説明

アドレス状態整合システム、アドレス状態整合方法、エッジルータ及びセッション制御サーバ

【課題】コンテキストIDおよびターミネーションIDの一致を確認することでSIPポートの整合状態を確認することを課題とする。
【解決手段】SIPポートの制御に用いるコンテキスト内のターミネーションIDを、SSE2のローカルアドレス(例えば、第2のアドレス(2a))と、SSC3が蓄積しているユーザ端末4を特定可能な収容位置情報とを括りつけてたものにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアゲートウェイプロトコルを適用した装置間において、それぞれの装置で保持しているSIP(Session Initiation Protocol)ポートの状態が整合状態にあることを確認する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のメディアゲートウェイプロトコルとしては、例えば、H.248.1がある。図8は、SIPポートの整合を含むSIPポートの制御を行うため、SIPを扱う通信ネットワーク1のエッジルータ2およびセッション制御サーバ3に、H.248.1を適用した場合を説明するための図である。
【0003】
SIPを扱う通信ネットワーク1において、ユーザ端末(例えば、ユーザ端末A4aとする)に係わるSIPポートとして、第1のアドレス(1a)、第2のアドレス(2a)、第3のアドレス(3a)および第4のアドレス(4a)の4つのアドレスがあることを示しており、これら4つのアドレスを、セッション制御サーバ3をMGC(Media Gateway Controller)とし、エッジルータ2をMG(Media Gateway)と位置づけて制御するものであることを示している。
【0004】
なお、ここで言う第1のアドレス(1a)とは、ユーザ端末A4aのIPアドレスとポート番号であり、ユーザ端末A4aに対してセッション制御サーバ3等から通知される。セッション制御サーバ3は承知しているアドレスである。
【0005】
また、第2のアドレス(2a)とは、第1のアドレス(1a)を持つユーザ端末A4aが、SIPパケットを送信するときのあて先IPアドレスとなるアドレスであり、エッジルータ2のIPアドレスとポート番号である。変更の可能性が高いアドレスである。
【0006】
また、第3のアドレス(3a)とは、エッジルータ2が、ユーザ端末A4aから送信されてくる、第1のアドレス(1a)を送信元IPアドレスとし、第2のアドレス(2a)をあて先IPアドレスとしたSIPパケットをセッション制御サーバ3に送信するときの送信元IPアドレスとなるアドレスであり、エッジルータ2のIPアドレスとポート番号である。変更の可能性が高いアドレスである。
【0007】
また、第4のアドレス(4a)とは、エッジルータ2が、ユーザ端末A4aから送信されてくる、第1のアドレス(1a)を送信元IPアドレスとし、第2のアドレス(2a)をあて先IPアドレスとしたSIPパケットをセッション制御サーバ3に送信するときのあて先IPアドレスとなるアドレスであり、セッション制御サーバ3のIPアドレスとポート番号である。セッション制御サーバ3は承知しているアドレスである。
【0008】
上記に述べた4つのアドレスの制御は、第1のアドレス(1a)および第2のアドレス(2a)を含むターミネーションをターミネーションAA(識別子:ID(Identification)をTAAとする)とし、第3のアドレス(3a)および第4のアドレス(4a)を含むターミネーションをターミネーションAB(IDをTABとする)とし、ターミネーションAAおよびターミネーションABを含むコンテキストをコンテキストA(IDをCAとする)として制御するものである。
【0009】
図9(a)は、初期状態あるいはLAF(Latest File)収集時のセッション制御サーバ3およびエッジルータ2がそれぞれ保持するコンテキストAを示している。コンテキストAのコンテキストID、ターミネーションAAのターミネーションID、ターミネーションAA内のアドレス、ターミネーションABのターミネーションID、ターミネーションAB内のアドレスは、ともに一致した状態にある。
【0010】
図9(b)は、SIPポートの再設定が行われた時のコンテキストAを示している。セッション制御サーバ3(MGC)からの再設定の要求により、エッジルータ2(MG)がターミネーションABを再設定した場合である。ターミネーションAB内の第3のアドレス(3a)が、(3ab)になっている。エッジルータ2(MG)は再設定した結果を再設定応答としてセッション制御サーバ3(MGC)に送信し、セッション制御サーバ3(MGC)が蓄積するものである。
【0011】
ターミネーションAB内の第3のアドレス(3a)が、(3ab)になったものの、コンテキストAのコンテキストID、ターミネーションAAのターミネーションID、ターミネーションAA内のアドレス、ターミネーションABのターミネーションID、ターミネーションAB内のアドレスは、ともに一致した状態にある。
【0012】
従って、このとき、SIPポート(4つのアドレス)の状態が整合状態にあることの確認を、ターミネーションIDが一致すればターミネーション内のアドレスも一致した状態にあるという論理が成り立つことから、ターミネーションIDの一致を確認することで可能になる。
【0013】
