説明

アミューズメント装置、データ処理方法及びプログラム

【課題】ユーザの動作と録音する音声信号の長さ等やエフェクト処理とを関連付け娯楽性を与える。
【解決手段】マイクロフォン13a−14bより入力された音声信号を記憶し、マイクロフォンに音声が入力されたとき、スクリーン11にオブジェクトデータ40を表示し、スクリーン11のオブジェクトデータ40に略対応する位置に略接触されたことを検出すると、スクリーン11上のオブジェクトデータ40を、スクリーン11上の接触位置の移動方向に略追従させて移動させ、スクリーン11と非接触となったことを検出した後、再度、スクリーン11のオブジェクトデータ40に略対応する位置に略接触されたことを検出すると、オブジェクトデータ40の表示形態を変化させ、スピーカ15a,15bより記憶されている音声信号を放音する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声信号を録音し、録音した音声信号に対してエフェクト処理を施してスピーカより放音するアミューズメント装置、データ処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音声信号を録音し、録音した音声信号に対してエフェクト処理を施してスピーカより放音する装置がある。しかしながら、ユーザの動作と録音する音声信号の長さ等やエフェクト処理とを関連付けた装置や更に表示とを関連付けた装置はない。
【0003】
【特許文献1】特開2002−202796号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、ユーザの動作と音声信号と映像とを関連付け娯楽性を与えることができるアミューズメント装置、データ処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るアミューズメント装置は、上述した課題を解決すべく、映像を表示するスクリーンと、上記スクリーンに映像を表示する表示装置と、上記スクリーンに触られたことを検出する検出部と、音声が入力されるマイクロフォンと、上記マイクロフォンからの音声信号を記憶する記憶部と、上記記憶部に記憶された音声信号を放音するスピーカと、上記マイクロフォンに音声が入力されたとき、オブジェクトデータを生成し、このオブジェクトデータを上記表示装置で上記スクリーンに表示する制御部とを備える。上記制御部は、上記音声がマイクロフォンに入力され、上記スクリーンに上記オブジェクトデータを表示しているときに、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを上記検出部で検出すると、上記スクリーン上のオブジェクトデータを、上記スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動し、上記スクリーンと非接触となったことを検出部で検出した後、再度、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを上記検出部で検出すると、上記オブジェクトデータの表示形態を変化させ、上記スピーカより音声信号を放音する。
【0006】
また、本発明に係るデータ処理方法は、マイクロフォンより入力された音声信号を記憶するステップと、上記マイクロフォンに音声が入力されたとき、スクリーンにオブジェクトデータを表示するステップと、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記スクリーン上のオブジェクトデータを、上記スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動させるステップと、上記スクリーンと非接触となったことを検出した後、再度、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記オブジェクトデータの表示形態を変化させ、スピーカより音声信号を放音するステップとを有する。
【0007】
更に、本発明は、上述した装置や方法を実現するコンピュータにより実行されるプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、マイクロフォンより入力された音声信号を記憶し、マイクロフォンに音声が入力されたとき、スクリーンにオブジェクトデータを表示し、スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、スクリーン上のオブジェクトデータを、スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動させ、スクリーンと非接触となったことを検出した後、再度、スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、オブジェクトデータの表示形態を変化させ、スピーカより記憶されている音声信号を放音する。これにより、ユーザの動作と音声と映像とを関連付け娯楽性を与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1乃至図3に示すように、本発明が適用されたアミューズメント装置1は、映像を表示するスクリーン装置10と、このスクリーン装置10に映像を表示するプロジェクタ20と、スクリーン装置10に表示する映像信号を生成する制御装置30とを備えている。
【0010】
