アナログ貨幣方式電子決済装置及び方法
【課題】電子決済方式における商取引においてもアナログ世界における「つり銭」等の「小銭」の発生をもたらすことができ、それにより「つり銭」や「小銭」による募金、貯金等を実施することができるアナログ貨幣方式電子決済装置を提供する。
【解決手段】表示画面に表示された商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築するアナログ貨幣式決済手段と、アナログ貨幣式決済手段により構築された複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で表示画面に表示するように表示手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、入力手段から所定の情報を入力することにより複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができるように、アナログ貨幣式決済手段を制御する。
【解決手段】表示画面に表示された商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築するアナログ貨幣式決済手段と、アナログ貨幣式決済手段により構築された複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で表示画面に表示するように表示手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、入力手段から所定の情報を入力することにより複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができるように、アナログ貨幣式決済手段を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等の通信網、ICチップを利用したプリペイド型電子マネーアプリケーションを利用した募金、貯金等の収集に関するものであり、特にインターネット等の通信網を利用した募金、貯金等の収集に適用できるように構成されたアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインターネット等の通信網を利用した募金システムでは、ユーザ端末から募金の金額を数字として入力することにより募金処理が行われている。
例えば、特開2002年−149916号公報には、ユーザ端末とオンラインショッピング会社によるサーバと募金主催者によるサーバとから構成されている募金システムが示されている。この募金システムの動作を説明すると、ユーザが、ユーザ端末を介して、オンラインショッピング会社がサーバ上に開設しているオンラインショッピングのホームページにアクセスすると、これに応じてサーバは、オンラインショッピングのホームページをユーザ端末に送信し、ユーザは、オンラインショッピングのホームページで欲しい商品を選択する。
ユーザ端末には注文情報入力画面が表示され、欲しい商品コード、個数、その他必要な情報を入力し、必要な情報を入力した後、「注文決定」ボタンを押す前に「募金のお願い」を押す。
ユーザ端末には「募金のお願い」画面が表示され、「募金のお願い」画面にある各募金のホームページへのリンクボタンを押して募金のホームページにアクセスする。これに応答して、サーバは、募金のホームページをユーザ端末に送信する。
【0003】
ユーザは、募金のホームページを見て募金の趣旨を理解した後、趣旨に賛同し募金を行う場合は、「募金のお願い」画面上の「募金する」の欄をチェックし、募金額の欄に募金額を入力する。その後、注文情報入力画面に戻り、注文内容、募金額等の内容に誤りがないことを確認した後に、注文決定ボタンを押す。
サーバは、ユーザ端末から商品の注文情報及び募金情報を受信すると注文情報データベースに注文情報(住所氏名、商品コード、個数)を登録し、次いでユーザが指定した募金種別、募金額に応じて募金情報データベースの募金総額を更新する。
ユーザから注文を受けたオンラインショッピング会社は、注文された商品をユーザに発送し、クレジット会社または運送会社の代金引き替え配送を介して代金(商品の料金+募金)を受け取る。オンラインショッピング会社は、月1回程度の割合で募金情報データベースに登録された内容に基づき、募金主催者の口座に募金を振り込む。募金を振り込んだ後は募金情報データベースの募金総額を0に戻す。最後に募金主催者は募金を受け取る。
【0004】
従って、特開2002年−149916号公報に開示されている募金システムは、上述したようなステップで、ユーザ端末から、サーバのオンラインショッピングのホームページにアクセスし、欲しい商品を選択して注文する際に、募金額を入力して、オンラインショッピングと共に募金を行うように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような、従来の電子決済方式の募金システムでは、アナログ世界における常識であった「つり銭」等の「小銭(硬貨等)」を伴うことなく、決済処理が行われている。例えば、バンクカード(クレジットカード)等を利用して電子商取引における決済処理を行うことにより、実際の「通貨」を利用することなく、かつ「つり銭」や「小銭」をもたらすことなく、様々な分野の商品流通において決済処理が実施されている。
しかしながら、上述したような電子決済方式の募金システムでは、アナログ世界における常識であった「小銭」/「あまり銭」等の「小銭」の発生がもたらされないので、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で消費者が商品を買った後にレジに設置されている「募金箱」等に「つり銭」や「小銭」の投入を行うというような身近な「募金」の行為や「つり銭」や「小銭」による「貯金箱」への「貯金」の行為を実施することができないという問題点があった。
本発明は、上述した従来の電子決済方式の募金システムにおける問題点に鑑みてなされたものであり、電子決済方式における商取引においてもアナログ世界における「つり銭」等の「小銭」の発生をもたらすことができ、それにより「つり銭」や「小銭」による募金、貯金等を実施することができるアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は、電子商取引に必要な情報を表示する表示画面を備えている表示手段と、様々な情報を入力する入力手段と、電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を前記表示手段の前記表示画面に表示すると共に、前記表示画面に表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前期商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築するアナログ貨幣式決済手段と、前記アナログ貨幣式決済手段により構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力手段から所定の情報を入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができるように、前記アナログ貨幣式決済手段を制御するアナログ貨幣方式電子決済装置によって達成される。
【0007】
本発明の上記課題は、電子商取引に必要な情報を表示する段階と、電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を表示すると共に、表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前記商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築する段階と、構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で表示する段階と、所定の情報を入力手段から入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができる段階とを具備するアナログ貨幣方式電子決済方法によって達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法によれば、貨幣経済が確立し、通貨が流通する社会の中で日常的に行われている硬貨/つり銭による「募金/貯金」行為を、インターネット等のウェブサイト、携帯電話機等のモバイル機器、あるいはデジタル放送等を受信する高機能テレビ、コンビニエンスストア、飲食店、等に設置されたICチップを利用したプリペイド型電子マネーアプリケーション(例えば、Edy(エディ)カード、Felica、Suica等)用端末等の様々な電子機器を通じて、商品の購買や公共機関等への「振込み」を行う場合や、交通機関の利用等に際して電子決済を行う場合に、「募金/貯金」行為への呼び掛けから実際の「募金/貯金」行為に至るまでの一連の流れを、自動的、合理的、かつ簡便に行うことができ、それにより、デジタル社会におけるオンラインショッピングでは、ほとんど注目されていない「小銭」/「あまり銭」(「つり銭」)に関して、従来のアナログ世界で実際に流布しかつ機能している「小銭」/「あまり銭」のもたらす効果や役割を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する二次使用情報生成手段を更に備えて構成してもよい。
【0010】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、二次使用に関する情報は、(a)募金、(b)コインショップ、(c)賽銭、(d)ポイント貯金、(e)宝くじ、(f)ギャンブル、(g)匿名口座への共同預金に関する情報の少なくとも一つを含むように構成してもよい。
【0011】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、アナログ貨幣式決済手段により構築されたつり銭を、二次使用情報生成手段により生成された二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行することができるように構成されたデジタル決済手段を更に備えるように構成してもよい。
【0012】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、アナログ貨幣式決済手段、二次使用情報生成手段、及びデジタル決済手段を、つり銭及び二次使用に応じて、簡便かつ合理的に操作することができるように構成されたインターフェイス手段を更に備えるように構成してもよい。
【0013】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済方法では、つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する段階を更に具備してもよい。
【0014】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済方法では、つり銭を二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行する段階を更に具備してもよい。
【実施例】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、本発明によるアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法の好適な実施形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明によるアナログ貨幣方式電子決済装置の好適な実施形態の一構成例を示す概略ブロック図である。