なお、ターミネーションABのターミネーションIDを、それまでのTABから他のIDに変えるか否かはエッジルータ2(MG)に依存するものである。ここでは変えない場合を示している。ターミネーションIDを変えても、変えなくても、SIPポートの状態が整合状態にあることの確認を、ターミネーションIDの一致を確認することで可能になることには変わりがない。
【0014】
図9(c)は、図9(b)の再設定の後に、セッション制御サーバ2(MGC)にLAF再開が発生した時のコンテキストAを示している。LAF再開が発生すると、LAF収集時の状態(図9(a))に戻ることになる。一方、エッジルータ2(MG)はLAF再開が発生していないので、図9(b)の状態が継続される。
【0015】
この結果、コンテキストAのコンテキストID、コンテキストA内のターミネーションのターミネーションIDは一致するが、ターミネーションAB内の第3のアドレスは一致しないことになる。
【0016】
このことにより、LAF収集以降LAF再開以前に、SIPポートの再設定が行われると、SIPポートの状態が整合状態にあることの確認を、コンテキストIDおよびターミネーションIDの一致を確認することで行うことが不可能になる。コンテキストIDおよびターミネーションIDが一致してもターミネーション内のアドレスが一致していない可能性があるからである。
【0017】
こうした現象は、ターミネーション内のアドレスが異なるターミネーションに対し、同じターミネーションIDを付けることが許容されていることに起因している。
【0018】
従って、SIPポートの状態が整合状態にあることの確認は、コンテキストIDおよびターミネーションIDが一致することでは確認できないので、全てのユーザに対しターミネーション内のアドレスが一致しているか否かを確認する必要があり、LAF再開後のSIPポート整合処理の負担は大きいものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0019】
【非特許文献1】「H.248.1 Gateway control protocol」、ITU−T、2005年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
上記に述べたSIPを扱う通信ネットワーク1のセッション制御サーバ3およびエッジルータ2に、SIPポートの整合を含むSIPポートの制御を行うためにH.248.1を適用した場合にあっては、LAF収集以降LAF再開以前にSIPポートの再設定が行われると、SIPポートの状態が整合状態にあることの確認をコンテキストIDおよびターミネーションIDの一致を確認することで行うことが不可能になるため、全てのユーザに対しターミネーション内のアドレスが一致しているか否かを確認する必要があり、LAF再開後のSIPポート整合処理の負担が大きくなるという問題がある。
【0021】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な課題は、上記の問題を解決し、LAF収集以降LAF再開以前にSIPポートの再設定が行われても、SIPポートの状態が整合状態であることの確認を、またLAF再開に限らずSIPポートの状態確認を、コンテキストIDおよびターミネーションIDの一致を確認することで可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
請求項1に記載の本発明は、SIPを扱うエッジルータ及びセッション制御サーバにそれぞれ蓄積されたコンテキストに含まれるターミネーション内の互いのアドレス状態を、コンテキストID及びターミネーションIDを用いて整合するアドレス状態整合システムにおいて、前記ターミネーションIDを、ユーザ端末を特定する収容位置情報と前記アドレスとを括りつけたものにすることを特徴とする。
【0023】
請求項2に記載の本発明は、前記エッジルータが、前記アドレスを設定し、設定したアドレスと前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定することを特徴とする。
【0024】
請求項3に記載の本発明は、前記エッジルータが、ターミネーションIDに含める情報を設定し、設定したターミネーションIDに含める情報と前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、前記セッション制御サーバが、当該ターミネーションIDに含まれている情報を前記アドレスとして決定することを特徴とする。
【0025】
請求項4に記載の本発明は、SIPを扱うエッジルータ及びセッション制御サーバにそれぞれ蓄積されたコンテキストに含まれるターミネーション内の互いのアドレス状態を、コンテキストID及びターミネーションIDを用いて整合するアドレス状態整合方法において、前記エッジルータ及び前記セッション制御サーバにより、前記ターミネーションIDを、ユーザ端末を特定する収容位置情報と前記アドレスとを括りつけたものにすることを特徴とする。
【0026】
請求項5に記載の本発明は、前記エッジルータが、前記アドレスを設定し、設定したアドレスと前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定することを特徴とする。
【0027】
請求項6に記載の本発明は、前記エッジルータが、ターミネーションIDに含める情報を設定し、設定したターミネーションIDに含める情報と前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、前記セッション制御サーバが、当該ターミネーションIDに含まれている情報を前記アドレスとして決定することを特徴とする。
