説明

PHC杭と基礎との接合構造、PHC杭と基礎とを接合する施工方法、PHC杭と基礎との半剛接合方法、及びPHC杭

【課題】中詰めコンクリートからPHC杭への荷重伝達性能を向上させることができる、PHC杭と基礎との接合構造を提供する。
【解決手段】PHC杭20と基礎1との接合構造10であって、PHC杭20の少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリート24が打設され、PHC杭20の内径側に収まるように設けられて中詰めコンクリート24と基礎1とを接合する、PHC杭20の内径より小径の小径部30と、PHC杭20と中詰めコンクリート24とのずれを防止するずれ防止手段としての異形鉄筋14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PHC杭と基礎との接合構造及、PHC杭と基礎とを接合する施工方法、PHC杭と基礎との半剛接合方法、及びPHC杭に関する。
【背景技術】
【0002】
杭と基礎との接合構造として、杭と基礎とを、杭頭部よりも小径のコンクリート部材(以下、小径部という)を介して接合したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この接合構造によれば、建物が地震時の水平力を受けた場合に杭と基礎との接合部に生じる曲げモーメントを緩和することができ、これにより、杭と基礎との接合部における鉄筋を減らしたり、杭の断面を小さくしたりする等して、コストを削減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000―144904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、杭として既製のPHC杭(プレストレス高強度コンクリートパイル)を用い、PHC杭の内側に中詰めコンクリートを打設して、該中詰めコンクリートを、PHC杭の内径より小径の小径部で基礎と接合した場合、建物の荷重が、小径部と中詰めコンクリートとを介してPHC杭に伝達される。ここで、中詰めコンクリートとPHC杭との付着力、及び建物の荷重の大きさによっては、PHC杭と中詰めコンクリートとにずれが生じることが考えられる。このため、建物の荷重が大きくなればなるほど、PHC杭の内周面と中詰めコンクリートとの付着面積を広げなければならず、中詰めコンクリートをより深くまで打設しなければならないことから、施工コストが増大する。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、PHC杭と中詰めコンクリートとのずれを防止することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るPHC杭と基礎との接合構造は、PHC杭の少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリートが打設され、前記PHC杭の内径側に収まるように設けられて前記中詰めコンクリートと前記基礎とを接合する、前記PHC杭の内径より小径の小径部と、前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段と、を備える。
【0007】
上記PHC杭と基礎との接合構造において、前記小径部は、その上部が基礎に埋め込まれ、その下部が前記中詰めコンクリートに埋め込まれていてもよい。
【0008】
上記PHC杭と基礎との接合構造において、前記ずれ防止手段は、前記PHC杭の頭部に支持され前記中詰めコンクリートに埋め込まれた異形鉄筋であってもよい。
【0009】
上記PHC杭と基礎との接合構造において、前記ずれ防止手段は、前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとの間に施工された接着剤であってもよい。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係るPHC杭と基礎とを接合する施工方法は、少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリートを打設するPHC杭と基礎とを接合する施工方法であって、前記PHC杭を設置する工程と、前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段を設ける工程と、前記中詰めコンクリートとなる部分と、前記PHC杭の内径側に収まるように設けられて前記中詰めコンクリートと前記基礎とを接合する、前記PHC杭の内径より小径の小径部となる部分と、前記基礎となる部分とにコンクリートを打設する工程と、を備える。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係るPHC杭と基礎との半剛接合方法は、PHC杭の少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリートを打設する工程と、前記PHC杭の内径側に収まるように、前記中詰めコンクリートと前記基礎とを接合する、前記PHC杭の内径より小径の小径部を設ける工程と、前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段を設ける工程と、を備える。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明に係るPHC杭は、基礎に接合されるPHC杭であり、少なくとも杭頭部の内側に中詰めコンクリートが打設され、該中詰めコンクリートが、杭内径側に収まるように設けられ、且つ、杭内径より小径の小径部により前記基礎に接合されるPHC杭であって、前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、PHC杭と中詰めコンクリートとのずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態に係るPHC杭と基礎との接合構造を示す鉛直断面図(図2の1−1断面図)である。
