アンクルブレイス
使用者が装着するブレイスは、使用者の足首の内側と外側をサポートするためのブレイスの内側と外側部の中または上に配置されるサイドシェル部を有する。シェルは、使用者の足の下で延び、内側と外側サイドシェル部を結合する接続センター部を含むことができる。特定の実施の形態において、接続部は、使用者の動きに従いながら安定性と使用者の足首に対する内側と外側のサポートを維持する実質的に使用者のつま先の方に向かう複数の可撓性フィンガーを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2004年5月27日出願の米国仮特許出願第60/575,038号、および2005年2月22日出願の米国仮特許出願第60/655,500号の利益を主張するものであり、これらそれぞれがその全体において本明細書中に参照によって一体化される。
【0002】
発明の背景
本明細書中に記載のシステムと方法は、整形外科用器具に概略関し、より詳細には、足首の通常の底屈や背屈を制約することなく内反や外転に対して足首を安定させるアンクルブレイスに関する。
【背景技術】
【0003】
足首を含む下肢のある種の傷害は、非常に一般的である。このような傷害には重症の足首の捻挫が含まれることがある。一旦傷害を負うと、下肢は一定期間不安定となり、再傷害のリスクが高い。さらに、何年にも亘って捻挫を繰り返し起こすと、長期的に脆弱となる可能性がある。
【0004】
従って、使用者が自由に動くことができると同時に、回復期間中にはサポートを提供し、長期には再傷害の可能性を低くするサポートを提供するブレイスを有することが望ましい。
【0005】
生体組織の傷害部用の繊維性整形治療支持具を硬化する公知の方法がいくつかある。米国特許第4,724,847号は、例えば複数のポケットを有するアンクルブレイスを開示する。剛直なステー部材がポケットに挿入されて堅固な構造を形成し足首を取り囲んで動かないようにする。米国特許第3,298,365号、第4,280,488号、第4,440,158号、および第4,825,856号は、とりわけ同様の装置を開示する。
【特許文献1】米国特許第4,724,847号公報、米国特許第3,298,365号公報、第4,280,488号公報、第4,440,158号公報、第4,825,856号公報
【0006】
これらの設計の欠点は、複数のステーが通常形成されてブレイスのポケットに独立に挿入されるので、底屈や背屈中の足首に対して特定の方向に充分に支持することができないことである。さらに、ステーは、通常一定厚のプラスチックから型抜きされ、製作に際してポケットの内部に固定される。そのためステーの形状が相当限定され、最終的な支持がしばしば生体組織に適切に適合しないことがある。
【0007】
従って、通常の足首の底屈や背屈を制限することなく、内反や外転に対して足首を安定させるブレイスを提供することができると有利である。
発明の要旨
【0008】
本発明の目的は、通常の足首の底屈や背屈を制限することなく、内反や外転に対して足首を安定させるブレイスを提供することである。
【0009】
本明細書に記載のブレイスは、内反や外転に対して足首を安定させることができ、その一方で底屈や背屈を可能とし、通常の靴、スニーカー、ブーツ、または他の履き物の内側に装着される。特定の実施の形態においては、歩行機能やしてもよい運動が可能であり、それによって、足首の捻挫等下肢の多様な傷害からの回復を支援する。さらに、このブレイスは、足首をサポートして傷害や再傷害を防ぐために通常採用される競技用の粘着テープに取って代わる機能を果たし得る。
【0010】
本明細書中に記載のシステムと方法によれば、使用者の足首を支持するためのブレイスが提供される。このブレイスは、ブーツアセンブリとシェル部材を含む。ブーツアセンブリは、使用者の脚および足の内側に沿って延びるように寸法決めされて構成された内側ブーツ部、使用者の脚および足の外側に沿って延びるように寸法決めされて構成された外側ブーツ部、および使用者の足の下でサイドブーツ部に接続しているベースブーツ部を有している。ブーツアセンブリの内側ブーツ部と外側ブーツ部は、使用者の足首の内側と外側の少なくとも1方へのサポートを提供するためにあり、シェル部材は、上記内側ブーツ部と外側ブーツ部の少なくとも1つの内部または表面上に少なくとも1つのサイドシェル部を有している。シェル部材は、少なくとも1つのサイドシェル部へ接続されたセンターシェル部も有している。センターシェル部は、使用者の下腿(forefoot)の下に位置決めされ、実質的に使用者のつま先の方に向かう複数のフィンガーを有している。センターシェル部のフィンガーは、上記少なくとも1つのサイドシェル部へ安定を提供するように使用者の下腿の動きに従う。
【0011】
発明の詳細な説明
本明細書に記載のシステムと方法は、通常の足首の底屈や背屈を制限することなく、内反や外転に対して足首を安定させるブレイスを提供する。より詳細には、本明細書に開示の柔軟な足首ブレイスは、使用者の足首等の付属器を覆って適合することができるブーツとして柔軟な材料で作成することができる。ブーツの内部またはブーツに隣接して、柔軟ではあるが弾力性があるシェルが配置され、使用者の足首の内側と外側のサポートを提供している。シェルは、接続センター部を含むことができ、これは使用者の足の下で延び、内側サポートと外側サポートの間で結合する。特定の実施の形態において、接続部は、複数の可撓性のあるフィンガーを含み、これは、使用者の足の動きに従うために実質的に使用者のつま先の方に向かっており、一方で、使用者の足首に対して内側と外側のサポートの安定性と方向性を維持している。
【0012】
ブレイスは、さらにブーツの下腿からブーツの上部セクションへ上方に巻き上がる少なくとも1つのストラップを含み、このストラップは、ブーツの上部の周辺で1回または複数回巻かれることができる。特定の実施の形態において、ブレイスは、垂直に延びるストラップを含むことができ、このストラップは可動であり、患者の足によって規定される平面から選択により50度から85度の間で傾けることができる。
【0013】
図1−13を参照して本発明の詳細を記載する。
【0014】
図1−13は、使用者の足首を安定させるためのブレイス10の例示の実施の形態を示す。ブレイス10は、本体(すなわちブーツアセンブリ)12およびサポート構造14を含む。構造14は、長ストラップ16、垂直ストラップ18、ストラップループ19、およびD−リング20を含む。アセンブリ12および構造14は、合わされて、その間にサポートシェル30を受容するように適合したポケット15を形成することができる。
【0015】
図1および3は、足形のブーツアセンブリ12の一体の1ピース(単一)平面図を示す。特に、図1と図3に示される構造の左と右ヒールエッジ13aが合わされて互いに一体化される。さらに、図1および図3に示す構造の左と右の下腿エッジ13bが合わされて互いに一体化する。従って、ブーツアセンブリ12の実際の構造は図4−10に示すが、図1および図3は、ブレイス10の特定の様々な特徴の詳細をより明確に表わすのに役立つ。ブーツアセンブリ12がその廻りに形成される中央長手軸12’を図1−3、および10に示す。エッジ13aおよびエッジ13bの各ペアは、実施の形態において一体化するとして記載し図示しているが、エッジ13aおよびエッジ13bの各ペアは、多くの他の適切な方法で互いに結合することもできることが理解されるべきである。例えば、エッジ13bをフックとループ機構で(例えばVelcro(登録商標)を使用して)合わせながらエッジ13aを互いに付け合わせることができる。
【0016】
ブーツアセンブリ12は、使用者の脚および足の内側に沿って延び寸法決めされて構成される内側部12a、使用者の脚および足の外側に沿って延び寸法決めされて構成される外側部12b、およびサイド部12aと12bを結合するベース部12cを含むことができる。アセンブリ12は、例えば、内側部12aから延びるフロントフラップ部11も含む。特定の実施の形態において、フロントフラップ部11は、対応する固定要素11bと相互作用するように構成された固定要素11aを含むことができ、固定要素11bは、使用者の脚の正面周囲にフロントフラップ部11を固定するためにアセンブリ12の適所に設けられるが、図4−10により以下に詳細を記載する。固定要素11aおよび11bは、微細なフック片、および対応するアンカットパイル(すなわちVelcro(登録商標))片として提供することができ、または使用者が自身の脚の廻りのブーツアセンブリ12の締め付けを選択的に変更できる他のタイプの調節可能な付着材としても提供することができる。例えば、特定の実施の形態において、要素11aと11bは、引き紐(running lace)と紐孔の構成として提供することができる。
