説明

アクチュエータ駆動装置、レンズ鏡筒および撮像装置

【課題】回路規模を大きなものとすることなく、電源の電圧が変動した場合においても、アクチュエータの駆動を適切に制御することができるアクチュエータ駆動装置を提供すること。
【解決手段】アクチュエータを駆動させるための電源からの電圧を検出する電圧検出手段と、前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、前記電源からの電圧及び前記駆動信号と、前記アクチュエータの駆動速度との関係を示す情報を記憶する記憶手段と、を備え、前記駆動信号出力手段は、前記電圧検出手段で検出された前記電源からの電圧に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて求めた駆動信号を出力することを特徴とするアクチュエータ駆動装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ駆動装置、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
振動アクチュエータは、例えば、カメラの交換レンズ等に備えられ、オートフォーカスレンズを駆動する駆動モータとして実用化されている。このような振動アクチュエータの駆動装置において、DC/DCコンバータの出力電圧または電源電圧の低下が検出された場合に、振動アクチュエータの駆動周波数を変更することにより、振動アクチュエータの停止を防ぐ技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−184171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、従来の振動アクチュエータ駆動装置においては、振動アクチュエータの回転数を電源電圧の変動によらず一定のものとするために、電源からの電力を変換するためのDC/DCコンバータを備えているため、回路規模が大きくなってしまい、機器の小型化および低コスト化の妨げとなっていた。
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、回路規模を大きなものとすることなく、電源の電圧が変動した場合においても、アクチュエータの駆動を適切に制御することができるアクチュエータ駆動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
【0007】
[1]発明に係るアクチュエータ駆動装置は、アクチュエータ(30)を駆動させるための電源(12)からの電圧を検出する電圧検出手段(421)と、前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動信号出力手段(422)と、前記電源からの電圧及び前記駆動信号と、前記アクチュエータの駆動速度との関係を示す情報を記憶する記憶手段(45)と、を備え、前記駆動信号出力手段は、前記電圧検出手段で検出された前記電源からの電圧に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて求めた駆動信号を出力することを特徴とする。
【0008】
[2]上記アクチュエータ駆動装置に係る発明において、前記記憶手段(45)に記憶された前記情報は、前記電源(12)からの電圧及び前記駆動信号の周波数に応じた前記アクチュエータ(30)の駆動速度を示す情報であるように構成することができる。
【0009】
[3] 上記アクチュエータ駆動装置に係る発明において、前記記憶手段(45)に記憶された前記情報は、前記電源(12)からの電圧に応じて設定される、前記駆動信号の周波数と前記アクチュエータ(30)の駆動速度との関係を示す複数の情報からなるように構成することができる。
【0010】
[4] 上記アクチュエータ駆動装置に係る発明において、前記アクチュエータ(30)の駆動速度を検出するための駆動速度検出手段(44)をさらに備えるように構成することができる。
【0011】
[5] 上記アクチュエータ駆動装置に係る発明において、前記駆動信号出力手段(422)は、前記電圧検出手段(421)により検出される前記電源からの電圧が変動した場合に、前記電源からの電圧に応じて、前記複数の情報を切り替えるように構成することができる。
【0012】
[6] 上記アクチュエータ駆動装置に係る発明において、前記アクチュエータ(30)の停止を判断するアクチュエータ停止検出手段(423)をさらに備え、前記駆動信号出力手段(422)は、前記アクチュエータ停止検出手段により前記アクチュエータが停止したと判断された場合に、前記電圧検出手段(421)で検出された前記電源からの電圧と前記記憶手段(45)に記憶された前記情報とに基づき、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を求めるように構成することができる。
【0013】
[7] 発明に係るレンズ鏡筒は、上記いずれかのアクチュエータ駆動装置と、記アクチュエータ駆動装置により駆動されるアクチュエータ(30)と、前記アクチュエータにより駆動されるレンズ(21)と、を備えることを特徴とする。
【0014】
[8] 発明に係る撮像装置は、上記いずれかのアクチュエータ駆動装置と、前記アクチュエータ駆動装置により駆動されるアクチュエータ(30)と、前記アクチュエータにより駆動されるレンズ(21)と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、回路規模を大きなものとすることなく、電源の電圧が変動した場合においても、アクチュエータの駆動を適切に制御することができるアクチュエータ駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は本実施形態のカメラシステム1を示す要部構成図である。
