説明

だし抽出装置

【課題】 本発明は、だし原料からだしを抽出するに際して、だし汁が濁ったり、だし原料が収容部の底部においてペースト状の膜を形成することを防止することができるだし抽出装置の提供を課題とする。
【解決手段】
抽出装置5における撹拌部53は、収容部51の底部51aに自軸回転可能に設けられた本体部53aと、収容部51の底部51aから所定距離を隔てて径方向に延びる態様で本体部51に設けられた中継部53bと、中継部53bの先端部において収容部51の底部に対して立設する方向に設けられた板部53cとからなる。本体部53aが収容部51の底部51aにおいて自軸回転すると、中継部53bが収容部51の周方向に回転し、それに伴ってだし汁が通過する環状溝Lを形成するように板部53cが粉末状のだし原料を撹拌する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麺類等の調理用つゆを製造する調理用つゆ製造装置に用いられ、粉末状のだし原料からだしを抽出するだし抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、麺類等の調理用つゆを製造する調理用つゆ製造装置として、水を貯留する水タンク部と、該水タンク部に貯留されている水をヒータ部に送るポンプ部と、前記水タンク部から送られてきた水を加熱するヒータ部と、該ヒータ部で加熱された熱湯を前記水タンク部に戻す経路または抽出装置に送る経路に切り替える切替弁と、だし材料からだしを抽出する抽出装置と、かえし汁を貯留する貯留部と、前記だし抽出装置から送られただし汁と前記貯留部から送られたかえし汁とを混合した調理用つゆを蓄える保温タンク部と、調理用つゆの製造を制御する制御部とを備えたものがある。
【0003】
そして、この装置に用いられるだし抽出装置は、粉末状の原料が収容される収容部と、該収容部に収容された粉末状の原料に対して湯などを噴射する噴射部と、該収容部の底部に設けられた撹拌部とを備え、収容部に収容されただし原料に対して湯を噴射するとともに、撹拌部がだし原料を湯とともに撹拌することによりだしを抽出し、そのだし汁を収容部から濾過するものであった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特願2004−350133号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、だし原料が粉末状の場合、上記装置の撹拌ではだし汁が濁ってしまったり、だし原料が収容部の底部においてペースト状の膜を形成する場合があった。このため、麺類等の調理用つゆのようにだし感が強く、透明感を要求される場合には、だしを効率的に抽出することがむずかしい場合があるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、麺類等の調理用つゆを製造する調理用つゆ製造装置に用いられるだし抽出装置であって、だし原料からだしを抽出するに際して、だし汁が濁ったり、だし原料が収容部の底部においてペースト状の膜を形成することを防止することができるだし抽出装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、麺類等の調理用つゆを製造する調理用つゆ製造装置に用いられ、粉末状のだし原料からだしを抽出するだし抽出装置であって、粉末状のだし原料が収容される収容部と、該収容部内に湯を噴射する噴射部と、前記収容部の底部に設けられた撹拌部とを備え、前記撹拌部は、前記収容部の底部に自軸回転可能に設けられた本体部と、前記収容部の底部から所定距離を隔てて径方向に延びる態様で前記本体部に設けられた中継部と、該中継部の先端部において前記収容部の底部に鉛直方向に設けられた板部とからなり、前記本体部が前記収容部の底部において自軸回転すると、前記中継部が前記収容部の周方向に回転し、それに伴ってだし汁が通過する環状溝を形成するように前記板部が粉末状のだし原料を撹拌するものとなされていることを特徴とする。これによれば、粉末状のだし原料からだしを抽出するに際して、だし汁が濁ったり、だし原料が収容部の底部においてペースト状の膜を形成することを防止することができ、透明感のあるだし汁を効率的に作り出すことが可能となる。
【0007】