【0017】
ブーツアセンブリ12の適切な材料は、ナイロンコーティングされたネオプレンである。好適な材料の他の例は、ナイロン、ネオプレン、綿、プラスチック、フォーム、キャンバス地、ゴム、スパンデックス、または他の通気性の弾力材、非弾力材、あるいは使用者の足首をサポートするために構成することができるこれらの適切な組み合わせがある。図1および図3に示すブーツアセンブリの構造を、ブーツアセンブリ12が取り得る図4−10に示す完全な形状に形成するために、アセンブリの材料によって異なる技術を使用することができることに注意すべきである。
【0018】
図2は、ブーツアセンブリ12の内部または表面上に配置されるシェルサポート構造14を示す。特に、構造14は、ブレイス10を形成するため図3に示すアセンブリ12上に配置される構造を示し、少なくとも1つのサイドポケット部(例えば、内側ポケット部14a、および/または外側ポケット部14b)を含み、ブレイス10上に少なくとも1つのサイドポケットを形成し、サポートシェル30のサイド部を受容するように適合している(以下により詳細に記載する)。特定の実施の形態において、構造14は、サイドポケット部14aと14bの両方と、その間で接続するベース部14cを含む。
【0019】
構造14の好適な材料は、ナイロンである。他の好適な材料の例は、メッシュ、綿、キャンバス地であり、または構造14とアセンブリ12の間に設けたスペースにサポートシェル30を受容するように構成したこれらの他の好適な組み合わせである。
【0020】
図2に示すように、構造14は、ベース部14cとサイド部14aまたは14bの一方との結合部におけるストラップ取り付け箇所17から延びる長ストラップ16、例えば、側面部14aまたは14bの他の一方の端へ結合するD−リング20、および各サイド部14aと14bに配置されたストラップループ19aおよび19bを含む。特定の実施の形態において、ストラップ16の先端は、固定要素16bを含むことができ、これは、ストラップ16のどこかに設けた対応する固定要素16aと相互作用するように構成されており、ブレイス10をループ19およびD−リングと共に使用者の足首の廻りに固定する。これについては、図4−10に関して以下により詳細に記載する。要素11aおよび11bと同様に、固定要素16a、16bは、微細なフック片と対応するアンカットパイル(すなわちVelcro(登録商標))片、または使用者が自身の足首の廻りの締め付けを選択的に変更することができる他のタイプの調節可能な付着材として設けることができる。例えば、代替の実施の形態において、要素16aおよび16bは、嵌め合いボタンなどとして設けることができる。ストラップ16は、構造14と一体化するが、他の実施の形態においては、ストラップ16は、他の好適な様式でブレイス10と結合することができる。
【0021】
図3−10は、図1のブーツアセンブリ12と図2のサポート構造14を組み合わせてブレイス10を形成する様子を示す。特定の実施の形態において、サポート構造14とアセンブリ12は、サポートシェル30を受容するよう適合するポケット15を両者の間に作成する(以下により詳細に記載する)。特定の実施の形態において、構造14は、ポケット15を形成するためにブーツアセンブリ12に縫い付けられるが、任意の好適な手段が使用されてポケット15を形成するために構造14を結合することができる。
【0022】
図4−6は、本発明の1つの実施の形態に従った、患者の足首(すなわち、破線で示すように、使用者のつま先2、踵4、および脚6)の廻りへのブレイス10の巻き付けを示す。特に、図4は、一旦、本体12が患者の足首の廻りに適合し、要素11aが11b(図示せず)と相互に作用してフロントフラップ部11を固定すると、長ストラップ16が、そのストラップアタッチメント17から、使用者の踵の裏の周囲でループ19bを通して(図9参照)、D−リング20を通しループ19aを通して、使用者のつま先2と踵4の間の下腿において供給され、長ストラップ16はきつく引かれてアタッチメント17がきつく引かれ、使用者の下腿が軸12’を含む平面にしっかりと固定される(図10参照)。そして使用者は、ブレイス10の上方端の周囲にストラップ16を巻くことができる。
【0023】
図5に戻って、長ストラップ16がD−リング20の周囲に戻され、ブレイス10の上部の周囲で引かれて、それによりストラップ16をブレイス10と追加の垂直ストラップ18との間に位置決めする。特定の実施の形態において、ループ19aの外側に設けた固定要素(例えば、図4に示す固定要素19a’を参照)、およびループ19の外側に交差する長ストラップ16の部分(例えば、図4に示す固定要素16aの部分16a’を参照)があり得、これらにより、長ストラップ16は、図5に示す位置に固定されて脚6の周囲にブレイス10の上部を所望のきつさで保持することができる。
【0024】
特定の実施の形態において、垂直ストラップ18を構造14のアタッチメント位置21に設けて(例えば、図2参照)、使用者の足とブレイス10のベース部12cおよび14cとの間のフィットをきつくすることができる。これについては以下に詳述する。代替の実施の形態において、構造14は、図2に示すアタッチメント21の位置にスロット21aを含むことができる。構造14のスロット21aによって、垂直ストラップ18がブレイス10の内部セクションに入ることができ、位置21’において(例えば図1参照)、直接にまたは隣接して、アセンブリ12のベース位置12cの材料に付着することができ、これによって使用者の下腿の底に対して適合する。
【0025】
図6に示すように、靴または任意の好適な履き物8は、ブレイス10の周囲に使用者の足に装着される。使用者は、履き物8が一旦フィットすると、次いでアセンブリ12の頂部に設けられたストラップ22で矢印Aの方に上に引いて、自身の足首のブレイス10の位置を調整する。垂直ストラップ18も矢印Aの方に上方に引くことができ、それにより、再び、患者の足をブレイス10に対して所望の位置に固定する。特定の実施の形態において、長ストラップ16の一方側に設けられた固定要素(例えば、図6に示す固定要素16cを参照)、および長ストラップ16の側面と交差する垂直ストラップ18の部分(例えば、図6に示す固定要素18cを参照)があり、垂直ストラップ18を図7に示す位置に固定できるようになっているので、使用者のつま先2と踵4との間の下腿の部分の下でその部分に対して、所望のきつさでブレイス10の下部(すなわちベース部12cおよび14c)を保持することができる。
【0026】
最後に、図8−10に示すように、長ストラップ16が垂直ストラップ18の外部の周囲に巻かれ、これによってストラップ16および18、ならびに使用者の下腿および足首をブレイス10の全体構造に対して所望の位置にロックする。特定の実施の形態において、長ストラップ16の一方側に設けられた固定要素(例えば、図7に示す固定要素16aの部分16a”を参照)、および長ストラップ16の側面と交差する垂直ストラップ18の部分(例えば、図7に示す固定要素18a”を参照)があり、垂直ストラップ18を図8−10に示す位置に固定できるようになっている。さらに、長ストラップ16の一方側の先端に設けられた固定要素(例えば、図2−4および7に示す要素16b参照)、および長ストラップ16の他方側に設けられた固定要素(例えば、図4に示す固定要素16b’参照)があり得、長ストラップ16が図8−10に示す位置に固定することができるようになる。
【0027】
上述したように、そして図3に示すように、ブレイス10は、さらにシェル30を含み、これは、内側と外側のサポートとブレイス10への機械的堅牢さを提供する。特定の実施の形態において、シェル30またはその各部は柔軟であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、金属、合成物、またはそれらの任意の組み合わせ等、任意の好適な材料で作成することができる。シェル30は、例えばブレイス10の内部に、図3に示すポケット15に配置することができ、シェルは、アセンブリ12と構造14の間の空間に形成されたポケット15(例えば、図3参照)の中に挿入することでブレイス10と結合することができる。しかし、アセンブリ12にポケットを形成する代わりに、シェル30は、Velcro(登録商標)、スナップ留め、および/または他の通常の取り付け手段を使用してブーツアセンブリ12の外側に直接適合することができ、あるいは、シェル30は、例えば注入形成を使用してブーツアセンブリ12の外側の一体部であり得、それによりポケット15の必要がなくなり、従ってサイドポケット部14aおよび14bの必要もなくなる。あるいは、アセンブリ12の材料自体が、その中にシェルを挿入することができて取り外し可能にブレイス10の適所にシェルを保持するポケット、スリット等を設けることができる。
