説明

アクセスチャンネルのトラフィック管理のためのシステム、方法、および装置

【課題】通信システムにおけるトラフィック管理に関し、特に通信システムのアクセスチャネルトラフィック管理のためのシステム、方法、および装置を提供する。
【解決手段】基本的なアクセスチャンネルと予約されたアクセスチャンネルのトラフィックは、基本的なアクセスチャンネルの使用を最大にし、一方遅れを最小にするように管理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は通信システムにおけるトラフィック管理に関する。なお特に、この発明は通信システムのアクセスチャンネルトラフィックの管理に関連する。
【背景技術】
【0002】
通信システムは通信ネットワークおよびネットワークと通信する一組のノードを含む。ネットワークおよびノード間の通信リンクは有線および/又は無線であるかもしれない。ネットワークは他のネットワークと通信するかもしれず、例えばノードは、ネットワーク内の実在物、ネットワークに接続された他のノード、および/又は他のネットワーク上の実在物および/又はノードと通信するかもしれない。
【0003】
通信ネットワークに関する1つの例がローカル・エリア・ネットワーク(LAN)であり、そこでは、ネットワークは一組のサーバを含み、個々のノードはワークステーション、パーソナルコンピュータおよび/又は格納ユニットとプリンタなどの周辺機器を含むかもしれない。通信ネットワークの他の例はセルラ通信のための無線のネットワークであり、そこでは、ネットワークが一組の基地局と管理単位(移動サービスコントローラ(MSCs)と位置レジスタなどの) を含み、個々のノードは無線リンク上で基地局と通信するモバイルユニットであるかもしれない。モバイルユニットはセルラ電話、コンピュータまたは他のデータ発生装置に接続された無線のモデム、または無線のローカルループ(WLL) ステーションであるかもしれない。基地局を通して、モバイルユニットは互いに、および/又はインターネットおよび/又は公衆電話交換網(PSTN)のような他のネットワーク上の装置と通信するかもしれない。
【0004】
図1で示されるように、多くのノード100が共通のチャンネル250上で情報をネットワーク200に送信するかもしれない。ローカル・エリア・ネットワークでは、例えば、いくつかのワークステーションかパーソナルコンピュータが、同じイーサネット(登録商標)接続にまたがって情報をネットワークに送ることを試みるかもしれない。セルラ電話システムなどの移動無線通信のためのシステムでは、数人のユーザが共通のアクセスチャンネル(例えば、ALOHA計画に従って)上にアクセス要求を送ることにより、同時にネットワークへの接続を得ようと試みるかもしれない。2人以上のユーザからの送信が同時に同じチャンネル上のネットワークによって受信されるとき、何れかの送信が正しく受け取られることを妨げるデータ衝突が生じるかもしれない。結果として、各々が正しく受け取られるまで衝突している送信は別々に再送されなければならず、その結果、チャンネルトラフィックを増加させて、システムに遅れを引き起こす。
【0005】
有線リンク上で送信しているノードには、それが起こるとき、データ衝突に関する情報を受信することは可能である。しかしながら、無線リンク上で送信する典型的なノードのために、現在のチャンネル使用に関する重要な情報は間接的にしかネットワークから得られないかもしれない。そのうえ、そのような情報は、タイムアウト(即ち、指定された時間期間内に送信の確認を受信することに失敗すること)の形のような通常否定的にのみ受け取られる。少なくとも一部においてこのフィードバック遅れのため、チャンネル使い過ぎによって引き起こされるデータ衝突は無線システムでさらにコスト高になる。
【0006】
ALOHA計画を使用しているシステムは特にデータ衝突に影響されやすい。この敏感さは、代わりにスロットをつけられたALOHA計画を実行することによりいくらか減少するかもしれない。スロットをつけられたALOHA計画の下では、時間は一連の隣接していて重なっていないスロットに分割され、ノードがスロット境界でのみ送信を始めることを強制される。
【0007】
共通のチャンネル上で異なった長さのメッセージを支持することは望ましいかもしれない。例えば、スロットをつけられたALOHAシステムにおいて、いくつかの連続したスロットを占めるメッセージを支持することは望ましいかもしれない。しかしながら、そのような変更はシステムの複雑さを増加させ、衝突への敏感さはメッセージの長さにより増加する。
【0008】
単一の、衝突傾向があるアクセスチャンネルへの1つの代替手段は、あらかじめ予約されたスロットの間だけノードが使用するかもしれない予約されたアクセスチャンネルである。IS-2000 CDMAシステムにおいて、例えば各逆方向リンクの高められたアクセスチャンネルは、基本的なアクセスチャンネル(即ち、スロットをつけられたALOHA)または予約されたアクセスチャンネルのどちらかになるように指定されるかもしれない。図2は、逆方向リンクに基本的なアクセスチャンネル252aおよび予約されたアクセスチャンネル252bを持っている例示的システムのブロック図を示す。
【0009】
