説明

アダプタ

【課題】既存の電気機器を交換することなく、温度や湿度、人体の有無などの環境状態を検知する機能、検知結果を送信する無線送信機能などを付加する。
【解決手段】円筒部材によって構成され電球ソケット4にねじ込まれるソケット側結合部10と、ソケット側結合部10の下面に一体形成された円筒部材によって構成され電球6がねじ込まれる電球側結合部11とを備えている。また、電球側結合部11の側面部分に設けられ周囲に人が居るか否かを検知すると共に周囲の温度や湿度、圧力(気圧)などを検知するセンサ12と、電球側結合部11内に配置され制御用機器9と無線信号の授受を行うアンテナ13と、電球側結合部11内に配置され、センサの検知結果を送信すると共にセンサの設定条件や電球のオン/オフ条件を含む信号を無線信号、赤外線信号または電力線通信信号のいずれかの形式で受信する制御基板14とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の電球用ソケットや蛍光灯ソケット、コンセントなどに取り付けられ、その温度や湿度、人の有無等を感知して感知結果を無線信号などで送信する機能、コントローラから送信される無線信号を受けて、電球や蛍光灯などをオン/オフする機能などを持つアダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭で使用される照明器具では、規格化された電球や蛍光灯を使用して室内等を照明している。
【0003】
電球または蛍光灯等の照明器具は、各種サイズが規格により定められており、それに適合する照明器具が、広く一般に普及している。
【0004】
これらの照明器具は電球または蛍光灯への電源供給側の部品であり、主な機能として、照明(光源)本体の固定、及び電源の供給というのが一般的である。
【0005】
特許文献1に記載の発明では、照明装置に周囲の光や音等の量を検出するセンサを備え、ランプの発光色や量等をセンサによって検知される周囲の環境に応じて変化させるようにしている。
【0006】
特許文献2に記載の発明では、電球アダプタ内に人体検知センサの備え、人体が検知された場合にソケット金具に通電するようにしている。
【特許文献1】特開平2−50571号公報“照明装置”
【特許文献2】特開2003−317537号公報“電球アダプタ”
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の一般的な照明器具は、単なる照明回路の一部品として存在しており、また、照明回路自体も人力によるスイッチの開閉操作で照明をオン・オフする以外の機能を有していなかった。また、従来のリモコンスイッチ付でない照明器具では、電源スイッチなどを手動で操作する以外、電球や蛍光灯を点灯させたり、消灯させることはできない。このため、室内照明器具をリモコンで点灯/消灯させようとしたり、新たな機能を付加したりするときには、既に設置している照明器具を取り外した後、リモコンなどが付いた新たな照明器具を取り付けなければならない。
【0008】
また、特許文献1、2に記載のように、照明装置や電球ソケットにセンサを取り付けた装置も存在するが、これらの装置では、専用品であり、既存の装置に取り付けることのできない専用品であるばかりでなく、検知機能も単機能であり、多種類に渡る環境状態の検知はできない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、既存の電気機器などを交換することなく、温度や湿度、人体の有無などの環境状態を検知する機能、検知結果を送信する無線送信機能などを付加することができるアダプタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、固定側電気機器と、着脱側電気機器との間に介挿され、固定側電気機器から出力される電源電圧を着脱側電気機器に伝送するアダプタであって、前記固定側電気機器と着脱自在に接続されるオス型接触子と、前記着脱側電気機器と着脱自在に接続されるメス型接触子とを有するアダプタ本体と、前記アダプタ本体に設けられ、温度や湿度、圧力、人体有無等の環境状態を検知するセンサと、前記アダプタ本体に設けられ、前記センサの検知結果を無線信号、または赤外線信号、電力線通信信号のいずれかの伝送手段によって送信する送信部とを備えたことを特徴としている。
【0011】
また、前記アダプタ本体に設けられ、前記センサの設定条件、前記着脱側電機機器の動作条件を含む信号を無線信号、赤外線信号または電力線通信信号のいずれかの形式で受信する受信部を備えたことを特徴としている。
【0012】