【0028】
いずれにせよ、シェル30は、使用者の足首をサポートし、ブレイス10に堅牢性と生化学的な安定を提供する。ブレイス10の中、または上にシェル30を配置するために採用される実際の形態は用途によって応じて変化し、任意の好適な形態を本発明の精神と範囲から逸脱することなく採用することができる。特定の実施の形態において、使用者が自身の下腿に対して、異なる堅さ、長さ、角度のシェルを選ぶことができるようにシェル30は取り外し可能または変更可能である。これについては以下に詳述する。
【0029】
図11は、本発明に従ったシェル30の例示の実施の形態を示し、これは、少なくとも1つのサイドシェルサポート部(例えば、内側シェル部34aおよび/または外側シェル部34b)を含むことができる。特定の実施の形態において、シェル30は、サイドシェル部34aおよび34bの両方とその間のセンターシェル部34cとを含む。各サイドシェル部34aおよび34bは、使用者の足首に面するパッド材を備えることができる。パッド39は、連続気泡フォーム等好適な材料で作成することができ、特定の実施の形態において、使用者の足首をサポートするために膨張式ライナやエアバックを備えることができ、これらは米国特許第5,125,400号に開示され、これは本譲受人へ譲渡され、その全体において本明細書中に参照によって一体化される。サイドシェル部34aおよび34bは、センターシェル部34cに結合することができ、例えば、熱容着、リベット、接着、または他の好適な締結手段によって結合することかできる。あるいは、サイドシェル部34aおよび34bとセンターシェル部34cとは、注入形成によって例えば隣接する単一ピースとして作成することができる。
【0030】
シェル30の長さ、厚み、形状、堅さは、図12および13に図示するように採用される材料と用途によって異なり得る。1つの実施の形態において、センターシェル部34cの厚み34c’は、1/128”と1/32”の範囲であり得、サイドシェル部34aおよび34bの厚み34a’34b’は、例えばブレイス10の用途と使用者の寸法に依存して、それぞれ互いに独立に1/8”と1/2”の範囲であり得る。センターシェル部34cの長さ34c”は、2”と6”の間であり得、サイドシェル部34aおよび34bの長さ34a”34b”は、例えばブレイス10の用途と使用者の寸法に依存して、それぞれ互いに独立に3”と12”の範囲であり得る。図13に示すように、サイドシェル部34aおよび34bは、使用者の足首と脚の外形に適合するように形成することができる。
【0031】
1つの実施の形態において、上述のように、シェル30は、構造14とアセンブリ12の間に形成されたポケット15に挿入される(例えば、図3参照)。ポケット15は、内側のブレイス10の頂部から下腿の下方に延び、外側の上方にブーツの頂部へと延びる。上述し、図2、3、および10に示したように、サイドポケット部14aおよび14bは、ブレイス10を装着したとき軸12’を含む足の面から後方に例えば角度αだけ傾いてもよい。角度αは、50度と85度との間であり得、特定の実施の形態においては、使用者がブレイス10を装着したときの、12’を含むブーツの下部セクションで規定される平面から約60度である。
【0032】
60度の角度αは、捻挫する一般的な位置に足首があるときに生化学的サポートを提供するために最も有効であり、使用者にとって最も快適であり、および/または傷害後の治癒過程を支援するのに最も有効であることがわかってきた。サイドシェル部34aおよび34bは、サイドポケット14aおよび14bがその軸12’からなす角度と同じ角度αを、その軸30’からなす(例えば図11参照)。シェル30は、ブレイス10内に(すなわち、例えば図3に示すようにポケット15内に)適合することができ、それにより内側と外側のサイドシェル部14aおよび14bが、ブーツアセンブリ12の上部のサイドと同一線上となり、一方で、例えば図3−10に示すように軸30’は軸12’と同一線上となる。
【0033】
ブレイス10の装着者の快適さを高め、すねが下腿の底に対して前に曲げられたとき、センターシェル部34cが使用者の下腿の底に対して押さないようにするため、図11に示すように、個別に曲げることができる複数の外側に向かったフィンガー36をセンターシェル部34cが備えることができる。特定の実施の形態において、シェル30は、4つのフィンガー36を備えるが、任意の好適な数のフィンガー36を使用することができる。特定の実施の形態において、フィンガー36の長さ36’が、センターシェル部34cの途切れていない幅34”のほぼ半分から倍の範囲であり得、例えば、ブレイス10の用途や使用者の寸法に依存して、それそれが独立に、1/2”と2”の間の範囲であり得る。しかし、センターシェル部34cと各フィンガー36の寸法的局面は、センターシェル部34cの所望の強さと柔軟性に応じて選択することができる。
【0034】
図9と図10は、使用者の下腿の下に位置し、つま先2を向いたフィンガー36を有するセンターシェル部34cを示す。使用者が足を前方に曲げると(すなわち、使用者が自身の足を図10の矢印Bの方に動かして底屈すると、そのつま先2は図10の矢印Cの方に足裏に向かって下側に曲がる。)、フィンガー36は、曲がることができ、それによりフィンガー36の無い通常のストレートカットのセンターシェル部34cであれば矢印Cの方向と反対の方にかかっていたであろう下腿の底への圧力を減少させることができる。特定の実施の形態において、センターシェル部34cのフィンガー36は、充分な可撓性を備えるので、使用者の足の動きに追従することができ、その一方で、使用者の足首に対して(すなわち角度α)安定性と内側と外側の方向のサポートとを維持する。
【0035】
本明細書に記載のアンクルブレイスは、とりわけ、例えば度重なる足首の傷害歴を有する使用者に予防的サポートを提供する。ブレイスは、本体とシールドを含み、これらの両方は、使用者の足と足首を覆ってスライドする。ブレイスは、充分に薄いため使用者が靴や好みに応じて靴下をブレイスを覆ってフィットさせることができる。ブレイスは、使用者の下腿の下で延びる比較的薄いセンターセクションと前方(すなわち使用者のつま先の方)に向けたフィンガーとを有するシェルを含む。この設計は、連続的に広いセンターセクションを有する普通に構成されたブレイスにより、使用者の足の底に加わる圧力を改善する。
【0036】
当業者は、ごく通常の実験をすることで、本明細書に記載の多くの実施の形態や方法の均等物を知り、確かめることができるであろう。従って本発明は、本明細書中に開示の実施の形態に限定されるものと理解すべきではなく、法に基づき可能な限り広く解釈すべきである添付の特許請求の範囲から理解されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明の上記および他の有利な点は、添付の図面とともに次の詳細な説明を考慮することによってさらに明確となる。添付の図面においては、類似の参照記号は全体として類似の部分を示す。
【図1】図1は、本発明に従ったブーツアセンブリの構造の平面図である。
【図2】図2は、本発明に従ったサポート構造の平面図である。
【図3】図3は、図1のブーツアセンブリおよび図2のサポート構造を取り入れている本発明に従ったブレイスの平面図である。
【図4】図4は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図5】図5は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図6】図6は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図7】図7は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図8】図8は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図9】図9は、図8の線9−9で切り取った図3−8のブレイスの斜視図である。
