説明

PDMシステム、データ登録方法およびデータ登録プログラム

【課題】登録したデータの管理の効率化と検索の高速化とを実現可能なPDMシステムを提供する。
【解決手段】仕様書、回路図等の情報を含む各種の文書・図面からなるデータファイルに関するテンプレートの情報を記憶するデータベースとして、テンプレートの版数を管理するテンプレート記憶部31、テンプレートの採番番号を管理する採番記憶部32、テンプレートを適用するデータファイルの検索用のキーワードを定義するための属性を管理する属性記憶部33を備え、端末装置1からの採番要求に応じ、テンプレートの採番番号を自動的に更新して採番記憶部32に登録し、端末装置1からのデータ登録要求時には、登録するデータに適用されるテンプレートが最新版のテンプレートであるか否かを自動的に確認するとともに、登録するデータに関して属性ごとに端末装置1から入力されてきた属性名を検索用のキーワードとして属性記憶部33に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正確な部品情報等の入手を容易にするために用いられるPDMシステム、データ登録方法およびデータ登録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
PDM(Product Data Management)システムとは、設計、製造に関するデータを一元管理するシステムであり、例えば、特許文献1の特開2009−238086号公報「部品表登録システム、登録情報生成装置、部品登録方法およびプログラム」や特許文献2の特開2005−004627号公報「部品表編集方法および編集システム」等にも記載されているように、製品を構成する各部品等を一元的に管理するためのBOM(Bills Of Materials:部品表)の構成を種々工夫して、正確な部品情報の入手を容易にする仕組みを実現しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−238086号公報(第7−9頁)
【特許文献2】特開2005−004627号公報(第3−5頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
設計情報や製品情報を管理するPDMシステムは、一般に、前述のようなBOM(Bills Of Materials:部品表)以外に、仕様書、回路図などの各種の文書・図面をも含んで構成されているものであり、これらの各種の文書・図面に関する情報も正確にかつ容易に管理・活用することができることも重要な要件の一つである。
【0005】
しかしながら、現状のPDMシステムの場合、文書・図面を登録する際に、採番番号を文書データに手作業で転記しているために、転記ミスが発生している。つまり、PDMシステムにて文書番号を採番し、端末におけるデータ作成時に、採番した文書番号を転記してから、作成したデータをPDMシステムに登録するという手順を経るために、転記ミスが発生してしまう。
【0006】
また、文書・図面の最新フォーマットが提供されても、旧版のフォーマットのまま、PDMシステムに登録される場合も発生している。つまり、現状のPDMシステムの場合、データを登録する際に使用するデータ登録用のテンプレートが決められていて、最新のテンプレートが用意されたとしても、従来のデータを流用する場合には、旧版のテンプレートを利用して古いフォーマットのまま登録することが可能であるために、管理データの不備が発生して、データ管理の徹底が困難になってしまう。
【0007】
さらには、PDMシステムの登録データを検索する場合に、全文検索、イメージ検索を用いて、データファイルそのものを検索するために、登録データ数、容量の増加に伴い、検索時間が膨大に必要になってしまうという問題も発生している。つまり、データ検索する場合は、全文検索やイメージ一致検索などによって、登録したデータファイル内の検索を行うために、データ数に比例して、検索時間が増加していくことになる。さらには、検索すべき対象データが複数存在している場合、各対象データ分についてデータファイル内の検索が必要となるため、データ数に応じて検索時間がさらに膨大な時間を必要としてしまう。
【0008】
(本発明の目的)
本発明は、かくのごとき事情に鑑みてなされたものであり、登録するデータのテンプレートを工夫することにより、データの管理不備の発生を防止し、かつ、登録したデータの検索の高速化を実現することが可能なPDMシステム、データ登録方法およびデータ登録プログラムを提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため、本発明によるPDMシステム、データ登録方法およびデータ登録プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
【0010】
(1)本発明によるPDMシステムは、設計情報や製品情報を管理するPDM(Product Data Management)システムにおいて、仕様書、回路図を少なくとも含む各種の文書・図面からなるデータファイルに関するテンプレートを、当該データファイルの検索用のキーワードを定義するための属性、該テンプレートの版数および採番番号を示す情報とともに、データベースとして登録していることを特徴とする。
【0011】
(2)本発明によるデータ登録方法は、設計情報や製品情報を管理するPDM(Product Data Management)システムにおけるデータ登録方法であって、仕様書、回路図を少なくとも含む各種の文書・図面からなるデータファイルに関するテンプレートを、当該データファイルの検索用のキーワードを定義するための属性、該テンプレートの版数および採番番号を示す情報とともに、データベースとして登録していることを特徴とする。
