説明

X線撮影装置

【課題】 画像表示情報のメモリーキーへの登録を容易に実行することが可能なX線撮影装置を提供する。
【解決手段】 メモリーキー用記憶部71は、表示部17に表示されるべき画像の回転角度と、コリメータ23の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報をメモリーキー52、53、55、56に関連づけて記憶する。アナトミカルプログラム記憶部72は、アナトミカルプログラムを記憶する。関連情報記憶部73は、メモリーキー用記憶部71に記憶された画像表示情報とアナトミカルプログラム記憶部72に記憶されたアナトミカルプログラムとを関連づけて記憶する。画像表示情報登録部74は、アナトミカルプログラムが呼び出されたときに、このアナトミカルプログラムと関連づけて記憶された画像表示情報を、メモリーキー52、53、55、56に対応させて登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、X線管とX線検出部とを支持するC型アームを備えたX線撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、外科において手術を行うときには、外科用X線装置と呼称されるX線撮影装置が使用されている。このX線撮影装置は、オペレータがC型アームを移動させて、手術中の患部の透視像を撮影するものである。
【0003】
このようなX線撮影装置においては、特許文献1および特許文献2に記載されたように、アナトミカルプログラム(解剖学的撮影条件)として記憶された撮影条件が呼び出され、設定される。しかる後、術者(医師)が手術を行いやすいように、措置の操作者(オペレータ)が画像の角度や撮影領域を調整している。そして、同様の撮影動作を容易に繰り返せるように、このときの画像の角度や撮影領域を示す画像表示情報を、メモリーキーに登録するようにしている。
【0004】
特許文献3には、撮影部位を登録する撮影部位ボタンや撮影技法を登録する撮影技法ボタンを設け、これらのボタンを利用することにより、容易に撮影を行うことができるX線透視撮影装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−275230号公報
【特許文献2】特開2008−125981号公報
【特許文献3】特開2002−224096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像表示情報をメモリーキーに登録する操作は、撮影を行うたびに実行する必要がある。このため、撮影毎に、煩雑な登録作業を行わなければならないという問題がある。
【0007】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、画像の角度や撮影領域を示す画像表示情報のメモリーキーへの登録を容易に実行することが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、X線管と、前記X線管から照射されるX線の照射領域を制限してX線照射野を形成するコリメータと、前記X線管から照射され被検体を通過したX線を検出するX線検出部と、円弧状の形状を有し前記X線管と前記X線検出部とを支持するC型アームと、前記X線検出部により検出したX線に基づいてX線画像を表示する表示部と、を備えたX線撮影装置において、メモリーキーを備えた操作パネルと、前記メモリーキーを操作したときの、前記表示部に表示されるべき画像の回転角度と、前記コリメータの回転角度位置と、前記コリメータの開き量とから成る画像表示情報を、当該メモリーキーに関連づけて記憶するメモリーキー用記憶部と、アナトミカルプログラムを記憶するアナトミカルプログラム記憶部と、前記メモリーキー用記憶部に記憶された画像表示情報と前記アナトミカルプログラム記憶部に記憶されたアナトミカルプログラムとを関連づけて記憶する関連情報記憶部と、前記アナトミカルプログラムが呼び出されたときに、当該アナトミカルプログラムと関連づけて記憶された画像表示情報を、前記メモリーキーが操作さされたときに選択されるべき画像表示情報として、前記メモリーキーに対応させて登録する画像表示情報登録部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画像表示情報における前記表示部に表示されるべき画像の回転角度は、前記X線検出部によるX線の検出角度である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記メモリーキーを備えた操作パネルは、前記C型アームに対して装置本体の両側に一対配設されており、前記画像表示情報登録部は、前記一対の操作パネルにおける対応するメモリーキーに、操作パネルの位置に対応する画像表示情報を登録する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記メモリーキーを備えた操作パネルは、前記C型アームに対して装置本体の両側に移動可能に配設されており、前記画像表示情報登録部は、操作パネルがどちら側に配置されているかの情報に関連づけて、前記メモリーキーに対応する画像表示情報を登録する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、画像の角度や撮影領域を示す画像表示情報のメモリーキーへの登録を、アナトミカルプログラムの選択に対応させて容易に実行することが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、X線検出部を回転させることにより、画像を回転させることが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、C型アームに対して装置本体の両側に配設された一対の操作パネルのメモリーキーに、操作パネルの位置に対応した画像表示情報を登録することができることから、装置本体のどちら側から操作を行う場合であっても、メモリーキーを容易に使用することが可能となる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、C型アームに対して装置本体の両側に移動可能な操作パネルのメモリーキーに、操作パネルがどちら側に配置させているかの情報に関連づけて画像表示情報を登録することができることから、装置本体のどちら側から操作を行う場合であっても、メモリーキーを容易に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の概要図である。
【図2】コリメータ23の要部をX線管21とともに示す斜視図である。
【図3】患者41に対して手術を行うときに、この発明に係るX線撮影装置により透視を行う様子を示す説明図である。
【図4】患者41に対して手術を行うときに、この発明に係るX線撮影装置により透視を行う様子を示す説明図である。
【図5】この発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の制御系を示すブロック図である。
【図6】表示部17に表示される透視画像を示す概要図である。
【図7】この発明の第2実施形態に係るX線撮影装置における操作パネル57付近の概要図である。
【図8】この発明の第2実施形態に係るX線撮影装置の制御系を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の概要図である。
【0018】
このX線撮影装置は、外科において手術を行うときに透視を実行するためのものであり、車輪12により移動可能な装置本体11を備える。また、このX線撮影装置は、X線管21と、このX線管21から照射されるX線の照射領域を制限してX線照射野を形成するコリメータ23とを有するX線照射部と、X線管21から照射され被検体である患者を通過したX線を検出して映像化するイメージインテンシファイア(I.I.)32と、イメージインテンシファイア32で映像化された画像を撮影するカメラ33からなるX線検出部と、これらのX線照射部とX線検出部を支持するC型アーム13を備える。
【0019】
C型アーム13は、円弧状の形状を有し、X線照射部とX線検出部とを支持している。このC型アーム13は、アーム支持部14に対してスライド可能に支持されている。また、アーム支持部14は、装置本体11に対して水平方向および上下方向に移動可能に支持されている。このC型アームの移動は、オペレータが図示を省略したハンドルを把持して移動させることにより実行される。
【0020】
コリメータ23は、後述するコリメータ回転モータ82の駆動により、C型アーム13に対して、X線管21からイメージインテンシファイア32に至るX線の軸線を中心に回転する。また、カメラ33も、後述するカメラ回転モータ83の駆動により、C型アーム13に対して、X線管21からイメージインテンシファイア32に至るX線の軸線を中心に回転する。
【0021】
また、このX線撮影装置は、X線検出部により検出したX線に基づいてX線画像を表示するLCD等の表示部17と、収納式のキーボード等から成る入力部16とを備えたモニター部15を備える。このモニター部15は、車輪18の作用により移動可能となっている。
【0022】
図2は、コリメータ23の要部をX線管21とともに示す斜視図である。
【0023】
このコリメータ23は、各々、独立して往復移動可能な4枚のコリメータリーフ24を備える。これらのコリメータリーフ24の位置に基づいて、コリメータ23の開き量が決定され、これらのコリメータリーフ24の作用により、X線管21から患者に照射されるX線の領域である視野Eが規定される。
【0024】
図3および図4は、患者41に対して手術を行うときに、この発明に係るX線撮影装置により透視を行う様子を示す説明図である。この実施形態においては、患者41の膝に対して手術を行う場合を示している。
【0025】