【0017】
図1に示すアナログ貨幣式電子決済装置(以下,電子決済装置と略称する)10は、アナログ貨幣決済を行うために、ベースとなる決済方法(以下、標準の決済方法と称する)と、ユーザが任意に支払額/おつりの額を決定できる決済方法(以下、任意の決済方法と称する)との両方が採用されている。しかしながら、変形例として、いずれか一方の方法のみを採用するように構成してもよい。
図1に示す電子決済装置10は、ユーザが標準の決済方法及び任意の決済方法から自分の使いやすい支払い方法を選ぶことができるように構成された支払い方法選択部11を備えている。
また、電子決済装置10は、オンラインショッピングにおいて、決済の際にユーザが購入した商品の価格を判断し、「おつり」(「つり銭」)が生じるように紙幣(例えば、10000円札/5000円札/1000円札)と硬貨(例えば、500円玉/100円玉/50円玉/10円玉/5円玉/1円玉)との組合せを構築し、該構築した組合せを提示するアナログ貨幣式決済機能を有するアナログ貨幣式決済部12を備えている。
【0018】
更に、電子決済装置10は、アナログ貨幣式決済部12で構築/提示された紙幣と硬貨との組合せにより発生する「おつり(つり銭)」に対する「二次使用」(以下、「選択先」と称する場合もある)、例えば、(a)募金(募金先を選択して「おつり」を募金する)、(b)コインショップ(「おつり」(ワンコイン単位)で購入できる商品を集めた特設ショッピングサイトが自動的に立ち上がり、そのサイトから商品を購入する)、(c)お賽銭(「おつり」をユーザに縁のある神社仏閣にお賽銭として納付する)、及び(d)ポイント貯金(「おつり」を相当するポイントに換算して蓄積する)等に関する用途情報を生成し、インターネット等の通信網を通じてそれらの「選択先」を実行できるようにする機能を有する二次使用情報生成部13を備えている。
【0019】
そして、電子決済装置10は、ユーザとショッピングサイト等との間に入り「おつり」を二次使用した際のクレジット決済を行うと共に、ユーザと「選択先」との間に入り、「おつり」による上記(2)に記載した二次使用情報に応じた二次使用を代行するデジタル電子決済機能を有するデジタル式決済部14を備えている。
また、電子決済装置10は、上述した、支払い方法選択部11、アナログ貨幣式決済部12、二次使用情報生成部13及びデジタル式決済部14を有機的に接続すると共に、それぞれの機能を効率的かつ合理的に実行するように必要な情報をその表示画面上に入出力することができるように構成されたインターフェイス部15を備えている。
電子決済装置10は、図示していないが、ユーザがインターフェイス部15に必要な情報を入力するための入力装置(例えばキーボード等)を更に備えている。
また、同様に2回目以降にサービスを利用するユーザは、過去に行った自分の操作を履歴として閲覧することができる。
【0020】
次に、インターフェイス部15を通して支払い方法選択部11、アナログ貨幣式決済部12、二次使用情報生成部13及びデジタル式決済部14により実行される機能についてそれぞれ詳述する。
【0021】
1.支払い方法の選択機能
これは、支払い方法選択部11が有する機能であり、インターフェイス部15においてユーザが、例えば、インターフェイス部15を構成しているタッチパネルの表示画面に表示されたメニューから、(a)従来通りのオンライン決済方法、(b)インターネット「募金」/「貯金」を前提としたアナログ貨幣式の決済方法、のいずれかを選択する機能である。
【0022】
2.サービスメニューの選択機能
これは、二次使用情報生成部13が有する機能であり、インターフェイス部15においてユーザが、例えば、インターフェイス部15を構成しているタッチパネルの表示画面に表示されたメニューから、「あまり銭」または「あまりポイント」の通知サービスを受けるか否かを選択する機能である。
【0023】
3.アナログ貨幣式決済機能
これは、アナログ貨幣式決済部12が有する機能であり、インターフェイス部15においてユーザが、例えば、インターフェイス部15を構成しているタッチパネルの表示画面から、アナログ的な日常生活において買い物をする時と同様に、紙幣(例えば、10000円札/5000円札/1000円札)及び硬貨(例えば、500円玉/100円玉/50円玉/10円玉/5円玉/1円玉)の9種類のアイコンを使用して、ユーザが任意の紙幣・硬貨×枚数をそれぞれ選択して、(a)商品を購入する、(b)自動的に「おつり」を生み出すために基準値の初期設定を行う(以下に詳述する)、ことができる機能である。
なお、紙幣及び硬貨は、電子決済が行われる国の通貨に準ずるものとする。例えば、米国のショッピングサイトで商品、例えば、書籍を購入した場合には、米ドルの紙幣及び硬貨のアイコンがそれぞれ表示されるように構成してもよい。
【0024】
上述したように、本発明の電子決済装置10では、アナログ貨幣決済を行うための支払い方法或いは決済方法として、ベースとなる決済方法(以下、標準の決済方法と称する)と、ユーザが任意に支払額/おつりの額を決定できる決済方法(以下、任意の決済方法と称する)がある。ユーザは、標準の決済方法及び任意の決済方法から自分の使いやすい方法を選んで決済することができる。
以下、決済方法と共に、アナログ貨幣式決済部12が有する上記(b)の自動的に「おつり」を生み出すための機能について詳述する。
【0025】
標準の決済方法
(1)支払額自動創出方法
支払い金額に対して、
(1)「0」ではない、最小の桁数を判断
(2)上記最小の桁数を一つ繰り上がった桁数の数字に「1」をプラスした数値をはじき出し、以下の数値を「0」とした数値を作り出す。
以下、支払額自動創出方法についてその例を示して具体的に説明する。
【0026】
例1:17,800円の場合
(1)この場合は「8」となる。
(2)この場合は、一つ繰り上がった桁数の数字が「7」であるから、この数字に「1」をプラスすると、「8」になる。そして、以下の数値を「0」にすると、「18,000」となる。
従って、本発明による支払額自動創出方法によって、17,800円の支払額に対して18,000円の支払額が設定され、200円のおつりが生み出されることになる。
【0027】
例2:10,090円の場合
(1)この場合は「9」である。
(2)この場合は、一つ繰り上がった桁数の数字が「9」であるから、この数字に「1」をプラスすると、「10」になる。そして、以下の数値を「0」にすると、「10,100」となる。
従って、本発明による支払額自動創出方法によって、10,090円の支払額に対して10,100円の支払額が設定され、10円のおつりが生み出されることになる。
【0028】
例3:5円の場合
(1)この場合は「5」である。
(2)この場合は一つ繰り上がった桁数の数字が「0」(無し)であるから、この数字に「1」をプラスすると、「1」になる。そして、以下の数値を「0」にすると、「10」となる。
従って、本発明による支払額自動創出方法によって、5円の支払額に対して10円の支払額が設定され、5円のおつりが生み出されることになる。
【0029】
次に、ユーザが任意に支払額/おつりの額を決定できる「任意の決済方法」について説明する。
任意の決済方法
(1)ユーザによる「支払額」のデフォルト設定
(1)ユーザは、以下に示す支払額のデフォルト設定の中から任意の支払い単位を設定することができる:
(A)10,000円
(B)1,000円
(C)100円
(D)10円
なお、1円は完全におつりがでないので、本発明によるアナログ貨幣式決済方法の設定額として除外するものとする。
(2)支払い時には設定した支払い単位によって支払いが行われる。
以下、任意の決済方法についてその例を示して具体的に説明する。
【0030】
例1:78,400円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×8枚を支払い→1,600円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×79枚を支払い→600円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×784枚を支払い→おつりなし
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×7840枚を支払い→おつりなし
【0031】
例2:7,840円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×1枚を支払い→2,160円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×8枚を支払い→160円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×79枚を支払い→60円のおつり
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×784枚を支払い→おつりなし
【0032】
例3:784円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×1枚を支払い→9,216円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×1枚を支払い→216円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×8枚を支払い→16円のおつり
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×79枚を支払い→6円のおつり
【0033】
例4:78円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×1枚を支払い→9,922円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×1枚を支払い→922円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×1枚を支払い→22円のおつり
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×8枚を支払い→2円のおつり
【0034】
(2)ユーザによる「おつり額」のデフォルト設定
1万円札を除く紙幣(5,000円札/1,000円札)と硬貨(500円玉/100円玉/50円玉/10円玉/5円玉/1円玉)から選択する。
おつりの設定額を生み出すように、支払額自動創出方法は、カスタマイズされる。
(1)ユーザが設定したおつり額よりも1桁上の貨幣単位を判断。
(2)支払額によってはおつりが出ない場合があるため、その旨を告げるメッセージが出現。
(3)おつりを出したい場合は、支払い貨幣単位に1枚貨幣を追加し、設定おつり額に合わせたおつりを出現させる。
【0035】
例1:78,400円の商品に対する支払い例
(A)5,000円をおつり単位に設定した場合。
(1)5,000円の上の貨幣単位→10,000円を支払い単位に設定
(2)10,000円×8枚を選択→おつりの額が5,000円に満たないメッセージ出現
(3)10,000円×9枚を選択→11,600円のおつりが出現
【0036】
(B)1,000円をおつり単位に設定した場合
(1)1,000円の上の貨幣単位→5,000円を支払い単位に設定
(2)5,000円×16枚を選択→1,600円のおつりが出現
【0037】
(C)500円をおつり単位に設定した場合
(1)500円の上の貨幣単位→1,000円を支払い単位に設定
(2)1,000円×79枚を選択→600円のおつりが出現