また、前記板部は、前記中継部の先端部において鉛直方向に回転可能に設けられたり、それに代えて又は加えて前記中継部の先端部において鉛直方向に移動可能に設けられているのが好ましい。これによれば、板部とだし原料との接触具合や挿入深さを簡単かつ確実に調整することができ、粉末状の原料の種類、成分割合、粒の大きさ、および湯量などに応じただしの抽出が可能となる。
【0008】
また、前記板部は、ゴムなどの弾性部材からなるのが好ましい。これによれば、板部が収容部の底部に接触した場合でも、収容部を傷つけることなくスムーズに回転することができる。
【0009】
また、前記中継部は、逆L字形状に形成されているのが好ましい。これによれば、収容部の底部との距離を確実にあけることができ、収容部内のだし原料に接触することをより一層防止または低減することが可能となる。
【0010】
また、前記収容部内の上方位置に湯量センサが設けられ、湯量センサが湯を感知した場合に噴射部からの湯の供給を停止するものとなされているのが好ましい。これによれば収容部内の湯が一杯になったり、収容部から湯が溢れだすことを防止できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、粉末状のだし原料からだしを抽出するに際して、だし汁が濁ったり、だし原料が収容部の底部においてペースト状の膜を形成することを防止することができ、透明感のあるだし汁を効率的に作り出すことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明の一実施形態にかかるだし抽出装置について説明する。
【0013】
図1および図2は、本実施形態にかかるだし抽出装置が適用される調理用つゆ製造装置を示す図である。この調理用つゆ製造装置は、水を貯留する水タンク(1)と、水タンク(1)に貯留されている水をヒータ(3)に送るポンプ(2)と、水タンク(1)から送られてきた水を加熱するヒータ(3)と、ヒータ(3)で加熱された熱湯を水タンク(1)に戻す経路または抽出装置(5)に送る経路とを切り替える切替弁(V1)と、粉末状のだし原料(以下、だし粉末という)(G)からだしを抽出するだしだし抽出装置(5)と、かえし汁を貯留する貯留部(6)と、だし抽出装置(5)から送られただし汁と貯留部(6)から送られたかえし汁とを混合した調理用つゆを蓄える保温タンク部(7)と、調理用つゆの製造を制御する制御部(8)とを備え、それらがフレーム(100)内に収容されている。なお、(101)は水タンク(1)の温度と保温タンク(7)の温度とを調整する温度調整つまみ、(102)は本装置の状態を示す液晶ディスプレイである。
【0014】
この調理用つゆ製造装置は、主として麺類等の調理用つゆを製造するもので、だし粉末(G)からだしを抽出し、だし汁とかえし汁とを混合した調理用つゆを貯留する。調理用つゆの使用に際しては、丼等の碗(A)をプレート(104)上の所定位置に載置し、注ぎ口(103)から碗(A)に対して必要な量だけ注ぐようになっている。
【0015】
前記水タンク(1)は、金属製の直方体状に形成された容器であり、装置の最上部に配置されている。この実施形態では、水タンク(1)の直近にボールタップ(11)が設けられている。このボールタップ(11)は、図3に示すように、水タンク(1)の水位が一定量を下回ると、ボールタップの栓が開き、水タンク(1)内に水を補充するものである。抽出用に使用する水の送出速度に比較して、ボールタップ(11)から補充される水の供給速度が速いので、常に一定水位が保たれ、水タンク(1)内に水を補給する作業が不要となる。なお、万一、ボールタップ(11)が故障した場合や、パッキンの老朽化により水の制止が効かない場合にも対応できるように、水タンク(1)の上部にはオーバーフロー用の排水口(12)を設けるのが好ましい。
【0016】
前記水タンク(1)に貯留された水は、前記ポンプ(2)の作用によりヒータ(3)に送られ、ヒータ(3)において加熱されたあと、切替弁(V1)の切替作用により前記水タンク(1)に戻されるか、あるいは前記だし抽出装置(5)に送られる。
【0017】
また、前記制御部(8)は、前記ヒータ(3)における水の滞留加熱時間と、熱湯となって前記だし抽出装置(5)に流出される時間を制御し、この時間制御によってポンプ(2)の回転数を決定し、その結果水タンク(1)から流入される水量と前記だし抽出装置(5)に流出される熱湯量を決定するようになっている。
【0018】