【図10】図10は、図3−9のブレイスの側面図である。
【図11】図11は、本発明に従ったサポートシェルの構造の平面展開である。
【図12】図12は、図11のサポートシェルの側面立面図であり、図11の線12−12から切り取ったものである。
【図13】図13は、図12と同様の側面立面図であり、本発明のサポートシェルの代替の実施の形態である。
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2004年5月27日出願の米国仮特許出願第60/575,038号、および2005年2月22日出願の米国仮特許出願第60/655,500号の利益を主張するものであり、これらそれぞれがその全体において本明細書中に参照によって一体化される。
【0002】
発明の背景
本明細書中に記載のシステムと方法は、整形外科用器具に概略関し、より詳細には、足首の通常の底屈や背屈を制約することなく内反や外転に対して足首を安定させるアンクルブレイスに関する。
【背景技術】
【0003】
足首を含む下肢のある種の傷害は、非常に一般的である。このような傷害には重症の足首の捻挫が含まれることがある。一旦傷害を負うと、下肢は一定期間不安定となり、再傷害のリスクが高い。さらに、何年にも亘って捻挫を繰り返し起こすと、長期的に脆弱となる可能性がある。
【0004】
従って、使用者が自由に動くことができると同時に、回復期間中にはサポートを提供し、長期には再傷害の可能性を低くするサポートを提供するブレイスを有することが望ましい。
【0005】
生体組織の傷害部用の繊維性整形治療支持具を硬化する公知の方法がいくつかある。米国特許第4,724,847号は、例えば複数のポケットを有するアンクルブレイスを開示する。剛直なステー部材がポケットに挿入されて堅固な構造を形成し足首を取り囲んで動かないようにする。米国特許第3,298,365号、第4,280,488号、第4,440,158号、および第4,825,856号は、とりわけ同様の装置を開示する。
【特許文献1】米国特許第4,724,847号公報、米国特許第3,298,365号公報、第4,280,488号公報、第4,440,158号公報、第4,825,856号公報
【0006】
これらの設計の欠点は、複数のステーが通常形成されてブレイスのポケットに独立に挿入されるので、底屈や背屈中の足首に対して特定の方向に充分に支持することができないことである。さらに、ステーは、通常一定厚のプラスチックから型抜きされ、製作に際してポケットの内部に固定される。そのためステーの形状が相当限定され、最終的な支持がしばしば生体組織に適切に適合しないことがある。
【0007】
従って、通常の足首の底屈や背屈を制限することなく、内反や外転に対して足首を安定させるブレイスを提供することができると有利である。
発明の要旨
【0008】
本発明の目的は、通常の足首の底屈や背屈を制限することなく、内反や外転に対して足首を安定させるブレイスを提供することである。
【0009】
本明細書に記載のブレイスは、内反や外転に対して足首を安定させることができ、その一方で底屈や背屈を可能とし、通常の靴、スニーカー、ブーツ、または他の履き物の内側に装着される。特定の実施の形態においては、歩行機能やしてもよい運動が可能であり、それによって、足首の捻挫等下肢の多様な傷害からの回復を支援する。さらに、このブレイスは、足首をサポートして傷害や再傷害を防ぐために通常採用される競技用の粘着テープに取って代わる機能を果たし得る。
【0010】
本明細書中に記載のシステムと方法によれば、使用者の足首を支持するためのブレイスが提供される。このブレイスは、ブーツアセンブリとシェル部材を含む。ブーツアセンブリは、使用者の脚および足の内側に沿って延びるように寸法決めされて構成された内側ブーツ部、使用者の脚および足の外側に沿って延びるように寸法決めされて構成された外側ブーツ部、および使用者の足の下でサイドブーツ部に接続しているベースブーツ部を有している。ブーツアセンブリの内側ブーツ部と外側ブーツ部は、使用者の足首の内側と外側の少なくとも1方へのサポートを提供するためにあり、シェル部材は、上記内側ブーツ部と外側ブーツ部の少なくとも1つの内部または表面上に少なくとも1つのサイドシェル部を有している。シェル部材は、少なくとも1つのサイドシェル部へ接続されたセンターシェル部も有している。センターシェル部は、使用者の下腿(forefoot)の下に位置決めされ、実質的に使用者のつま先の方に向かう複数のフィンガーを有している。センターシェル部のフィンガーは、上記少なくとも1つのサイドシェル部へ安定を提供するように使用者の下腿の動きに従う。
【0011】
発明の詳細な説明
本明細書に記載のシステムと方法は、通常の足首の底屈や背屈を制限することなく、内反や外転に対して足首を安定させるブレイスを提供する。より詳細には、本明細書に開示の柔軟な足首ブレイスは、使用者の足首等の付属器を覆って適合することができるブーツとして柔軟な材料で作成することができる。ブーツの内部またはブーツに隣接して、柔軟ではあるが弾力性があるシェルが配置され、使用者の足首の内側と外側のサポートを提供している。シェルは、接続センター部を含むことができ、これは使用者の足の下で延び、内側サポートと外側サポートの間で結合する。特定の実施の形態において、接続部は、複数の可撓性のあるフィンガーを含み、これは、使用者の足の動きに従うために実質的に使用者のつま先の方に向かっており、一方で、使用者の足首に対して内側と外側のサポートの安定性と方向性を維持している。
【0012】
ブレイスは、さらにブーツの下腿からブーツの上部セクションへ上方に巻き上がる少なくとも1つのストラップを含み、このストラップは、ブーツの上部の周辺で1回または複数回巻かれることができる。特定の実施の形態において、ブレイスは、垂直に延びるストラップを含むことができ、このストラップは可動であり、患者の足によって規定される平面から選択により50度から85度の間で傾けることができる。
【0013】
図1−13を参照して本発明の詳細を記載する。
【0014】
図1−13は、使用者の足首を安定させるためのブレイス10の例示の実施の形態を示す。ブレイス10は、本体(すなわちブーツアセンブリ)12およびサポート構造14を含む。構造14は、長ストラップ16、垂直ストラップ18、ストラップループ19、およびD−リング20を含む。アセンブリ12および構造14は、合わされて、その間にサポートシェル30を受容するように適合したポケット15を形成することができる。
【0015】
図1および3は、足形のブーツアセンブリ12の一体の1ピース(単一)平面図を示す。特に、図1と図3に示される構造の左と右ヒールエッジ13aが合わされて互いに一体化される。さらに、図1および図3に示す構造の左と右の下腿エッジ13bが合わされて互いに一体化する。従って、ブーツアセンブリ12の実際の構造は図4−10に示すが、図1および図3は、ブレイス10の特定の様々な特徴の詳細をより明確に表わすのに役立つ。ブーツアセンブリ12がその廻りに形成される中央長手軸12’を図1−3、および10に示す。エッジ13aおよびエッジ13bの各ペアは、実施の形態において一体化するとして記載し図示しているが、エッジ13aおよびエッジ13bの各ペアは、多くの他の適切な方法で互いに結合することもできることが理解されるべきである。例えば、エッジ13bをフックとループ機構で(例えばVelcro(登録商標)を使用して)合わせながらエッジ13aを互いに付け合わせることができる。
【0016】
ブーツアセンブリ12は、使用者の脚および足の内側に沿って延び寸法決めされて構成される内側部12a、使用者の脚および足の外側に沿って延び寸法決めされて構成される外側部12b、およびサイド部12aと12bを結合するベース部12cを含むことができる。アセンブリ12は、例えば、内側部12aから延びるフロントフラップ部11も含む。特定の実施の形態において、フロントフラップ部11は、対応する固定要素11bと相互作用するように構成された固定要素11aを含むことができ、固定要素11bは、使用者の脚の正面周囲にフロントフラップ部11を固定するためにアセンブリ12の適所に設けられるが、図4−10により以下に詳細を記載する。固定要素11aおよび11bは、微細なフック片、および対応するアンカットパイル(すなわちVelcro(登録商標))片として提供することができ、または使用者が自身の脚の廻りのブーツアセンブリ12の締め付けを選択的に変更できる他のタイプの調節可能な付着材としても提供することができる。例えば、特定の実施の形態において、要素11aと11bは、引き紐(running lace)と紐孔の構成として提供することができる。
