説明

SQL作成装置、SQL作成方法、及びSQL作成プログラム

【課題】
ユーザが簡易にコーディングを行うことを可能にするSQL作成装置を提供することである。
【解決手段】
実施形態のSQL作成装置は、帳票データを記憶する記憶部と、帳票データに基づいて帳票画面を表示する表示部と、帳票画面上の項目、及び演算子を選択する選択部と、選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、帳票画面上に演算子を表示する演算子表示指示部と、選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成するSQL作成部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、SQL作成装置、SQL作成方法、及びSQL作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、統計システムの集計機能などにおいて、データベースに格納されたデータテーブルやコンピュータ上の表に記載された各項目の値において、加算、減算、除算、もしくは乗算などの計算を行い、計算値を出力する機能が必要とされる。
【0003】
このような集計機能は、作成者が、あらかじめ定義された計算式を参照しながら、SQL(リレーショナルデータベースの操作を行うためのコンピュータ言語)などによってコーディング(プログラムの作成)を行うことによって作成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−99321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザが簡易にコーディングを行うことを可能にするSQL作成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のSQL作成装置は、帳票データを記憶する記憶部と、帳票データに基づいて帳票画面を表示する表示部と、帳票画面上の項目、及び演算子を選択する選択部と、選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、帳票画面上に演算子を表示する演算子表示指示部と、選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成するSQL作成部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態のSQL作成装置の全体構成の一例を示す図。
【図2】第1の実施形態のSQL作成装置の動作の一例を示すフローチャート。
【図3】第1の実施形態のSQL作成装置の帳票データテーブルの一例を示す図。
【図4】第1の実施形態のSQL作成装置の帳票管理データテーブルの一例を示す図。
【図5】第1の実施形態のSQL作成装置の計算式作成画面の一例を示す図。
【図6】第1の実施形態のSQL作成装置の計算式作成処理の一例を示すフローチャート。
【図7】第1の実施形態のSQL作成装置の計算式作成処理の一例を示すフローチャート。
【図8】第1の実施形態のSQL作成装置の表示部の一例を示す図。
【図9】第1の実施形態のSQL作成装置の表示部の一例を示す図。
【図10】第1の実施形態のSQL作成装置の表示部の一例を示す図。
【図11】第1の実施形態のSQL作成装置の表示部の一例を示す図。
【図12】第1の実施形態のSQL作成装置の計算式データテーブルの一例を示す図。
【図13】第1の実施形態のSQL出力結果の一例を示す図。
【図14】第2の実施形態の計算式作成画面の一例を示す図。
【図15】第2の実施形態のSQL作成装置の計算式作成処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態のSQL作成装置について図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1を参照して、第1の実施形態のSQL作成装置10の全体構成について説明する。なお、同一の機能をもつ構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
【0010】
本実施形態では、当該SQL作成装置10を、統計システムにおける集計機能のためのSQLを作成する際に用いる場合を例として説明する。
【0011】
図1に示すように、本実施形態のSQL作成装置10は、入力部20と、表示部30と、SQL変換部40と、制御部50と、計算式作成部60と、記憶装置70とを備える。
【0012】
入力部20と表示部30は、SQL作成装置10のユーザインターフェース手段として機能する。すなわち、ユーザが入力部20を操作することによって、表示部30に表示された帳票画面を用いて計算式の作成を行う。帳票画面については後述する。入力部20は例えばマウス、キーボード、表示部30と一体化したタッチパネルなどであり、表示部30は例えば液晶ディスプレイである。
制御部50は、入力部20と、表示部30と、SQL変換部40と、計算式作成部60と、記憶装置70の動作を制御する。
【0013】
