説明

アナログ・ネットワーク要素から次世代ネットワーク要素への移行中の代替接続検証のための方法および装置

代替機能を明瞭に試験し、例えば、銅共同終端が利用されたときに、PSTNクラス5要素によってサービスされるアナログ電話回線上の加入者を、次世代ネットワーク(NGN)要素に任意選択で移行するための方法、対応する装置およびシステムが提供される。一例示的方法によれば、電話番号のための電話回線が、アナログ・ネットワーク要素の金属試験アクセス回路を介してアクセスされ、電話回線が試験するために利用可能であるかどうかが判定される。電話回線が試験するために利用可能である場合は、電話番号に対応する次世代ネットワーク要素のポートがアクティブ化され、次世代ネットワーク要素のポートへの銅接続が、アナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかが判定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公衆交換電話網(PSTN)などのアナログ・システムから、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)システムなどの次世代ネットワーク(NGN)システムに、回線を移行している間に新規の銅接続を試験するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
開示された方法および装置は、具体的には、例えばPSTNからVoIPネットワークへの回線移行における接続検証の技術に関して説明され、したがって具体的にそれに関連して説明されるが、本発明は他の分野および用途においても有用であり得ることが理解されるであろう。例えば、本発明は、銅回線が利用可能な他のタイプの回線移行において使用されることが可能である。
【0003】
クラス5PSTNスイッチなどのアナログ・スイッチからVoIPネットワーク要素などのNGN要素に電話回線を移行するときは、NGN要素とアナログ電話との間に代替銅線接続が確立される。現在の方法は、そのような回線移行プロセス中に生成される新規の銅接続の適切な試験に対応できない。
【0004】
アナログからアナログへの変換では、代替銅接続の試験が利用可能であり、「ボード・トゥ・ボード」試験と呼ばれる。アナログからアナログへの変換では、両方の回線はアナログ接続であり、したがって各クラス5スイッチ上の金属アクセス回路を介して個々にアクセスされる。一般に「ローカル試験ディストリビュータ」と呼ばれるアナログ金属アクセス回路は、試験中のクラス5回線ポートへの銅試験アクセスを提供する。第1に、金属アクセス回路は、ソース・スイッチおよび代替スイッチ上で同一の電話番号に接続される。次いで、両方の金属アクセス回路は、代替アナログ・スイッチに移されることになる回線への共通の銅接続を検証するために、共同終端される(通常、本配線盤二重接続)代替配線への既存の配線を介して、トーン試験または連続性試験に合格する装置に接続される。
【0005】
この従来の試験方法は、NGN要素は金属アクセス回路を有しないので、アナログ・スイッチと代替NGN要素との間で回線を移行するときは不可能である。この試験に適した他の方法は入手不可能である。
【0006】
この点に関して、PSTNからNGNへの回線移行は、現行では、各回線接続をPSTNからNGN要素に移し、次いで、手動の試験を実行することを必要とする。このプロセスは、様々な理由で適切でない。例えば、銅検証試験が不合格であった場合は、NGNポートを前の状態に回復することは、バック・アウト手順が必要とされるので、非常に難しく時間がかかるはずである。現行の方法は、そのようなバック・アウト手順を提供しない。さらに、クラス5スイッチからNGNへの手動の移行が失敗した場合は、システムの前の状態へのリアルタイムでの手動の修理および回復が必要とされる。
【0007】
代替配線連続性試験が知られている。しかし、この代替試験は、同様に不十分である。例えば、この代替試験は、実際の代替NGNダイヤル・トーン・ポートに対する試験を含まない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
公衆交換電話網(PSTN)からボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)への回線移行中の新規の銅接続検証のための方法および装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態では、方法は、アナログ・ネットワーク要素の金属試験アクセス回路を介して所与の電話番号のための電話回線にアクセスするステップと、電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定するステップと、電話回線が試験するために利用可能である場合は、同一の電話番号に対応する次世代ネットワーク(NGN)要素の一致するポートをアクティブ化するステップと、NGN要素のポートへの銅接続がアナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかを判定するステップとを含む。
【0010】
他の実施形態では、本方法は、試験されるべき電話回線のための電話番号を判定するステップと、電話番号をワーク・リストから抽出するステップとを含む。
【0011】
他の実施形態では、金属試験アクセス回路を介して電話番号のための電話回線にアクセスするステップは、金属試験アクセス回路にバイパス・モードに入るよう指令するステップを含む。
【0012】
一実施形態では、電話回線が利用可能であるかどうかを判定するステップは、回線がその回線上に音声周波数を有するかまたはトーン周波数を有するかを検出するステップを含む。
【0013】
他の実施形態では、第2の電話番号のための電話回線が第2の電話回線の試験のためにアナログ・ネットワーク要素の金属試験アクセス回路を介してアクセスされる。
【0014】
他の実施形態では、代替銅接続が適切に動作していると判定された場合は、アナログ・ネットワーク要素の電話回線および電話回線に関連するデジタル加入者回線アクセス多重化装置(DSLAM)のポートが非アクティブ化される。
【0015】
他の実施形態では、アナログ・ネットワークはPSTNでよく、アナログ・ネットワーク要素はクラス5スイッチでよく、NGN要素はVoIP要素でよい。
【0016】