【0028】
請求項7に記載の本発明は、SIPに用いるアドレスを決定する決定手段と、決定された前記アドレスとユーザ端末を特定する収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、ターミネーションを生成する決定・生成手段と、前記ターミネーションを含むコンテキストを生成する生成手段と、前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、を有することを特徴とする。
【0029】
請求項8に記載の本発明は、ターミネーションIDに含める情報を設定する設定手段と、設定された前記ターミネーションIDに含める情報とユーザ端末を特定する収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、ターミネーションを生成する決定・生成手段と、前記ターミネーションを含むコンテキストを生成する生成手段と、前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、前記ターミネーションIDに含まれている情報に基づいて決定されたSIPに用いるアドレスを用いて、前記コンテキストに含まれるターミネーション内のアドレスを修正する修正手段と、を有することを特徴とする。
【0030】
請求項9に記載の本発明は、SIPに用いるアドレスとユーザ端末を特定する収容位置情報とが括りつけられたIDのターミネーションを含むコンテキストを受信する受信手段と、前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、を有することを特徴とする。
【0031】
請求項10に記載の本発明は、ターミネーションIDに含まれている情報をSIPに用いるアドレスとして決定する決定手段と、ターミネーションIDに含める情報とユーザ端末を特定する収容位置情報とが括りられたIDのターミネーションを含み、当該ターミネーション内のアドレスが、決定された前記アドレスを用いて修正されているコンテキストを受信する受信手段と、前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、コンテキストIDおよびターミネーションIDの一致を確認することでSIPポートの整合状態を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の実施形態に係るシステム構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係るSSEおよびSSCの構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係るターミネーションIDの決定処理を説明する図である。
【図4】第1の実施形態に係るSSEおよびSSCの動作を示すフローである。
【図5】第2の実施形態に係るSSEおよびSSCの構成例を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係るターミネーションIDの決定処理を説明する図である。
【図7】第2の実施形態に係るSSEおよびSSCの動作を示すフローである。
【図8】エッジルータおよびセッション制御サーバにH.248.1を適用した場合を説明するための図である。
【図9】エッジルータおよびセッション制御サーバが異なるタイミングで保持しているコンテキストの状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係るシステム構成について説明する。図1は、NGN(Next Generation Network)に本発明を用いた第1の実施形態に係るシステム構成を示す図である。なお、図8に示したものと同一または同等の機能要素については同一の符号をあてるものとし、詳細な説明については省略するものとする。
【0035】
図1は、本システムが、通信ネットワーク1と、SSE(Subscriber Service Edge)2と、SSC(Subscriber Session Control server)3と、ユーザ端末A4aと、ユーザ端末B4b(以下、どのユーザ端末であるかを特定しない場合はユーザ端末4と称する)とを有して構成されることを示しており、SSE2、SSC3、ユーザ端末A4aおよびユーザ端末B4bは通信ネットワーク1に接続されることを示している。
【0036】
通信ネットワーク1は、IPパケットを伝送可能とするネットワークである。
【0037】
SSE2は、本発明の特徴をなす装置であり、ユーザ端末4との間でIPパケットの送受信を行うエッジルータ装置(エッジルータ)である。H.248.1のMGに準じた機能を持つものである。詳細についてはこの後説明する。
【0038】
SSC3は、本発明の特徴をなす装置であり、セッション制御機能を含むサーバ装置(セッション制御サーバ)である。H.248.1のMGCに準じた機能を持つものである。詳細についてはこの後説明する。
【0039】
ユーザ端末A4aは、ユーザA5aが操作する端末装置であり、ユーザ端末B4bは、ユーザB5bが操作する端末装置である。
【0040】
次に、上記システムの機能について説明する。本システムの機能は、ユーザ端末A4aに係わるSIPポートとしては、第1のアドレス(1a)、第2のアドレス(2a)、第3のアドレス(3a)および第4のアドレス(4a)の4つのアドレスがある。なお、ここで言うアドレスとはIPアドレス及びポート番号を示し、変更の可能性が高いSSE2の2つのアドレス(第2のアドレス及び第3のアドレス)をローカルアドレスと称することとする。