前記固定側電気機器は、電球ソケット、蛍光灯ソケット、またはコンセントのいずれかであり、前記着脱側機器は、電球、蛍光灯、任意の電機機器のいずれかである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、既存の電気機器などを交換することなく、温度や湿度、圧力、人体有無などを検知する機能、検知結果を送信する無線送信機能などを付加することができる。また、付加された各機能の設定内容を遠隔操作で変更することができ、
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
《第1の実施形態》
図1は本発明に係るアダプタの第1の実施形態を示す照明システムの構成図である。
【0015】
この図に示す照明システム1は、商用電源2と、電力線3と、電球ソケット4と、電球用アダプタ5と、電球6と、コントローラ7及び制御用パソコン8を有する制御用機器9とを備えている。
【0016】
商用電源2は、“AC100V”の電圧値、“50Hz”、または“60Hz”の周波数を持つ電源電圧を出力する。電力線3は、商用電源2に接続され電源電圧を電球ソケット4に供給する。電球ソケット4は、部屋の天井などに取り付けられた状態で電力線3を介して供給される電源電圧を取り込む。電球用アダプタ5は、電球ソケット4に取り付けられた状態で、電球ソケット4を介して供給される電源電圧を取り込みつつ、無線信号の送受信処理、温度や湿度、圧力、人体の有無などの環境状態の検知処理、電源電圧の通過/遮断処理などを行う。電球用アダプタ5の詳細は後述する。電球6は、電球用アダプタ5に差し込まれ、電球用アダプタ5から電源電圧が供給されているとき点灯する。制御用機器9は、無線通信機能を持つコントローラ7、無線通信機能を持つ制御用パソコン8などによって構成され、無線信号を使用して電球用アダプタ5と通信し、電球6の点灯/消灯条件設定処理、温度や湿度、圧力、人体の有無などの検知結果を受信する処理などを行う。
【0017】
電球用アダプタ5は、図2に示すように、円筒部材によって構成され電球ソケット4にねじ込まれるソケット側結合部10と、このソケット側結合部10の下面に一体形成された円筒部材によって構成され電球6がねじ込まれる電球側結合部11とを備えている。また、電球側結合部11の側面部分に設けられ周囲に人が居るか否かを検知すると共に周囲の温度や湿度、圧力(気圧)などを検知するセンサ12と、電球側結合部11内に配置され制御用機器9と無線信号の授受を行うアンテナ13と、電球側結合部11内に配置された制御基板14とを備えている。制御基板14は、電球ソケット4を介して供給される電源電圧を使用してセンサ12に検知動作を行わせる処理、検知結果を含む高周波信号を生成してアンテナ13から無線信号を送信させる処理、アンテナ13で受信された高周波信号を解読して点灯/消灯条件を抽出し記憶する処理、および記憶している点灯/消灯条件とセンサ12の検知結果とを比較し点灯/消灯条件が満たされているとき、電球6に対して電源電圧の供給/停止を行って点灯/消灯させる処理などを行う。
【0018】
図3は制御基板14の回路構成を示している。図3に示すように、この制御基板14は、変圧器15と、AC/DCコンバータ16と、バッテリー17と、増幅器18と、演算制御器19と、変復調器20と、リレー21とを備えている。
【0019】
変圧器15は、電球ソケット4を介して供給される電源電圧を変圧して予め設定された電圧値、例えば“+5V”の電源電圧を生成する。AC/DCコンバータ16は、変圧器15から出力される電源電圧を整流・平滑して所定電圧値を持つ直流電源電圧を生成する。バッテリー17は、AC/DCコンバータ16から直流電源電圧の出力がされないときにバックアップ用の直流電源電圧を出力する。増幅器18は、AC/DCコンバータ16から出力される直流電源電圧、またはバッテリー17から出力される直流電源電圧を用いてセンサ12を動作させ、得られた検知結果を増幅する。
【0020】
また、演算制御器19は、増幅器18からの検知結果を含むベースバンド信号を出力するとともに、入力されたベースバンド信号を解析して点灯/消灯条件を更新しつつセンサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているか否かを判定し、判定結果に応じた点灯指示信号、消灯指示信号を出力する。変復調器20は、演算制御器19から出力されるベースバンド信号を変調して、高周波信号を生成し、アンテナ13から無線信号を送信すると共に、アンテナ13によって無線信号が受信され、高周波信号が出力されたとき、これを復調してベースバンド信号を生成し、演算制御器19に供給する。リレー21は、演算制御器19から点灯指示信号が出力されたとき、接点22を閉状態にし、電球ソケット→接点22→電球6なる経路で電球6に電源電圧を供給して点灯させる一方、演算制御器19から消灯指示信号が出力されたとき接点22を開状態にして電球6に対する電源電圧の供給を停止して消灯させる。
【0021】
