説明

ねずみ捕りブロック

【課題】 従来の、粘着式ねずみ捕り器でねずみを捕獲するためには、粘着式ねずみ捕り器をねずみが出現しそうな床や家具の上に設置して、そこを通るねずみを捕獲していた。しかし、ねずみ、特にクマネズミは1.5メートル程度の飛び移り能力があるので、例えば家具から家具に飛び移って移動することができる。それゆえ家具の周りに粘着式ねずみ捕り器を多数配置してねずみを捕獲しようとしても、ねずみが他の家具から飛び移って来て進入を許してしまい、粘着式ねずみ捕り器を多数配置しても無駄になることがしばしばあった。本発明は上記の課題を解決するねずみ捕りブロックを提供する。
【解決手段】 例えば家具の端にねずみ捕りブロックの障壁部一端を取り付け、捕獲部を床に置き、他の家具などから飛び移るねずみをねずみ捕りブロックの障壁部でブロックして落下したねずみを捕獲部で捕獲する事で目的を達することを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば家具から家具に飛び移って移動するねずみの通行をブロックして、落下したねずみを捕獲するねずみ捕りブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のねずみ捕り器には粘着シートを用いてねずみを捕獲するものがある。(例えば、実用新案文献1、2、3、4参照。)。
【実用新案文献1】
実明4506号公報
【実用新案文献2】
実公昭07−018052号公報
【実用新案文献3】
実開昭47−007364号公報
【実用新案文献4】
実開昭57−138591号公報
【0003】
以下、従来の粘着シートを用いるねずみ捕り器(以後、単に粘着式ねずみ捕り器という。)について説明する。従来、粘着式ねずみ捕り器でねずみを捕獲するときには、ねずみが出現しそうな所に粘着式ねずみ捕り器を置き、そこを通るねずみを捕獲して目的を達していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着式ねずみ捕り器でねずみを捕獲するためには、粘着式ねずみ捕り器をねずみが出現しそうな床や家具の上に設置して、そこを通るねずみを捕獲していた。しかし、ねずみ、特にクマネズミは1.5メートル程度の飛び移り能力があるので、例えば家具から家具に飛び移って移動することができる。それゆえ家具の周りに粘着式ねずみ捕り器を多数配置してねずみを捕獲しようとしても、ねずみが他の家具から飛び移って来て進入を許してしまい、粘着式ねずみ捕り器を多数配置しても無駄になることがしばしばあった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は即ち、例えば家具の周りに粘着式ねずみ捕り器を多数配置しても、飛び移って移動するねずみには無力であった粘着式ねずみ捕り器に代わり、飛び移って移動するねずみを容易に捕獲できるねずみ捕りブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るねずみ捕りブロックは例えば家具の端にねずみ捕りブロックの障壁部一端を取り付け、粘着式の捕獲部を床に置き、他の家具などから飛び移るねずみをねずみ捕りブロックの障壁部でブロックして、落下したねずみを捕獲部で捕獲する事で目的を達する。
【0007】
ねずみ捕りブロックの障壁部と捕獲部は、使用目的に応じてミシン目などで分離できる構造でもよいし分離型でもよい。また、捕獲部は粘着シートの代わりに水槽でもよい。
【0008】
一実施例として、ねずみ捕りブロックを家具に取り付けて、ねずみを捕獲する例で説明すれば、ねずみ捕りブロックの障壁部を家具のねずみ進入部を覆うように取り付ける。家具に障壁部を取り付ける為にはフック、剥離紙付粘着テープなどの取り付け手段を用いるとよい。また、フック、剥離紙付粘着テープなどは、あらかじめ障壁部に取り付けられていてもよい。床にはねずみ捕りブロックの捕獲部を置く。
【0009】
ねずみ捕りブロックの障壁部の素材は、紙、樹脂、木製品、布地、金属、不織布、ゴムシートなどが利用できる。また、ねずみ捕りブロックの障壁部は材質により、折れ目や蝶番をつけて折り畳むことや、巻き取ることによりコンパクトにすると収納性もよくなる。粘着式の捕獲部も粘着部を内側にして折り畳めば収納性もよくなる。障壁部と粘着式の捕獲部が分離できる構造であるか、または分離型であればねずみを捕獲後に、粘着式の捕獲部のみ廃棄して障壁部は再利用できる。捕獲部が水槽であれば再利用も可能である。
【0010】
ねずみ捕りブロックの障壁部が例えば透明樹脂のように透明であれば、夜に活動する事が多いねずみには障壁部が無いと錯覚させることができる。また、障壁部に通路や食品の絵があればねずみに障壁部が無いと錯覚させることもできる。ねずみ捕りブロックの障壁部には、えさやフェロモンなどの誘引物質を取り付けてねずみの侵入を誘うこともよい。
【0011】