【0041】
これら4つのアドレスを制御するために、第1のアドレスおよび第2のアドレスを含むターミネーションをターミネーションAAとして生成し、ターミネーションAAのIDをSTAAとし、第3のアドレスおよび第4のアドレスを含むターミネーションをターミネーションABとして生成し、ターミネーションABのIDをSTABとし、ターミネーションAAおよびターミネーションABを含むコンテキストをコンテキストAとして生成し、コンテキストAのIDをCAとしている。
【0042】
LAF収集→SIPポート再設定→LAF再開が発生した場合のSIPポート整合処理において、またLAF再開以外のSIPポート整合処理においても、SSE2およびSSC3が保有するSIPポートのローカルアドレスが一致しているか否かの検出を、SSE2およびSSC3が保有しているコンテキストID(例えば、CA)とターミネーションID(例えば、STAA)との組合せが一致するか否かをみることにより、組合せが一致したら、ローカルアドレス(例えば、第2のアドレス)も一致している、また組合せが一致しなかったら、ローカルアドレス(例えば、第2のアドレス)も一致していないことが分かるようにするために、SSE2およびSSC3が連携し、ターミネーションID(例えば、STAA)が、ユーザ端末を特定できる収容位置情報とローカルアドレス(例えば、第2のアドレス)とを括りつけたものにする。
【0043】
次に、上記に述べたシステムの機能を実現する本システムの構成装置について、本発明の特徴をなすSSE2およびSSC3について説明する。
【0044】
図2は、図1のシステムにおけるSSE2およびSSC3の構成例を示す図である。図2の下段はSSE2の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0045】
SSE2は、コマンド要求受信部21と、ローカルアドレス設定部22と、ターミネーションID決定部23と、ターミネーション管理部24と、コンテキスト管理部25と、コンテキスト蓄積部26と、コマンド応答送信部27とを含み構成されることを示している。
【0046】
コマンド要求受信部21は、SSC3から送信されるコマンド要求を受信する機能を有する。
【0047】
ローカルアドレス設定部22は、ローカルアドレスを設定する機能を有する。
【0048】
ターミネーションID決定部23は、収容位置情報と、ローカルアドレス設定部22が設定したローカルアドレスとに基づいてターミネーションIDを決定する機能を有する。
【0049】
ターミネーション管理部24は、ローカルアドレス設定部22が設定したローカルアドレスおよびターミネーションID決定部23が決定したターミネーションIDに基づいてターミネーションを生成し、生成したターミネーションをコンテキスト管理部25に伝える機能を有する。
【0050】
コンテキスト管理部25は、ターミネーション管理部24が生成したターミネーションを受け取り、コンテキストを生成する機能を有する。また、コンテキスト蓄積部26にアクセスし、生成したコンテキストの蓄積あるいは蓄積しているコンテキストの取り出しを行う機能を有する。
【0051】
コンテキスト蓄積部26は、コンテキストを蓄積する機能を有する。
【0052】
コマンド応答送信部27は、SSC3にコマンド応答を送信する機能を有する。
【0053】
次に、SSC3の構成について説明する。図2の上段はSSC3の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0054】
SSC3は、収容位置情報管理部31と、コマンド要求送信部32と、コマンド応答受信部33と、コンテキスト蓄積部34と、整合処理部35とを含み構成されることを示している。
【0055】
収容位置情報管理部31は、ユーザ端末を特定できる収容位置情報を蓄積し管理する機能を有する。
【0056】
コマンド要求送信部32は、コマンド要求を送信する機能を有する。コマンド応答受信部33は、コマンド応答を受信する機能を有する。コンテキスト蓄積部34は、コンテキストを蓄積する機能を有する。
【0057】
整合処理部35は、SSE2のコンテキスト蓄積部26およびSSC3のコンテキスト蓄積部34が蓄積するコンテキストのコンテキストIDとコンテキスト内のターミネーションのターミネーションIDとの組合せによる整合処理を行う機能を有する。
【0058】
次に、SSE2とSSC3とが連携したターミネーションIDの決定処理について詳しく説明する。図3は、本実施形態に係るターミネーションIDの決定処理を説明するための図である。
【0059】
ターミネーションIDは、SSC3の収容位置情報管理部31が保持する収容位置情報と、SSE2のローカルアドレス設定部22が設定するローカルアドレスとを、SSE2のターミネーションID決定部23が括りつけることにより決定される。
【0060】
これにより、ローカルアドレスと、ローカルアドレスを含むターミネーションのターミネーションIDとは1:1に対応するようになる。またターミネーションIDを見れば、そのターミネーションがどのユーザ端末のもので、ローカルアドレスは何かが分かるようになる。
【0061】