スクリーン装置10は、映像が表示されるスクリーン11を有している。このスクリーン11は、略矩形をなし、図1に示すように、支持フレーム12に横方向に湾曲するように設けられている。支持フレーム12の横方向の一方の側には、第1の話者2用として、大人用マイクロフォン13aと記録ボタン16aが高い位置に設けられ、小人用マイクロフォン13bと記録ボタン16bが設けられている。また、支持フレーム12の横方向の他方の側には、第2の話者3用として、大人用マイクロフォン14aが高い位置に設けられ、小人用マイクロフォン14bが設けられている。また、支持フレーム12の横方向の一方の側には、スピーカ15aが設けられ、支持フレーム12の横方向の他方の側には、スピーカ15bが設けられている。更に、支持フレーム12の横方向の両側には、マイクロフォン13a、13b又はマイクロフォン14a,14bの何れが録音する側であるかを示す状態表示部19a,19bが設けられている。
【0011】
また、スクリーン11の横方向略中央の正面には、スクリーン11と離間してスタートボタン17が設けられている。
【0012】
以上のようなスクリーン装置10のスクリーン11には、ここでは2台のプロジェクタ20,20によって映像が投影される。プロジェクタ20,20は、例えばスクリーン11の正面の斜め上方の天井部等に取り付けられており、一方のプロジェクタ20は、スクリーン11の横方向の一方の側に映像を表示し、他方のプロジェクタ20は、スクリーン11の横方向の他方の側に映像を表示する。上述のように、スクリーン11は、横方向に湾曲して形成されている。なお、プロジェクタ20は1台であっても良い。したがって、第1の話者2は、スクリーン11の他方の側の第2の領域11bが見やすくなり、第2の話者3は、スクリーン1の一方の側の第1の領域11aが見やすくなる。
【0013】
このスクリーン装置10では、スクリーン11に第1の話者2又は第2の話者3が触れたかどうかを検出する検出部18が設けられている。この検出部18は、スクリーン11の全体に赤外線を照射する赤外線投光器18aと、スクリーン11に形成される赤外線の影を検出する影検出部18bとを有している。ここで、スクリーン11は、間に間隙部11cを設けて横方向に2分割した第1の領域11aと第2の領域11bとに分けられ、影検出部18bを構成する多数の検出素子は、第1の領域11aと第2の領域11bのそれぞれにマトリクス状にスクリーン11の裏面に設けられている。そして、スクリーン11は、例えば白色で、赤外線透過性を有しており、各領域11a,11bに設けられた影検出部18bは、影を検出することによって第1の話者2又は第2の話者3が触れた接触位置を検出する。赤外線投光器18aは、スクリーン11の上側に、スクリーン11上を照射するように例えば5台設置される。なお、赤外線投光器18aの設ける位置や数は、スクリーン11上を全体に亘って照射できれば特に限定されるものではない。
【0014】
なお、検出部18としては、他に、感圧センサや静電容量センサ等を用いても良い。
【0015】
このアミューズメント装置1では、例えば第1の話者2が大人用マイクロフォン13a又は小人用マイクロフォン13bより音声が入力されると、入力された音声信号を音声メモリに記憶すると共に、スクリーン11の第1の領域11aにシャボン玉や風船に類似したオブジェクトデータを表示する。そして、第1の話者2が第1の話者2がスクリーン11のオブジェクトデータが表示された部分に触れながら、スクリーン11の第2の領域11bの方向に投げるように動作すると、オブジェクトデータがスクリーン11の第2の領域11bの方向に飛ぶようにして移動する。そして、第2の領域11bにおいて、第2の話者3が飛んできたオブジェクトデータに触れると、シャボン玉や風船に類似したオブジェクトデータの表示形態が変化され、例えば風船が破裂し、これと同時に、第1の話者2が録音した音声がスピーカ15a,15bより可聴音で再生される。
【0016】
これとは逆に、第2の話者3が大人用マイクロフォン14a又は小人用マイクロフォン14bより音声が入力されると、入力された音声信号をメモリに記憶すると共に、スクリーン11の第2の領域11bにオブジェクトデータを表示する。そして、第2の話者3がスクリーン11のオブジェクトデータが表示された部分に触れながら、スクリーン11の第1の領域11aの方向に投げるように動作すると、オブジェクトデータがスクリーン11の第1の領域11aの方向に飛ぶようにして移動する。そして、第1の領域11aにおいて、第1の話者2が飛んできたオブジェクトデータに触れると、オブジェクトデータの表示形態が変化され、これと同時に、第2の話者3が録音した音声がスピーカ15a,15bより可聴音で再生される。
【0017】
次に、以上のような検出部18からの入力に応じてスクリーン11に表示する映像データを生成する制御装置30について、図4を参照して説明する。この制御装置30には、検出部18を構成する赤外線投光器18aと影検出部18bが接続されている。また、制御装置30には、記録ボタン16a,16bやスタートボタン17等の操作部が接続され、また、話者となる側を示す状態表示部19a,19bが接続されている。更に、制御装置30は、マイクロフォン13a,13b,14a,14bに入力された音声を音声信号に変換して保存する音声メモリ31と、音声メモリ31に保存された音声信号に対してエフェクト処理を施してスピーカ15a,15bに出力する音声処理部32とが設けられている。
【0018】
