説明

アクセス制御付きのテレビ予約システム

【課題】TV番組へのアクセスを制御する能力をもつテレビ(TV)予約システムを提供
する。
【解決手段】本発明は、テレビ予約情報を提供するためのシステム、より特定的に言うと
、テレビ番組へのアクセスを制御する能力を伴うテレビ予約情報ガイドに関する。本発明
に係るテレビ予約システム(1)は、時間、格付け、内容および/またはチャネル別にユ
ーザーがTV番組へのアクセスを制御する事を可能とするユーザーインターフェース(3
8)を備えている。ユーザーは、PPV番組の購入を制限するペイパービュー(PPV)
消費の限界をセットすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ予約情報を提供するためのシステム、より特定的に言うとテレビ番組
へのアクセスを制御する能力を伴うテレビ予約情報ガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーにテレビ予約情報を提供するためのシステムが、現在利用可能である。
【0003】
例えば、特許文献1は、テレビ予約システム及びプロセスを提供している。Youngの一
実施形態においては、テレビ予約情報は、ユーザーのテレビスクリーン上に提供される。
ユーザーは、番組の選択などを行なうために、Youngシステムによって利用される選択基
準を供給することができる。さらに、Youngは、テレビ予約情報ガイド内にリストアップ
されている番組の自動的選択及び自動的無人録画を可能にするべくテレビ受像機を制御す
るシステムを開示している。番組の自動的無人録画は、ビデオテープレコーダ(VCR)
又はその他の記録装置を制御することによって達成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4,706,121号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ユーザーが時間、格付け、内容及び/又はチャンネル別にテレビ番組へのア
クセスを制御することを可能とする、ユーザーインターフェイスを伴うテレビ予約システ
ムに関する。さらに、ユーザーは、ペイ・パー・ビュー(PPV)(従量料金)方式番組
の購入を制限するべくPPV消費に対する限度を設定することができる。
【0006】
好ましい実施形態においては、テレビ予約システムはメインメニューを有している。ユ
ーザーは、親パスワードを入力するためにメインメニューから「Parental Control」(親
制御)メニューを選択することができる。親パスワードは、メインメニューから設定でき
る。親パスワードを設定しそれを入力した後、ユーザーは、親制御メニューからチャンネ
ル、格付け、内容及び/又は時間別に、番組をロックアウトできる。ショーの内容記述は
さらに、FCCにより供給されるVチップ格付けデータに基づく対応する「Vチップ」分
類を有することができる。
【0007】
従って、ユーザーはさらに、Vチップ分類別に番組をロックアウトできる。ロックされ
た番組に同調するためには、好ましくは親パスワードが供給される。
【0008】
一実施形態においては、ユーザーは、購入パスワードを入力するためメインメニューか
ら「視聴制御」メニューを選択することができる。購入パスワードは、同様にメインメニ
ューから設定することもできる。購入パスワードを設定し入力した後、ユーザーは、PP
V消費限度を特定し、かくしてPPV方式番組の購入を制限することができる。ユーザー
はさらに、格付け及び内容に基づいて、許容されたPPV方式番組のタイプを特定するこ
とができる。消費限度を超えて購入を行なうためには、好ましくは購入パスワードが供給
される。制約のある番組を購入するためには、好ましくはパスワードと購入パスワードの
両方が供給される。
【0009】
ユーザーがパスワードを思い出せない場合、例えばケーブルオペレータを呼出すことが
できる。ケーブルオペレータは、パスワードをゼロにセットすることができ、かくしてユ
ーザーは新しいパスワードを設定できる。
【0010】
本発明のその他の特長及び利点は、明細書及び図面の残りの部分を熟読した時点で、当
業者には明白となるだろう。図面中、同じ参照番号は、同一の又は機能的に類似した要素
を表わしている。
例えば、本発明は、以下を提供する。
1.少なくともテレビ番組情報及び時刻を含むテレビ番組予約情報を入力する段階;及び
ユーザー入力及び前記番組情報に基づいて前記テレビ番組のうちの選択された番組へのア
クセスを制限する段階;
を含んで成る、テレビガイドの操作方法。
2.前記アクセス制限段階が、格付け別にアクセスを制限する段を含んで成る、請求項1
に記載の方法。
3.前記格付けよりも悪い格付けをもつ全ての番組が阻止される請求項2に記載の方法。
4.前記アクセス制限段階には、内容別にアクセスを制限する段階が含まれている請求項
1に記載の方法。
5.前記アクセス制限段階が、Vチップ分類別にアクセスを制限する段階を含んで成る、
請求項1に記載の方法。
6.前記アクセス制限段階が、時間別にアクセスを制限する段階を含んで成る、請求項1
に記載の方法。
7.前記アクセス制限段階には、従量料金方式番組について消費限界によりアクセスを制
限する段階が含まれている、請求項1に記載の方法。
8.前記アクセス制限段階には、従量料金方式番組について格付け別にアクセスを制限す
る段階が含まれている、請求項1に記載の方法。
9.前記アクセス制限段階には、前記テレビ番組のうちの前記選択された番組へのアクセ
スを可能にする前にパスワードを入力するよう要求する段階が含まれている、請求項1に
記載の方法。
10.前記予約情報が、垂直ブランキング期間内で放送される、請求項1に記載の方法。
11.前記予約情報が専用チャンネル上で放送される、請求項1に記載の方法。
12.前記予約情報が、非チャンネル特定機構を用いて帯域外で放送される、請求項1に
記載の方法。