次に、SSE2およびSSC3の動作を含めた、図1におけるシステムの動作について説明する。図4は、本実施形態に係るSSE2、SSC3の動作例およびSSE2、SSC3の間のシーケンス例を示している。以下、ステップA1〜ステップA10は、ターミネーションIDの決定処理について説明し、ステップA11〜ステップA20は、SIPポートの整合処理について説明する。
【0062】
まず、SSC3の収容位置情報管理部31が、収容位置情報を読み出して(ステップA1)、コマンド要求送信部32が、その収容位置情報を含むローカルアドレス設定要求をSSE2に送信する(ステップA2)。
【0063】
SSE2のコマンド要求受信部21は、ローカルアドレス設定要求およびそれに含まれる収容位置情報を受信し(ステップA3)、ローカルアドレス設定部22が、ローカルアドレスを設定する(ステップA4)。
【0064】
そして、ターミネーションID決定部23が、コマンド要求受信部21が受信した収容位置情報と、ローカルアドレス設定部22が設定したローカルアドレスとに基づいてターミネーションIDを決定し(ステップA5)、ターミネーション管理部24が、ターミネーションを生成し(ステップA6)、生成したターミネーションをコンテキスト管理部25に伝える。
【0065】
その後、コンテキスト管理部25が、コンテキストIDの決定を含むコンテキストを生成し(ステップA7)、生成したコンテキストをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、そのコンテキストを含むローカルアドレス設定応答をSSC3に送信する(ステップA8)。
【0066】
SSC3のコマンド応答受信部33は、ローカルアドレス設定応答を受信し、コンテキスト蓄積部34が、受信したローカルアドレス設定応答に含まれるコンテキストを蓄積する(ステップA9)。
【0067】
一方、SSE2ではステップA7においてコンテキストを生成すると、コンテキスト蓄積部26が、そのコンテキストを蓄積する(ステップA10)。
【0068】
その後、SSC3の整合処理部35が起動し、コマンド要求送信部32が、情報要求をSSE2に送信する(ステップA11)。
【0069】
SSE2のコマンド要求受信部21は、情報要求を受信し、情報要求を受信したことをコンテキスト管理部25に伝え、コンテキスト管理部25が、コンテキスト蓄積部26に蓄積されたコンテキストのコンテキストID、およびコンテキスト内のターミネーションのターミネーションIDを読み出して(ステップA12)、読み出したコンテキストIDおよびターミネーションIDをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、コンテキストIDおよびターミネーションIDを含む情報応答をSSC3に送信する(ステップA13)。
【0070】
SSC3のコマンド応答受信部33は、情報応答を受信し、整合処理部35に伝え、整合処理部35が、コンテキスト蓄積部34に蓄積されたコンテキストのコンテキストIDおよびコンテキスト内のターミネーションのターミネーションIDを読み出し、整合処理を行う(ステップA14)。
【0071】
整合処理の結果不一致のものがある場合には(ステップA15)、コマンド要求送信部32が、ローカルアドレス及びターミネーションIDを削除するターミネーション削除要求をSSE2に送信する(ステップA16)。
【0072】
SSE2のコマンド要求受信部21は、ターミネーション削除要求を受信し、ローカルアドレス設定部22及び/又はターミネーション管理部24が、ローカルアドレス及びターミネーションIDを削除して(ステップA17)、コマンド応答送信部27が、削除が終了したことを示すターミネーション削除応答をSSC3に送信する(ステップA18)。
【0073】
SSC3のコマンド応答受信部33は、ターミネーション削除応答を受信し、コマンド要求送信部32が、ローカルアドレス及びターミネーションIDを再度生成するターミネーション生成要求をSSE2に送信する(ステップA19)。
【0074】
SSE2のコマンド要求受信部21は、ターミネーション生成要求を受信し、ローカルアドレス及びターミネーションIDの生成処理を行い(ステップA20)(具体的には、ステップA4〜ステップA7を行う)、生成したコンテキストをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、そのコンテキストを含むターミネーション生成応答をSSC3に送信する(ステップA21)。なお、上記ステップA20ではコンテキストの生成処理も含まれているが、ターミネーションのみを再生成し、ステップA7で生成されているコンテキストを利用することも可能である。
【0075】
SSC3のコマンド応答受信部33は、ターミネーション生成応答を受信し、コンテキスト蓄積部34が、そのターミネーション生成応答に含まれているコンテキストを蓄積する(ステップA22)。
【0076】
一方、SSE2では、ステップA17においてコンテキストを生成すると、コンテキスト蓄積部26が、そのコンテキストを蓄積する(ステップA23)。
【0077】
第1の実施形態によれば、SSE2が、ローカルアドレスを設定し、設定したローカルアドレスと、ユーザ端末を特定できる収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定するので、コンテキストIDおよびターミネーションIDを確認することにより、そのターミネーションに関連するユーザ端末やローカルアドレスを容易に把握することができ、その結果、SIPポート整合処理の負荷を軽減することが可能となる。
