アデノウイルス型35の少なくとも1つの因子を含有するアデノウイルス由来遺伝子運搬担体
【課題】キャプシドタンパク質の変更によってアデノウイルストロピズムを変える。
【解決手段】血清型は、それらの天然の屈性と異なる。アデノウイルス血清型(2,4,5及び9)は、肺上皮、他の呼吸器の組織に対して天然の関係をすべて持つ。対照的に、血清型(40及び41)は、胃腸管に対して天然の関係を有する。上述した血清型は、少なくともキャプシドタンパク質(ペントン系、ヘキソン)、細胞結合に関与するタンパク質(繊維細胞)、及びアデノウイルス複製に伴うタンパク質と異なる。血清型間のトロピズム及びキャプシドタンパク質の違いは、キャプシドタンパク質の変更によってアデノウイルストロピズムを変えることを目的とする多くの研究を導びいた。
【解決手段】血清型は、それらの天然の屈性と異なる。アデノウイルス血清型(2,4,5及び9)は、肺上皮、他の呼吸器の組織に対して天然の関係をすべて持つ。対照的に、血清型(40及び41)は、胃腸管に対して天然の関係を有する。上述した血清型は、少なくともキャプシドタンパク質(ペントン系、ヘキソン)、細胞結合に関与するタンパク質(繊維細胞)、及びアデノウイルス複製に伴うタンパク質と異なる。血清型間のトロピズム及びキャプシドタンパク質の違いは、キャプシドタンパク質の変更によってアデノウイルストロピズムを変えることを目的とする多くの研究を導びいた。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アデノウイルス因子に対して遺伝子が運搬されるべき宿主による中和活性を回避するか、あるいは消滅させる能力を有する、アデノウイルス血清型35因子又はその機能的同等物の少なくとも1つと、興味ある遺伝子とを含有する遺伝子運搬担体。
【請求項2】
薬剤として使用するためのアデノウイルス血清型35若しくはその機能的相同物又はそれら由来のキメラウイルス、又は、前記ウイルス、その相同物若しくはそのキメラに基づく遺伝子運搬担体。
【請求項3】
前記因子がアデノウイルス35 E3 発現産物又はそれらをコードする遺伝子を含む請求項1記載の遺伝子運搬担体。
【請求項4】
前記因子がアデノウイルス35繊維、ペントン及び/又はヘキソンタンパク質、又はいずれかをコードする遺伝子を含むことを特徴とする請求項1又は3項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項5】
少なくとも1つの他のアデノウイルスを有するアデノウイルス35のキメラである請求項1,3、又は4のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項6】
アデノウイルス35と異なるトロピズム(向性)を有する請求項1、3,4又は5のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項7】
請求項1又は3〜6項のいずれか1項による遺伝子運搬担体、又は請求項2によるウイルス、相同物、又はそのキメラの少なくとも機能的部分をコードする核酸。
【請求項8】
遺伝子が運搬されるべき宿主によるアデノウイルス因子に対する中和活性を回避するか、あるいは消滅させる能力を有する、アデノウイルス血清型35因子又はその機能的同等物の少なくとも1つをコードし、かつ、その中に興味ある遺伝子を導入するための部位を有する核酸。
【請求項9】
さらに少なくとも1つのITRを含む請求項7又は8記載の核酸。
【請求項10】
さらに、相同性組み換え用に設計されるか、または使用可能なヌクレオチドの領域を含む請求項7,8又は9に記載の核酸。
【請求項11】
核酸の一組が、互いに単一相同組み換え可能であり、機能的遺伝子運搬担体をコードする核酸を誘導することを特徴とする請求項7〜10に記載の核酸を含む2つの核酸の少なくとも一組。
【請求項12】
請求項7〜10のいずれか1項に記載の核酸、又は請求項11に記載の1組の核酸を含有する細胞。
【請求項13】
請求項7〜10のいずれか1つによる核酸又は請求項11による核酸の一組を欠くアデノウイルス複製用の必須因子を補足する請求項12記載の細胞。
【請求項14】
PER.C6細胞(ECACC寄託番号 96022940)由来であることを特徴とする請求項12又は13記載の細胞。
【請求項15】
請求項12又は13に記載の細胞を培養し、生じた遺伝子運搬担体を収穫することを含む請求項1、又は3〜6項に記載の遺伝子運搬担体を生産する方法。
【請求項16】
適当な培地において請求項12又は13に記載の細胞を培養し、生じた遺伝子運搬担体を収穫することを含む請求項1、又は3〜6項に記載の遺伝子運搬担体を生産する方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の方法によって得ることが可能な遺伝子運搬担体。
【請求項18】
アデノウイルス及び組込みウイルスのキメラ由来であることを特徴とする請求項1、3〜6、又は17のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項19】
前記組込みウイルスが、アデノ随伴ウイルスであることを特徴とする遺伝子運搬担体。
【請求項20】
アデノウイルス16又はその機能的同等物の部分を決定するトロピズム(向性)を有する請求項1、3〜6、又は17〜19のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項21】
薬剤として使用するための請求項1、3〜6、又は17〜20のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項22】
請求項1、3〜6、又は17〜20のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体、及び適当な賦形剤を含む薬剤配合物。
【請求項23】
請求項2に記載のアデノウイルス、そのキメラ、又はその機能的相同物、及び適当な賦形剤を含む薬剤配合物。
【請求項1】