アクセスチャンネル上の予約モードを実行することがそのチャンネル上で衝突の可能性を排除する間、予約の交渉は遅れと余分なチャンネルトラフィックを引き起こす。さらに、ノードはその予約されたスロットが到着するのを待たねばならない。したがって、基本的なアクセスチャンネルを使用してできるだけ多くのメッセージを送ることが望ましい。同時に、遅れを最小にするような方法でいくつかのアクセスチャンネル間 (例えば、図2のチャンネル252aと252bの間) のトラフィックを管理することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】通信システムのブロック図である。
【図2】逆方向リンク上の基本的なアクセスチャンネルと予約されたアクセスチャンネルを有する通信システムのブロック図である。
【図3】発明の実施例に従ったシステムのブロック図である。
【図4】発明の実施例に従ったシステムのブロック図である。
【図4B】発明の実施例に従ったシステムのブロック図である。
【図5】発明の実施例に従った方法のフローチャートである。
【図6】発明の実施例に従った方法のフローチャートである。
【図7】発明の実施例に従った方法のフローチャートである。
【図8】発明の実施例に従った方法のフローチャートである。
【図9】発明の実施例に従った装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図3は、ネットワーク210のノードインタフェース送信器220が分散制御のパラメタを順方向リンク260上でノード110に送信する、発明の実施例に従ったシステム50を示す。システム50の例示的実施例では、ノード110はセルラ電話システムのモバイルユニットであり、ノードインタフェース送信器220はセルラ電話システムの基地局またはその一部であり、それは分散制御のパラメタをページングチャンネルなどの制御チャンネル上で送信する。
【0012】
図4は、ノード110が基本的なアクセスチャンネル252aまたは予約されたアクセスチャンネル252b上でネットワーク210のノードインタフェース受信器230へメッセージを送信する、発明の実施例に従ったシステム60を示す。例示的実施例では、システム50と60はノード110とネットワーク210で重複し、ノードインタフェース送信器220と受信器230は同じ基地局の部分すなわちトランシーバー225(例えば、図4Bに示されるように)である。各メッセージをネットワーク210に送信するため、この実施例におけるノード110は基本的なアクセスチャンネル252aまたは予約されたアクセスチャンネル252bのどちらかでメッセージを送ることを選択し、この選択は分散制御のパラメタに従って少なくとも一部でなされる。
【0013】
図5は、図3で示されるようにノードインタフェース送信器220によって実行されるかもしれない発明の実施例による方法を示す。タスクP110では、ノードインタフェース送信器220は逆方向リンクチャンネル観測情報(即ち、逆方向リンクチャンネル252aおよび/又は252bの現在または最近の状態に関連する情報)を受信する。この情報はノードインタフェース受信器230か、より一般的にはノードインタフェース送信器220を含むトランシーバー225の受信器部分から受信されるが、システム50も図4の方法もかかる構成に限定されない。例えば、逆方向リンクチャンネル観測情報は、逆方向リンクチャンネル252aが最新のスロット期間アイドルであったか、衝突にあったか、またはネットワーク210に首尾よくメッセージデータを搬送したかを示すかもしれない。
【0014】
タスクP130では、分散制御のパラメタは少なくとも一部でチャンネル観測情報に基づいて計算される。このタスクはノードインタフェース送信器220かネットワーク210の他の部分によって実行されるかもしれない。分散制御のパラメタは1つ以上の分散パラメタ(逆方向リンクチャンネル252aまたは252b上にメッセージを送信するかどうかを決定することに関連する)および/又は1つ以上の持続性パラメタ(例えば、衝突によりその送信が失敗したメッセージの再送信開始をするかどうか、およびするときの決定に関係する)を含むかもしれない。タスクP140では、分散制御のパラメタは送信される(例えば、順方向リンクチャンネル260上で)。
【0015】
図6は発明の代わりの実施例に従った方法を示す。この方法のタスクP120において、チャンネルモデルはチャンネル観測情報に従って少なくとも一部更新される。このモデルはノードインタフェース送信器220内またはネットワーク210の他の部分の中で維持されるかもしれない。タスクP132では、分散制御のパラメタは少なくとも一部更新されたチャンネルモデルに基づいて計算される。
【0016】
図7は図6の方法の特定の実施例を示す。タスクP112において、最新のスロット(スロットiとして指示され、ここにシーケンスの最初のスロットがスロット0として指定される)の間、チャンネル252aの状態εについて値が決定される。この実施例では、状態εは値+1(スロットiの間、メッセージデータの成功している受信を示す)、−1(スロットiの間、データ衝突を示す)、または0(スロットiの間チャンネル252aがアイドルであることを示す)を有するかもしれない。
【0017】
タスクP122において、εの値は次のスロット中の時間内(スロット(i+1)として表される)にチャンネル252aのモデルを更新するために使用される。特定の実施例では、このモデルは留保値ni+1を含み、チャンネル活動度がλi+1と推定する。留保値nは留保されたメッセージ(即ち、衝突に巻き込まれ、まだ首尾よく再送されていないメッセージ)に関連する。例示的実施例では、留保値ni+1はスロット(i+1)の間にメッセージを留保しているノードの数を表し、以下の通り表現される:
【数1】