【図2】図2は本実施形態の超音波モータ駆動装置の構成を示す図である。
【図3】図3はドライブ回路の回路構成を示す図である。
【図4】図4は制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】図5はメモリに記憶される電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルの一例を示す図である。
【図6】図6は本実施形態の超音波モータ駆動装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は再駆動処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本実施形態のカメラシステム1を示す要部構成図であり、上記発明の撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
【0018】
本実施形態のカメラシステム1は、撮像素子11を有するカメラボディ10と、レンズ21を有するレンズ鏡筒20とを備えている。なお、カメラシステム1としては、例えば、一眼レフデジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話用のカメラ、銀塩フィルムを用いた一眼レフカメラなどが挙げられるが、特にこれらに限定されない。
【0019】
レンズ鏡筒20は、カメラボディ10に着脱可能な交換レンズである。なお、本実施形態では、レンズ鏡筒20は、交換レンズである例を示したがこれに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒としてもよい。レンズ鏡筒20は、レンズ21、カム筒22、ギア23,24、超音波モータ30、超音波モータ駆動装置40等を備えている。超音波モータ30は、カメラシステム1のフォーカス動作時にレンズ21を駆動する駆動源として用いられており、超音波モータ30から得られた駆動力は、ギア23,24を介してカム筒22に伝えられる。レンズ21は、カム筒22に保持されており、超音波モータ30の駆動力により、光軸方向へ移動して、焦点調節を行うフォーカスレンズである。なお、レンズ21の駆動位置は、エンコーダ(図示省略)により検出可能となっている。
【0020】
本実施形態の超音波モータ30は、回転型超音波モータであり、円環状の振動子と円環状の相対運動部材(回転子あるいは移動子とも言う)とからなる。円環状の振動子は、円環状の弾性体とこの弾性体に接合された円環状の圧電素子(電気機械エネルギー変換素子)とから構成され、円環状の圧電素子は周回方向に適宜電極が分極されている(例えば12極程度)。そして、このように分極された圧電素子には、超音波モータ駆動装置40から、位相が90度ずれた2つの交流信号が、それらの反転信号と組み合わせて、分極された電極ごとに適宜交互に供給される。これにより圧電素子が振動し、弾性体に進行波の振動が発生し、弾性体に加圧接触された相対運動部材が、弾性体に発生した進行波の振動を受けて回転駆動される。
【0021】
図2は本実施形態の超音波モータ駆動装置40の構成を示す図である。図2に示すように、超音波モータ駆動装置40は、ドライブ回路41と、制御部42と、MR処理センサ43と、メモリ45とを有している。
【0022】
図2に示すように、超音波モータ駆動装置40は、カメラボディ10に備えられた切替スイッチ14を介して、カメラボディ10に備えられたバッテリー12と電気的に接続されており、バッテリー12からの直流電流が、ドライブ回路41に供給されるようになっている。なお、切替スイッチ14は、超音波モータ駆動装置40と、バッテリー12及び接続端子13との接続を切り替えるためのスイッチであり、通常は、バッテリー12側に接続されている。また、接続端子13は、カメラボディ10に備えられており、超音波モータ駆動装置40と直流安定化電源等を接続するため等に用いられる。なお、接続端子13は、レンズ鏡筒20に備えられているようにしても良い。
【0023】
ドライブ回路41は、超音波モータ30を構成する圧電素子31a,31bと電気的に接続されており、これら圧電素子31a,31bに、それぞれ位相が90度ずれた2つの交流信号を供給できるようになっている。なお、圧電素子31a,31bは、超音波モータ30において、キャパシタ成分を構成することとなる。また、図2中においては、図を簡略化するため、ドライブ回路41から供給される、位相が90度ずれた2つの交流信号は、2つの圧電素子31a,31bに供給されるものとして記載しているが、圧電素子31aは、一方の交流信号およびその反転信号が供給される分極された圧電素子すべてを意味するものとする。また、同様に、圧電素子31bは、他方の交流信号およびその反転信号が供給される分極された圧電素子すべてを意味するものとする。
【0024】
図3は本実施形態のドライブ回路41の回路構成を示す図である。図3に示すように、ドライブ回路41は、第1交流信号供給回路50及び第2交流信号供給回路60からなり、第1交流信号供給回路50は、トランス51、MOSFET52,53、ダイオード54,55、及びインバータ56から構成される。また、同様に、第2交流信号供給回路60は、第1交流信号供給回路50と同様に、トランス61、MOSFET62,63、ダイオード64,65、及びインバータ66から構成される。そして、第1交流信号供給回路50のトランス51及び第2交流信号供給回路60のトランス61は、それぞれ、圧電素子31a及び圧電素子31bと共振回路を構成している。
