説明

おにぎ冷却方法

【課題】 おにぎりの下面を効果的に行うことにより、おにぎりの冷風冷却を比較的短時間で行うことができるおにぎり冷却方法を提供すること。
【解決手段】 成型されたおにぎり2を冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎり2の下面を冷却体3,12と接触させることにより冷却することを特徴とする。また、前記冷却体をおにぎり搬送手段3とし、この搬送手段3を冷却手段8により冷却することを特徴とする。さらに、前記冷却体をおにぎり2を冷却する冷却部11のおにぎり載置板12とし、この載置板12を冷却手段14により冷却することを特徴とする。さらに、成型されたおにぎり2の表面に冷風を当てることにより冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎり2の下面に冷風を当てることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンビニエンスストアなどで販売されるおにぎりを冷風により冷却するおにぎり冷却方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどで販売されるおにぎりの製法に関して、従来は、炊き上がった米飯をほぐして、十分に冷ました後、おにぎりに成型して製造していた。ところが、この場合、一旦冷ましてしまうので、その後のおにぎりへの成型に不都合を生じるし、味覚の上でも好ましくない。このようなことから、下記特許文献1に開示されるように、炊き上がった米飯を温かいまま、おにぎりに成型(所謂ホット成型)してから有効に冷却することが模索されている。
【0003】
すなわち、特許文献1に記載の発明は、成型されたおにぎりを三つの冷却円盤上を順に通過させながら徐々に冷却するために、各冷却円盤の周方向の一部を覆うように冷却フードを配置したものである。回転する冷却円盤上に載せられたおにぎりは、冷却フードを通過する際、冷却フード上部から供給される冷却空気で冷やされ、その冷却空気は、おにぎりの下方より吸引される構成とされている。
【特許文献1】特開2003−250472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1に記載の発明は、おにぎりの表面に冷風を当てて冷却するものであるが、おにぎりの底面(下面)の冷却を効果的に行えない。
【0005】
この発明は、おにぎりの下面を効果的に行うことにより、おにぎりの冷風冷却を比較的短時間で行うことができるおにぎり冷却方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明のおにぎり冷却方法は、成型されたおにぎりを冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎりの下面を冷却体と接触させることにより冷却することを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明のおにぎり冷却方法は、請求項1において、前記冷却体をおにぎり搬送手段とし、このおにぎり搬送手段を冷却手段により冷却することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明おにぎり冷却方法は、前記冷却体をおにぎりを冷却する冷却部のおにぎり載置板とし、この載置板を冷却手段により冷却することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明のおにぎり冷却方法は、請求項1において、おにぎりを反転させることによりおにぎりの上下面を冷却することを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明のおにぎり冷却方法は、請求項1〜請求項4において、成型されたおにぎりの表面に冷風を当てることにより冷却するおにぎり冷却部に適用されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のおにぎり冷却方法。
ことを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明のおにぎり冷却方法は、成型されたおにぎりの表面に冷風を当てることにより冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎりの下面に冷風を当てることを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の発明のおにぎり冷却方法は、請求項6において、おにぎり搬送手段に形成された通風孔を通しておにぎりの下面に冷風を当てることを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の発明のおにぎり冷却方法は、請求項6において、おにぎりの冷却部におけるおにぎり載置板に形成された通風孔を通しておにぎりの下面に冷風を当てることを特徴としている。