【0038】
(D)100円をおつり単位に設定した場合
(1)100円の上の貨幣単位→500円を支払い単位に設定
(2)500円×157枚を選択→100円のおつりが出現
【0039】
(E)50円をおつり単位に設定した場合
(1)50円の上の貨幣単位→100円を支払い単位に設定
(2)100円×784枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)100円×785枚を選択→100円のおつりが出現(50円×2枚)
【0040】
(F)10円をおつり単位に設定した場合
(1)10円の上の貨幣単位→50円を支払い単位に設定
(2)50円×1,568枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)50円×1,569枚を選択→50円のおつりが出現(10円×5枚)
【0041】
(G)5円をおつり単位に設定した場合
(1)5円の上の貨幣単位→10円を支払い単位に設定
(2)10円×7,840枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)10円×7,841枚を選択→10円のおつりが出現(5円×2枚)
【0042】
(H)1円をおつり単位に設定した場合
(1)1円の上の貨幣単位→5円を支払い単位に設定
(2)5円×15,680枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)5円×15,681枚を選択→5円のおつりが出現(1円×5枚)
図1に示す電子決済装置10では、初期設定で、ショッピング毎のおつり額をデフォルト設定するように構成することができる。
図1に示す電子決済装置10を使用してショッピングする毎に毎回使いたい「おつり」額を任意に設定するように構成することもできる。
【0043】
(4)プログラムによる支払額のランダム設定
図1に示す電子決済装置10では、上記(1)で設定する支払額をプログラムによってランダムに決定するように構成することができる。
また、ランダムに選択された支払額によって、ランダムにおつりを発生するように構成することもできる。
【0044】
4.おつり使用方法の選択機能
アナログ貨幣式決済部12によって生じた「おつり」を、二次使用情報生成部13の有する機能に基づき、下記(a)〜(h)の7つの「選択先」に振り分けて使用する。「おつり」/「選択先」は、すべてアイコン化され、「おつり」は、「選択先」にドラッグ及びドロップ(以下、「投入」と称する)するたびに消費(即ち、エントリー使用)されて行く。
(a)募金:
募金先を選択し、「おつり」を募金することができる。
(b)コインショップ:
「おつり」(紙幣・硬貨1枚単位)で購入できる商品を集めた特設ショッピングサイトが自動的に立ち上がる。
(c)お賽銭:
ユーザに縁のある神社仏閣にお賽銭としてインターネットを通じて納付する。
(d)ポイント貯金:
「おつり」分は、ショッピングサイト内でポイント換算されて、次回以降のショッピングの際に還元されるサービスを提供する。
(e)宝くじ
インターネットを通じて、宝くじ、スクラッチカードくじ、LOTO6、toto等が購入できるショッピングサイトが自動的に立ち上がる。
(f)ギャンブル
JRAや日本自転車振興会などが行っているオンライン勝ち馬投票権、車券購入サービスサイトにアクセスし、おつりを使って購入できる。
(g)匿名口座への共同預金:
ユーザが任意に設定した口座に、他の参加者が任意に預金する。
(h)「おつり」未使用:
今回の「おつり」を使用しない。
上記(a)から(h)は、インターフェイス部14における「おつり使用方法」の一例であり、「選択先」メニューは、利用者(事業者)の意向により任意に編成することができるように構成されている。
【0045】
5.「選択先」における使用/用途の選択機能
上記4に示した操作により「おつり」を個々に「選択先」に「投入」するたびに、それぞれポップアップウィンドウが立ち上がりユーザに操作を促す:
(a)募金:
登録されている複数の募金先から、ユーザが任意の募金先を選択することができる。登録されている募金先とはリンクが貼られおり、募金の目的やメッセージ、募金を活用した実績の報告等を閲覧することができる。
また、緊急災害時には、義捐金のリンク先を選択肢として最前に配置するように構成することができる。
(b)コインショップ:
「おつり」(紙幣・硬貨1枚単位)で購入できる商品を集めた特設ショッピングサイトが自動的に立ち上がり、ユーザが選択した商品を購入することができる。
(c)お賽銭:
ユーザに縁のある神社仏閣にお賽銭としてインターネットを通じて納付する。
(d)ポイント貯金:
「おつり」分は、ショッピングサイト内でポイント換算されて、次回以降のショッピングの際に還元されるサービスを提供する。
(e)宝くじ
インターネットを通じて、宝くじ、スクラッチカードくじ、LOTO6、toto等が購入できるショッピングサイトが自動的に立ち上がる。
(f)ギャンブル
JRAや日本自転車振興会などが行っているオンライン勝ち馬投票権、車券購入サービスサイトにアクセスし、「おつり」を使って購入できる。
(g)匿名口座への共同預金:
ユーザが任意に設定した口座に、他の参加者が任意に預金する。
【0046】
次に、図2〜図20を参照して、図1の電子決済装置10の動作、特にインターフェイス部14の動作を詳述する。
【0047】
図2は、オンラインショッピングサイトでユーザが商品を購入する際にインターフェイス部14の表示画面に表示される「支払い方法選択画面」の一例を示す。
【0048】
図2に示す「支払い方法選択画面」20は、「購入方法を選択して下さい。」21という表示の下方に、(a)従来通りのオンライン決済方法である「デジタル決済」22、または(b)インターネット「募金」/「貯金」を前提とした「アナログ貨幣式決済方法」23のいずれかを選択することができるような項目を含む画面を表示する。
【0049】
次いで、図3に示すように、図2の「支払い方法選択画面」20においてユーザが「アナログ貨幣式決済方法」23を選択してクリックした場合には、図4に示すアナログ貨幣式決済画面24がインターフェイス部14の表示画面に起動されて、初期設定で「おつり」が出るような通貨単位を任意に設定する。
例えば、その設定スキームとしては、
(a)100円単位:使用通貨下限単位を1000円に設定する
(b)10円単位 :使用通貨下限単位を100円に設定する
(c)1円単位 :使用通貨下限単位を10円に設定する
商品の価格に合わせて、現在、アナログ社会に流通する紙幣・硬貨を組合せる。
【0050】
図4に示す例では、商品の購入価格25が「\17,800」であり、上記の設定スキームを用いて実行された支払いの方法は、100円単位の「つり銭」設定の場合には、
【0051】
(表1)
10,000円札×1枚=10,000円
5,000円札×1枚= 5,000円
1,000円札×3枚= 3,000円
計 18,000円
おつり 200円
【0052】
ここで、本実施例の電子決済装置において注目すべき点は、デフォルト設定にプラスして、ユーザが任意に貨幣の組合せを選択することができる(即ち、貨幣を増減できる)という点である。この機能により、ユーザによって募金金額が決定されることになる。
【0053】
図5は、「支払い完了」25の表示画面を示す。図5に示した表示画面には、「支払い完了」26の表示と共に、「ご購入金額」27として「\17,800」が示されると同時に、「お預り金額」28として「\18,000」が示され、そして「つり銭」として2つの100円硬貨29が「ありがとうございました。200円のお返しです」30と共に表示される。
次いで、図5で示した「おつり」(200円)の使用方法の選択画面31がインターフェイス部14の表示画面に起動された状態を図6に示す。
図6には、「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
【0054】
ここでは、一例として、図7に示すように[募金]34のアイコンを選択してクリックした場合には、図8に示すポップアップウィンドウが起動する。
図8に示すポップアップウィンドウには、例えば、
!)緊急災害(トルコ大地震)
1)ユニセフ
2)国境のない医師団
3)交通遺児育英
のような具体的な募金先が表示される。
次いで、図8のポップアップウィンドウに表示された募金先の中から「ユニセフ」35を選択してクリックすると、図9に示すように、クリックされた募金先に該当するサイトが別ウィンドウで起動される。この例では「ユニセフ」のサイト画面が[募金箱]36のアイコンと一緒に表示されている。
ここでユーザが「おつり」200円を「ユニセフ」に募金することにした場合には、図9に示した画面上の[募金箱]36のアイコンをクリックすることにより、図10に示すような画面が表示されて、「おつり」アイコンを募金箱36へ「投入」する。
また、募金対象者に対して、コンテンツを配布するサービスがある。募金の主旨に賛同するミュージシャンが作成したオリジナルコンテンツとして、チャリティコンサートの代わりに、新曲の音源がダウンロード出来る、同様に募金の主旨に賛同する著名人の「ありがとう」といったお礼の音声ファイル/動画ファイルがダウンロードできるか、または、オリジナルで作成されたデスクトップピクチャ用の画像ファイルをダウンロードできるように構成してもよい。
そして図11に示すような画面が表示される。
【0055】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、及び[今回は使用せず]38のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図12に示すように[コインショップ]35のアイコンを選択してクリックした場合には、クリックされた[コインショップ]35に該当するサイトが図13に示すように、別ウィンドウで起動される。
ユーザは、図13に示された商品の中から任意の商品を選択して、先ほどの「おつり」を使用して選択した商品を購入する。次いで、商品を選択すると図14に示すような会計画面が表示されて、「おつり」表示画面から別ウィンドウに「おつり」を「投入」する。
コインショップは、ショッピングサイトと同様のサイト運営者が管理している場合にのみ利用可能なように構成してもよい。これは、コインショップという点に鑑みて、小額決済が予想されるので、送料との兼ね合いが難しいためである。
【0056】
再び図6に戻り、更に別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図15に示すように[賽銭]36のアイコンを選択してクリックした場合には、ポップアップ・ウィンドウが起動して、図16に示すような、賽銭納付先選択画面が表示される。
ユーザは、図16に表示されている「登録された賽銭の納付先」の中から希望の納付先を選択して決定する。例えば、図16の表示画面から「九州・沖縄諸島」に属する「福岡県」を選択して、登録された賽銭の納付先の中から「大宰府天満宮」を選択する(図示省略)。そして、クリックされた「大宰府天満宮」に該当するサイトが別ウィンドウで起動され、[賽銭箱]のアイコンと一緒に表示されている(図示省略)。
ここでユーザが「おつり」200円を「大宰府天満宮」に賽銭として投げることにした場合には、画面上の[賽銭箱]のアイコンをクリックすることにより、図17に示すような画面が表示されて、「おつり」アイコンを[賽銭箱]へ「投入」する。
【0057】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図18に示すように[ポイント貯蓄]37のアイコンを選択してクリックした場合には、クリックされた[ポイント貯蓄]37に該当するサイトが図19に示すように、別ウィンドウで起動される。
