説明

POSレジスタ

【課題】請求書による支払い作業を迅速に行う。
【解決手段】POSレジスタは、支払い金額が印字された支払い用紙に付された精算用コード情報を入力する入力手段(スキャナ部17)と、前記入力手段によって前記支払い用紙に付された前記精算用コード情報が読み取られ精算されると、前記支払い用紙に貼付するラベルであって前記支払い金額を受領した旨を示す受領ラベルの発行を指示するラベル発行指示を出力する制御手段(CPU10)と、前記制御手段によって出力された前記ラベル発行指示に従って、前記受領ラベルを発行する発行手段(ラベル発行部19)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POSレジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、コンビニエンスストアの店員により操作されるPOSレジスタでは、払込取扱票等の請求書(支払い用紙または振込用紙とも称する)による支払いが可能である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−234033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、昨今、お客が購入商品の登録や精算の操作をするいわゆるセルフPOSレジスタが導入され始めているが、該POSレジスタにおいて請求書の支払い作業をする場合、請求金額が支払われた旨の受領印の押印が必要であるため、店員をセルフPOSレジスタのところに呼んで請求書に受領印を押印して貰うか、あるいは、店員が操作するPOSレジスタの列に並び直して請求書の支払い作業を行わなければならず、当該店舗にセルフPOSレジスタがあったとしても、請求書の支払い作業を迅速に行うことができないという問題があった。
また、店員が操作するPOSレジスタにおいて請求書の支払い作業をする場合であっても、店員が請求書の支払い作業に不慣れであった場合や精算場所が煩雑であった場合には、押印用の判子をすぐに見つけられず、請求書の支払い作業を迅速に行うことができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を考慮してなされたものであり、請求書(支払い用紙)の支払い作業を迅速に行うことができるPOSレジスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、請求項1に係るPOSレジスタは、支払い金額が印字された支払い用紙に付された精算用コード情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって前記支払い用紙に付された前記精算用コード情報が読み取られ精算されると、前記支払い金額を受領した旨を示す受領ラベルの発行を発行する発行手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係るPOSレジスタによれば、支払い用紙に貼付するための受領ラベルが発行されるため、請求書の支払い作業を迅速に行うことができる。支払い用紙に受領印を押印する作業は、不正防止の観点などから店員のみに許されていたが、請求項1に係るPOSレジスタから発行される受領ラベルが発行されるので、受領ラベルを貼付する作業は、店員のみならずお客自身にて貼付可能になる。つまり、セルフPOSレジスタにおいて請求書の支払い作業をする場合、即ち、請求項1に係るPOSレジスタがセルフPOSレジスタである場合、店員を呼んで支払い用紙に受領印を押印して貰ったり、店員が操作するPOSレジスタの列に並び直したりすることなく、お客自身にて発行された受領ラベルを支払い用紙に貼付すれば、支払い用紙の支払い作業が完了するので、支払い用紙の支払い作業を迅速に行うことができる。また、店員が操作するPOSレジスタにおいて請求書の支払い作業をする場合、即ち、請求項1に係るPOSレジスタがセルフPOSレジスタではなく店員が操作するPOSレジスタである場合、例えば、店員が請求書の支払い作業に不慣れで精算場所が煩雑であっても、POSレジスタの決まった位置から受領ラベルが発行されるので押印用の判子を探す必要がないため、支払い用紙の支払い作業を迅速に行うことができる。
【0007】
請求項2に係るPOSレジスタは、請求項1に係るPOSレジスタにおいて、前記精算用コード情報は、各支払い用紙を識別する支払い用紙識別情報を含み、前記発行手段は、支払い用紙識別情報を含む前記受領ラベルを発行することを特徴とする。
請求項2に係るPOSレジスタによれば、精算用コード情報に支払い用紙識別情報が含まれているので、精算用コード情報を読み取って精算を行うと、該支払い用紙識別情報を印字した受領ラベルが発行され、発行された受領ラベルに印字された用紙識別情報によって、確かにその支払い用紙の支払い作業が完了したことを確認することができる。つまり、例えば、数字からなる支払い用紙の識別情報が支払い用紙に印字されていた場合、その数字と同じ数字が受領ラベルにも印字されることで、確かにその支払い用紙による精算が済んでいるということを確認することができる。
【0008】
請求項3に係るPOSレジスタは、請求項1又は請求項2に係るPOSレジスタにおいて、前記精算用コード情報は、前記受領ラベルを発行する枚数を指定する枚数指定情報を含み、前記発行手段は、前記精算用コード情報に含まれる前記枚数指定情報によって指定される枚数分の前記受領ラベルの発行を発行することを特徴とする。