手術に伴って透視を行う場合には、患者41は手術台19上で仰臥位となる。医師42は手術対象の患者41の膝に最も近い位置で手術を行う。手術台19における医師42とは逆側の位置には、補助者43が配置される。X線撮影装置の装置本体11およびC型アーム13は、医師42および補助者43の邪魔にならない位置に配置される。そして、オペレータ44も、医師42および補助者43の邪魔にならない位置で、X線撮影装置の操作を行う。
【0026】
図3および図4に示すように、手術の状況によっては、患者41に対して医師42と補助者43の位置が逆となり、これに対応してX線撮影装置の配置も逆となる場合がある。このときには、オペレータ44の装置本体11に対する走査位置が逆となる。このため、装置本体11には、一対の操作パネル51、54が配設されており、これら一対の操作パネル51、54は、C型アーム13に対して装置本体11の両側となる位置に配設されている。そして、操作パネル51には一対のメモリーキー52、53が、また、操作パネル54には一対のメモリーキー55、56が配設されている。
【0027】
図5は、この発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の制御系を示すブロック図である。
【0028】
このX線撮影装置は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM61と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM62と、論理演算を実行するCPU63とを有し、装置全体を制御する制御部60を備える。この制御部60は、ハードディスク等の外部記憶装置からなる記憶部70と接続されている。この記憶部70は、メモリーキー用記憶部71と、アナトミカルプログラム記憶部72と、関連情報記憶部73と、画像表示情報登録部74とから構成される。
【0029】
ここで、メモリーキー用記憶部71は、表示部17に表示されるべき画像の回転角度と、コリメータ23の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報をメモリーキー52、53、55、56に関連づけて記憶するためのものである。また、アナトミカルプログラム記憶部72は、アナトミカルプログラムを記憶するためのものである。また、関連情報記憶部73は、メモリーキー用記憶部71に記憶された画像表示情報とアナトミカルプログラム記憶部72に記憶されたアナトミカルプログラムとを関連づけて記憶するためのものである。さらに、画像表示情報登録部74は、アナトミカルプログラムが呼び出されたときに、このアナトミカルプログラムと関連づけて記憶された画像表示情報を、メモリーキー52、53、55、56が操作されたときに選択されるべき画像表示情報として、これらのメモリーキー52、53、55、56に対応させて登録するためのものである。
【0030】
また、この制御部60は、インターフェース81を介して、上述した入力部16と、表示部17と、コリメータ23と、カメラ33とに接続されている。また、この制御部60は、インターフェース81を介して、コリメータ23をX線管21からイメージインテンシファイア32に至るX線の軸線を中心にC型アーム13に対して回転させるためのコリメータ回転モータ82と接続されている。さらに、この制御部60は、インターフェース81を介して、カメラ33をX線管21からイメージインテンシファイア32に至るX線の軸線を中心にC型アーム13に対して回転させるためのカメラ回転モータ83と接続されている。
【0031】
以上のような構成を有するX線撮影装置を使用して、手術時に透視を行う場合には、図3に示すように、医師42が手術対象の患者41の膝に最も近い位置で手術を行い、オペレータ44は、医師42の指示を受けて、装置本体11の側方にて操作パネル51を操作する。このときには、オペレータ44が、予め、入力部16または操作パネル51等を操作して、登録されている撮影部位に対応したアナトミカルプログラムを呼び出す。このアナトミカルプログラムは、制御部60によりアナトミカルプログラム記憶部72から読み出される。そして、透視を開始する。
【0032】
図6は、表示部17に表示される透視画像を示す概要図である。
【0033】
X線撮影装置が図3に示す状態で配置された場合には、X線透視画像は図6(a)に示すように傾斜しており、また、患部以外の領域も表示されている。この状態では、医師42が患部の画像を確認しにくいことから、オペレータ44が操作パネル51を操作することにより、画像を回転させるとともに、X線照視野を調整する。このときには、操作パネル51が操作されることにより、コリメータ回転モータ82の駆動によりコリメータ23全体が回転するとともに、カメラ回転モータ83の駆動によりカメラ33が回転する。また、コリメータ23におけるコリメータリーフ24が移動する。
【0034】