ユーザは、図19に示したように、希望商品を獲得するための貯金箱をウェブ上に作成することができる。そして、ユーザは、貯金箱を複数個、所要することができ、図20に示すように「おつり」を任意の貯金箱に振り分ける(即ち、「おつり」表示画面から別ウィンドウの貯金箱アイコンに「おつり」を「投入」する)ことによって、貯金箱にが「おつり」(=ポイント)が貯蓄されて行く。また、希望商品は、随時変更することができる。そして、ポイントが希望商品を獲得するまで貯蓄されると、ショッピングサイトからその商品が送付される。
ポイント貯蓄から商品購入までのステップには、以下の方法が考えられる。
(1)バーチャル貯金:投入金額は、履歴として装置に記録されるが、ユーザの銀行口座からは引き落とされない。投入金額が、商品購入額に届いた時点で、再度確認のメッセージを表示させ、商品購入を促す;
(2)分割前払い方式:投入額は随時ユーザの口座から引き落とされる(超分割前払い方式という考え方);
(3)おつりのポイント化:投入額はポイント変換され、変換されたポイントを使って商品を購入すれば、実際よりも多少の割引がサービスされる。
【0058】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、[宝くじ]38のアイコンを選択してクリックした場合には、1)サマージャンボ宝くじ、2)LOTO6、3)toto、4)Numbers、等のような具体的な宝くじの種類を示すポップアップウィンドウ(図示省略)が表示される。
次いで、上記ポップアップウィンドウに表示された購入先の中から「サマージャンボ宝くじ」を選択してクリックすると、クリックされた購入先に該当するサイトが別ウィンドウで起動される。この例では「サマージャンボ宝くじ」のサイト画面が表示されているように構成する。
「サマージャンボ宝くじ」購入サイトに設置された箱のアイコンの中に、ユーザが任意のおつりアイコンをドラッグアンドドロップすると、購入枚数の確認画面が表示され、枚数を確認/調整することができる。
【0059】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、[ギャンブル]のアイコンを選択してクリックした場合には、1)競馬、2)競輪、3)オートレース、4)競艇、等のような具体的なギャンブルの種類が示されるポップアップウィンドウが表示される。
次いで、上記ポップアップウィンドウに表示された中から「競馬」を選択してクリックすると、クリックされた購入先に該当するサイトが別ウィンドウで起動される。この例では「競馬」のサイト画面が表示されている。
「競馬」勝ち馬投票権購入サイトに設置された箱のアイコンの中に、ユーザが任意のおつりアイコンをドラッグアンドドロップすると、購入画面が表示され、レース、競走馬などを選択の後、勝ち馬投票権を購入することができる。
【0060】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、[匿名口座への共同預金]40のアイコンをクリックした場合には、登録してある預金先がポップアップウインドウ上に一覧で表示される。一覧の中から任意の預金先を選択すると、預金先の解説と登録者が書かれているページにジャンプし、ユーザの確認を求める。ユーザは確認後、ページ上に配された預金箱に、任意のおつりアイコンをドラッグアンドドロップすると、登録された預金口座に預金することができる。
例えば、フットサルチームなどを運営しているキャプテンが、新しいユニフォーム購入のために預金先を設定する。チームメイトは、オンラインショッピングのついでに、口座に預金を続ける。一定額貯まった暁には、キャプテンが設置した口座からお金を引き出しユニフォームを購入する。
【0061】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[勝ち馬投票権]39及び[今回は使用せず]40のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[勝ち馬投票権]39及び[今回は使用せず]40のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図20に示すように、図6の[今回は使用せず]40のアイコンを選択する。[今回は使用せず]40のアイコンを選択してクリックした場合には、「アナログ貨幣式決済システム」は起動されず、通常のオンラインショッピングモードに移行する。そして、購入履歴/おつりの選択先・金額の情報をアーカイブして、情報をクレジットカード会社・銀行窓口等に送信し、ユーザに請求書を送付/代金引き落とを実行すると共に、情報をショッピングサイトに送信して、ユーザに商品を送付する。
なお、2回目以降のショッピングにおいては、前回使用しなかった「おつり」が累積され、新たなショッピングを行った後に今回の「おつり」と合わせてこの累積された「おつり」を使用することができるように構成してもよい。
【0062】
オンラインショッピングに対する支払い金額、および「おつり」の使用金額と使用方法を、アナログ式決済装置10を使って決定した後、アナログ式決済装置10に入力・登録されたユーザの個人情報は、ユーザが登録した決済代行会社へ送信される。
【0063】
情報を受信した決済代行会社は、ショッピングサイトおよび、「おつり」支払い先への決済を代行する。
同時に、ユーザが登録している銀行口座・郵便貯金の窓口から指定の金額を引き落とす。
【0064】
ショッピングサイトおよび、「おつり」支払い先は、決済代行会社の決済が完了した時点で商品等サービスをユーザに配送・配信する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明によるアナログ貨幣方式電子決済装置の好適な一実施形態であるアナログ貨幣方式電子決済装置の一構成例を示す概略ブロック図である。
【図2】図1のインターフェイス部14の表示画面に表示される「支払い方法選択画面」の一例を示す図である。
【図3】図2の「支払い選択画面」で「アナログ貨幣式決済方法」を選択したときの画面を示す図である。
【図4】「アナログ貨幣式決済方法」を選択したときに図1のインターフェイス部14に表示されるアナログ貨幣画面を示す図である。
【図5】図1のインターフェイス部14に表示される「支払い完了」の表示画面を示す図である。
【図6】図1のインターフェイス部14に「おつり」の使用方法の選択画面を起動した状態を示す図である。
【図7】「おつり」の使用方法の選択において[募金]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図8】[募金]のポップアップウィンドにおける具体的な募金先を示す図である。
【図9】図8に示された募金先の中からクリックした募金先に該当するサイトを表示する別のウィンドウを示す図である。
【図10】図9の募金箱のアイコンをクリックしたときに表示される表示画面を示す図である。
【図11】募金箱と募金先サイトを表示するウィンドウを示す図である。
【図12】図6の[コインショップ]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図13】[コインショップ]のサイトを示す画面である。
【図14】[コインショップ]で商品を購入した場合の会計画面を示す図である。
【図15】図6の[賽銭]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図16】「登録された賽銭の納付先」の画面を示す図である。
【図17】賽銭箱と賽銭納付先サイトを表示するウィンドウを示す図である。
【図18】図6の[ポイント貯蓄]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図19】図18に示すアイコンを選択してクリックした後に表示されるサイトを示す図であり、具体的には希望商品を獲得するための貯金箱を示す図である。
【図20】図6の[今回は使用せず]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
10 電子決済装置
11 支払い方法選択部
12 アナログ貨幣式決済部
13 二次使用情報生成部
14 デジタル式決済部
15 インターフェイス部
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等の通信網、ICチップを利用したプリペイド型電子マネーアプリケーションを利用した募金、貯金等の収集に関するものであり、特にインターネット等の通信網を利用した募金、貯金等の収集に適用できるように構成されたアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインターネット等の通信網を利用した募金システムでは、ユーザ端末から募金の金額を数字として入力することにより募金処理が行われている。
例えば、特開2002年−149916号公報には、ユーザ端末とオンラインショッピング会社によるサーバと募金主催者によるサーバとから構成されている募金システムが示されている。この募金システムの動作を説明すると、ユーザが、ユーザ端末を介して、オンラインショッピング会社がサーバ上に開設しているオンラインショッピングのホームページにアクセスすると、これに応じてサーバは、オンラインショッピングのホームページをユーザ端末に送信し、ユーザは、オンラインショッピングのホームページで欲しい商品を選択する。
ユーザ端末には注文情報入力画面が表示され、欲しい商品コード、個数、その他必要な情報を入力し、必要な情報を入力した後、「注文決定」ボタンを押す前に「募金のお願い」を押す。
ユーザ端末には「募金のお願い」画面が表示され、「募金のお願い」画面にある各募金のホームページへのリンクボタンを押して募金のホームページにアクセスする。これに応答して、サーバは、募金のホームページをユーザ端末に送信する。
【0003】
ユーザは、募金のホームページを見て募金の趣旨を理解した後、趣旨に賛同し募金を行う場合は、「募金のお願い」画面上の「募金する」の欄をチェックし、募金額の欄に募金額を入力する。その後、注文情報入力画面に戻り、注文内容、募金額等の内容に誤りがないことを確認した後に、注文決定ボタンを押す。
サーバは、ユーザ端末から商品の注文情報及び募金情報を受信すると注文情報データベースに注文情報(住所氏名、商品コード、個数)を登録し、次いでユーザが指定した募金種別、募金額に応じて募金情報データベースの募金総額を更新する。
ユーザから注文を受けたオンラインショッピング会社は、注文された商品をユーザに発送し、クレジット会社または運送会社の代金引き替え配送を介して代金(商品の料金+募金)を受け取る。オンラインショッピング会社は、月1回程度の割合で募金情報データベースに登録された内容に基づき、募金主催者の口座に募金を振り込む。募金を振り込んだ後は募金情報データベースの募金総額を0に戻す。最後に募金主催者は募金を受け取る。
【0004】
従って、特開2002年−149916号公報に開示されている募金システムは、上述したようなステップで、ユーザ端末から、サーバのオンラインショッピングのホームページにアクセスし、欲しい商品を選択して注文する際に、募金額を入力して、オンラインショッピングと共に募金を行うように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような、従来の電子決済方式の募金システムでは、アナログ世界における常識であった「つり銭」等の「小銭(硬貨等)」を伴うことなく、決済処理が行われている。例えば、バンクカード(クレジットカード)等を利用して電子商取引における決済処理を行うことにより、実際の「通貨」を利用することなく、かつ「つり銭」や「小銭」をもたらすことなく、様々な分野の商品流通において決済処理が実施されている。