計算式作成部60は、図形処理部61と、計算式処理部62とを備え、入力部20から入力された情報に基づいて後述する計算式作成処理を行う。図形処理部61は、入力部20から入力された情報に基づいて表示部30に図形を表示する。計算式処理部62は、入力部20によって選択された帳票画面のセルや表示部30に表示された図形に基づいて計算式の作成を行う。
【0014】
SQL変換部40は、計算式作成部60によって作成された計算式をSQLに変換する機能を有する。
【0015】
記憶装置70は例えばハードディスクドライブ(HDD)であり制御部50及び計算式作成部60と接続される。記憶装置70は、帳票データテーブル71と、帳票管理データテーブル72と、計算式データテーブル73とを有する。
【0016】
帳票データテーブル71は、計算対象の帳票データがあらかじめ格納されている。すなわち、帳票画面とは帳票データテーブル71を表示部30に表示する画面である。なお、計算式作成処理を行うごとに対象の帳票データを帳票データテーブル71に格納して処理を行っても良い。
【0017】
帳票管理データテーブル72は、帳票データテーブル71に格納されたデータの管理情報(以下、帳票管理データという)が格納されている。帳票管理データは、帳票データテーブル71のセル番号やセルの名称などである。この帳票データテーブル71及び帳票管理データテーブル72を用いて後述する計算式の作成が行われる。すなわち、帳票データテーブル71の所定のセルを選択すると、この帳票管理データテーブル72に基づいて、計算式が作成される。なお、帳票データテーブル71のみに基づいて計算式を作成することも可能である。
【0018】
ここで、図2乃至図12を参照して、本実施形態のSQL作成装置10の動作について説明する。なお、具体的には、一例として田植機利用概略作付面積のうちの中成苗の概略作付面積を集計する場合のSQL作成装置10の動作を説明する。
【0019】
なお、本実施形態では、集計機能作成のための計算式(集計式)はあらかじめ用意されていることを想定している。SQL作成装置10は、表示部30に表示された計算対象の帳票データを表示する帳票画面上に、選択された計算式の対象のセルや演算子を表示する。SQL作成装置10が作成した計算式は、SQLに変換される。
【0020】
図2は、本実施形態のSQL作成装置10の動作を示すフローチャートである。
【0021】
本実施形態のSQL作成装置10の入力部20をユーザが操作し、計算対象の帳票データのテーブル名を選択すると、選択された帳票データテーブル71が制御部50によって読み込まれ、表示部30に表示される。(ステップS1)。
【0022】
図3に、ステップS1で表示される帳票データテーブル71の一例を示す。この一例では、水稲の作柄概況に関するデータを用いて処理を行なうものとする。図3は水稲作柄概況データテーブル71である。図3に示すように、水稲作柄概況データテーブル71は、A行に青刈り含み作付面積、B行に田植機利用計、C行に田植機利用計うち稚苗、D行に田植機利用計うち中成苗、E行に及び直まき栽培が格納される。また、1列目に概略作付面積(ha)、2列目に面積割合(%)、及び3列目に対年差を備える。例えば、青刈り含み作付面積の面積割合(%)で示されるセルの番号を「A1」とする。
【0023】
なお、図3に示した水稲作柄概況データテーブル71の各セルは、格納されるデータの定義が表示されている。Zの数格納される数値の桁を示し、9は格納される数値が0である場合に0を表示することを示している。「−」は〜〜を示している。
【0024】
制御部50は、ステップS1で入力された帳票データテーブル71の名称に基づいて、記憶装置70から帳票データテーブル71に関する帳票管理データテーブル72を検索する(ステップS2)。図4に帳票管理データテーブル72の一例を示す。
【0025】
図4に示したように、帳票管理データテーブル72は、テーブルNo91と、セル番号92、帳票名93、セル名94、計算式テーブル名95のカラムを備える。テーブルNo91のカラムは帳票管理データテーブル72に登録された順が格納されている。セル番号92のカラムは帳票データテーブル71のセル番号が格納されている。帳票名93のカラムは、帳票データテーブル71の名称が格納されている。セル名94のカラムは、帳票データテーブル71の各セルの名称が格納されている。計算式テーブル名95のカラムは、計算式テーブル73の名称が格納されている。制御部50は、SQL作成装置10が作成した計算式を、この計算式テーブル名95に基づく計算式データテーブル73に格納する。
【0026】
帳票管理データテーブル72が検索されると、制御部50は、図5に示す計算式作成処理画面200を表示部30に表示する(ステップS3)。
【0027】
図5に示すように、計算式作成処理画面200は、計算対象の帳票を読み込むための「作成ボタン」201と、計算式作成のための「演算子ボタン」202と、作成された計算式を表示する「計算式欄」210と、計算式欄208に表示された計算式テーブルに記憶するための「OKボタン」211とを有する。
【0028】