上記のごとくねずみ捕りブロックを構成し、ねずみを捕獲し駆除する。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係るねずみ捕りブロックは、例えば家具などに障壁部を取り付け、床に捕獲部を置き、他の家具などから飛び移ってくるねずみを障壁部でブロックして、落下したねずみを捕獲部で捕獲する。障壁部においては透明な材質を用いたり、通路や食品の絵をつけたり、えさやフェロモンなどの誘引物質を取り付けてねずみの侵入を誘うこともよく、結果、ねずみを捕獲する事で目的を達する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら具体的に説明するがこの実施形態に限定されるものではない。図1は本発明に係るねずみ捕りブロック1の設置イメージで、他の家具5上にいるねずみ4が家具3を目がけて飛び移ろうとしている例の斜視図である。
【0014】
他の家具5上にいるねずみ4が家具3を目がけて飛び移る時に予め上部に障壁部11、下部に捕獲部2を持つねずみ捕りブロック1を、取り付け手段13にて家具3に取り付けておけば、飛び出したねずみ4は障壁部11でブロックされて捕獲部2に落下してねずみ4を捕獲することができる。
【0015】
ねずみ4は、障壁部11の少なくともねずみが侵入しようとする部分が透明な材料で作られていたり、障壁部11に通路や食品の絵がつけてあれば障壁部11が無いものと錯覚して飛び出し易い。また、障壁部11にえさやフェロモンなどの誘引物質14を取り付けておけばいっそうねずみ4の飛び出しを誘うことができる。
【0016】
障壁部11と捕獲部2はミシン目などで分離できる構造でもよいし、当初から分離された構造でもよい。捕獲部2が分離できれば、ねずみ4を捕獲後、捕獲部2のみを廃棄して障壁部11は再利用できる。また、障壁部11と捕獲部2は、障壁部折り畳み線12や捕獲部折り畳み線21で折り畳み可能にしておけば収納に便利である。障壁部11の材料が柔軟性のある材料であれば、巻き取って収納する構造でもよい。捕獲部2が水槽であれば再利用も可能である。
【0017】
図2は半閉じ状態のねずみ捕りブロック1の側面図であり、この例ではねずみ捕りブロック1の家具3側に取り付け手段13が家具3に合う位置に取り付く。例えば粘着剤にて取り付け可能なフックなり両面接着テープなどにより、障壁部11の自由な位置に取り付け手段13が取り付く。取り付け手段13は障壁部11の上部にあるのが望ましいし、複数でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】他の家具上にいるねずみが家具を目がけて飛び移ろうとしている例の斜視図
【図2】半閉じ状態のねずみ捕りブロックの側面図
【符号の説明】
【0019】
1 ねずみ捕りブロック
11 障壁部
12 障壁部折り畳み線
13 取り付け手段
14 誘引物質
2 捕獲部
21 捕獲部折り畳み線
3 家具
4 ねずみ
5 他の家具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛び移って来たねずみを障壁部でブロックし、落下したねずみを捕獲部で捕獲することを特徴とするねずみ捕りブロック。
【請求項2】
捕獲部が粘着式であることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項3】
捕獲部が水槽であることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項4】
簡易収納ができることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項5】
障壁部と捕獲部がミシン目などで分離できることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項6】
障壁部と捕獲部が分離された構造であることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項7】
障壁部の少なくともねずみが侵入しようとする部分が透明な材料で作られていることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項8】
障壁部に絵がつけてあることを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。
【請求項9】
障壁部に誘引物質が取り付くことを特徴とする請求項1記載のねずみ捕りブロック。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−219476(P2009−219476A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105130(P2008−105130)
【出願日】平成20年3月17日(2008.3.17)
【出願人】(599157745)アオキ流通株式会社 (9)
【Fターム(参考)】