【0018】
ここに、λiはスロットiのチャンネル活動度推定値(以下で説明される)、αは再送信確率b(また以下で説明される) を調整するために使用される要素である。パラメタαのため1-λiの値の選定が平均遅れを最適化することが証明されるかもしれない。この場合、上の表現は以下のように書き直される。
【数2】

【0019】
一般に、留保値nが負でない値を持つように強制することが望ましいだろう。
【0020】
タスクP122はまた、チャンネル252a上の活動度の推定値を供給する値λの計算を含んでいる。例示的実施例では、λi+1は留保値ni+1、履歴hi、および初期値λ0の正規化された合計として計算される:
【数3】

【0021】
ここに、履歴hiは受信が成功した(即ち、εが+1と等しかった) スロット(スロットiを含めたスロットiまで)の実行合計として維持される。αが値1-λiを持つように選ばれるならば、iが増加するとしてλの限界は少なくとも0と1までに拘束されるであろう。したがって、初期値λ0の1つの適当な選択は0.5である。しかしながら、λの値は演算中に急速に収束する傾向があるので、初期値の選択はこの場合それほど重要でない。方法が再開されるべきであるならば(即ち、 iの値がゼロにリセットされるべきである)、再開のときに初期値λ0として使用するためにλの最終値を格納することは望ましいかもしれない。
【0022】
タスクP232において、留保値ni+1およびチャンネル値λi+1がメッセージ長さの閾値Lを計算するために使用される。長さ1のスロットのメッセージの成功している送信の確率はP(S |1) として表される。例示的実施例において、ノードインタフェース受信器230が他のスロットの観測の如何にかかわらず個々にビジーまたはフリーとして各スロットを見なし、長さのNスロットのメッセージの成功している送信の確率P(S|N)が以下として表されると仮定する。
【数4】