「演算子ボタン」202としては、+ボタン203、−ボタン204、×ボタン205、÷ボタン206、=ボタン207が表示されている。+ボタン203、−ボタン204、×ボタン205、÷ボタン206、及び=ボタン207は、それぞれ「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」の演算子を表す。
【0029】
続いて、ユーザは、表示部30に表示された水稲作柄概況データテーブル71と計算式作成処理画面200を用いて計算式を作成する(ステップS4)。
【0030】
図2のステップS4における計算式作成処理について、図6乃至図11を参照して説明する。なお、ここで作成する計算式は、「[青刈り含み作付面積_面積割合]×[田植機利用計_概略作付面積]+[青刈り含み作付面積_概略作付面積]」である。計算結果は[うち中成苗_概略作付面積]セルに格納される。この計算式はあらかじめ用意されている。なお、計算式の各項は帳票データテーブル71の[列のセル名_行のセル名]という規則に沿って記載している。
【0031】
図6乃至図7は、本実施形態計算式作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0032】
まず、図2のステップS1によって読み込まれた帳票データテーブル71において、ユーザが入力部20を操作して、制御部50に第1の項として計算対象のセルを入力する(ステップS10)。すなわち、ユーザが入力部20を操作して、計算対象のセルを選択する。なお、ここでは、帳票データテーブル71のセル番号がA2のセルが選択されたとする。
【0033】
制御部50が計算対象のセルを入力されると、計算式作成部60の図形処理部61は、選択されたセル上に計算開始のシンボル(以下、始点シンボルという)である「Start」という図形を表示する(ステップS20)。
【0034】
すると、計算式処理部62は、選択されたセルのセル番号に基づいて、帳票管理データテーブル72を検索し、セル番号が一致する帳票管理データのセル名を計算式作成画面200の計算式欄208に表示する(ステップS30)。表示されるセル名は、帳票データテーブル71から選択されたセルの番号に基づいて、制御部50によって帳票管理データテーブル72から検索される。すなわち、計算式処理部62は、帳票管理データテーブル72においてセル番号92が「A2」である帳票管理データのセル名94を表示する。なお、このとき、対象の帳票名93も表示するようにしても良い。
【0035】
図8にステップS30における表示部30の一例を示す。表示部30には、帳票画面31と計算式作成画面200とが表示されている。図8の計算式欄208には[帳票名].[選択したセル名]が表示されている。
【0036】
続いて、ユーザが入力部20を操作して、制御部50に演算子を入力する(ステップS40)。すなわち、ユーザが入力部20を操作して計算式作成画面200の演算子ボタン202から1つを選択する。ここでは×ボタン205が選択される。
【0037】
演算子ボタン202から1つが選択されると、計算式処理部62は、選択された演算子ボタン202に対応する演算子を計算式欄208に表示する(ステップS50)。図9にステップS50における表示部30の一例を示す。
【0038】
さらに、ユーザが入力部20を操作して、制御部50に計算対象のセルを入力する(ステップS60)。すなわち、ユーザが入力部20を操作し、計算対象のセルを選択する。ここでは、ユーザは帳票画面31のセル番号B1のセルを選択する。
【0039】
ステップS60でセルが選択されると、図形処理部61は、選択されたセル上に、ステップS40で選択した演算子のシンボルを表示する(ステップS70)。このとき表示される演算子はステップS20で表示された始点シンボルからの矢印とつながっている。この矢印のつながりと方向が計算式における計算の順序を視覚的に示す。
【0040】
また、図形処理部61は、計算結果を出力可能であることを示すシンボルである「Result」図形を表示する(ステップS80)。このとき図形処理部61によって表示される「Result」図形は、ステップS70で表示された演算子図形からの矢印とつながっている。なお、本実施形態では「Result」図形を演算子図形の近辺に表示しているが、表示場所はこれに限らない。
【0041】
続いて、計算式処理部62は、ステップS60で選択されたセルの番号に基づいて帳票管理データテーブル72からセル名94を検索し、計算式作成画面200の計算式欄208に表示する(ステップS90)。図10にステップS90における表示部30の一例を示す。
【0042】
続いて、ユーザが入力部20を操作して、ステップS80で表示された「Result」図形を選択する(ステップS100)。すると、選択された「Result」上に始点シンボルが表示される(ステップS120)。
【0043】
ここで、計算式の入力が完了していない場合(ステップS120がNo)、図6にステップS40に戻り、処理を繰り返す。
【0044】
