説明

アスパラガスの収穫ストック付きの収穫用ハサミ

【課題】 食用のアスパラガスの若芽を収穫する際に、立ち姿で収穫可能とした収穫ハサミを提供する。
【解決手段】 駆動機構3aを在する後端部の操作桿4を有する駆動部3と、駆動部3から駆動力を前端に伝える作動ワイヤー7を有する管状操作棒6と、管状操作棒6の前端の切断ハサミ9と、管状操作棒6のと切断ハサミ9の可動刃9bと固定刃9cの上の囲み板8aからなるストック部8と、ストック部8の先端に設けられ、切断ハサミの左右の可動刃9bと固定刃9cの開閉と連動して開閉する左右の可動保持板10aと固定保持板10bと、ストック部8の囲み板8aの上辺と平行に設けた囲み板8aの上辺部8cの下端の支軸8bと、支軸8bの周りに跳ね上げ得る囲み板8aの下辺部8dと、切断ハサミ9の刃の大きさをアスパラガスの隣接間よりも小さくした細刃9aからなるアスパラガスを収穫する立ち姿勢用の収穫用ハサミ1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アスパラガス栽培している圃場で使用するアスパラガス収穫用の電動ハサミに関し、特に立ち姿で収穫したアスパラガスをストックしながら作業可能なアスパラガス収穫用の電動ハサミに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食用のアスパラガスを栽培している圃場で、グリーンアスパラガスの若芽を収穫するためには、若芽が25cmぐらいに伸びたところで、若芽の根元から切断して収穫している。したがって、この収穫のために根元から切断するためには、腰を屈める必要がある。しかし、大規模なアスパラガスの圃場では、例えば、1日に略数千本の単位でアスパラガスを収穫する必要がある。このために腰を屈めて作業することは、体力的に極めて酷しい労働となる。このように、腰を屈めて収穫作業を続けていると当初は順調であった収穫作業も時間の経過と共に作業効率も落ちてくる。
【0003】
また、収穫したアスパラガスをストックするために、収穫するつど手作業で1本ずつストックしなければならない。しかし、このような1本ずつの手作業によるストック作業は、一層にアスパラガス収穫の作業効率を悪化させる。そこで、上記した腰を屈めて行う収穫作業に替えて、立ち居姿でアスパラガスの若芽を収穫することが求められており、その際、収穫したアスパラガスをそのつど自動で1本ずつストックし、一定の本数ストックされた状態で、まとめてより大きな収穫箱にストックするものとすることが求められている。
【0004】
ところで、立ち姿の姿勢でアスパラガスの若芽を収穫し、しかも収穫のはしからストックして行くことが共に出来る、優れたアスパラガス収穫用の装置は未だ存在しない。しかし、例えば、草刈り機などでは、種々の装置が立ち姿で使用する携帯式の動力刈払機として実用化されており、なかでも肩からぶら下げた操作管の後端に動力源の小形エンジンを有し、操作管の前端に回転刃支持部材を有し、回転刃を回転させて草木を刈り払いする携帯式動力刈払機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このものは操作管のバランスを取って立ち姿で草木を刈り払いすることが出来るが、草木を刈り払いしっぱなしのものであり、収穫することが出来るものではない。さらに、このようなものは既に存在するとして特許は得られていない。
【0005】
一方、携帯式動力刈払機などを肩からぶら下げて作業をする際に、エンジンなどによる振動が肩に伝わり、作業時の操作性が難しくなる。そこで、これらの振動を吸収するための吊りバンドが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このものは、動を吸収するためにゴム紐を一定の長さのベルトの一端に配設しているものであるが、このような振動を吸収するものは既に存在するとして特許は得られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−259713号公報