他の実施形態では、装置は、アナログ・ネットワークにサービスするアナログ・ネットワーク要素の金属試験アクセス回路を介して電話番号のための電話回線にアクセスするための金属試験アクセス・インターフェースと、電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定するための検出モジュールと、電話回線が試験するために利用可能である場合は、電話番号に対応するNGN要素のポートをアクティブ化するための第1のアクティブ化モジュールと、NGN要素のポートとアナログ電話との間の銅接続がアナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかを判定するための評価モジュールとを含む。
【0017】
他の実施形態では、装置は、試験されるべき電話回線のための電話番号を判定するための選択モジュールと、ワーク・リストから電話番号を抽出するための選択モジュールとを含む。
【0018】
一実施形態では、金属試験アクセス・インターフェースが、金属試験アクセス回路にバイパス・モードに入るよう指令するように適応され、他の実施形態では、検出モジュールが、電話回線がその電話回線上に音声周波数を有するかまたはトーン周波数を有するかを検出するように適応される。他の実施形態では、装置は、代替銅接続が動作していると判定された場合はアナログ・ネットワーク要素の電話回線を非アクティブ化するように適応された第2のアクティブ化モジュールを含む。
【0019】
様々な実施形態では、アナログ・ネットワークはPSTNでよく、アナログ・ネットワーク要素はクラス5スイッチでよく、NGN要素はVoIP要素でよい。
【0020】
他の実施形態では、システムは、アナログ・ネットワークにおける電話番号および対応する電話回線にサービスするためのアナログ・ネットワーク要素と、電話番号および対応する電話回線にサービスするためのNGN要素と、対応する電話回線とNGN要素のポートとの間の銅接続と、NGN要素のポートをアクティブ化し、銅接続がアナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかを判定することにより、銅接続を検証するように適応された制御要素とを備える。
【0021】
他のシステム実施形態では、制御要素は、電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定し、電話回線が試験するために利用可能である場合は、電話番号に対応するNGN要素のポートをアクティブ化し、代替銅接続が適切に動作していると判定された場合は、アナログ・ネットワーク要素を非アクティブ化するように適応されることが可能である。
【0022】
他の実施形態では、クラス5からNGNへの回線移行のために調整される回線共同終端試験およびNGNポート・アクティブ化のために必要とされるすべてのソフトウェア・ステップが機械化される。
【0023】
他の実施形態では、すべてのネットワーク要素のための機械化ステップおよびインターフェースが単一のデバイス上に提供される。
【0024】
他の実施形態では、回線移行の処理は、ソフトウェア変更をネットワーク要素に配信する装置に対するWebポータル要求に基づく。他の実施形態では、その要求が有効とされることが可能である。
【0025】
他の実施形態では、銅検証試験および任意選択の回線移行アクティビティに関する統計報告が生成される。これらの報告は、報告されるべきアクティビティが生じたときに生成されることが可能である。
【0026】
他の実施形態では、サポート・システムおよびルーティング・データベースの変更が回線移行と同時に配信される。
【0027】
本発明の適用可能性の他の範囲は、以下で提供される「発明を実施するための形態」から明らかになるであろう。しかし、「発明を実施するための形態」および特定の実施例は、本発明の実施形態を示すが、本発明の趣旨および範囲内の様々な変更および修正は当業者には明らかになるであろうから、例示としてのみ提供されることを理解されたい。
【0028】
例示的実施形態は、以下で提供される「発明を実施するための形態」、および例示としてのみ提供され、したがって本発明を限定するものではない添付の図面から、より十分に理解されるようになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】前述の実施形態が組み込まれることが可能であるシステム、および次世代ネットワーク(NGN)への移行の前のアナログ電話の接続を例示する代表的ブロック図である。
【図2】NGNへのアナログ電話の回線移行中の代替接続検証のためのアナログ電話および制御コンピュータを含むシステムの接続を例示する代表的ブロック図である。
【図3】アナログ・ネットワーク要素からNGNへの回線移行中の代替接続検証のための例示的方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
前述の例示的実施形態は、公衆交換電話網(PSTN)クラス5スイッチおよび他のアナログ・ネットワーク要素などのアナログ・ネットワーク要素と、マルチサービス・アクセス・ノード(MSAN)およびインテリジェント・サービス・アクセス・マネージャ(ISAM)などの次世代ネットワーク(NGN)要素との間に配置された新規の銅共同終端を試験するための方法および装置に関する。例示的実施形態の企図された試験は、アナログ回線からボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)回線への移行中に遂行される。
【0031】
本明細書では、用語「および(and)」は、接続的な意味(すなわち、アイテムXおよびアイテムY)ならびに選言的な意味(すなわち、XまたはY)の両方で使用され、関連する列挙されたアイテムの1つまたは複数のいずれかのおよびすべての組合せを含む。単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈に別途明示されない限り、複数形も含むものとする。用語「備える(comprises)」、「備えること(comprising)」、「含む(includes)」、および「含むこと(including)」は、本明細書では、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、およびそれらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