【0017】
ブーツアセンブリ12の適切な材料は、ナイロンコーティングされたネオプレンである。好適な材料の他の例は、ナイロン、ネオプレン、綿、プラスチック、フォーム、キャンバス地、ゴム、スパンデックス、または他の通気性の弾力材、非弾力材、あるいは使用者の足首をサポートするために構成することができるこれらの適切な組み合わせがある。図1および図3に示すブーツアセンブリの構造を、ブーツアセンブリ12が取り得る図4−10に示す完全な形状に形成するために、アセンブリの材料によって異なる技術を使用することができることに注意すべきである。
【0018】
図2は、ブーツアセンブリ12の内部または表面上に配置されるシェルサポート構造14を示す。特に、構造14は、ブレイス10を形成するため図3に示すアセンブリ12上に配置される構造を示し、少なくとも1つのサイドポケット部(例えば、内側ポケット部14a、および/または外側ポケット部14b)を含み、ブレイス10上に少なくとも1つのサイドポケットを形成し、サポートシェル30のサイド部を受容するように適合している(以下により詳細に記載する)。特定の実施の形態において、構造14は、サイドポケット部14aと14bの両方と、その間で接続するベース部14cを含む。
【0019】
構造14の好適な材料は、ナイロンである。他の好適な材料の例は、メッシュ、綿、キャンバス地であり、または構造14とアセンブリ12の間に設けたスペースにサポートシェル30を受容するように構成したこれらの他の好適な組み合わせである。
【0020】
図2に示すように、構造14は、ベース部14cとサイド部14aまたは14bの一方との結合部におけるストラップ取り付け箇所17から延びる長ストラップ16、例えば、側面部14aまたは14bの他の一方の端へ結合するD−リング20、および各サイド部14aと14bに配置されたストラップループ19aおよび19bを含む。特定の実施の形態において、ストラップ16の先端は、固定要素16bを含むことができ、これは、ストラップ16のどこかに設けた対応する固定要素16aと相互作用するように構成されており、ブレイス10をループ19およびD−リングと共に使用者の足首の廻りに固定する。これについては、図4−10に関して以下により詳細に記載する。要素11aおよび11bと同様に、固定要素16a、16bは、微細なフック片と対応するアンカットパイル(すなわちVelcro(登録商標))片、または使用者が自身の足首の廻りの締め付けを選択的に変更することができる他のタイプの調節可能な付着材として設けることができる。例えば、代替の実施の形態において、要素16aおよび16bは、嵌め合いボタンなどとして設けることができる。ストラップ16は、構造14と一体化するが、他の実施の形態においては、ストラップ16は、他の好適な様式でブレイス10と結合することができる。
【0021】
図3−10は、図1のブーツアセンブリ12と図2のサポート構造14を組み合わせてブレイス10を形成する様子を示す。特定の実施の形態において、サポート構造14とアセンブリ12は、サポートシェル30を受容するよう適合するポケット15を両者の間に作成する(以下により詳細に記載する)。特定の実施の形態において、構造14は、ポケット15を形成するためにブーツアセンブリ12に縫い付けられるが、任意の好適な手段が使用されてポケット15を形成するために構造14を結合することができる。
【0022】
図4−6は、本発明の1つの実施の形態に従った、患者の足首(すなわち、破線で示すように、使用者のつま先2、踵4、および脚6)の廻りへのブレイス10の巻き付けを示す。特に、図4は、一旦、本体12が患者の足首の廻りに適合し、要素11aが11b(図示せず)と相互に作用してフロントフラップ部11を固定すると、長ストラップ16が、そのストラップアタッチメント17から、使用者の踵の裏の周囲でループ19bを通して(図9参照)、D−リング20を通しループ19aを通して、使用者のつま先2と踵4の間の下腿において供給され、長ストラップ16はきつく引かれてアタッチメント17がきつく引かれ、使用者の下腿が軸12’を含む平面にしっかりと固定される(図10参照)。そして使用者は、ブレイス10の上方端の周囲にストラップ16を巻くことができる。
【0023】
図5に戻って、長ストラップ16がD−リング20の周囲に戻され、ブレイス10の上部の周囲で引かれて、それによりストラップ16をブレイス10と追加の垂直ストラップ18との間に位置決めする。特定の実施の形態において、ループ19aの外側に設けた固定要素(例えば、図4に示す固定要素19a’を参照)、およびループ19の外側に交差する長ストラップ16の部分(例えば、図4に示す固定要素16aの部分16a’を参照)があり得、これらにより、長ストラップ16は、図5に示す位置に固定されて脚6の周囲にブレイス10の上部を所望のきつさで保持することができる。
【0024】
特定の実施の形態において、垂直ストラップ18を構造14のアタッチメント位置21に設けて(例えば、図2参照)、使用者の足とブレイス10のベース部12cおよび14cとの間のフィットをきつくすることができる。これについては以下に詳述する。代替の実施の形態において、構造14は、図2に示すアタッチメント21の位置にスロット21aを含むことができる。構造14のスロット21aによって、垂直ストラップ18がブレイス10の内部セクションに入ることができ、位置21’において(例えば図1参照)、直接にまたは隣接して、アセンブリ12のベース位置12cの材料に付着することができ、これによって使用者の下腿の底に対して適合する。
【0025】
図6に示すように、靴または任意の好適な履き物8は、ブレイス10の周囲に使用者の足に装着される。使用者は、履き物8が一旦フィットすると、次いでアセンブリ12の頂部に設けられたストラップ22で矢印Aの方に上に引いて、自身の足首のブレイス10の位置を調整する。垂直ストラップ18も矢印Aの方に上方に引くことができ、それにより、再び、患者の足をブレイス10に対して所望の位置に固定する。特定の実施の形態において、長ストラップ16の一方側に設けられた固定要素(例えば、図6に示す固定要素16cを参照)、および長ストラップ16の側面と交差する垂直ストラップ18の部分(例えば、図6に示す固定要素18cを参照)があり、垂直ストラップ18を図7に示す位置に固定できるようになっているので、使用者のつま先2と踵4との間の下腿の部分の下でその部分に対して、所望のきつさでブレイス10の下部(すなわちベース部12cおよび14c)を保持することができる。
【0026】
最後に、図8−10に示すように、長ストラップ16が垂直ストラップ18の外部の周囲に巻かれ、これによってストラップ16および18、ならびに使用者の下腿および足首をブレイス10の全体構造に対して所望の位置にロックする。特定の実施の形態において、長ストラップ16の一方側に設けられた固定要素(例えば、図7に示す固定要素16aの部分16a”を参照)、および長ストラップ16の側面と交差する垂直ストラップ18の部分(例えば、図7に示す固定要素18a”を参照)があり、垂直ストラップ18を図8−10に示す位置に固定できるようになっている。さらに、長ストラップ16の一方側の先端に設けられた固定要素(例えば、図2−4および7に示す要素16b参照)、および長ストラップ16の他方側に設けられた固定要素(例えば、図4に示す固定要素16b’参照)があり得、長ストラップ16が図8−10に示す位置に固定することができるようになる。
【0027】
上述したように、そして図3に示すように、ブレイス10は、さらにシェル30を含み、これは、内側と外側のサポートとブレイス10への機械的堅牢さを提供する。特定の実施の形態において、シェル30またはその各部は柔軟であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、金属、合成物、またはそれらの任意の組み合わせ等、任意の好適な材料で作成することができる。シェル30は、例えばブレイス10の内部に、図3に示すポケット15に配置することができ、シェルは、アセンブリ12と構造14の間の空間に形成されたポケット15(例えば、図3参照)の中に挿入することでブレイス10と結合することができる。しかし、アセンブリ12にポケットを形成する代わりに、シェル30は、Velcro(登録商標)、スナップ留め、および/または他の通常の取り付け手段を使用してブーツアセンブリ12の外側に直接適合することができ、あるいは、シェル30は、例えば注入形成を使用してブーツアセンブリ12の外側の一体部であり得、それによりポケット15の必要がなくなり、従ってサイドポケット部14aおよび14bの必要もなくなる。あるいは、アセンブリ12の材料自体が、その中にシェルを挿入することができて取り外し可能にブレイス10の適所にシェルを保持するポケット、スリット等を設けることができる。