この状態において、オペレータ44が操作パネル51におけるメモリーキー52を長押しすると、このときのコリメータ23の回転角度位置と、カメラ33の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報が、メモリーキー52に関連づけて、メモリーキー用記憶部71に記憶される。また、これと並行して、メモリーキー用記憶部71に記憶された画像表示情報とアナトミカルプログラム記憶部72に記憶されたアナトミカルプログラムとが関連づけられ、関連情報記憶部73に記憶される。
【0035】
手術を行う場合には、患部を互いに直交する二方向から透視することが多い。この場合には、オペレータ44の操作により、C型アーム13を90度回転させる。そして、この状態で透視を行ったときに、オペレータ44が操作パネル51におけるメモリーキー53を長押しすると、このときのコリメータ23の回転角度位置と、カメラ33の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報が、メモリーキー53に関連づけて、メモリーキー用記憶部71に記憶される。このときにも、メモリーキー用記憶部71に記憶された画像表示情報とアナトミカルプログラム記憶部72に記憶されたアナトミカルプログラムとが関連づけられ、関連情報記憶部73に記憶される。
【0036】
また、このときには、操作パネル51におけるメモリーキー52、53に対して記憶されたコリメータ23の回転角度位置と、カメラ33の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報と対応する画像表示情報が、他方の操作パネル54におけるメモリーキー55、56に対して記憶される。一般に、手術中に透視を行う場合には、図3および図4に示すように、X線撮影装置を患者41に対して対称な位置から透視を行うことが多い。このため、操作パネル51におけるメモリーキー52、53に対して登録された画像表示情報と対応する画像表示情報が、自動的に、メモリーキー用記憶部71に記憶される。
【0037】
ここで、このときに記憶される画像表示情報は、コリメータ23の回転角度位置とカメラ33の回転角度位置については、操作パネル51におけるメモリーキー52、53に対して記憶された回転角度位置とは逆側に同角度だけ回転した状態のものであり、コリメータ23の開き量については、操作パネル51におけるメモリーキー52、53に対して記憶されたものと同じ状態のものである。このときにも、メモリーキー用記憶部71に記憶された画像表示情報とアナトミカルプログラム記憶部72に記憶されたアナトミカルプログラムとが関連づけられ、関連情報記憶部73に記憶される。
【0038】
この状態において手術が終了し、その次に膝の手術が行われる場合において、オペレータ44が先に画像表示情報を関連づけて登録したアナトミカルプログラムを呼びだした場合には、関連情報記憶部73に記憶した情報に基づいて、操作パネル51におけるメモリーキー52、53に対して記憶されたコリメータ23の回転角度位置と、カメラ33の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報と、操作パネル54におけるメモリーキー55、56に対して記憶されたコリメータ23の回転角度位置と、カメラ33の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とから成る画像表示情報とが呼び出される。そして、画像表示情報登録部74により、各メモリーキー52、53、55、56に対応する画像表示情報が、各メモリーキー52、53、55、56に登録される。
【0039】
次の手術を実行するときには、各メモリーキー52、53、55、56を押すことにより、コリメータ23の回転角度位置と、カメラ33の回転角度位置と、コリメータ23の開き量とが、予め設定された値にとなるように自動的に調整される。このため、オペレータ44が、毎回、メモリーキー52、53、55、56の登録作業を行う必要がないことから、撮影効率を向上させることが可能となる。
【0040】
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図7は、この発明の第2実施形態に係るX線撮影装置における操作パネル57付近の概要図である。また、図8は、この発明の第2実施形態に係るX線撮影装置の制御系を示すブロック図である。
【0041】
上述した実施形態においては、C型アーム13に対して装置本体11の両側となる位置に一対の操作パネル51、54を配設し、画像表示情報登録部74は、一対の操作パネル51、54における対応するメモリーキーに、それらの操作パネル51、54の位置に対応する画像表示情報を登録している。これに対して、この第2実施形態においては、一対のメモリーキー58、59を備えた操作パネル57が、C型アーム13に対して装置本体11の両側となる位置に移動可能に配設されている。このときの操作パネル57の位置は、図8に示す操作パネル位置検出部85により検出される。そして、画像表示情報登録部74は、操作パネル位置検出部85からの操作パネル57がどちら側に配置されているかの情報に関連づけて、一対のメモリーキー58、59に対応する画像表示情報を登録する。