【0032】
前述の実施形態は、アナログ・クラス5要素から代替NGNインターネット・プロトコル(IP)ベースの要素に移行されることになる回線のための代替銅接続を試験するために必要とされるソフトウェア・ツールのすべてを相互に関連させる。試験するための回線に関するユーザ要求は、新規の銅接続の試験のために特定のネットワーク要素入力(1つまたは複数)およびデータに仲介される。NGN回線ポート状態変更応答が回復される。代替として、前述の実施形態は、クラス5スイッチまたは要素およびNGN回線プロビジョニング状態の両方を進展させ、必要に応じてポートをイネーブルおよびディセーブルにすることにより、回線をNGNスイッチまたは要素に移行する。いくつかの代替の実装では、前述の方法の機能/動作は、図に示されている順序から外れて行われてよいことにも留意されたい。例えば、連続して示されている2つの図は、関係する機能/動作によっては、実際には事実上同時に実行されてもよく、時には逆の順序で実行されてもよい。
【0033】
説明される実施形態は、新規の銅接続を介しての上記のクラス5スイッチまたは他のアナログ要素などのアナログ要素から新規のNGN要素への移行のためのNGN回線ソフトウェアおよび配線プロビジョニング検証のための以前には利用不可能な方法を提供する。提供された機能は、回線がアナログ・ネットワークからNGNネットワークに移行されるときに、最小のサービス中断を保証する。制御コンピュータは、新規の銅接続を検証し、銅検証接続試験が十分満足に完了したときにNGN要素への回線の移行を完了する。
【0034】
少なくとも1つの実施形態では、すべてのネットワーク要素における接続検証のために必要とされる試験(1つまたは複数)が順次行われるように機械化または自動化される。他の実施形態では、各試験または試験のセットが制御コンピュータ(CC)を介して要求される。さらに、CCは、例えば、エンド・ユーザからキーボードおよびマウスを介して直接、またはエンド・ユーザから任意選択のインターネットWebベースの要求を介して、要求を受信する。試験および移行プロセスに関する状態メッセージがCC端末応答を介してユーザに提供されてもよい。例えば、ユーザは、画面表示および印刷された報告によって通知されることが可能である。
【0035】
CCは、ネイティブ・プロトコルで、ならびにそれぞれのアナログ要素およびNGN要素のネイティブ・コマンドおよび応答を使用して、各ネットワーク要素と通信するように動作可能でよい。さらに、CCは、引き受けられたアクティビティの一部分またはすべてをログし、機械化された統計報告を提供することができる。任意選択で、制御コンピュータはまた、銅回線検証試験およびNGNネットワーク要素への任意選択の回線移行の結果として変更を必要とすることもある任意のサポート・システム・データベースへの接続を有することができる。CCはまた、適切なプロビジョニング・トランザクションがNGN要素上で行われたことを実証するためにNGN要素のそれぞれのポートを試験することができる。
【0036】
次に、単に例示的実施形態を例示するためであって、本クレーム主題を限定するためではない図面を参照すると、図1は、前述の実施形態が組み込まれることが可能であるシステム100の図を提供する。図1は、回線移行の前、および銅接続がアナログ・システムとNGN要素との間で確立される前の、例示的システム100の接続を例示する。
【0037】
図示されているように、要素1は、NGNへの移行の前にPSTN上で電話加入者にサービスするクラス5スイッチなどのアナログ・スイッチを表す。スイッチ1は、金属試験アクセス回路18を含む。リンク2は、ローカルの既存の銅ファシリティを介してスイッチ1からプライマリ接続ポイント(PCP)3、つまり通常は電話加入者の近くに配置されるストリート・キャビネットへのアナログ・ダイヤル・トーン接続を表す。
【0038】
ストリート・キャビネットは、中央局から加入者構内に関連する銅配線へのローカル銅ケーブルの接続に配線の柔軟性を提供する。PCP3における既存の加入者インターフェースは、その機能がMSAMまたはISAMのようなNGN技術で取り替えられることになるので、変換/移行が完了した後に除去されることが可能である。PCP3は、通常は回線移行後に再利用されることにならないが、場合によっては、PCPは配線の柔軟性を提供するために保持されてもよい。
【0039】
代替として、リンク2は、クラス5スイッチから中央局内の本配線盤(MDF)へのアナログ・ダイヤル・トーン接続を表す。したがって、要素3は、代替として中央局内の対応するMDFを表す。MDFは、加入者のローカル銅ケーブルへのアナログ・スイッチまたはNGN要素ダイヤル・トーン・ポートの接続に配線の柔軟性を提供する。MDFは、通常、回線移行後に再利用されることになる。
【0040】
要素4は、加入者構内へのローカル銅ループを表す。要素5は、加入者構内、および回線移行前に使用中である加入者構内におけるアナログ電話を表す。ローカル・ループおよび加入者構内機器の両方は、回線移行後に再利用されることになる。
【0041】
要素6は、クラス5電話回線をアクティブ化および非アクティブ化するために使用されることが可能であるプロビジョニング・ソフトウェアを表す。プロビジョニング・ソフトウェアは、図示されているようにスイッチと並置されてもよく、あるいは別途配置されてスイッチに接続されてもよい。リンク7は、クラス5スイッチのプロビジョニング・ソフトウェア機能への電子接続を表し、それによってプロビジョニング・ソフトウェアのリモート・インターフェースをイネーブルにする。要素8は、デジタル加入者回線アクセス多重化装置(DSLAM)を表す。DSLAMは、接続9を介してスイッチ1への、スイッチ1を介してPCP/MDF要素3への、およびローカル・クーパ(cooper)・リンク4を介して加入者構内5へのアナログ回線にブロードバンド・アクセスを提供する。
【0042】
リンク9は、任意選択で割り当てられたDSLAMポートから加入者ローカル・ループへの銅接続を表す。リンク10は、DSLAMのためのプロビジョニング・インターフェースを表す。
【0043】
電話回線をスイッチ1から代替NGN要素(図示せず)に移行するために、銅接続(図示せず)がアナログまたはPSTNネットワークとNGNネットワークとの間に確立される。上記のように、現行の方式は、この新規の銅接続の適切な試験に対応できないことが理解されるであろう。
【0044】
