説明

ひずみレリーフ及び/又は耐振動スリーブを含む排気ガス温度センサー

温度センサーは、ハウジングと、前記ハウジング内に配置された温度検知要素と、を含む。電気的接続部は、前記ハウジングを通じて前記温度検知要素から延在してもよく、エポキシは、前記ハウジング内に配置されてもよい。前記エポキシは、前記温度検知要素と前記ハウジングとの間に熱的経路を提供してもよく、別個の機械的なひずみレリーフを必要とすることなく、前記温度検知要素と前記電気的接続部との間の熱的膨脹の異なる割合を調節するように可撓性とされてもよい。温度センサーシステムは、温度センサーと、該温度センサーに連結された無機絶縁ケーブルと、を含む。前記温度センサーは、停止フランジと前記無機絶縁ケーブルに連結されたスリーブとを介して前記無機絶縁ケーブルに取り外し可能に連結されるように構成されてもよい。スリーブは、温度センサーシステムに安定性を提供し、且つ前記温度センサーシステムに対して振動応力を減少させるように構成されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2010年2月1日付けで提出された米国特許仮出願第61/300,391号の利益を主張し、その全体が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願開示は、内燃機関のための温度センサーに一般的に関する。より具体的には、本願開示は、ひずみレリーフ及び熱伝導体を提供するためのセンサー先端部においてエポキシを含む排気ガス温度センサーと、耐振動スリーブを含むセンサーとに関する場合がある。
【背景技術】
【0003】
内燃機関、それらに限定されるわけではないが、例えばディーゼルエンジン、及びガソリンエンジンは、排気ガスシステム内に少なくとも部分的に配置された1つ又は複数の温度センサーを含むことができる。それらの温度センサーは、排気ガスの温度を検知することができ、1つ又は複数のパラメータ、それらに限定されるわけではないが、空気/燃料割合、ブースト圧、タイミング、又は同様のものを調整するために、エンジン制御システムによって、少なくとも部分的に使用されることができる。動作環境のために、温度センサーは、それらに限定されるわけではないが、振動、デブリ、水蒸気、及び腐食性の化学物質に対する露出、高温範囲、及び比較的高い連続的な使用における動作温度を含む比較的過酷な環境に対してさらされる場合がある。その状態は、温度センサーの性能を低下させる場合があり、最終的に、温度センサーを、それらの意図された目的に不適切にさせる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
特許請求の範囲に記載された特徴及び利点は、以下の、それらによる実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。その説明は、添付した図面を参照して考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本願発明による温度センサーを含む自動車の概略的な図示を示す図である。
【図2】本願発明による温度センサーの一の実施形態の側面断面図である。
【図3】図2に示された温度センサーの正面断面図である。
【図4】本願開示による温度センサーの側面図である。
【図5】本願開示による耐振動スリーブの一の実施形態の透視図である。
【図6】本願開示によるセンサーシステムの一部の透視図である。
【図7】図6に示されたセンサーシステムの一部の断面図である。
【図8】耐振動スリーブを含んでいないセンサーシステムの振動性能を図式的に図示する図である。
【図9】耐振動スリーブを含んでいる本願開示によるセンサーシステムの振動性能を図式的に図示する図である。
【図10】本願開示による、その内部での耐振動スリーブの他の実施形態を含む停止フランジの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本願開示は一般的に、温度センサーに向けられている。本願に記載された実施形態は、排気ガス温度センサーシステムに関連してもよく、例えば、限定するわけではないが、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、又は同様のものなどの内燃エンジンとともに使用されるように構成される排気ガス温度センサーシステムに関連してもよい。排気ガス温度センサーシステムの出力は、エンジンの1つ又は複数のパラメータを制御するために、コントローラーによって受容されてもよい。しかしながら、本願開示によるセンサー及び/又はシステムは、他のパラメータの温度、限定するわけではないが、触媒コンバーターの温度、(例えば、エンジンオイル、トランスミッションオイル、ディファレンシャルオイル、又は同様のものなどの)潤滑剤の温度、ブレーキの温度、エンジン冷媒の温度、又は同様のものを検出し、検知し、且つ/又は監視するように使用されてもよい。本願開示によるセンサー及び/又はシステムは、様々な他の用途に関連して採用されてもよく、両者が自動車に関連されてもよく、関連されなくてもよい。