【0012】
(3)本発明によるデータ登録プログラムは、少なくとも前記(2)に記載のデータ登録方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のPDMシステム、データ登録方法およびデータ登録プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
【0014】
第1に、テンプレートを属性も含めた形で定義して、テンプレートとして定義した属性(項目)と登録データファイルを管理するための属性とを一致させることによって、登録したデータファイルから属性ごとの属性名(項目名)を分離して管理することを可能にしているので、登録データファイルを特定するためのキーワードでもある属性(項目)内容をテンプレート側のデータベースとして分離して登録することができ、より確実に登録データファイルを管理することができる。
【0015】
第2に、登録データファイルの検索用のキーワードとなる属性(項目)内容を登録データファイルとは分離して、テンプレート側のデータベースとしてまとめて登録しているので、実際の登録データファイル内の全文検索、イメージ検索を行う必要がなく、検索範囲を絞ることができ、登録データファイルの検索時間を大幅に短縮することができる。
【0016】
第3に、登録するデータファイルに適用されるテンプレートの版数をデータベースに設定して管理しているので、データ登録時に、該テンプレートの版数をチェックすることにより、常に、最新版の版数のテンプレートを用いたデータを登録することができ、管理不備が生じる恐れがなく、高い信頼度で効率良く管理することができる。
【0017】
第4に、テンプレートの採番要求に応じて自動的に付与した採番番号をデータベースに登録して、データ作成時に採番結果を端末装置に対して出力することができるので、採番番号を人手で転記する必要はなく、採番ミスの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明によるPDMシステムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示すPDMシステムにおいてテンプレートに採番することを要求する場合の採番要求動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すPDMシステムにおいてデータの登録を要求する場合のデータ登録要求動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示すPDMシステムにおいてデータの検索を要求する場合の検索要求動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図1に示す端末装置が情報処理装置にテンプレートの採番を要求する際に表示される採番・登録要求画面の一例を示す模式図である。
【図6】図1に示す端末装置が情報処理装置にテンプレートの採番を要求する際に表示される採番・登録要求画面の別の例を示す模式図である。
【図7】図1に示す端末装置が情報処理装置に登録データの検索を要求する際に表示される検索要求画面の一例を示す模式図である。
【図8】図1に示す端末装置が情報処理装置にデータを登録する際に用いるデータ登録用テンプレートの一例を示す模式図である。
【図9】図8に例示したデータ登録用テンプレートを用いて端末装置が情報処理装置にデータファイルを登録する際の入力データ(属性)の一例を示す模式図である。
【図10】図1に示す記憶装置のテンプレート記憶部に登録するテンプレート情報の一例を示すテーブルである。
【図11】図1に示す記憶装置の採番記憶部に登録する採番情報の一例を示すテーブルである。
【図12】図1に示す記憶装置の属性記憶部に登録する属性情報の一例を示すテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明によるPDMシステム、データ登録方法およびデータ登録プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるPDMシステムおよびデータ登録方法について説明するが、かかるデータ登録方法をコンピュータにより実行可能なデータ登録プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、データ登録プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
【0020】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、設計情報や製品情報を一元的に管理するPDM(Product Data Management)システムにおいて、仕様書や回路図等を少なくとも含む各種の文書・図面等のデータの登録およびデータの検索を、高い信頼度で、かつ、効率化する仕組みを提供することを、主要な特徴としている。
【0021】
すなわち、本発明のPDMシステムにおいては、登録データ用のテンプレートに自動的に採番番号と版数とを付与する仕組みと、テンプレートに、採番番号、版数とともに、登録データの検索用のキーワードを定義するための属性(項目)を付与する形式で、データファイルとは分離したテンプレート用のデータベースとして登録する仕組みとを採用することにより、データ登録およびデータ検索を信頼度高くかつ効率的に実施することを可能にしている。すなわち、PDMシステムに登録するデータファイルのテンプレートを、自動的に付与した採番番号・版数とともに定義してデータベース化し、かつ、登録したデータファイル内のキーワードを定義するための属性(項目)に関しても、当該データファイルに適用されるテンプレート内の属性(項目)として、テンプレート側のデータベースに当該データファイルとは分離して登録する仕組みを採用している。