【0023】
また、スロット内の新しいユーザ(即ち、新しくかつ留保されたメッセージではないユーザ)の数がパラメタλを有するポアソン分布に従うと仮定される:
【数5】

【0024】
さらに、留保されたメッセージをスロットに送るユーザの数は以下の通り分散されると仮定される:
【数6】

【0025】
ここに、nはスロットの留保値であり、bは再送信の確率(以下で議論する) である。したがって、P(S|1) が以下の事象に関連することが分る:
【数7】

【0026】
フェディングやシャドウイングのようなチャンネル条件を考慮してチャンネル品質要素Q(ここに、Qは0.99のような固定値または動的な値≦1を持っているかもしれない)を加えると、長さ1のスロットに関するメッセージの成功している送信の確率を以下のように表現することができる:
【数8】

【0027】
逆方向リンクチャンネル252a上のメッセージの成功している送信の確率における最小の境界dはシステムパラメタとして選ばれる。首尾よく送信された確率が最小の境界dを満たすメッセージの最大の長さを示す閾値Lは以下として表される:
【数9】

【0028】
例示的実施例では、メッセージ長さの閾値Lは以下の通り表される:
【数10】

【0029】
再送信の確率bは上で説明されたLの項と他のパラメタで以下の通り表される:
【数11】

【0030】
ここに、パラメタβは値0.5に指定されるかもしれない。代わりに(1-(λ/2) -λ) の値は、1人の留保されたユーザがいるとき(即ち、ni+1=1のとき)、成功している送信の確率を最大にするためにパラメタβについて選択されてもよい。この表現では、2/(L + 1)の項はLが関係する(即ち、(L + 1)/2)のチャンネル上で許容されるメッセージの平均長さを説明する目盛係数である。
【0031】
上で説明された仮定、モデル、および推定値は、ノードが活動的および不活発な状態間で変化し、および/又はシステムに入るまたは去る動的な通信環境の状態によく相当することが分った。より静的または強制的な環境において、留保またはチャンネル活動度のような量として、より多いまたはより少ない正確な値が利用可能であるように推定することは必要ないかもしれない。さらに、他の仮定は、異なった条件(例えば、1つ以上のノードによる活動度がいくつかの事象と相関する環境)の下でより良い推定値を提供するかもしれない。
【0032】
平均した遅れを最小にする評価基準に関して、上で説明されたようにLとbの選択が最適であることが証明できる。しかしながら、特定の応用のために、代わりに最大のスループットに関して最適化を達成することが望ましいかもしれない。代替の実施において、Lは以下の通り表される:
【数12】

