説明

アスベスト分析用分散対物レンズ

【課題】 フレア光による色味が目立たないアスベスト観察用対物レンズを提供する。
【解決手段】 反射防止膜がレンズ面に形成された対物レンズと、遮光リングとを有するアスベスト分析用分散対物レンズであって、以下の式を満足することを特徴とするアスベスト分析用分散対物レンズ。
0<max(Xa,Ya,Za)−min(Xa,Ya,Za)<0.8 (1)
0.4<Xa+Ya+Za<4 (2)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスベスト分析用分散対物レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
アスベストは、優れた耐熱性などの理由から建材関係に幅広く利用されていた。近年、建築物の解体の際などに飛散したアスベストが、人体に重大な疾患を引き起こし、社会問題となっている。そのため、大気中のアスベスト含有の有無を測定する必要がある。
【0003】
従来知られている代表的なアスベスト観察法として、特許文献1に記載の分散染色法がある。分散染色法は、複数種類存在するアスベストの屈折率と、アスベストを浸す浸液の屈折率との差を利用してアスベストを判別する方法である。
【0004】
図3に分散対物レンズを用いた従来のアスベスト検査用光学顕微鏡を示す。光源1からの光はコリメータレンズ2によって平行光に変換され、後側焦点位置に配置されたリング絞り3のリング状開口部3aを通り、前側焦点位置に配置されたコンデンサレンズ4で平行光を試料5に集光する。試料5はケーラー照明され、透過光(0次回折光、点線)及び1次以上の回折光(実線)が生じる。透過光はリング絞り3と共役な位置に配置された遮光リング7のリング状遮光部7aによって遮光され、回折光のみが遮光リング7の開口部を透過する。回折光はアナライザ9で直線偏光成分のみが選択透過され、デポラライザ10で直線偏光の偏光方向に依存する光学特性の差を等方的に解消した円偏光となり、一次像面12に像を形成する。アスベストは観察された波長の合成色によって、その有無や種類の判別がなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4229000号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、分散対物レンズ内で透過光が2回反射したフレア光は遮光リング7のリング状遮光部7a以外の部分を透過するため完全に遮光ができない。そのため、結像面の背景にフレア光による色味が目立つ場合、アスベストの同定判断を誤る恐れがあった。
【0007】
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、比較的安価で、フレア光による色味が目立たないアスベスト分析用分散対物レンズの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のアスベスト分析用分散対物レンズは、反射防止膜がレンズ面に形成される対物レンズと、遮光リングとを有し、波長をλ、被分析物に照射された光の波長特性をP(λ)、前記対物レンズのレンズ面の数をS、添え字iを前記被分析物側からのレンズ面の第1番目〜第S番目、前記対物レンズの各レンズ面での波長に対する透過率特性をTi(λ) 、前記対物レンズの各レンズ面に形成された反射防止膜の光軸近傍での波長に対する反射率特性をRi(λ)、赤、緑、青に対応する波長の光に対する感度特性を夫々x(λ),y(λ),z(λ)、積分領域を所定の波長領域としてXi,Yi,Zi及びXa,Ya,Zaを以下の式とし、
Xi = k∫P(λ)Ti (λ)Ri(λ) x(λ) dλ
Yi = k∫P(λ)Ti (λ)Ri(λ) y(λ) dλ
Zi = k∫P(λ)Ti (λ)Ri(λ) z(λ) dλ
k=100/[∫y(λ) dλ]
Xa=[Σ[i=1,S] Xi]/S
Ya=[Σ[i=1,S] Yi]/S
Za=[Σ[i=1,S] Zi]/S
∫x(λ) dλ=∫y(λ) dλ=∫z(λ) dλ、P(λ)=1、Ti (λ) =1としたとき、
以下の式を満足する。
【0009】
0<max(Xa,Ya,Za)−min(Xa,Ya,Za)<0.8 (1)
0.4<Xa+Ya+Za<4 (2)
ここで、max(Xa,Ya,Za)は3値Xa,Ya,Zaうちの最大値、min(Xa,Ya,Za)は3値Xa,Ya,Zaうちの最小値を夫々示す。
【0010】
また、接合面以外の外面側レンズ面の半数より多くに多層膜の反射防止膜が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フレア光による色味が目立たないアスベスト分析用分散対物レンズを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係るアスベスト分析用分散対物レンズを示す図である。
【図2】等色関数を示す図である。