13.前記アクセス制限段階には、濃淡のないカラースクリーンを表示し前記選択された
番組のうちの1つの音声を遮断する段階が含まれている、請求項1に記載の方法。
14.少なくともテレビ番組情報及び時刻を含むテレビ番組予約情報を入力するコンピュ
ータ読取り可能コード;
ユーザーの入力及び前記番組情報に基づいて前記テレビ番組のうちの選択された番組への
アクセスを制限するコンピュータ読取り可能コード;及び前記コンピュータ読取りコー
ドを記憶する有形媒体、を含んで成るコンピュータプログラム製品。
15.前記コンピュータ読取り可能コードが格付け別にアクセスを制限する、請求項14
に記載のコンピュータプログラム製品。
16.前記コンピュータ読取り可能コードが前記格付けよりも悪い格付けをもつ全ての番
組へのアクセスを制限する、請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。
17.前記コンピュータ読取り可能コードが、内容別にアクセスを制限する、請求項14
に記載のコンピュータプログラム製品。
18.前記コンピュータ読取り可能コードが、Vチップ分類別にアクセスを制限する、請
求項14に記載のコンピュータプログラム製品。
19.前記コンピュータ読取り可能コードが時間別にアクセスを制限する、請求項14に
記載のコンピュータプログラム製品。
20.前記コンピュータ読取り可能コードが従量料金方式番組について、消費限界により
アクセスを制限する、請求項14に記載のコンピュータプログラム製品。
21.前記コンピュータ読取り可能コードが従量料金方式番組について格付け別にアクセ
スを制限する、請求項14に記載のコンピュータプログラム製品。
22.前記コンピュータ読取り可能コードは、前記テレビ番組のうちの前記選択された番
組へのアクセスを可能にするパスワードの入力を要求することによって、前記テレビ番組
のうちの前記選択された番組へのアクセスを制限する、請求項14に記載のコンピュータ
プログラム製品。
23.前記予約情報が、垂直ブランキング期間内で放送される請求項14に記載のコンピ
ュータプログラム製品。
24.前記予約情報が、専用チャンネル上で放送される、請求項14に記載のコンピュー
タプログラム製品。
25.前記予約情報が、非チャンネル特定機構を用いて帯域外で放送される、請求項14
に記載のコンピュータプログラム製品。
26.前記コンピュータ読取り可能コードが、濃淡のないカラースクリーンを表示し前記
選択された番組のうちの1つの音声を遮断することによってアクセスを制限する請求項1
4に記載のコンピュータプログラム製品。
27.予約ガイド情報及びこの予約ガイド内の番組に対する関連の番組品質情報を記憶す
る段階;
選択された品質をもつ番組へのアクセスを制約するためのパスワードを入力する段階;
特定の番組に同調するべくユーザー入力を受理する段階;
前記特定の番組が前記選択された品質を有するか否かを決定する段階、及び前記番組が前
記選択された品質を有する場合、前記番組の表示を可能にしない段階、を含んで成るテレ
ビ操作方法。
28.選択された品質が価格品質である、請求項27に記載の方法。
29.全てのチャンネルをロック解除するため前記パスワードとユーザー入力を受理する
段階、及び制限された時間中全てのチャンネルをロック解除する段階、を更に含む、請求
項27に記載の方法。
30.番組品質情報を記憶する前記段階が、1つの番組についてのVチップ情報を検索す
る段階を含んで成る、請求項27に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に従ったテレビシステムの好ましい実施形態を例示する。
【図2A】パスワードが設定されず、ユーザーがテレビ予約ガイドのメインメニューから親制御を選択する場合に、ユーザーに示されるポップアップメニューの好ましい一実施形態を示す。
【図2B】親パスワードが設定され入力された後、ユーザーに示される親制御メニューの好ましい一実施形態を示す。
【図2C】ユーザーが「チャンネル別ロック」機能を選択したときに示されるポップアップの好ましい一実施形態を示す。
【図2D】ユーザーが「格付け及び内容別ロック」機能を選択したときに示されるポップアップの好ましい一実施形態を示す。
【図2E】ユーザーが「時間別ロック」機能を選択したときに示されるポップアップの好ましい実施形態を示す。
【図2F】購入パスワードが設定されず、ユーザーが視聴制御メニューから「IPPV消費限度のセット」機能を選択した場合にユーザーに示されるポップアップの好ましい一実施形態を示す。
【図2G】購入パスワードが設定され、ユーザーが視聴制御メニューから「IPPV消費限度のセット」機能を選択した場合にユーザーに示されるポップアップの好ましい一実施形態を示す。
【図2H】適切な購入パスワードが設定され入力された後ユーザーに示されるIPPV消費限度ポップアップの好ましい一実施形態を示す。
【図3】ユーザーが1つの番組への同調を行なうことができるか否かを決定するためのプロセスフローチャートを示す。
【図4】親制御機能のオペレーションについてのプロセスフローチャートを示す。
【図5】購入制御機能のオペレーションについてのプロセスフローチャートを示す。
【図6】親制御又は購入パスワードを入力するにあたりパスワードを確認しユーザーの試行回数を制限するためのプロセスフローチャートを示す。
【図7】番組が制約されたVチップ分類を有するか否か、及びアクセスが許容されるべきか否かを決定するためのプロセスフローチャートを示す。
【図8】親制御又は購入パスワードを変更するためのプロセスフローチャートを示す。
【図9】親制御又は購入パスワードを設定するためのプロセスフローチャートを示す。
【図10】親制御又は購入パスワードを除去するためのプロセスフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、TV番組へのアクセスを制御する能力をもつテレビ(TV)予約システムを