【0007】
図1を参照すると、自動車10の実施形態が概略的に図示される。自動車10は内燃機関12を含んでもよく、該内燃機関12は排気システム14を有しており、該排気システム14は、内燃機関12から排気ガスの流れを運ぶことができる。温度センサー16は、排気システム14によって運ばれた排気ガスの温度を測定するための排気システム14に連結されてもよい。温度センサー16は、排気ガスの温度に応じた出力、又は該温度を示す出力を提供してもよい。例えばエンジン制御モジュール(ECM)等の自動車制御システム18は、温度センサー16からの出力を受容してもよい。エンジン制御システム18は、温度センサー16の出力に応じて、燃料供給、空気/燃料割合、ブースト圧、タイミング、又は同様のものなどの1つ又は複数の動作パラメータを変更してもよい。
【0008】
図2及び図3を次いで参照すると、本願発明による温度センサーの実施形態の一部は、側面断面図及び正面断面図で示される。温度センサー16は一般的に、細長い本体20を含んでもよく、該細長い本体20は、該本体20の一の端部で配置されたハウジング22を有する。温度検知要素24は、ハウジング22内に少なくとも部分的に配置されてもよい。温度センサー16のための電気的接続部26、28は、温度検知要素24から本体20を通じて延在してもよい。温度センサーシステムは、様々な取付特徴、例えば、フランジ、取付ナット、圧縮フェルールなどを含んでもよく、該取付特徴は、排気システム内に少なくとも部分的に延在する温度センサーを取り付けることを可能すると共に、排気システムの略密閉状態を維持する。同様に、温度センサーシステムは、電気コネクタを含んでもよく、又は、温度センサーのための電気的接続部に電気的に連結されてもよい。適切なコネクタは、ピグテイルコネクタ(pigtail connector)などの一体型特徴を含んでもよい。
【0009】
温度検知要素24は、抵抗性温度検知要素(resistive temperature sensing element)とされてもよい。該抵抗性温度検知要素において、該要素を通じた電気抵抗は、温度の関数として変化することができる。特定の実施形態において、温度検知要素24は、少なくとも1つの金属フィルム25、例えば白金フィルムを含む薄いフィルム抵抗性温度検出部とされてもよく、該フィルムは基板27上に配置される。例えば熱電対などの、様々な温度検知要素はまた、本願発明と関連して使用されてもよい。
【0010】
示されるように、ハウジング22は、内部容積21を画定する場合がある。温度検知要素24は、ハウジング22によって画定された内部容積内に少なくとも部分的に配置されてもよい。例えば、温度検知要素24は、ハウジング22によって少なくとも部分的に包まれてもよい。ハウジング22は、ハウジング22の開口端部30で、温度センサー16の本体20に連結されてもよい。一の実施形態において、ハウジング22は、略気密シールを提供するために本体22に連結されてもよく、それによって、略閉鎖環境内に温度検知要素24を配置することができる。略閉鎖環境は、外部環境の汚染物質などに対する温度検知要素24の露出を減少させることができ、又は該露出を排除することができる。
【0011】
本願開示によるエポキシ32は、ハウジング22内に配置されてもよく、温度検知要素24を少なくとも部分的に取り囲んでもよい。一の実施形態において、エポキシは、温度検知要素24とハウジング22の内部表面との間の空間全体を充填してもよい。エポキシ32は、液体状でハウジングの開口端部を通じて提供されてもよく、次いでハウジング内で硬化されてもよい。一般的には、エポキシは、熱伝導率を提供してもよいとともに、センサー要素内の、又はセンサー要素の間の、例えば動作中に温度検知要素24とそれが接続されたリード線との間の熱的誘導応力のために調整するように可撓性とされている。様々な材料は、本願開示と関連してエポキシ32として適切に採用されてもよい。
【0012】
エポキシ32は、空気又はガス状媒体より大きな熱伝導率を有する。エポキシ32はそれ故に、ハウジング22と温度検知要素24との間の分離の断熱効果を少なくともある程度克服することができる。エポキシ32は、ハウジング22と温度検知要素24との間で熱的経路を提供してもよく、それによって、温度検知センサー16の熱的反応を増加させることができる。