精算用コード情報には、前記受領ラベルを発行する枚数を指定する枚数指定情報を含まれるので、精算用コード情報を読み取って精算を行うと、該発行枚数情報によって示される枚数分の受領ラベルが発行されるので、1枚の支払い用紙に複数枚の受領ラベルを貼付する場合(例えば、複数の紙片に分離されるように形成され、各紙片の受領印に受領ラベルを貼付する場合)であっても、必要な複数枚の受領ラベルを確実に貼付することができる。
【0009】
請求項4に係るPOSレジスタは、請求項1から請求項3の何れか1項に係るPOSレジスタにおいて、ガイダンスを表示する表示手段を更に備え、前記支払い用紙は、複数の紙片に分離されるように形成され、前記表示手段は、前記複数の紙片の夫々に設けられている所定欄に前記発行手段によって発行された前記受領ラベルを貼付し、前記複数の紙片の1つである客用紙片以外の他の紙片を所定の投入口に投入すること案内するガイダンスを表示することを特徴とする。
請求項4に係るPOSレジスタによれば、支払い用紙を形成する各紙片の所定欄に受領ラベルを貼付し、客用紙片以外の他の紙片を所定の投入口に投入する旨が表示されるので、お客が客用紙片以外の他の紙片を持ち帰ってしまうことを防止することができる。また、支払い用紙の取扱いに不慣れな店員であっても、店舗控え用紙片は投入口に入れることが分かり、客用紙片を確実にお客に渡すことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、支払い用紙に受領印を押印する作業は、不正防止の観点などから店員のみに許されていたが、支払い用紙に貼付するための受領ラベルが発行されるため、請求書の支払い作業を迅速に行うことができる。また、店員が操作する場合でも受領ラベルが発行されるので、受領印用判子のある位置が分からない不慣れな店員であっても、迅速に請求書の支払い作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るPOSレジスタの外観の一例を示す概略外観図である。
【図2】図1に示すPOSレジスタのブロック図の一例である。
【図3】図1に示すPOSレジスタにて取り扱う振込用紙の一例である。
【図4】図1に示すPOSレジスタにて取り扱うバーコードについて説明する説明図である。
【図5】ラベル発行部によって発行される受領ラベルについて説明する説明図である。
【図6】ハードディスク部に記憶される情報の一例である。
【図7】第1表示部に表示される情報の一例である。
【図8】図1に示すPOSレジスタおよび回収ボックスの配置例を示す図である。
【図9】図1に示すPOSレジスタの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係るPOSレジスタ1は、商品に付されたバーコードのバーコード情報(精算用コード情報)と同様、公共料金等の振込用紙(支払い用紙、請求書とも称する)に付されたバーコードのバーコード情報(精算用コード情報)を読み取って、読み取ったバーコード情報に基づいて精算を行う。POSレジスタ1は、振込用紙のバーコード情報を読み取って精算を行ったときは、受領ラベルを発行する。受領ラベルとは、振込用紙に貼付するラベルであって、振込金額(支払い金額)を受領した旨を示すラベルである。
以下、図面を用いて、上述の機能を有するPOSレジスタ1について詳しく説明する。
【0013】
図1は、POSレジスタ1の外観の一例を示す概略外観図である。図2は、POSレジスタ1のブロック図の一例である。図3は、POSレジスタ1にて取り扱う振込用紙の一例である。図4は、図1に示すPOSレジスタにて取り扱うバーコードについて説明する説明図である。図5は、ラベル発行部19によって発行される受領ラベルについて説明する説明図である。図6は、ハードディスク部11に記憶される情報の一例である。図7は、第1表示部13に表示される情報の一例である。
【0014】
POSレジスタ1は、図2に示すように、CPU10(制御手段)、ハードディスク部11、RAM12、第1表示部13(表示手段)、第2表示部14、スピーカ部15、レシート印字部16、スキャナ部17(入力手段)、リーダライタ部18およびラベル発行部19(発行手段)を備える。このうち、第1表示部13、第2表示部14、スピーカ部15、レシート印字部16、スキャナ部17、リーダライタ部18およびラベル発行部19は、図1に示すように、外観に現れている。
【0015】
第1表示部13は、操作者と対面する位置に設けられる。つまり、第1表示部13は、POSレジスタ1が、お客が自分で操作するセルフPOSレジスタとして機能する場合は、該表示部と対面する位置にはお客が位置し、店員が操作する通常のPOSレジスタとして機能する場合には、店員が該表示部と対面する位置に位置するようになる。
【0016】
第1表示部13は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像表示装置を用いて構成される。また、第1表示部13は、タッチパネルとして構成される。なお、第1表示部13に表示される情報については後述する。
【0017】
第2表示部14は、第1表示部13の背面に位置に設けられる。つまり、第2表示部14は、POSレジスタ1が、セルフPOSレジスタとして機能する場合には、実質的には機能しないが、通常のPOSレジスタとして機能する場合には、該表示部の前にはお客が対面するようになるので、該表示部に買上合計金額等を表示することで、お客がその合計金額を確認することができる。