【0022】
かくのごとき仕組みを採用した場合には、登録データファイルと該登録データファイル内の属性名(項目名)に関するデータとを分離して管理することによって、データ検索時の検索範囲を絞り込むことが可能になるので、ファイルの全文検索、イメージ検索を行う検索方法を用いる場合よりもより高速な検索が可能になる。
【0023】
また、本発明は、自動的に付与した採番番号・版数を用いて、データファイル登録時に該データファイルに適用されたテンプレートの版数チェックを可能にすることにより、如何なる場合も、最新版のテンプレートを必ず用いてデータを登録させることができるので、データ管理の不備が生じないようにすることが可能になる。
【0024】
(実施形態の構成例)
次に、本発明によるPDMシステムのシステム構成について、その一例を、図1を用いて説明する。図1は、本発明によるPDMシステムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。図1に示すPDMシステム100は、端末装置1と構成・文書登録装置2とにより構成されている。端末装置1は、ユーザが操作を行ったり、ユーザへの画面表示等を出力したりするためのユーザインタフェースを備え、ユーザが構成・文書登録装置2を操作するために使用する装置である。
【0025】
構成・文書登録装置2は、データを保存する記憶装置3と端末装置1からの処理要求を実行する情報処理装置4とを少なくとも備えて構成される。記憶装置3は、データファイルを登録する領域以外に、テンプレートに関する情報を登録するためのデータベースとして、テンプレート記憶部31、採番記憶部32、属性記憶部33を少なくとも備え、一方、情報処理装置4は、入出力手段41、テンプレート選択手段42、フォーマットチェック手段43、情報登録手段44を少なくとも備えている。
【0026】
記憶装置3内のテンプレート記憶部31は、端末装置1が情報処理装置4に登録するデータ用のテンプレートを版数管理した状態で記憶している。ここで、端末装置1に対して提供する登録データ用のテンプレートは、例えば、図8に示すような形式からなっていて、テンプレートを一意に特定するテンプレートID51とテンプレートの版数を示す版数A52とが付された状態で端末装置1に提示される。図8は、図1に示す端末装置1が情報処理装置4にデータを登録する際に用いるデータ登録用テンプレートの一例を示す模式図であり、図8(A)は、「○○仕様書」に関するテンプレートの例を示し、図8(B)は、「△△回路図情報」に関するテンプレートの例を示している。
【0027】
図8(A)に示す「○○仕様書」に関するテンプレートにおいては、当該テンプレートを一意に特定するためのテンプレートID51が'1'であり、当該テンプレートの版数を示す版数A52が'1.01'である場合を示している。このような「○○仕様書」に関するテンプレートが、ページ1からページ5までと、データ検索用のキーワードを定義するための属性(項目)の個数に応じて、複数のページに跨って用意されている例を示している。一方、図8(B)に示す「△△回路図情報」に関するテンプレートにおいては、当該テンプレートを一意に特定するためのテンプレートID51が'2'であり、当該テンプレートの版数を示す版数A52が'1.00'である場合を示している。このような「△△回路図情報」に関するテンプレートが、データ検索用のキーワードを定義するための属性(項目)の個数に応じて、図8(A)の場合とは異なり、ページ1のみ用意されている例を示している。
【0028】
また、図8(A)、図8(B)に示すように、端末装置1からの採番要求により自動採番した結果をデータ登録時に端末装置1のユーザに提示するための採番番号56、版数B57、および、端末装置1のユーザが登録データに関する各属性を検索用のキーワードとして定義する属性名(項目名)を入力するための入力枠として、属性A53、属性B54、属性C55、…、属性Z等も配置されている。
【0029】
テンプレート記憶部31に登録するテンプレート情報の一例を、図10に示している。図10は、図1に示す記憶装置3のテンプレート記憶部31に登録するテンプレート情報の一例を示すテーブルであり、項番を示すNo61、テンプレート情報を管理するための管理ID62、各テンプレートを一意に特定するためのテンプレートID63、各テンプレートの版数を示す版数A64、各テンプレートファイルのファイル名を示すファイル名65、…等の各項目からなっている。
【0030】
例えば、図8(A)に示した「○○仕様書」に関するテンプレートは、テンプレートID51が'1'であるが、テンプレート記憶部31には、テンプレートID63が'1'のテンプレートが複数存在している。
【0031】
しかし、ユーザに提示する図8(A)に示した「○○仕様書」に関するテンプレートの版数A52については、最新版を示す'1.01'であり、この図8(A)のテンプレートは、テンプレート記憶部31のNo61が'3'の版数A64が'1.01'で管理ID62が'003'のテンプレート情報に該当するものであり、該テンプレートは、ファイル名65に示すように、'A仕様書.doc'を登録するためのテンプレートである旨が登録されている。また、'A仕様書.doc'のテンプレートとしては、版数A64が'1.00'である管理ID62が'001'のテンプレートよりも新しい版数(つまり最新版の版数)のテンプレートである旨が登録されている。
【0032】