【0013】
さらに、エポキシ32の使用は、センサー要素上の熱誘導応力のために調整するために、別個の機械的ひずみレリーフの必要性を除去してもよい。別個の機械的ひずみレリーフの代わりに、エポキシは、弾性的に可撓性/膨脹可能とされる場合があり、それによって、例えば、検知要素及びそれらに連結されたリード線などのセンサー構成要素が、例えば熱膨張の異なる係数に起因して、異なる割合で膨脹することを可能にする。これは、別個の機械的なひずみレリーフを必要とすることなく、センサー内で熱的誘導応力を軽減する。
【0014】
次いで図4を参照すると、本願明細書の少なくとも1つの実施形態による温度センサーシステム110が図示される。排気ガス温度センサーシステム110は、上記のセンサー16などの温度センサー112であって、無機絶縁(MI)ケーブルなどの1つ又は複数の電気導体を含んでいるケーブル114の一端に連結された温度センサー114と、ワイヤハーネスアセンブリ116と、ケーブル114をワイヤハーネスアセンブリ116に連結するように構成された連結具118と、を備えてもよい。ワイヤハーネスアセンブリ116は、必要に応じて、排気ガス温度センサーシステム110をワイヤハーネス又は同様のものに、最終的には、ECMの少なくとも1部及び/又はサブシステムに電気的に又は機械的に連結するように構成されたコネクタ120を含んでもよい。
【0015】
温度センサー112は、排気ガスの温度、例えば、排気ガスシステムの少なくとも1部を通じて流れる排気ガスの温度を表示する信号を出力するように構成されてもよい。温度センサー112は、所望された正確さ及び/又は精度で、意図した動作温度範囲に応じて選択されてもよい。本願明細書による少なくとも1つの実施形態によれば、温度センサー112は、抵抗性温度検出器(RTD)を含んでもよい。
【0016】
温度センサー112は、取り外し可能に固定可能とされるように構成されてもよい。例えば、排気ガス温度センサーシステム110は、ナット122と、必要に応じて停止フランジ124と、を含んでもよい。ナット122は、雌ねじ又は雄ねじを有してもよく、停止フランジ124が排気システム(例えば、排気システム上のショルダー)と係合するまで、排気ガスシステム(限定されるわけではないが、排気マニホールド、下管、又は同様のものなど)の孔内にねじ込まれるように構成されてもよい。
【0017】
本願開示による一の実施形態によれば、ケーブル114は、停止フランジ124に連結されてもよく、耐振動スリーブが停止フランジ124とセンサー112との間で、且つ停止フランジ124の底部に対して位置付けられた状態で、耐振動スリーブ126を通じて延在してもよい。一般的に、耐振動スリーブ126は、温度センサーシステム110内での機械的な振動に対して安定性を提供するように構成されてもよく、ケーブル114が停止フランジ124に連結された後で、温度センサーシステム110上に追加されてもよい。
排気システム内へのケーブル114の設置は、耐振動スリーブ126をシステム110に固定してもよい。例えば、排気ガスシステムとシステム110との間の機械的な境界面は、スリーブを停止フランジ124の底部に固定する方法で、耐振動スリーブ126を受容するように構成されてもよい。
【0018】
図5〜図7に示されるように、耐振動スリーブ126は、ケーブル114のための貫通通路506と、ケーブル114を受容するための開口側部510と、を含んでもよい。図示された例示的な実施形態において、スリーブ126は、本体部分500と、移行部分502と、上部フランジ部分504と、を含む。本体部分500は、略円筒形状とされてもよく、第1の外向き作動タブ512及び第2の外向き作動タブ514を含んでもよい。該第1の外向き作動タブ512及び第2の外向き作動タブ514は、スリーブの開口側部510の対向した両縁部で本体部分500から外向きに延在している。移行部分502の外側表面は、本体部分500の管状部分の外側表面からフランジ部分504の底部表面に外向きに弧状を描いてもよい。移行部分502及びフランジ部分504は、貫通通路506と交差する開口側部を有する略環状とされてもよく、スリーブ内に開口側部510を少なくとも部分的に画定するように位置合わせされる。
【0019】