【0025】
また、図3に示すように、ドライブ回路41を構成する第1交流信号供給回路50及び第2交流信号供給回路60には、カメラボディ10に備えられたバッテリー12から直流電流I1,I2が、制御部42から所定の駆動周波数でパルス信号P1,P2が、それぞれ供給されるようになっている。
【0026】
MRセンサ処理回路43は、MRセンサ44により測定された超音波モータ30の回転速度を検出して、制御部42に出力する。図2に示すように、MRセンサ44は、超音波モータ30近傍に設けられ、配線により、MRセンサ処理回路43と電気的に接続されている。
【0027】
制御部42は、超音波モータ駆動装置40を制御するためのメインCPUである。図4に、本実施形態の制御部42の構成を示すブロック図を示す。図4に示すように、制御部42は、電圧検出部421、駆動信号出力部422及び回転速度検出部423を備える。
【0028】
制御部42の電圧検出部421は、カメラボディ10に備えられたバッテリー12の電圧を検出し、検出した電圧を駆動信号出力部422に送信する。
【0029】
制御部42の駆動信号出力部422は、パルス発生回路及びスイッチング制御回路を有しており、これによりドライブ回路41に所定の駆動周波数でパルス信号P1,P2を供給する。本実施形態では、駆動信号出力部422は、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧、及びメモリ45に記憶された電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブル(駆動周波数−回転速度テーブルについては、後述する。)に基づいて、ドライブ回路41に供給するパルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数を決定する。
【0030】
回転速度検出部423は、MRセンサ処理回路43からの信号を受信し、超音波モータ30の回転速度を検出し、検出された超音波モータ30の回転速度を、駆動信号出力部422に送信する。また、回転速度検出部423は、MRセンサ処理回路43からの信号を受信することにより、超音波モータ30が停止しているか否かについての検出も同時に行う。そして、超音波モータ30の停止が検出された場合には、超音波モータ停止信号を駆動信号出力部422に送信する。
【0031】
メモリ45は、電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを記憶している。駆動周波数−回転速度テーブルは、制御部42の駆動信号出力部422から、ドライブ回路41に供給されるパルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数fと、駆動周波数fに対する超音波モータ30の回転速度Nとの関係を示すテーブルである。図5に、メモリ45に記憶される複数の駆動周波数−回転速度テーブルの一例を示す。図5は、カメラボディ10に備えられたバッテリー12の電圧(V(1)、V(2)、V(3)およびV(4))に応じた、複数の駆動周波数−回転速度テーブルをグラフ化して示したものである。ここで、図5において、バッテリー12の電圧V(1)〜V(4)は、V(1)>V(2)>V(3)>V(4)の関係であり、また、V(1)は、バッテリー12の最大電圧である。
【0032】
図5に示すように、制御部42の駆動信号出力部422から出力される駆動周波数が同じ場合でも、カメラボディ10に備えられたバッテリー12の電圧が異なる場合には、超音波モータ30の回転速度も異なることとなる。そのため、本実施形態では、メモリ45は、このような駆動周波数−回転速度テーブルを、カメラボディ10に備えられたバッテリー12の電圧ごとに、複数記憶している。
【0033】
そして、制御部42の駆動信号出力部422が、メモリ45にアクセスすることにより、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧に基づき、メモリ45に複数記憶されている電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルから、検出されたバッテリー12の電圧に対応した駆動周波数−回転速度テーブルを選択する。駆動信号出力部422は、選択した駆動周波数−回転速度テーブルを参照して、超音波モータ30を所望の回転速度で駆動させるために必要な駆動周波数を求め、求められた駆動周波数でパルス信号P1,P2を、ドライブ回路41に供給することで、所望の回転速度で超音波モータ30を駆動させる。
【0034】