提供する。図1は、本発明を利用することのできるTVシステム1の好ましい一実施形態
を例示する。図示されている通り、システム1は、配給センター10と多数の受信場所を
含む。配給センター10は、データストリームのためのデータをコンパイルする。好まし
い実施形態においては、このデータストリームは、受信場所16,18,20及び22に
放送される。データストリームを配給センタ10から受信場所16〜22まで放送するた
めには、複数の方法が利用可能である。例えば、衛星15がテレビチャンネル(例えばP
BS)又は専用チャンネルの垂直ブランキング期間(VBI)内でこのデータストリーム
を受信場所16,18,20及び22に放送することができる。代替的には、非チャンネ
ル特定機構を用いて、データを帯域外で放送することもできる。もう1つの実施形態にお
いては、データストリームは、伝送ライン13を介して受信場所16,18,20及び2
2に提供される。伝送ライン13は、例えば、光ファイバ、同軸ケーブル、電話回線など
であってよい。さらにもう1つの実施形態においては、受信場所の中にある周辺装置が、
例えばローカルサービスプロバイダ40からデータストリームを受信する。サービスプロ
バイダ40は、ライン17を介して配給センタ10からデータストリームを受信し、衛星
15(又はもうlつの衛星)を介してか又はライン19及び13を介して受信周辺装置に
データストームを放送する。受信周辺機器は、テレビ30,テレビ34,VCR32,V
CR36及び/又はセットトップボックス38であってよい。さらにその他の実施形態に
おいては、PCTVを利用することもできるし、或いは又上述の装置の複数のもの及び/
又はコンピュータと共に使用するためパーソナルコンピュータにデータを提供することも
できる。
【0013】
(特許文献2)米国特許5,151,789号
【0014】
好ましい実施形態においては、データストリーム内の情報には、TV予約情報が含まれ
ている。周辺装置内にあるソフトウェアは、TV予約ガイドを生成するべくデータストリ
ーム内に提供された予約情報を利用する。このソフトウェアは、ROM,RAM,ディス
ク又はその他の記憶装置といったコンピュータ読取り可能な記憶媒体42の上に記憶され
ている。TV予約ガイドが、グリッド書式である場合、例えば利用可能なチャンネルを「
y」軸上にリストアップさせ、さまざまな時間を「x」軸上にリストアップさせることが
できる。ユーザーは、ガイド内の番組をハイライトさせその番組を選択することによって
、TV予約ガイド内の1つの番組に対する同調を行なうことができる。ユーザーは、自動
的無人録画のため、TV予約ガイド内にリストアップされているl個またはそれ以上の所
望の番組を選択することもできる。TV予約システムが情報をどのように表示するか、及
びその同調及び自動録画能力に関する詳しい情報については、特許文献1及び特許文献2
を参照されたい。これらの特許は共に、本特許出願と同様、StarSight Telecast Inc.,に
譲渡され、ここに全ての目的のためその全体が参考文献として組み込まれる。
【0015】
当該システムはさらに、視聴者が1個またはそれ以上のTV番組に同調を行なうか又は
それを見るのを妨げる能力も有している。TV番組は、チャンネル、格付け、内容及び/
又は時間別に遮断され得る。ユーザーがロックされた時間中にTVをオンに切換えた場合
、又はロックされた格付け又は内容/Vチップ分類(例えば)を含むショーに対し同調を
行なった場合、テレビ予約システムは音声をミュートにし、TVスクリーン全体に濃淡の
無い青色スクリーンを表示する。ここで親パスワードを要求するポップアップが現われる
ことになる。正しいパスワードが入力された時点で、濃淡の無い青色スクリーンは消え、
ミュートは無効化される。
【0016】
図2Aは、パスワードが設定されずユーザーがメインメニュー50から親制御を選択し
た場合にユーザーに示されるポップアップ52の好ましい一実施形態を示す。システムの
さまざまなメニュー及びポップアップは、下にある全面スクリーンの上にある部分スクリ
ーンとして示すこともできるし、或いは又全面スクリーンとして示すこともできる。図示
されている通り、ユーザーは、SELECTキーを押すことにより親パスワードを新規作
成するよう要請を受ける。SELECTキーはENTERキーであってもよく、ユーザー
入力装置上にあってもよいし或いは又TV予約ガイド上に位置されスクリーンボタンへカ
ーソルを導くことで入力されてもよい。SELECTキーがTV予約ガイド上にある場合
、ユーザーは、ガイド上でそれをハイライトさせ、入力キー又はユーザー入力装置上で入
力キーとして機能するあらゆるキーを押すことでそれを入力することができる。ユーザー
入力装置又はTV予約ガイド上に位置されうるその他のキーとしては、CANCELキー
、RECキー、及びEXITキーが含まれる。ユーザーがポップアップメニュー内で移動
し選択を行なえるようにするため、好ましくは上、下、左及び右の矢印キーが含まれる。
しかしながら、ユーザーがポップアップメニュー内を移動できるようにするあらゆるキー
の組合せが使用可能である。親パスワードは、SELECTキーを叩くことにより、メイ
ンメニュー50から設定可能である。
【0017】
図2Bは、メインメニュー50から親パスワードが設定されユーザーが正しいパスワー
ドを入力した時点でユーザーに示される親制御メニュー54の好ましい実施形態を示す。
ユーザーは、チャンネル、格付け及び/又は内容又は時間別にTV番組をロックすること
ができる。例えば、時間別にロックすることを望む場合、ユーザーはカーソルを「時間別
ロック」の場所に移動させることができ、SELECTキーを入力する。代替的には、番
組がロックされた場合、ユーザーは、ロックされていた全ての番組をロック解除できる。
【0018】
図2Cは、ユーザーが「チャンネルによるロック機能」を選択した時点で示されるポッ