しかしながら、上述したような電子決済方式の募金システムでは、アナログ世界における常識であった「小銭」/「あまり銭」等の「小銭」の発生がもたらされないので、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で消費者が商品を買った後にレジに設置されている「募金箱」等に「つり銭」や「小銭」の投入を行うというような身近な「募金」の行為や「つり銭」や「小銭」による「貯金箱」への「貯金」の行為を実施することができないという問題点があった。
本発明は、上述した従来の電子決済方式の募金システムにおける問題点に鑑みてなされたものであり、電子決済方式における商取引においてもアナログ世界における「つり銭」等の「小銭」の発生をもたらすことができ、それにより「つり銭」や「小銭」による募金、貯金等を実施することができるアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は、電子商取引に必要な情報を表示する表示画面を備えている表示手段と、様々な情報を入力する入力手段と、電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を前記表示手段の前記表示画面に表示すると共に、前記表示画面に表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前期商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築するアナログ貨幣式決済手段と、前記アナログ貨幣式決済手段により構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力手段から所定の情報を入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができるように、前記アナログ貨幣式決済手段を制御するアナログ貨幣方式電子決済装置によって達成される。
【0007】
本発明の上記課題は、電子商取引に必要な情報を表示する段階と、電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を表示すると共に、表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前記商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築する段階と、構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で表示する段階と、所定の情報を入力手段から入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができる段階とを具備するアナログ貨幣方式電子決済方法によって達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法によれば、貨幣経済が確立し、通貨が流通する社会の中で日常的に行われている硬貨/つり銭による「募金/貯金」行為を、インターネット等のウェブサイト、携帯電話機等のモバイル機器、あるいはデジタル放送等を受信する高機能テレビ、コンビニエンスストア、飲食店、等に設置されたICチップを利用したプリペイド型電子マネーアプリケーション(例えば、Edy(エディ)カード、Felica、Suica等)用端末等の様々な電子機器を通じて、商品の購買や公共機関等への「振込み」を行う場合や、交通機関の利用等に際して電子決済を行う場合に、「募金/貯金」行為への呼び掛けから実際の「募金/貯金」行為に至るまでの一連の流れを、自動的、合理的、かつ簡便に行うことができ、それにより、デジタル社会におけるオンラインショッピングでは、ほとんど注目されていない「小銭」/「あまり銭」(「つり銭」)に関して、従来のアナログ世界で実際に流布しかつ機能している「小銭」/「あまり銭」のもたらす効果や役割を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する二次使用情報生成手段を更に備えて構成してもよい。
【0010】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、二次使用に関する情報は、(a)募金、(b)コインショップ、(c)賽銭、(d)ポイント貯金、(e)宝くじ、(f)ギャンブル、(g)匿名口座への共同預金に関する情報の少なくとも一つを含むように構成してもよい。
【0011】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、アナログ貨幣式決済手段により構築されたつり銭を、二次使用情報生成手段により生成された二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行することができるように構成されたデジタル決済手段を更に備えるように構成してもよい。
【0012】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済装置では、アナログ貨幣式決済手段、二次使用情報生成手段、及びデジタル決済手段を、つり銭及び二次使用に応じて、簡便かつ合理的に操作することができるように構成されたインターフェイス手段を更に備えるように構成してもよい。
【0013】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済方法では、つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する段階を更に具備してもよい。
【0014】
本発明のアナログ貨幣方式電子決済方法では、つり銭を二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行する段階を更に具備してもよい。
【実施例】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、本発明によるアナログ貨幣方式電子決済装置及び方法の好適な実施形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明によるアナログ貨幣方式電子決済装置の好適な実施形態の一構成例を示す概略ブロック図である。
【0017】
図1に示すアナログ貨幣式電子決済装置(以下,電子決済装置と略称する)10は、アナログ貨幣決済を行うために、ベースとなる決済方法(以下、標準の決済方法と称する)と、ユーザが任意に支払額/おつりの額を決定できる決済方法(以下、任意の決済方法と称する)との両方が採用されている。しかしながら、変形例として、いずれか一方の方法のみを採用するように構成してもよい。
図1に示す電子決済装置10は、ユーザが標準の決済方法及び任意の決済方法から自分の使いやすい支払い方法を選ぶことができるように構成された支払い方法選択部11を備えている。
また、電子決済装置10は、オンラインショッピングにおいて、決済の際にユーザが購入した商品の価格を判断し、「おつり」(「つり銭」)が生じるように紙幣(例えば、10000円札/5000円札/1000円札)と硬貨(例えば、500円玉/100円玉/50円玉/10円玉/5円玉/1円玉)との組合せを構築し、該構築した組合せを提示するアナログ貨幣式決済機能を有するアナログ貨幣式決済部12を備えている。
【0018】
更に、電子決済装置10は、アナログ貨幣式決済部12で構築/提示された紙幣と硬貨との組合せにより発生する「おつり(つり銭)」に対する「二次使用」(以下、「選択先」と称する場合もある)、例えば、(a)募金(募金先を選択して「おつり」を募金する)、(b)コインショップ(「おつり」(ワンコイン単位)で購入できる商品を集めた特設ショッピングサイトが自動的に立ち上がり、そのサイトから商品を購入する)、(c)お賽銭(「おつり」をユーザに縁のある神社仏閣にお賽銭として納付する)、及び(d)ポイント貯金(「おつり」を相当するポイントに換算して蓄積する)等に関する用途情報を生成し、インターネット等の通信網を通じてそれらの「選択先」を実行できるようにする機能を有する二次使用情報生成部13を備えている。
【0019】
そして、電子決済装置10は、ユーザとショッピングサイト等との間に入り「おつり」を二次使用した際のクレジット決済を行うと共に、ユーザと「選択先」との間に入り、「おつり」による上記(2)に記載した二次使用情報に応じた二次使用を代行するデジタル電子決済機能を有するデジタル式決済部14を備えている。
また、電子決済装置10は、上述した、支払い方法選択部11、アナログ貨幣式決済部12、二次使用情報生成部13及びデジタル式決済部14を有機的に接続すると共に、それぞれの機能を効率的かつ合理的に実行するように必要な情報をその表示画面上に入出力することができるように構成されたインターフェイス部15を備えている。
電子決済装置10は、図示していないが、ユーザがインターフェイス部15に必要な情報を入力するための入力装置(例えばキーボード等)を更に備えている。
また、同様に2回目以降にサービスを利用するユーザは、過去に行った自分の操作を履歴として閲覧することができる。
【0020】
次に、インターフェイス部15を通して支払い方法選択部11、アナログ貨幣式決済部12、二次使用情報生成部13及びデジタル式決済部14により実行される機能についてそれぞれ詳述する。
【0021】
1.支払い方法の選択機能
これは、支払い方法選択部11が有する機能であり、インターフェイス部15においてユーザが、例えば、インターフェイス部15を構成しているタッチパネルの表示画面に表示されたメニューから、(a)従来通りのオンライン決済方法、(b)インターネット「募金」/「貯金」を前提としたアナログ貨幣式の決済方法、のいずれかを選択する機能である。
【0022】
2.サービスメニューの選択機能
これは、二次使用情報生成部13が有する機能であり、インターフェイス部15においてユーザが、例えば、インターフェイス部15を構成しているタッチパネルの表示画面に表示されたメニューから、「あまり銭」または「あまりポイント」の通知サービスを受けるか否かを選択する機能である。
【0023】
3.アナログ貨幣式決済機能
これは、アナログ貨幣式決済部12が有する機能であり、インターフェイス部15においてユーザが、例えば、インターフェイス部15を構成しているタッチパネルの表示画面から、アナログ的な日常生活において買い物をする時と同様に、紙幣(例えば、10000円札/5000円札/1000円札)及び硬貨(例えば、500円玉/100円玉/50円玉/10円玉/5円玉/1円玉)の9種類のアイコンを使用して、ユーザが任意の紙幣・硬貨×枚数をそれぞれ選択して、(a)商品を購入する、(b)自動的に「おつり」を生み出すために基準値の初期設定を行う(以下に詳述する)、ことができる機能である。
なお、紙幣及び硬貨は、電子決済が行われる国の通貨に準ずるものとする。例えば、米国のショッピングサイトで商品、例えば、書籍を購入した場合には、米ドルの紙幣及び硬貨のアイコンがそれぞれ表示されるように構成してもよい。
【0024】
上述したように、本発明の電子決済装置10では、アナログ貨幣決済を行うための支払い方法或いは決済方法として、ベースとなる決済方法(以下、標準の決済方法と称する)と、ユーザが任意に支払額/おつりの額を決定できる決済方法(以下、任意の決済方法と称する)がある。ユーザは、標準の決済方法及び任意の決済方法から自分の使いやすい方法を選んで決済することができる。