【0018】
第2表示部14は、7セグメントディスプレイの表示装置を用いて構成される。図1に示すように、第2表示部14は、第1表示部13の表示面と略反対方向(第1表示部13の背面に面するように)に表示面を有する。第2表示部14は、直前にスキャナ部17を介して入力された商品の個数と金額とを表示する。なお、第2表示部14は、7セグメントディスプレイに限らず、LEDディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置であってもよい。また、第2表示部14は、装置本体に配されるものではなく、リーダライタ部18の如く装置本体と通信する装置として構成されるものであってもよい。また、POSレジスタ1がセルフPOSレジスタとして機能する場合は、必ずしも第2表示部14を備えていなくてもよい。
【0019】
レシート印字部16は、印字機能を備える。レシート印字部16は、CPU10の指示に従い、所定のレシート用紙上に買上商品または振込金額の明細を印字する。レシート印字部16は、インクを使用して印字を行ってもよいし、感熱紙を利用するなどインクを使用しない方法によって印字を行ってもよい。
【0020】
スキャナ部17は、商品、振込用紙に付されているバーコードを光学的に読み取る読取装置である。スキャナ部17は、バーコードを読み取ると、読み取ったバーコードを復号化してバーコード情報を得る。スキャナ部17は、得られたバーコード情報をCPU10に供給する。
【0021】
POSレジスタ1にて取り扱う振込用紙は、複数の紙片に分離されるように形成されている。図3に示す振込用紙の場合には、振込用紙発行者用紙片(図3の紙片A)、店舗用紙片(図3の紙片B)、客用紙片(図3の紙片C)に切り離されるようにミシン目が形成されている。なお、客用紙片とは、お客が保管する控え用の紙片である。
【0022】
図3に示す振込用紙において、振込用紙発行者用紙片に付されたバーコードBは、スキャナ部17が読み取るバーコードである。また、図3に示す振込用紙において、各紙片に設けられている欄E、F、Gは、受領印を押印する欄であるが、受領ラベルを貼付する欄でもある。また、図3に示す振込用紙において、御請求Noと印字された番号Hは、当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報(支払い用紙識別情報)である。なお、図3に示す振込用紙にはバーコード(精算用コード情報)が1つしか付されていないが、POSレジスタ1は、各紙片にバーコードが付された振込用紙を取り扱うこともできる。各紙片にバーコードが付された振込用紙の場合、スキャナ部17は、夫々のバーコードを読み取る。
【0023】
図4は、POSレジスタ1にて取り扱うバーコードの一例として示したEAN−128バーコードについて説明する説明図である。なお、図4(b)に示すように、バーコードの各桁が何を意味しているというバーコードに関する情報は、振込用紙での精算を可能にするために、予めハードディスク部11に記憶されており、振込用紙での精算がされる際に呼び出されRAM12に一時記憶される。
【0024】
図4の例では、上位の2桁である1)は、固定のAIコードを使用し、次の6桁である2)は、国コードの2桁目9または5と5桁のメーカーコードからなる企業コードとして使用し、次の21桁である3)は、自由使用欄である。従って、本実施例では、例えば、自由使用欄の上位5桁を当該振込用紙の発行元の企業内(振込金額を請求し収納する企業)において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報とし、6桁目を当該振込用紙において受領印を押下する押下数情報(受領ラベルを貼付する欄の個数情報、即ち、受領ラベルの枚数指定情報)とする。
【0025】
そして、次の1桁である4)は未使用で、次の6桁である5)は当該振込用紙の支払期限日を示し、次の1桁である6)は印紙を貼るか否かを識別する情報であり、次の6桁である7)は支払い金額を示し、最後の1桁である8)はトータルチェックデジットを意味するものである。
【0026】
なお、自由使用欄の使用方法は上記に限定されない。例えば、発行元の企業内の部門や事業所を識別する部門識別情報(例えば2桁)と、各部門や各事業所内において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報(例えば5桁)とを自由使用欄に設定し、部門識別情報と、各部門や各事業所内において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報とを合わせて、発行元の企業内において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報を表現してもよい。換言すれば、部門識別情報と、各部門や各事業所内において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報とを構成要素として、発行元の企業内において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報を表現してもよい。また、2)の企業コードを構成要素に含めることによって、振込用紙を発行している全企業において当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報を表現するようにしてもよい。