【図3】分散対物レンズを用いた従来のアスベスト検査用光学顕微鏡を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図を用いて、実施形態を説明する。
【0014】
図1に、本発明の実施形態に係るアスベスト分析用分散対物レンズを示す。
【0015】
本発明の実施形態に係るアスベスト分析用分散対物レンズは、複数のレンズから構成され、各レンズの各面に反射防止膜を形成した対物レンズと、対物レンズの像側焦点位置に配置されたリング状遮光部を有する遮光リングとを有する。
【0016】
波長をλ、被分析物に照射される照明光の波長特性をP(λ)、対物レンズのレンズ面の数をS、添え字iを被分析物側からのレンズ面の第1番目〜第S番目とし、各レンズ面での波長に対する透過率特性をTi(λ) 、対物レンズの各レンズ面に形成された反射防止膜の光軸近傍での波長に対する反射率特性をRi(λ)、赤、緑、青に対応する波長の光に対する目の感度特性を夫々x(λ),y(λ),z(λ)、積分領域を所定の波長領域としてXi,Yi,Zi及びXa,Ya,Zaを以下の式とし、
Xi = k∫P(λ)Ti(λ)Ri(λ) x(λ) dλ
Yi = k∫P(λ)Ti(λ)Ri(λ) y(λ) dλ
Zi = k∫P(λ)Ti(λ)Ri(λ) z(λ) dλ
k=100/[∫y(λ) dλ]
Xa=[Σ[i=1,S] Xi]/S
Ya=[Σ[i=1,S] Yi]/S
Za=[Σ[i=1,S] Zi]/S
∫x(λ) dλ=∫y(λ) dλ=∫z(λ) dλ、P(λ)=1、Ti(λ) =1としたとき、
以下の式を満足する。
【0017】
0<max(Xa,Ya,Za)−min(Xa,Ya,Za)<0.8 (1)
0.4<Xa+Ya+Za<4 (2)
ここで、max(Xa,Ya,Za)は3値Xa,Ya,Zaうちの最大値、min(Xa,Ya,Za)は3値Xa,Ya,Zaのうちの最小値を夫々示す。
【0018】
赤、緑、青に対応する波長の光に対する目の感度特性x(λ),y(λ),z(λ)は、図2の等色関数が基準となる。図2の等色関数は、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage)により規定されている人間の目に対する感度値に基づく感度曲線である。 ここでは2°視野の曲線を示したが、他の角度視野の曲線を基準としてもよい。実線がx(λ)、点線がy(λ)、一点破線がz(λ)に夫々対応する。感度特性x(λ),y(λ),z(λ)を夫々所定の割合で混ぜ合わせることで、多波長の光を含む多色光の色味を表現できる。
【0019】
各レンズ面で反射したフレア光のスペクトルは各レンズ面の反射率によって特徴付けられ、Xi,Yi,Ziは混ぜ合わせる割合が重み付けされた感度特性x(λ),y(λ),z(λ)を夫々積分している。Xi,Yi,Ziの何れかが他の2値よりも十分に大きい場合、その値が大きい波長に対応する色が強く感じられる。条件式(1)及び(2)では、Xi,Yi,Ziの平均値Xa,Ya,Zaを使用する。
【0020】
また、対物レンズを透過した光によって得られる像を直接目視して観察しても良く、受光素子や不図示の光学素子等を介して観察しても良い。受光素子や不図示の光学素子等を介して像を観察する場合、受光素子の感度特性等の観察する像の色味に対する影響を配慮してXi,Yi,Ziを導出してもよい。
【0021】
条件式(1)は、Xa,Ya,Zaのうちの最大値と最小値との差の範囲を規定している。下限値である0となった場合は、観察される色が白色となる。上限を上回った場合は特定の色が強く見えて色味が目立つため、条件式(1)の値はより小さいほうが好ましい。特に、高倍、高NAの対物レンズでは、十分に色味を抑える必要がある。よって、さらに条件式(1')を満たしていることが望ましい。
【0022】
0<max(Xa,Ya,Za)−min(Xa,Ya,Za)<0.5 (1')
条件式(2)は、Xa,Ya,Zaの総和の範囲を規定している。下限を下回るためには、反射防止効果が十分に高い膜を多用することになり、製造コストが大幅に高くなる。上限を上回り総和の値が大きいほど、フレア光量が多くコントラストが低下する。そのため、さらに条件式(2')を満たしていることが望ましい。
【0023】
0.65<Xa+Ya+Za<3 (2')
実施形態に係るアスベスト分析用分散対物レンズは、被分析物上のカバーガラスG側から順に、両凹負レンズL1と両凸正レンズL2との接合レンズ、両凸正レンズL3、両凹負レンズL4と両凸正レンズL5との接合レンズ、遮光リングIで構成される。
【0024】
実施形態に係る対物レンズは、以下のデータを有する。データの左端の数字は被分析物側から数えたレンズ面の番号、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面の間隔、n及びνはd線(λ=587.56nm)に対する屈折率とアッベ数を夫々示している。
【0025】
なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、その他の長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかし光学系は、比例拡大又は縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されることなく他の適当な単位を用いることもできる。さらに、これらの記号は、以降の他の実施例においても同様とし説明を省略する。
【0026】
r d n ν
R1 -11.0354 2.95 1.81 25.5
R2 20.1005 5.35 1.66 50.8
R3 -11.5397 0.60
R4 42.0030 2.55 1.80 39.6
R5 -42.0030 17.45
R6 -53.5290 1.85 1.81 39.6
R7 19.3005 3.10 1.62 54.0
R8 -19.3005 2.5

合成焦点距離f =20.0
NA=0.25
倍率β =10×
作動距離WD=6.503

実施形態に係るアスベスト分析用分散対物レンズの各外面側レンズ面に所定の反射防止膜を形成した種々の例について説明する。
【0027】
実施例1は、レンズ面R1、R4、R5に反射防止膜3を形成し、レンズ面R3に反射防止膜4を形成し、レンズ面R6に反射防止膜1を形成し、レンズ面R8に反射防止膜2を形成している。反射防止膜の構成は後述の通りである。Xi,Yi,Ziの積分範囲は、360nm〜700nmとした。Xa,Ya,Zaの値から、条件式(1)及び(2)は、下記となり望ましい範囲内となる。
【0028】
(Xa,Ya,Za) = (0.44,0.39,1.00)
条件式(1) 0.61
条件式(2) 1.84
実施例2は、レンズ面R1、R4、R5、R6に反射防止膜3を形成し、レンズ面R3及びR8に反射防止膜4を形成し、全てのレンズ面に4層の多層膜を形成している。反射防止膜の構成は後述の通りである。Xi,Yi,Ziの積分範囲は、360nm〜700nmとした。Xa,Ya,Zaの値から、条件式(1)及び(2)は、下記となり望ましい範囲内となる。
【0029】
(Xa,Ya,Za) = (0.31,0.31,0.46)
条件式(1) 0.15
条件式(2) 1.07
実施例3は、レンズ面R1、R4、R5、R6に反射防止膜5を形成し、レンズ面R3及びR8に反射防止膜6を形成し、全てのレンズ面に7層の多層膜が形成している。反射防止膜の構成は後述の通りである。Xi,Yi,Ziの積分範囲は、360nm〜700nmとした。Xa,Ya,Zaの値から、条件式(1)及び(2)は、下記となり望ましい範囲内となる。
【0030】
(Xa,Ya,Za) = (0.22,0.23,0.24)
条件式(1) 0.011
条件式(2) 0.69
以下に、実施例1〜3の比較のため、次に比較例を示す。
【0031】
比較例1は、レンズ面R1、R4、R5、R6に反射防止膜1を形成し、レンズ面R3及びR8に反射防止膜2を形成し、全ての外面側レンズ面に単層膜を形成している。条件式は下記の値となり範囲外となり、青のフレア光量が多く青味が目立つ像となる。
【0032】
(Xa,Ya,Za) = (0.62,0.46,2.10)
条件式(1) 1.64→範囲外
条件式(2) 3.17
比較例2は、レンズ面R1及びR5に反射防止膜3を形成し、レンズ面R3に反射防止膜4を形成し、レンズ面R4及びR6に反射防止膜1を形成し、レンズ面R8に反射防止膜2を形成している。反射防止膜を形成した6面の外面側レンズ面のうち3面(半数)に単層膜の反射防止膜を形成し、うち3面(半数)に多層膜の反射防止膜を形成した。条件式は下記の値となり範囲外となり、青のフレア光量が多く青味が目立つ像となる。
【0033】
(Xa,Ya,Za) = (0.46,0.38,1.28)
条件式(1) 0.89→範囲外
条件式(2) 2.12
そのため、少なくとも全ての外面側レンズ面の半数より多くのレンズ面に多層膜の反射防止膜を形成している方が、フレア光による色味をより防ぐことが可能である。
【0034】
[反射防止膜の構成]
レンズ面に形成する反射防止膜1〜6のデータを以下に示す。各膜の屈折率をn、各膜の厚さをdとする。反射防止膜1と反射防止膜2及び反射防止膜3と反射防止膜4は、基板の屈折率のみが異なり、膜の構成は同一である。
反射防止膜1:単層膜
設計基準波長λc=600nm
材質の屈折率n=1.38
光学的膜厚0.25
基板の屈折率1.8
反射防止膜2:単層膜
設計基準波長λc=600nm
材質の屈折率n=1.38
光学的膜厚0.25
基板の屈折率1.65
反射防止膜3:多層膜
設計基準波長λc=550nm
空気面から順に材質を記載。
【0035】
材質の屈折率n, 光学的膜厚(λc=1とした時の値)
第1層 n1=1.38, n1*d1=0.25
第2層 n2=2.20, n2*d2=0.25
第3層 n3=2.43, n3*d3=0.25
第4層 n4=1.90, n4*d4=0.25