以下、決済方法と共に、アナログ貨幣式決済部12が有する上記(b)の自動的に「おつり」を生み出すための機能について詳述する。
【0025】
標準の決済方法
(1)支払額自動創出方法
支払い金額に対して、
(1)「0」ではない、最小の桁数を判断
(2)上記最小の桁数を一つ繰り上がった桁数の数字に「1」をプラスした数値をはじき出し、以下の数値を「0」とした数値を作り出す。
以下、支払額自動創出方法についてその例を示して具体的に説明する。
【0026】
例1:17,800円の場合
(1)この場合は「8」となる。
(2)この場合は、一つ繰り上がった桁数の数字が「7」であるから、この数字に「1」をプラスすると、「8」になる。そして、以下の数値を「0」にすると、「18,000」となる。
従って、本発明による支払額自動創出方法によって、17,800円の支払額に対して18,000円の支払額が設定され、200円のおつりが生み出されることになる。
【0027】
例2:10,090円の場合
(1)この場合は「9」である。
(2)この場合は、一つ繰り上がった桁数の数字が「9」であるから、この数字に「1」をプラスすると、「10」になる。そして、以下の数値を「0」にすると、「10,100」となる。
従って、本発明による支払額自動創出方法によって、10,090円の支払額に対して10,100円の支払額が設定され、10円のおつりが生み出されることになる。
【0028】
例3:5円の場合
(1)この場合は「5」である。
(2)この場合は一つ繰り上がった桁数の数字が「0」(無し)であるから、この数字に「1」をプラスすると、「1」になる。そして、以下の数値を「0」にすると、「10」となる。
従って、本発明による支払額自動創出方法によって、5円の支払額に対して10円の支払額が設定され、5円のおつりが生み出されることになる。
【0029】
次に、ユーザが任意に支払額/おつりの額を決定できる「任意の決済方法」について説明する。
任意の決済方法
(1)ユーザによる「支払額」のデフォルト設定
(1)ユーザは、以下に示す支払額のデフォルト設定の中から任意の支払い単位を設定することができる:
(A)10,000円
(B)1,000円
(C)100円
(D)10円
なお、1円は完全におつりがでないので、本発明によるアナログ貨幣式決済方法の設定額として除外するものとする。
(2)支払い時には設定した支払い単位によって支払いが行われる。
以下、任意の決済方法についてその例を示して具体的に説明する。
【0030】
例1:78,400円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×8枚を支払い→1,600円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×79枚を支払い→600円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×784枚を支払い→おつりなし
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×7840枚を支払い→おつりなし
【0031】
例2:7,840円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×1枚を支払い→2,160円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×8枚を支払い→160円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×79枚を支払い→60円のおつり
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×784枚を支払い→おつりなし
【0032】
例3:784円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×1枚を支払い→9,216円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×1枚を支払い→216円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×8枚を支払い→16円のおつり
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×79枚を支払い→6円のおつり
【0033】
例4:78円の商品に対する支払い例
(A)10,000円を支払い単位に設定した場合
10,000円×1枚を支払い→9,922円のおつり
(B)1,000円を支払い単位に設定した場合
1,000円×1枚を支払い→922円のおつり
(C)100円を支払い単位に設定した場合
100円×1枚を支払い→22円のおつり
(D)10円を支払い単位に設定した場合
10円×8枚を支払い→2円のおつり
【0034】
(2)ユーザによる「おつり額」のデフォルト設定
1万円札を除く紙幣(5,000円札/1,000円札)と硬貨(500円玉/100円玉/50円玉/10円玉/5円玉/1円玉)から選択する。
おつりの設定額を生み出すように、支払額自動創出方法は、カスタマイズされる。
(1)ユーザが設定したおつり額よりも1桁上の貨幣単位を判断。
(2)支払額によってはおつりが出ない場合があるため、その旨を告げるメッセージが出現。
(3)おつりを出したい場合は、支払い貨幣単位に1枚貨幣を追加し、設定おつり額に合わせたおつりを出現させる。
【0035】
例1:78,400円の商品に対する支払い例
(A)5,000円をおつり単位に設定した場合。
(1)5,000円の上の貨幣単位→10,000円を支払い単位に設定
(2)10,000円×8枚を選択→おつりの額が5,000円に満たないメッセージ出現
(3)10,000円×9枚を選択→11,600円のおつりが出現
【0036】
(B)1,000円をおつり単位に設定した場合
(1)1,000円の上の貨幣単位→5,000円を支払い単位に設定
(2)5,000円×16枚を選択→1,600円のおつりが出現
【0037】
(C)500円をおつり単位に設定した場合
(1)500円の上の貨幣単位→1,000円を支払い単位に設定
(2)1,000円×79枚を選択→600円のおつりが出現
【0038】
(D)100円をおつり単位に設定した場合
(1)100円の上の貨幣単位→500円を支払い単位に設定
(2)500円×157枚を選択→100円のおつりが出現
【0039】
(E)50円をおつり単位に設定した場合
(1)50円の上の貨幣単位→100円を支払い単位に設定
(2)100円×784枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)100円×785枚を選択→100円のおつりが出現(50円×2枚)
【0040】
(F)10円をおつり単位に設定した場合
(1)10円の上の貨幣単位→50円を支払い単位に設定
(2)50円×1,568枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)50円×1,569枚を選択→50円のおつりが出現(10円×5枚)
【0041】
(G)5円をおつり単位に設定した場合
(1)5円の上の貨幣単位→10円を支払い単位に設定
(2)10円×7,840枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)10円×7,841枚を選択→10円のおつりが出現(5円×2枚)
【0042】
(H)1円をおつり単位に設定した場合
(1)1円の上の貨幣単位→5円を支払い単位に設定
(2)5円×15,680枚を選択→おつりが出ないというメッセージ出現
(3)5円×15,681枚を選択→5円のおつりが出現(1円×5枚)
図1に示す電子決済装置10では、初期設定で、ショッピング毎のおつり額をデフォルト設定するように構成することができる。
図1に示す電子決済装置10を使用してショッピングする毎に毎回使いたい「おつり」額を任意に設定するように構成することもできる。
【0043】
(4)プログラムによる支払額のランダム設定
図1に示す電子決済装置10では、上記(1)で設定する支払額をプログラムによってランダムに決定するように構成することができる。
また、ランダムに選択された支払額によって、ランダムにおつりを発生するように構成することもできる。
【0044】
4.おつり使用方法の選択機能
アナログ貨幣式決済部12によって生じた「おつり」を、二次使用情報生成部13の有する機能に基づき、下記(a)〜(h)の7つの「選択先」に振り分けて使用する。「おつり」/「選択先」は、すべてアイコン化され、「おつり」は、「選択先」にドラッグ及びドロップ(以下、「投入」と称する)するたびに消費(即ち、エントリー使用)されて行く。
(a)募金:
募金先を選択し、「おつり」を募金することができる。
(b)コインショップ:
「おつり」(紙幣・硬貨1枚単位)で購入できる商品を集めた特設ショッピングサイトが自動的に立ち上がる。
(c)お賽銭:
ユーザに縁のある神社仏閣にお賽銭としてインターネットを通じて納付する。
(d)ポイント貯金:
「おつり」分は、ショッピングサイト内でポイント換算されて、次回以降のショッピングの際に還元されるサービスを提供する。
(e)宝くじ
インターネットを通じて、宝くじ、スクラッチカードくじ、LOTO6、toto等が購入できるショッピングサイトが自動的に立ち上がる。
(f)ギャンブル
JRAや日本自転車振興会などが行っているオンライン勝ち馬投票権、車券購入サービスサイトにアクセスし、おつりを使って購入できる。
(g)匿名口座への共同預金:
ユーザが任意に設定した口座に、他の参加者が任意に預金する。
(h)「おつり」未使用:
今回の「おつり」を使用しない。
上記(a)から(h)は、インターフェイス部14における「おつり使用方法」の一例であり、「選択先」メニューは、利用者(事業者)の意向により任意に編成することができるように構成されている。
【0045】
5.「選択先」における使用/用途の選択機能
上記4に示した操作により「おつり」を個々に「選択先」に「投入」するたびに、それぞれポップアップウィンドウが立ち上がりユーザに操作を促す:
(a)募金:
登録されている複数の募金先から、ユーザが任意の募金先を選択することができる。登録されている募金先とはリンクが貼られおり、募金の目的やメッセージ、募金を活用した実績の報告等を閲覧することができる。
また、緊急災害時には、義捐金のリンク先を選択肢として最前に配置するように構成することができる。
(b)コインショップ:
「おつり」(紙幣・硬貨1枚単位)で購入できる商品を集めた特設ショッピングサイトが自動的に立ち上がり、ユーザが選択した商品を購入することができる。
(c)お賽銭:
ユーザに縁のある神社仏閣にお賽銭としてインターネットを通じて納付する。
(d)ポイント貯金:
「おつり」分は、ショッピングサイト内でポイント換算されて、次回以降のショッピングの際に還元されるサービスを提供する。
(e)宝くじ
インターネットを通じて、宝くじ、スクラッチカードくじ、LOTO6、toto等が購入できるショッピングサイトが自動的に立ち上がる。
(f)ギャンブル
JRAや日本自転車振興会などが行っているオンライン勝ち馬投票権、車券購入サービスサイトにアクセスし、「おつり」を使って購入できる。
(g)匿名口座への共同預金:
ユーザが任意に設定した口座に、他の参加者が任意に預金する。
【0046】
次に、図2〜図20を参照して、図1の電子決済装置10の動作、特にインターフェイス部14の動作を詳述する。
【0047】
図2は、オンラインショッピングサイトでユーザが商品を購入する際にインターフェイス部14の表示画面に表示される「支払い方法選択画面」の一例を示す。