図5に示す例においては、たとえば、カメラボディ10に備えられたバッテリー12の電圧がV(1)である場合には、駆動周波数を変化させると、図5に示す複数の駆動周波数−回転速度テーブルのうち、V(1)で示した駆動周波数−回転速度テーブルに従って、超音波モータ30の回転速度Nが変化していくこととなる。具体的には、超音波モータ30は図5に示す周波数fsから回転を始め、周波数が低くなるにつれて、V(1)で示した駆動周波数−回転速度テーブルに従って、超音波モータ30の回転速度Nが大きくなっていき、共振周波数frで最高速度となる。しかしその一方で、共振周波数frを超えて、駆動周波数を低くしていくと、超音波モータ30の回転速度は急激に低下する。したがって、通常、ドライブ回路41に供給するパルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数は、超音波モータ30が回転を始める周波数である周波数fsから、共振周波数frよりも若干高く設定された周波数である周波数ftの間において設定されることとなる。そのため、図5に示すように、バッテリー12の電圧がV(1)である場合には、超音波モータ30の最大回転速度は、N(1)maxに設定され、同様に、バッテリー12の電圧が、それぞれ、V(2)、V(3)、およびV(4)である場合には、超音波モータ30の最大回転速度は、それぞれ、N(2)max、N(3)max、及びN(4)maxに設定される。
【0035】
また、図5からも明らかなように、超音波モータ30の回転速度Nは、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数f以外にも、バッテリー12の電圧にも依存することとなる。すなわち、駆動周波数fが同じでも、バッテリー12の電圧が異なれば、超音波モータ30の回転速度Nは異なる値となる。そのため、本実施形態では、メモリ45は、バッテリー12の各電圧に対応した、駆動周波数−回転速度テーブルを複数記憶している。そして、図5に示す例において、たとえば、超音波モータ30を回転速度N1で駆動させる際には、バッテリー12の電圧がV(2)である場合には、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数はf1に設定され、一方で、バッテリー12の電圧がV(3)である場合には、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数はf2に設定される。
【0036】
なお、図5に示す電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルは、超音波モータ30を構成する圧電素子ごとに異なる値を示すものとなる場合がある。具体的には、バッテリー12の電圧および駆動周波数fを同じ値に設定した場合でも、回転速度Nが異なってくる場合がある。そのため、電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルは、次の方法に従い、カメラシステム1の製造時(組み立て完了後の初期設定時)に、製品ごとに、超音波モータ30の駆動速度の測定を行い、その測定結果に基づいて作製されるような構成とすることが好ましい。
【0037】
すなわち、まず、図2に示すカメラボディ10に備えられた接続端子13に直流安定化電源を接続し、切替スイッチ14を接続端子13側に切り替えることにより、直流安定化電源から超音波モータ駆動装置40に電源が供給されるようにする。次いで、直流安定化電源の出力電圧を、バッテリー12の最大の電圧であるV(1)に設定し、制御部42の電圧検出部421により直流安定化電源の出力電圧を測定する。次いで、駆動信号出力部422により、駆動周波数をfsに設定し、周波数fsにてパルス信号P1,P2をドライブ回路41に供給して、超音波モータ30の駆動を開始する。次いで、駆動信号出力部422により、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数を低周波側に掃引しながら、MRセンサ処理回路44により出力される超音波モータ30の回転速度Nを回転速度検出部423により検出し、電圧V(1)における、駆動周波数−回転速度カーブを測定する。次いで、周波数ftまで掃引が完了したら、パルス信号P1,P2を停止し、測定された周波数fsからftまでの駆動周波数−回転速度カーブを、メモリ45に記憶させる。
【0038】
そして、直流安定化電源の出力電圧をV(2)〜V(4)にそれぞれ変更し、上記と同様の操作を電圧V(2)〜V(4)について行うことにより、図5に示すような電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを複数得ることができる。駆動周波数−回転速度テーブルを作製するための測定が終了した後に、切替スイッチ14はバッテリー12側に切り替えられる。
【0039】
なお、図5には、V(1)〜V(4)の4個の電圧値に基づく駆動周波数−回転速度テーブルを示したが、メモリ45に記憶させる駆動周波数−回転速度テーブルの数は特に限定されず、たとえば、5個以上の電圧値に基づくものとしても良い。また、駆動周波数−回転速度テーブルを構成する駆動周波数−回転速度データの間隔は特に限定されず、メモリ45の容量や駆動周波数−回転速度テーブルの作製に要する測定時間等に応じて適宜設定すれば良い。
【0040】
このような構成を有する超音波モータ駆動装置40は、次のように動作し、これにより超音波モータ30が駆動する。すなわち、まず、制御部42の駆動信号出力部422に備えられたパルス発生回路及びスイッチング制御回路により、駆動周波数に基づいて、位相が90度ずれた2つのパルス信号P1,P2が出力される。駆動周波数に基づいて、出力されたパルス信号P1,P2は、制御部42の駆動信号出力部422から、ドライブ回路41を構成する第1交流信号供給回路50及び第2交流信号供給回路60に、それぞれ供給され、MOSFET52,62をオンオフする。MOSFET52,62がオンオフ制御されることにより、トランス51,61の2次巻線側にパルス信号P1,P2と同じ周波数の昇圧された信号C1,C2が発生する。
【0041】