【0027】
リーダライタ部18は、近距離(通信可能な距離)に位置する電子マネー記録媒体から残高金額を読み出す。また、リーダライタ部18は、電子マネー記録媒体に対し、CPU10によって新たに算出された残高金額を書き込む。電子マネー記録媒体は、電子マネーとしての残高金額のデータを記憶するICチップを内部に有するICカードや携帯電話端末等である。即ち、リーダライタ部18は、電子マネー媒体での精算の際に利用され、該電子マネー媒体に記憶されている金額情報を読み出し、精算後は前記読み出された金額情報から買上金額を減算した金額を電子マネー媒体に書き込む。
【0028】
ラベル発行部19は、CPU10の制御によって受領ラベルを発行する。具体的には、ラベル発行部19は、CPU10から出力されたラベル発行指示(受領ラベルの発行を指示)に従って、受領ラベルを発行する。
【0029】
例えば、振込用紙識別情報を印字した受領ラベルの発行を指示するラベル発行指示がCPU10から出力された場合には、ラベル発行部19は、当該ラベル発行指示に従って、振込用紙識別情報を印字した受領ラベルを発行する。なお、振込用紙識別情報は、上述の如く、スキャナ部17によって読み取られるバーコードのバーコード情報に含まれているため、CPU10は、スキャナ部17を介して振込用紙識別情報を取得し、上述のラベル発行指示として、当該振込用紙識別情報を含むラベル発行指示をラベル発行部19に出力する。
【0030】
また例えば、指定枚数分の受領ラベルの発行を指示するラベル発行指示がCPU10から出力された場合には、ラベル発行部19は、当該ラベル発行指示に従って、指定枚数分の受領ラベルを発行する。なお、受領ラベルの枚数指定情報は、上述の如く、スキャナ部17によって読み取られるバーコードのバーコード情報に含まれているため、CPU10は、スキャナ部17を介して受領ラベルの枚数指定情報を取得し、上述のラベル発行指示として、当該枚数指定情報を含むラベル発行指示をラベル発行部19に出力する。
【0031】
図5(a)は、ラベル発行部19によって発行される受領ラベルの一例である。ラベル発行部19は、例えば、図5(a)に示すように、ラベル本体Bに、受領ラベルの外形である枠Cと、枠C内に出力する受領確認情報Dとを印字し、受領ラベルとして発行する。受領確認情報Dは、受領した店舗名を示す受領店舗名D1、受領した日付を示す受領日付D2、受領した店舗を識別する受領店舗識別情報D3、当該振込用紙を識別する振込用紙識別情報D4から構成される。
【0032】
受領店舗名D1および受領店舗識別情報D3は、予めハードディスク部11に記憶されている。従って、CPU10は、ハードディスク部11から受領店舗名D1、受領店舗識別情報D3を読み出してラベル発行部19に供給し、ラベル発行部19は、CPU10から供給された受領店舗名D1および受領店舗識別情報D3をラベル本体Bに印字する。なお、一度読み出された受領店舗名D1および受領店舗識別情報D3をRAM12にキャッシュし、CPU10はRAM12から受領店舗名D1および受領店舗識別情報D3を読み出すようにしてもよい。また、ラベル発行部19は、例えば、時計部(非図示)から受領日付D2を取得し、ラベル本体Bに印字する。また、ラベル発行部19は、CPU10から出力されたラベル発行指示から振込用紙識別情報D4を取得し、ラベル本体Bに印字する。
【0033】
なお、ラベル本体Bに枠Cおよび受領確認情報Dを印刷する際の形式は、ハードディスク部11に記憶されている受領ラベルの印刷に関する基礎情報である受領ラベルの基礎情報に従って決定する。つまり、ラベル発行部19は、CPU10を介して、若しくは、直接、ハードディスク部11から受領ラベルの基礎情報を取得して、当該基礎情報によって示される形式に基づいて、ラベル本体Bに枠Cおよび受領確認情報Dを印刷する。一度読み出された受領ラベルの基礎情報をRAM12にキャッシュし、RAM12から受領ラベルの基礎情報を読み出すようにしてもよい。なお、受領ラベルの基礎情報は、受領確認情報の印刷レイアウト、印刷書式などの形式を規定する情報であるが、詳細は後述する。
【0034】
ラベル発行部19は、CPU10から支払金額(振込金額)を示す情報を取得した場合には、図5(b)に示すように、受領確認情報Dとして、支払金額D5を印字してもよい。支払金額D5は、上述の如く、スキャナ部17によって読み取られるバーコードのバーコード情報に含まれているため、CPU10は、スキャナ部17を介して支払金額を取得し、上述のラベル発行指示として、当該支払金額を含むラベル発行指示をラベル発行部19に出力する。
【0035】
ラベル発行部19が発行する受領ラベルは、図5(c)に示すように、台紙Aにラベル本体Bが1枚ずつ仮着されてロール上に巻き取られており、1枚ずつ印字されて発行されるタイプのものであってもよいし、図5(d)に示すように、台紙が存在しないいわゆる台紙レスのタイプのものであってもよい。
【0036】
なお、ラベル発行部19は、所定波長の励起光を照射することで視認可能となるステルスインクを用いて、受領確認情報Dの全部又は一部(例えば、店舗識別情報)を印字してもよい。これにより、受領ラベルの不正作成、不正利用を防止することができる。
【0037】
CPU10は、種々の処理を実行する。例えば、CPU10は、スキャナ部17を介して読み取られたバーコードのバーコード情報に基づいて精算処理を実行する。また、CPU10は、振込用紙の精算処理をしたときは、ラベル発行指示をラベル発行部19に出力し、ラベル発行部19による受領ラベルの発行を制御する。
【0038】
例えば、CPU10は、スキャナ部17が振込用紙識別情報を含むバーコード情報を読み取った場合、即ち、スキャナ部17から振込用紙識別情報を含むバーコード情報を取得した場合には、当該バーコード情報に含まれている振込用紙識別を印字した受領ラベルの発行を指示するラベル発行指示(当該振込用紙識別情報を含むラベル発行指示)をラベル発行部19に出力し、ラベル発行部19に当該振込用紙識別情報を印字した受領ラベルを発行させる。
【0039】
また例えば、CPU10は、スキャナ部17が枚数指定情報を含むバーコード情報を読み取った場合、即ち、スキャナ部17から枚数指定情報を含むバーコード情報を取得した場合には、当該枚数指定情報によって指定される枚数分の受領ラベルの発行を指示するラベル発行指示(当該枚数指定情報を含むラベル発行指示)をラベル発行部19に出力し、ラベル発行部19に当該枚数分の受領ラベルを発行させる。
【0040】
また例えば、CPU10は、スキャナ部17から支払金額を示す情報を含むバーコード情報を取得した場合には、当該支払い金額を印字した受領ラベルの発行を指示するラベル発行指示(当該支払金額を示す情報を含むラベル発行指示)をラベル発行部19に出力し、ラベル発行部19に当該支払金額を印字した受領ラベルを発行させる。
【0041】
なお、上述の如く、ラベル発行部19は、ハードディスク部11内の受領ラベルの基礎情報によって示される形式に基づいて受領ラベルを発行するが、ラベル発行部19自らがハードディスク部11を参照しない場合には、CPU10は、ハードディスク部11から受領ラベルの基礎情報を取得し、ラベル発行部19に供給する。
【0042】
ハードディスク部11は、読み書き可能な大容量の記憶装置である。ハードディスク部11は、POSレジスタ1の各機能を実現するためのプログラムを記憶する。また、ハードディスク部11は、例えば、図6(a)に示すような、商品ファイルを記憶する。図6(a)に示す商品ファイルは、商品コードをキーとして、品名、価格(単価)などを保持している。換言すれば、POSレジスタ1が、商品コードをキーとして、商品登録及び精算を行うため、ハードディスク部11は、商品の商品コード毎に、当該商品の値段、商品名等を記憶した商品ファイルを呼び出し可能に記憶している。また、ハードディスク部11は、上述の如く、バーコードに関する情報(図4参照)を記憶している。
【0043】
また、ハードディスク部11は、例えば、図6(b)に示すような、受領ラベルの基礎情報を記憶する。図6(b)に示す受領ラベルの基礎情報は、受領ラベルの外形である枠、受領確認情報として印字する印字内容、受領確認情報の印字位置(レイアウト)、受領確認情報の印字書式などの種々の情報から構成されている。なお、上述の如く、ラベル発行部19は、受領ラベルの基礎情報によって示される形式に基づいて受領ラベルを発行する。また、ハードディスク部11は、自店舗に関する情報(店舗名、店舗識別情報)を記憶する。
【0044】
また、ハードディスク部11は、例えば、図6(c)に示すような、第1表示部13に表示するガイダンス情報を記憶する。図6(c)に示すガイダンス情報は、ガイダンス番号1として「・振込用紙に印字されているバーコードを読み取って下さい。」、ガイダンス番号2として「・発行された全てのラベルを振込用紙の受領印欄に貼って下さい。・お客様の控え部分を切り取って、残りを回収ボックスに投入して下さい。」、ガイダンス番号3として「・振込用紙に印紙を貼る必要があるため、お近くの店員に声を掛けて下さい。」などを記憶している。
【0045】
また、ハードディスク部11は、取引の実績情報を記憶する。具体的には、ハードディスク部11は、店内の買物の実績と振込の実績とを別々の実績情報ファイルとして記憶する。振込の実績に係る実績情報ファイルは、振込用紙に付されていたバーコードのバーコード情報と振込日時(精算日時)とを対応付けて記憶する。また、振込の実績に係る実績情報ファイルは、取引毎の受領ラベルの発行枚数を記憶する。具体的には、振込の実績に係る実績情報ファイルは、例えば、図6(d)に示すように、バーコード情報の一部であって振込取引を識別できる振込用紙識別情報と振込日時と発行枚数とを対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0046】
RAM12は、読み書き可能な記憶装置である。RAM12は、ハードディスク部11からCPU10によって読み出されたデータ等、CPU10が処理を行う上で利用する各種データを記憶する。
【0047】
第1表示部13は、例えば、図7に示すような情報を表示する。図7(a)は、取引の開示時に第1表示部13に表示される取引開始画面である。図7(a)に示す取引開始画面には、タッチパネルのボタンとして「お買い物開始」ボタンと「振込の開始」ボタンが配置されている。そして、「振込の開始」ボタンが、選択された場合は、後述するように本POSレジスタにて、振込み処理を実行する。また、「お買い物開始」ボタンが選択された場合には、例えば、POSレジスタ1が通常のセルフPOSレジスタとして機能するときは、お客が当該店舗で購入する商品に付されているバーコードをスキャナ部17で読み取る、あるいは、操作者に対面する位置に配置される第1表示部13に表示される商品を登録するキーにより登録し、通常のPOSレジスタとして、商品登録及び精算を行う。
【0048】
図7(b)は、取引中に第1表示部13に表示される取引メイン画面である。図7(b)に示す取引メイン画面には、タッチパネルのボタンとして「最初へ戻る」ボタンと「お会計」ボタンが配置されている。また、取引メイン画面には、各買上商品の金額/各振込の振込金額、買上商品/振込の点数、小計、合計、残高が出力される。各買上商品の金額/各振込の振込金額は、スキャナ部17によって読み込まれたバーコードのバーコード情報から得たものである。点数、小計、合計は、CPU10によって算出されたものである。残高は、リーダライタ部18によって電子マネー記録媒体から読み出されたものである。
【0049】
なお、「最初へ戻る」ボタンに触れられた場合、第1表示部13は、「最初へ戻る」ボタンが押下されたことを示す信号をCPU10に送信する。この信号を受信したCPU10は、取引メイン画面の表示を一切の商品/振込の入力(スキャン)がなされていない状態の表示にする。また、購入者が「お会計」ボタンに触れると、第1表示部13は、「お会計」ボタンが押下されたことを示す信号をCPU10に送信する。この信号を受信したCPU10は、リーダライタ18を介して電子マネー記録媒体から読み出された残高金額から合計金額を減算するとともに、リーダライタ18を介して電子マネー記録媒体に減算結果を新たな残高金額として書き込む。
【0050】
図7(c)は、取引の種々の段階において第1表示部13に表示される種々のガイダンス画面のうち、取引の最後の段階において第1表示部13に表示されるガイダンス画面である。図7(c)に示すガイダンス画面の文言は、CPU10によって、ハードディスク部11から読み出されたものである(図6(c)のガイダンス番号2のガイダンス情報)。なお、ガイダンス画面に、該ガイダンス画面を第1表示部13から消去する「消去」ボタンを設けてもよい。また、一度読み出されたガイダンス情報をRAM12にキャッシュし、CPU10はRAM12からガイダンス情報を読み出すようにしてもよい。
【0051】
スピーカ部15は、スキャナ部17でバーコードが正常に読み込まれた際に、その旨を伝える効果音を発する。また、スピーカ部15は、ガイダンス情報を音声出力してもよい。
【0052】
図8は、セルフPOSレジスタであるPOSレジスタ1(図8の説明において同様)および回収ボックスの配置例を示す図である。図8に示す配置例によれば、回収ボックスは、POSレジスタ1の近くに配置されている。以下、図3に示すような振込用紙発行者用紙片、店舗用紙片、客用紙片に切り離されるように形成された振込用紙を例に、POSレジスタ1における振込処理の処理手順を簡単に説明する。まず、POSレジスタ1は、お客の操作によって上記振込用紙に付されたバーコードを読み取る。なお、上記振込用紙には、受領印欄、即ち、受領ラベルの貼付欄が3箇所あるため、上記バーコードのバーコード情報に含まれる枚数指定情報によって指定される受領ラベルの枚数は3枚である。従って、POSレジスタ1は、電子マネー記録媒体の残高金額から振込金額を減算した後に、つまり振込金額を精算した後に、3枚の受領ラベルを発行する。また、POSレジスタ1は、上記振込用紙の各紙片の貼付欄に受領ラベルを貼付し、客用紙片以外の紙片(振込用紙発行者用紙片、店舗用紙片)を回収ボックスに投入すること案内するガイダンスを表示する。これにより、お客は、受領ラベルを貼付した客用紙片以外の紙片(例えば、振込用紙発行者用紙片、店舗用紙片)については回収ボックスに投入し、受領ラベルを貼付した客用紙片については回収ボックスに投入せずに持ち帰る。以上のように回収ボックスは、POSレジスタ1の近くに配置に配置されており、また前記ガイダンスにより客用紙片以外の紙片は回収ボックスへ投函することが促されるので、お客が誤って客用紙片以外の紙片を持ち帰ってしまうことを防ぐことができる。
【0053】
以下、POSレジスタ1の動作を説明する。図9は、POSレジスタ1の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図9のフローチャートは、お客による振込用紙による支払い作業の動作の一例を示している。なお、図9のフローチャートの開始時において、第1表示部13は、図7(a)に示す取引開始画面が表示されているものとする。
【0054】
ステップS10:第1表示部13は、「振込の開始」ボタンの押下(選択)を受け付けられたか否かを判断する。YESの場合はS12へ進み、第1表示部13は、「振込の開始」ボタンが押下された旨をCPU10に通知する。NOの場合は、S30へ進む。
ステップS12:第1表示部13は、スキャナ部17によるバーコードの読み取りを案内するガイダンスを表示する。具体的には、「振込の開始」ボタンが押下された旨の通知を受け取ったCPU10は、例えば「振込用紙に印字されているバーコードを読み取って下さい。」というガイダンス(図6(c)のガイダンス番号1のガイダンス情報)を第1表示部13に出力し、第1表示部13は、該ガイダンス情報を出力したガイダンス画面を表示する。
ステップS14:ステップS12において表示されたガイダンス画面を見たお客の操作によって、スキャナ部17は、振込用紙に付されているバーコードを読み取る。スキャナ部17は、該バーコードのバーコード情報をCPU10に供給する。