一般的に、耐振動スリーブにおける開口側部510は、ケーブル114が停止フランジ124に連結された後に、スリーブがシステム110に組立てられることを可能にする。スリーブの開口側部510は、停止フランジの底部に隣接して配置されるスリーブのフランジ部分504とともに、ケーブル114に隣接して配置されてもよい。第1の外向き作動タブ512及び第2の外向き作動タブ514は、スリーブの貫通通路506内でケーブルを受け入れるように外向きに膨脹し、且つケーブル114の周りでスリーブを閉鎖するように内向きに収縮することによって、スリーブがケーブル114に圧入されることを可能にする。ナット122が排気システムに連結される場合に、スリーブのフランジ部分504は、停止フランジの底部に対して押し込まれ、スリーブの本体は、スリーブをシステム110に固定するために、ケーブル114に対して押し込まれる。
【0020】
有利には、本願開示による耐振動スリーブは、より長いシステム寿命を提供するセンサーシステム上の振動応力を減少させる。例えば、図8は、本願開示による耐振動スリーブを含んでいない温度センサーシステムのための振動試験の結果を図示しており、図9は、本願開示による耐振動スリーブを含む温度センサーシステム110のための振動試験の結果を図示する。図8及び図9に図表に図示されるように、本願開示による耐振動スリーブを含んでいるシステムは、耐振動スリーブを含んでいないシステムより振動的に安定している。すなわち、本願開示による耐振動スリーブを含んでいるシステムは、同一の周波数及びより高い周波数で振動した場合に、図示されたX方向及びY方向においてより少なく撓ませる(deflect)。
【0021】
図10は、本願開示による耐振動スリーブの他の例示的な実施形態を図示する。図示されたスリーブは、スリーブ126に類似とされているが、関連した停止フランジ1000又はナットの内側に装着するように構成される。
【0022】
本願開示の一の態様によれば、温度センサー;前記温度センサーに連結された端部を有するケーブル;前記ケーブルに連結された停止フランジ;及び、前記停止フランジと前記温度センサーとの間で、前記停止フランジの底部表面に対して位置付けられた停止フランジ;を含んでいる温度センサーシステムが提供される。耐振動スリーブは、貫通通路及び開口側部部分を画定する本体部分を含んでもよく、該貫通通路及び開口側部部分は、ケーブルの少なくとも1部を受容するように構成される。
【0023】
本願開示の他の態様によれば、エンジン;前記エンジンから排気ガスを運ぶように構成された排気システム;前記排気ガスの温度を検出するために、前記排気システムに連結された温度センサーシステム;及び、前記温度センサーシステムの出力に応じて、前記エンジンの少なくとも1つの動作パラメータを制御するように構成された自動車制御装置;を含んでいるシステムが提供される。前記温度センサーシステムは、温度センサー;前記温度センサーに連結された端部を有するケーブル;前記ケーブルに連結された停止フランジ;及び、前記停止フランジと前記温度センサーとの間で、前記停止フランジの底部表面に対して位置付けられた停止フランジ;を含んでもよい。該耐振動スリーブは、貫通通路及び開口側部部分を画定する本体部分を含んでもよく、該貫通通路及び開口側部部分は、前記ケーブルの少なくとも1部を受容するように構成される。
【0024】
本願開示の他の態様によれば、ハウジング;前記ハウジング内に配置された温度検知要素;前記温度検知要素から前記ハウジングを通じて延在している電気的接続部;及び、前記ハウジング内で、前記温度検知要素の周りで少なくとも部分的に配置されるエポキシ;
を含んでいる温度センサーが提供される。前記エポキシは、前記温度検知要素と前記ハウジングとの間の熱的経路を提供しており、別個の機械的なひずみレリーフを必要とすることなく、前記温度検知要素と前記電気的接続部との間の熱膨脹の異なる割合を調節するように可撓性とされる。
【0025】
本願開示の複数の実施形態は、本願明細書に記載され、且つ図示されると同時に、当業者は、本願明細書に記載された機能を実施するための、本願に記載された結果を得るための、且つ/又は、本願明細書に記載された1つ又は複数の利点を得るための、多様な他の手段及び/又は構造を容易に想像するであろう。そのような変形及び/又は改良のそれぞれは、本願発明の技術的範囲内に存在するように考えられる。より具体的には、当業者は、本願に記載された全てのパラメータ、寸法、材料、及び構成が例示となるように意味することを容易に理解し、さらに、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本願発明の技術が使用される特定の用途に依存するであろうことを容易に理解するであろう。当業者は、ルーチン的な実験方法のみを使用して、本願に記載された発明の特定の実施形態と同等の多くのものを認識されるであろう、又は該多くのものを確認することができるであろう。