例えば、だしを抽出しない場合は、水タンク(1)に貯留されている水が、ポンプ(2)の作用によりヒータ(3)に送られ、ヒータ(3)において加熱されたあと、切替弁(V1)により水タンク(1)に戻されるように制御すれば、水は水タンク(1)、ポンプ(2)、ヒータ(3)、切替弁(V1)、および水タンク(1)という経路を還流しながら加熱されるので、常時、熱湯をだし抽出装置(5)に送ることができる。このとき、制御部(8)が前記水タンク(1)に設けられた温度センサ(ST1)により水温を監視し、一定温度以上になった場合にはヒータ(3)をオフにするように制御するものとすれば、水タンク(1)内の水(熱湯)を一定温度に保つことができ、水タンク(1)内の熱湯が沸騰によりあふれ出すことなどを防止することが可能となる。
【0019】
前記だし抽出装置(5)は、だし粉末(G)が収容される収容部(51)と、該収容部(51)内に湯を噴射する噴射部(52)と、前記収容部(51)の底部(51a)に設けられた撹拌部(53)とを備えてなる。なお、(55)は、収容部(51)の底部(51a)から濾過されただし汁を受ける受け部材である。
【0020】
前記収容部(51)は、図4ないし図5に示すように、円形状に形成された脱着可能な底部(51a)と、該底部(51a)の周縁部から上方に立設する側面部(51b)からなり、上部全面が開口されている。また、前記底部(51a)には同大同形の略扇状の流通口(51c)が4カ所穿設され、その裏面にはフィルタ(54)が設けられている。なお、前記底部(51a)やフィルタ(54)は収容部(51)から取り外すことにより容易に洗浄することができる。
【0021】
このフィルタ(54)は、図7に示すように、多数の通過孔が穿設された第1のフィルタ部材(54a)と、第1のフィルタ部材(54a)の上方に配置された細かい網目状の第2のフィルタ部材(54b)とからなる。このように第2のフィルタ部材(54b)は細かい網目状に形成されることにより、第1のフィルタ部材(54a)との間に複数の隙間ができ、だし粉末(G)の種類、形状、大きさに関わらず、どのようなだし粉末(G)であっても目詰まりすることなく、だし汁をスムーズに濾過することができる。
【0022】
前記噴射部(52)は、前記収容部(51)の上方中央に配置されており、前記切替弁(V1)により切り替えられることにより送られてきた湯を受け、制御部(8)の命令に応じて湯を収容部(51)内のだし粉末(G)に対して所定角度(本実施形態では収容部の底部周縁部の方向)で所定時間および間隔ごとに噴射するようになっている。
【0023】
前記撹拌部(53)は、前記収容部(51)の底部(51a)の中央に自軸回転可能に設けられた本体部(53a)と、該本体部(53a)から径方向に延びる態様で設けられた2個の中継部(53b)(53b)と、一方の中継部(53b)の先端部に設けられた板部(53c)とを備えてなる。
【0024】
前記本体部(53a)は、円筒状に形成されており、後述する保温タンク(7)内の撹拌ハネ(71)と同一駆動のモータ(図示略)に連結され同期駆動するものとなされている。この回転速度や回転時間などについてはだし粉末の種類や量に応じて制御部(8)により制御可能である。
【0025】
前記中継部(53b)は、図5に示すように、逆L字形状に形成されることにより前記収容部(51)の底部(51a)から所定距離を隔てるものとなされている。これにより撹拌部(53)の回転に際して、中継部(53b)自体が収容部(51)内のだし粉末(G)に接触しないか、あるいはだし粉末(G)に接触したとしてもだし粉末(G)の上部のみを少量撹拌するにすぎないものとなる。この中継部(53b)と底部(51a)の間の所定距離は、だし粉末(G)とできるだけ接触しないように、好ましくは15mm以上、さらに好ましくは25mm以上であるのがよい。
【0026】
前記板部(53c)は、薄型の平板状のゴム等の弾性部材からなり、前記中継部(53b)の先端部において鉛直方向に設けられている。これにより撹拌部(53)の回転に際して、だし汁が通過する環状溝(L)を形成するように板部(53c)がだし粉末(G)を撹拌することができる。この板部(53c)の厚さ(回転方向に垂直な方向の長さ)は、だし汁が通過することができ、かつだし汁が濁らず、しかもペースト状の膜を形成しないように、好ましくは2mm〜20mm、さらに好ましくは5〜10mmであるのがよい。なお、鉛直方向とは、収容部(51)の底部(51a)に対して垂直な方向だけでなく、底部(51a)に交わるすべての方向をいう。