基板の屈折率1.8
反射防止膜4:多層膜
設計基準波長λc=550nm
空気面から順に材質を記載。
【0036】
材質の屈折率n, 光学的膜厚(λc=1とした時の値)
第1層 n1=1.38, n1*d1=0.25
第2層 n2=2.20, n2*d2=0.25
第3層 n3=2.43, n3*d3=0.25
第4層 n4=1.90, n4*d4=0.25
基板の屈折率1.65
反射防止膜5:多層膜
設計基準波長λc=500nm
空気面から順に材質を記載。
【0037】
材質の屈折率n, 光学的膜厚(λc=1とした時の値)
第1層 n1=1.38, n1*d1=0.28
第2層 n2=2.12, n2*d2=0.14
第3層 n3=1.65, n3*d3=0.07
第4層 n4=2.12, n4*d4=0.29
第5層 n2=1.65, n2*d2=0.08
第6層 n3=2.12, n3*d3=0.12
第7層 n4=1.65, n4*d4=0.06
基板の屈折率1.88
反射防止膜6:多層膜
設計基準波長λc=500nm
空気面から順に材質を記載。
【0038】
材質の屈折率n, 光学的膜厚(λc=1とした時の値)
第1層 n1=1.38, n1*d1=0.27
第2層 n2=2.12, n2*d2=0.14
第3層 n3=1.65, n3*d3=0.06
第4層 n4=2.12, n4*d4=0.28
第5層 n2=1.65, n2*d2=0.10
第6層 n3=2.12, n3*d3=0.07
第7層 n4=1.65, n4*d4=0.21
基板の屈折率1.62
以上のように、本発明を分かりやすくするため実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0039】
G カバーガラス
L1〜5 レンズ
R1〜8 レンズ面
I、7 遮光リング
1 光源
2 コリメータレンズ
3 リング絞り
3a リング状開口部
4 コンデンサレンズ
5 試料
6 対物レンズ
7a リング状遮光部
8 アスベスト分析用分散対物レンズ
9 アナライザ
10 デポライザ
11 結像レンズ
12 一次像面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射防止膜がレンズ面に形成された対物レンズと、遮光リングとを有するアスベスト分析用分散対物レンズであって、
以下の式を満足することを特徴とするアスベスト分析用分散対物レンズ。
0<max(Xa,Ya,Za)−min(Xa,Ya,Za)<0.8 (1)
0.4<Xa+Ya+Za<4 (2)
ここで、
波長をλ、被分析物に照射される光の波長特性をP(λ)、前記対物レンズのレンズ面の数をS、添え字iを前記被分析物側からのレンズ面の第1番目〜第S番目、前記対物レンズの各レンズ面での波長に対する透過率特性をTi(λ) 、前記対物レンズの各レンズ面に形成された反射防止膜の光軸近傍での波長に対する反射率特性をRi(λ)、赤、緑、青に対応する波長の光に対する感度特性をx(λ),y(λ),z(λ)、積分領域を所定の波長領域としてXi,Yi,Zi及びXa,Ya,Zaを以下の式とし、
Xi = k∫P(λ) Ti (λ)Ri(λ) x(λ) dλ
Yi = k∫P(λ) Ti (λ)Ri(λ) y(λ) dλ
Zi = k∫P(λ) Ti (λ)Ri(λ) z(λ) dλ
k=100/[∫y(λ) dλ]
Xa=[Σ[i=1,S] Xi]/S
Ya=[Σ[i=1,S] Yi]/S
Za=[Σ[i=1,S] Zi]/S
∫x(λ) dλ=∫y(λ) dλ=∫z(λ) dλ、P(λ)=1、Ti (λ) =1とする。
max(Xa,Ya,Za)は3値Xa,Ya,Zaうちの最大値、
min(Xa,Ya,Za)は3値Xa,Ya,Zaうちの最小値を夫々示す。
【請求項2】
前記対物レンズは、接合面以外の外面側レンズ面の半数より多くに多層膜の反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト分析用分散対物レンズ。
【請求項3】
請求項1乃至2に記載のアスベスト分析用分散対物レンズと、
光源と、前記遮光リングと略共役な位置に配置されたリング状絞りと、
前記アスベスト分析用分散対物レンズからの光の偏光を制御するための偏光素子と、
前記アスベスト分析用分散対物レンズからの光を集光するための集光レンズと
を備えたことを特徴とするアスベスト分析用光学顕微鏡。
【請求項4】
前記集光レンズからの光を受光する受光素子を備えたことを特徴とする
請求項3に記載のアスベスト分析用光学顕微鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−150243(P2012−150243A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−8348(P2011−8348)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】