【0033】
ここに、Vは以下の通り表される修正値である:
【数13】

【0034】
そして、Dは以下の通り表される逆方向リンク負荷推定値(Lが更新される前に計算される)である:
【数14】

【0035】
ここに、LMAXはシステム60の最大のメッセージの長さである。この実施例はより高いスループットをもたらすが、その上に長い遅れを生成する傾向がある。遅れとスループットとの間で他の多くのトレードオフがまた可能である。
【0036】
タスクP242において、分散パラメタLと持続性パラメタbが送信される(例えば、ノード110へ)。P112、P122、P232およびP242が同じ頻繁で実行される必要はないが、通常それが従うタスクより多くない頻度でそれぞれ続くタスクを実行することが望ましいことに注目すべきである。例えば、チャンネルの正確な履歴を維持するために各スロットでタスクP112を実行することが望ましいかもしれない。同時に、チャンネルオーバーヘッドを最小にするためにより少ない頻度で(例えば、25のスロット毎かそのようなスロット毎にだけ、または予定された事象に対応したときだけ) タスクP242を実行することが望ましいかもしれない。また、異なった間隔(例えば、異なった頻度で更新パラメタLとbに)でタスクP242の異なった部分を実行するのも望ましいかもしれない。
【0037】
上で説明された実施例では、Lとbのためのただ一つの値がノードインタフェース送信器230によってすべてのノード110に送られる。代替の実施例では、上に提示された表現は、Lおよび/又はbの異なった値がノード110の異なった部分集合に送信されることを許容するために変えられるかもしれない。代わりに、ノード110は、ノードがそのチャンネル選択決定において、受信されたLおよび/又はbの変更されたバージョンを使用するように、係数を適用するかもしれず、そのような係数はネットワーク210において知られているかもしれなく、固定または動的であるかもしれない。
【0038】
図8はシステム60内のノード110によって実行されるかもしれない発明の実施例に従った方法のフローチャートを示す。タスクP210において、送信されるべきメッセージのスロットの長さが受信される。タスクP220では、この長さはネットワーク210内で計算されるかもしれないメッセージ長さ閾値Lに対してテストされ、上で説明されたようにノード110に送信される。テストが失敗するならば(即ち、長さが閾値よりも大きい)、メッセージはタスクP230において予約されたアクセスチャンネル(例えば、チャンネル252b) 上に送られる。さもなければ、メッセージはタスクP240において基本的なアクセスチャンネル(例えば、チャンネル252a) 上に送信される。
【0039】
タスクP240の送信に対する確認がないことがタスクP250に受け取られたなら(例えば、タイムアウトが起こるなら)、次に持続性処理が以下の通り実行される。タスクP260では、予定された範囲から乱数rが選択される。タスク270において、数rは同じ予定された範囲から来ている持続性パラメタ(例えば、再送信の確率b)と比較され、それはネットワーク210内で計算され、上で説明されたノード110に送信されるかもしれない。テストが成功するならば(例えば、 r>b)、再送信はタスクP220で実行される。さもなければ、乱数rのための他の値がタスクP260で選択され、タスクP270のテストが次のスロットのために繰り返される。他の多くの持続性処理が発明の代替の実施例に従う方法によって支持される。
【0040】
図9は発明の実施例に従ったノード110のブロック図を示す。受信器410は1つ以上の分散パラメタおよび/又は持続性パラメタを含むかもしれない分散制御(例えば、ネットワーク210からの)のパラメタを受信する。例示的実施例では、パラメタは上で説明された閾値Lと確率bを含んでいる。
【0041】
プロセッサ420はメッセージの特徴(例えば、スロットのメッセージの長さ)を受信して、送信器430への選択を出力し、ここに選択は特徴と分散パラメタ (例えば、L)との関係に依存する。選択に従って、送信器430はメッセージを基本的なアクセスチャンネル252aまたは予約されたアクセスチャンネル252b上に送る。例えば、選択は、メッセージの長さがLより大きいならば、予約されたアクセスチャンネル252b上の送信を示し、そうでなければ、基本的なアクセスチャンネル252a上での送信を示す。
【0042】
基本的なアクセスチャンネル252a上の送信のどんな確認も受け取られないならば、プロセッサ420は受信器410を通して受け取られる持続性パラメタとの比較のために乱数を発生させる。この比較の結果によって、プロセッサ420は送信器430にメッセージを再送させるかもしれない(例えば、乱数が持続性パラメタよりも大きいなら)。他の方法で、プロセッサ420は他の乱数を発生させて、適当な遅れ(例えば、次のスロット期間中) の後に比較を繰り返す。上で述べたように、他の多くの持続性処理が発明の代替の実施例による装置によって支持されてもよい。
【0043】