なお、図8に示すテンプレートをテンプレート情報としてテンプレート記憶部31に登録するに当たって、前述したように、データ検索時にキーワードとして用いる登録データファイル内の属性(項目)ごとの属性名(項目名)を抽出して定義し、登録データファイルとは分離した形式で、テンプレート側のデータベースとして登録するようにしている。つまり、図8の属性A53、属性B54、…等に示しているように、データファイルの属性を登録する図12に示す属性記憶部33において管理される属性名97(例、属性A、属性B、…)と対応付けて端末装置1から入力することにより、図8に示すテンプレートに記載する属性A53、属性B54、…の各入力欄に入力される属性名(項目名)は、後述する属性記憶部33に登録管理され、属性記憶部33の属性名97(属性A、属性B、…)に登録データに関する属性名(項目名)として設定される各属性の内容と一致することになる。
【0033】
次に、記憶装置3内の採番記憶部32は、図8(A)に示したような「○○仕様書」のテンプレートの採番を自動的に行った採番結果を登録するものであり、端末装置1側に図5、図6のような採番・登録要求画面を画面表示させて、端末装置1側から採番要求を行うことにより、該採番要求に対応して採番処理を行い、採番結果として最新の値に自動的に更新された当該テンプレートの採番番号・版数Bを記憶する。
【0034】
図5は、図1に示す端末装置1が情報処理装置4にテンプレートの採番を要求する際に表示される採番・登録要求画面の一例を示す模式図であり、採番を要求するテンプレートとして「○○仕様書」のテンプレートを選択して採番する場合を示している。また、図6は、図1に示す端末装置1が情報処理装置4にテンプレートの採番を要求する際に表示される採番・登録要求画面の別の例を示す模式図であり、図5において選択して採番した「○○仕様書」のテンプレートを適用したデータファイルを「A.xls」のファイル名を付してデータ登録することを指示した場合を示している。
【0035】
図5、図6の採番・登録要求画面は、選択ボタン欄71、テンプレート名欄72、登録ファイル名欄73、採番ボタン74、登録ボタン75を配置している。図5に示す採番・登録要求画面においては、テンプレート名欄72の'○○仕様書'に対応する選択ボタン欄71の選択ボタン71aを選択して、採番ボタン74を押下(クリック)操作することにより、'○○仕様書'のテンプレート情報の採番を指示している状態を示している。
【0036】
一方、図6に示す採番・登録要求画面においては、図5にて採番した'○○仕様書'に対応する登録ファイル名欄73の入力枠73aに'A.xls'というファイル名(なお、'.xls'は拡張子を示す)を入力して、登録ボタン75を押下(クリック)操作することにより、ファイル名として'A.xls'を付してデータファイルを登録する状態を示している。
【0037】
採番記憶部32に登録する採番情報の一例を、図11に示している。図11は、図1に示す記憶装置3の採番記憶部32に登録する採番情報の一例を示すテーブルであり、項番を示すNo81、テンプレートID82、採番番号83、採番ID84、版数B85、…等の各項目からなっている。
【0038】
例えば、「○○仕様書」のテンプレートに関する採番情報は、採番番号83が'1'として採番されるが、採番記憶部32には、採番番号83が'1'の採番情報が複数存在している。ここで、採番ボタン74の押下(クリック)操作により採番された図8(A)に示した「○○仕様書」のテンプレートの版数Aは、前述のように、'1.01'であり、対応する採番記憶部32内の採番情報は、No81が'4'の採番情報であり、最新版として自動的に更新されて、採番ID84が'4'、採番番号が'001'、版数B85が'1.01'の情報として登録されていることを示している。
【0039】
次に、記憶装置3内の属性記憶部33は、端末装置1が図6の採番・登録要求画面を用いて情報処理装置4にデータ登録を要求した際に、図9のように、登録するデータファイルの属性ごとの属性名(項目名)を入力させることによって該テンプレートの管理用属性(例:図9の属性A53、属性B54、…)と対応付けて記憶している。
【0040】
図9は、図8に例示したデータ登録用テンプレートを用いて端末装置1が情報処理装置4にデータファイルを登録する際の入力データ(属性)の一例を示す模式図であり、図9(A)は、「○○仕様書」のテンプレートを用いて入力したデータ(属性)の一例を示し、図9(B)は、「△△回路図情報」のテンプレートを用いて入力したデータ(属性)の一例を示している。
【0041】
図9(A)に示す「○○仕様書」に関するテンプレートにおいては、前述したように、テンプレートID51が'1'、版数A52が'1.01'であり、また、採番・登録画面の採番要求に基づき、自動付与した採番番号56が'001'、版数B57が'1.01'として画面表示されるが、データファイルの属性ごとの属性名に関するデータの設定例においては、属性A53が'あ'、属性B54が'い'として入力されている。
【0042】
一方、図9(B)に示す「△△回路図情報」に関するテンプレートにおいては、前述したように、テンプレートID51が'2'、版数A52が'1.00'であり、また、採番・登録画面の採番要求に基づき、自動付与した採番番号56が'001'、版数B57が'1.00'として画面表示されるが、データファイルの属性ごとの属性名に関するデータの設定例においては、属性A53が'11'、属性B54が'22'、属性C55が'33'として入力されている。
【0043】
