説明

改良された剛性を有する半径ベルト

半径ベルトモジュール(20)は螺旋コンベアのような大きな半径の分野に適している。モジュールは中間部(23)の長さの少なくとも一部に沿って延びる波形部(125)を有するクロスリブ(123)を含む。中間部はまた中間部の長さに沿って延びるウェブ(130)を有する。モジュールは、中間部から外方に延びる第1の複数のリンクエンド(35)と、該第1リンクエンドと反対方向に中間部から外方に延びる第2の複数のリンクエンド(94)とを有する。リンクエンドは、端部(105)により接続された1対の相隔てたリンク部材(206、209)により形成されている。クロスリブ(123)の波形部(125)は第1と第2のリンクエンドの間に延びるリーチバー部(129)を有し、リンクエンドに形成されたスロット(92、117)に隣接して配置されたボーダー部(133)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンベアベルト、さらに詳しく横旋回ロッドにより回動可能に連結されたプラスチックベルトの列で形成されたモジュールプラスチックコンベアベルトに関する。モジュールコンベアベルトは、直線走行し、湾曲経路を通り抜けることができる。曲がることができるベルトは、通常、半径又は旋回ベルトと言及されている。本発明は半径ベルトに関連している。
【背景技術】
【0002】
半径ベルトは、材料ハンドリングや食品加工のために種々の分野で使用される。長い滞留時間の加工には、螺旋コンベアが一般に使用されている。これらの分野には鋼製のモジュールベルトを使用することが知られている。しかしながら、ベルトの摩耗により鋼の焼けが生じ、食品を汚染する。また鋼製ベルトは、典型的には重く、高価であり、修理に費用がかかる。これらの問題のいくつかに対して、鋼製旋回ロッドを備えたプラスチックベルトモジュールを使用することが知られている。これらのベルトはいくつかの欠点があるが、焼き付きの問題がある。また、鋼製ロッドは、単リンクにある半径ベルトに引っ張り力が集中するのに対し、プラスチックロッドは通常、荷重をベルトの2以上の再外側リンクに分配するのに十分にフレキシブルである。したがって、ベルトをすべてプラスチック部品から形成することが好ましい。
【0003】
完全にプラスチックで作られたベルトは、前述した問題を解決するが、剛性が低い(弾性係数が低い)欠点を有し、このためにウェアストリップ(wear strips)間の距離を長くすることができない。また、プラスチックベルトの剛性の減少により半径ベルトにいくつかの問題が生じる。例えば、半径ベルトがカーブを回るとき、半径方向の圧縮力がモジュール列に作用する。これらの力はこの領域でプラスチックベルトの圧縮を引き起こす。さらに、プラスチックベルトの曲げ剛性が減少する。この減少した剛性は、螺旋機械ではよくあるように支持ストリップに大きな距離をもって載っている場合、ベルト全体の曲げ剛性に悪影響を与える。したがって、ベルトの能力に影響を与えてカーブで圧潰することがなく、改良された剛性を有する完全にプラスチック材料で作られた半径ベルトに対する要求がある。また、完全なベルト幅にわたって出来るだけ均等な剛性を有することが望ましい。これらのベルトは螺旋コンベヤに対する特定の分野や、他の非常に大きな半径の分野で利用される。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、独立請求項1によるベルトモジュールと独立請求項12によるモジュールベルトを提供することにより、前述した要求を満たしている。独立請求項22は本発明による半径ベルトを形成する方法を規定している。好ましい実施形態は従属請求項から明らかになる。
【0005】
本発明の要点は以下の通りである。
【0006】
半径ベルトモジュールはクロスリブを含む中間部を有し、クロスリブは中間部の長さの少なくとも一部に沿って延びる波形部を有する。中間部はまた中間部の長さに沿って延び、クロスリブに隣接して配置されたウェブを有する。モジュールは、中間部から外側に延び、その中に横開口を有する第1の複数のリンクエンドを有する。リンクエンドは、端部で接続された1対の相隔てたリンク部材により形成されている。リンクエンドはモジュールの上から底に形成されたスロット又は開口を有している。スロットはリンク部材の内壁により境界付けられている。モジュールはまた、第1のリンクエンドと反対方向に中間部から外方に延びる第2の複数のリンクエンドを有している。第2のリンクエンドは細長い形状を備えた横開口を有している。リンクエンドは端部で接続された1対の相隔てたリンク部材により形成されている。リンクエンドはその中に形成されたスロット又は開口を有している。スロットはリンク部材の内壁により境界付けられている。栗須リブの波形部は第1と第2リンクエンド間に延びるリーチバー部を有し、リンクエンドに形成されたスロットに隣接して配置された境界部を有している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明は図に示されているが、同一の参照符号は図全体を通して同一又は類似の部品を示す。