【0028】
いずれにせよ、シェル30は、使用者の足首をサポートし、ブレイス10に堅牢性と生化学的な安定を提供する。ブレイス10の中、または上にシェル30を配置するために採用される実際の形態は用途によって応じて変化し、任意の好適な形態を本発明の精神と範囲から逸脱することなく採用することができる。特定の実施の形態において、使用者が自身の下腿に対して、異なる堅さ、長さ、角度のシェルを選ぶことができるようにシェル30は取り外し可能または変更可能である。これについては以下に詳述する。
【0029】
図11は、本発明に従ったシェル30の例示の実施の形態を示し、これは、少なくとも1つのサイドシェルサポート部(例えば、内側シェル部34aおよび/または外側シェル部34b)を含むことができる。特定の実施の形態において、シェル30は、サイドシェル部34aおよび34bの両方とその間のセンターシェル部34cとを含む。各サイドシェル部34aおよび34bは、使用者の足首に面するパッド材を備えることができる。パッド39は、連続気泡フォーム等好適な材料で作成することができ、特定の実施の形態において、使用者の足首をサポートするために膨張式ライナやエアバックを備えることができ、これらは米国特許第5,125,400号に開示され、これは本譲受人へ譲渡され、その全体において本明細書中に参照によって一体化される。サイドシェル部34aおよび34bは、センターシェル部34cに結合することができ、例えば、熱容着、リベット、接着、または他の好適な締結手段によって結合することかできる。あるいは、サイドシェル部34aおよび34bとセンターシェル部34cとは、注入形成によって例えば隣接する単一ピースとして作成することができる。
【0030】
シェル30の長さ、厚み、形状、堅さは、図12および13に図示するように採用される材料と用途によって異なり得る。1つの実施の形態において、センターシェル部34cの厚み34c’は、1/128”と1/32”の範囲であり得、サイドシェル部34aおよび34bの厚み34a’34b’は、例えばブレイス10の用途と使用者の寸法に依存して、それぞれ互いに独立に1/8”と1/2”の範囲であり得る。センターシェル部34cの長さ34c”は、2”と6”の間であり得、サイドシェル部34aおよび34bの長さ34a”34b”は、例えばブレイス10の用途と使用者の寸法に依存して、それぞれ互いに独立に3”と12”の範囲であり得る。図13に示すように、サイドシェル部34aおよび34bは、使用者の足首と脚の外形に適合するように形成することができる。
【0031】
1つの実施の形態において、上述のように、シェル30は、構造14とアセンブリ12の間に形成されたポケット15に挿入される(例えば、図3参照)。ポケット15は、内側のブレイス10の頂部から下腿の下方に延び、外側の上方にブーツの頂部へと延びる。上述し、図2、3、および10に示したように、サイドポケット部14aおよび14bは、ブレイス10を装着したとき軸12’を含む足の面から後方に例えば角度αだけ傾いてもよい。角度αは、50度と85度との間であり得、特定の実施の形態においては、使用者がブレイス10を装着したときの、12’を含むブーツの下部セクションで規定される平面から約60度である。
【0032】
60度の角度αは、捻挫する一般的な位置に足首があるときに生化学的サポートを提供するために最も有効であり、使用者にとって最も快適であり、および/または傷害後の治癒過程を支援するのに最も有効であることがわかってきた。サイドシェル部34aおよび34bは、サイドポケット14aおよび14bがその軸12’からなす角度と同じ角度αを、その軸30’からなす(例えば図11参照)。シェル30は、ブレイス10内に(すなわち、例えば図3に示すようにポケット15内に)適合することができ、それにより内側と外側のサイドシェル部14aおよび14bが、ブーツアセンブリ12の上部のサイドと同一線上となり、一方で、例えば図3−10に示すように軸30’は軸12’と同一線上となる。
【0033】
ブレイス10の装着者の快適さを高め、すねが下腿の底に対して前に曲げられたとき、センターシェル部34cが使用者の下腿の底に対して押さないようにするため、図11に示すように、個別に曲げることができる複数の外側に向かったフィンガー36をセンターシェル部34cが備えることができる。特定の実施の形態において、シェル30は、4つのフィンガー36を備えるが、任意の好適な数のフィンガー36を使用することができる。特定の実施の形態において、フィンガー36の長さ36’が、センターシェル部34cの途切れていない幅34”のほぼ半分から倍の範囲であり得、例えば、ブレイス10の用途や使用者の寸法に依存して、それそれが独立に、1/2”と2”の間の範囲であり得る。しかし、センターシェル部34cと各フィンガー36の寸法的局面は、センターシェル部34cの所望の強さと柔軟性に応じて選択することができる。
【0034】
図9と図10は、使用者の下腿の下に位置し、つま先2を向いたフィンガー36を有するセンターシェル部34cを示す。使用者が足を前方に曲げると(すなわち、使用者が自身の足を図10の矢印Bの方に動かして底屈すると、そのつま先2は図10の矢印Cの方に足裏に向かって下側に曲がる。)、フィンガー36は、曲がることができ、それによりフィンガー36の無い通常のストレートカットのセンターシェル部34cであれば矢印Cの方向と反対の方にかかっていたであろう下腿の底への圧力を減少させることができる。特定の実施の形態において、センターシェル部34cのフィンガー36は、充分な可撓性を備えるので、使用者の足の動きに追従することができ、その一方で、使用者の足首に対して(すなわち角度α)安定性と内側と外側の方向のサポートとを維持する。
【0035】
本明細書に記載のアンクルブレイスは、とりわけ、例えば度重なる足首の傷害歴を有する使用者に予防的サポートを提供する。ブレイスは、本体とシールドを含み、これらの両方は、使用者の足と足首を覆ってスライドする。ブレイスは、充分に薄いため使用者が靴や好みに応じて靴下をブレイスを覆ってフィットさせることができる。ブレイスは、使用者の下腿の下で延びる比較的薄いセンターセクションと前方(すなわち使用者のつま先の方)に向けたフィンガーとを有するシェルを含む。この設計は、連続的に広いセンターセクションを有する普通に構成されたブレイスにより、使用者の足の底に加わる圧力を改善する。
【0036】
当業者は、ごく通常の実験をすることで、本明細書に記載の多くの実施の形態や方法の均等物を知り、確かめることができるであろう。従って本発明は、本明細書中に開示の実施の形態に限定されるものと理解すべきではなく、法に基づき可能な限り広く解釈すべきである添付の特許請求の範囲から理解されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明の上記および他の有利な点は、添付の図面とともに次の詳細な説明を考慮することによってさらに明確となる。添付の図面においては、類似の参照記号は全体として類似の部分を示す。
【図1】図1は、本発明に従ったブーツアセンブリの構造の平面図である。
【図2】図2は、本発明に従ったサポート構造の平面図である。
【図3】図3は、図1のブーツアセンブリおよび図2のサポート構造を取り入れている本発明に従ったブレイスの平面図である。
【図4】図4は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図5】図5は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図6】図6は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図7】図7は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図8】図8は、多様な段階の使用における図3のブレイスの斜視図である。
【図9】図9は、図8の線9−9で切り取った図3−8のブレイスの斜視図である。
【図10】図10は、図3−9のブレイスの側面図である。