2次巻線側に発生する昇圧された信号C1,C2は、超音波モータ30の圧電素子31a,31bに供給され、圧電素子31a,31bはパルス信号と同じ周波数で振動する。なお、信号C1,C2は、パルス信号P1,P2と同様に、位相が90度ずれている。圧電素子31aは、前述したように、分極された複数の圧電素子の集合であり、信号C1、信号−C1が供給される圧電素子の集合である。同様に、圧電素子31bも、分極された複数の圧電素子の集合であり、信号C2、信号−C2が供給される圧電素子の集合である。なお、信号−C1、信号−C2は、信号C1、信号C2に対して、グランドと各信号の配線を逆にして配線する信号である。そして、このようにして圧電素子31a,31bに信号C1,C2が供給されると、圧電素子31a,31bに接合された弾性体に進行波が発生し、弾性体に加圧接触された相対運動部材は、弾性体に発生した進行波の振動を受け、駆動周波数に対応した回転速度で回転駆動される。なお、このようにして超音波モータ30が駆動されるとき、駆動周波数の周期において、トランス51,61の2次側巻線と圧電素子31a,31bとの直列回路上に設けられたMOSFET53,63を一定期間オフすることにより、トランス51,61と圧電素子31a,31b間で発生する自由振動を抑制できるようになっている。
【0042】
次いで、本実施形態の動作を説明する。
以下においては、カメラボディ10に備えられた焦点検出装置(図示省略)により、焦点検出動作が行われ、その焦点検出結果に基づいて、カメラボディ10から、図1に示すレンズ21を駆動するための指令が、焦点調節を行うために必要となるレンズ21の移動距離及び移動速度とともに、超音波モータ駆動装置40に対して送信された場合を例示して、図6に示すフローチャートに従って、説明する。
【0043】
まず、ステップS1では、カメラボディ10から送信された焦点調節を行うために必要となるレンズ21の移動距離及び移動速度に応じて、制御部42の駆動信号出力部422により、超音波モータ30を回転駆動させるための目標回転速度を求める。そして、ドライブ回路41に供給するパルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数が、超音波モータ30を回転駆動させるための目標回転速度に応じて設定される。なお、ステップS1においては、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数は、駆動信号出力部422がメモリ45にアクセスし、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧に応じた駆動周波数−回転速度テーブルを参照することによって、超音波モータ30を回転させるための目標回転速度に応じて設定される。ここで、駆動周波数を決定する際に用いる、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧としては、カメラボディ10からレンズ21を駆動する指令を受信した後に、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧を用いても良いし、あるいは、超音波モータ30を前回駆動させた際に、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧を用いても良い。
【0044】
たとえば、図5に示す例において、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧がV(2)であり、カメラボディ10から送信されたレンズ21の移動距離及び移動速度を実行するために必要な超音波モータ30の目標回転速度がN1である場合には、V(2)に対応する駆動周波数−回転速度テーブルに従って、駆動周波数がf1に設定される。
【0045】
なお、駆動周波数−回転速度テーブルを選択する際において、たとえば、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧がV(2)とV(3)との間にある場合には、検出されたバッテリー12の電圧の値に応じて、V(2)またはV(3)の駆動周波数−回転速度テーブルを適宜選択するような構成とすれば良い。具体的には、検出されたバッテリー12の電圧がV(2)により近い場合に、V(2)の駆動周波数−回転速度テーブルを選択し、一方、検出されたバッテリー12の電圧がV(3)により近い場合には、V(3)の駆動周波数−回転速度テーブルを選択するような構成としても良い。あるいは、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧がV(2)とV(3)との間にあり、かつ、バッテリー12の電圧が低下傾向にある場合(すなわち、バッテリー12の電圧がV(2)から、V(2)とV(3)との間の値に変化した場合)には、V(3)の駆動周波数−回転速度テーブルを選択し、一方、バッテリー12の電圧が上昇傾向にある場合(すなわち、バッテリー12の電圧がV(3)から、V(2)とV(3)との間の値に変化した場合)には、V(2)の駆動周波数−回転速度テーブルを選択するような構成としても良い。
【0046】
ステップS2では、制御部42の駆動信号出力部422により、ステップS1において設定した駆動周波数fにてパルス信号P1,P2をドライブ回路41に供給し、超音波モータ30の回転駆動を開始させる。そして、超音波モータ30が回転駆動することにより、レンズ21の移動が開始する。
【0047】
次いで、ステップS3では、制御部42の電圧検出部421により、バッテリー12の電圧を検出し、検出された電圧が制御部42の駆動信号出力部422に送信される。