【0008】
【図1】本発明のエッジモジュールの斜視図。
【図2】図1のエッジモジュールの他の斜視図。
【図3】図1に示すエッジモジュールの頂部平面図。
【図4】図1に示すエッジモジュールの底部平面図。
【図5】本発明のベルトの実施形態の部品の斜視図。
【図6】本発明のベルトの実施形態の直線走行状態の斜視図
【図7】図6に示すベルトの頂部平面図。
【図8】本発明のベルトの実施形態の「圧潰」状態でカーブを回る状態を示す斜視図。
【図9】図8に示すベルトの頂部平面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1において、モジュール20は第1エッジ26からモジュール20の反対側にある第2エッジ29まで延びる中間部23を有する。中間部23は、矢印32により示されるベルト走行方向に直角な横方向に延びている。複数の第1リンクエンドが中間部23からベルト走行方向に延びている。リンクエンド35は、横方向の厚さを規定する1対の外壁38,41を有している。横旋回ロッド開口44は壁38から壁41にリンクエンド35を貫通して延びている。開口44は円形で、隣接モジュール20を接続するために旋回ロッドを受け入れる大きさである。リンクエンド35は、中間部23に接続する基端部47を有し、また端壁53を備えた先端部50を有する。第1リンクエンドは、1対の相隔てたリンク部材62と65が形成されている。リンク部材62と65は、丸みのある縁を備えた中実プラスチック部品として成形されてもよい。リンク部材62,65は相隔てた関係でほぼ平行又はある角度で配置されている。リンク部材62,65は基端部で中間部23に接続している。リンク部材62,65の第1端68,71は、リンク端35の基端部47を形成している。リンク部材62,65の第2端74,77は、先端部50に延びている。各リンク部材62,65は、外壁38,41と反対側に配置された内壁83,86(図2)を有している。先端部50は外壁53と反対側に配置された内壁89を有している。中間部23は、リンク部材の基端部に壁88(図4)を有し、ベルト走行方向に面している。内壁83,86,88及び89は、上面から底面にモジュール20を通って延びるスロット92を境としている。
【0010】
複数の第2リンクエンド94は、中間部23から第1リンクエンド35と反対方向に延びている。第1、第2リンクエンド35と94は、連続するリンクエンド間に空間99を有する。中間部23の両側のリンクエンド35と94は、リンクエンド35がリンクエンド94間の空間99に嵌入して、隣接モジュール20が挿入できるようにオフセットしている。リンクエンド94は、中間部23に接続された基端部102と、該基端部102と反対側に配置された先端部105とを有している。リンクエンド94は横方向厚さを形成する側壁108,111を有している。細長い開口114が壁108から壁111にリンクエンド94を貫通して延びている。この開示に基づいて当業者に明らかなように、開口114は、ここで詳細に示すように、ベルトがカーブを通るときに、カーブの内側でモジュール20の端が「圧潰(collapse)」し、カーブの外側でモジュール20の端が「扇形」に広がることができるように、図1,2に示すように細長くなっている。ベルトを形成するためにモジュールを旋回ロッド59(図5)により接続するとき、旋回ロッド59は円形の開口44と細長い開口114を通って延びている。図4に最良に示すように、第2リンクエンド94はスロット117をさらに含み、該スロット117は、両側のリンク部材206,209の内壁200,203により境界付けられ、また中間部23の壁213と反対側の先端部105の内壁212により境界付けられている。リンクエンド94の一つには、モジュール20の強度を増加する閉鎖された上面と底面120,121が形成されてもよい。
【0011】
図1と3に示すように、中間部23の上面95は細長いほぼ矩形の形状を有し、第1エッジ26と第2エッジ29の間に、その長さに沿ってほぼ均一な幅Wを有する。
【0012】
図2と3を参照すると、モジュール20の底に、中間部23はベルト走行方向にほぼ直角に延びるクロスリブ123により形成されている。クロスリブ123は、モジュールの一端にほぼ直線部124を有し、該直線部124はモジュール20がベルトに組み立てられたときにベルトの中央に向かう。また、反対側に波形部125を有し、ここでモジュールはベルトの側部を形成する。波形部125では、クロスリブ123は、リンクエンド35と94の間に延びるリーチバー部129を有する。中間部23はクロスリブ123上の底面から上面95に延びている。上面95はクロスリブ123より広いウェブ130により形成されている。ウェブ123は長手方向にほぼ均一な幅を有する。クロスリブ123とウェブ130の間の幅の差は、クロスリブ123の波形のために、モジュール20の中央に向かって小さくなり、モジュール209のサイドエッジ26に向かって大きくなり、リーチバー部120を形成し、曲がり(turn)の内側で圧潰する(collapsing)のための空間を提供している。