【特許文献2】特開2002−34317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、食用のアスパラガスの若芽を収穫する際に、立ち姿で収穫時期を迎えたアスパラガスの若芽を若芽の長さ、茎径、萌芽角度に関係なく根元から切断して、切断時に隣接の若芽を疵つけることなく収穫できる収穫用ハサミであり、しかも、切断したアスパラガスの若芽を収穫用ハサミに付設のストックに順次収納できる装置で切断したアスパラガスの若芽を収納する際に、たとえ斜めに萌芽している若芽や奇形の若芽であっても切断してストックに順次収納できる、アスパラガス収穫ストック部付きの収穫用ハサミを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明の手段は、第1の手段では、切断用の駆動機構を内部に有する操作桿付きの駆動部を後端部に有する。この後端部の駆動部から切断用の駆動力を前端に伝える作動ワイヤーを内部に有する管状操作棒が後端部に一体化して設けられている。さらに、この管状操作棒の前端には、切断機構からなる切断ハサミが設けられている。この管状操作棒の上と切断ハサミの左右の刃部の上には、管状操作棒の長手方向へ配設した囲み板からなるストック部を有し、このストック部の先端には、切断ハサミの左右の刃の開閉に連動して開閉する左右の保持板が設けられている。さらに、ストック部の囲み板の上辺と平行に囲み板の上辺部の下端に支軸が設けられ、この支軸の周りに外方へ回転して上方に跳ね上げ可能とした囲み板の下辺部を有する。さらに切断ハサミの刃の大きさは、萌芽したアスパラガスの若芽の隣接間の間隔よりも小さくした細刃としていることを特徴とするアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミである。
【0009】
第2の手段では、請求項2に係る発明の手段として、切断用の駆動機構を内部に有する後端部の操作桿付きの駆動部は、電源からの電力で駆動する駆動機構から形成している。この駆動機構には、駆動部の前方上部に電源オン・オフ用スイッチを有する操作桿と、駆動部の後方上部に前腕を載置する腕当て部を有する。さらに駆動部から切断用の駆動力を前端に伝える駆動部内の駆動機構は、バッテリーにより駆動するモータと、モータの回転を減速する減速機と、回転方向を変更するベベルギヤとベベルギヤで回転方向を変更した動輪と、動輪の外周部に連接した連接棒と、連接棒の他端に軸支されて管状操作棒内を前後方向へ一定区間移動する軸棒と、該軸棒に作動ワイヤーの一端を接続している。この一端を駆動部内に配設した作動ワイヤーは、管状操作棒の内部に作動機構として挿通され、管状操作棒の前端に設けた2枚の刃からなる切断ハサミに接続されている。この接続は、切断ハサミの一方の刃を固定刃とし、他方の刃を可動刃とし、この可動刃に上作動ワイヤーの他端で有る先端を接続して形成されている。この作動ワイヤーの前後方向の動きにより切断ハサミの可動刃を固定刃に対して開閉自在としている。操作桿に有する電源オン・オフ用スイッチのオフ時に可動刃を開いてアスパラガスの若芽に当接して切断準備し、電源オン・オフ用スイッチのオン時に可動刃を閉じて切断準備したアスパラガスの若芽を切断するものとしている。切断ハサミの刃の上に配設した切断ハサミの刃の開閉と連動して開閉する左右いずれか一方の可動保持板と他方の固定保持板からなる囲み機構により、切断若芽を囲み保持するものとしている。この切断若芽を保持した囲み機構は切断ハサミの刃と共に先端側を持ち上げ、電源オン・オフ用のスイッチのオフ時に囲み保持した切断アスパラガスの若芽を後方に倒して囲み板からなるストック部に収納するようにしたことを特徴とする請求項1の手段のアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミである。
【0010】
第3の手段では、請求項3に係る発明の手段として、切断用の駆動機構を内部に有する後端部の操作桿付きの駆動部は、電源からの電力で駆動する駆動機構から形成している。この駆動機構には、駆動部の前方上部に電源オン・オフ用スイッチを有する操作桿と、駆動部の後方上部に前腕を載置する腕当て部を有する。さらに駆動部から切断用の駆動力を前端に伝える駆動部内の駆動機構は、バッテリーにより駆動するモータと、モータの回転を減速する減速機と、回転方向を変更するベベルギヤとベベルギヤで回転方向を変更した動輪と、動輪の外周部に連接した連接棒と、連接棒の他端に軸支されて管状操作棒内を前後方向へ一定区間移動する軸棒と、該軸棒に作動ワイヤーの一端を接続している。この一端を駆動部内に配設した作動ワイヤーは、管状操作棒の内部に作動機構として挿通され、管状操作棒の前端に設けた2枚の刃からなる切断ハサミに接続されている。この接続は、切断ハサミの一方の刃を固定刃とし、他方の刃を可動刃とし、この可動刃に上作動ワイヤーの他端で有る先端を接続して形成されている。この作動ワイヤーの前後方向の動きにより切断ハサミの可動刃を固定刃に対して開閉自在としている。