次に、登録データファイルを検索するためのキーワードを定義するための属性(項目)を、登録データファイルから分離して、テンプレート側のデータベースとして属性記憶部33に登録する属性情報の一例を、図12に示している。図12は、図1に示す記憶装置3の属性記憶部33に登録する属性情報の一例を示すテーブルであり、項番を示すNo91、テンプレートID92、版数A93、採番ID94、採番番号95、版数B96、属性名97、ファイル名98、…等の各項目からなっている。
【0044】
例えば、属性記憶部33において、図9(A)のように、「○○仕様書」テンプレートを用いて登録したデータファイルに関する属性情報は、テンプレートID92が'1'、版数A93および版数B96がいずれも'1.01'であり、かつ、採番番号83が'001'の場合すなわち採番ID94が'4'の場合であり、属性名97に例示するように、属性Aが'あ'、属性Bが'い'、属性Cが'う'、…、属性Zが'う'として登録されている。
【0045】
同様に、属性記憶部33において、図9(B)のように、「△△回路図情報」テンプレートを用いて登録したデータファイルに関する属性情報は、テンプレートID92が'2'、版数A93および版数B96がいずれも'1.00'であり、かつ、採番番号83が'001'の場合すなわち採番ID94が'2'の場合であり、属性名97に例示するように、属性Aが'11'、属性Bが'22'、属性Cが'33'、…、属性Zが'−'として登録されている。
【0046】
なお、情報処理装置4は、端末装置1からの各種処理要求を、入出力手段41を介して受け取って、要求に従った処理を行い、記憶装置3内の各記憶部に設定登録したり、各記憶部を検索したりする。また、情報処理装置4のテンプレート選択手段42は、端末装置1に対して処理メニューを提供し、端末装置1が要求する図5、図6の採番・登録要求画面や図7の検索要求画面等を画面表示して、端末装置1からの入力に対応する処理を実行する。
【0047】
また、情報処理装置4のフォーマットチェック手段43は、端末装置1が処理要求した内容(テンプレートID、版数A、採番番号、版数B)をチェックして、最新版のテンプレートを用いている否かを判別する処理を実行する。また、情報処理装置4の情報登録手段44は、データファイルを登録し、かつ、属性記憶部33に該データファイルのファイル名を登録するとともに、該データファイルの検索用のキーワードとして用いる属性(項目)情報を、該データファイルから分離してテンプレート側のデータベースの属性記憶部33に記憶する処理を実行する。
【0048】
ここで、図7は、図1に示す端末装置1が情報処理装置4に登録データの検索を要求する際に表示される検索要求画面の一例を示す模式図であり、検索を要求するデータとして、「○○仕様書」の属性Aに'ああ'を含むデータを指定した場合を示している。図7の検索要求画面は、検索対象文書欄101、選択ボタン欄102、検索対象属性名欄103、検索内容欄104、検索ボタン105を有している。図7に示す検索要求画面においては、検索対象文書欄101に'○○仕様書'を選択し、検索対象属性名欄103の属性Aに対応する選択ボタン欄102の選択ボタン102aを選択して、さらに、検索内容欄104に検索すべき属性Aに関する属性名の文字列として'ああ'を入力して、検索ボタン105を押下(クリック)操作することにより、'○○仕様書'の属性Aの属性名として'ああ'の文字列を含むデータファイルを検索することを指示する状態を示している。
【0049】
(実施形態の動作の説明)
次に、本発明によるPDMシステムの一例として前述した図1のPDMシステム100の動作について、端末装置1からの採番要求、データ登録要求、検索要求の各要求に応じた動作を例にとって説明する。
【0050】
まず、端末装置1からテンプレートの採番を要求する採番要求の場合の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。図2は、図1に示すPDMシステム100においてテンプレートに採番することを要求する場合の採番要求動作の一例を示すフローチャートである。
【0051】
図2のフローチャートにおいて、端末装置1は、まず、構成・文書登録装置2に対して、情報処理装置4の入出力手段41を介して、テンプレート選択手段42に用意されている処理メニューの提示を要求し、提示された処理メニューの中から、図5に例示した採番・登録要求画面を選択して、該採番・登録要求画面を画面表示させる。
【0052】
次いで、端末装置1において、画面表示された図5のような採番・登録要求画面を視認したユーザが、テンプレート名欄72の'○○仕様書'に対応する選択ボタン欄71の選択ボタン71aを選択して、'○○仕様書'のテンプレートを選択した状態で、採番ボタン74を押下(クリック)操作することにより、'○○仕様書'のテンプレート情報の採番を指示する(ステップS21)。
【0053】
該指示を構成・文書登録装置2が情報処理装置4の入出力手段41を介して受け取ると、テンプレート選択手段42を起動し、テンプレート選択手段42は、図10に例示したテンプレート記憶部31を参照して、'○○仕様書'のテンプレートを一意に示すテンプレートID63が'1'のテンプレート情報の中から版数A64が最新版の版数であるテンプレート情報(図10の登録例の場合、NO61が'3'、管理ID62が'003'のレコードにある版数A64が'1.01'という最新版のテンプレート情報)を取り出す。
【0054】
しかる後、テンプレート選択手段42は、採番記憶部32の採番ID84を'1'インクリメントし(例えば、図11の登録例においてNo81が'3'の採番ID84'3'が最後のID番号であった場合には、採番ID84を'1'インクリメントして'4'に設定し)、さらに、当該テンプレート情報に該当する採番記憶部32の採番番号83を'1'インクリメントするとともに(例えば採番番号83が'000'であった場合'001'に更新するとともに)、取り出したテンプレート情報に関する版数A64によって版数B84を更新する(例えば版数A64が'1.01'であった場合'1.01'に更新する)(ステップS22)。