プアップ56の好ましい一実施形態である。
【0019】
この好ましい実施形態においては、ポップアップ56は、ユーザーが利用可能な全ての
チャンネルのリストを含む。ユーザーがポップアップ56に適合するよりも多くのチャン
ネルを有する場合、インジケータ又はスクロールバーがポップアップのコーナーに示され
、ユーザーに対しより多くのチャンネルを表示するべくさらに右へ又はさらに下へ移動す
るように命令する。ユーザーは、ポップアップ56内を移動するため前述の矢印キーを使
用することができる。ユーザーがチャンネルをハイライトさせて選択した後、そのチャン
ネルがロックされる。そのチャンネルがロックされていることを示すためチャンネルアイ
コンの隣にロック記号が置かれることになる。
【0020】
チャンネルをロック解除するためには、ユーザーは、ロックされたチャンネルをハイラ
イトさせて選択することができる。そのとき、チャンネルアイコンの隣のロック記号は消
え、ロックが除去されたことを示す。ユーザーは、親制御メニューのポップアップ54に
戻るべくEXITキーを使用することができる。
【0021】
システムは番組情報を記憶することから、現行の又は将来の番組が制約されたチャンネ
ル上に示されているか否かを見極めることができる。システムは同様に、番組が制約され
た格付け及び/又は内容、Vチップ分類又は時間帯に入るか否かをも見極めることができ
る。従って、録画予定の番組が存在するチャンネルにロックがセットされた場合、ユーザ
ーにその矛盾について警告するポップアップが現われることになる。ユーザーがそのポッ
プアップを無視した場合、それは3秒以内でタイムアウトし、チャンネルはロックされ、
録画は、ロックが有効化される前にセットされた通りにパスワードの必要なく行なわれる
ことになる。チャンネルがひとたびロックされた時点で、ユーザーは、正しいパスワード
を入力しないかぎり、そのチャンネル上のいずれの番組をも同調、録画又は購入すること
ができない。しかしながら、正しいパスワードを入力した時点で、ユーザーは、将来の番
組の録画を予約することができる。予約された録画を行う時点で、システムは、ロックさ
れたチャンネルのロックを解除し、そのチャンネルに同調を行ない、番組を録画する。番
組が終わった時点で、システムはそのチャンネルを再びロックする。
【0022】
図2Dは、ユーザーが格付け及び/又は内容別に番組をロックすることを選んだ場合に
示されるポップアップ60の好ましい一実施形態である。これを見ればわかるように、l
つは格付けによるもの、もうlつは内容によるものと言う2つのリストがユーザーに示さ
れる。ユーザーは、ポップアップ上で関連する内容及び/又は格付けをハイライトさせて
SELECTキーを入力することにより内容及び/又は定格別にロックすることができる
。複数のカテゴリーの格付け及び/又は内容を用いて、番組をロックすることが可能であ
る。さらに、ポップアップ60上の内容記述は、Vチップにより供給されるデータに対応
する情報を含んでいてよい。Vチップデータはカッコ内に入れられる場合があり、これは
番組のVチップ属性分類を表わす。例えば、内容カテゴリ「暴力」は、対応するVチップ
属性、やや暴力的(V2)、中程度に暴力的(V3)などへの対応を有していてもよい。
ユーザーが或る格付けに従ってショーをロックした場合、それより高い格付けは全て自動
的にロックされる。ショーの内容は、過激さの順にリストアップされてる訳ではないこと
から、1つの内容をロックすることで自動的に他のいずれかをロックすることにはならな
い。
【0023】
ユーザーは同様に、特定の時間帯をロックしてその時間中のTV視聴を防ぐこともでき
る。ユーザーはさらに、例えば特定の一日だけ、月曜日から金曜日までのみ、週末のみ、
又は一週間の毎日というように、ロックの頻度を特定することもできる。図2Eは、TV
視聴を防止すべき時間帯についてのユーザーの入力を要求するポップアップ62を示して
いる。図示されている通り、ユーザーは、ロックを開始する時刻(省略時(デフォルト)
の時刻2:30pm)、ロックを終了する時刻(省略時時刻は5pm)、及びロック頻度
(省略時頻度は一日)を特定することができる。ユーザーが前もってこれらの値をセット
していたという状況下では、システムは値を覚えており、ポップアップ62が示された時
点でそれらを表示する。
【0024】
ロックされた時間帯にTV視聴が試みられた場合、システムは音声をミュートし、ビデ
オ全体に青色スクリーンを表示する。ここで親パスワードを要請するポップアップが現わ
れることになる。正しいパスワードが入力された時点で、濃淡の無い青色スクリーンは消
え、音声は再び有効化される。録画予定の番組がある時間帯にロックが設けられた場合、
矛盾についてユーザーに警告を発するポップアップが現われることになる。ユーザーがそ
のポップアップを無視した場合、ポップアップは3秒以内でタイムアウトし、チャンネル
はロックされ、ロックが有効化される前にセットされた通りに、パスワードの要求無く録
画が行なわれることになる。しかしながら、ロックされた時間帯に予定される将来の録画
全てには、パスワードが必要となる。
【0025】
図2Fは、購入パスワードが設定されず、ユーザーが視聴制御メニュー66からの「I
PPV消費限度のセット」機能を選択した場合にユーザーに対し示されるポップアップ6
4の好ましい一実施形態を示す。IPPVはインパルスペイ・パー・ビューの略であり、
例えばリモコンといったユーザー入力装置を介して購入されるPPV番組を意味する。こ
れは、番組を購入するのにユーザーが番組プロバイダを電話で呼出す必要のある従来のP
PV番組とは異なっている。ユーザーは、ユーザー入力装置上でキーを押すか又はそれを
TV予約ガイド上で選択するかのいずれかによってSELECTキーを入力することによ
り、メインメニュー50から購入パスワードを設定することができる。図2Gは、購入パ