【0014】
さらに、請求項9に記載の発明のおにぎり冷却方法は、請求項6において、おにぎりの冷却部におけるおにぎり載置板に形成された通風溝をに冷風を流通させることによりおにぎりの下面を冷却することを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、おにぎりの下面を効果的に冷却することができ、おにぎり全体を短時間で冷却することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(実施形態1)
この発明の実施の形態1について説明する。この実施形態1は、成型されたおにぎりを冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎりの下面を冷却体と接触させることにより冷却することを特徴としている。
【0017】
前記冷却体は、おにぎりの搬送手段手段とする。この搬送手段としては、特開2004−132594に示されるような搬送ベルトとする。この搬送ベルトに載置されたおにぎりは、第一冷却部において冷風をおにぎりの表面に当てることにより、冷却される。この第一冷却部は、前記搬送ベルトと蓋体とから冷却空間が形成される。そして、この第一冷却部は、好ましくは、この冷却空間内へ冷風を供給することにより、冷却空間内のおにぎりを冷却する構成とする。この冷却空間への冷風冷却は、好ましくは、前記蓋体を通して供給するが、前記搬送ベルトに形成した通風孔を通して供給することができる。
【0018】
前記蓋体は、連続的におにぎりを冷却するために常時前記冷却空間を形成するように構成することができる。この場合、前記搬送ベルトの移動に伴い前記蓋体におにぎりが通過する開口を形成する。この構成によれば、前記搬送ベルとを停止することなく、前記搬送ベルトを連続的に動かすことにより、おにぎりを連続的に前記開口を通して前記冷却空間内へ送ることができ、おにぎりを連続的に冷却できる。この蓋体の態様においては、前記冷却空間へは連続的に冷風が供給されており、供給された冷風は、前記開口から前記冷却空間外へ流出する。
【0019】
前記蓋体は、常時前記冷却空間を形成するのではなく、着脱自在(開閉自在)の構成とすることができる。この蓋体の態様において、まずおにぎりの冷却を行うには、前記搬送ベルトの移動により、おにぎりを冷却部まで移動させる。ついで、前記搬送ベルトの移動を停止し、開いている前記蓋体を下降させることにより前記冷却空間を形成しておにぎりを前記冷却空間内へ閉じ込め、冷風の供給による冷却を行う。冷却が終了すると前記蓋体を上昇させて、おにぎりを取り出し、再び前記搬送ベルトを移動させて、つぎのロットのおにぎりの冷却を行う。この場合、おにぎりを通過させるための前記開口は不要であり、前記開口の代わりに前記蓋体と前記搬送ベルトとの間に適当な隙間を設けたり、前記蓋体の下端部に通風用開口を設けることにより、冷風をこれらの隙間や通風用開口を通して前記冷却空間外へ排出するように構成することができる。
【0020】
この搬送ベルトは、好ましくは、前記第一冷却部と異なる箇所において、冷却手段により強制的に冷却され。しかしながら、この実施形態1は、第一冷却部において、おにぎりとおにぎりの間に露出しているベルト表面に積極的に冷風を当てることにより搬送ベルトを冷却する形態を含む。
【0021】
この冷却手段としては、冷風による第一冷却装置、冷水により冷やしたプレートまたはパイプに接触させて冷却する第二冷却装置,ペルチェ素子による第三冷却装置,冷水中をくぐらせて冷却する第四冷却装置が適用可能である。しかしながら、これ以外の冷却装置とすることもできる。
【0022】
また、前記冷却体は、冷風をおにぎりの表面に当てることによりおにぎりを冷却する第二冷却部の構成要素であるおにぎり載置板とすることができる。この第二冷却部は、前記おにぎり載置板と蓋体とから冷却空間が形成され、好ましくは、この冷却空間内へ冷風を供給することにより、冷却空間内のおにぎりを冷却する構成とする。この冷却空間への冷風冷却は、好ましくは、前記蓋体を通して供給するが、前記おにぎり載置板に形成した通風孔を通して供給することができる。
【0023】
この第二冷却部においては、おにぎりの前記冷却空間への搬送、搬出は、好ましくは前記おにぎり載置板を移動させて前記蓋体から離間させた状態で行うように構成するが、前記蓋体を移動させて前記おにぎり載置板から離間した状態で行うように構成することができる。