【0055】
採番記憶部32に対する採番処理が終了すると、テンプレート選択手段42は、最新版テンプレートとして、図9(A)のデータ登録用テンプレートの採番番号56、版数B57に示すように、採番記憶部32に登録した採番番号'001'、版数B'1.01'を付与した'○○仕様書'のテンプレート情報を、入出力手段41を介して、端末装置1に対して出力して、端末装置1のユーザに通知する(ステップS23)。したがって、ユーザは、採番された採番番号、版数Bを確認するだけで良く、人手で転記する必要はない。
【0056】
次に、端末装置1からデータの登録を要求するデータ登録要求の場合の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3は、図1に示すPDMシステム100においてデータの登録を要求する場合のデータ登録要求動作の一例を示すフローチャートである。
【0057】
図3のフローチャートにおいて、端末装置1は、図2のフローチャートの場合と同様、まず、構成・文書登録装置2に対して、情報処理装置4の入出力手段41を介して、テンプレート選択手段42に用意されている処理メニューの提示を要求し、提示された処理メニューの中から、図5に例示した採番・登録要求画面を選択して、該採番・登録要求画面を画面表示させる。
【0058】
次いで、端末装置1において、画面表示された図5のような採番・登録要求画面を視認したユーザが、テンプレート名欄72の'○○仕様書'に対応する選択ボタン欄71の選択ボタン71aを選択して、'○○仕様書'のテンプレートを選択した状態で、'○○仕様書'のテンプレートに対応する登録ファイル名欄73の入力枠73aに、図6に示すように、'A.xls'というファイル名(なお、'.xls'はファイルの種別を示す拡張子)を入力して、登録ボタン75を押下(クリック)操作することにより、ファイル名'A.xls'としてデータファイルを登録することを指示する(ステップS31)。
【0059】
該指示を構成・文書登録装置2が情報処理装置4の入出力手段41を介して受け取ると、フォーマットチェック手段43を起動し、フォーマットチェック手段43は、図10に例示したテンプレート記憶部31を参照して、登録を指示された'A.xls'というファイル名の'○○仕様書'のファイルに適用されているテンプレートID、版数Aをチェックする(ステップS32)。すなわち、図10のテンプレート記憶部31のファイル名65を検索して、テンプレート記憶部31のファイル名65に'A.xls'という'○○仕様書'のファイル名が設定されているレコードのテンプレートID63、版数A64の内容を取り出して、最新版を示すテンプレートID、版数であるか否かをチェックする。
【0060】
登録を指示された'A.xls'という'○○仕様書'のファイル名のファイルに適用されているテンプレートID、版数Aが最新のものではなかった場合には(ステップS32のNG)、ステップS37に移行して、テンプレートID、版数Aが最新版ではない旨のNG結果を端末装置1に出力する(ステップS37)。
【0061】
一方、登録を指示された'A.xls'という'○○仕様書'のファイル名のファイルに適用されているテンプレートID、版数Aが最新のものであった場合には(ステップS32のOK)、次に、フォーマットチェック手段43は、図11に例示した採番記憶部32を参照して、採番記憶部32のテンプレートID82にテンプレート記憶部31のテンプレートID63で取り出したテンプレートIDが設定されている採番番号83、版数B85の内容を取り出して、採番番号83、版数B85が既に設定されているか否かをチェックする(ステップS33)。
【0062】
採番番号83、版数B85が設定されていなかった場合は(ステップS33の'無'の場合)、図2のフローチャートを起動して、採番要求を行うことによって、登録を指示された'A.xls'という'○○仕様書'のファイル名のファイルに適用されるテンプレートに採番番号、版数Bを付与するとともに、採番記憶部32に採番番号、版数Bを登録し(ステップS34)、しかる後、ステップS35に移行する。
【0063】
一方、採番番号83、版数B85が設定されていた場合は(ステップS33の'有'の場合)、ステップS35に移行して、テンプレート選択手段42を起動して、テンプレート選択手段42は、例えば、テンプレートID51に'1'、最新版を示す版数A52に'1.01'、採番番号56に'001'、版数B57に'1.01'が設定されている図9(A)に示すような'○○仕様書'に関するデータ登録用テンプレートを端末装置1に画面表示して、当該'○○仕様書'を検索するために用いる属性ごとのキーワードを設定するために、属性A53、属性B54、…それぞれの属性名(項目名)の入力を要求する。
【0064】
端末装置1にデータ登録用テンプレートが画面表示されたことを視認したユーザが、データ登録用テンプレートの属性A53、属性B54、・・・それぞれに、登録した'A.xls'という'○○仕様書'のファイル名のデータファイルに適用されている属性ごとの属性名(項目名)を示す文字列(例えば、図9(A)の入力例においては、属性A53に'あ'、属性B54に'い'、…、属性Zに'う')を入力する。
【0065】