更に、制御装置30は、外部よりデータが入力される入力部33と、全体の動作を制御する制御プログラム等が格納される制御メモリ34と、全体の動作を制御する制御部35とを備える。入力部33は、外部からデータ等が入力されるインタフェースであって、光ディスクドライブやネットワークと接続されている。入力部33からは、例えば、本発明の機能を実現するプログラム等が入力され、フラッシュ型EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やハードディスク等からなる制御メモリ34にインストールされる。
【0019】
次に、以上のように構成されたアミューズメント装置の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0020】
先ず、待機状態において、プロジェクタ20は、スクリーン11に背景画像を表示し、検出部18を構成する赤外線投光器18aは、所定周波数で赤外線をスクリーン11に照射した状態にある。ここで、赤外線投光器18aは、所定の周波数でスクリーン11に赤外線を照射し、影検出部18bは、所定の周波数の赤外線のみを検出するようにしいる。これにより、近くの場所で他の赤外線が照射されていたとしても、誤って他の赤外線投光器から照射された赤外線を検出しないようにしている。このアミューズメント装置1は、通常アミューズメント施設に設置され、施設内には、赤外線を用いた他のアミューズメント装置が多く設置されていることがあるからである。
【0021】
そして、ステップS1において、制御装置30の制御部35は、スタートボタン17が押されたかどうかを判断し、押されたことを検出したとき、ステップS2に進む。なお、スタートボタン17が押された後に、プロジェクタ20や検出部18を起動するようにしても良い。
【0022】
ステップS2において、制御部35は、最初に音声を録音する話者の側、ここでは第1の話者2側の状態表示部19aを点灯し、第1の話者2に対してガイドを行う。第1の話者2によって記録ボタン16aが押されると、制御部35は、ステップS3において、大人用マイクロフォン13a,小人用マイクロフォン13bの何れかから入力された音声を音声信号に変換して音声メモリ31に保存する。これと共に、制御部35は、ステップS4において、図6に示すように、プロジェクタ20によってスクリーン11の第1の領域11a、中でも音声の入力のあったマイクロフォン13a,13bの何れか近い位置に、シャボン玉や風船に類似したオブジェクトデータ40を表示する。ここで、制御部35は、音声が入力されている時間を、例えば記録ボタン16aが押されている時間を検出することによってカウントし、音声を入力している時間が長いほどオブジェクトデータ40を大きく表示する。なお、制御部35は、音声を入力している時間が長いほどオブジェクトデータ40を小さく表示するようにしても良い。
【0023】
なお、制御部35は、第2の領域11b側の記録ボタン16bを無効にして、誤って第2の領域11b側のマイクロフォン14a、14bから音声が入力されないようにしても良い。
【0024】
制御部35は、ステップS5において、図6に示すように、検出部18の影検出部18bが赤外線の影を検出すると、影を検出した位置を第1の話者2が触れた接触位置と判断し、接触位置の移動に略追従してオブジェクトデータ40も移動するように、プロジェクタ20でスクリーン11に表示する。
【0025】
ここでオブジェクトデータ、すなわちスクリーン11との接触位置を第1の話者2がスクリーン11の第2の領域11b側に略直線的に移動させるとき、制御部35は、図6に示すように、オブジェクトデータ40を略円形の状態で表示する。
【0026】
また、図7に示すように、第1の話者2が、オブジェクトデータ、すなわちスクリーン11との接触位置を上下に揺するように移動させたときには、その移動方向の上流側に伸びるように略円形のオブジェクトデータ40を変形させて表示する。
【0027】
更に、図8に示すように、第1の話者2が、オブジェクトデータ40、すなわちスクリーン11との接触位置を略円を描くよう回転したときには、その移動方向の上流側に略円弧状伸びるように略円形のオブジェクトデータ40を変形させて表示する。
【0028】
そして、制御部35は、ステップS7において、影検出部18bが検出している影が無くなったか、すなわち第1の話者2の手が離れたかどうかを判断し、離れたとき、ステップS8に進む。例えば、スクリーン11の第1の領域11a内で第1の話者2が手をスクリーン11から離したときや、第1の話者2がスクリーン11の第1の領域11a側から第2の領域11b内にまでオブジェクトデータを移動させようとしたときに、第1の領域11aと第2の領域11bとの間の間隙部11cに至ったときである。このとき、制御部35は、接触位置の移動方向と移動速度を検出する。
【0029】
ステップS8において、制御部35は、第1の話者2から離れたオブジェクトデータ40の移動方向が第2の領域11bの方向であるとき、オブジェクトデータ40を第2の領域11bの方向に移動する。そして、制御部35は、ステップS9において、第2の領域11bのオブジェクトデータ40が表示されている位置に、第2の話者3が触れたかどうかを判断する。具体的に、制御部35は、オブジェクトデータ40が表示されている位置で、赤外線の影を影検出部18bで検出したかを判断する。
【0030】