【0048】
図2に示す「支払い方法選択画面」20は、「購入方法を選択して下さい。」21という表示の下方に、(a)従来通りのオンライン決済方法である「デジタル決済」22、または(b)インターネット「募金」/「貯金」を前提とした「アナログ貨幣式決済方法」23のいずれかを選択することができるような項目を含む画面を表示する。
【0049】
次いで、図3に示すように、図2の「支払い方法選択画面」20においてユーザが「アナログ貨幣式決済方法」23を選択してクリックした場合には、図4に示すアナログ貨幣式決済画面24がインターフェイス部14の表示画面に起動されて、初期設定で「おつり」が出るような通貨単位を任意に設定する。
例えば、その設定スキームとしては、
(a)100円単位:使用通貨下限単位を1000円に設定する
(b)10円単位 :使用通貨下限単位を100円に設定する
(c)1円単位 :使用通貨下限単位を10円に設定する
商品の価格に合わせて、現在、アナログ社会に流通する紙幣・硬貨を組合せる。
【0050】
図4に示す例では、商品の購入価格25が「\17,800」であり、上記の設定スキームを用いて実行された支払いの方法は、100円単位の「つり銭」設定の場合には、
【0051】
(表1)
10,000円札×1枚=10,000円
5,000円札×1枚= 5,000円
1,000円札×3枚= 3,000円
計 18,000円
おつり 200円
【0052】
ここで、本実施例の電子決済装置において注目すべき点は、デフォルト設定にプラスして、ユーザが任意に貨幣の組合せを選択することができる(即ち、貨幣を増減できる)という点である。この機能により、ユーザによって募金金額が決定されることになる。
【0053】
図5は、「支払い完了」25の表示画面を示す。図5に示した表示画面には、「支払い完了」26の表示と共に、「ご購入金額」27として「\17,800」が示されると同時に、「お預り金額」28として「\18,000」が示され、そして「つり銭」として2つの100円硬貨29が「ありがとうございました。200円のお返しです」30と共に表示される。
次いで、図5で示した「おつり」(200円)の使用方法の選択画面31がインターフェイス部14の表示画面に起動された状態を図6に示す。
図6には、「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
【0054】
ここでは、一例として、図7に示すように[募金]34のアイコンを選択してクリックした場合には、図8に示すポップアップウィンドウが起動する。
図8に示すポップアップウィンドウには、例えば、
!)緊急災害(トルコ大地震)
1)ユニセフ
2)国境のない医師団
3)交通遺児育英
のような具体的な募金先が表示される。
次いで、図8のポップアップウィンドウに表示された募金先の中から「ユニセフ」35を選択してクリックすると、図9に示すように、クリックされた募金先に該当するサイトが別ウィンドウで起動される。この例では「ユニセフ」のサイト画面が[募金箱]36のアイコンと一緒に表示されている。
ここでユーザが「おつり」200円を「ユニセフ」に募金することにした場合には、図9に示した画面上の[募金箱]36のアイコンをクリックすることにより、図10に示すような画面が表示されて、「おつり」アイコンを募金箱36へ「投入」する。
また、募金対象者に対して、コンテンツを配布するサービスがある。募金の主旨に賛同するミュージシャンが作成したオリジナルコンテンツとして、チャリティコンサートの代わりに、新曲の音源がダウンロード出来る、同様に募金の主旨に賛同する著名人の「ありがとう」といったお礼の音声ファイル/動画ファイルがダウンロードできるか、または、オリジナルで作成されたデスクトップピクチャ用の画像ファイルをダウンロードできるように構成してもよい。
そして図11に示すような画面が表示される。
【0055】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、及び[今回は使用せず]38のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図12に示すように[コインショップ]35のアイコンを選択してクリックした場合には、クリックされた[コインショップ]35に該当するサイトが図13に示すように、別ウィンドウで起動される。
ユーザは、図13に示された商品の中から任意の商品を選択して、先ほどの「おつり」を使用して選択した商品を購入する。次いで、商品を選択すると図14に示すような会計画面が表示されて、「おつり」表示画面から別ウィンドウに「おつり」を「投入」する。
コインショップは、ショッピングサイトと同様のサイト運営者が管理している場合にのみ利用可能なように構成してもよい。これは、コインショップという点に鑑みて、小額決済が予想されるので、送料との兼ね合いが難しいためである。
【0056】
再び図6に戻り、更に別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図15に示すように[賽銭]36のアイコンを選択してクリックした場合には、ポップアップ・ウィンドウが起動して、図16に示すような、賽銭納付先選択画面が表示される。
ユーザは、図16に表示されている「登録された賽銭の納付先」の中から希望の納付先を選択して決定する。例えば、図16の表示画面から「九州・沖縄諸島」に属する「福岡県」を選択して、登録された賽銭の納付先の中から「大宰府天満宮」を選択する(図示省略)。そして、クリックされた「大宰府天満宮」に該当するサイトが別ウィンドウで起動され、[賽銭箱]のアイコンと一緒に表示されている(図示省略)。
ここでユーザが「おつり」200円を「大宰府天満宮」に賽銭として投げることにした場合には、画面上の[賽銭箱]のアイコンをクリックすることにより、図17に示すような画面が表示されて、「おつり」アイコンを[賽銭箱]へ「投入」する。
【0057】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図18に示すように[ポイント貯蓄]37のアイコンを選択してクリックした場合には、クリックされた[ポイント貯蓄]37に該当するサイトが図19に示すように、別ウィンドウで起動される。
ユーザは、図19に示したように、希望商品を獲得するための貯金箱をウェブ上に作成することができる。そして、ユーザは、貯金箱を複数個、所要することができ、図20に示すように「おつり」を任意の貯金箱に振り分ける(即ち、「おつり」表示画面から別ウィンドウの貯金箱アイコンに「おつり」を「投入」する)ことによって、貯金箱にが「おつり」(=ポイント)が貯蓄されて行く。また、希望商品は、随時変更することができる。そして、ポイントが希望商品を獲得するまで貯蓄されると、ショッピングサイトからその商品が送付される。
ポイント貯蓄から商品購入までのステップには、以下の方法が考えられる。
(1)バーチャル貯金:投入金額は、履歴として装置に記録されるが、ユーザの銀行口座からは引き落とされない。投入金額が、商品購入額に届いた時点で、再度確認のメッセージを表示させ、商品購入を促す;
(2)分割前払い方式:投入額は随時ユーザの口座から引き落とされる(超分割前払い方式という考え方);
(3)おつりのポイント化:投入額はポイント変換され、変換されたポイントを使って商品を購入すれば、実際よりも多少の割引がサービスされる。
【0058】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、[宝くじ]38のアイコンを選択してクリックした場合には、1)サマージャンボ宝くじ、2)LOTO6、3)toto、4)Numbers、等のような具体的な宝くじの種類を示すポップアップウィンドウ(図示省略)が表示される。
次いで、上記ポップアップウィンドウに表示された購入先の中から「サマージャンボ宝くじ」を選択してクリックすると、クリックされた購入先に該当するサイトが別ウィンドウで起動される。この例では「サマージャンボ宝くじ」のサイト画面が表示されているように構成する。
「サマージャンボ宝くじ」購入サイトに設置された箱のアイコンの中に、ユーザが任意のおつりアイコンをドラッグアンドドロップすると、購入枚数の確認画面が表示され、枚数を確認/調整することができる。
【0059】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、[ギャンブル]のアイコンを選択してクリックした場合には、1)競馬、2)競輪、3)オートレース、4)競艇、等のような具体的なギャンブルの種類が示されるポップアップウィンドウが表示される。
次いで、上記ポップアップウィンドウに表示された中から「競馬」を選択してクリックすると、クリックされた購入先に該当するサイトが別ウィンドウで起動される。この例では「競馬」のサイト画面が表示されている。
「競馬」勝ち馬投票権購入サイトに設置された箱のアイコンの中に、ユーザが任意のおつりアイコンをドラッグアンドドロップすると、購入画面が表示され、レース、競走馬などを選択の後、勝ち馬投票権を購入することができる。
【0060】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[ギャンブル]39、[匿名口座への共同預金]40及び[今回は使用せず]41のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、[匿名口座への共同預金]40のアイコンをクリックした場合には、登録してある預金先がポップアップウインドウ上に一覧で表示される。一覧の中から任意の預金先を選択すると、預金先の解説と登録者が書かれているページにジャンプし、ユーザの確認を求める。ユーザは確認後、ページ上に配された預金箱に、任意のおつりアイコンをドラッグアンドドロップすると、登録された預金口座に預金することができる。
例えば、フットサルチームなどを運営しているキャプテンが、新しいユニフォーム購入のために預金先を設定する。チームメイトは、オンラインショッピングのついでに、口座に預金を続ける。一定額貯まった暁には、キャプテンが設置した口座からお金を引き出しユニフォームを購入する。
【0061】
次に、図6に戻り、別の使用方法を選択した場合について説明する。
上述した例と同様に、図6には「おつり」32として\200及び2つの100円硬貨33が表示されると共に、[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[勝ち馬投票権]39及び[今回は使用せず]40のアイコンがそれぞれ表示される。
ユーザは、「おつり」の使用方法を[募金]34、[コインショップ]35、[賽銭]36、[ポイント貯蓄]37、[宝くじ]38、[勝ち馬投票権]39及び[今回は使用せず]40のアイコンの中からアプリケーションの指示に従って選択する。
ここでは、一例として、図20に示すように、図6の[今回は使用せず]40のアイコンを選択する。[今回は使用せず]40のアイコンを選択してクリックした場合には、「アナログ貨幣式決済システム」は起動されず、通常のオンラインショッピングモードに移行する。そして、購入履歴/おつりの選択先・金額の情報をアーカイブして、情報をクレジットカード会社・銀行窓口等に送信し、ユーザに請求書を送付/代金引き落とを実行すると共に、情報をショッピングサイトに送信して、ユーザに商品を送付する。
なお、2回目以降のショッピングにおいては、前回使用しなかった「おつり」が累積され、新たなショッピングを行った後に今回の「おつり」と合わせてこの累積された「おつり」を使用することができるように構成してもよい。
【0062】