次に、その作用を説明する。
【0022】
電球用アダプタ5は、電球ソケット4を介して供給される電源電圧から得られる直流電源電圧を使用して、センサ12を動作させると共に、制御基板14ではセンサ12から出力される検知結果を取り込んで、検知結果を含む高周波信号を生成する。生成された高周波信号はアンテナ13から無線信号として送信される。また、この動作と並行してアンテナ13によって無線信号が受信される。演算制御器19では、受信された無線信号中の高周波信号を復調して記憶している点灯/消灯条件を更新しつつ、センサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているか否かを判定する。この判定結果に基づき、リレー21の接点22を閉状態/開状態にし、電球6を点灯または消灯させる。
【0023】
この際、点灯/消灯条件が、例えば人体を検知したとき、電球6を点灯させる条件であれば、センサ12によって、人体が検知されると電球6が点灯され、それ以外のときは電球6が消灯される。
【0024】
このように、第1の実施形態によれば、電球ソケット4と、電球6との間に電球用アダプタ5を介在させ、温度や湿度、圧力、人体の有無などを感知し、無線信号にて制御用機器9に送信し、センサ12の検知結果が制御用機器9から送信される無線信号で指定された点灯/消灯条件を満たしているとき、電球6を点灯/消灯するようにした。このため、既存の電球4を交換することなく、温度や湿度、圧力、人体の有無などの検知機能、検知結果を送信させる無線送信機能などを付加させることができ、センサ12の検知結果が制御用機器9から送信された無線信号に含まれている点灯/消灯条件を満たすとき、電球6を点灯/消灯させることができる。
【0025】
《第2の実施形態》
図4は本発明に係るアダプタの第2の実施形態を示す照明システムの構成図である。なお、図4において図1〜図3と同一構成部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0026】
この図に示す照明システム25は、蛍光灯器具26と、蛍光灯器具26の各ソケット27に取り付けられた左右一対の蛍光灯用アダプタ28と、左右の蛍光灯アダプタに取り付けられた蛍光灯29と、コントローラ7及び制御用パソコン8を有する制御用機器9とを備えている。
【0027】
各蛍光灯用アダプタ28は、図5に示すように、矩形部材によって構成されソケット27に差し込まれるソケット側結合部30と、ソケット側結合部30の下面に一体形成された矩形部材によって構成され蛍光灯29の一端が差し込まれる蛍光灯側結合部31と、蛍光灯側結合部31の側面部分に設けられたセンサ12と、アンテナ13と、制御基板14とを備えている。
【0028】
そして、蛍光灯用アダプタ28は、センサ12によって温度や湿度、圧力、人体の有無などを検知し、その検知結果を含む無線信号をアンテナ13から制御用機器9に向けて送信する。制御用機器9では、無線信号の内容を画面表示すると共に、制御用機器9から蛍光灯29の点灯/消灯条件を含む無線信号を蛍光灯用アダプタ28に向けて送信する。蛍光灯アダプタ28は蛍光灯29の点灯/消灯条件を含む無線信号を受信すると、記憶している点灯/消灯条件を更新する。また、センサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているかどうかを判断し、センサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているとき、蛍光灯29を点灯または消灯させる。
【0029】
この際、点灯/消灯条件が、例えば、人体を検知したとき、蛍光灯29を点灯させるという条件であれば、センサ12によって、人体が検知されたとき、蛍光灯29が点灯され、それ以外のときには、蛍光灯29が消灯される。
【0030】
このように第2の実施形態によれば、各ソケット27と蛍光灯29との間に、蛍光灯用アダプタ28を介在させて、センサ12によって温度や湿度、圧力、人体の有無などを検知し、これを無線信号にてアンテナ13から制御用機器9に送信すると共に、センサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているとき、蛍光灯29を点灯/消灯するようにしている。このため、既存の蛍光灯器具26を交換することなく、温度や湿度、圧力、人体有無などの検知機能、検知結果を送信する機能を付加することができる。
【0031】
《第3の実施形態》
図6は本発明に係るアダプタの第3の実施形態を示す屋内配線システムの構成図である。なお、図6において図1〜図3と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】