【0078】
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態について図面を参照して説明する。なお上記に述べた第1の実施形態のものと同一または同等の機能要素については同一の符号をあてるものとし、詳細な説明については省略するものとする。なお、本実施形態に係るシステム構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため説明を省略する。
【0079】
次に、本実施形態のシステム構成装置について、本発明の特徴をなすSSE2およびSSC3について説明する。
【0080】
図5は、本実施形態のシステム構成におけるSSE2およびSSC3の構成例を示す図である。図5の下段はSSE2の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0081】
SSE2は、コマンド要求受信部21と、ターミネーションID決定部23と、ターミネーション管理部24と、コンテキスト管理部25と、コンテキスト蓄積部26と、コマンド応答送信部27と、ターミネーションIDに含める情報設定部28とを含み構成されることを示している。
【0082】
コマンド要求受信部21は、SSC3から送信されるコマンド要求を受信する機能を有する。
【0083】
ターミネーションID決定部23は、収容位置情報と、ターミネーションIDに含める情報設定部28が設定したターミネーションIDに含める情報とに基づいてターミネーションIDを決定する機能を有する。
【0084】
ターミネーション管理部24は、ターミネーションID決定部23が決定したターミネーションIDに基づいてターミネーションを生成し、生成したターミネーションをコンテキスト管理部25に伝える機能を有する。
【0085】
コンテキスト管理部25は、ターミネーション管理部24が生成したターミネーションを受け取り、コンテキストを生成する機能を有する。また、コンテキスト蓄積部26にアクセスし、生成したコンテキストの蓄積あるいは蓄積しているコンテキストの取り出しを行う機能を有する。
【0086】
コンテキスト蓄積部26は、コンテキストを蓄積する機能を有する。
【0087】
コマンド応答送信部27は、SSC3にコマンド応答を送信する機能を有する。
【0088】
ターミネーションIDに含める情報設定部28は、ターミネーションIDに含める情報を設定する機能を有する。
【0089】
次に、SSC3の構成について説明する。図5の上段はSSC3の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0090】
SSC3は、収容位置情報管理部31と、コマンド要求送信部32と、コマンド応答受信部33と、コンテキスト蓄積部34と、整合処理部35と、ローカルアドレス決定部36とを含み構成されることを示している。
【0091】
収容位置情報管理部31は、ユーザ端末を特定できる収容位置情報を蓄積し管理する機能を有する。
【0092】
コマンド要求送信部32は、コマンド要求を送信する機能を有する。コマンド応答受信部33は、コマンド応答を受信する機能を有する。コンテキスト蓄積部34は、コンテキストを蓄積する機能を有する。
【0093】
整合処理部35は、SSE2のコンテキスト蓄積部26およびSSC3のコンテキスト蓄積部34が蓄積するコンテキストのコンテキストIDとコンテキスト内のターミネーションのターミネーションIDとの組合せによる整合処理を行う機能を有する。
【0094】
ローカルアドレス決定部36は、ターミネーションIDに含まれる情報をローカルアドレスとして決定する機能を有する。
【0095】
次に、SSE2とSSC3とが連携したターミネーションIDの決定処理について詳しく説明する。図6は、本実施形態に係るターミネーションIDの決定処理を説明するための図である。
【0096】
ターミネーションIDは、SSC3の収容位置情報管理部31が保持する収容位置情報と、ターミネーションIDに含める情報設定部28が設定したターミネーションIDに含める情報とに基づいて、ターミネーションID決定部23が決定する。
【0097】
ターミネーションID決定部23がターミネーションIDを決定したことにより、SSC3のローカルアドレス決定部36が、ターミネーションIDに含まれた情報をローカルアドレスとして決定する。
【0098】
ローカルアドレス決定部36がターミネーションIDに含まれた情報をローカルアドレスとして決定したことにより、SSE2のターミネーション管理部24がターミネーション内にローカルアドレスの書き込みを行う。
【0099】
これにより、ローカルアドレスと、ローカルアドレスを含むターミネーションのターミネーションIDとは1:1に対応するようになる。またターミネーションIDを見れば、そのターミネーションがどのユーザ端末のもので、ローカルアドレスは何かが分かるようになる。
【0100】
次に、SSE2およびSSC3の動作を含めたシステムの動作について説明する。図7は、本実施形態に係るSSE2、SSC3の動作例およびSSE2、SSC3の間のシーケンス例を示している。以下、ステップB1〜ステップB16は、ターミネーションIDの決定処理について説明し、ステップB17〜ステップB26は、SIPポートの整合処理について説明する。
【0101】
まず、SSC3の収容位置情報管理部31が、収容位置情報を読み出して(ステップB1)、コマンド要求送信部32が、その収容位置情報を含むローカルアドレス設定要求をSSE2に送信する(ステップB2)。