そして、第2の話者3がスクリーン11の第2の領域11bのオブジェクトデータ40に触れたとき、制御部35は、ステップS10において、オブジェクトデータ40の表示形態を変更する。具体的に、制御部35は、図6乃至図7に示すように、シャボン玉や風船に類似したオブジェクトデータ40が破裂するように表示形態を変形してスクリーン11に表示する。
【0031】
これと共に、制御部35は、ステップS11において、ステップS3で音声メモリ31に保存した第1の話者2の音声信号を読み出し、音声処理部32で音声処理をしてスピーカ15a,15bより可聴音を放音する。
【0032】
ここで、図9(A)、図9(B)及び図9(C)に示すように、制御部35は、ステップS7で検出した移動速度が標準的なとき、標準的な再生速度で音声信号を再生し、移動速度が標準的速度より早かったとき、再生速度を移動速度に応じて速くして再生し、移動速度が標準的速度より遅かったとき、再生速度を移動速度に応じて遅くして再生する。なお、再生速度については、早すぎたり遅すぎた場合には第2の話者が聞き取ることができなくなるので、再生速度に閾値を設け、閾値以上再生速度が速くなったり遅くなったりしないようにしている。
【0033】
また、図9(E)に示すように、第1の話者2がオブジェクトデータ40を上下に揺するように移動させたときには(図7参照)、揺する程度に応じて、音声処理部32において、音声信号に抑揚処理が施され、スピーカ15a,15bより可聴音が放音される。図9(D)に示すように、第1の話者2がオブジェクトデータ40を略円を描くように回転させたときには(図8参照)、回転数に応じて、音声処理部32において、音声信号にエコー処理が施され、スピーカ15a,15bより可聴音が放音される。なお、抑揚処理やエコー処理についても、程度が強すぎると、聞きづらくなるので、閾値を設け、閾値以上に抑揚処理やエコー処理を施さないようにしている。
【0034】
そして、ステップS11では、図9(A)−図9(C)の再生速度の処理と図9(D)及び(E)の抑揚処理とエコー処理とを組み合わせて、スピーカ15a,15bより可聴音が放音される。
【0035】
以上のように、第1の話者2から第2の話者3に対してオブジェクトデータ40が投げられ、第2の話者3によって音声が再生されると、次に、第2の話者3の音声を記録する番となり、制御部35は、ステップS2からの処理を繰り返す。すなわち、制御部35は、第2の話者3側の状態表示部19aを点灯し、第1の話者2に対してガイドを行う。
【0036】
以上のよう構成されたアミューズメント装置1では、一方の話者が音声を録音し、表示されたオブジェクトデータ40を投げて他方の話者が受け取るような操作をすることで、一方の話者の音声を他方の話者が再生することができる。これにより、遊技者は音声と映像の連携を楽しむことができる。特に、オブジェクトデータ40の投げ方によって再生時に複数種類のエフェクト処理が施されることになり、一層、娯楽性を高めることができる。
【0037】
なお、以上の例では、スクリーン11を影検出部18bが設けられた第1の領域11aと第2の領域11bに分割した例を説明したが、本発明では、このような領域分割をしなくても良い。また、以上の例では、第1の話者2と第2の話者3との間のコミュニケーションを説明したが、スピーカやマイクロフォンを設ける側を一方のみとしても良い。また、音声処理部32で施されるエフェクトの種類も上述の例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明が適用されたアミューズメント装置の平面図である。
【図2】本発明が適用されたアミューズメント装置の正面図である。
【図3】本発明が適用されたアミューズメント装置の側面図である。
【図4】本発明が適用されたアミューズメント装置を構成する制御装置のブロック図である。
【図5】本発明が適用されたアミューズメント装置の動作順を示すフローチャートである。
【図6】オブジェクトデータの標準的投げ方を示す図である。
【図7】オブジェクトデータを上下に揺らす投げ方を示す図である。
【図8】オブジェクトデータを回転させる投げ方を示す図である。
【図9】オブジェクトデータとエフェクト処理との関係を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 アミューズメント装置、2 第1の話者、3 第2の話者、10 スクリーン装置、11 スクリーン、12 支持フレーム、13a,14a 大人用マイクロフォン、13b,14b 小人用マイクロフォン、15a,15b スピーカ、16a,16b 記録ボタン、17 スタートボタン、18 検出部、18a 赤外線投光器、18b 影検出部、19a,19b 状態表示部、20 プロジェクタ、30 制御装置、31 音声メモリ、32 音声処理部、32 音声処理部、33 入力部、34 制御メモリ、35 制御部、40 オブジェクトデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するスクリーンと、
上記スクリーンに映像を表示する表示装置と、
上記スクリーンに触られたことを検出する検出部と、
音声が入力されるマイクロフォンと、
上記マイクロフォンからの音声信号を記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された音声信号を放音するスピーカと、
上記マイクロフォンに音声が入力されたとき、オブジェクトデータを生成し、このオブジェクトデータを上記表示装置で上記スクリーンに表示する制御部とを備え、