【0027】
本実施形態では、前記板部(53c)は、中継部(53b)の先端部において鉛直方向に回転可能に設けられている。また、前記板部(53c)は、前記中継部(53b)に設けられた長孔においてねじ固定され、中継部(53b)の先端部において鉛直方向に移動可能に設けられている。これにより板部(53c)のだし粉末(G)に対する挿入深さを調節できる。
【0028】
而して、前記噴射部(52)が収容部(51)内の粉末状のだし粉末(G)に対して湯を噴射すると、収容部(51)内においてだし粉末(G)と湯が混合することによりだしが抽出され、そのだし汁がフィルタ(54)により濾過されて、収容部(51)下方の受け部材(55)に受けられる。収容部(51)内に湯が所定量溜まった状態において、撹拌部(53)の本体部(53a)を駆動して自軸回転させると、中継部(53b)がだし粉末(G)にほとんど接することなく収容部(51)の周方向に回転し、それに伴ってだし汁が通過する環状溝(L)を形成するように板部(53c)がだし粉末(G)を撹拌する。このためだし粉末(G)からだしを抽出するに際して、だし汁が濁ったり、だし原料が収容部(51)の底部(51a)においてペースト状の膜を形成することを防止することができ、透明感のあるだし汁を効率的に作り出すことが可能となる。
【0029】
前記保温タンク(7)は、金属製の直方体状に形成されたタンクであり、装置の下部に配置されている。この保温タンク(7)は、前記だし抽出装置(5)から送られてきただし汁と、前記貯留部(6)からポンプ(図示略)の作用により送られてきたかえし汁とを混合し、その混合により得られた調理用つゆを貯留する。
【0030】
また、前記制御部(8)は、だし汁とかえし汁を混合するに際して、かえし汁をだし汁に対して断続的に注入するように制御するものとなされている。これによれば、液体量が少ないかえし汁をだし汁の水流に対して同期しながら断続的に注入するため、常に同様な混合比率でだし汁とかえし汁を混合することができる。
【0031】
また、保温タンク(7)に撹拌ハネ(71)が設けられており、前記だし抽出装置(5)の撹拌ハネと同期して動作するようになっている。これによれば、かえし汁が保温タンク(7)に注入されるときに、その落下位置に設けられた撹拌ハネ(71)により撹拌されながらだし汁とかえし汁が一液となり、その後の保温時も撹拌作用により調理用つゆの煮詰まりを防止することができる。
【0032】
また、保温タンク(7)とともにだし汁のみを貯留するだし汁用タンク(9)が併設されており、切替弁(V2)の作用により前記だし抽出装置(5)から送出されてきただし汁がだし汁用タンク(9)への経路を辿り、だし汁用タンク(9)に貯留されるようになっている。これによれば、調理用つゆだけでなく、他に使用用途が多いだし汁のみを貯留することができる。
【0033】
また、保温タンク(7)は取り出し可能な状態で設けられている。調理用つゆは塩分が含まれているため、厨房機器は錆びにくいステンレスを多く使用するがそれでも衛生面を考慮すると毎日の洗浄が不可欠である。このため調理用つゆを貯留する保温タンク(7)を取りだし可能な設計にすることにより日々の洗浄を容易にすることができる。
【0034】
また、保温タンク(7)およびだし汁用タンク(9)の下方には保温ヒータ(10)が設けられており、保温タンク(7)内の調理用つゆとだし汁用タンク(9)内のだし汁を保温するようになっている。また、保温タンク(7)およびだし汁用タンク(9)にはそれぞれ温度センサ(ST2)(ST3)が設けられており、制御部(8)が調理用つゆやだし汁が煮詰まらないように適温に維持するように制御するようになっている。
【0035】
なお、撹拌部(53)における本体部(53a)、中継部(53b)、および板部(53c)は上述の形状に限定されるものではなく、図9または図10に示すように、そのほかの形状であってもよい。要は、前記中継部(53b)が収容部(51)の底部(51a)から所定距離を隔てて径方向に延びる態様で前記本体部(53a)に設けられ、前記板部(53c)が中継部(53b)の先端部において鉛直方向に設けられるものであればよい。
【0036】
また、だし粉末(G)の種類や量に応じて所望の形状の撹拌部(53)に取り替えるものとしてもよい。