【0102】
SSE2のコマンド要求受信部21は、ローカルアドレス設定要求およびそれに含まれる収容位置情報を受信し(ステップB3)、ターミネーションIDに含める情報設定部28が、ターミネーションIDに含める情報を設定する(ステップB4)。
【0103】
そして、ターミネーションID決定部23が、コマンド要求受信部21が受信した収容位置情報およびターミネーションIDに含める情報設定部28が設定したターミネーションIDに含める情報に基づいてターミネーションIDを決定し(ステップB5)、ターミネーション管理部24が、ターミネーションを生成し(ステップB6)、生成したターミネーションをコンテキスト管理部25に伝える。
【0104】
その後、コンテキスト管理部25が、コンテキストIDの決定を含むコンテキストを生成し(ステップB7)、生成したコンテキストをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、そのコンテキストを含むローカルアドレス設定応答をSSC3に送信し(ステップB8)、コンテキスト蓄積部26が、そのコンテキストを蓄積する(ステップB9)。
【0105】
一方、SSC3のコマンド応答受信部33は、ローカルアドレス設定応答を受信すると、ローカルアドレス決定部36が、ターミネーションIDに含まれている情報をローカルアドレスとして決定し(ステップB10)、コマンド要求送信部32が、決定したローカルアドレスを含むターミネーション変更要求をSSE2に送信する(ステップB11)。
【0106】
SSE2のコマンド要求受信部21は、ターミネーション変更要求を受信し、ターミネーション管理部24が、ターミネーションにローカルアドレスを追加し修正し(ステップB12)、修正したターミネーションをコンテキスト管理部25に伝える。
【0107】
その後、コンテキスト管理部25が、コンテキストを修正し(ステップB13)、修正したコンテキストをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、そのコンテキストを含むターミネーション変更応答をSSC3に送信する(ステップB14)。
【0108】
SSC3のコマンド応答受信部33は、ターミネーション変更応答を受信し、コンテキスト蓄積部34が、そのターミネーション変更応答に含まれるコンテキストを蓄積する(ステップB15)。
【0109】
一方、SSE2では、ステップB13においてコンテキストを修正すると、コンテキスト蓄積部26が、コンテキストを蓄積する(ステップB16)。
【0110】
その後、SSC3の整合処理部35が起動し、コマンド要求送信部32が、情報要求を送信する(ステップB17)。
【0111】
SSE2のコマンド要求受信部21は、情報要求を受信し、情報要求を受信したことをコンテキスト管理部25に伝え、コンテキスト管理部25が、コンテキスト蓄積部26に蓄積されたコンテキストのコンテキストID、およびコンテキスト内のターミネーションのターミネーションIDを読み出して(ステップB18)、読み出したコンテキストIDおよびターミネーションIDをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、コンテキストIDおよびターミネーションIDを含む情報応答をSSC3に送信する(ステップB19)。
【0112】
SSC3のコマンド応答受信部33は、情報応答を受信し、整合処理部35に伝え、整合処理部35が、コンテキスト蓄積部34に蓄積されたコンテキストのコンテキストIDおよびコンテキスト内のターミネーションのターミネーションIDを読み出し、整合処理を行う(ステップB20)。
【0113】
整合処理の結果不一致のものがある場合には(ステップB21)、コマンド要求送信部32が、ローカルアドレス再設定要求をSSE2に送信する(ステップB22)。
【0114】
SSE2のコマンド要求受信部21は、ローカルアドレス再設定要求を受信し、ローカルアドレス再設定処理を行い(ステップB23)(具体的にはステップB4〜ステップB7を行う)、生成したコンテキストをコマンド応答送信部27に伝え、コマンド応答送信部27が、そのコンテキストを含むローカルアドレス再設定応答をSSC3に送信すると(ステップB24)。
【0115】
SSC3のコマンド応答受信部33は、ローカルアドレス再設定応答を受信し、コンテキスト蓄積部34が、そのローカルアドレス再設定応答に含まれているコンテキストを蓄積する(ステップB25)。
【0116】
一方SSE2では、ステップB23においてコンテキストを生成すると、コンテキスト蓄積部26が、そのコンテキストを蓄積する(ステップB26)。
【0117】
第2の実施形態によれば、SSE2が、ターミネーションIDに含める情報を設定し、そのターミネーションIDに含める情報と、ユーザ端末を特定できる収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、SSC3が、そのターミネーションIDに含まれている情報をローカルアドレスとして決定するので、コンテキストIDおよびターミネーションIDを確認することにより、そのターミネーションに関連するユーザ端末やローカルアドレスを容易に把握することができ、その結果、SIPポート整合処理の負荷を軽減することが可能となる。
【符号の説明】
【0118】
1…通信ネットワーク
2…SSE
