説明

アミロイドベータ由来拡散性リガンド(ADDLs)、ADDL代替物、ADDL結合性分子、およびそれらの使用

本発明はアミロイドベータ由来拡散性リガンド(ADDLs)、 ADDLsを含む組成物、ADDL代替物、ADDL結合性分子、および以上の化合物および組成物のうち任意のものの使用を含む。ADDLsは特定の細胞プロセスを活性化することができる可溶性、球状、非線維状、オリゴマー構造体へと集成したアミロイドβタンパク質を含む。本発明はまた、ADDL特異抗体を生成させる方法、およびADDLsの形成、存在、受容体タンパク質結合および細胞活性に関する検定にADDL特異抗体を使用する方法、そうした抗体を使用してADDLsの形成と活性を阻害する化合物を検出する方法、それにそうした化合物を識別する方法を含む。本発明はさらに、ADDL形成および/または活性の調節に、特に学習記憶障害の治療に、ADDL特異抗体を使用する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワクチンまたはワクチン成分である、宿主生物に免疫反応を生じさせることができるADDLsを含む医薬組成物。
【請求項2】
宿主生物に投与したときにADDL阻害免疫反応を生じさせることができる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
宿主生物に投与したときに抗ADDL抗体を生成させることができる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
宿主生物に投与したときにAD、記憶学習障害、ニューロンの変性または機能不全を予防することができる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
宿主生物に投与したときにAD、記憶学習障害、ニューロンの変性または機能不全を改善することができる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項6】
ADDLsを含む医薬組成物であって、該組成物を宿主生物に投与したときに、該ADDLsが抗原であるか、免疫原であるかまたは結合性分子として働くことを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項7】
ADDL阻害抗体を生成させるために使用する、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
ADDL阻害抗体断片、単鎖抗体または他の任意の抗体ミミックを生成させるために使用する、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項9】
ADDL阻害結合性分子を生成させるために使用する、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項10】
ADDL阻害分子を選択または識別するために使用する、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項11】
宿主生物に投与したときにADDL阻害免疫反応を生じさせることができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項12】
宿主生物に投与したときに抗ADDL抗体を生成させることができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項13】
宿主生物に投与したときにAD、記憶学習障害、ニューロンの変性または機能不全を予防することができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項14】
宿主生物に投与したときにAD、記憶学習障害、ニューロンの変性または機能不全を改善することができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項15】
ADDL阻害抗体を生成させることができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項16】
ADDL阻害抗体断片、単鎖抗体または他の任意の抗体ミミックを生成させることができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項17】
ADDL阻害結合性分子を生成させることができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項18】
ADDL阻害分子を選択または識別することができる単数または複数のエピトープを含む組成物。
【請求項19】
オリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミックであって、該オリゴマーは宿主生物に投与したときにADDL阻害免疫反応を生じさせうることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項20】
オリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミックであって、該オリゴマーは宿主生物に投与したときに抗ADDL抗体を生成させうることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項21】
オリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミックであって、該オリゴマーは宿主生物に投与したときにAD、記憶学習障害、ニューロンの変性または機能不全を予防しうることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項22】
オリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミックであって、該オリゴマーは宿主生物に投与したときにAD、記憶学習障害、ニューロンの変性または機能不全を改善しうることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項23】
ADDL阻害抗体を生成させるうえで有用なオリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項24】
ADDL阻害抗体断片、単鎖抗体または他の任意の抗体ミミックを生成させるうえで有用なオリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項25】
ADDL阻害および/または結合性分子を生成させるうえで有用なオリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項26】
ADDL阻害分子を選択または識別するうえで有用なオリゴマーへと集成することができるペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項27】
内部ベータシートの形成を可能にする特異的な構造要素を含むペプチドまたはペプチドミミックであって、該形成によって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるようにするオリゴマーへの集成が可能になることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項28】
内部C末端ベータシートの形成を可能にする特異的な構造要素を含むペプチドまたはペプチドミミックであって、該形成によって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるようにするオリゴマーへの集成が可能になることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項29】
以下のモチーフ:
【化1】

(式中Zはベータターンまたは他の任意のベータターンミミックを形成することができるグリシルグリシル、プロリル、または他の任意のジペプチドまたはジペプチドであり、またXは任意のアミノ酸またはアミノ酸ミミックである。)
を含むペプチドまたはペプチドミミックであって、該モチーフの存在によって該ペプチドまたはペプチドミミックの、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるようにするオリゴマーへの集成が可能になることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項30】
抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうることを特徴とする、オリゴマーへと集成することができるジペプチド官能化ベータターンミミック。
【請求項31】
内部C末端ベータシートの形成を可能にする特異的な構造要素を含むペプチドまたはペプチドミミックであって、該形成により1つまたは複数のエピトープを含むオリゴマーへの集成が可能になることを特徴とする前記ペプチドまたはペプチドミミック。
【請求項32】
以下の配列:
【化2】

