列番号46の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1PDGFR、HCDR2PDGFR及びHCDR3PDGFRがそれぞれ配列番号48の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜111に示すアミノ酸配列を有する、請求項77に記載の二重特異性抗体。
【請求項79】
前記VEGF−A結合領域が(A)に示すCDRを含む、請求項77又は78に記載の二重特異性抗体。
【請求項80】
(a)LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFがそれぞれ配列番号242の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFがそれぞれ配列番号244の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有する、又は
(b)LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFがそれぞれ配列番号278の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFがそれぞれ配列番号280の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
請求項78に記載の二重特異性抗体。
【請求項81】
L−PDGFRが配列番号46に示すアミノ酸配列を含み、
H−PDGFRが配列番号48に示すアミノ酸配列を含み、
L−VEGF及びVH−VEGFが(a)それぞれ配列番号242及び244に示すアミノ酸配列を、又は(b)それぞれ配列番号278及び280に示すアミノ酸配列を含む、
請求項80に記載の二重特異性抗体。
【請求項82】
二単鎖Fv(biscFv)である、請求項79から81までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項83】
前記biscFvが、(i)配列番号624のアミノ酸残基20〜770及び(ii)配列番号628のアミノ酸残基20〜773からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項82に記載の二重特異性抗体。
【請求項84】
前記VEGF−A結合領域が(B)に示すCDRを含む、請求項77又は78に記載の二重特異性抗体。
【請求項85】
LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFがそれぞれ配列番号246の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFがそれぞれ配列番号248の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
請求項84に記載の二重特異性抗体。
【請求項86】
L−PDGFRが配列番号46に示すアミノ酸配列を含み、
H−PDGFRが配列番号48に示すアミノ酸配列を含み、
L−VEGFが配列番号246に示すアミノ酸配列を含み、
H−VEGFが配列番号248に示すアミノ酸配列を含む、
請求項85に記載の二重特異性抗体。
【請求項87】
二単鎖Fv(biscFv)である、請求項84から86までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項88】
前記biscFvが配列番号626のアミノ酸残基20〜768に示すアミノ酸配列を含む、請求項87に記載の二重特異性抗体。
【請求項89】
LCDR1PDGFR、LCDR2PDGFR及びLCDR3PDGFRがそれぞれ配列番号6の残基24〜40、残基56〜62及び残基95〜103に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1PDGFR、HCDR2PDGFR及びHCDR3PDGFRがそれぞれ
(a)配列番号8の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110、又は
(b)配列番号12の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110
に示すアミノ酸配列を有する、
請求項77に記載の二重特異性抗体。
【請求項90】
前記VEGF−A結合領域が(A)に示すCDRを含む、請求項77又は89に記載の二重特異性抗体。
【請求項91】
(a)LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFがそれぞれ配列番号242の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFがそれぞれ配列番号244の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜107に示すアミノ酸配列を有する、又は
(b)LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFがそれぞれ配列番号278の残基24〜34、残基50〜56及び残基89〜97に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFがそれぞれ配列番号280の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜110に示すアミノ酸配列を有する、
請求項90に記載の二重特異性抗体。
【請求項92】
L−PDGFRが配列番号6に示すアミノ酸配列を含み、
H−PDGFRが配列番号8又は配列番号12に示すアミノ酸配列を含み、
L−VEGF及びVH−VEGFが(a)それぞれ配列番号242及び244に示すアミノ酸配列を、又は(b)それぞれ配列番号278及び280に示すアミノ酸配列を含む、
請求項91に記載の二重特異性抗体。
【請求項93】
そのVドメインとしてVL−PDGFRを含む免疫グロブリン軽鎖、及び
そのVドメインとしてVH−PDGFRを含む免疫グロブリン重鎖を含むbiAbであり、前記重鎖がそのC末端において、IgG−scFv融合体を形成するように、VL−VEGF及びVH−VEGFを含む単鎖Fv(scFv)と融合している、
請求項90から92までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項94】
前記免疫グロブリン軽鎖が配列番号537の残基20〜239に示すアミノ酸配列を含み、
前記IgG−scFv融合体が
(i)配列番号630のアミノ酸残基20〜729、
(ii)配列番号634のアミノ酸残基20〜732、
(iii)配列番号636のアミノ酸残基20〜729、及び
(iv)配列番号640のアミノ酸残基20〜732
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項93に記載の二重特異性抗体。
【請求項95】
前記VEGF−A結合領域が(B)に示すCDRを含む、請求項77又は89に記載の二重特異性抗体。