スワードが設定されユーザーが視聴制御メニュー66から「IPPV消費限度のセット」
機能を選択した場合にユーザーに示されるポップアップ68の好ましい一実施形態を示す
。この場合、ユーザーは、単純に購入パスワードを入力し、SELECTキーを入力する
ことになる。図2Gに示されているように、ユーザーが間違った場合、ユーザーはCAN
CELキーを入力し、パスワードを再入力することができる。
【0026】
ひとたび購入パスワードが設定され、入力された時点で、ユーザーはIPPV消費限度
ポップアップ70(図2Hに示されているような)を見て、システムが購入を有効化する
パスワードを要求する前に、IPPVの消費を制限するべき合計金額を入力することがで
きる。省略時消費額はゼロであり、その場合ユーザーは全ての購入について購入パスワー
ドを入力する必要がある。ゼロより大きい金額がセットされた場合、これは、付加的な購
入を行なうために購入パスワードが要求される前にユーザが消費できる金額である。この
金額をセットするためには、ユーザーは、右矢印キーを入力することができ、右矢印キー
の入力毎に、限度に1ドルが付加される。金額を削減するためには、ユーザーは左矢印キ
ーを使用することができる。ユーザーは、望まれる時にいつでも、金額をリセットする目
的で矢印キーを使用できる。
【0027】
ロックされた番組にアクセスするためには、ユーザーは、親制御メニュー54から「全
てのロックの解除」機能を選択することができ、ロックされた番組は全てロック解除され
ることになる。代替的には、ユーザーは、ガイド内にある間に約1秒間SELECTキー
を入力することによって、テレビ予約情報ガイドから全てのロックを解除することができ
る。ポップアップが現われることになり、ユーザーは「全てロック解除」オプションを選
択することができる。
【0028】
システムは、ユーザーに親パスワードを要請することになり、正しいパスワードの入力
時点で、ユーザーは、利用可能な全てのチャンネル上で全ての番組に対する同調を行なう
ことができる。番組がロック解除されている間、「全てのロックの解除」機能は切り替え
られて、「全てのロックの再ロック」機能となり、ガイド内の灰色ロック記号は赤色解除
済みロック記号となる。ユーザーは、親制御メニュー54から「全てのロックの再ロック
」を選択することによって、以前にロックされた番組全てを再ロックすることができる。
TVのスイッチを切ることによっても全ての親ロックが自動的に復元されることになる。
【0029】
代替的には、ユーザーは、TV又はTV予約ガイドのいずれかから番組に直接同調を行
ない正しいパスワードを入力することによって、個々の番組をロック解除することができ
る。ユーザーがロックされたチャンネルに同調を行った場合、システムはTVスクリーン
全体に青色スクリーンを表示し、音声をミュートする。親パスワードを要求するポップア
ップが現われることになる。正しいパスワードが供給された場合、システムは青色スクリ
ーンを除去し、音声を復元する。しかしながら、この場合、ユーザーが以前にロックした
チャンネルを途中で切った時点で、親ロックは自動的に復元されることになる。従ってユ
ーザーがロックされたチャンネルを途中で切り次に同調し戻した場合、ユーザーは、ロッ
クされたチャンネルを見るためにパスワードを再入力しなくてはならない。
【0030】
ガイドからロックされた個々の番組にアクセスするため、ユーザは、ロックされたどの
番組であれ自ら視聴したいと思うものをガイド上でハイライトさせてSELECTキーを
入力することにより選択することができる。このとき、パスワードポップアップが現われ
ることになる。ユーザーが正しいパスワードを入力した場合、システムは望みの番組をも
つチャンネルに同調を行なう。ユーザーは、1秒以上の間SELECTキーを入力するこ
ともでき、このとき、ユーザーにロックされた番組に同調を行なうか又はこれを録画する
かを問いかけるポップアップが現われる。ユーザーが選択を行なった時点で、パスワード
ポップアップが現われ、ユーザーはパスワードを入力できる。正しいパスワードが入力さ
れた後、システムは、ロックされた番組に同調を行なうか又はそれを録画することになる
。SELECTキーを入力しポップアップ上で録画オプションを選択する代りに、ユーザ
ーは、ロックされた番組をハイライトさせ、RECキーを入力して番組の録画を要求する
こともできる。ユーザーが正しいパスワードを供給した時点で録画が進められる。
【0031】
図3は、ユーザーが1つの番組に同調を行なえるか否かを決定するためのプロセスフロ
ーチャートを例示する。好ましい実施形態においては、本書で記述されているさまざまな
プロセスは、ソフトウェアの制御下で動作し、かかるソフトウェアはコンピュータ読取り
可能な記憶媒体上に記憶されている。好ましい実施形態においては、システムは、ステッ
プ100で親パスワードが必要か否かを検査する。ステップ102では、システムは、ユ
ーザーが正しい親パスワードを供給したか否かを決定する。正しい親パスワードが入力さ
れた場合、プロセスは、ステップ104でその番組が無料のイベントか否かを検査するこ
とになる。無料イベントは、ペイ・パー・ビュー方式でないイベントである。イベントが
無料である場合、システムはステップ110で番組に同調を行なうことになる。イベント
が無料でない場合、システムは、ステップ106で、ユーザーが購入パスワードを入力す
ることを要求する。ステップ108では、入力されたパスワードが確認される。パスワー
ドが正しい場合、システムは、ステップ110でその番組に同調を行なう。両方の確認ス
テップ102及び108について、正しくないパスワードが供給された場合、システムは
要求された番組に同調を行なわない。
【0032】
図4は、親制御機能のオペレーションについてのプロセスフローチャートを例示する。
ユーザーがTVをつけるか又は1つの番組又はチャンネルに同調を行なった時点で、シス