上記制御部は、上記音声がマイクロフォンに入力され、上記スクリーンに上記オブジェクトデータを表示しているときに、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを上記検出部で検出すると、上記スクリーン上のオブジェクトデータを、上記スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動し、
上記スクリーンと非接触となったことを検出部で検出した後、再度、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを上記検出部で検出すると、上記オブジェクトデータの表示形態を変化させ、上記スピーカより音声信号を放音するアミューズメント装置。
【請求項2】
更に、上記マイクロフォンより入力された音声信号に対してエフェクト処理を施す音声処理部を備え、
上記音声処理部は、上記スピーカより音声信号を放音するとき、上記音声処理部でエフェクト処理された音声信号を上記スピーカより放音する請求項1記載のアミューズメント装置。
【請求項3】
上記音声処理部は、上記スクリーンと非接触となったことを検出部で検出したときの移動速度に応じて、上記マイクロフォンに入力された音声信号の再生速度を可変する請求項2記載のアミューズメント装置。
【請求項4】
上記制御部は、上記音声がマイクロフォンに入力され、上記スクリーンに上記オブジェクトデータを表示しているときに、上記接触位置が上下に移動すると、この接触位置に略追従させて上記オブジェクトデータを移動させ、
上記音声処理部は、上記音声信号に抑揚処理を施して上記スピーカより放音する請求項2記載のアミューズメント装置。
【請求項5】
上記制御部は、上記音声がマイクロフォンに入力され、上記スクリーンに上記オブジェクトデータを表示しているときに、上記接触位置が略円を描くように回転すると、この接触位置に略追従させて上記オブジェクトデータを移動させ、
上記音声処理部は、上記音声信号にエコー処理を施して上記スピーカより放音する請求項2記載のアミューズメント装置。
【請求項6】
上記制御部は、上記マイクロフォンへの音声の入力時間に応じて表示するオブジェクトデータの大きさを可変する請求項1記載のアミューズメント装置。
【請求項7】
上記スクリーンは、横方向に湾曲している請求項1記載のアミューズメント装置。
【請求項8】
上記検出部は、上記スクリーンに赤外線を照射する赤外線投光器と、上記スクリーンに設けられ、ユーザによって形成された上記スクリーン上の影を検出する影検出部とを有する請求項1記載のアミューズメント装置。
【請求項9】
上記検出部は、上記スクリーンを間に間隙を設けて横方向に2分割した第1の領域と第2の領域とに設けられ、
上記制御部は、何れか一方の領域の検出部で、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記スクリーン上のオブジェクトデータを、上記スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動し、
他方の領域の検出部で、再度、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを上記検出部で検出すると、上記オブジェクトデータの表示形態を変化させ、上記スピーカより音声信号を放音する請求項1記載のアミューズメント装置。
【請求項10】
上記マイクロフォンは、上記第1の領域側と上記第2の領域側にそれぞれ設けられている請求項9記載のアミューズメント装置。
【請求項11】
マイクロフォンより入力された音声信号を記憶するステップと、
上記マイクロフォンに音声が入力されたとき、スクリーンにオブジェクトデータを表示するステップと、
上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記スクリーン上のオブジェクトデータを、上記スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動させるステップと、
上記スクリーンと非接触となったことを検出した後、再度、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記オブジェクトデータの表示形態を変化させ、スピーカより音声信号を放音するステップとを有するデータ処理方法。
【請求項12】
マイクロフォンより入力された音声信号を記憶するステップと、
上記マイクロフォンに音声が入力されたとき、スクリーンにオブジェクトデータを表示するステップと、
上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記スクリーン上のオブジェクトデータを、上記スクリーン上の接触位置の移動方向に略追従させて移動させるステップと、
上記スクリーンと非接触となったことを検出した後、再度、上記スクリーンのオブジェクトデータに略対応する位置に略接触されたことを検出すると、上記オブジェクトデータの表示形態を変化させ、スピーカより記憶されている音声信号を放音するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−261531(P2009−261531A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−113239(P2008−113239)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】