次に、図2を参照すると、銅検証および回線移行プロセス中のシステム200の中に制御コンピュータ8’を配置することを含む、次世代IPネットワークへの回線移行中のアナログ電話の接続検証のための実装を例示する例示的システム200が示されている。制御コンピュータ8’は、定義された移行期間中しかネットワークにおいてアクティブである必要がない。したがって、制御コンピュータは、通常、永続的ネットワーク要素ではない。それにもかかわらず、制御コンピュータは、システムにおける永続的要素でよい。
【0045】
図2には、PSTN上の電話加入者にサービスするクラス5スイッチなどのアナログ・スイッチ1’が示されている。スイッチ1’は、金属試験アクセス回路18’を含む。例示的実施形態が実施されるネットワークにおけるスイッチ1’に追加して、またはその代替物として、他のアナログ要素が含まれてもよいことを理解されたい。
【0046】
リンク2’は、スイッチ1’からローカルの既存の銅ファシリティを介してプライマリ接続ポイント(PCP)3、つまり通常は電話加入者の近くに配置されるストリート・キャビネットへのアナログ・ダイヤル・トーン接続を表す。PCPキャビネットは、中央局から加入者構内における銅配線へのローカル銅ケーブルの接続に配線の柔軟性を提供する。PCPにおける既存の加入者インターフェースは、変換および移行プロセスが完了した後に除去されることが可能であり、PCPはMSAMまたはISAMのようなNGN技術で取り替えられる。
【0047】
リンク2’は、代替として、スイッチ1’から中央局の本配線盤(MDF)へのアナログ・ダイヤル・トーン接続を表し、要素3’は代替としてMDFを表す。MDFは、加入者のローカル銅ケーブルへのアナログ・スイッチおよびNGN要素ダイヤル・トーン・ポートの接続に配線の柔軟性を提供する。通常、MDFは、接続移行後に再利用されることになる。
【0048】
ローカル銅ループ4’は、PCP/MDFを加入者構内に接続する。要素5’は、加入者構内、および回線移行前に加入者構内において使用中のアナログ電話を表す。これらの要素は両方とも、回線移行後に再利用されることになる。
【0049】
プロビジョニング・ソフトウェア6’は、試験中のクラス5回線をアクティブ化および非アクティブ化するために使用されることを含めて、クラス5スイッチをプロビジョニングするために使用される。プロビジョニング・ソフトウェアは、図示されているようにスイッチ1’と並置されてもよく、あるいは別途配置されてスイッチに関連付けられ、スイッチと通信して配置されてもよい。リンク7’は、クラス5スイッチ1’と制御コンピュータ(CC)8’との間のプロビジョニング・ソフトウェア・サポート・システム・インターフェースへの電子接続を表す。アクティブ化モジュール41’は、クラス5スイッチのプロビジョニング・ソフトウェアへのCCにおけるインターフェースを提供する。
【0050】
上記のように、CC8’は、アナログ・ネットワーク要素からNGN要素への移行中に代替接続を検証するためのシステムにおいて提供される。アクティブ化モジュール41’、選択モジュール42’、金属試験アクセス・インターフェース46’、トーン検出モジュール47’、および電圧評価モジュール49’は、CC8’の一部分であるかまたはCC8’と統合されることが理解されるであろう。選択モジュール42’は、様々な実施形態において、試験されるべき電話回線のための電話番号を判定し、電話番号をワーク・リストに記憶およびそれから抽出するためのインターフェースおよび回路を提供する。
【0051】
CCは、前述の実施形態の目的を達成するために、様々なハードウェア構成およびソフトウェアの実装を有する形を含めて、様々な形を取ることができる。前述の方法に関して説明された機能は、例えばソフトウェア、ファームウェア、回路またはハードウェア・プログラミングにおいて実施される適切な指令のもとで動作する専用または汎用デジタル情報処理デバイスによって容易に実行される。例えば、制御コンピュータの機能モジュールは、半導体技術で作成されたASIC(特定用途向け集積回路)として実施されることが可能であり、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)または任意の他のハードウェア・ブロックによって実施されることも可能である。
【0052】
少なくとも1つの実施形態では、電気通信プロビジョニング機能、ネットワーク・アクセス機能、ソフトウェア・マッピングおよびソフトウェア・バック・アウト・ツールがCC8’上に集中化される。一実施形態では、CC8’は、物理的にスイッチ1’の金属試験アクセス回路18’の近くに、並置されなくてもよいが、配置されてよい。CC8’は、正しい電位を誘発し、金属試験アクセス・インターフェース46’を介して多周波数信号を回路に送信することにより、スイッチ1’の金属試験アクセス回路を制御するように動作可能である。CC8’はまた、関連するクラス5スイッチ、NGN要素、およびDSLAMプロビジョニング・インターフェースへのアクセスを有するネットワーク・セグメント上の接続を有する。
【0053】
CC8’へのユーザ・アクセスは、キーボードおよびマウスなどの入力デバイスによって遂行されることが可能である。制御コンピュータはまた、任意選択でインターネットWebベースの要求を介してアクセスされることが可能である。さらに、CCは、すべての試験および移行結果を関連付けるためにユーザにコンソール表示またはWebページを提供することができる。エンド・ユーザが銅検証および移行の1つまたはセットを要求すると、CCは、エンド・ユーザに試験および任意選択の移行プロセスの結果を指示および通知するコンソールまたはWebページ更新およびビジュアル表示を自動的に出す。
【0054】
伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)ネットワーク9’は、試験中の回線(1つまたは複数)のためのNGN要素をモニタリングし、プロビジョニングするために使用される。要素10’は、NGN回線サービング要素(例えば、ソフト・スイッチ制御を介してのMSANまたはISAM)を表す。NGNプロビジョニング・ソフトウェア11’は、NGN回線をアクティブ化および非アクティブ化するために使用される。
【0055】
リンク12’は、加入者のループとNGNダイヤル・トーン・ポートとの間の新規の銅共同終端を表す。リンク12’は、通常、MDF3’上のローカル・ケーブル・ペアにおけるクラス5チップおよびリング、またはPCP3’における加入者のループによって共同終端される。リンク13’は、NGN要素上のダイヤル・トーン・ポートへの接続を表す。