オンラインショッピングに対する支払い金額、および「おつり」の使用金額と使用方法を、アナログ式決済装置10を使って決定した後、アナログ式決済装置10に入力・登録されたユーザの個人情報は、ユーザが登録した決済代行会社へ送信される。
【0063】
情報を受信した決済代行会社は、ショッピングサイトおよび、「おつり」支払い先への決済を代行する。
同時に、ユーザが登録している銀行口座・郵便貯金の窓口から指定の金額を引き落とす。
【0064】
ショッピングサイトおよび、「おつり」支払い先は、決済代行会社の決済が完了した時点で商品等サービスをユーザに配送・配信する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明によるアナログ貨幣方式電子決済装置の好適な一実施形態であるアナログ貨幣方式電子決済装置の一構成例を示す概略ブロック図である。
【図2】図1のインターフェイス部14の表示画面に表示される「支払い方法選択画面」の一例を示す図である。
【図3】図2の「支払い選択画面」で「アナログ貨幣式決済方法」を選択したときの画面を示す図である。
【図4】「アナログ貨幣式決済方法」を選択したときに図1のインターフェイス部14に表示されるアナログ貨幣画面を示す図である。
【図5】図1のインターフェイス部14に表示される「支払い完了」の表示画面を示す図である。
【図6】図1のインターフェイス部14に「おつり」の使用方法の選択画面を起動した状態を示す図である。
【図7】「おつり」の使用方法の選択において[募金]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図8】[募金]のポップアップウィンドにおける具体的な募金先を示す図である。
【図9】図8に示された募金先の中からクリックした募金先に該当するサイトを表示する別のウィンドウを示す図である。
【図10】図9の募金箱のアイコンをクリックしたときに表示される表示画面を示す図である。
【図11】募金箱と募金先サイトを表示するウィンドウを示す図である。
【図12】図6の[コインショップ]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図13】[コインショップ]のサイトを示す画面である。
【図14】[コインショップ]で商品を購入した場合の会計画面を示す図である。
【図15】図6の[賽銭]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図16】「登録された賽銭の納付先」の画面を示す図である。
【図17】賽銭箱と賽銭納付先サイトを表示するウィンドウを示す図である。
【図18】図6の[ポイント貯蓄]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【図19】図18に示すアイコンを選択してクリックした後に表示されるサイトを示す図であり、具体的には希望商品を獲得するための貯金箱を示す図である。
【図20】図6の[今回は使用せず]のアイコンを選択したときの画面を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
10 電子決済装置
11 支払い方法選択部
12 アナログ貨幣式決済部
13 二次使用情報生成部
14 デジタル式決済部
15 インターフェイス部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引に必要な情報を表示する表示画面を備えている表示手段と、
様々な情報を入力する入力手段と、
電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を前記表示手段の前記表示画面に表示すると共に、前記表示画面に表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前記商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築するアナログ貨幣式決済手段と、
前記アナログ貨幣式決済手段により構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記入力手段から所定の情報を入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができるように、前記アナログ貨幣式決済手段を制御することを特徴とするアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項2】
前記つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する二次使用情報生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項3】
前記二次使用に関する情報は、(a)募金、(b)コインショップ、(c)賽銭、及び(d)ポイント貯金に関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項4】
前記アナログ貨幣式決済手段により構築された前記つり銭を、前記二次使用情報生成手段により生成された前記二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行することができるように構成されたデジタル決済手段を更に備えることを特徴とする請求項2または3に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項5】
前記アナログ貨幣式決済手段、前記二次使用情報生成手段、及び前記デジタル決済手段を、つり銭及び二次使用に応じて、簡便かつ合理的に操作することができるように構成されたインターフェイス手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項6】
電子商取引に必要な情報を表示する段階と、
電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を表示すると共に、前記表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前記商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築する段階と、
構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で表示する段階と、
所定の情報を入力手段から入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができる段階と
を具備することを特徴とするアナログ貨幣方式電子決済方法。
【請求項7】
前記つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する段階を更に具備することを特徴とする請求項6に記載のアナログ貨幣方式電子決済方法。
【請求項8】
前記つり銭を前記二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行する段階を更に具備することを特徴とする請求項7に記載のアナログ貨幣方式電子決済方法。
【請求項1】
電子商取引に必要な情報を表示する表示画面を備えている表示手段と、
様々な情報を入力する入力手段と、
電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を前記表示手段の前記表示画面に表示すると共に、前記表示画面に表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前記商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築するアナログ貨幣式決済手段と、
前記アナログ貨幣式決済手段により構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記入力手段から所定の情報を入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができるように、前記アナログ貨幣式決済手段を制御することを特徴とするアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項2】
前記つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する二次使用情報生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項3】
前記二次使用に関する情報は、(a)募金、(b)コインショップ、(c)賽銭、及び(d)ポイント貯金に関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項4】
前記アナログ貨幣式決済手段により構築された前記つり銭を、前記二次使用情報生成手段により生成された前記二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行することができるように構成されたデジタル決済手段を更に備えることを特徴とする請求項2または3に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項5】
前記アナログ貨幣式決済手段、前記二次使用情報生成手段、及び前記デジタル決済手段を、つり銭及び二次使用に応じて、簡便かつ合理的に操作することができるように構成されたインターフェイス手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のアナログ貨幣方式電子決済装置。
【請求項6】
電子商取引に必要な情報を表示する段階と、
電子商取引により購入した商品を決済するときに、該商品の価格を表示すると共に、前記表示された前記商品の価格に応じて、予め設定された規定に基づき、つり銭が生じるように前記商品の決済に使用する複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを構築する段階と、
構築された前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せ及び前記生じたつり銭をアナログ貨幣に対応する形式で表示する段階と、
所定の情報を入力手段から入力することにより前記複数の種類の紙幣及び/又は硬貨の組合せを前記予め設定された規定の範囲内で任意に変更することができる段階と
を具備することを特徴とするアナログ貨幣方式電子決済方法。
【請求項7】
前記つり銭に対する二次使用に関する情報を生成する段階を更に具備することを特徴とする請求項6に記載のアナログ貨幣方式電子決済方法。
【請求項8】
前記つり銭を前記二次使用に関する情報に含まれる使用に適用する際に、デジタル決済を実行する段階を更に具備することを特徴とする請求項7に記載のアナログ貨幣方式電子決済方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2006−48117(P2006−48117A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−223931(P2004−223931)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(598035587)株式会社 スケール (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(598035587)株式会社 スケール (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]