属性A53、属性B54、・・・それぞれに入力された各文字列(属性名)を構成・文書登録装置2が情報処理装置4の入出力手段41を介して受け取ると、情報登録手段44を起動し、情報登録手段44は、図12に例示した属性記憶部33を参照して、'A.xls'という'○○仕様書'のテンプレート情報に付されているテンプレートID92が'1'、版数A93が'1.01'、採番番号95が'001'、版数Bが'1.01'に該当するレコードの属性名97のそれぞれに、属性A53、属性B54、・・・に入力された各文字列(属性名)を設定登録する(ステップS35)。すなわち、図12の属性記憶部33の登録例においては、No91が'3'のレコード(行)に、属性Aとして'あ'、属性Bとして'い'、…、属性Zとして'う'が設定登録される。
【0066】
さらに、情報登録手段44は、'○○仕様書'のファイル名'A.xls'のデータファイルを登録するとともに、図12の属性記憶部33のファイル名98に、データファイルとして登録した'○○仕様書'のファイル名'A.xls'を設定登録する(ステップS36)。しかる後、ステップS37に移行して、データファイルの登録が正常に実施することができた旨のOK結果を端末装置1に出力する(ステップS37)。
【0067】
以上のように、登録データファイルを特定するための属性(項目)を最新版のテンプレートとして定義し、定義した属性(項目)ごとに、登録データファイルに含まれている属性名(項目名)を抽出して、登録データファイルとは分離した形で、テンプレート側のデータベースの一つである属性記憶部33に設定登録することによって、当該データファイルを最新版のテンプレートに基づいて管理することができ、データ管理を信頼度高く効率的に行うことができる。
【0068】
次に、端末装置1から登録しているデータの検索を要求する検索要求の場合の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、図1に示すPDMシステム100においてデータの検索を要求する場合の検索要求動作の一例を示すフローチャートである。
【0069】
図4のフローチャートにおいて、端末装置1は、図2のフローチャートの場合と同様、まず、構成・文書登録装置2に対して、情報処理装置4の入出力手段41を介して、テンプレート選択手段42に用意されている処理メニューの提示を要求し、提示された処理メニューの中から、図7に例示した検索要求画面を選択して、該検索要求画面を画面表示させる。
【0070】
次いで、端末装置1において、画面表示された図7のような検索要求画面を視認したユーザが、検索対象文書欄101に'○○仕様書'を選択して、検索対象属性名欄103の属性Aに対応する選択ボタン欄102の選択ボタン102aを選択して、検索内容欄104に検索すべき属性の文字列'ああ'を入力して、検索ボタン105を押下(クリック)操作することにより、'○○仕様書'の属性Aが'ああ'のデータを検索することを指示する(ステップS41)。
【0071】
該指示を構成・文書登録装置2が情報処理装置4の入出力手段41を介して受け取ると、テンプレート選択手段42を起動し、テンプレート選択手段42は、検索要求画面に入力された'○○仕様書'の属性Aが'ああ'のデータに基づいて、図12に例示した属性記憶部33を参照して、属性名97の属性A欄に、文字列'ああ'が設定登録されているデータファイルを検索する(ステップ42)。すなわち、'○○仕様書'は、属性記憶部33のテンプレートID92には'1'として設定されているので、属性記憶部33のテンプレートID92に'1'が設定されているレコードを対象として、属性名97の属性A欄に文字列'ああ'が存在するレコードを検索して、当該レコードのファイル名98から検索対象のファイル名を取得する。
【0072】
検索動作が終了すると、ステップS43に移行して、検索した結果を端末装置1に出力する(ステップS43)。
【0073】
かくのごとく、登録データファイルを検索するためのキーワードを定義する属性(項目)ごとの属性名(項目名)を、当該登録データファイルとは分離して、テンプレート側のデータベースを形成する属性記憶部33にあらかじめまとめて設定登録することによって、実際の登録データファイル内の全文検索やイメージ検索を行う場合に比して、圧倒的に高速に検索することができる。
【0074】
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果が得られる。
【0075】
第1に、図8に示すデータ登録用のテンプレートを、属性も含めた形で定義して、テンプレートとして定義した属性(項目)と属性記憶部33で管理する属性とを一致させることによって、登録したデータから属性ごとの属性名(項目名)を分離して管理することを可能にしているので、登録データを特定するためのキーワードでもある属性(項目)内容をテンプレート側のデータベースとして分離して登録することができ、より確実に登録データを管理することができる。
【0076】
第2に、登録データの検索用のキーワードとなる属性(項目)内容を登録データとは分離して、テンプレート側のデータベースの一つの属性記憶部33にまとめて登録しているので、実際の登録データの全文検索、イメージ検索を行う必要がなく、検索範囲を絞ることができ、登録データの検索時間を大幅に短縮することができる。
【0077】
第3に、テンプレート記憶部31に登録して登録データに関するテンプレートのテンプレートID、版数Aを管理しているので、データ登録時に、テンプレートの版数をチェックすることにより、常に、最新版の版数のテンプレートを用いたデータおよび属性ごとの属性名(項目名)を登録することができ、管理不備が生じる恐れがなく、高い信頼度で効率良く管理することができる。
【0078】
第4に、テンプレート記憶部31と採番記憶部32とを備えて、テンプレートの採番要求に応じて自動的に付与した採番番号、版数Bを登録して、データ作成時に、採番結果を端末装置1に対して出力することができるので、採番番号を人手で転記する必要はなく、採番ミスの発生を確実に防止することができる。