【図11】図11は、本発明に従ったサポートシェルの構造の平面展開である。
【図12】図12は、図11のサポートシェルの側面立面図であり、図11の線12−12から切り取ったものである。
【図13】図13は、図12と同様の側面立面図であり、本発明のサポートシェルの代替の実施の形態である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の足首の内側に沿って延びる内側ブーツ部、使用者の足首の外側に沿って延びる外側ブーツ部、および前記内側ブーツ部と前記外側ブーツ部を結合するべースブーツ部を有するブーツアセンブリと、
前記使用者の足首の内側と外側の少なくとも1つをサポートするための、前記内側と外側ブーツ部の少なくとも1つの中または上に配置される少なくも1つのサイドサポート、および前記少なくとも1つのサイドサポートに結合され、前記使用者の下腿(forefoot)の下に配置され、実質的に前記使用者のつま先の方に向かう複数のフィンガーを有し、前記フィンガーが前記使用者の下腿の動きに従うセンターシェル部と、
を備える、使用者の足首をサポートするためのブレイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサイドサポートが、地面支持に対して後方に50度と80度の間の角度で位置決めされている、請求項1に記載のブレイス。
【請求項3】
前記角度が60度である、請求項2に記載のブレイス。
【請求項4】
前記シェルが、単一のピースを備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項5】
前記フィンガーが使用者の下腿の動きに従い、その一方で前記センターシェル部の残りが、前記使用者の足首に対して少なくとも1つのサイドサポートの方向を維持する、請求項1に記載のブレイス。
【請求項6】
前記シェルが、異なる密度の材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項7】
前記センターシェル部の材料が、前記少なくとも1つのサイドサポートの材料よりも大きな可撓性を有する、請求項1に記載のブレイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのサイドサポートの厚みが、前記センターシェル部の厚みよりも大きい、請求項1に記載のブレイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのサイドサポートの厚みが、前記ブレイスの異なる箇所で非均一である、請求項8に記載のブレイス。
【請求項10】
前記シェルがプラスチックを備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項11】
前記シェルが、ポリエチレン、ポリプロピレン、金属、および合成物からなるグループから選択された材料を備える、請求項1に記載のシェル。
【請求項12】
前記少なくとも1つのサイドサポートの内面を覆って配置されるパッド層をさらに備える、請求項11に記載のブレイス。
【請求項13】
前記パッド層が、前記使用者の足首の内側および外側の少なくとも一方に治療圧を提供するための少なくとも1つの膨張式空気セルを備える、請求項12に記載のブレイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのサイドサポートが、前記内側および外側ブーツ部の少なくとも一方の中または上に形成されたポケットに挿入されている、請求項1に記載のブレイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサイドサポートが、前記内側および外側ブーツ部の少なくとも一方に注入形成されている、請求項1に記載のブレイス。
【請求項16】
前記ベースブーツ部が、前記使用者の足の下で前記サイドブーツ部を接続している、請求項1に記載のブレイス。
【請求項17】
前記ブーツアセンブリが、単一のピースを備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項18】
前記ブーツアセンブリが、使用者の脚の正面側に沿って延び、前記使用者の脚の正面側へのサポートを提供するため、前記内側および外側ブーツ部の上部を接続するように適合されているフロントブーツ部さらに備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項19】
前記フロントブーツ部が、前記内側および外側ブーツ部の上部をフックとループで接続する、請求項18に記載のブレイス。
【請求項20】
前記フロントブーツ部が、前記内側および外側ブーツ部の上部を、紐孔と紐で接続する、請求項18に記載のブレイス。
【請求項21】
前記ブーツアセンブリが、ナイロン、ネオプレン、ナイロンコーティングされたネオプレン、綿、プラスチック、フォーム、キャンバス地、ゴム、およびスパンデックスからなるグループから選択された材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項22】
前記ブーツアセンブリが、可撓性材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項23】
前記ブーツアセンブリが、弾性材料、非弾性材料、および弾性材料と非弾性材料の組み合わせからなるグループから選択された材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項24】
前記ブーツアセンブリが、前記使用者の下腿の頂部に近位する位置において前記内側ブーツ部から延びるストラップをさらに備え、前記使用者の足首を所望の堅さでサポートする関係で前記ブーツアセンブリを保持するために、前記ストラップが前記使用者の脚の廻りに巻き上げられるように適合している、請求項1に記載のブレイス。
【請求項25】
前記ブーツアセンブリが、前記使用者の下腿の下の位置において前記ベースブーツ部から延びる垂直ストラップをさらに備え、前記使用者の足首を所望の堅さでサポートする関係で前記ブーツアセンブリを保持するために、前記垂直ストラップが前記使用者の脚および足の内側の上方に引っ張り上げられるように適合している、請求項1に記載のブレイス。
【請求項26】
前記使用者の足首の内側に沿って延びる内側ブーツ部を有し、前記使用者の足首の外側に沿って延びる外側ブーツ部を有し、前記内側ブーツと前記外側ブーツ部を接続するベースブーツ部を有するブーツアセンブリにおいて使用するためのシェルであって、前記シェルは、
前記使用者の足首の前記内側と外側の少なくとも一方にサポートを提供するための前記内側および外側ブーツ部の少なくとも一方の中または上に配置される少なくとも1つのサイドサポートと、
前記少なくとも一方のサイドサポートに結合し、前記使用者の下腿の下に位置し、実質的に前記使用者のつま先の方に向かう複数のフィンガーを有し、前記フィンガーが前記使用者の下腿の動きに従うセンターシェル部と、を備えるシェル。
【請求項27】
少なくとも1つのサイドサポートを有し、前記少なくとも1つのサイドサポートに結合するセンターシェル部を有するシェルを形成する工程であって、前記センターシェル部が前記シェル部の長さ方向に垂直の方向に曲がることができる少なくとも1つのフィンガーを有している工程と、
前記シェルを保持するためにその中か上に形成されたポケットを有する可撓性材料を提供する工程と、
前記シェルを前記ポケットに挿入し、前記可撓性材料をブーツアセンブリに形成し、前記使用者の足首の内側と外側の少なくとも一方を前記少なくとも一方のサイドがサポートし、前記センターシェル部が、前記使用者の下腿の下に位置しており、前記少なくとも1つのフィンガーが実質的に前記使用者のつま先の方に向かっている工程と、
を備える、使用者の足首をサポートするためのブレイスを形成する方法。
【請求項1】
使用者の足首の内側に沿って延びる内側ブーツ部、使用者の足首の外側に沿って延びる外側ブーツ部、および前記内側ブーツ部と前記外側ブーツ部を結合するべースブーツ部を有するブーツアセンブリと、
前記使用者の足首の内側と外側の少なくとも1つをサポートするための、前記内側と外側ブーツ部の少なくとも1つの中または上に配置される少なくも1つのサイドサポート、および前記少なくとも1つのサイドサポートに結合され、前記使用者の下腿(forefoot)の下に配置され、実質的に前記使用者のつま先の方に向かう複数のフィンガーを有し、前記フィンガーが前記使用者の下腿の動きに従うセンターシェル部と、