操作桿に有する電源オン・オフ用スイッチのオフ時に可動刃を開いてアスパラガスの若芽に当接して切断準備し、電源オン・オフ用スイッチのオン時に可動刃を閉じて切断準備したアスパラガスの若芽を切断するものとしている。切断ハサミの刃の上に配設した切断ハサミの刃の開閉と連動して可動する左右の柔軟な当接把持具からなる切断若芽の把持機構により、切断若芽の把持するものとしている。この切断把持した把持機構をハサミの刃と共に先端側を持ち上げ、電源オン・オフ用のスイッチのオフ時に把持固定した切断アスパラガスの若芽を後方に倒して囲み板からなるストック部に収納するようにしたことを特徴とする請求項1の手段のアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミである。
【0011】
第4の手段では、請求項4に係る発明の手段として、駆動機構内の連接棒の他端に軸支されて管状操作棒内を前後方向へ一定区間移動する駆動機構内の軸棒からなる機構は、軸棒の下部に設けた下向きの突出部と、この突出部の前後に一定区間を隔てて設けた前後のリミットスイッチから形成されていることを特徴とする請求項2または3の手段のアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用電動ハサミである。
【発明の効果】
【0012】
第1の手段の発明では、立ち姿勢で使用できる収穫用のハサミで、ハサミに一体に切断した収穫物のアスパラガスを収納と共に一括して取り出しうるストック部を有するので、アスパラガスを一本ずつ順次収穫して、ストックした多数本のアスパラガスを一括して取り出すことができる。また、切断ハサミの刃の大きさを隣接するアスパラガスの生育間隔よりも小さな細刃としているので、収穫時に把持するアスパラガスの周囲の隣接するアスパラガスを傷つけることなく収穫できる。さらに、斜めに生育しているアスパラガスであっても、保持板で保持することで、切断時に転がり落ちることなく、ストック部に適切に収納できる。
【0013】
第2の手段の発明では、電源オンオフ用スイッチのオン・オフ動作に応じて、ハサミ刃を開閉しアスパラガスを切断でき、スイッチのオンのまま閉じた刃先を上方に持ち上げると、切断されたアスパラガスが後方に倒れてストック部に簡易に収納されることとなる。
【0014】
第3の手段の発明では、電源オンオフ用スイッチのオン・オフ動作に応じて、ハサミ刃を開閉してアスパラガスを切断する際、ハサミ刃の開閉に連動して動く柔軟な把持具が、スイッチのオンの状態の間、アスパラスを左右から優しく傷つけずに把持できる。さらにこのスイッチをオフにすることで把持具の保持が開放され、その状態で刃先を上方に持ち上げることで切断されたアスパラガスを後方に倒し込んでアスパラガスをストック部に簡易に収納することができる。また、把持具で切断時にアスパラガスを把持するので、生育方向がバラバラなアスパラガスでも、垂直に把持してストック部へ誘導できる。
【0015】
第4の手段の発明では、駆動機構において、前後にリミットスイッチがあるので、電源スイッチのオン・オフ動作に応じて、ハサミ刃の閉じた位置と刃を開いた位置でそれぞれ刃先を停止させて保持できるので、第2の手段や第3の手段の収穫動作が適切に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の先端に可動保持板を有する手動による収穫用ハサミの斜視図である。
【図2】本発明の先端に把持具を有する手動による収穫用ハサミの斜視図である。
【図3】駆動部を切断して内部の駆動機構を模式的に示す側面図である。
【図4】切断ハサミの可動刃と固定刃の駆動機構を示す模式図である。
【図5】図2に示す収穫用ハサミに使用の切断ハサミの可動刃と固定刃の上に離間して設けられた左右の柔軟な把持具と把持具の背後で支持する左右の把持具の支持骨を正面から見た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。第1の実施の形態および第2の実施の形態では、本願の請求項1に係る発明の実施の形態であり、アスパラガスの若芽を切断するための切断用の駆動機構3aを内部に有する駆動部3で図1に示す。この駆動部3の前端部の上には上向きの操作桿4が、後端部の上には腕当て部5が、それぞれ設けられている。この駆動部3には、切断用の駆動力を前端の切断ハサミ9に伝える作動ワイヤー7を内部に挿通した管状操作棒6を有している。この管状操作棒6は駆動部3の前端に固定されている。さらに、管状操作棒6の前端には、アスパラガス若芽を切断する切断ハサミ9が設けられている。