【0056】
リンク14’は、CCへのTCP/IPネットワーク接続を表し、CCのアクティブ化モジュール41’と、アクティブ化および非アクティブ化などのプロビジョニング・アクティビティのためのNGN要素との間の通信のために使用されることが可能である。リンク15’は、NGNダイヤル・トーン・ポート・アクティブ化/非アクティブ化プロビジョニング・ソフトウェア機能11’へのTCP/IPネットワーク9’接続を表す。このリンクへのCC8’の接続は、リンク14’およびTCP/IPネットワーク9’を介して利用可能である。
【0057】
リンク16’は、CC8’の金属試験アクセス・インターフェース46’と、クラス5スイッチの一部分としての金属試験アクセス中継線レジデントを直接制御するクラス5スイッチ金属試験アクセス回路18’との間の接続を表す。この接続16’を介して示される制御は、試験中の加入者回線への排他的アクセスをイネーブルにする。この接続が確立され、アナログ回線が試験のために利用可能になった後は、金属試験アクセス回路18’がバイパス・モードに置かれ、リンク17’および19’は、リンク16’の加入者回線と並行な加入者回線へのアクセスを有する。バイパス・モードでは、アナログ回線トーク電圧が除去され、スイッチを介しての試験中の回線への呼開始アクセスが別途妨げられる。したがって、CC8’は、チップおよびリング配線、リンク2へのアナログ回線ポートを介しての試験中の回線のチップおよびリング配線への排他的アクセスを有することになる。
【0058】
トーン検出モジュール47’は、リンク17’を介して金属試験アクセス回路に接続される。トーン検出モジュールは、いくつかのタイプの金属試験アクセス回路上の進行トーンを検出する。例えば、トーン検出は、例えば金属アクセス回路のプログラムされた応答からのダイヤル・トーン、ビジー・トーンおよび番号取得不可トーンなど、電話が使用されると人に聞こえるはずの基本的トーンを検出することができる。要素18’は、金属試験アクセス回路、およびクラス5スイッチに組み込まれた関連する金属アクセス中継線を表す。
【0059】
さらに以下で説明されるように、電圧評価モジュール49’は、リンク19’、金属試験アクセス回路18’、リンク2’、PCP/MDF3’、リンク12’、およびリンク13’を介してNGN回線ポート・アクティブ化を検証するために使用される。金属試験アクセス回路からのリンクを介しての予め決められた電圧レベルは、試験中のNGN回線ポートが適切にアクティブ化されたことを示し、銅接続12’を介しての正しいNGNポートへの連続性を検証する。電圧評価モジュールはまた、試験されるべき回線が、試験の前に使用されている(すなわち、ビジー)かどうか、および、アクセス・プロセス中に金属アクセス多周波数開始ダイヤル信号(ウィンク)、金属アクセス・カットスルーまたは金属アクセス回路ハードウェア故障があるかどうかを判定するために使用されることが可能である。
【0060】
リンク20’は、例えば、試験および移行のための回線に関してCCを更新し、そのような動作の結果を報告するためのサポート・システム・データベース更新機構への接続を表す。例えば、このリンクは、TCP/IP内部ネットワーク(例えば、サービス・プロバイダ内部ネットワーク)、およびeメールまたはファイル転送プロトコルなどの電子プロセスを介して情報を配信することができるTCP/IPポートに関して情報的でよい。CC8’はまた、このリンクを介して遠隔からアクセスされてもよい。
【0061】
DSLAM21’は、リンク22’、リンク2’、PCP/MDF3’およびリンク4’を介してアナログ回線にブロードバンド・アクセスを提供する。リンク22’は、任意選択で割り当てられたDSLAMポートから加入者のローカル・ループへの銅接続を表す。リンク23’は、DSLAMのためのプロビジョニング・インターフェースを表す。CC8’はまた、このリンクを介して遠隔からアクセスされてもよい。
【0062】
動作中には、試験中の電話番号(TN)は、CC8’の金属試験アクセス・インターフェース46’の制御下で金属アクセス回路を介してスイッチ1’においてアクセスされる。加入者回線の使用は、試験を遅延させることになる電圧の存在としてリンク19’を介して検出されることになる。例えば、加入者が回線を使用している場合は、試験は延期される。加入者が回線を使用していない(例えば、リンク19’上に電圧が存在しない)場合は、金属試験アクセス回路は、バイパス・モードに置かれる。バイパス・モードは、アナログ・ポート・トーク電池を除去し、したがって、この時点で、回路は「ドライ」とみなされる。バイパス・モードでは、CC8’は、リンク2’へのアナログ・スイッチ・ダイヤル・トーン・ポートを介して試験中の回線のチップおよびリング配線への排他的アクセスを提供される。TDMスイッチの一部分における金属アクセス回路から、試験中の回線への呼は、スイッチ・プログラム制御下で方向転換される。次に、CC8’は、金属アクセス・エラー進行トーンの存在を判定するためにトーン検出回路47’を作動させることができる。いくつかの場合には、トーン検出回路はまた、加入者アクティビティを検出するために使用されることが可能である。
【0063】
CC8’はまた、回線のビジー/アイドル状態を判定するための電圧評価回路49’を作動させることができる。例えば、回線のビジー/アイドル状態は、電圧検出および評価を介して判定されることが可能である。回線がビジーである(例えば、電圧スプリットが検出された、またはそうでなければ回線がビジーと判定された)場合は、回線は、後での再試験のためにフラグを立てられ、試験中継線は、試験中の次の回線のためにリセットされる。回線がアイドルである(例えば、回線上で電圧が検出されない)場合は、試験プロセスは、CCのプログラム制御下で進行する。この時点では、NGNダイヤル・トーン・ポートは、通常、移行されることになる加入者回線にサービスするローカル・ケーブルおよびペアにおいて、クラス5スイッチ・ダイヤル・トーン・ポートのチップおよびリング経路にすでに共同終端されている。さらに、NGN要素は、サービス停止状態にある対応する回線ポートまたは中断状態にあるダイヤル・トーンを有する。次に、NGNポート上には電位もダイヤル・トーンもない。
【0064】