それ故に、前述の実施形態が例示のみによって提供であろうされることは理解されるべきである。添付した特許請求の範囲及びそれと同様のもの内において、本願発明が特に記載され、且つ請求される通り以外にも実施できることは理解されるべきである。本願発明はそれぞれ、本願明細書に記載された個々の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法に向けられる。さらに、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾していない場合に、2対上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の組み合わせは、本願発明の技術的範囲内に含まれる。
【0026】
本願明細書で規定され、且つ使用されるような全ての定義は、辞書的な定義、参照によって組み込まれた文献における定義、及び/又は、規定された用語の一般的な意味に亘って統制するように理解されるべきである。
【0027】
本願明細書及び特許請求の範囲内に使用されるような「1つの」との不定冠詞は、それと反対に明らかに区別される限り、「少なくとも1つの」を意味するように理解されるべきである。
【0028】
本願明細書及び特許請求の範囲内で使用されるような「及び/又は」との用語は、連結された複数の要素、すなわち、ある場合において結合して存在し、且つ他の場合において分離して存在する複数の要素の「いずれか1つ又は両方」を意味するように理解されるべきである。他の要素は必要に応じて、それと反対に明らかに区別される限り、特別に区別されるそれらの要素に関連したか、又は関連しないか、「及び/又は」の文節によって特別に区別される要素以外に存在する場合がある。
【符号の説明】
【0029】
10 自動車
12 内燃機関
14 排気システム
16 温度センサー
18 自動車制御システム
20 本体
21 内部容積
22 ハウジング
24 温度検知要素
25 金属フィルム
26 電気的接続部
27 基板
28 電気的接続部
30 開口端部
32 エポキシ
112 温度センサー
114 ケーブル
116 ワイヤハーネスケーブル
118 連結具
120 コネクタ
122 ナット
124 停止フランジ
126 耐振動スリーブ
500 本体部分
502 移行部分
504 上部フランジ
506 貫通通路
510 開口側部
512 第1の外向き作動タブ
514 第2の外向き作動タブ
1000 停止フランジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度センサーと、
前記温度センサーに連結された端部を有するケーブルと、
前記ケーブルに連結された停止フランジと、
前記停止フランジと前記温度センサーとの間で、前記停止フランジの底部表面に対して位置付けられた耐振動スリーブであって、貫通通路及び開口側部部分を画定する本体部分を備えており、前記貫通通路及び前記開口側部部分が、前記ケーブルの少なくとも1部を受容するように構成される、耐振動スリーブと、
を備える、温度センサーシステム。
【請求項2】
前記耐振動スリーブは、前記本体部分から延在している移行部分と、前記移行部分から延在しているフランジ部分であって、前記停止フランジの前記底部表面と係合するように構成される、フランジ部分と、をさらに備える、請求項1に記載の温度センサーシステム。
【請求項3】
前記耐振動スリーブは、第1のタブ及び第2のタブを備えており、前記第1のタブ及び前記第2のタブは、前記開口側部部分の両縁部で前記本体部分から外向きに延在している、請求項1に記載の温度センサーシステム。
【請求項4】
前記第1のタブ及び前記第2のタブは、前記貫通通路及び前記開口側部部分内に前記ケーブルを保持するように構成される、請求項3に記載の温度センサーシステム。
【請求項5】
前記耐振動スリーブは、前記温度センサーシステムに安定性を提供し、且つ前記温度センサーシステムに対する振動応力を減少させるように構成される、請求項1に記載の温度センサーシステム。
【請求項6】
前記温度センサーは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された温度検知要素と、
前記温度検知要素から前記ハウジングを通じて延在している電気的接続部と、
を備える、請求項1に記載の温度センサーシステム。
【請求項7】
前記温度検知要素は抵抗性温度検出器を備え、前記抵抗性温度検出器が、少なくとも1つの基板に配置された金属フィルムを備える、請求項6に記載の温度センサーシステム。
【請求項8】