さらに管状操作棒6の前半部の上および切断ハサミ9の左右の刃である可動刃9bおよび固定刃9cの上には、管状操作棒6の長手方向へ配設した囲み板8aからなる切断若芽をストックするためのストック部8が、ねじ留めあるいはバンド係止など図示していない適宜の係合手段で設けられている。このストック部8の先端には、切断ハサミ9の左右の可動刃9bおよび固定刃9cの開閉と連動して開閉する左右の可動保持板10aと固定保持板10bからなる囲み機構10が設けられている。さらにストック部8の囲み板8aの上辺と平行に設けた囲み板8aの上辺部8cの下端には、支軸8bが設けられており、この支軸8bの周りに外方へ回転して上方に跳ね上げ可能とした囲み板8aの下辺部8dを有する。さらに切断ハサミ9は、その刃の大きさを萌芽したアスパラガスの若芽の隣接間の間隔よりも小さくした細刃9aからなっている。このように第1の実施の形態および第2の実施の形態のアスパラガス収穫用の収穫用ハサミ1は、アスパラガス収穫用の長い箱型のストック部8を有する立ち姿勢で使用する収穫用ハサミ1である。
【0018】
この収穫用ハサミ1の全長は、使用する人の背丈にもよるが、一般的には凡そ140cmである。ストック部8の大きさは最大で27cmのアスパラガスの若芽を収穫してストックできる大きさとし、その形状は断面がV字状あるいはU字状でも若芽を収穫したアスパラガスの若芽をストックできる形状で、管状操作棒6の上に安定して載置できる細長形状であればどの様なものでもよい。これらの収穫用ハサミ1は、駆動部3の後部と管状操作棒6の後端部から図示していない肩掛けベルトで肩に吊って使用時の負担を軽減することができる。
【0019】
この第1の実施の形態のスパラガス収穫用のストック部8を有する立ち姿勢で使用する収穫用ハサミ1では、収穫用ハサミ1を駆動する機構は、図1に示すように、手動であっても、図3の駆動部3に示すように、モータ等による電動であってもよい。ところでモータによる電動によるものは、第3の実施の形態で請求項2に係る発明として、あるいは第4の実施の形態で請求項3に係る発明として、それぞれ説明する。
【0020】
そこで、ここでは、先ず、第1の実施の形態である、手動によるアスパラガス収穫用の収穫用ハサミ1について説明する。この手動による収穫用ハサミ1は、図1に示すように、収穫しようとする人が立った姿勢で、アスパラガスの若芽を根元で一本ずつ切断して収穫用ハサミ1に設けたストック部8に収納する。ストック部8に一定の本数がストックできたとき、さらに大きな収納箱にストック部8から移し換えるものとする。この手動の切断ハサミは、その後端に駆動部3を有し、駆動部3の先端から管状操作棒6があり、さらに管状操作棒6の先端には切断ハサミ9を有する。管状操作棒6の中程から先端の切断ハサミ9までの間の管状操作棒6の上には、収穫したアスパラガスの若芽をストックするストック部8が載置されている。
【0021】
さらに詳細に説明すると、収穫用ハサミ1を駆動する駆動部3は後端部の上部に腕当て部5があり、腕当て部5の上に載置した使用者の前腕に、例えばバンドで固定して駆動部3を支持する。さらに駆動部3の前端部の上に操作桿4が立てられている。この手動の収穫用ハサミ1では操作桿4は前方の可動桿4bと後方の固定桿4cからなっている。前方の可動桿4bの根元は駆動部3の中に挿入されており、可動桿4bの根元に支軸4dが設けられて駆動部3の中で可動桿4bは支軸4dの前後に回動可能となっている。さらに、駆動部3の内部の可動桿4bの支軸4dの上には作動ワイヤー7の一端を固定する作動ワイヤー係止部4eがある。また可動桿4bを挿着している駆動部3の1側壁の上端部にはラチェット4fが形成されており、駆動部3の側壁上の可動桿4bにラチェット4fの刃に係合する押え爪4gが設けられており、可動桿4bを握って固定桿4cの方に引くと、ラチェット4fに可動桿4bの押え爪4gが係合して固定される。この固定された押え爪4gをラチェット4fから外す機構は図示していないが、適宜手段で外すものとする。さらに、駆動部3の前端から設けられた管状操作棒6の内部には、上記の作動ワイヤー固定部4eに設けられた作動ワイヤー7が挿通されている。図4に示すように、この作動ワイヤー7の先端は管状操作棒6の先端の切断ハサミ9の可動刃9bの根元の可動刃支軸9dの刃の向きに直角側の外部に設けられた作動ワイヤー係止部9eに取り付けられている。一方、作動ワイヤー係止部9eと可動刃支軸9dに対して反対側である外部にバネ係止部9fが設けられ、バネ係止部9fにバネ9gを係止して引っ張り荷重を可動刃9bに掛けている。従って、可動桿4bの押え爪4gをラチェット4fから適宜手段で外すと、可動桿4bは切断ハサミ9の可動刃9bに設けられたバネ9gに引っ張られて切断ハサミ9の可動刃9bが開く、一方で、可動刃9bの可動刃支軸9dの外側に取り付けた作動ワイヤー7を前方に引っ張り、可動桿4bを前方に傾けている。