ステップS16:第1表示部13は、ステップS14にて読み取ったバーコードのバーコード情報に含まれる振込金額を表示する。具体的には、スキャナ部17からバーコード情報を取得したCPU10は、該バーコード情報に含まれる振込金額を示す情報を第1表示部13に出力し、第1表示部13は、ステップS12において表示したガイダンス画面を消去するとともに、取引メイン画面において振込金額を表示する。
【0055】
ステップS18:CPU10は、印紙の貼付の要否、つまり印紙を貼付する必要があるか否かを判断する。具体的には、CPU10は、ステップS14においてスキャナ部17によって読み取られたバーコードのバーコード情報(即ち、スキャナ部17から取得したバーコード情報)に含まれる印紙フラグを参照し、印紙フラグ=0のときには印紙の貼付は不要である判断し(ステップS18:No)、印紙フラグ=1のときには印紙の貼付は必要であると判断する(ステップS18:Yes)。CPU10は印紙の貼付は不要である判断した場合(ステップS18:No)、下記ステップS20、S22、S24、S26を実行する。一方、CPU10は印紙の貼付は必要であると判断した場合(ステップS18:Yes)、下記ステップS28を実行する。
【0056】
ステップS20:第1表示部13は、ステップS16において表示した取引メイン画面上の「お会計」ボタンの押下(選択)を受け付ける。第1表示部13は、「お会計」ボタンが押下された旨をCPU10に通知する。換言すれば、ステップS18において印紙の貼付は不要であると判断したCPU10は、第1表示部13からの通知を待ち続ける。
ステップS22:「お会計」ボタンが押下された旨の通知を受け取ったCPU10は、リーダライタ18を介して電子マネー媒体により振込金額を精算する。次いで、CPU10は、ラベル発行指示をラベル発行部19に出力する。
【0057】
ステップS24:ラベル発行指示を取得したラベル発行部19は、ラベル発行指示に従って受領ラベルを発行する。
ステップS26:第1表示部13は、振込用紙への受領ラベルの貼付、および、ラベル貼付後の店舗用紙片(店舗用控)等の所定の投入口への投入を案内するガイダンスを第1表示部13に表示する。具体的には、ステップS24において受領ラベルを正常に発行したラベル発行部19は、受領ラベルを正常に発行した旨をCPU10に通知する。受領ラベルを正常に発行した旨の通知を受け取ったCPU10は、例えば「・発行された全てのラベルを振込用紙の受領印欄に貼って下さい。・お客様の控え部分を切り取って、残りを回収ボックスに投入して下さい。」という上述のガイダンス(図6(c)のガイダンス番号2のガイダンス情報)を第1表示部13に出力し、第1表示部13は、該ガイダンス情報を出力したガイダンス画面を表示する。そして本フローチャートは終了する。
【0058】
ステップS28:第1表示部13は、振込用紙への印紙の貼付、および、店員の呼び出しを案内するガイダンスを第1表示部13に表示する。具体的には、ステップS18において印紙の貼付は必要であると判断したCPU10は、例えば、「・振込用紙に印紙を貼る必要があるため、お近くの店員に声を掛けて下さい。」という上述のガイダンス(図6(c)のガイダンス番号3のガイダンス情報)を第1表示部13に出力し、第1表示部13は、ステップS16において表示した取引メイン画面を消去するとともに、該ガイダンス情報を出力したガイダンス画面を表示する。そして本フローチャートは終了する。
ステップ30:「お買い物の開始」ボタンが押下されたか否かを判断する。YESの場合はS32へ進み、NOの場合はS10へ戻る。
ステップ32:お客の操作により商品に付されたバーコードが読み取られ、ハードディスク17に記憶されている商品ファイルを参照することで値段を特定し、商品登録が行われる。
ステップ34:リーダライタ部18にて、電子マネー媒体にて精算される。
【0059】
以上、POSレジスタ1によれば、POSレジスタ1が、お客によって操作されるセルフPOSレジスタであっても、支払い用紙に貼付するための受領ラベルが発行されるため、請求書の支払い作業を迅速に行うことができる。したがって、店員を呼んで振込用紙に受領印を押印して貰ったり、店員が操作するPOSレジスタの列に並び直したりすることなく、発行された受領ラベルを振込用紙に貼付すれば、振込用紙の支払い作業が完了するので、振込用紙の支払い作業を迅速に行うことができる。また、一台のセルフPOSレジスタで、表示部での選択により、振込み操作だけでなく、通常の買い物の商品登録操作もお客自身にてできるようになるので、店舗としてはそれぞれ専用の装置を用意することがないのでスペース的にも有効活用することができる。
また、POSレジスタ1が、店員が操作する通常のPOSレジスタである場合においても、例えば、店員が新人であったり精算場所が煩雑であったりするなどして、判子がどこになるのか、すぐに見つけられないような場合であっても、押印用の判子を用いる必要がないため、振込用紙の支払い作業を迅速に行うことができる。
【0060】
なお、上記実施形態において、受領ラベルの形式は、ハードディスク部11に記憶されている受領ラベルの基礎情報に従って決定する態様を示したが、他の態様により受領ラベルの形式を決定してもよい。例えば、バーコード情報に受領ラベルの基礎情報(桁数の制限があるためコード化した情報であってもよい)を設定し(例えば、図4に示すEAN−128バーコードの自由使用欄に、枚数指定情報と同様に、受領ラベルの基礎情報を保持させて)、個々の振込用紙に付されたバーコード情報に従って受領ラベルの形式を決定する態様としてもよい。