この図に示す屋内配線システム35を構成するコンセント36には、商用電源2から“AC100V”の電圧値、“50Hz”または“60Hz”の周波数を持つ電源電圧が電力線3を介して供給されている。このコンセント36には、無線信号の送受信処理、温度、湿度、圧力、人体の有無などの検知処理、電源電圧のオン/オフ処理などを行うコンセント用アダプタ37が設けられている。
【0033】
コンセント用アダプタ37は、図7に示すように、円柱部材によって構成されるアダプタ本体39と、アダプタ本体39の一端から突出するように配置されコンセント穴に差し込まれるプラグ栓刃40と、アダプタ本体39の他端に形成された穴内に配置され、電気機器38側のプラグに設けられたプラグ栓刃が差し込まれる接触部41と、アダプタ本体39の側面部に設けられたセンサ12と、アダプタ本体39内に配置されたアンテナ13と、アダプタ本体内に配置され電気機器38に対する電源電圧の供給/停止を行い、オン/オフ制御を行う制御基板14とを備えている。
【0034】
上記構成において、コンセント36に取り付けられたコンセント用アダプタ37は、温度や湿度、圧力、人体の有無などを検知しつつ、検知結果を含む無線信号を送信して、制御用機器9に画面表示させる。また、制御用機器9から電機機器38のオン/オフ条件を含む無線信号が送信されると、これを受信して記憶しているオン/オフ条件を更新する。その後、コンセント用アダプタ37の制御基板14はセンサ12の検知結果がオン/オフ条件を満たしているかどうかを判断し、センサの検知結果がオン/オフ条件を満たしているとき、電気機器38をオン/オフさせる。
【0035】
この際、オン/オフ条件が、例えば、気温が“15℃”を下回ったとき、電気機器38をオンさせ、“18℃”を上回ったとき、電機機器38をオフさせるという条件であれば、センサ12によって、“15℃”を下回る温度が検知されたとき、電機機器38がオフされ、逆に“18℃”を上回る温度が検知されたとき、電気機器38がオフされる。
【0036】
このように、第3の実施形態によれば、既存のコンセント36や電機機器38を交換することなく、温度や湿度、圧力、人体の有無等の検知機能と、検知結果を無線送信する機能等を付加することができ、また、センサ12の検知結果が制御用機器9から送信された無線信号に含まれるオン/オフ条件を満たすとき、電機機器38をオン/オフさせることが可能となる。
【0037】
《他の実施形態》
上述した第2の実施形態では、直管形の蛍光灯39を点灯/消灯させる照明システム35を例に、本発明を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、サークル形の蛍光灯45を点灯/消灯させる照明システム46に対し、蛍光灯用アダプタ47を取り付けるようにしても良い。
【0038】
この場合、蛍光灯アダプタ47は、図9に示すように、矩形部材により構成されるアダプタ本体48と、アダプタ本体48の一端から突出するように配置され、蛍光灯器具50側のコネクタ51に差し込まれる複数のオス型コンタクト52と、アダプタ本体48の他端に形成された穴内に配置され、蛍光灯45に設けられたオス型コンタクトが差し込まれるメス型コンタクト53と、アダプタ本体48の側面部分に設けられたセンサ12と、アダプタ本体48内に配置されたアンテナ13と、制御基板14とを備えている。
【0039】
上記構成において、蛍光灯器具50に取り付けられた蛍光灯用アダプタ47は、温度や湿度、圧力、人体の有無などを検知しつつ、検知結果を含む無線信号を送信して制御用機器9に画面表示させると共に、制御用機器9から蛍光灯45の点灯/消灯条件を含む無線信号が送信される毎に、これを受信して、記憶している点灯/消灯条件を更新する。そして、制御基板14は、センサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているかどうかを判断し、センサ12の検知結果が点灯/消灯条件を満たしているとき、蛍光灯45を点灯/消灯させる。
【0040】
この際、点灯/消灯条件が、例えば、人体を検知したとき、蛍光灯45を点灯させるという条件であれば、センサ12によって、人体が検知されたとき、蛍光灯45が点灯され、それ以外のとき、蛍光灯45が消灯される。
【0041】
このように構成しても、上述した第2の実施形態と同様に、既存の蛍光灯器具50を交換することなく、センサの検知機能、検知結果の送信、蛍光灯45の点灯/消灯を行うことができる。
【0042】
また、上述した第2の実施形態では、蛍光灯器具26の各ソケット27に蛍光灯用アダプタ28を取り付けているが、図10に示す照明システム55のように、温度や湿度、圧力、人体の有無などの検知機能のみを持たせた蛍光灯用アダプタ56を使用するようにしても良い。
【0043】