21…コマンド要求受信部
22…ローカルアドレス設定部
23…ターミネーションID決定部
24…ターミネーション管理部
25…コンテキスト管理部
26…コンテキスト蓄積部
27…コマンド応答送信部
28…ターミネーションIDに含める情報設定部
3…SSC
31…収容位置情報管理部
32…コマンド要求送信部
33…コマンド応答受信部
34…コンテキスト蓄積部
35…整合処理部
36…ローカルアドレス決定部
4…ユーザ端末
A1〜A20、B1〜B26…ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SIPを扱うエッジルータ及びセッション制御サーバにそれぞれ蓄積されたコンテキストに含まれるターミネーション内の互いのアドレス状態を、コンテキストID及びターミネーションIDを用いて整合するアドレス状態整合システムにおいて、
前記ターミネーションIDを、ユーザ端末を特定する収容位置情報と前記アドレスとを括りつけたものにすることを特徴とするアドレス状態整合システム。
【請求項2】
前記エッジルータが、前記アドレスを設定し、設定したアドレスと前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定することを特徴とする請求項1に記載のアドレス状態整合システム。
【請求項3】
前記エッジルータが、ターミネーションIDに含める情報を設定し、設定したターミネーションIDに含める情報と前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、
前記セッション制御サーバが、当該ターミネーションIDに含まれている情報を前記アドレスとして決定することを特徴とする請求項1に記載のアドレス状態整合システム。
【請求項4】
SIPを扱うエッジルータ及びセッション制御サーバにそれぞれ蓄積されたコンテキストに含まれるターミネーション内の互いのアドレス状態を、コンテキストID及びターミネーションIDを用いて整合するアドレス状態整合方法において、
前記エッジルータ及び前記セッション制御サーバにより、
前記ターミネーションIDを、ユーザ端末を特定する収容位置情報と前記アドレスとを括りつけたものにすることを特徴とするアドレス状態整合方法。
【請求項5】
前記エッジルータが、前記アドレスを設定し、設定したアドレスと前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定することを特徴とする請求項4に記載のアドレス状態整合方法。
【請求項6】
前記エッジルータが、ターミネーションIDに含める情報を設定し、設定したターミネーションIDに含める情報と前記収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、
前記セッション制御サーバが、当該ターミネーションIDに含まれている情報を前記アドレスとして決定することを特徴とする請求項4に記載のアドレス状態整合方法。
【請求項7】
SIPに用いるアドレスを決定する決定手段と、
決定された前記アドレスとユーザ端末を特定する収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、ターミネーションを生成する決定・生成手段と、
前記ターミネーションを含むコンテキストを生成する生成手段と、
前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、
を有することを特徴とするエッジルータ。
【請求項8】
ターミネーションIDに含める情報を設定する設定手段と、
設定された前記ターミネーションIDに含める情報とユーザ端末を特定する収容位置情報とを括りつけてターミネーションIDを決定し、ターミネーションを生成する決定・生成手段と、
前記ターミネーションを含むコンテキストを生成する生成手段と、
前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、
前記ターミネーションIDに含まれている情報に基づいて決定されたSIPに用いるアドレスを用いて、前記コンテキストに含まれるターミネーション内のアドレスを修正する修正手段と、
を有することを特徴とするエッジルータ。
【請求項9】
SIPに用いるアドレスとユーザ端末を特定する収容位置情報とが括りつけられたIDのターミネーションを含むコンテキストを受信する受信手段と、
前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、
を有することを特徴とするセッション制御サーバ。
【請求項10】
ターミネーションIDに含まれている情報をSIPに用いるアドレスとして決定する決定手段と、
ターミネーションIDに含める情報とユーザ端末を特定する収容位置情報とが括りられたIDのターミネーションを含み、当該ターミネーション内のアドレスが、決定された前記アドレスを用いて修正されているコンテキストを受信する受信手段と、
前記コンテキストを蓄積する蓄積手段と、
を有することを特徴とするセッション制御サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−35698(P2011−35698A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180505(P2009−180505)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】