【0024】
前記おにぎり載置板は、冷却手段により強制的に冷却される、この冷却手段としては、前記第一冷却部の形態における冷却手段と同様な冷却装置を採用することができるが、好ましくは、おにぎり載置板に一体的に流体通路を有する強制冷却部を設け、この流体通路に冷水または冷風を流すように構成する。また、前記蓋体と前記おにぎり載置板との間に適当な隙間を設けたり、前記蓋体の下端部に通風用開口を設けることにより、冷風をこれらの隙間や通風用開口を通して前記冷却空間外へ排出するように構成することができる。
【0025】
(実施形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。この実施形態2は、前記実施の形態1において、前記第一冷却部および前記第二冷却部におけるおにぎりの冷却を冷風冷却の代わりに真空冷却とするものである。この真空冷却は、真空ポンプなどの減圧手段を用いて前記第一冷却部および前記第二冷却部の冷却空間を減圧することにより真空冷却する。この実施の形態2においては、バルブとフィルターとを備える復圧手段により前記冷却空間を復圧することができる。
【0026】
(実施形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について説明する。この実施形態2は、成型されたおにぎりを冷風により冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎりの下面に冷風を当てることにより冷却することを特徴としている。
【0027】
この実施の形態3によれば、おにぎりの下面はおにぎり内を通過する温度の上昇した風により冷却される前記特許文献1と比較して、冷風が直接的におにぎり下面と接触して冷却するのでその冷却効果が大きい。
【0028】
この実施の形態におけるおにぎり下面へ冷風の当てる方法は、種々の形態とすることができる。まず第一の形態として、おにぎりの搬送手段手段に多数の通風孔を形成し、前記第一冷却部において、前記通風孔を通して冷風を供給することにより、おにぎりの下面へ冷風を当てるように構成する。
【0029】
別の第二の形態としては、前記第二冷却部のおにぎり載置板のおにぎり載置面に多数の通風溝を形成し、この通風溝に冷風を流通させることにより、おにぎりの下面に冷風を当てるように構成する。この第二の形態においては、前記冷却空間に供給されるおにぎり冷却用の冷風を流通させる方法と、前記第一の形態と組み合わせることにより前記第一の形
態における前記通風孔を通して供給される冷風を前記通風溝へ流通させる方法とを選択することができる。後者の方法によれば、冷風がおにぎり下面に当たることによる冷却と前記通風溝を冷風が流通することによる冷却効果とにより、おにぎり下面の冷却を一層効果的に行うことができる。
【0030】
前記実施形態1および前記実施の形態のおにぎり冷却方法は、コンビニエンスストアなどで販売されるおにぎりを製造するおにぎり製造システムの一次冷却機に好適に実施されるが、二次冷却機にも適用可能である。
【0031】
このおにぎり製造システムの一例としては、米飯を炊く炊飯装置と、炊き上がった米飯をほぐしあら熱を取るほぐし機と、高温の米飯をおにぎり状に軽く仮成型する一次成型機と、仮成型されたおにぎりを所定の第一温度まで冷却する一次冷却機と、前記第一温度まで冷却されたおにぎりの具入れおよび本成型を行う二次成型機と、本成型されたおにぎりを所定の第二温度までさらに冷却する二次冷却機と、前記第二温度まで冷却されたおにぎりを包装する包装機とを備えるものとすることができる。
【0032】
前記おにぎり製造システムの他の例としては、米飯を炊く炊飯装置と、炊き上がった米飯をほぐしあら熱を取るほぐし機と、高温の米飯をおにぎり状に成型し具入れを行う成型機と、成型されたおにぎりを所定の第一温度まで冷却する一次冷却機と、前記第一温度まで冷却されたおにぎりをさらに所定の第二温度までさらに冷却する二次冷却機と、前記第二温度まで冷却されたおにぎりを包装する包装機とを備えるものとすることができる。この製造システムにおいては、好ましくは前記一次冷却機をこの実施の形態の冷却方法を適用した冷風冷却機とし、前記二次冷却機を真空冷却機とすることができる。
【実施例1】
【0033】