【0042】
この場合においては、より具体的には、操作パネル57が第1実施形態に係る操作パネル51と同じ側に配置されているときには、メモリーキー58、59に対して、操作パネル51のメモリーキー52、53に登録する画像情報と同一の画像情報を登録し、操作パネル57が第1実施形態に係る操作パネル54と同じ側に配置されているときには、メモリーキー58、59に対して、操作パネル54のメモリーキー55、56に登録する画像情報と同一の画像情報を登録する。この場合には、単一の操作パネルを使用した場合においても、一対の操作パネル51、54を使用した場合と同様の操作性を得ることが可能となる。
【0043】
なお、上述した実施形態においては、X線を検出して映像化するイメージインテンシファイア32と、イメージインテンシファイア32で映像化された画像を撮影するカメラ33からなるX線検出部を使用しているが、X線検出部としてフラットパネルディテクタを使用してもよい。この場合においては、カメラ33を回転させるかわりに、フラットパネルディテクタ全体を回転させることになる。
【0044】
また、上述した実施形態においては、コリメータ23の回転角度位置とカメラ33の回転角度位置とを変更することにより、表示部17に表示されるべき画像を回転させているが、カメラ33で撮影した画像を画像処理することにより、表示部17に表示されるべき画像を回転させる構成を採用してもよい。
【符号の説明】
【0045】
11 装置本体
13 C型アーム
15 モニター部
16 入力部
17 表示部
19 手術台
21 X線管
23 コリメータ
24 コリメータリーフ
32 イメージインテンシファイア
33 カメラ
41 患者
42 医師
43 補助者
44 オペレータ
51 操作パネル
52 メモリーキー
53 メモリーキー
54 操作パネル
55 メモリーキー
56 メモリーキー
57 操作パネル
58 メモリーキー
59 メモリーキー
60 制御部
70 記憶部
71 メモリーキー用記憶部
72 アナトミカルプログラム記憶部
73 画像表示情報登録部
73 関連情報記憶部
82 コリメータ回転モータ
83 カメラ回転モータ
85 操作パネル位置検出部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線管と、前記X線管から照射されるX線の照射領域を制限してX線照射野を形成するコリメータと、前記X線管から照射され被検体を通過したX線を検出するX線検出部と、円弧状の形状を有し前記X線管と前記X線検出部とを支持するC型アームと、前記X線検出部により検出したX線に基づいてX線画像を表示する表示部と、を備えたX線撮影装置において、
メモリーキーを備えた操作パネルと、
前記メモリーキーを操作したときの、前記表示部に表示されるべき画像の回転角度と、前記コリメータの回転角度位置と、前記コリメータの開き量とから成る画像表示情報を、当該メモリーキーに関連づけて記憶するメモリーキー用記憶部と、
アナトミカルプログラムを記憶するアナトミカルプログラム記憶部と、
前記メモリーキー用記憶部に記憶された画像表示情報と前記アナトミカルプログラム記憶部に記憶されたアナトミカルプログラムとを関連づけて記憶する関連情報記憶部と、
前記アナトミカルプログラムが呼び出されたときに、当該アナトミカルプログラムと関連づけて記憶された画像表示情報を、前記メモリーキーが操作さされたときに選択されるべき画像表示情報として、前記メモリーキーに対応させて登録する画像表示情報登録部と、
を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
【請求項2】
請求項1に記載のX線撮影装置において、
前記画像表示情報における前記表示部に表示されるべき画像の回転角度は、前記X線検出部によるX線の検出角度であるX線撮影装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のX線撮影装置において、
前記メモリーキーを備えた操作パネルは、前記C型アームに対して装置本体の両側に一対配設されており、
前記画像表示情報登録部は、前記一対の操作パネルにおける対応するメモリーキーに、操作パネルの位置に対応する画像表示情報を登録するX線撮影装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のX線撮影装置において、
前記メモリーキーを備えた操作パネルは、前記C型アームに対して装置本体の両側に移動可能に配設されており、
前記画像表示情報登録部は、操作パネルがどちら側に配置されているかの情報に関連づけて、前記メモリーキーに対応する画像表示情報を登録するX線撮影装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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