クラス5スイッチ側では、ダイヤル・トーンおよび電位は、金属試験アクセス回路による停止の結果としてディセーブルにされている。試験中の回線に対応するNGN要素のNGN要素13’は、次に、TCP/IPネットワーク9’を横切って提供されるアクティブ化モジュール41’制御メッセージを介してCC8’によってイネーブルにされる。NGNアクティブ化応答が返された後は、CC8’は、電圧が電圧評価回路49’を介してNGNポートから返されるのを待つ。予め決められた電圧は、割り当てられた時間内にNGNポートによって返されない場合は、TNは、エラー状態としてフラグを立てられ、中継線は、試験中の次の回線のためにリセットされる。試験中の次の回線は、選択モジュール42’によって判定される。予め決められた電圧がNGNポートによって返された場合は、試験はプログラム制御下で進行する。
【0065】
予め決められた電圧が電圧評価回路によってCCにおいて検出された後は、NGNポートは、電圧がNGNポートにプログラムに基づいてかけられる前にNGN要素を制御するソフト・スイッチ(通常はアプリケーション・サーバ)に登録する必要があるので、CCは、NGNポートが適切にプロビジョニングされたと判定する。前述の電圧試験は、代替配線が正しく、NGNポートが適切にプロビジョニングされているかどうかを判定する。代替配線、NGNポート、およびNGNプロビジョニング状態は、完全に試験され、これでNGN回線はサービスのために利用可能である。
【0066】
この時点では、回線移行が望まれる場合は、クラス5回線は、ディセーブルにされることが可能であり、PSTNパースペクティブからのTNは、クラス5スイッチへの使用標準入力メッセージを介してCCによってNGNへ再ルーティングされることが可能である。試験/移行中の回線がDSLAMに配線されている場合は、DSLAMポートは、CCによってディセーブルにされることも可能である。この時点における移行は、完全であるはずである。このときに移行が望まれない場合は、CCは、単に、制御メッセージを介してNGNポートを前のディセーブルにされた状態に戻し、適切なNGN応答が検出された後に金属アクセス回路を解放する。前述のプロセスの結果として、共同終端されていない回線を適切にプロビジョニングされたNGN回線ポートに移行するリスクは排除された。回線ごとの移行が望まれ、接続検証が不合格であった場合は、NGNポートを前のディセーブルにされた状態に回復することは、簡単なバック・アウト手順を提供する。それとは対照的に、現行の回線移行方法は、自動バック・アウト手順を有しない。現行では、クラス5スイッチからNGNへの手動の移行が失敗したときは、リアルタイムでの手動の修理が必要とされる。
【0067】
次に、図3を参照すると、前述の実施形態のための回線試験および移行動作を表す例示的方法300が示されている。方法300は、様々な異なるやり方で実施されることが可能であることを理解されたい。例えば、様々な異なるハードウェア構成およびソフトウェア方式が本方法を実施するために使用されることが可能である。一形態では、そのようなソフトウェア・ルーチンは、CC8’上で主に制御され実行される。他の形態では、ソフトウェア・ルーチンは、ネットワークの全体にわたって様々なハードウェア要素上に分散されることが可能である。他の形態では、ハードウェア構成が前述の実施形態を実施するために使用されることが可能である。他の形態では、これらの手法の組合せが実施されることが可能である。
【0068】
例示された例示的実施形態では、本方法は、共同終端およびNGN要素が適切に設置され、試験の準備ができていると考えられたときに、302において開始されることが理解されるであろう。304において、個々の回線試験または回線試験のセットを求めるエンド・ユーザ要求の受信後にNGN要素ベースのワーク・オーダがロードされる。例えば、エンド・ユーザは、試験されるべき回線を入力し、CC8’のコンピュータ画面上に表示されたメニュ選択の選択によって回線試験を要求することができる。CCは、キーボードおよびマウスを使用して直接アクセスされることが可能であるが、回線試験要求がリモート・ロケーションから受信されることが可能であるように、WebブラウザおよびTCP/IPネットワークを使用してリモートに制御されることも可能である。
【0069】
試験セットは、ワーク・オーダとも呼ばれる。一実施形態では、ワーク・オーダは、CC8’上に、例えば、共同終端およびNGN要素が試験の準備ができたときにワーク・オーダが試験のためにそこからロードされる予め定義されたフォルダに、置かれるテキスト・ファイルである。ワーク・オーダは、NGN要素ベースである。ワーク・オーダ内のキー・フィールドは、試験されるべきTNおよびアクティブ化されるべきNGNポートを含む。ワーク・オーダは、任意の数のエントリを含んでよく、NGN要素に移行されるべき1つの回線からいくつかの回線までを識別する。
【0070】
306において、ワーク・オーダのための接続検証が開始される。ワーク・オーダは、試験のみまたは試験および移行プロセスとしてアクティブ化されることが可能である。例えば、銅検証プログラムがCC8’上で実行されているときに、有効なワーク・オーダのリストを有するウィンドウが表示されることが可能である。エンド・ユーザは、オン・スクリーン・リストからワーク・オーダを選択し、そのワーク・オーダを試験のみまたは試験および移行プロセスとしてアクティブ化することができる。
【0071】
この時点以降、CC8’は、すべてのプロセスを機械化または自動化する。308において、CC8’は、ワーク・オーダ内の第1のエントリを抽出する。一実施形態では、試験するべきTNおよびアクティブ化するべきNGNポートがワーク・オーダ・エントリに組み込まれることになる。この場合も、TNはエントリ内のキー・フィールドである。通常、このTNは、アナログまたはクラス5およびNGN要素の両方のための同一の番号である。処理するためのアイテムが残っていない場合は、プロセスは340において終了する。しかし、ワーク・オーダ上のあるアイテムが処理されるべきである場合は、310において、CC8’は、金属試験アクセス・インターフェースを介して、クラス5金属アクセス回路を使用してワーク・リスト・エントリ上の番号にアクセスする。CCは、適切な制御電位を実現するために特定のシリアル・ポート・コマンドを金属アクセス・インターフェースに適用し、ワーク・オーダ上の回線にアクセスするために多周波数信号を回路に送信することにより、クラス5スイッチ金属試験アクセス回路を制御する。回線がアクセスされることが可能でない場合は、故障メッセージが提供され、プロセスは、312において終了する。