以下、この発明の具体的実施例1を図2に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のおにぎり冷却方法を適用したおにぎり冷却機1の実施例1を示す断面の概略説明図である。このおにぎり冷却機1は、前記実施の形態において説明したおにぎり製造システムにおいて実施される図4に示す製造フローの一次冷却工程に適用される。この一次冷却工程おいては、好ましくは、一次成型工程にて仮成型されたおにぎりを所定の温度まで冷却する。所定の温度とは、仮成型時の米飯の温度よりも低く設定され、且つ70℃以下40℃以上の温度であり、好適には60℃以下40℃以上の温度、または50℃以下40℃以上の温度である。通常はこれらの範囲で所定の目標温度が設定されるが、ある程度の幅を持った温度域とすることもできる。
【0034】
この実施例1は、複数のおにぎり2,2,…の下面を冷却体としての搬送ベルト3と接触させることにより冷却する構成のおにぎり冷却機1である。
【0035】
前記搬送ベルト3は、特開2004−132594に示されるような構成の搬送ベルトとする。この搬送ベルト3は、一対の駆動ローラーなどの駆動機構(図示省略)間にかけ渡された無端ベルトに構成されている。
【0036】
前記搬送ベルト3の上側部において、冷風を各おにぎり2の表面に当てることにより冷却する第一冷却部4を形成している。この第一冷却部4は、前記搬送ベルト3と着脱自在の蓋体5(キャップ部材と称することもできる。)とから冷却空間6を構成している。そして、この第一冷却部4には、冷風源(図示省略)からこの冷却空間6内へ冷風を供給することにより、冷却空間6内の各おにぎり2を冷却する冷風の供給口7を備えている。また、この第一冷却部4の前記搬送ベルト3と前記蓋体5との間には、各おにぎり2が通過するための隙間(図示省略)が設けられ、前記供給口7から供給され、各おにぎり2の冷却に供された冷風を前記隙間を通して前記冷却空間6外へ排出するように構成している。
【0037】
また前記搬送ベルト3の下側部において、この下側部を強制的に冷却する冷却手段としての冷風供給装置8を備えている。この冷風供給装置8は、多数の冷風吹出口(図示省略)を備え、この冷風吹出口から吹き出される冷風を搬送ベルト3の表面に当てることで積極的に搬送ベルト3を冷却する。冷却された搬送ベルト3の下側が前記第一冷却部4に至るまでに、おにぎりの冷却効果が発揮できない程度に温度が上昇しないように、前記冷風供給装置8から前記第一冷却部4に至る間にベルトの保温手段を必要に応じて備える。
【0038】
この実施例1の作用を説明する。前記各おにぎり2は、前記ベルトコンベア3の上流側に設けた製造ライン(図示省略)で1個ずつ成型され、温度の高い状態のまま、供給手段(図示省略)により、前記搬送ベルト3上へほぼ連続的に、前記搬送ベルト3の搬送方向に沿って載置され、前記第一冷却部4へ向けて移送される。
【0039】
各おにぎり2は、前記搬送ベルト3に載置された時点から前記冷風供給装置8により冷却され温度が低下している前記搬送ベルト3によりその下面の冷却が開始される。そして、前記第一冷却部4に至ると、前記搬送ベルト3の移動を停止し、前記冷却空間6を形成するように、前記蓋体5が被せられ、この状態で前記供給口7から冷風が供給され、各おにぎり2の上面および下面を除く周面が冷却されると共に。下面が前記搬送ベルト3にて冷却される。こうして、各おにぎり2の全周が冷風と前記搬送ベルト3とにより冷却されるので、短時間におにぎり全体を効率良く冷却することができる。
【0040】
所定の一次冷却が完了すると、前記蓋体5を上方へ移動させ、前記搬送ベルト3の移動を開始し、所定の位置まで各おにぎり2を搬送して、搬出手段により次工程へ送られる。
【0041】
前記冷却空間6内へのおにぎり2の搬入や、搬出は、手動で行ってもよいが、搬入装置または搬出装置にて自動で行ってもよい。この搬入装置や搬出装置は、一つの装置で兼用するように構成することもできる。また、搬入装置や搬出装置は、一次冷却機と別体に構成してもよいし、一次冷却機自体に搬入搬出機能を設けてもよい。
【実施例2】
【0042】
つぎに、この発明の実施例2を図2に従い説明する。図2は、同実施例2を示す断面の概略説明図である。この実施例2は、この発明の冷却体を第二冷却部11のおにぎり載置板12としたものであり、前記実施例1と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。この第二冷却部11は、前記おにぎり載置板12と蓋体5とから前記冷却空間6を形成している。また、前記蓋体5と前記おにぎり載置板12との間に適当な隙間(図示省略)を設け、前記冷却空間6へ供給された冷風を前記隙間を通して前記冷却空間6外へ排出するように構成している。
【0043】
前記おにぎり載置板12には、一体的に冷水通路13を有する強制冷却部14を設け、前記冷水通路13に冷水を流すように構成している。
【0044】