テムは、ステップ150にて、番組が放映される前に親パスワードが必要とされるか否か
を検査する。親パスワードが存在する場合、システムのステップ152は、BOXロック
がセットされたか否かを検査する。BOXロックは、毎日24時間、TVをロックされた
状態に保つことから、基本的に特殊なTIMEロックである。BOXロックが存在する場
合、ステップ154は、視聴者がTVを見ることができるようになるにはパスワードが必
要であるということを視聴者に知らせるポップアップを表示し、ステップ172は、ユー
ザーが親パスワードを入力するよう要求する。ユーザーは、正しいパスワードを供給した
時点で、ステップ168でその番組に同調を行なうこと、自動同調を予約すること又は番
組の録画を予約することができる。
【0033】
BOXロックがセットされていない場合、システムは、ステップ156でチャンネルロ
ックについて検査する。それが全く存在しない場合、ステップ158は、TIMEロック
について検査する。TIMEロックが存在する場合、ステップ170は、現時刻が制約さ
れた時間の範囲内にあるか否かを検査する。ユーザーが制約された時間にTVを見ようと
している場合、ステップ172においてユーザーは親パスワードを供給するよう要請を受
ける。同様にして、チャンネルロックが存在しユーザーがロックされたチャンネルに対す
る同調を行なおうとしている場合、ユーザーは、ステップ172でパスワードを供給する
よう要請されることになる。ユーザーが制約されていない時間にTVを見ている場合、ユ
ーザーはステップ168に進むことができ、又番組に同調を行なったり、番組を録画した
りすることができる。
【0034】
いかなるTIMEロックもセットされなかった場合、格付けはアメリカ映画協会により
設定されたものに対応することから、ステップ160は格付け/MPAAロックについて
検査する。格付けロックがセットされていた場合、ステップ164は番組が制約された格
付けを有するか否かを決定する。制約された格付けを有する場合、ユーザーは、ステップ
172において親パスワードを供給するよう要請を受ける。一方、格付けロックが全く無
い場合、ステップ162は、内容/ATTRIBUTEロックについて検査する。システ
ムはステップ166において、番組が制約された内容を含むか否かを検査し、それを有す
る場合、ユーザーは、ステップ172において親パスワードを供給するよう要請を受ける
。ステップ176はさらに、番組が制約された内容を含んでいない場合に、番組がVチッ
プ分類を有するか否かを検査する。これを有する場合、ステップ178(図7に詳細を示
す)は、ユーザーが、制約されたVチップ分類をもつ番組へのアクセスを得ようとしてい
るか否かを決定する。
【0035】
ステップ106をさらに詳細に記述している図5は、購入制御機能のオペレーションの
ためのプロセスフローチャートを例示する。ユーザーがlつの番組に同調を行なった時点
で、ステップ200は、購入パスワードが設定されたか否かを検査する。設定された場合
、ステップ204は、限度を超えたか否かを検査する。ステップ172は、限度を超えた
場合に購入パスワードを要求する。超えない場合、システムは、ステップ208で購入プ
ロセスを続行する。ステップ200で、購入パスワードが設定されなかったことが見極め
られた場合も、システムは同様にステップ208で購入プロセスを続行することになる。
【0036】
ステップ172をさらに詳細に記述する図6は、購入又は親パスワードを入力するにあ
たって、パスワードを確認しユーザーの試行回数を制限するためのプロセスフローチャー
トを例示する。ステップ250では、ユーザーは、適用可能なパスワードを供給するよう
要請を受ける。ステップ252は、ユーザーの入力を受取り、ステップ254は、パスワ
ードが適切な書式であるか否かを検査する。
【0037】
パスワードが適切でない場合、例えば、文字数が多すぎる場合、ステップ256は、そ
のパスワードが不当であることをユーザーに知らせるメッセージを表示する。ステップ2
52は反復され、ユーザーは適切なパスワードを再入力することができる。図示されてい
る通り、ユーザーは、パスワードが不適切なものとして拒絶された場合、無限の回数パス
ワードを再入力することができる。
【0038】
ユーザーがひとたび適切なパスワードを入力したならば、ステップ258は、入力され
たパスワードが正しいことを確認する。正しい場合、ステップ260は、ロックされた番
組に対するユーザーのアクセスを可能にする。しかしながら、入力されたパスワードが正
しくない場合、ステップ262は、ユーザーが正しくないパスワードを入力しようと試み
た回数を追跡する。ステップ264は、262での計数を3という数字と比較する。26
2での計数が3より少ない場合、ステップ256は、不当パスワードのポップアップを表
示し、ユーザーはステップ252でパスワードを再入力することができる。ユーザーが3
回以上正しいパスワードを入力しようと試みた場合、ステップ266は、パスワードの入
力試行回数が多すぎることをユーザーに知らせるポップアップを示し、ユーザーは、パス
ワードを再び入力しようとするまでに15分間待たなくてはならない。ステップ268及
び270はフラグをセットし、ユーザーにパスワードの再入力を許す前に15分の制約を
開始させる。
【0039】
好ましい実施形態においては、システムを電源から切断しても、15分の制約を回避す
ることにはならない。逆に、システムは再び電源に接続された時点で15分の時間帯をリ
セットするため、ユーザーはパスワードを再入力するのにより長い時間待たなければなら
なくなる。システムは、パスワードの機密保持を確保するためユーザーが正しいパスワー
ドを入力する試行を3回に制約する。許可されていないユーザーは、好ましくも3回の試
行毎にその後少なくとも15分待たなくてはならなくなるため、無許可のユーザーがパス
ワードに不正侵入する確率はさほど高くない。
【0040】
ステップ178をさらに詳しく記述する図7は、番組が制約されたVチップ分類を有す
るか否か及びユーザーがアクセスを許されるべきか否かを決定するためのプロセスフロー
チャートを例示している。Vチップデータは1つのチャンネルのビデオストリームから来
ることから、番組が制約されたVチップ分類を有するか否かを決定する1つの方法は、ま
ず最初に、データにアクセスするべくそのチャンネルに同調を行なうことにある。例えば
、ユーザーがチャンネル9を見ていてチャンネル3に同調を行ないたいと考えたとする。
図7を参照すると、チャンネル3上の番組がVチップ分類を有することをシステムが決定
した場合、ステップ300はチャンネル9のビデオ及び音声ボリューム情報をセーブする
。システムは、ステップ302でユーザーがチャンネルをTVスクリーンから変更してい
るか又はガイド内から変更していることを決定する。ユーザーがチャンネルをTVスクリ
ーンから変更している場合、ステップ304はTVスクリーン全体に青色スクリーンを置
く。
【0041】
代替的には、ユーザーがチャンネルをガイド内から変更している場合、ステップ306
はガイドのまわりに青色の枠を適用し、ガイドにより網羅されていないスクリーンの部分
をふさぐ。ステップ308では、システムは音声をミュートし、ユーザーが番組を聞かな
くてすむようにする。ステップ310は、この例ではチャンネル3である要求されたチャ
ンネルに同調を行ない、ステップ312は、チャンネルのビデオストリームからVチップ
データを読みとる。ステップ314は、Vチップ分類が制約された分類であるか否かを決
定する。そうでない場合、ユーザーはチャンネル3上の番組に同調を行なうことができる
。しかしながら、番組が制約されたVチップ分類を有する場合、ユーザーはステップ17
2で親パスワードを供給するよう要請を受ける。
【0042】
ステップ316は、ユーザーが正しい親パスワードを供給したことを検査し、供給して
いる場合、ステップ318はチャンネル(この場合はチャンネル3)の音声ボリュームを
復元する。ユーザーがTVスクリーン又はガイドのいずれかに於いてチャンネルを変更し
ていたかに応じて、ステップ324がステップ304により置かれた青色スクリーンを除
去するか、又はステップ322がガイド及びステップ306により適用された青色枠をク
リアすることになる。アクセスがステップ316で確認されなかった場合、音声はミュー
トされた状態にとどまり、青色スクリーン又は青色枠及びガイドはスクリーン上にどとま
る。しかしながら、ユーザーは、その他のチャンネル/番組にアクセスしようとすること
もでき、これらのチャンネル/番組はそれが制約されていない場合放映されることになる

【0043】
もうlつの実施形態においては、システムはVチップデータにアクセスするためにまず
最初にチャンネルに同調を行なう必要はない。Vチップ格付けデータがデータストリーム
内に含まれ、番組のタイトル、内容説明などに関するデータと同様の要領で受信され得る
ことから、システムは前もってVチップ格付けデータを受信しそのデータをデータベース
に記憶することができる。この実施形態においては、システムは単純にデータベースから
データを検索できることから、Vチップデータをアクセスするためにチャンネルにまず同
調を行なう必要なく親制御を適用できる。図7の例を参照すると、システムは、ユーザー
がなおもチャンネル9内にある間に、データベースからチャンネル3の番組に関するVチ
ップデータ情報を検索することにより、チャンネル3上の番組がVチップ分類を有するか
否かを決定することができる。この情報を検索した後、番組がVチップ情報を有する場合
、システムは、Vチップ分類が制約された分類であるか否かを決定することができる。そ
うである場合、親パスワードが要求され、そうでない場合、システムはチャンネル3の番
組に同調を行なう。従って、この実施形態は、システムがまず第1にチャンネルに同調を
行なう必要がないことから、システムが音声をミュートしガイドのまわりに青色スクリー
ン又は青色枠を打ち立てる必要性を無くする。
【0044】
図8は、親制御又は購入パスワードを変更するためのプロセスフローチャートを例示す
る。ステップ350はパスワードを要求し、ステップ352はユーザーパスワード入力を
受理する。ステップ354は、パスワードが適切な形であるか否かを検査し、そうでない
場合ステップ356は、不当なパスワードのポップアップを表示し、ユーザーは、ステッ
プ352で無制限回数、適切なパスワードを再入力することができる。入力されたパスワ
ードが適切な形である場合、ステップ358は、そのパスワードが実際に正しいパスワー
ドであるか確認する。ステップ360は、誤ったパスワードが入力された回数を保持する
。ステップ360及び362により示される通り、ユーザーには、正しいパスワードを入
力する3回の試行が与えられる。3回の試行の後、入力されたパスワードがなおも正しく
ない場合、ステップ364は「試行過剰」ポップアップを表示する。ユーザーは、ステッ
プ366及び368がフラグをセットし15分の制約を開始するため、、システムがさら
なる何らかのパスワード入力試行を許容する迄に15分間待機しなければならない。前述
の通り、ユーザーは好ましくは、電源からシステムを切断することによっても15分間の
待機を回避することができない。
【0045】
ユーザーは、ステップ352で正しいパスワードを供給していれば、ステップ370で
古いパスワードを変更し新しいパスワードを入力することができる。ステップ372は、
新しいパスワードが確実に適切な形であるようにし、そうでない場合ステップ374は不
当なパスワードのポップアップを表示し、ユーザーは無制限回数、ステップ370で適切
な新しいパスワードを再入力することができる。入力された新しいパスワードが適切な形
状である場合、ユーザーは、入力された新しいパスワードが実際に所望したパスワードで
あることを確認するためステップ376で新しいパスワードを再入力するよう要求される
。ステップ378では、システムは、ステップ370で入力されたパスワードをステップ
376で入力されたパスワードと比較する。2つのパスワードが異なる場合、ユーザーは
、入力された新しいパスワードが望まれるパスワードであることを確認するべくステップ
376で新しいパスワードを再び入力し直すよう要請され、ステップ378は再び入力さ
れたパスワードを比較する。
【0046】
ステップ376及び378は、ステップ376で入力されたパスワードがステップ37
0で入力されたパスワードと整合するまで反復される。或いは又、ユーザーはプロセスか
ら退出することもでき、その場合、パスワードは未変更である。代替的には、ステップ3
78がその比較を行なった後、パスワード370がパスワード376と異なる場合、ステ
ップ370〜378が反復される。このことはすなわちユーザーは、ステップ370での
入力が確実に正しものとなるようにするためステップ370での新しいパスワードを再入
力し、ステップ376でパスワードを再確認できることを意味する。ステップ378は2
つのパスワードを比較し、それらが同じである場合、ステップ380は古いパスワードを
新しいパスワードに変更する。
【0047】
図9は、親制御又は購入パスワードを設定するためのプロセスフローチャートを例示す
る。ステップ400がパスワードを要求し、ステップ402がユーザーのパスワード入力
を受理する。ステップ404では、システムはパスワードが適切な形をしているか否かを
検査し、そうでなければ、ステップ406が不当なパスワードのポップアップを表示し、
ユーザーはステップ402において無制限の回数、適切なパスワードを再入力することが
できる。入力されたパスワードが適切な形をしている場合、ユーザーは、入力されたパス
ワードが実際に望まれるパスワードであることを確認するため、ステップ408でパスワ
ードを再入力するよう要求される。ステップ410は、ステップ402で入力されたパス
ワードをステップ408で入力されたパスワードと比較する。2つのパスワードが異なる
場合、ユーザーは、入力された新しいパスワードが望まれるパスワードであることを確認
するべくステップ408で、そのパスワードを再び入力し直すよう要請され、ステップ4
10は再び入力されたパスワードを比較する。
【0048】
ステップ408及び410は、ステップ408で入力されたパスワードがステップ40
2で入力されたパスワードと整合するまで反復される。或いは又、ユーザーはプロセスか
ら退出することもでき、その場合、パスワードは新規作成されない。代替的には、ステッ
プ410がその比較を行なった後、パスワード402がパスワード408と異なる場合、
ステップ402〜410が反復される。このことはすなわちユーザーは、ステップ402
での入力が確実に正しいものとなるようにするためステップ402でのパスワードを再入
力し、ステップ408でそのパスワードを再確認できることを意味する。ステップ410
は2つのパスワードを比較し、それらが同じである場合、ステップ412はそのパスワー
ドを現行のパスワードとして設定する。
【0049】
図10は、親制御又は購入パスワードを除去するためのプロセスフローチャートを例示
する。ステップ450では、システムは、ユーザーがパスワードを除去した場合に全ての
番組を制約無く視聴できることをユーザーに説明するポップアップを表示し、ユーザーが
続行したいか否かを尋ねる。ユーザーがステップ452で続行する決定を下した場合、ス
テップ454は、ユーザーがパスワードを入力するよう要求する。そうでない場合ユーザ
ーはこのプロセスから退出する。ステップ456は、ユーザーが続行する決定を下した場
合にユーザーの入力を受理し、ステップ458はパスワードが適切な形をしているか否か
を検査する。適切な形でない場合、ステップ460は、不当なパスワードのポップアップ
も表示しユーザーは、ステップ456で無制限回数、適切なパスワードを再入力すること
ができる。入力されたパスワードが適切な形である場合、ステップ462は、そのパスワ
ードが実際に正しいパスワードであるか確認する。ステップ464は、誤ったパスワード
が入力された回数を保持する。
【0050】
ステップ466,460及び456により示される通り、ユーザーには、正しいパスワ
ードを入力する3回の試行が与えられる。3回の試行の後、入力されたパスワードがなお
も正しくない場合、ステップ468は「試行過剰」ポップアップを表示する。ユーザーは
、ステップ470及び472がフラグをセットし15分の制約を開始するにつれて、シス
テムがさらなる何らかのパスワード入力試行を許容する前に15分間待機しなければなら
ない。前述の通り、ユーザーは好ましくは、電源からシステムを切断することによっても
15分間の待機を回避することができない。ユーザーは、ステップ462で正しいパスワ
ードを供給していれば、ステップ474でパスワードを除去することができる。
【0051】
以上の記述は、例示的なものであって制限的意味はない。本開示を再検討することによ
り、本発明の変形形態は当業者にとって明らかとなるだろう。従って本発明の範囲は、以
上の記述を参照してではなく、添付のクレームをその全等価物範囲と合わせて参照するこ
とによって決定されるべきものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−70457(P2012−70457A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−2146(P2012−2146)
【出願日】平成24年1月10日(2012.1.10)
【分割の表示】特願2011−35243(P2011−35243)の分割
【原出願日】平成9年5月23日(1997.5.23)
【出願人】(597173211)スターサイト テレキャスト インコーポレイテッド (51)
【Fターム(参考)】