【請求項96】
LCDR1VEGF、LCDR2VEGF及びLCDR3VEGFがそれぞれ配列番号246の残基23〜35、残基51〜57及び残基90〜100に示すアミノ酸配列を有し、HCDR1VEGF、HCDR2VEGF及びHCDR3VEGFがそれぞれ配列番号248の残基31〜35、残基50〜66及び残基99〜102に示すアミノ酸配列を有する、
請求項95に記載の二重特異性抗体。
【請求項97】
L−PDGFRが配列番号6に示すアミノ酸配列を含み、
H−PDGFRが配列番号8又は配列番号12に示すアミノ酸配列を含み、
L−VEGFが配列番号246に示すアミノ酸配列を含み、
H−VEGFが配列番号248に示すアミノ酸配列を含む、
請求項91に記載の二重特異性抗体。
【請求項98】
そのVドメインとしてVL−PDGFRを含む免疫グロブリン軽鎖、及び
そのVドメインとしてVH−PDGFRを含む免疫グロブリン重鎖を含むbiAbであり、前記重鎖がそのC末端において、IgG−scFv融合体を形成するように、VL−VEGF及びVH−VEGFを含む単鎖Fv(scFv)と融合している、
請求項95から97までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項99】
前記免疫グロブリン軽鎖が配列番号537の残基20〜239に示すアミノ酸配列を含み、
前記IgG−scFv融合体が
(i)配列番号632のアミノ酸残基20〜727、及び
(ii)配列番号638のアミノ酸残基20〜727、
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項98に記載の二重特異性抗体。
【請求項100】
PEG化されている、請求項69から99までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項101】
請求項1から25、27から62及び69から99までのいずれか一項に記載の抗体をコードするポリヌクレオチド。
【請求項102】
請求項101に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項103】
請求項102に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項104】
請求項1から25、27から62及び69から99までのいずれか一項に記載の抗体を産生する方法であって、
請求項103に記載の宿主細胞を前記抗体が発現する条件下で培養する工程、及び
前記宿主細胞から前記抗体を単離する工程
を含む、方法。
【請求項105】
請求項69から100までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体、及び
薬学的に許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項106】
血管新生障害を治療する方法であって、
前記血管新生障害を有する対象に有効量のPDGFRβアンタゴニストを投与する工程を含み、前記PDGFRβアンタゴニストが請求項1から26までのいずれか一項に記載の抗PDGFRβ抗体である、方法。
【請求項107】
前記対象に有効量のVEGF−Aアンタゴニストを投与する工程をさらに含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
血管新生障害を治療する方法であって、
前記血管新生障害を有する対象に有効量のVEGF−Aアンタゴニストを投与する工程を含み、前記VEGF−Aアンタゴニストが請求項27から61までのいずれか一項に記載の抗VEGF−A抗体である、方法。
【請求項109】
前記対象に有効量のPDGFRβアンタゴニストを投与する工程をさらに含む、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
血管新生障害を治療する方法であって、
前記血管新生障害を有する対象に有効量のPDGFRβアンタゴニスト及び有効量のVEGF−Aアンタゴニストを投与する工程を含み、前記PDGFRβアンタゴニストが請求項1から26までのいずれか一項に記載の抗PDGFRβ抗体であり、前記VEGF−Aアンタゴニストが請求項27から61までのいずれか一項に記載の抗VEGF−A抗体である、方法。
【請求項111】
前記PDGFRβアンタゴニストと前記VEGF−Aアンタゴニストを別個に投与する、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記PDGFRβアンタゴニストと前記VEGF−Aアンタゴニストを同時に投与する、請求項110に記載の方法。
【請求項113】
前記PDGFRβアンタゴニスト及び前記VEGF−Aアンタゴニストの投与が、請求項64から67までのいずれか一項に記載の二重特異性結合組成物を投与することを含む、請求項110に記載の方法。
【請求項114】
前記PDGFRβアンタゴニスト及び前記VEGF−Aアンタゴニストの投与が、請求項69から100までのいずれか一項に記載の二重特異性抗体を投与することを含む、請求項110に記載の方法。
【請求項115】
前記血管新生障害が固形腫瘍の成長によって特徴付けられる癌である、請求項106から114までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項116】
前記癌が膵臓癌、腎細胞癌(RCC)、結腸直腸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、消化管間質腫瘍(GIST)及び神経膠芽腫からなる群より選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記血管新生障害が新生血管眼障害である、請求項106から114までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項118】
前記血管新生眼障害が加齢性黄班変性、糖尿病性網膜症、虹彩新生血管形成、血管新生緑内障及び増殖性硝子体網膜症(vitroretinopathy)からなる群より選択される、請求項117に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A−2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【公表番号】特表2011−518546(P2011−518546A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502087(P2011−502087)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/038495
【国際公開番号】WO2009/120922
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(505222646)ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド (72)
【Fターム(参考)】