本体部分をさらに備え、前記ハウジングは、前記本体部分に連結され、その中に前記温度検知要素を密封するように構成される、請求項6に記載の温度センサーシステム。
【請求項9】
前記温度センサーは、抵抗性温度検出器を備える、請求項1に記載の温度センサーシステム。
【請求項10】
エンジンと、
前記エンジンからの排気ガスを運ぶように構成された排気システムと、
前記排気ガスの温度を検出するために、前記排気システムに連結された温度センサーシステムであって、
温度センサーと、
前記温度センサーに連結された端部を有するケーブルと、
前記ケーブルに連結された停止フランジと、
前記停止フランジと前記温度センサーとの間で、前記停止フランジの底部表面に対して位置付けられた耐振動スリーブであって、貫通通路及び開口側部部分を画定する本体部分を備えており、前記貫通通路及び前記開口側部部分が、前記ケーブルの少なくとも1部を受容するように構成される、耐振動スリーブと、
を備える温度センサーシステムと、
前記温度センサーの出力に応じて前記エンジンの少なくとも1つの動作パラメータを制御するように構成された自動車制御システムと、
を備える、システム。
【請求項11】
前記耐振動スリーブは、前記本体部分から延在している移行部分と、前記移行部分から延在しているフランジ部分であって、前記停止フランジの前記底部表面と係合するように構成されるフランジ部分と、をさらに備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記耐振動スリーブは、第1のタブ及び第2のタブを備えており、前記第1のタブ及び前記第2のタブが前記開口側部部分の両縁部で前記本体部分から外向きに延在している、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のタブ及び前記第2のタブは、前記貫通通路及び前記開口側部部分内に無機絶縁ケーブルを保持するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記耐振動スリーブは、前記温度センサーシステムに安定性を提供し、且つ前記温度センサーシステムに対する振動応力を減少させるように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記温度センサーは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された温度検知要素と、
前記温度検知要素から前記ハウジングを通じて延在している電気的接続部と、
を備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記温度検知システムは抵抗性温度検出器を備え、前記抵抗性温度検出器は、少なくとも1つの基板上に配置された金属フィルムを備える、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された温度検知要素と、
前記温度検知要素から前記ハウジングを通じて延在している電気的接続部と、
前記ハウジング内に、前記温度検知要素の周りに少なくとも部分的に配置されたエポキシであって、前記温度検知要素と前記ハウジングとの間の熱的経路を提供し、前記温度検知要素と前記電気的接続部との間の熱膨脹の異なる割合を調節するように可撓性とされる、エポキシと、
を備える、温度センサー。
【請求項18】
前記温度検知要素は抵抗性温度検出器を備え、前記抵抗性温度検出器は、少なくとも1つの基板上に配置された金属フィルムを備える、請求項17に記載の温度センサー。
【請求項19】
本体部分をさらに備え、前記ハウジングは、前記本体部分に連結され、前記温度検知要素及び前記エポキシを密封するように構成される、請求項17に記載の温度センサー。
【請求項20】
前記エポキシは、前記温度センサーの熱応答を増加させるように構成される、請求項17に記載の温度センサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−519075(P2013−519075A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551389(P2012−551389)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【国際出願番号】PCT/US2011/023390
【国際公開番号】WO2011/094753
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(508289615)ストーンリッジ・インコーポレッド (4)
【Fターム(参考)】