【0061】
例えば、振込用紙の受領欄のサイズに応じて印刷部分の大きさ(印刷する枠および受領確認情報の印字サイズ)を変える場合、当該振込用紙に、予め、受信欄のサイズに応じた枠および受領確認情報の印字サイズを指定するサイズ指定情報を含むバーコード情報(バーコード)を印刷しておく。CPU10は、バーコード情報に含まれるサイズ指定情報(若しくはサイズ指定情報によって指定される印字サイズ)を含むラベル発行指示をラベル発行部19に出力し、ラベル発行部19は、ハードディスク部11に同様の基礎情報(枠のサイズ、印字書体(フォントサイズ)が記憶されているか否かに関係なく、ラベル発行指示に含まれているサイズ指定情報(若しくは印字サイズ)に従って、枠および受領確認情報を印刷する。印字する枠の形状、枠の色、受領確認情報の文字の色、書体なども同様である。なお、POSレジスタ1は、高さ(図5(C)参照)の異なる複数種類のロールを格納し、受領ラベルの印刷部分の大きさに応じて使用するロールを選択してもよい。
【0062】
なお、上記実施形態において、印紙を振込用紙に貼付する場合(印紙フラグ=1の場合)、店員に声を掛けるよう、お客に促すガイダンスを第1表示部13に表示する例を示したが、店員のいるPOSレジスタにて精算するよう、お客に促すガイダンスを第1表示部13に表示するようにしてもよい。また、ロールの不足や詰まりなどによって受領ラベルを正常に発行できないときは、店員に声を掛けるよう、お客に促すガイダンスを第1表示部13に表示するようにしてもよい。
【0063】
また、上記実施形態において、POSレジスタ1は電子マネーで精算する例を示したが、これに限らず自動釣銭釣札機を設け、現金での精算を可能にしてもよい。これによりお釣りや預かり金額の授受を自動化することができる。また、振込用紙に付されたバーコードのバーコード情報に含まれる支払期限日と、現在日付とを比較し、支払期限日を経過していると判断した場合には、第1表示部13にその旨を表示し精算を中止するようにしてもよい。
また、振込用紙に印字されたバーコード(精算用コード情報)を、スキャナ17で読み取ることで該情報を入力する例で示したが、バーコードの読み取りに関わらず、例えば第1表示部に表示される数字キーにより、バーコードの下に印字されている数字情報を入力するようにしてもよい。
また、図9のフローにて、S24で受領ラベルを発行した後に、当該振込みの金額を受領したという受領書(いわゆるレシート)をレシート印字部より発行するようにしてもよい。
【0064】
なお、本発明の一実施形態によるPOSレジスタ1の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の一実施形態によるPOSレジスタ1の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0065】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0066】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0067】
1…POSレジスタ
10…CPU(制御手段)
11…ハードディスク部
12…RAM
13…第1表示部(表示手段)
14…第2表示部
15…スピーカ部
16…レシート印字部
17…スキャナ部(入力手段)
18…リーダライタ部
19…ラベル発行部(発行手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支払い金額が印字された支払い用紙に付された精算用コード情報を入力する入力手段と、
前記入力手段によって前記支払い用紙に付された前記精算用コード情報が読み取られ精算されると、前記支払い金額を受領した旨を示す受領ラベルの発行を発行する発行手段と、
を備えることを特徴とするPOSレジスタ。
【請求項2】
前記精算用コード情報は、各支払い用紙を識別する支払い用紙識別情報を含み、
前記発行手段は、支払い用紙識別情報を含む前記受領ラベルを発行することを特徴とする請求項1に記載のPOSレジスタ。
【請求項3】
前記精算用コード情報は、前記受領ラベルを発行する枚数を指定する枚数指定情報を含み、
前記発行手段は、前記精算用コード情報に含まれる前記枚数指定情報によって指定される枚数分の前記受領ラベルの発行を発行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPOSレジスタ。
【請求項4】
ガイダンスを表示する表示手段を更に備え、
前記支払い用紙は、複数の紙片に分離されるように形成され、
前記表示手段は、
前記複数の紙片の夫々に設けられている所定欄に前記発行手段によって発行された前記受領ラベルを貼付し、前記複数の紙片の1つである客用紙片以外の他の紙片を所定の投入口に投入すること案内するガイダンスを表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のPOSレジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−93973(P2012−93973A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241027(P2010−241027)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】