【0013】
図4を参照すると、サイドエッジ26に向かうモジュール20の一端に、クロスリブ123は連続リンク間のリーチバー部129を形成し、またクロスリブ123がスロット92の境界を形成するボーダー部133を形成している。対向するリンク部材間のクロスリブ123の厚さSとリーチバー129の厚さSは、好ましくはモジュールを通して等しいかほぼ等しい。しかしながら、この関係はある圧潰係数(collapse factor)に対してのみ可能である。非常に小さい圧潰係数に対しては、クロスリブ123の厚さを減少する必要があるかもしれない。例えば、サイドエッジ26に向かうリーチバー部129におけるクロスリブ123の厚さは、リンクエンド35,94の先端部50,105に対する空間を提供し、内側に移動して曲がりの回りに圧潰するようするために、減少してもよい。図4に示すようにモジュール20のサイドエッジ26に向かって蛇状に延びるので、厚さSはクロスリブ123の側面から側面(クロスリブ123の長手方向に垂直)に測定される。ボーダー部133のクロスリブ123の厚さSは、スロット長さL(図3)を変更することにより、増加してもよい。隣接リンク間のリーチバー部129を形成するクロスリブ123の厚さS(図4)は、曲がりの内側で圧潰するための空間の必要性により制限される。ベルトを強くするために、ボーダー部133でのクロスリブ123の厚さSは、リーチバー部129でのクロスリブ123の厚さSより大きくなるように、増加してもよい。
【0014】
ベルトの剛性は、リンク部材62,65とリンク部材206,209の配置によりさらに増加してもよい。リンクエンド35上のリンク部材65はリンクエンド94上のリンク部材206から反対側に配置されている。対向するリンク部材65,206は、ベルトをさらに強化するために、近接してクロスリブ123に接合するように、配置されている。リンク部材62がクロスリブ123に接続する点は、リンク部材23がクロスリブ123に接続する点と近接するように配置されてもよい。
【0015】
煉瓦積みベルト(bricklayed belt)300(図6)は、図5に示す要素から形成されてもよい。モジュール20は、旋回ロッド59によりモジュール31,320及び330に接続されてもよい。モジュール20のサイドエッジ26は、ベルト300のエッジを形成し、モジュール330のサイドエッジ329と整列している。モジュール330は、矢印336により示されたベルト走行方向に直角に延びる中間部333を有している。第1の複数のリンクエンド339は第1方向に延びている。第2の複数のリンクエンド342は、第1方向と反対第2方向に延びている。リンクエンド339はリンクエンド35と94に関連して前述したのと同じ方法で形成されている。リンクエンド339はリンクエンド35の間の空間99に嵌入している。
【0016】
モジュール310は、サイドエッジ313と、ベルト300の中央に向かって反対側エッジ316とを有している。図示するように、中間部314の上面はクロスリブ319よりも広いウェブ317が形成されている。第1の複数のリンクエンド315と第2のリンクエンド318は中間部314から反対方向に延びている。第1と第2のリンクエンド315と318は、リンクエンド35と94に関連して前述した方法で形成されている。
【0017】
モジュール320は、サイドエッジ323と、ベルト300の中央に向かって配置された反対側エッジ326とを有している。図示するように、中間部324の上面は、クロスリブ328よりも広いウェブ327が形成されている。第1の複数のリンクエンド325と第2の複数のリンクエンド366は中間部324から反対方向に延びている。第1と第2の複数のリンクエンド325と366はリンクエンド35と94に関連して前述した方法で形成されている。
【0018】
4つのモジュールのリンクエンドが嵌入され、旋回ロッド開口が横方向に一致した後、一致した開口を通して旋回ロッド59を挿入することにより、ベルト300を組み立ててもよい。図示するように、旋回ロッド59は、細長いほぼ円柱状の本体60を有し、第1端64に頭61と保持リング63を備えている。円柱状本体60は、第2端で終わっている。この開示に基づいて当業者に明らかであるが、モジュールを接続するのに他の旋回ロッドも使用してもよい。図示された旋回ロッド59はベルト300の一側から挿入し、また取り外すことができる。保持リング63は旋回ロッド59がモジュールから軸方向に滑り出るのを防止し、互いにモジュールを保持し、ベルト300を形成している。
【0019】
図6と7を見ると、ベルト300は直線走行状態で示され、モジュールは各サイドエッジの上で等間隔に配置されている。各モジュールのリンクエンドは隣接モジュールのリンクエンド間の空間に配置され、横旋回ロッド開口は一致していて旋回ロッド59を受け入れている。モジュールは旋回ロッド59により接続することができ、スプロケット(不図示)に係合することができる。図示するように、ベルト300の両側のサイドエッジにおいて、ベルトのサイドエッジに配置されたリンクエンドは、ベルトが直線走行状態にあるときに、ベルト300のサイドエッジにある隣接モジュールの開口に深く進入する必要はない。
【0020】
図8と9を見ると、ベルト300はカーブを通り抜ける際に「圧潰(collapsed)」状態に示されている。図の右手側に、モジュールは、曲がりの内側を回るように圧潰している。図9に示すように、カーブの内側に相当するモジュールの縁にあるリンクエンドは圧潰し、隣接リンクエンド間の開口にできるだけ深く延びている。リンクエンドができるだけ深く隣接空間に延びるために、クロスリブ123はサイドエッジで波形にされている。図8の左に示すように、モジュールの反対側の縁は“扇型”に広がって、隣接モジュールのリンクエンド間に最大距離がある。
【0021】
本発明はある実施形態に関連した説明したが、本発明の範囲を前述した特定の形態に限定する意図はないが、これに反し、添付請求の範囲で気体された本発明の範囲に含まれるような変更や修正、均等物を包含することを意図している。
【符号の説明】
【0022】
123、328; クロスリブ
23、314、324、333; 中間部
125; 波形部
130、317、327; ウェブ
44; 横開口
35、315、325、339; 第1リンクエンド
62、65; リンク部材
50; 端部
92; スロット
94、318、342、366; 第2リンクエンド
206、209; リンク部材
105; 端部
117; スロット
129; リーチバー部
133; ボーダー部
20、310、320、330; ベルトモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロスリブ(123、328)を含む中間部(23、314、324、333)を有し、該クロスリブは中間部の長さの少なくとも一部に沿って延びる波形部(125)を有し、中間部(23、314、324、333)は該中間部の長さに沿って延び、クロスリブ(123;328)に隣接するウェブ(130、317、327)を有し、
前記中間部(23、314、324、333)から外方に延び、そこに形成された横開口(44)を有する複数の第1リンクエンド(35、315、325、339)を有し、該リンクエンド(35、315、325、339)は1対の相隔てたリンク部材(62、65)を有し、また該リンク部材に接続する端部(50)を有し、該リンクエンド(35、315、325、339)はそこに形成されたスロット(92)を有し、
前記第1リンクエンド(35、315、325、339)と反対方向に前記中間部(23、314、324、333)から外方に延びる複数の第2リンクエンド(94、318、342、366)を有し、該第2リンクエンド(94、318、342、366)はそこに形成された細長形状を備えた横開口(114)を有し、該リンクエンド(94、318、342、366)は1対の相隔てたリンク部材(206、209)を有し、該リンク部材(206、209)に接続する端部(105)を有し、該リンクエンド(94、318、342、366)はそこに形成されたスロット(117)を有し、
前記クロスリブ(123;328)は、第1(35、315、325、339)と第2(94、318、342、366)のリンクエンドの間に延びるリーチバー部(129)を有し、前記リンクエンド(35、94、315、325、339、342、366)に形成されたスロット(92、117)に隣接して配置されたボーダー部(133)を有するベルトモジュール(20、310、320、330)。
【請求項2】
前記スロット(92、117)は、前記リンクエンド(35、94、315、325、339、342、366)の上面(95)から、前記リンクエンド(35、94、315、325、339、342、366)の底面まで延びる開口からなる請求項1に記載のベルトモジュール。
【請求項3】
前記クロスリブ(123;328)はほぼ直線部(124)を含む請求項1又は2に記載のベルトモジュール。
【請求項4】
前記ほぼ直線部(124)は、前記モジュール(20、310、320、330)が差し込まれたときに、ベルト(300)の中央に向かって配置されている請求項3に記載のベルトモジュール。
【請求項5】
前記複数の第1リンクエンド(35、315、325、339)の少なくとも1つのリンク部材(62、65)は、前記複数の第2リンクエンド(94、318、342、366)の少なくとも1つのリンク部材(206、209)が前記中間部(23、314、324、333)と接続する場所に近接して、前記中間部(23、314、324、333)と接続している請求項1から4のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項6】
前記クロスリブ(123;328)のボーダー部(133)は、前記リーチバー部(129)の厚さ(S)よりも大きな厚さ(S)を有する請求項1から5のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項7】