【0037】
また、2個の中継部(53b)(53b)を設けているが、これは撹拌部(53)を左右バランス良く回転させるためであって、1個の中継部(53b)のみ設けるものとしてもよい。
【0038】
また、前記収容部(51)内の上方位置に湯量センサが設けられ、収容部内の湯が所定量以上になると湯量センサが湯を感知し、噴射部(52)からの湯の供給を停止するものとしてもよい。これによれば収容部(51)内の湯が一杯になったり、収容部(51)から湯が溢れだすことを防止できる。
【0039】
また、図11に示すように、だし汁の各種条件を達成するために、だし粉末種類、だし粉末量、抽出好条件、収容部内状況、撹拌部の種類、制御、湯噴射角度を所定のものに設定するのがよい。例えば、使用例A(関西風うどんつゆ用)、使用例B(ラーメン用)などの場合には、上記各項目はそれぞれ右欄(A:だし粉末種類は(1)(3)、B:だし粉末種類は(2)(3)など)のものが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、麺類等の調理用つゆを製造する調理用つゆ製造装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係るだし抽出装置が用いられる調理用つゆ製造装置の斜視図である。
【図2】図1の調理用つゆ製造装置の構成概略図である。
【図3】水タンクの斜視図である。
【図4】だし抽出装置の斜視図である。
【図5】だし抽出装置の側方断面図である。
【図6】だし抽出装置の平面図である。
【図7】フィルタの拡大断面図である。
【図8】調理用つゆ製造装置の制御系を示すブロック回路図である。
【図9】他の実施形態にかかる撹拌部を示す図である。
【図10】さらに他の実施形態に係る撹拌部を示す図である。
【図11】抽出条件と効果を示す表である。
【符号の説明】
【0042】
5・・・抽出装置
51・・・収容部
52・・・噴射部
53・・・撹拌部
53a・・・本体部
53b・・・中継部
53c・・・板部
54・・・フィルタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
麺類等の調理用つゆを製造する調理用つゆ製造装置に用いられ、粉末状のだし原料からだしを抽出するだし抽出装置であって、
粉末状のだし原料が収容される収容部と、該収容部内に湯を噴射する噴射部と、前記収容部の底部に設けられた撹拌部とを備え、
前記撹拌部は、前記収容部の底部に自軸回転可能に設けられた本体部と、前記収容部の底部から所定距離を隔てて径方向に延びる態様で前記本体部に設けられた中継部と、該中継部の先端部において前記収容部の底部に対して鉛直方向に設けられた板部とからなり、
前記本体部が前記収容部の底部において自軸回転すると、前記中継部が前記収容部の周方向に回転し、それに伴ってだし汁が通過する環状溝を形成するように前記板部が粉末状のだし原料を撹拌するものとなされているだし抽出装置。
【請求項2】
前記板部は、前記中継部の先端部において鉛直方向に回転可能に設けられている請求項1に記載のだし抽出装置。
【請求項3】
前記板部は、前記中継部の先端部において鉛直方向に移動可能に設けられている請求項1または請求項2に記載のだし抽出装置。
【請求項4】
前記板部は、ゴムなどの弾性部材からなる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のだし抽出装置。
【請求項5】
前記中継部は、逆L字形状に形成されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のだし抽出装置。
【請求項6】
前記収容部内の上方位置に湯量センサが設けられ、湯量センサが湯を感知した場合に噴射部からの湯の供給を停止するものとなされている請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のだし抽出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−6854(P2007−6854A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−194800(P2005−194800)
【出願日】平成17年7月4日(2005.7.4)
【出願人】(503432216)
【Fターム(参考)】