説明された実施例の以上のプレゼンテーションは、技術に熟練したどんな人も本発明を作りまたは使用することを可能にするために提供された。これらの実施例に対する様々な変更は可能であり、ここに提示された一般的な原則はまた、他の実施例に適用されるかもしれない。例えば、発明は一部または全部において、ハードワイヤード回路として、あるいは特注集積回路かプログラマブルゲートアレイ分野で作られる回路構成として実施されてもよい。同様に、発明は一部または全部において、機械可読なコードとして非揮発性記憶装置(リードオンリーメモリやフラッシュメモリなどの)に作られ、あるいはロードされたファームウェアプログラムとして実施されてもよく、そのようなコードはマイクロプロセッサや他のディジタル信号処理ユニットなどの論理素子のアレイにより実行可能な指示である。
【0044】
さらに、発明は一部および全部において、磁気、光学、磁気光学または、位相-変化ディスクあるいはディスクドライブ;半導体メモリ;または、印刷されたバーコードのようなデータ記憶媒体へ、またはデータ記憶媒体から機械可読なコードとしてロードされたソフトウェアプログラムとして実施されてもよい。したがって、本発明は上で示した実施例に制限されることを意図されず、ここに任意の仕方で開示された原理と新規な特徴と一致した最も広い範囲に従わされるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル観測情報を受信し;
前記チャンネル観測情報に少なくとも一部基づいて、分散制御のための少なくとも1つのパラメタを計算し、
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタを送信すること含む方法。
【請求項2】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの分散パラメタを含み、
前記分散パラメタが少なくとも基本的なアクセスチャンネルと予約されたアクセスチャンネルの間でトラフィックを分散することに関係する請求項1による方法。
【請求項3】
前記チャンネル観測情報が前記基本的なアクセスチャンネルにおける活動度に少なくとも一部関連する請求項2による方法。
【請求項4】
前記基本的なアクセスチャンネルの時間次元が一連の隣接している重ならないスロットに分割され、
前記チャンネル観測情報が前記スロットの予定された1つの間に前記基本的なアクセスチャンネルにおける活動度に少なくとも一部関係する請求項2による方法。
【請求項5】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの分散パラメタを含み、
前記少なくとも1つの分散パラメタが基本的なアクセスチャンネル上のトラフィックの制限に関連し、前記制限はメッセージの長さに少なくとも一部基づいている請求項1による方法。
【請求項6】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの持続性パラメタを含み、
前記持続性パラメタがメッセージの再送信に関連する請求項1による方法。
【請求項7】
複数のノードの中の少なくとも1つに分散制御のための少なくとも1つのパラメタを送信するように構成および配列されたノードインタフェース送信器であり、
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタがチャンネル観測情報に少なくとも一部基づいているノードインタフェース送信器。
【請求項8】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの分散パラメタを含み、
前記分散パラメタが少なくとも基本的なアクセスチャンネルと予約されたアクセスチャンネルの間でトラフィックを分散することに関係する請求項7によるノードインタフェース送信器。
【請求項9】
前記チャンネル観測情報が前記基本的なアクセスチャンネルにおける活動度に少なくとも一部関連する請求項8によるノードインタフェース送信器。
【請求項10】
前記基本的なアクセスチャンネルの時間次元が一連の隣接している重ならないスロットに分割され、
前記チャンネル観測情報が前記スロットの予定された1つの間に前記基本的なアクセスチャンネルにおける活動度に少なくとも一部関係する請求項8によるノードインタフェース送信器。
【請求項11】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの分散パラメタを含み、
前記少なくとも1つの分散パラメタが基本的なアクセスチャンネル上のトラフィックの制限に関連し、前記制限はメッセージの長さに少なくとも一部基づいている請求項7によるノードインタフェース送信器。
【請求項12】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの持続性パラメタを含み、
前記持続性パラメタがメッセージの再送信に関連する請求項7によるノードインタフェース送信器。
【請求項13】
複数のノードの中の少なくとも1つに分散制御のための少なくとも1つのパラメタを送信するように構成および配列されたノードインタフェース送信器と、
少なくとも基本的なアクセスチャンネル上の複数のノードの中の少なくとも1つからメッセージを受信するように構成されかつ配列されたノードインタフェース受信器とを含み、