対向する前記リンク部材(35、94、315、318、325、339、342、366)間の前記クロスリブ(123;328)の厚さ(S)はほぼ等しい請求項1から6のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項8】
対向する前記リンク部材(35、94、315、318、325、339、342、366)間の前記クロスリブ(123;328)の厚さ(S)はベルトエッジに向かって減少している請求項1から7のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項9】
閉鎖された上面(120)と底面(121)を有する少なくとも1つのリンクエンド(35、94、315、318、325、339、342、366)をさらに有する請求項1から8のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項10】
前記ウェブ(130;317;327)は前記クロスリブ(123;328)よりも幅広い請求項1から9のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項11】
サイドエッジにおける前記ウェブ(130;317;327)の幅と前記クロスリブ(123;328)の幅の差は、前記サイドエッジから反対側のエッジの近傍における前記ウェブ(130;317;327)の幅と前記クロスリブ(123;328)の幅の差より大きい請求項1から10のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項12】
クロスリブ(123、328)を含む中間部(23、314、324、333)を有し、該クロスリブは中間部の長さの少なくとも一部に沿って延びる波形部(125)を有し、中間部(23、314、324、333)は該中間部の長さに沿って延び、クロスリブ(123;328)に隣接するウェブ(130、317、327)を有し、
前記中間部(23、314、324、333)から外方に延び、そこに形成された横開口(44)を有する複数の第1リンクエンド(35、315、325、339)を有し、該リンクエンド(35、315、325、339)は1対の相隔てたリンク部材(62、65)を有し、また該リンク部材に接続する端部(50)を有し、該リンクエンド(35、315、325、339)はそこに形成されたスロット(92)を有し、
前記第1リンクエンド(35、315、325、339)と反対方向に前記中間部(23、314、324、333)から外方に延びる複数の第2リンクエンド(94、318、342、366)を有し、該第2リンクエンド(94、318、342、366)はそこに形成された細長形状を備えた横開口(114)を有し、該リンクエンド(94、318、342、366)は1対の相隔てたリンク部材(206、209)を有し、該リンク部材(206、209)に接続する端部(105)を有し、該リンクエンド(94、318、342、366)はそこに形成されたスロット(117)を有し、
前記クロスリブ(123;328)は、第1(35、315、325、339)と第2(94、318、342、366)のリンクエンドの間に延びるリーチバー部(129)を有し、前記リンクエンド(35、94、315、325、339、342、366)に形成されたスロット(92、117)に隣接して配置されたボーダー部(133)を有する、複数のベルトモジュール(20、310、320、330)と、
前記差し込まれたベルトモジュール(20、310、320、330)の一致した横開口(44、144)を貫通して配置された複数の旋回ロッド(59)と、
からなるモジュールベルト(300)。
【請求項13】
前記クロスリブ(123;328)はほぼ直線部(124)を含む請求項12に記載のベルトモジュール。
【請求項14】
前記ほぼ直線部(124)は、前記モジュール(20、310、320、330)が差し込まれたときに、ベルト(300)の中央に向かって配置されている請求項13に記載のベルトモジュール。
【請求項15】
前記複数の第1リンクエンド(35、315、325、339)の少なくとも1つのリンク部材(62、65)は、前記複数の第2リンクエンド(94、318、342、366)の少なくとも1つのリンク部材(206、209)が前記中間部(23、314、324、333)と接続する場所に近接して、前記中間部(23、314、324、333)と接続している請求項1から14のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項16】
前記クロスリブ(123;328)のボーダー部(133)は、前記リーチバー部(129)の厚さ(S)よりも大きな厚さ(S)を有する請求項1から15のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項17】
対向する前記リンク部材(35、94、315、318、325、339、342、366)間の前記クロスリブ(123;328)の厚さ(S)はほぼ等しい請求項1から16のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項18】