を含むペプチドであって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるがアミロイドモノマーまたは線維状集合体に結合する抗体または他分子は生成しえないオリゴマーへと集成することができることを特徴とする前記ペプチド。
【請求項33】
以下の配列:
【化3】

を含むペプチドであって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるがアミロイドモノマーまたは線維状集合体に結合する抗体または他分子は生成しえないオリゴマーへと集成することができることを特徴とする前記ペプチド。
【請求項34】
以下の配列:
【化4】

を含むペプチドであって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるがアミロイドモノマーまたは線維状集合体に結合する抗体または他分子は生成しえないオリゴマーへと集成することができることを特徴とする前記ペプチド。
【請求項35】
以下の配列:
【化5】

を含むペプチドであって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるがアミロイドモノマーまたは線維状集合体に結合する抗体または他分子は生成しえないオリゴマーへと集成することができることを特徴とする前記ペプチド。
【請求項36】
以下の配列:
【化6】

を含むペプチドであって、抗ADDL抗体または結合性分子を生成または選択しうるがアミロイドモノマーまたは線維状集合体に結合する抗体または他分子は生成しえないオリゴマーへと集成することができることを特徴とする前記ペプチド。
【請求項37】
アミロイドβ配列の一部分を含むペプチドまたはペプチドミミック組成物であって、該配列がN末端で切断され、かつ正荷電残基が除去されていて、宿主細胞に該組成物を投与したときに線維反応性抗体の生成が妨げられるようにしたことを特徴とする前記組成物。
【請求項38】
アミロイドβ配列の一部分を含むペプチドまたはペプチドミミック組成物であって、該配列がC末端で修飾されていて宿主細胞に該組成物を投与したときにオリゴマーへの集成が促進されるようにしたことを特徴とする前記組成物。
【請求項39】
オリゴマーAβを認識することはできるが、モノマーまたは線維状アミロイドに対する交差反応性を欠く結合性分子。
【請求項40】
抗体または抗体断片である、請求項39に記載の分子。
【請求項41】
モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体断片である、請求項39に記載の分子。
【請求項42】
ヒトまたはヒト化モノクローナル抗体または抗体断片である、請求項39に記載の分子。
【請求項43】
オリゴマーAβを認識することはできるが、モノマーまたは線維状アミロイドを認識することはできないモノクローナル抗体3B7。
【請求項44】
オリゴマーAβを認識することはできるが、モノマーまたは線維状アミロイドを認識することはできないモノクローナル抗体11B5。
【請求項45】
オリゴマーAβを認識することはできるが、モノマーまたは線維状アミロイドを認識することはできないモノクローナル抗体5A9。
【請求項46】
請求項39〜45のいずれか1項に記載の抗体を、ADDL活性を阻害する治療的免疫反応を誘導するためのワクチン免疫原として有用である抗イディオタイプ抗体を生成させるための抗原として、使用する方法。
【請求項47】
請求項42に記載の抗体を、ADDL誘導毒性から神経細胞を保護するための治療用抗体として使用する方法。
【請求項48】
請求項42に記載の抗体を、アルツハイマー病モデルのトランスジェニックマウスの記憶障害を回復させるための治療用抗体として使用する方法。
【請求項49】
請求項41に記載の抗体を、アルツハイマー病モデルのトランスジェニックマウスの記憶障害を回復させるための治療用抗体として使用する方法。
【請求項50】
請求項42に記載の抗体を、人間の記憶障害を回復させるための治療用抗体として使用する方法。
【請求項51】
請求項42に記載の抗体を、人間のアルツハイマー病、ダウン症候群、軽度認知障害および他の記憶障害を伴う疾患を予防または治療するための治療用抗体として使用する方法。
【請求項52】
請求項39〜42のいずれか1項に記載の分子を、血清中、脳脊髄液中または死後脳組織中のADDLsを検出するための診断試薬として使用する方法。
【請求項53】
請求項41に記載の分子を、ヒトまたはヒト化モノクローナル抗体を設計するための鋳型として使用する方法。
【請求項54】
請求項42に記載の分子または請求項42に記載の分子を含む製薬上許容しうる組成物を投与するステップを含む、アルツハイマー病、ダウン症候群、軽度認知障害および他の記憶障害を伴う疾患の治療方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【公表番号】特表2006−508072(P2006−508072A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−541934(P2004−541934)
【出願日】平成15年10月1日(2003.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2003/030930
【国際公開番号】WO2004/031400
【国際公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願人】(596057893)ノースウエスタン ユニバーシティ (35)
【Fターム(参考)】