【0048】
ステップS4では、制御部42の駆動信号出力部422がメモリ45にアクセスし、制御部42の電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧に対応した駆動周波数−回転速度テーブルを参照し、バッテリー12の電圧が変動したことにより、変動後のバッテリー12の電圧に応じた駆動周波数−回転速度テーブルに変更する必要があるか否かを判断する。バッテリー12の電圧が変動しており、変動後のバッテリー12の電圧に応じた駆動周波数−回転速度テーブルに変更する必要があると判断された場合には、ステップS5に進む。一方、駆動周波数−回転速度テーブルを変更する必要がないと判断された場合には、ステップS6に進む。
【0049】
ステップS5では、制御部42の駆動信号出力部422が、回転速度Nに応じた駆動周波数fを求めるための駆動周波数−回転速度テーブルを、変動後のバッテリー12の電圧に応じた駆動周波数−回転速度テーブルに変更する。たとえば、図5に示す例において、バッテリー12の電圧がV(2)からV(3)に変動した場合には、バッテリー12の電圧の変動に応じて、図5に示すV(3)に応じた駆動周波数−回転速度テーブルに変更する。そして、駆動周波数−回転速度テーブルの変更したことにより、駆動信号出力部422は、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数をf1からf2に変更する。また、ステップS5においては、駆動周波数−回転速度テーブルを変更したことにともない、最大回転速度(すなわち、周波数ftにおける回転速度)も、駆動周波数−回転速度テーブルの変更に応じて変更する。たとえば、図5に示す例においては、最大回転数をN(2)maxからN(3)maxに変更する。
【0050】
ステップS6では、制御部42の回転速度検出部423により、MRセンサ処理回路44からの信号を受信することにより、超音波モータ30の実際の回転速度を検出し、検出した超音波モータ30の実際の回転速度を駆動信号出力部422に送信する。また、MRセンサ処理回路44からの信号から超音波モータ30の停止が検出された場合には、回転速度検出部423は、超音波モータ停止信号を駆動信号出力部422に送信する。
【0051】
ステップS7では、制御部42の駆動信号出力部422により、回転速度検出部423によって超音波モータ30の停止が検出され、超音波モータ停止信号を受信しているか否かを判定する。超音波モータ停止信号を受信している場合には、ステップS8に進み、再駆動処理が行われる。なお、再駆動処理については後述する。一方、超音波モータ停止信号を受信していない場合には、ステップS10に進む。
【0052】
ステップS10では、制御部42の駆動信号出力部422により、制御部42の回転速度検出部423により検出された超音波モータ30の回転速度が、ステップS1で設定した目標回転速度となっているか否かの判定が行われる。すなわち、たとえば、図5に示す例においては、MRセンサ44により測定される超音波モータ30の実際の回転速度が、目標回転速度N1となっているか否かの判定が行われる。MRセンサ44により測定された超音波モータ30の実際の回転速度Nが、ステップS1で設定した目標回転速度となっている場合には、ステップS14に進む。一方、目標回転速度となっていない場合には、ステップS11に進む。
【0053】
ステップS11では、制御部42の駆動信号出力部422により、MRセンサ44により測定された超音波モータ30の実際の回転速度と、ステップS1で設定された目標回転速度との比較が行われる。その結果、実際の回転速度が目標回転速度によりも速い場合には、ステップS12に進む。一方、実際の回転速度が目標回転速度によりも遅い場合には、ステップS13に進む。
【0054】
ステップS12では、制御部42の駆動信号出力部422は、超音波モータ30の実際の回転速度を、ステップS1で設定した目標回転速度とするために、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数fを上昇させ、これにより、超音波モータ30の回転速度を遅くさせる。
【0055】
一方、ステップS13では、制御部42の駆動信号出力部422は、超音波モータ30の回転速度を、ステップS1で設定した目標回転速度とするために、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数を低下させ、これにより、超音波モータ30の回転速度を速くさせる。
【0056】
ステップS14では、超音波モータ30を回転駆動させた結果、レンズ21が目標位置まで移動したか否かの検出が行われる。なお、レンズ21の位置の検出は、図示省略のエンコーダによって行われる。レンズ21が目標位置まで移動していない場合には、ステップS3に戻り、制御部42の駆動信号出力部422は、パルス信号P1,P2のドライブ回路41への供給を引き続き行い、超音波モータ30の回転駆動を継続する。一方、レンズ21が目標位置まで移動している場合には、ステップS15に進み、制御部42の駆動信号出力部422は、パルス信号P1,P2を停止し、超音波モータ30の回転駆動を終了する。
【0057】
次いで、ステップS8における再駆動処理について、説明する。図7は、再駆動処理の手順を示すフローチャートである。ステップS8における再駆動処理は、ステップS7において、超音波モータ30の停止が検出された場合に、停止した超音波モータ30を再度駆動させるための処理である。
【0058】