【0079】
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
【符号の説明】
【0080】
1 端末装置
2 構成・文書登録装置
3 記憶装置
4 情報処理装置
31 テンプレート記憶部
32 採番記憶部
33 属性記憶部
41 入出力手段
42 テンプレート選択手段
43 フォーマットチェック手段
44 情報登録手段
51 テンプレートID
52 版数A
53 属性A
54 属性B
55 属性C
56 採番番号
57 版数B
61 No
62 管理ID
63 テンプレートID
64 版数A
65 ファイル名
71 選択ボタン欄
71a 選択ボタン
72 テンプレート名欄
73 登録ファイル名欄
73a 入力枠
74 採番ボタン
75 登録ボタン
81 No
82 テンプレートID
83 採番番号
84 採番ID
85 版数B
91 No
92 テンプレートID
93 版数A
94 採番ID
95 採番番号
96 版数B
97 属性名
98 ファイル名
100 PDMシステム
101 検索対象文書欄
102 選択ボタン欄
102a 選択ボタン
103 検索対象属性名欄
104 検索内容欄
105 検索ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設計情報や製品情報を管理するPDM(Product Data Management)システムにおいて、仕様書、回路図を少なくとも含む各種の文書・図面からなるデータファイルに関するテンプレートを、当該データファイルの検索用のキーワードを定義するための属性、該テンプレートの版数および採番番号を示す情報とともに、データベースとして登録していることを特徴とするPDMシステム。
【請求項2】
ユーザが操作する端末装置からの採番要求に応じて、前記テンプレートの版数および採番番号を自動的に生成して付与して、前記データベースに登録する手段と、前記端末装置からのデータファイル登録要求があった際に、前記データベースを参照して、該データファイルに適用される前記テンプレートが最新版のテンプレートであるか否かを自動的に確認するフォーマットチェック手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のPDMシステム。
【請求項3】
ユーザが操作する端末装置からデータ登録要求があった際に、前記データファイルの検索用のキーワードを前記属性に対応付けて入力する入力画面を、前記端末装置に画面表示して、前記属性ごとにキーワードを入力させることにより、前記端末装置から受け取った前記属性ごとのキーワードを、当該データファイルとは分離して、前記データベースに、当該データファイルに適用されるテンプレートの属性として登録する情報登録手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のPDMシステム。
【請求項4】
ユーザが操作する端末装置から、登録されている前記データファイルの検索要求があった際に、当該データファイルに適用される前記テンプレートの属性として前記データベースに登録されているキーワードを参照して、データファイルの検索を行うことを特徴とする請求項3に記載のPDMシステム。
【請求項5】
設計情報や製品情報を管理するPDM(Product Data Management)システムにおけるデータ登録方法であって、仕様書、回路図を少なくとも含む各種の文書・図面からなるデータファイルに関するテンプレートを、当該データファイルの検索用のキーワードを定義するための属性、該テンプレートの版数および採番番号を示す情報とともに、データベースとして登録していることを特徴とするデータ登録方法。
【請求項6】
ユーザが操作する端末装置からの採番要求に応じて、前記テンプレートの版数および採番番号を自動的に生成して付与して、前記データベースに登録し、前記端末装置からのデータファイル登録要求があった際に、前記データベースを参照して、該データファイルに適用される前記テンプレートが最新版のテンプレートであるか否かを自動的に確認することを特徴とする請求項5に記載のデータ登録方法。
【請求項7】
ユーザが操作する端末装置からデータ登録要求があった際に、前記データファイルの検索用のキーワードを前記属性に対応付けて入力する入力画面を、前記端末装置に画面表示して、前記属性ごとにキーワードを入力させることにより、前記端末装置から受け取った前記属性ごとのキーワードを、当該データファイルとは分離して、前記データベースに、当該データファイルに適用されるテンプレートの属性として登録することを特徴とする請求項5または6に記載のデータ登録方法。
【請求項8】
ユーザが操作する端末装置から、登録されている前記データファイルの検索要求があった際に、当該データファイルに適用される前記テンプレートの属性として前記データベースに登録されているキーワードを参照して、データファイルの検索を行うことを特徴とする請求項7に記載のデータ登録方法。
【請求項9】
請求項5ないし8のいずれかに記載のデータ登録方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とするデータ登録プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−238285(P2012−238285A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108522(P2011−108522)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】