対向する前記リンク部材(35、94、315、318、325、339、342、366)間の前記クロスリブ(123;328)の厚さ(S)はベルトエッジに向かって減少している請求項1から17のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項19】
閉鎖された上面(120)と底面(121)を有する少なくとも1つのリンクエンド(35、94、315、318、325、339、342、366)をさらに有する請求項1から18のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項20】
前記ウェブ(130;317;327)は前記クロスリブ(123;328)よりも幅広い請求項1から19のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項21】
サイドエッジにおける前記ウェブ(130;317;327)の幅と前記クロスリブ(123;328)の幅の差は、前記サイドエッジから反対側のエッジの近傍における前記ウェブ(130;317;327)の幅と前記クロスリブ(123;328)の幅の差より大きい請求項1から20のいずれかに記載のベルトモジュール。
【請求項22】
クロスリブ(123、328)を含む中間部(23、314、324、333)を有し、該クロスリブは中間部の長さの少なくとも一部に沿って延びる波形部(125)を有し、中間部(23、314、324、333)は該中間部の長さに沿って延び、クロスリブ(123;328)に隣接するウェブ(130、317、327)を有し、
前記中間部(23、314、324、333)から外方に延び、そこに形成された横開口(44)を有する複数の第1リンクエンド(35、315、325、339)を有し、該リンクエンド(35、315、325、339)は1対の相隔てたリンク部材(62、65)を有し、また該リンク部材に接続する端部(50)を有し、該リンクエンド(35、315、325、339)はそこに形成されたスロット(92)を有し、
前記第1リンクエンド(35、315、325、339)と反対方向に前記中間部(23、314、324、333)から外方に延びる複数の第2リンクエンド(94、318、342、366)を有し、該第2リンクエンド(94、318、342、366)はそこに形成された細長形状を備えた横開口(114)を有し、該リンクエンド(94、318、342、366)は1対の相隔てたリンク部材(206、209)を有し、該リンク部材(206、209)に接続する端部(105)を有し、該リンクエンド(94、318、342、366)はそこに形成されたスロット(117)を有し、
前記クロスリブ(123;328)は、第1(35、315、325、339)と第2(94、318、342、366)のリンクエンドの間に延びるリーチバー部(129)を有し、前記リンクエンド(35、94、315、325、339、342、366)に形成されたスロット(92、117)に隣接して配置されたボーダー部(133)を有する、複数のベルトモジュール(20、310、320、330)を提供し、
前記第1モジュール(20、310、320、330)のリンクエンド(35、94、315、318、325、339、342、366)が、隣接する前記第2モジュール(20、310、320、330)の前記リンクエンド(35、94、315、318、325、339、342、366)間の空間(99)に進入するように、隣接する前記モジュール(20、310、320、330)を差し込み、前記モジュール(20、310、320、330)を、前記第1リンクエンド(35、315、325、339)が隣接する前記モジュール(20、310、320、330)の前記第2リンクエンド(94、318、342、366)の横開口(114)と一致するように整列し、
前記隣接モジュール(20、310、320、330)の一致した前記横開口(44,144)を通して旋回ロッド(59)を挿入し、スプロケットの回りに回ることができるエンドレスベルト(300)を形成する、
ことからなる半径ベルトを形成する方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2009−544549(P2009−544549A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521087(P2009−521087)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000366
【国際公開番号】WO2008/011743
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(591270796)ハバシット アクチエンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】