この蛍光灯用アダプタ56は、図11に示すように、蛍光灯器具26側のソケット27と同じ形状の差し込み穴57が形成され蛍光灯29の一端とソケットとの間に差し込まれる円盤状のソケット結合板58と、ソケット結合板58の下面に一体形成された矩形部材によって構成されるアダプタ本体59と、アダプタ本体59の側面に設けられたセンサ12と、アダプタ本体内に配置されたアンテナ13と、制御基板60とを備えている。
【0044】
このように、この実施の形態では、蛍光灯29の点灯/消灯を制御する機能を削除させているので、構成を簡素化でき、コスト低減が可能となる。
【0045】
なお、上述した各実施形態では、無線信号により、電球用アダプタ5,蛍光灯用アダプタ28,56およびコンセント用アダプタ37と、制御用基板9との間の通信を行わせるようにしているが、他の通信方法、例えば、赤外線信号などを使用して通信を行わせたり、電力線を介在させた電力線通信を行わせるようにしても良い。
【0046】
また、上述した各実施形態では、温度や湿度、圧力、人体有無等の環境状態を検知するように構成したが、環境状態としてはこれらに限られるものではない。例えば、細菌や各種の有害物を検知させるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す照明システムの構成図である。
【図2】図1に示す電球用アダプタの詳細な構成図である。
【図3】制御基板の詳細な構成例を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施形態と適用した照明システムを示す構成図である。
【図5】図4に示す蛍光灯用アダプタの詳細な構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す屋内配線システムの構成図である。
【図7】図6に示すコンセント用アダプタの詳細な構成図である。
【図8】本発明の他の実施形態を適用した照明システムを示す構成図である。
【図9】図8に示す蛍光灯用アダプタの詳細な構成図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態を適用した照明システムを示す構成図である。
【図11】図10に示す蛍光灯用アダプタの詳細な構成図である。
【符号の説明】
【0048】
1,25,46,55 照明システム
2 商用電源
3 電力線
4 電球ソケット
5 電球用アダプタ
6 電球
7 コントローラ
8 制御用パソコン
9 制御用機器
10 ソケット側結合部
11 電球側結合部
12 センサ
13 アンテナ
14 制御基板
26 蛍光灯器具
27 ソケット
28,47,56 蛍光灯用アダプタ
29 蛍光灯
30 ソケット側結合部
31 蛍光灯側結合部
35 屋内配線システム
36 コンセント
37 コンセント用アダプタ
38 電気機器
39 アダプタ本体
40 プラグ栓刃
41 接触部
45 蛍光灯
50 蛍光灯器具
51 コネクタ
52 オス型コンタクト
53 メス型コンタクト
57 差し込み穴
58 ソケット結合板
59 アダプタ本体
60 制御基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側電気機器と、着脱側電気機器との間に介挿され、固定側電気機器から出力される電源電圧を着脱側電気機器に伝送するアダプタであって、
前記固定側電気機器と着脱自在に接続されるオス型接触子と、前記着脱側電気機器と着脱自在に接続されるメス型接触子とを有するアダプタ本体と、
前記アダプタ本体に設けられ、温度や湿度、圧力、人体有無等の環境状態を検知するセンサと、
前記アダプタ本体に設けられ、前記センサの検知結果を無線信号、または赤外線信号、電力線通信信号のいずれかの伝送手段によって送信する送信部と、
を備えたことを特徴とするアダプタ。
【請求項2】
請求項1に記載のアダプタにおいて、
前記アダプタ本体に設けられ、前記センサの設定条件、前記着脱側電機機器の動作条件を含む信号を無線信号、赤外線信号または電力線通信信号のいずれかの形式で受信する受信部を備えたことを特徴とするアダプタ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のアダプタにおいて、
前記固定側電気機器は、電球ソケット、蛍光灯ソケット、またはコンセントのいずれかであり、前記着脱側機器は、電球、蛍光灯、任意の電機機器のいずれかであることを特徴とするアダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−166071(P2008−166071A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353055(P2006−353055)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】