この実施例2の作用を説明する。温飯の状態で成型(ホット成型)された前記各おにぎり2を前記載置板12の上面に載置して、前記蓋体5を被せる。この状態で前記供給口7から冷風が供給され、各おにぎり2の上面および下面を除く周面が冷却されると共に。前記強制冷却部14により冷却され温度低下した前記搬送ベルト3により各おにぎり2の下面が冷却される。こうして、各おにぎり2の全周が冷風と前記載置板12とにより冷却されるので、短時間におにぎり全体を効率良く冷却することができる。
【実施例3】
【0045】
さらに、この発明の実施例3を図3に従い説明する。図3は、同実施例3を示す断面の
概略説明図である。この実施例3は、成型されたおにぎりを冷風により冷却するおにぎり冷却機であって、各おにぎり2の下面に冷風を当てることにより冷却するものである。図2の実施例2と異なるのは、おにぎり載置12の構成であり、その他は同じであるので図3において同じ構成は省略すると共に各構成要素の説明を省略している。
【0046】
この実施例3のおのぎり載置板12は、上下方向に多数の通風孔15、15,…を形成すると共に、おにぎり載置部の載置面に多数の凸条16,16、…を形成することにより、水平方向に多数の通風溝17、17,…を形成している。前記各通風孔15は、ヘッダ18と連通しており、このヘッダ18へは冷風源(図示省略)から冷風が供給されるように構成されている。このヘッダ18には、冷風入口19を備える。
【0047】
この実施例3の作用を説明する。この実施例3においては、前記各通風孔15からの冷風が各おにぎり2の下面に当たることによる冷却と、前記各通風溝17を冷風が流通することによる冷却効果とにより、各おにぎり2下面の冷却を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、本発明のおにぎり冷却方法を適用したおにぎり冷却機の実施例1を示す断面の概略説明図である。
【図2】この発明の他の実施例2を示す断面の概略説明図である。
【図3】この発明の他の実施例3を示す拡大断面の概略説明図である。
【図4】この発明が適用されるおにぎり製造システムを説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0049】
1 おにぎり冷却機
2 おにぎり
3 搬送ベルト(冷却手段,搬送手段
8 冷風供給装置(冷却手段)
12 おにぎり載置板(冷却手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成型されたおにぎり2を冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎり2の下面を冷却体3,12と接触させることにより冷却することを特徴とするおにぎり冷却方法。
【請求項2】
前記冷却体をおにぎり搬送手段3とし、このおにぎり搬送手段3を冷却手段8により冷却することを特徴とする請求項1に記載のおにぎり冷却方法。
【請求項3】
前記冷却体をおにぎり2を冷却する冷却部11のおにぎり載置板12とし、この載置板12を冷却手段14により冷却することを特徴とする請求項1に記載のおにぎり冷却方法。
【請求項4】
おにぎり2を反転させることによりおにぎり2の上下面を冷却することを特徴とする請求項1に記載のおにぎり冷却方法。
【請求項5】
成型されたおにぎり2の表面に冷風を当てることにより冷却するおにぎり冷却部4,11に適用されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のおにぎり冷却方法。
【請求項6】
成型されたおにぎり2の表面に冷風を当てることにより冷却するおにぎり冷却方法であって、おにぎり2の下面に冷風を当てることを特徴とするおにぎり冷却方法。
【請求項7】
おにぎり搬送手段3に形成された通風孔を通しておにぎり2の下面に冷風を当てることを特徴とする請求項6に記載のおにぎり冷却方法。
【請求項8】
おにぎり2の冷却部11におけるおにぎり載置板12に形成された通風孔15を通しておにぎり2の下面に冷風を当てることを特徴とする請求項6に記載のおにぎり冷却方法。
【請求項9】
おにぎり2の冷却部11における載置板12に形成された通風溝17に冷風を流通させることにより、おにぎり2の下面を冷却することを特徴とする請求項6に記載のおにぎり冷却方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−288329(P2006−288329A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−116371(P2005−116371)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【出願人】(504143522)株式会社三浦プロテック (488)
【Fターム(参考)】