ここで、超音波モータ30が停止する場合としては、たとえば、カメラシステム1の負荷が急激に変動し、これにより、バッテリー12の電圧が急激に低下した場合などが挙げられる。すなわち、この場合においては、上述のステップS13において、制御部42の駆動信号出力部422は、バッテリー12の電圧の低下に伴い、超音波モータ30の回転速度を維持するために、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数を低下させる。しかしその一方で、駆動周波数を低下させた際に、駆動信号出力部422により設定される駆動周波数が共振周波数frを超えて設定されることがあり、このような場合に、超音波モータ30が停止してしまうことがある。そのため、本実施形態では、このような場合に、メモリ45に記憶された複数の電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを用いて、図7に示すフローチャートに従って、再駆動処理が行われる。
【0059】
まず、図7に示すステップS81において、制御部42の電圧検出部421により、バッテリー12の電圧の検出が行われ、検出された電圧が駆動信号出力部422に送信される。
【0060】
次いで、ステップS82では、制御部42の駆動信号出力部422がメモリ45にアクセスすることにより、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧に基づき、メモリ45に複数記憶されている電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルのうち、検出されたバッテリー12の電圧に対応した駆動周波数−回転速度テーブルを選択する。
【0061】
ステップS83では、パルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数を、ステップS82で選択したバッテリー12の電圧に対応した駆動周波数−回転速度テーブルにおける駆動領域に設定する。すなわち、駆動周波数を、図5に示す周波数fsからftの間の任意の周波数に設定する。
【0062】
ステップS84では、制御部42の駆動信号出力部422により、ステップS83において設定した駆動周波数にてパルス信号P1,P2をドライブ回路41に供給し、超音波モータ30を駆動させる。
【0063】
ステップS85では、回転速度検出部423により、MRセンサ処理回路44からの信号を受信することにより、超音波モータ30の実際の回転速度Nを検出し、検出した超音波モータ30の実際の回転速度を駆動信号出力部422に送信する。また、回転速度検出部423は、MRセンサ処理回路44からの信号から超音波モータ30の停止が検出された場合には、超音波モータ停止信号を駆動信号出力部422に送信する。
【0064】
ステップS86では、制御部42の駆動信号出力部422が、回転速度検出部423によって超音波モータ30の停止が検出され、超音波モータ停止信号を受信しているか否かを判定する。超音波モータ停止信号を受信している場合には、ステップS87に進む。一方、超音波モータ停止信号を受信していない場合には、再駆動処理を終了し、図6に示すステップS9に進む。
【0065】
ステップS87では、再駆動処理を行ったにも関わらず、超音波モータ30が停止したままとなっているため、エラーフラグをセットして、再駆動処理を終了する。そして、再駆動処理終了後、図6に示すステップS9に進む。
【0066】
そして、上記のように図7に示すフローチャートに従って、再駆動処理が行われた後には、図6に示すステップS9に進む。そして、ステップS9では、ステップS8において再駆動処理を行ったにも関わらず、超音波モータ30が停止したままとなっており、そのため、エラーフラグがセットされているか否かを判定する。エラーフラグがセットされている場合には、超音波モータ30または超音波モータ駆動装置40に何らかの故障が発生している可能性があるため、ステップS15に進み、制御部42の駆動信号出力部422により、パルス信号P1,P2の停止処理が行われる。一方、エラーフラグがセットされていない場合には、ステップS10に進み、通常動作を継続する。
【0067】
本実施形態によれば、制御部42の駆動信号出力部422が、超音波モータ30を回転駆動させるために、ドライブ回路41に供給するパルス信号P1,P2を発生させるための駆動周波数fを、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧、及びメモリ45に備えられた電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを参照して、決定する。そのため、本実施形態によれば、バッテリー12の電圧に応じた制御が可能となり、これにより、超音波モータ30の駆動を適切に制御することができる。
【0068】
さらに、本実施形態によれば、バッテリー12の電圧に応じた制御を行うことにより、バッテリー12の電圧が変動した場合でも、超音波モータ30の駆動を適切に制御できるため、DC/DCコンバータ等の電源からの電力を変換するための装置が不要となり、その結果として、回路規模を小さくすることができ、機器の小型化および低コスト化が可能となる。
【0069】
しかも、本実施形態によれば、電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを、製品ごとに、超音波モータ30の駆動速度の測定を行い、その測定結果に基づいて作製するような構成とすることで、各製品に組み込まれた超音波モータ30の実際の測定データに基づいた制御が可能となり、超音波モータ30の駆動を安定したものとすることができる。