【0022】
さらに、管状操作棒6の上に設けたストック部8は、管状操作棒6の上の途中を底部とし、この底部から管状操作棒6の左右に立ち上がる左右の2枚の囲み板8a、8aが切断ハサミ9の可動刃9bと固定刃9cまで設けられている。これらのうち、一方の囲み板8a、すなわち、この実施例では可動刃9bの上まで伸びている囲み板8aは、管状操作棒6の先端まで管状操作棒6の内部に配設された作動ワイヤー7を後方に引張って移動することにより可動刃9bを開く。この可動刃9bの動きに連動して、可動刃支軸9dの直上の部分の回動軸10bの前部の囲み板8aの部分である可動保持板10aを左右に回動する。可動刃9bを閉じたときには、固定刃9cの上まで伸びている囲み板8aの前部である固定保持板10bを可動保持板10aに当接してストック部8の前部の囲み機構10を閉じ、閉じた切断ハサミ9により切断した切断アスパラガスの若芽を囲み機構10に保持する。そこで、収穫用ハサミ1の切断ハサミ9の部分を持ち上げると切断アスパラガスの若芽は後方のストック部8内に倒れ込みストックされる。このようにして順次アスパラガスの若芽を切断収穫してストック部8に5本ないし10本のアスパラガスの若芽が溜まると、ストック部8の一方の囲み板8aの下辺部8dを支軸8bの周りに外回りで上方に回動してストック部8内にストックした収穫アスパラガスの若芽を外部に備えた収穫箱に移し、収納する。なお、図示していないが、囲み板8aの下辺部8dの下端には磁石を付設しており、ストック部8の底板に設けた鉄片にこの下辺部8dの下端の磁石を固着して閉じ得る構造としている。
【0023】
次いで、第2の実施の形態の請求項1に係る発明について、図2を参照して説明する。この図2は、管状操作棒6の後半の部分および管状操作棒6上のストック部8の部分は、第1の実施の形態の手動によるものと同一であるので、この部分の符合は省略している。従って、この第2の実施の形態の手動による収穫用ハサミ1において、第1の実施の形態の手動による収穫用ハサミ1と相違する点は、以下の点であり、それらは、先ず、ストック部8の先端が切断ハサミ9の可動刃支軸9dまでであり、その先には第1の実施例の可動保持板10aと固定保持板10bに替わって、把持機構11としてアスパラガスの若芽に柔軟に当接して把持する左右の把持具11a、11aがストック部8の先端に設けられている点である。すなわち、切断ハサミ9の上で、切断ハサミ9の可動刃9bおよび固定刃9cの動きと連動して動くように、ストック部8の先端に設けられている。さらにストック部8の先端の左右の把持具11a、11aは、アスパラガスの若芽と当接する面が例えばウレタン発泡樹脂などの柔軟な素材からなっている点であり、これらのウレタン発泡樹脂素材の裏面側が硬い支持骨11b、11bで支持され、これらの支持骨11bがさらにストック部8の先端に取り付けられている点である。以上の点で第2の実施の形態は第1の実施の形態と相違している。
【0024】
この第2の実施の形態の手動による収穫用ハサミ1の使用方法を説明すると、駆動部3の可動桿4bを固定桿4cの方へ手指で引くことにより、切断ハサミ9の可動刃9bを閉じる。この場合、ストック部8の左右の囲み板8a、8aの先端に取り付けている左右の柔軟な把持具11a、11aを切断ハサミ9の可動刃9bの固定刃9c側への閉じる動きに連動して回動する。可動刃9bを閉じたときには、切断ハサミ9の上に設けた左右の柔軟な把持具11a、11aがアスパラガスの若芽を優しく当接把持し、閉じた切断ハサミ9によりアスパラガスの切断する。すなわち、図5に示す、支持骨11bで背後から支持した左右の柔軟な、例えば、ウレタンフォームなどの把持具11a、11aからなる把持機構11に切断したアスパラガスの若芽を優しく把持する。そこで、収穫用ハサミ1の切断ハサミ9の部分を持ち上げると切断アスパラガスの若芽は後方のストック部8内に倒れ込みストックされる。このようにして順次アスパラガスの若芽を切断収穫してストック部8に5本ないし10本のアスパラガスの若芽が溜まると、ストック部8の一方の囲み板8aの下辺部8dを支軸8bの周りに外回りで上方に回動してストック部8内にストックした収穫アスパラガスの若芽を外部に備えた収穫箱に移し収納する。
【0025】
さらに、第3の実施の形態の請求項2に係る発明では、管状操作棒6およびその先端の切断ハサミ9までの機構は上記した第1の実施の形態と実質的に相違する点は無く、また、第4の実施の形態の請求項3に係る発明では、管状操作棒6およびその先端の切断ハサミ9までの機構は上記した第2の実施の形態と実質的に相違する点は無いので、これらの点は省略して、管状操作棒6の後端の駆動機構3aを内在する駆動部3について、図3により、以下に説明するものとする。
【0026】
この駆動部3は、その前端から後端までの大きさが約40cmであり、駆動部3の後端には、外部電源から電力を供給するためのコンセント2を有する。この駆動部3の内部の駆動機構3aは後方から、駆動部3の長手方向の回転軸の周りに回転するモータ3bと、その回転速度を減速する減速機3cと、減速機3cで減速された回転軸の周りの回転力を駆動部3の長手方向である前後方向に変換するピニオンギヤとクラウンギヤからなるベベルギヤ3dと、クラウンギヤを構成する動輪3eと、動輪3eの回転力を前後方向に伝達する連接棒3fと、下に突出する突出部3hを有する軸棒3gと、突出部3hの前後に当接する後部のリミットスイッチ3iと前部のリミットスイッチ3hと、軸棒3gの先端の作動ワイヤー係止部4eと、この軸棒3gの先端の作動ワイヤー係止部4e連接して駆動部3の前端から前方に延び内部に作動ワイヤー7を有する管状操作棒6を駆動部3内の前部に固定して取り付けている。この駆動部3の内部の駆動機構3aの構造により作動ワイヤー7は管状操作棒6の内部を前後に移動でき、この移動に基づき、管状操作棒3の前方の切断ハサミ9の可動刃9bを固定刃9cに対して開閉可能としている。さらに、駆動部3の前方の外部には、操作桿4があり、使用時には操作桿4を支軸4dの周りで回動させて直立させ、不使用時には前方に倒して高さを低くして収納し易くしている。さらに駆動部3の後方の外部には、上方に腕当て部5を上向きに設けて使用者の前腕を載置して適宜ベルト5aで前腕に保持している。さらに、図示していないが、コンセント2とモータ3bの間には分電盤を設けて過電流の遮断を行って安全を図っている。
【0027】
この第3の実施の形態の請求項2に係る発明の管状操作棒6およびその前端の機構の部分は、上記した第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態に示す管状操作棒6およびその前端の機構の部分と同様である。すなわち、管状操作棒6はその中頃から先端側にストック部8を有し、このストック部8を切断ハサミ9の可動刃9bと固定刃9cまで設け、ストック部8の先端部に囲み機構10である可動保持板10aと固定保持板10bを有する。そこで、駆動部3の可動桿4bを固定桿4cの方へ手指で引くことにより、切断ハサミ9の可動刃9bを閉じる。そして、切断ハサミ9でアスパラガスの若芽を切断してこの囲み機構10により可動刃9bを固定刃9cに閉じた時に連動して可動保持板10aを閉じて切断アスパラガスを保持する。次いで、切断ハサミ9の先端側を持ち上げて保持板で保持したアスパラガスの若芽をストック部8内に倒し込みストックする。このようにして順次アスパラガスの若芽を切断収穫してストック部8に5本ないし10本のアスパラガスの若芽が溜まると、ストック部8の一方の囲み板8aの下辺部8dを支軸8bの周りに外回りで上方に回動した後、ストック部8内にストックした収穫アスパラガスの若芽を外部に備えた収穫箱に移して収納する。なお、図示していないが、囲み板8aの下辺部8dの下端には磁石を付設しており、ストック部8の底板に設けた鉄片にこの下辺部8dの下端の磁石を固着して閉じ得る構造としている。
【0028】
さらに、第4の実施の形態の請求項3に係る発明の管状操作棒6およびその前端の機構の部分は、上記した第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態に示す管状操作棒6およびその前端の機構の部分と同様である。すなわち、管状操作棒6はその中頃から先端側にストック部8を有し、このストック部8を切断ハサミ9の可動刃9bと固定刃9cの付け根まで設け、ストック部8の先端部にアスパラガスの若芽を柔軟に当接して左右から切断ハサミ9の刃の動きと連動して把持する把持機構11である当接把持具11aを設けている。そこで、駆動部3の可動桿4bを固定桿4cの方へ手指で引くことにより、切断ハサミ9の可動刃9bを閉じる。この場合、ストック部8の左右の囲み板8a、8aの先端に取り付けている左右の柔軟な把持具11a、11aを切断ハサミ9の可動刃9bの固定刃9c側への閉じる動きに連動して回動する。可動刃9bを閉じたときには、切断ハサミ9の上に設けた左右の柔軟な把持具11a、11aがアスパラガスの若芽を優しく当接把持し、閉じた切断ハサミ9によりアスパラガスの切断する。すなわち、これらの左右の柔軟な把持具11a、11aからなる把持機構11に切断したアスパラガスの若芽を優しく把持する。そこで、収穫用ハサミ1の切断ハサミ9の部分を持ち上げると切断アスパラガスの若芽は後方のストック部8内に倒れ込みストックされる。このようにして順次アスパラガスの若芽を切断収穫してストック部8にの5本ないし10本のアスパラガスの若芽が溜まると、ストック部8の一方の囲み板8aの下辺部8dを支軸8bの周りに外回りで上方に回動してストック部8内にストックした収穫アスパラガスの若芽を外部に備えた収穫箱に移し収納する。
【0029】
上記の第3および第4の実施の形態では、駆動部3の内部の駆動機構3aに有する連接棒3fの他端に軸支されて管状操作棒6の内部を前後方向へ作動ワイヤー7を一定区間移動する機構である軸棒3gは、軸棒3gの下部に下向きの突出部3hを有している。この突出部3hの前後に一定区間を隔て設けた後側のリミットスイッチ3iと前側のリミットスイッチ3jを有している。ところで、駆動部3の前部の上に立っている操作桿4のスイッチ4aを押すことで、電源がオンとなり、スイッチ4aを押し続けることで、モータ3bが動いて動輪3eが回転する。この動輪3eが半回転することにより動輪3eの外周縁近くに設けられた連接棒3fを駆動機構3aの後側へ移動させる。このとき下向きの突出部3hの後部が後側のリミットスイッチ3iの作動片に当接して押すと、リミットスイッチ3iが働き、モータ3bの電源が切れてモータ3bは停止する。この時は連接棒3fに連接した作動ワイヤー7を後方に引っぱるので、切断ハサミ9の可動刃9bが閉じられ、この閉じた状態を保っている。次いで、操作桿4のスイッチ4aを押す指を離すと、スイッチ4aが切れて電源がオフとなり、後側のリミットスイッチ3iの働きが切れてモータ3bの電源が入り、動輪3eが回転をはじめてさらに半回転し、連接棒3fを前側へ移動させる。このとき下向きの突出部3hの前部が前側のリミットスイッチ3jの作動片に当接して前へ押すと、リミットスイッチ3jが働き、モータ3bの電源が切れ、モータ3bが停止する。この時、前方へ移動した連接棒3fに連接した作動ワイヤー7は切断刃9の可動刃9bに設けたバネ9gの作用で前方に引かれている。すなわち、切断ハサミ9の可動刃9bの側部のバネ係止部9fに取り付けられたバネ9gの引っ張り力により可動刃9bが可動刃支軸9dの周りに回動して開き、同時に可動刃支軸9dに対する可動刃9bのバネ係止部9fの反対側の作動ワイヤー係止部9eが前方に回動して、作動ワイヤー7は前方に引かれている。
【0030】
以上の第1から第4の実施の形態で説明したアスパラガスの若芽の収穫用の器具を使用して収穫した若芽は、約27cmの長さを有しているが、これらは出荷に当たって、約25cmに揃えられる。このように、本発明の収穫用ハサミ1で、約27cmの長さのアスパラガスの若芽を安定した立ち姿勢で容易に切断して収穫することができ、一日当たりの10アールの平均収穫量の1,000本のアスパラガスを収穫しても、身体に及ぼす疲労度は、通常の屈んで行う収穫に比して、はるかに少なかった。
【符号の説明】
【0031】
1 収穫用ハサミ
2 コンセント
3 駆動部
3a 駆動機構
3b モータ
3c 減速機
3d (回転方向を変更する)ベベルギヤ
3e 動輪
3f 連接棒
3g 軸棒
3h (下向きの)突出部
3i (後側の)リミットスイッチ
3j (前側の)リミットスイッチ
4 操作桿
4a スイッチ
4b 可動桿
4c 固定桿
4d 支軸
4e 作動ワイヤー係止部
4f ラチェット
4g 押え爪
5 腕当て部
6 管状操作棒
7 作動ワイヤー
8 ストック部
8a 囲み板
8b 支軸
8c 上辺部
8d 下辺部
9 切断ハサミ
9a 細刃
9b 可動刃
9c 固定刃
9d 可動刃支軸
9e 作動ワイヤー係止部
9f バネ係止部
9g バネ
10 囲み機構
10a 可動保持板
10b 固定保持板
11 把持機構
11a (柔軟に当接する)把持具
11b 支持骨

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断用の駆動機構を内部に有する後端部の操作桿付きの駆動部と、該駆動部から切断用の駆動力を前端に伝える作動ワイヤーを内部に有する管状操作棒と、該管状操作棒の前端に配設の切断機構からなる切断ハサミと、管状操作棒の上と切断ハサミの左右の刃部の上に管状操作棒の長手方向へ配設した囲み板からなるストック部と、ストック部の先端に設けられかつ切断ハサミの左右の刃の開閉と連動して開閉する左右の保持板と、ストック部の囲み板の上辺と平行に設けた囲み板の上辺部の下端の支軸と、支軸の周りに外方へ回転して上方に跳ね上げ可能とした囲み板の下辺部と、並びに切断ハサミの刃の大きさを萌芽したアスパラガスの若芽の隣接間の間隔よりも小さくした細刃とから形成したことを特徴とするアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミ。
【請求項2】
切断用の駆動機構を内部に有する後端部の操作桿付きの駆動部は、電源からの電力で駆動する駆動機構からなり、電源オン・オフ用スイッチを有する操作桿を駆動部の前方上部にかつ腕当て部を駆動部の後方上部に有し、さらに駆動部から切断用の駆動力を前端に伝える駆動機構は、バッテリーにより駆動するモータと、モータの回転を減速する減速機と、回転方向を変更するベベルギヤとベベルギヤで回転方向の変更された動輪と、動輪の外周部に連接の連接棒と、連接棒の他端に軸支されて管状操作棒内を前後方向へ一定区間移動する軸棒からなる機構と該軸棒に接続する作動ワイヤーからなり、該作動ワイヤーの一端を駆動部内に配設し、管状操作棒に内在する作動機構である作動ワイヤーの前端に2枚の刃からなる切断ハサミを設け、該切断ハサミの一方の刃を固定刃とし、他方の刃を可動刃とし、該可動刃に上記の作動ワイヤーの他端を接続し、作動ワイヤーの前後方向の動きにより該可動刃を固定刃に対して開閉自在とし、電源オン・オフ用スイッチのオフ時に可動刃を開いてアスパラガスの若芽に当接して切断準備し、電源オン・オフ用スイッチのオン時に可動刃を閉じて切断準備したアスパラガスの若芽を切断し、切断ハサミの刃の上に配設した切断ハサミの刃の開閉と連動して開閉する左右いずれか一方の可動保持板と他方の固定保持板からなる切断若芽を囲み保持する囲み機構と、切断若芽を保持した囲み機構を切断ハサミの刃と共に先端側を持ち上げ、電源オン・オフ用のスイッチのオフ時に囲み保持した切断アスパラガスの若芽を後方に倒して囲み板からなるストック部に収納することを特徴とする請求項1に記載のアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミ。
【請求項3】
切断用の駆動機構を内部に有する後端部の操作桿付きの駆動部は、電源からの電力で駆動する駆動機構からなり、電源オン・オフ用スイッチを有する操作桿を駆動部の前方上部にかつ腕当て部を駆動部の後方上部に有し、さらに駆動部から切断用の駆動力を前端に伝える駆動機構は、バッテリーにより駆動するモータと、モータの回転を減速する減速機と、回転方向を変更するベベルギヤとベベルギヤで回転方向の変更された動輪と、動輪の外周部に連接の連接棒と、連接棒の他端に軸支されて管状操作棒内を前後方向へ一定区間移動する軸棒からなる機構と該軸棒に接続する作動ワイヤーからなり、該作動ワイヤーの一端を駆動部内に配設し、管状操作棒に内在する作動機構である作動ワイヤーの前端に2枚の刃からなる切断ハサミを設け、該切断ハサミの一方の刃を固定刃とし、他方の刃を可動刃とし、該可動刃に上記の作動ワイヤーの他端を接続し、作動ワイヤーの前後方向の動きにより該可動刃を固定刃に対して開閉自在とし、電源オン・オフ用スイッチのオフ時に可動刃を開いてアスパラガスの若芽に当接して切断準備し、電源オン・オフ用スイッチのオン時に可動刃を閉じて切断準備したアスパラガスの若芽を切断し、切断ハサミの刃の上に配設した切断ハサミの刃の開閉と連動して可動する左右の柔軟な当接把持具からなる切断若芽の把持機構と、切断若芽の把持機構をハサミの刃と共に先端側を持ち上げ、電源オン・オフ用のスイッチのオフ時に把持固定した切断アスパラガスの若芽を後方に倒して囲み板からなるストック部に収納することを特徴とする請求項1に記載のアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミ。
【請求項4】
連接棒の他端に軸支されて管状操作棒内を前後方向へ一定区間移動する軸棒からなる機構は、軸棒の下部に設けた下向きの突出部と、該突出部の前後に一定区間を隔てて設けた前後のリミットスイッチからなることを特徴とする請求項2または3に記載のアスパラガス収穫ストック部付きの立ち姿勢用の収穫用ハサミ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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