アデノウイルス因子に対して遺伝子が運搬されるべき宿主による中和活性を回避するか、あるいは消滅させる能力を有する、アデノウイルス血清型35因子又はその機能的同等物の少なくとも1つと、興味ある遺伝子とを含有する遺伝子運搬担体。
【請求項2】
薬剤として使用するためのアデノウイルス血清型35若しくはその機能的相同物又はそれら由来のキメラウイルス、又は、前記ウイルス、その相同物若しくはそのキメラに基づく遺伝子運搬担体。
【請求項3】
前記因子がアデノウイルス35 E3 発現産物又はそれらをコードする遺伝子を含む請求項1記載の遺伝子運搬担体。
【請求項4】
前記因子がアデノウイルス35繊維、ペントン及び/又はヘキソンタンパク質、又はいずれかをコードする遺伝子を含むことを特徴とする請求項1又は3項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項5】
少なくとも1つの他のアデノウイルスを有するアデノウイルス35のキメラである請求項1,3、又は4のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項6】
アデノウイルス35と異なるトロピズム(向性)を有する請求項1、3,4又は5のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項7】
請求項1又は3〜6項のいずれか1項による遺伝子運搬担体、又は請求項2によるウイルス、相同物、又はそのキメラの少なくとも機能的部分をコードする核酸。
【請求項8】
遺伝子が運搬されるべき宿主によるアデノウイルス因子に対する中和活性を回避するか、あるいは消滅させる能力を有する、アデノウイルス血清型35因子又はその機能的同等物の少なくとも1つをコードし、かつ、その中に興味ある遺伝子を導入するための部位を有する核酸。
【請求項9】
さらに少なくとも1つのITRを含む請求項7又は8記載の核酸。
【請求項10】
さらに、相同性組み換え用に設計されるか、または使用可能なヌクレオチドの領域を含む請求項7,8又は9に記載の核酸。
【請求項11】
核酸の一組が、互いに単一相同組み換え可能であり、機能的遺伝子運搬担体をコードする核酸を誘導することを特徴とする請求項7〜10に記載の核酸を含む2つの核酸の少なくとも一組。
【請求項12】
請求項7〜10のいずれか1項に記載の核酸、又は請求項11に記載の1組の核酸を含有する細胞。
【請求項13】
請求項7〜10のいずれか1つによる核酸又は請求項11による核酸の一組を欠くアデノウイルス複製用の必須因子を補足する請求項12記載の細胞。
【請求項14】
PER.C6細胞(ECACC寄託番号 96022940)由来であることを特徴とする請求項12又は13記載の細胞。
【請求項15】
請求項12又は13に記載の細胞を培養し、生じた遺伝子運搬担体を収穫することを含む請求項1、又は3〜6項に記載の遺伝子運搬担体を生産する方法。
【請求項16】
適当な培地において請求項12又は13に記載の細胞を培養し、生じた遺伝子運搬担体を収穫することを含む請求項1、又は3〜6項に記載の遺伝子運搬担体を生産する方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の方法によって得ることが可能な遺伝子運搬担体。
【請求項18】
アデノウイルス及び組込みウイルスのキメラ由来であることを特徴とする請求項1、3〜6、又は17のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項19】
前記組込みウイルスが、アデノ随伴ウイルスであることを特徴とする遺伝子運搬担体。
【請求項20】
アデノウイルス16又はその機能的同等物の部分を決定するトロピズム(向性)を有する請求項1、3〜6、又は17〜19のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項21】
薬剤として使用するための請求項1、3〜6、又は17〜20のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体。
【請求項22】
請求項1、3〜6、又は17〜20のいずれか1項に記載の遺伝子運搬担体、及び適当な賦形剤を含む薬剤配合物。
【請求項23】
請求項2に記載のアデノウイルス、そのキメラ、又はその機能的相同物、及び適当な賦形剤を含む薬剤配合物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6−1】
【図6−2】
【図6−3】
【図6−4】
【図6−5】
【図6−6】
【図6−7】
【図6−8】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6−1】
【図6−2】
【図6−3】
【図6−4】
【図6−5】
【図6−6】
【図6−7】
【図6−8】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【公開番号】特開2011−224014(P2011−224014A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−156125(P2011−156125)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【分割の表示】特願2000−618477(P2000−618477)の分割
【原出願日】平成12年5月16日(2000.5.16)
【出願人】(301055549)クルセル ホランド ベー ヴェー (27)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156125(P2011−156125)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【分割の表示】特願2000−618477(P2000−618477)の分割
【原出願日】平成12年5月16日(2000.5.16)
【出願人】(301055549)クルセル ホランド ベー ヴェー (27)
【Fターム(参考)】
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