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタがチャンネル観測情報に少なくとも一部基づいており、
前記チャンネル観測情報が前記基本的なアクセスチャンネルに少なくとも一部関係するシステム。
【請求項14】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの分散パラメタを含み、
前記分散パラメタが少なくとも基本的なアクセスチャンネルと予約されたアクセスチャンネルの間でトラフィックを分散することに関係する請求項13によるシステム。
【請求項15】
前記チャンネル観測情報が前記基本的なアクセスチャンネルにおける活動度に少なくとも一部関連する請求項14によるシステム。
【請求項16】
前記基本的なアクセスチャンネルの時間次元が一連の隣接している重ならないスロットに分割され、
前記チャンネル観測情報が前記スロットの予定された1つの間に前記基本的なアクセスチャンネルにおける活動度に少なくとも一部関係する請求項14によるシステム。
【請求項17】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの分散パラメタを含み、
前記少なくとも1つの分散パラメタが基本的なアクセスチャンネル上のトラフィックの制限に関連し、前記制限はメッセージの長さに少なくとも一部基づいている請求項13によるシステム。
【請求項18】
分散制御のための前記少なくとも1つのパラメタが少なくとも1つの持続性パラメタを含み、
前記持続性パラメタがメッセージの再送信に関連する請求項13によるシステム。
【請求項19】
少なくとも1つの分散パラメタを受信し、
メッセージの少なくとも1つの特徴を受信し、
少なくとも基本的なアクセスチャンネルと予約されたアクセスチャンネルの中の1つを選択し、前記選択は前記少なくとも1つの特徴および前記少なくとも1つの分散パラメタ間の関係に少なくとも一部基づいており、
前記選択されたチャンネル上に前記メッセージを送信することを含む方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの特徴が少なくとも前記メッセージの長さに関連する請求項19による方法。
【請求項21】
前記方法がさらに、
少なくとも1つの持続性パラメタを受信し、
前記メッセージを再送信することを含み、
前記再送信が前記少なくとも1つの持続性パラメタに従って少なくとも一部で起こる請求項19による方法。
【請求項22】
前記方法がさらに少なくとも1つの乱数を発生させることを含み、
前記再送信が前記少なくとも1つの乱数と前記少なくとも1つの持続性パラメタとの関係に従って少なくとも一部で起こる請求項21による方法。
【請求項23】
基本的なアクセスチャンネルおよび予約されたアクセスチャンネルの中の1つにメッセージを送信するように構成されかつ配列された送信器と、
少なくとも1つの分散パラメタを受信するように構成されかつ配列された受信器と、
メッセージの少なくとも1つの特徴を受信するように構成されかつ配列されたプロセッサとを含み、
前記プロセッサがさらに、少なくとも前記基本的なアクセスチャンネルおよび前記予約されたアクセスチャンネル間の1つを選択するように構成されかつ配列され、前記選択は前記少なくとも1つの特徴と前記少なくとも1つの分散パラメタとの関係に少なくと一部基づいており、
前記送信器がさらに前記選択に従って少なくとも一部で前記メッセージを送信するように構成されかつ配列された装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つの特徴が少なくとも前記メッセージの長さに関連する請求項23による装置。
【請求項25】
前記受信器がさらに少なくとも1つの持続性パラメタを受信するように構成されかつ配列され、
前記プロセッサはさらに前記送信器が前記少なくとも1つの持続性パラメタに従って少なくとも一部で前記メッセージを再送信することを起こさせるように構成されかつ配列された請求項23による装置。
【請求項26】
前記プロセッサが少なくとも1つの乱数を発生させるようにさらに構成されかつ配列され、
前記プロセッサはさらに、前記送信器が前記少なくとも1つの乱数と前記少なくとも1つの持続性パラメタとの関係に従って少なくとも一部で前記メッセージを再送信することを起こさせるように構成されかつ配列された請求項25による装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−54943(P2012−54943A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−204885(P2011−204885)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【分割の表示】特願2002−505463(P2002−505463)の分割
【原出願日】平成13年6月27日(2001.6.27)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】