を備える、使用者の足首をサポートするためのブレイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサイドサポートが、地面支持に対して後方に50度と80度の間の角度で位置決めされている、請求項1に記載のブレイス。
【請求項3】
前記角度が60度である、請求項2に記載のブレイス。
【請求項4】
前記シェルが、単一のピースを備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項5】
前記フィンガーが使用者の下腿の動きに従い、その一方で前記センターシェル部の残りが、前記使用者の足首に対して少なくとも1つのサイドサポートの方向を維持する、請求項1に記載のブレイス。
【請求項6】
前記シェルが、異なる密度の材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項7】
前記センターシェル部の材料が、前記少なくとも1つのサイドサポートの材料よりも大きな可撓性を有する、請求項1に記載のブレイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのサイドサポートの厚みが、前記センターシェル部の厚みよりも大きい、請求項1に記載のブレイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのサイドサポートの厚みが、前記ブレイスの異なる箇所で非均一である、請求項8に記載のブレイス。
【請求項10】
前記シェルがプラスチックを備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項11】
前記シェルが、ポリエチレン、ポリプロピレン、金属、および合成物からなるグループから選択された材料を備える、請求項1に記載のシェル。
【請求項12】
前記少なくとも1つのサイドサポートの内面を覆って配置されるパッド層をさらに備える、請求項11に記載のブレイス。
【請求項13】
前記パッド層が、前記使用者の足首の内側および外側の少なくとも一方に治療圧を提供するための少なくとも1つの膨張式空気セルを備える、請求項12に記載のブレイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのサイドサポートが、前記内側および外側ブーツ部の少なくとも一方の中または上に形成されたポケットに挿入されている、請求項1に記載のブレイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサイドサポートが、前記内側および外側ブーツ部の少なくとも一方に注入形成されている、請求項1に記載のブレイス。
【請求項16】
前記ベースブーツ部が、前記使用者の足の下で前記サイドブーツ部を接続している、請求項1に記載のブレイス。
【請求項17】
前記ブーツアセンブリが、単一のピースを備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項18】
前記ブーツアセンブリが、使用者の脚の正面側に沿って延び、前記使用者の脚の正面側へのサポートを提供するため、前記内側および外側ブーツ部の上部を接続するように適合されているフロントブーツ部さらに備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項19】
前記フロントブーツ部が、前記内側および外側ブーツ部の上部をフックとループで接続する、請求項18に記載のブレイス。
【請求項20】
前記フロントブーツ部が、前記内側および外側ブーツ部の上部を、紐孔と紐で接続する、請求項18に記載のブレイス。
【請求項21】
前記ブーツアセンブリが、ナイロン、ネオプレン、ナイロンコーティングされたネオプレン、綿、プラスチック、フォーム、キャンバス地、ゴム、およびスパンデックスからなるグループから選択された材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項22】
前記ブーツアセンブリが、可撓性材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項23】
前記ブーツアセンブリが、弾性材料、非弾性材料、および弾性材料と非弾性材料の組み合わせからなるグループから選択された材料を備える、請求項1に記載のブレイス。
【請求項24】
前記ブーツアセンブリが、前記使用者の下腿の頂部に近位する位置において前記内側ブーツ部から延びるストラップをさらに備え、前記使用者の足首を所望の堅さでサポートする関係で前記ブーツアセンブリを保持するために、前記ストラップが前記使用者の脚の廻りに巻き上げられるように適合している、請求項1に記載のブレイス。
【請求項25】
前記ブーツアセンブリが、前記使用者の下腿の下の位置において前記ベースブーツ部から延びる垂直ストラップをさらに備え、前記使用者の足首を所望の堅さでサポートする関係で前記ブーツアセンブリを保持するために、前記垂直ストラップが前記使用者の脚および足の内側の上方に引っ張り上げられるように適合している、請求項1に記載のブレイス。
【請求項26】
前記使用者の足首の内側に沿って延びる内側ブーツ部を有し、前記使用者の足首の外側に沿って延びる外側ブーツ部を有し、前記内側ブーツと前記外側ブーツ部を接続するベースブーツ部を有するブーツアセンブリにおいて使用するためのシェルであって、前記シェルは、
前記使用者の足首の前記内側と外側の少なくとも一方にサポートを提供するための前記内側および外側ブーツ部の少なくとも一方の中または上に配置される少なくとも1つのサイドサポートと、
前記少なくとも一方のサイドサポートに結合し、前記使用者の下腿の下に位置し、実質的に前記使用者のつま先の方に向かう複数のフィンガーを有し、前記フィンガーが前記使用者の下腿の動きに従うセンターシェル部と、を備えるシェル。
【請求項27】
少なくとも1つのサイドサポートを有し、前記少なくとも1つのサイドサポートに結合するセンターシェル部を有するシェルを形成する工程であって、前記センターシェル部が前記シェル部の長さ方向に垂直の方向に曲がることができる少なくとも1つのフィンガーを有している工程と、
前記シェルを保持するためにその中か上に形成されたポケットを有する可撓性材料を提供する工程と、
前記シェルを前記ポケットに挿入し、前記可撓性材料をブーツアセンブリに形成し、前記使用者の足首の内側と外側の少なくとも一方を前記少なくとも一方のサイドがサポートし、前記センターシェル部が、前記使用者の下腿の下に位置しており、前記少なくとも1つのフィンガーが実質的に前記使用者のつま先の方に向かっている工程と、
を備える、使用者の足首をサポートするためのブレイスを形成する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
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【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2008−500120(P2008−500120A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515451(P2007−515451)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/018929
【国際公開番号】WO2005/117773
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(506258062)エアーキャスト エルエルシー (2)
【氏名又は名称原語表記】AIRCAST LLC
【住所又は居所原語表記】92 River Road, Summit, NJ07901 (US).
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/018929
【国際公開番号】WO2005/117773
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(506258062)エアーキャスト エルエルシー (2)
【氏名又は名称原語表記】AIRCAST LLC
【住所又は居所原語表記】92 River Road, Summit, NJ07901 (US).
【Fターム(参考)】
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