【0072】
回線がアクセスされた(すなわち、回線が使用中でなく、金属アクセス回路故障がなかった)場合は、金属アクセス回路は、314において、回線状態のための試験が行われるバイパス・モードに置かれる。このモードでは、CCは、トーン検出回路を使用してトーン・アクティビティのための銅共同終端を「リスンする」ことができることになる。音声周波数または金属試験アクセス進行トーン・インジケータが検出された場合は、CC8’上のトーン検出回路がアクティブ化する。音声周波数が検出された場合は、回線は不適切に共同終端されたとみなされ、CC8’は、308において、ワーク・オーダ上の次のエントリに進む。同様に、進行トーン・インジケータが検出された場合は、回線は不適切に共同終端されたとみなされ、CC8’は、308において、ワーク・オーダ上の次のエントリに進む。電圧評価回路は、回線利用可能性を判定するために使用されることも可能である。電圧評価回路が、トーク電圧が分割されていると判定した場合は、回線は使用中(すなわち、ビジー)とみなされ、CC8’は、308において、ワーク・オーダ上の次のエントリに進む。
【0073】
他方、電圧評価回路が、電圧が存在せず、トーン・アクティビティがないと判定した場合は、回線は試験のために利用可能(すなわち、アイドル)であるとみなされる。いくつかのPSTNスイッチ・タイプでは、回線利用可能性は、関連する金属試験アクセス回路からのシリアル・ポート情報を評価することにより判定されることも可能である。アイドルであるときは、ダイヤル・トーンおよび着呼は、バイパス・モードの金属試験アクセス回路呼出しに応じて、接続のクラス5側から阻止される。
【0074】
回線が試験のために利用可能である場合は、CC8’は、316において、クラス5要素における試験中の電話番号に対応するNGNダイヤル・トーン・サービング要素のポートを、管理およびプロビジョニング・メッセージによってアクティブ化モジュールを介してアクティブ化する。NGNポートは、デプロイされるNGN要素に応じてワーク・オーダ・エントリから識別されたTNまたはNGNポートを使用してアクティブ化されることが可能である。次いで、CC8’は、318においてNGNアクティブ化が首尾よく完了するのを待つ。NGNアクティブ化が首尾よく完了しなかった場合は、TNは、320においてエラー状態のフラグ、および308において試験中の次の回線のためのプロセス・ループのためのフラグを立てられる。NGNアクティブ化が首尾よく完了したとみなされた後に、CC8’は、リンク19’上の電圧レベルを評価し、CC8’は、322において、リンク19’上のNGN要素のポートからのトーク電圧(すなわち、予め決められた電圧レベル)を待つ。予期された時間フレーム内に返された電圧は、NGNポートがソフト・スイッチ・アプリケーション・サーバに登録してあり、適切なケーブルおよびペアを介してサービス中であることを示す。さらに、適切な電圧レベルの受信は、NGNダイヤル・トーン・ポートが適切な機能のために試験され、銅接続を介しての正しいNGNポートへの連続性が検証されたことを示す。これでNGN回線はサービス中である。適切な電圧レベルが割り当てられた時間内にNGNポートによって返されなかった場合は、TNはエラー状態のためのフラグを立てられ、324において接続が試験中の次の回線のためにリセットされる。したがって、正しい応答がリンク14’を介して受信されたが、適切な電圧レベルがリンク19’を介して返されなかったので、324は、回線がNGNにおいて首尾よくアクティブ化されたときに達成される。これは、ジャンパ・ランニング・リストがNGN要素においてプロビジョニングされたポートに一致しないなどの配線エラーまたはプロビジョニング・エラーを示す可能性がある。電圧試験が不合格であった場合は、サービスがNGN側から除去される。
【0075】
326において、電圧レベル試験に合格し、試験および移行プロセスが実行される場合は、回線がアナログまたはクラス5スイッチにおいて非アクティブ化され、TDMイントラスイッチ・ルーティングがクラス5スイッチ・プロビジョニング・インターフェースを介してCC8’によって変更される。試験および移行中の回線がDSLAMに配線されている場合は、DSLAMはまた、326においてCC8’によってディセーブルにされる。クラス5回線またはTDM非アクティブ化プロセスが失敗(すなわち、移行が失敗)した場合は、クラス5スイッチおよびDSLAMの前のプロビジョニングが回復され、NGNは326において非アクティブ化される。次いで、プログラム制御は、関連統計値の更新のために330に進み、プロセスは308に戻る。試験のみのプロセスが実行される場合は、プログラム制御は、326から328に進み、NGNサービスはCC8’によって除去される。関連統計値はまた、328において、およびプロセスが308に戻る前に、更新されることが可能である。このようにして、この諸動作のセットは、ワーク・オーダ上のアイテムごとに繰り返される。
【0076】
関連統計値の生成のためのデータは、1つの形式でデータ・ファイルに記憶される。キャプチャされたデータは、CC8’によって表示されることが可能であり、結果としてのデータ・ファイルは、予期される結果のために評価されることも可能である。
【0077】
前述の方法および装置は、有益なことに以下のことをイネーブルにする。
【0078】
− スケジュールされた試験および任意選択の移行、例えば、NGN要素の配置、配線およびプログラミングと一致する、または一日の任意の選択された時間の間の、エンド・ユーザによるスケジューリング。
【0079】
− 変換リスクおよび設置技能必要量の低減。
【0080】
− 回線が試験および移行期間(約7秒)の開始時に加入者によって使用中でない限り、リアルタイムでの回線試験および任意選択での移行。
【0081】
− 他のエントリの完了後のワーク・オーダのエントリ(すなわち電話番号、回線など)の一時的バイパスおよび自動再試験。選択された回線が使用中(すなわちビジー)であるときは、エントリは、予め決められた回数、例えば2回、再試行されることが可能である。
【0082】
− エンド・ユーザの選択に応じて、回線試験のみまたは回線試験および移行。
【0083】
− 管理者およびエンド・ユーザのための電子経過報告。および
【0084】
− 装置制御および物理的配置による強化されたセキュリティ。