【図2】図1における2−2断面図である。
【図3】図1及び図2の接合構造における軸力の伝達について説明するための鉛直断面図である。
【図4】他の実施形態に係るPHC杭と基礎との接合構造を示す鉛直断面図である。
【図5】他の実施形態に係るPHC杭と基礎との接合構造を示す鉛直断面図である。
【図6】他の実施形態に係るPHC杭と基礎との接合構造を示す鉛直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係るPHC杭20と基礎1との接合構造10を示す鉛直断面図(図2の1−1断面図)である。また、図2は、図1における2−2断面図である。これらの図に示すように、接合構造10は、PHC杭20と基礎1との接合部に設けられた小径部30と、PHC杭20の内側に設けられた複数の異形鉄筋14とを備えている。
【0016】
PHC杭20は、円筒状のコンクリート製の杭であり、複数の鋼棒22が周方向に所定間隔おきに埋設されている。また、PHC杭20には不図示のスパイラル鉄筋が埋設されている。さらに、PHC杭20の内側には、複数の鉄筋26が配され、この鉄筋26が埋設されるように中詰めコンクリート24が打設されている。
【0017】
小径部30は、鋼管12とその内側に充填された中詰めコンクリート24の上部とからなる。鋼管12は、その外径がPHC杭20の内径よりも小径であり、PHC杭20と同軸に配されている。ここで、鋼管12の下端は、PHC杭20の上端より下側に配されており、鋼管12の下部は、中詰めコンクリート24に埋め込まれている。また、中詰めコンクリート24は、鋼管12の上端まで打設されている。
【0018】
また、基礎1は、コンクリート製であり、基礎1の下端とPHC杭20の上端とは離間されている。ここで、鋼管12の上端は、基礎1の下端より上側に配されており、鋼管12の上部は、基礎1に埋め込まれている。また、複数の鉄筋26は、鋼管12を貫通して基礎1まで延びており、接合構造10に作用する引張力を負担する。
【0019】
複数の異形鉄筋14は、PHC杭20の周方向に所定間隔おきに配されており、中詰めコンクリート24に埋め込まれている。各異形鉄筋14は、PHC杭20の内周面20Aに近接して配されている。PHC杭20の上端面には、円状のプレート21が接合されている。このプレート21にはその周方向に所定間隔おきに複数のボルト孔が形成されており、L字状のブラケット16の短辺側がボルト15で固定されている。
【0020】
ブラケット16の長辺側は、PHC杭20の内側で上端から下方へ延びており、その下部には、異形鉄筋14の上部がフレア溶接等により固定されている。ここで、異形鉄筋14の表面には凹凸が形成されている。
【0021】
このような接合構造10は、以下のようにして構築される。まず、予め複数の異形鉄筋14をPHC杭20に取り付ける。次に、複数の異形鉄筋14が取り付けられたPHC杭20を、打ち込み工法等の既製杭打設工法により地盤に打設する。次に、PHC杭20の内側に鉄筋26を配筋して中詰めコンクリート24を打設し、中詰めコンクリート24が硬化する前に、鋼管12を、その下部が中詰めコンクリート24に埋め込まれるように配置する。その後、中詰めコンクリート24を鋼管12の内側に充填する。そして、中詰めコンクリート24が硬化した後、基礎1の下面の高さまで土砂を埋め戻す。次に、基礎1の鉄筋を配筋して基礎1を構成するコンクリートを打設して硬化させる。
【0022】
以上のようにして構築される接合構造10では、PHC杭20と基礎1とが、互いに離間されて、PHC杭20より小径の鋼管12及びその内側に充填された中詰めコンクリート24の上部とからなる小径部30により接合されている。これにより、PHC杭20と基礎1との接合部の回転拘束を減らすことができ、基礎1及びその上の建物が地震時の水平力を受けた場合にPHC杭20と基礎1との接合部の曲げ変形性能を確保し、当該接合部に生じる曲げモーメントを緩和することができる。従って、当該接合部におけるせん断耐力及び圧縮並びに引張耐力を向上させることができる。
【0023】
また、本実施形態に係る接合構造10では、鋼管12が、上記接合部の中詰めコンクリート24を水平方向に拘束していることにより、当該接合部のせん断耐力を向上させることができる。特に、本実施形態に係る接合構造10では、鋼管12の上部が基礎1に埋め込まれ、鋼管12の下部が中詰めコンクリート24に埋め込まれていることから、鋼管12、基礎1及び中詰めコンクリート24によるダボ効果により、当該接合部のせん断耐力をより一層向上させることができる。
【0024】
図3は、本実施形態に係る接合構造10における軸力の伝達について説明するための鉛直断面図である。この図に示すように、基礎1上の建物の荷重による圧縮力Pは、鋼管12及びその内側の中詰めコンクリート24を介してその下側の中詰めコンクリート24に伝達され、そして、PHC杭20に伝達される。
【0025】
ここで、圧縮力PをPHC杭20に伝達させるためには、PHC杭20の内周面と中詰めコンクリート24との付着面におけるせん断接着強さ(N/mm)が、当該付着面におけるせん断応力σ(N/mm)以上である必要がある。本実施形態に係る接合構造10では、PHC杭20の上端に固定された異形鉄筋14が中詰めコンクリート24に定着されており、この異形鉄筋14と中詰めコンクリート24との間にもせん断応力が生じ、また、圧縮力Pを負担することから、PHC杭20の内周面と中詰めコンクリート24との付着面におけるせん断応力σが緩和される。
【0026】
以上により、異形鉄筋14によりPHC杭20と中詰めコンクリート24との付着面におけるせん断接着強さを補うことができ、PHC杭20と中詰めコンクリート24との軸方向へのずれを防止することができ、以って、中詰めコンクリート24からPHC杭20への圧縮力Pの伝達性を効率よく向上させることができる。従って、PHC杭20と中詰めコンクリート24との付着面積をより狭くすることができ、これにより、中詰めコンクリート24を打設する深さをより浅くすることができるため、施工コストを低減できる。
【0027】
また、異形鉄筋14は、ブラケット16やリングプレート21を介してPHC杭20に取り付けることができる。従って、既製杭としてのPHC杭20を使用することができ、専用のPHC杭の製作を不要にできるため、PHC杭のコストを低減できる。
【0028】
なお、異形鉄筋14の形状は適宜変更してもよい。例えば、図4に示すように、下側がU字状に湾曲された異形鉄筋14Aを設けてもよく、また、図5に示すように、全体形状がU字状の異形鉄筋14Bを設け、その両端をブラケット16に固定してもよい。また、異形鉄筋14にボルトや定着プレートを接合してもよく、あるいは、異形鉄筋に替えて定着プレートを設けてもよい。以上のように異形鉄筋を湾曲させたり定着プレートを設けたりすることにより、異形鉄筋や定着プレート等の中詰めコンクリート24への定着力を増大させることができる。
【0029】
また、小径部30の構成は適宜変更してもよい。例えば、鋼管12を設けることは必須ではなく、コンクリートのみで小径部30を構成してもよい。この場合、プレキャストコンクリート製のブロック体にしてもよい。ここで、該ブロック体を製作するためのコンクリートとしては、高強度コンクリートが適している。また、小径部30をコンクリートで構成することは必須ではなく、鋼材等の圧縮力が高い部材であれば採用できる。
【0030】
また、鋼管12をブラケット16やリングプレート21と一体化したり、鋼管12をFRPシートを円筒状に巻いたものに替えたりしてもよい。ここで、鋼管12に替えて設ける部材の平面形状が円形ではない場合には、当該部材における水平方向の外形寸法の最大値が、PHC杭20の内径より小さければよい。
【0031】
また、PHC杭20は、プレキャストコンクリート製の中空の杭であるが、鉄筋の配筋方法は上述のものに限られず、適宜変更してもよい。また、中詰めコンクリート24と基礎1とに鉄筋26を埋設することは必須ではない。
【0032】
また、PHC杭20と基礎1とを接合する施工方法、及びPHC杭20と基礎1との半剛接合方法における施工手順は、上述したものは一例であり、適宜変更してもよい。例えば、予め異形鉄筋14をPHC杭20に取り付けておくことは必須ではなく、PHC杭20を地盤に打設した後に、異形鉄筋14をPHC杭20に取り付けてもよい。
【0033】
図6は、他の実施形態に係るPHC杭20と基礎1との接合構造200を示す鉛直断面図である。この図に示すように、接合構造200では、PHC杭20の内周面20Aと中詰めコンクリート24との間に接着剤214が施工されている。接着剤214は、普通ホルトランドセメント、天然硬質骨材を主成分とした粉体に、特殊変性エチレン酢酸ビニルや共重合体エマルションを主成分とした混和液を混入し、水を加えて練り混ぜることにより生成されたポリマーセメント(商品名:NSボンドスーパー、日本化成社製)である。
【0034】
このような接合構造200は、以下のようにして構築される。まず、PHC杭20を、打ち込み工法等の既製杭打設工法により地盤に打設する。次に、PHC杭20の内周面に接着剤214をスプレーガン等により吹き付けて施工し、接着剤214が硬化する前に、PHC杭20の内側に鉄筋26を配筋して中詰めコンクリート24を打設する。そして、中詰めコンクリート24が硬化する前に、鋼管12を、その下部が中詰めコンクリート24に埋め込まれるように配置し、その後、中詰めコンクリート24を鋼管12の内側に充填する。そして、中詰めコンクリート24が硬化した後、基礎1の下面の高さまで土砂を埋め戻す。次に、基礎1の鉄筋を配筋して基礎1を構成するコンクリートを打設して硬化させる。
【0035】
ここで、接着剤214が硬化する前に、中詰めコンクリート24を打設することにより、接着剤214中のセメント水和物と中詰めコンクリート24中のセメント水和物とが相互に絡み合い、また、接着剤214中に形成されるポリマーフィルムと中詰めコンクリート24中のセメント水和物とが接着される。これにより、PHC杭20と中詰めコンクリート24とが強固に付着する。
【0036】
以上により、PHC杭20と中詰めコンクリート24との付着面におけるせん断接着強さを高めることができ、PHC杭20と中詰めコンクリート24との付着を増大させることができ、また、PHC杭20と中詰めコンクリート24との軸方向へのずれを防止できる。従って、PHC杭20と中詰めコンクリート24との付着面積をより狭くすることができ、以って、中詰めコンクリート24を打設する深さをより浅くすることができるため、施工コストを低減できる。
【0037】
なお、接着剤214と中詰めコンクリート24との水和作用によりこれらを接着することは必須ではなく、接着剤214をPHC杭20の内周面20Aに施工して硬化させた後、中詰めコンクリート24を打設してもよい。この場合、硬化後のポリマーセメントの表面は粗く凹凸が形成されていることから、中詰めコンクリート24の表面も粗くなり凹凸が形成される。これにより、接着剤214と中詰めコンクリート24との付着を増大させることができる。
【0038】
また、接着剤214には、土や砂や砂利等の粒状体を混入してもよい。これにより、接着剤214の表面は粗くなり凹凸が形成されることから、接着剤214と中詰めコンクリート24との付着を増大させることができる。なお、この場合においても、接着剤214を硬化させた後に、中詰めコンクリート24を打設してもよい。
【0039】
また、接着剤214としては、エポキシ樹脂を主剤とし、ポリチオール変性脂環式ポリアミンを硬化剤とするエポキシ樹脂系プライマー(商品名:ボンドE1200、コニシ社製)等の他の土木建築用接着剤も適用できる。
【符号の説明】
【0040】
1 基礎、10 接合構造、12 鋼管(小径部)、14、14A、14B 異形鉄筋(ずれ防止手段)、15 ボルト、16 ブラケット、20 PHC杭(杭)、20A 内周面、21 リングプレート、22 鋼棒、24 中詰めコンクリート、26 鉄筋、30 小径部、200 接合構造、214 接着剤(ずれ防止手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PHC杭の少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリートが打設され、
前記PHC杭の内径側に収まるように設けられて前記中詰めコンクリートと前記基礎とを接合する、前記PHC杭の内径より小径の小径部と、
前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段と、
を備えるPHC杭と基礎との接合構造。
【請求項2】
前記小径部は、その上部が前記基礎に埋め込まれ、その下部が前記中詰めコンクリートに埋め込まれている請求項1に記載のPHC杭と基礎との接合構造。
【請求項3】
前記ずれ防止手段は、前記PHC杭の頭部に支持され前記中詰めコンクリートに埋め込まれた異形鉄筋である請求項1又は請求項2に記載のPHC杭と基礎との接合構造。
【請求項4】
前記ずれ防止手段は、前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとの間に施工された接着剤である請求項1又は請求項2に記載のPHC杭と基礎との接合構造。
【請求項5】
少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリートを打設するPHC杭と基礎とを接合する施工方法であって、
前記PHC杭を設置する工程と、
前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段を設ける工程と、
前記中詰めコンクリートとなる部分と、前記PHC杭の内径側に収まるように設けられて前記中詰めコンクリートと前記基礎とを接合する、前記PHC杭の内径より小径の小径部となる部分と、前記基礎となる部分とにコンクリートを打設する工程と、
を備えるPHC杭と基礎とを接合する施工方法。
【請求項6】
PHC杭と基礎との半剛接合方法であって、
前記PHC杭の少なくとも頭部の内側に中詰めコンクリートを打設する工程と、
前記PHC杭の内径側に収まるように、前記中詰めコンクリートと前記基礎とを接合する、前記PHC杭の内径より小径の小径部を設ける工程と、
前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段を設ける工程と、
を備えるPHC杭と基礎との半剛接合方法。
【請求項7】
基礎に接合されるPHC杭であり、少なくとも杭頭部の内側に中詰めコンクリートが打設され、該中詰めコンクリートが、杭内径側に収まるように設けられ、且つ、杭内径より小径の小径部により前記基礎に接合されるPHC杭であって、
前記PHC杭と前記中詰めコンクリートとのずれを防止するずれ防止手段を備えるPHC杭。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−21320(P2012−21320A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159934(P2010−159934)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】