計算式の入力が完了した場合(ステップS120がYes)、ユーザは入力部20を操作して制御部50に「=」を入力する(ステップS130)。すなわち、ユーザは入力部20を操作して、計算式作成処理画面200の=ボタン207を選択する。すると、計算式処理部62は「=」を計算式欄208に表示する(ステップS140)。
【0045】
その後、ユーザは、入力部20を操作して、計算結果を格納するためのセル(以下計算結果格納セルという)を選択する(ステップS150)。ここでは、計算結果格納セルとして[作況指数_合計]セルを選択する。図形処理部61は、選択された計算結果格納セル上に「=」図形を表示すると共に、ステップS120で表示された始点シンボルとこの「=」図形とをつなぐ矢印を表示する(ステップS160)。このとき表示される矢印の向きは始点シンボルから「=」図形に向かっている。
【0046】
計算式処理部62は計算結果格納セル名を計算式欄208の「=」の次に表示する(ステップS170)。ここで、ユーザは入力部20を操作して、計算式作成画面200のOKボタン209を選択する(ステップS180)。OKボタンが選択されると、計算式作成部60は、計算式欄208に表示された計算式を計算式データテーブル73に記憶させ(ステップS190)、処理を終了する。図11にステップS170における表示部30の一例を示す。
【0047】
なお、図形処理部61が、演算子を表示部30に表示された帳票画面31上に表示するとは、図形処理部61が演算子を表示するように制御部50に指示することである。すなわち、図形処理部61は、演算子表示指示部として機能する。
【0048】
また、計算式処理部62が計算式作成画面200に計算式を表示するとは、計算式処理部62が選択された項目もしくは演算子に基づいた計算式を計算式欄208に表示するように制御部50に指示することである。すなわち、計算式処理部62は計算式表示指示部として機能する。
【0049】
図12に、計算式データテーブル73の一例を示す。図12に示すように、本実施形態の計算式データテーブル73は、テーブルNo91と、計算式テーブル名95と、帳票名93と、セル番号92と、計算式101のカラムを備える。計算式101のカラムには、計算式作成部60によって、図7のステップS190において計算式欄208に表示された計算式が記憶される。
【0050】
計算式作成処理が終了すると、本実施形態のSQL変換部40は、計算式作成処理画面200を通じて作成された計算式をSQL出力する(図2のステップS5)。すなわち、SQL変換部40は、計算式に基づいてSQLを作成する。このSQL出力とは、図13に示すように、例えばSQL変換部40が演算子などに基づいて対象の計算式を分析し、分析結果に基づいてSQLのSELECT文やFROM文などとして出力することを指す。
【0051】
SQL変換部40によるSQL出力は、計算式作成画面200にSQLボタンを配置し、SQLボタンがクリックされた場合に行われるようにしても良い。
【0052】
上述のように本実施形態によれば、帳票画面上に図形を描画するとSQL出力が可能となるため、SQLの知識がないユーザでも効率よくSQLを作成することが可能となる。したがって、統計システムにおいて帳票画面を用いて集計を行う集計機能開発などにおいて、作業の効率化が期待できる。また、本実施形態のSQL作成装置10は計算式を図形で描画するため、図形を使わない従来のものに比べて可読性が高い。
【0053】
(第2の実施形態)
第2の実施形態におけるSQL作成装置について図面を参照して説明する。なお、第2の実施形態におけるSQL作成装置の構成は第1の実施形態と同一であり、説明は省略する。また、本実施形態における計算対象の帳票は複数であるとする。
【0054】
図14に、第2の実施形態における計算式作成画面250の一例を示す。計算式作成画面250は、図5に示した計算式作成画面200に、SUM208及びボタンAVGボタン211を追加している。
【0055】
SUMボタン210は、複数の帳票データテーブルから、選択したセルと同じセル番号のセルに格納された値の合計値を算出するための演算子である。
【0056】
AVGボタン211は、複数の帳票データテーブルから、選択したセルと同じセル番号のセルに格納された値の平均値を算出するための演算子である。
【0057】
図15乃至図16を参照して、本実施形態におけるSUMボタン210及びAVGボタン211を用いて計算式を作成する場合の計算式作成処理について説明する。また、計算対象の帳票は図3の帳票データテーブル71とする。
【0058】
図15は、本実施形態における計算式作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0059】
まず、ユーザが入力部20を用いて演算子ボタン202から「SUMボタン210」もしくは「AVGボタン211」を選択する(ステップS310)。ここでは、SUMボタン210を選択したとする。
【0060】
選択した演算子が計算式処理部62によって計算式欄208に表示される(ステップS320)。ここでは「SUM()」と表示される。続いて、ユーザは入力部20を用いて、帳票データテーブル71から計算対象のセルを選択する(ステップS330)。すると、図形処理部61によって、選択されたセル上に「SUM」図形が表示される(ステップS340)。また、計算式処理部62は、選択されたセルのセル番号に基づいて、帳票管理データテーブル72を検索し、セル番号が一致する帳票管理データのセル名を計算式作成画面計算式欄208に表示する(ステップS350)。ここではセル番号がA1のセルを選択したとする。したがって、計算式欄208にはSUM(青刈り含み作付面積_概略作付面積)と表示される。
【0061】
続いて、計算式処理部62は、帳票画面上に帳票データ指定欄212を表示する(ステップS360)。ユーザは、入力部20を用いて帳票データ指定欄212に帳票データ指定情報を入力する(ステップS370)。帳票データ指定情報は、複数の帳票を指定するための条件であり、例えば帳票が年代別に作成されている場合、年数の範囲を入力する。
【0062】
集計情報が入力されると、図形処理部61によってステップS340で表示された図形と矢印でつながったResult図形が表示される(ステップS380)。表示されたResult図形を入力部20によって選択すると(ステップS390)、Result図形上に始点シンボルが表示される(ステップS400)。その後、図7のステップS130から処理を行い、SUMボタンもしくはAVEボタンによる計算式作成処理を終了する。
【0063】
上述したように、本実施形態のSQL作成装置によると、帳票画面上に図形を描画することによって、複数の帳票データテーブル71を用いるSQL出力が可能となる。
【0064】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態はあくまでも例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
10…SQL作成装置、20…入力部、30…表示部、40…SQL変換部、50…制御部、60…計算式作成部、70…記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帳票データを記憶する記憶部と、
前記帳票データに基づいて帳票画面を表示する表示部と、
前記帳票画面上の項目、及び演算子を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、前記帳票画面上に前記演算子を表示する演算子表示指示部と、
前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成するSQL作成部を備えるSQL作成装置。
【請求項2】
前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、前記項目を演算するための計算式を表示する計算式表示指示部を備え、
前記SQL作成部は前記計算式をSQLに変換する請求項1に記載のSQL作成装置。
【請求項3】
帳票データを記憶する記憶部と、前記帳票データに基づいて帳票画面を表示する表示部と、前記帳票画面上の項目、及び演算子を選択する選択部と、前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、前記帳票画面上に前記演算子を表示する演算子表示指示部と、前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成するSQL作成部を備えるSQL作成装置のSQL作成方法であって、
前記表示部が前記帳票データに基づいて帳票画面を表示するステップと、
前記演算子表示指示部が選択された前記帳票画面の項目及び演算子に基づいて、前記帳票画面上に前記演算子を表示するステップと、
前記SQL作成部が前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成するステップと、
を備えるSQL作成方法。
【請求項4】
帳票データを記憶する記憶部と、前記帳票データに基づいて帳票画面を表示する表示部と、前記帳票画面上の項目、及び演算子を選択する選択部と、前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、前記帳票画面上に前記演算子を示す図形を表示する図形処理部と、前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成するSQL作成部を備えるSQL作成装置のコンピュータによって実行されるSQL作成処理プログラムであって、
前記コンピュータに
前記帳票データに基づいて帳票画面を表示する機能と、
選択された前記帳票画面の項目及び演算子に基づいて、前記帳票画面上に前記演算子を表示する機能と、
前記選択部によって選択された項目及び演算子に基づいて、SQLを作成する機能と、
を実行させるためのSQL作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−77095(P2013−77095A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215734(P2011−215734)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】