【0085】
上記の説明は、単に本発明の特定の実施形態の開示を提供するだけであり、本発明をそれらに限定するためではないものとする。したがって、本発明は、前述の実施形態だけに限定されない。むしろ、当業者は本発明の範囲に入る代替実施形態を思いつくことができるであろうことが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ・ネットワーク要素の金属試験アクセス回路を介して電話番号のための電話回線にアクセスするステップと、
前記電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定するステップと、
前記電話回線が試験するために利用可能である場合は、前記電話番号に対応する次世代ネットワーク要素のポートをアクティブ化するステップと、
前記次世代ネットワーク要素の前記ポートへの銅接続が前記アナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかを判定するステップと
を含む方法。
【請求項2】
試験されるべき電話回線のための前記電話番号を判定するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
金属試験アクセス回路を介して電話番号のための電話回線にアクセスするステップが、前記金属試験アクセス回路にバイパス・モードに入るよう指令するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定するステップが、
前記電話回線が前記電話回線上に音声周波数を有するかまたはトーン周波数を有するかを検出するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記電話回線が試験するために利用可能でない場合は、前記アナログ・ネットワーク要素の前記金属試験アクセス回路を介して第2の電話番号のための電話回線にアクセスするステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記銅接続が適切に動作していると判定された場合は、前記アナログ・ネットワーク要素の前記電話回線を非アクティブ化するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記銅接続が適切に動作していると判定された場合は、前記電話回線に関連するデジタル加入者回線アクセス多重化装置のポートを非アクティブ化するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記次世代ネットワーク要素の前記ポートへの前記銅接続が適切に動作していないときは、前記電話番号に対応する前記次世代ネットワーク要素の前記ポートを非アクティブ化するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
アナログ・ネットワークにサービスするアナログ・ネットワーク要素の金属試験アクセス回路を介して電話番号のための電話回線にアクセスするための金属試験アクセス・インターフェースと、
前記電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定するための検出モジュールと、
前記電話番号に対応する次世代ネットワーク要素のポートをアクティブ化および非アクティブ化するための第1のアクティブ化モジュールと、
前記次世代ネットワーク要素の前記ポートと前記アナログ・ネットワークとの間の銅接続が前記アナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかを判定するための評価モジュールと
を備える装置。
【請求項10】
試験されるべき電話回線のための前記電話番号を判定するための選択モジュールをさらに備える請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記金属試験アクセス・インターフェースが前記金属試験アクセス回路にバイパス・モードに入るよう指令するように適応される、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記検出モジュールが、前記電話回線が前記電話回線上に音声周波数を有するかまたはトーン周波数を有するかを検出するように適応される、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記銅接続が適切に動作していると判定された場合は、前記アナログ・ネットワーク要素の前記電話回線を非アクティブ化するように適応された第2のアクティブ化モジュール
をさらに備える、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
アナログ・ネットワークにおいて電話番号および対応する電話回線にサービスするためのアナログ・ネットワーク要素と、
前記電話番号および前記対応する電話回線にサービスするための次世代ネットワーク要素と、
前記対応する電話回線と前記次世代ネットワーク要素のポートとの間の銅接続と、
前記次世代ネットワーク要素の前記ポートをアクティブ化し、前記銅接続が前記アナログ・ネットワーク要素を介して受信された電圧レベルに基づいて適切に動作しているかどうかを判定することにより前記銅接続を検証するように適応された制御要素と
を備えるシステム。
【請求項15】
前記制御要素が、
前記電話回線が試験するために利用可能であるかどうかを判定し、
前記電話回線が試験するために利用可能である場合は、前記電話番号に対応する前記次世代ネットワーク要素の前記ポートをアクティブ化し、
前記銅接続が適切に動作していると判定された場合は、前記アナログ・ネットワーク要素を非アクティブ化するように
さらに適応される、請求項14に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−507186(P2012−507186A)
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533161(P2011−533161)
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/005616
【国際公開番号】WO2010/062304
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】