【0070】
加えて、本実施形態では、カメラシステム1の負荷の急激な変動にともない、バッテリー12の電圧が急激に低下した場合などにより、超音波モータ30が停止してしまった場合でも、メモリ45に記憶された複数の電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを用いることにより、適切に再駆動処理を行うことができる。
【0071】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0072】
たとえば、上述の実施形態では、メモリ45が電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルを複数記憶するような構成としたが、電圧ごとの駆動周波数−回転速度テーブルの代わりに、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧と、超音波モータ30の回転速度と、駆動周波数との関係を示す回帰式を記憶するような構成としても良い。そして、この場合においては、制御部42の駆動信号出力部422は、メモリ45にアクセスし、電圧検出部421により検出されたバッテリー12の電圧、及び目標とする超音波モータ30の回転速度からメモリ45に記憶された回帰式から、駆動周波数を求めるような公正とすることができる。
【0073】
あるいは、上述の実施形態では、本発明に係るアクチュエータ駆動装置として、超音波モータ駆動装置40を例示したが、超音波モータ30以外の振動アクチュエータやDCモータを駆動させるための駆動装置とすることも、もちろん可能である。
【符号の説明】
【0074】
1…カメラシステム
10…カメラボディ
20…レンズ鏡筒
30…超音波モータ
31a,31b…圧電素子
40…超音波モータ駆動装置
41…ドライブ回路
42…制御部
421…電圧検出部
422…駆動信号出力部
423…回転速度検出部
43…MRセンサ処理回路
44…MRセンサ
45…メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータを駆動させるための電源からの電圧を検出する電圧検出手段と、
前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
前記電源からの電圧及び前記駆動信号と、前記アクチュエータの駆動速度との関係を示す情報を記憶する記憶手段と、を備え、
前記駆動信号出力手段は、前記電圧検出手段で検出された前記電源からの電圧に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて求めた駆動信号を出力することを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載されたアクチュエータ駆動装置において、
前記記憶手段に記憶された前記情報は、前記電源からの電圧及び前記駆動信号の周波数に応じた前記アクチュエータの駆動速度を示す情報であることを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項3】
請求項2に記載されたアクチュエータ駆動装置において、
前記記憶手段に記憶された前記情報は、前記電源からの電圧に応じて設定される、前記駆動信号の周波数と前記アクチュエータの駆動速度との関係を示す複数の情報からなることを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載されたアクチュエータ駆動装置において、
前記アクチュエータの駆動速度を検出するための駆動速度検出手段をさらに備えることを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載されたアクチュエータ駆動装置において、
前記駆動信号出力手段は、前記電圧検出手段により検出される前記電源からの電圧が変動した場合に、前記電源からの電圧に応じて、前記複数の情報を切り替えることを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載されたアクチュエータ駆動装置において、
前記アクチュエータの停止を判断するアクチュエータ停止検出手段をさらに備え、
前記駆動信号出力手段は、前記アクチュエータ停止検出手段により前記アクチュエータが停止したと判断された場合に、前記電圧検出手段で検出された前記電源からの電圧と前記記憶手段に記憶された前記情報とに基づき、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を求めることを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載されたアクチュエータ駆動装置と、
前記アクチュエータ駆動装置により駆動されるアクチュエータと、
前記アクチュエータにより駆動されるレンズと、
を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
【請求項8】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載されたアクチュエータ駆動装置と、
前記アクチュエータ駆動装置により駆動されるアクチュエータと、
前記アクチュエータにより駆動されるレンズと、
を備えることを特徴とする撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate