アンテナシステム及びその制御方法
【課題】本発明はアンテナシステムに関するものであり、特に旋盤に電磁波エネルギを発生させて旋盤アンテナシステムのタグ認識率を向上させ得るＲＦＩＤアンテナシステム及びその制御方法に関するものである。
【解決手段】本発明の実施例によるアンテナシステム（１００）は、第１制御信号によって動作する第１アンテナ（１２０）と、第２制御信号によって動作し、ＲＦＩＤタグから受信される情報を受信する第２アンテナ（１３０）と、第１又は第２制御信号を発生し、第２アンテナを介して受信されたＲＦＩＤタグ情報を獲得するリーダ部（１１０）と、を含む。
【解決手段】本発明の実施例によるアンテナシステム（１００）は、第１制御信号によって動作する第１アンテナ（１２０）と、第２制御信号によって動作し、ＲＦＩＤタグから受信される情報を受信する第２アンテナ（１３０）と、第１又は第２制御信号を発生し、第２アンテナを介して受信されたＲＦＩＤタグ情報を獲得するリーダ部（１１０）と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はアンテナシステムに関するものであり、特に旋盤に電磁波エネルギを発生させて旋盤アンテナシステムのタグ認識率を向上させ得るＲＦＩＤアンテナシステム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、物品の管理方法としては、バーコード認識を利用した管理方法とＲＦＩＤ通信を利用した管理方法が存在する。
【０００３】
バーコード認識を利用した管理方法は、物品に付着されたバーコードを利用して管理する方法である。しかし、バーコード認識を利用した管理方法は、それぞれの物品に付与されたバーコードを探して認識しなければならないため、管理業務の迅速性と正確性が落ちる問題がある。
【０００４】
また、最近では、物品の効率的な管理のためにＲＦＩＤ通信を利用した管理方法を主に使用している。ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）通信とは、物品に付着された電子タグから無線周波数を利用して情報を送受信することをいう。
【０００５】
図１は、従来技術によるアンテナシステムの構成図である。
【０００６】
図１を参照すると、従来技術によるアンテナシステムはＲＦＩＤリーダ部１０、ＲＦＩＤアンテナ部２０及びＲＦＩＤタグ３０を含む。
【０００７】
ＲＦＩＤリーダ部１０は、内蔵又は外付のＲＦＩＤアンテナ部２０を含む。ＲＦＩＤアンテナ部２０はアクティブ信号（ａｃｔｉｖｅ ｓｉｇｎａｌ）を発生し、電磁場としてＲＦフィールド（ｆｉｅｌｄ）を形成する。
【０００８】
また、ＲＦフィールド内にＲＦＩＤタグ３０が進入すると、ＲＦＩＤタグ３０はＲＦＩＤリーダ部１０のアンテナ部２０で発生されたアクティブ信号を受信する。受信されたアクティブ信号を利用し、ＲＦＩＤタグ内に記憶されている情報をＲＦＩＤアンテナ部２０に送信する。次に、ＲＦＩＤリーダ部１０はＲＦＩＤタグ３０から伝送された情報を受信し、この情報を分析してＲＦＩＤタグ３０が装着された物の固有情報を取得する。
【０００９】
しかし、上記のようなアンテナシステムは、ＲＦＩＤアンテナ部２０からＲＦＩＤタグ３０にアクティブ信号を発生するとＲＦＩＤタグ３０が応答する構造になっている。
【００１０】
即ち、従来のアンテナシステムは、ＲＦＩＤリーダ部１０からＲＦＩＤアンテナ部２０に直接命令を送信してＲＦＩＤタグ３０を起動させてから通信を行うようになる。従って、最初の通信時間が長くなり、認識速度が遅くなる現象が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明では、新たな構造の旋盤アンテナシステムを提供する。
【００１２】
また、本発明では、シャワーリング機能を適用してタグの認識率を向上させ得る旋盤アンテナシステムを提供する。
【００１３】
一方、本発明で解決しようとする技術的課題は、上述した技術的課題に限られず、言及されていない更に他の技術的課題は、以下の記載から提案される発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
本発明の実施例によるアンテナシステムは、第１制御信号によって動作する第１アンテナと、第２制御信号によって動作し、ＲＦＩＤタグから受信される情報を受信する第２アンテナと、前記第１又は第２制御信号を発生し、前記第２アンテナを介して受信されたＲＦＩＤタグ情報を獲得するリーダ部と、を含む。
【００１５】
また、旋盤ケースを含み、前記第１アンテナは前記旋盤ケースの第１面に装着され、前記第２アンテナは前記旋盤ケースの第２面に装着されることを特徴としてもよい。
【００１６】
また、前記第１アンテナは前記第１面に複数個装着され、第１時点に動作し、前記第２アンテナは前記第２面に装着され、第２時点に動作することを特徴としてもよい。
【００１７】
また、前記複数個の第１アンテナをスイッチングするためのスイッチング部を更に含んでもよい。
【００１８】
また、前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、前記第２時点は前記ＲＦＩＤタグが接近された時点であることを特徴としてもよい。
【００１９】
また、前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの起動信号であり、前記第２制御信号は前記ＲＦＩＤタグの情報をリードするための制御信号であることを特徴としてもよい。
【００２０】
また、前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの充電のための制御信号であることを特徴としてもよい。
【００２１】
本発明の実施例によるアンテナシステムの制御方法は、第１時点に第１アンテナを介して第１制御信号を発生する段階と、前記第１制御信号によってＲＦＩＤタグを起動する段階と、前記起動されたＲＦＩＤタグから第２時点に第２アンテナを介して情報を獲得する段階と、を含む。
【００２２】
また、前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、前記第２時点は前記第１制御信号によって前記ＲＦＩＤタグが起動された時点であることを特徴としてもよい。
【００２３】
また、前記第１アンテナは複数個あり、前記複数個の第１アンテナ介してシャワーリング動作に応じて電磁波を発生してもよい。
【図面の簡単な説明】
【００２４】
【図１】従来技術によるアンテナシステムの構成図である。
【図２】本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの構成図である。
【図３】本発明の実施例によるＲＦＩＤリーダ部の詳細構成図である。
【図４】本発明の他の実施例による旋盤アンテナシステムの構成図である。
【図５】本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの適用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２５】
本明細書及び特許請求の範囲で使用された用語や単語は通常の又は辞書的な意味に限って解釈されてはならず、発明者は自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義し得るという原則に立脚して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【００２６】
図２は、本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの構成図である。
【００２７】
図２を参照すると、旋盤アンテナシステムはＲＦＩＤリーダ部１１０、第１アンテナ１２０及び第２アンテナ１３０を含む。
【００２８】
第１アンテナ１２０は複数個１２１，１２２，１２３，１２４で構成されてもよい。
【００２９】
上記のような旋盤アンテナシステムは、旋盤内に進入したＲＦＩＤタグを付着した物品の識別情報を獲得し、獲得した識別情報を管理するか、これを別のサーバに伝送してもよい。
【００３０】
ＲＦＩＤリーダ部１１０は、第１アンテナ１２０及び第２アンテナ１３０の動作を制御する。
【００３１】
更に詳しくは、ＲＦＩＤリーダ部１１０は第１制御信号を発生して第１アンテナ１２０が動作するようにするか、第２制御信号を発生して第２アンテナ１３０が動作するようにする。
【００３２】
この際、第１制御信号は旋盤アンテナシステムの近くに進入した物品に付着されたＲＦＩＤタグを起動させるための起動信号である。また、第２制御信号はＲＦＩＤタグに記憶されている物品の識別情報を読むためのリーディング信号である。
【００３３】
ＲＦＩＤリーダ部１１０は、第１制御信号を発生して第１アンテナ１２０を動作させ得る。従って、第１アンテナ１２０の動作によって旋盤の周囲に接近したＲＦＩＤタグが起動されるようにしてもよい。
【００３４】
また、ＲＦＩＤリーダ部１１０は、第２制御信号を発生して第２アンテナ１３０を動作させることで、第２アンテナ１３０の動作によって周囲に接近したＲＦＩＤタグから物品情報が獲得されるようにしてもよい。
【００３５】
図３は、ＲＦＩＤリーダ部１１０の詳細構成図である。
【００３６】
図３を参照すると、ＲＦＩＤリーダ部１１０は通信部１１１、電源供給部１１２、ＲＦＩＤモデム１１３及び制御部１１４を含む。
【００３７】
通信部１１１は別のコンピュータ（図示せず）とデータ通信を行い、獲得した物品情報をサーバに伝達するか、サーバから伝達される各種信号を受信する。受信された各種信号には動作開始信号が含まれてもよい。
【００３８】
通信部１１１は、ＵＳＢ通信規格を介してコンピュータとデータ通信を行ってもよい。
【００３９】
電源供給部１１２は、通信部１１１を介して伝達される電源をＲＦＩＤモデム１１３と制御部１１４にそれぞれ伝達する。即ち、ＲＦＩＤリーダ部１１０は別のコンピュータに連結されてもよい。また、このコンピュータはＵＳＢインターフェースを介してＲＦＩＤリーダ部１１０に駆動電源を供給してもよい。
【００４０】
ＲＦＩＤモデム１１３は、第１アンテナ１２０及び第２アンテナ１３０に制御信号を伝送するか第２アンテナ１３０から伝達される物品情報を獲得し得る。
【００４１】
制御部１１４は、ＲＦＩＤリーダ部１１０の全般的な動作を制御する。
【００４２】
即ち、制御部１１４は第１制御信号を発生し、第１アンテナ１２０の動作が行われるようにする。
【００４３】
この際、制御部１１４は第１時点に第１制御信号を発生して第１アンテナ１２０の動作を制御してもよい。即ち、一定の周期が１０秒間隔である場合、第１制御信号は１０秒間隔に発生され、それによって第１アンテナ１２０は１０秒間隔に動作するようになる。
【００４４】
また、第１時点は一定の周期ではなく持続的に発生されてもよい。従って、第１アンテナ１２０は継続的に動作し得る。
【００４５】
また、制御部１１４は第２制御信号を発生し、第２アンテナ１３０の動作が行われるようにしてもよい。
【００４６】
制御部１１４は第２時点に第２制御信号を発生して第２アンテナ１３０の動作を制御してもよい。第２時点は、第１アンテナ１２０の動作によって起動されたＲＦＩＤタグが感知された時点であってもよい。
【００４７】
第１アンテナ１２０は、ＲＦＩＤリーダ部１１０を介して発生する第１制御信号によって動作する。従って、旋盤の周囲に接近するＲＦＩＤタグを起動させるための動作を行う。
【００４８】
即ち、第１アンテナ１２０はＲＦＩＤタグを付着した物品が進入する進入路に設置されてもよく、それによって進入路に電磁波を発生させるシャワーリング動作を行う。従って、発生する電磁波によって物品に付着されたＲＦＩＤタグが起動されるようにすることができる。
【００４９】
第２アンテナ１３０は、ＲＦＩＤリーダ部１１０を介して発生する第２制御信号によって動作し、それによって旋盤の周囲に接近するＲＦＩＤタグから物品情報を獲得する。
【００５０】
第２アンテナ１３０によってＲＦＩＤタグから物品情報を獲得するための動作が行われる際、ＲＦＩＤタグは第１アンテナ１２０の動作によって既に起動されている状態である。従って、第２アンテナ１３０は、ＲＦＩＤタグから短時間に物品情報を獲得し得るようになる。
【００５１】
即ち、本発明による実施例では、シャワーリング機能を利用して旋盤内に進入するＲＦＩＤタグを予め起動させる。起動されたＲＦＩＤタグの接近が感知されることによってＲＦＩＤタグから物品情報を獲得することができる。従って、ＲＦＩＤタグを駆動させるための時間を短縮できるため、タグ認識率を向上させることができる。
【００５２】
第１アンテナ１２０は、ＲＦＩＤタグを付着した物品の接近が全くない場合でも継続的な動作を行い得る。
【００５３】
このような場合、不必要な電力が浪費される恐れがある。従って、本発明の他の実施例では、場合によって第１アンテナ１２０を構成する複数個のアンテナのうち特定のアンテナのみが選択的に動作するようにすることができる。
【００５４】
従って、本発明の他の実施例では、図４のようにスイッチング部１４０を含んでもよい。
【００５５】
スイッチング部１４０は、各第１アンテナ１２０＃１〜＃４を動作させるための第１制御信号又は駆動電源を遮断し得る。
【００５６】
即ち、ＲＦＩＤリーダ部１１０は一定時間ＲＦＩＤタグの接近がなければ、複数のアンテナのうち一つ又は二つの第１アンテナのみが動作するようにアンテナと連結されたスイッチング部１４０にオン／オフ信号を伝送し得る。
【００５７】
従って、一定時間ＲＦＩＤタグの接近がなければ、複数の第１アンテナのうち特定の第１アンテナのみが動作し得る。この際、動作される第１アンテナは、物品の接近が行われる開始地点（旋盤の入口側）に設置されたアンテナであることが好ましい。
【００５８】
次に、特定ＲＦＩＤタグの接近が認識されると、ＲＦＩＤリーダ部１１０は全ての第１アンテナが動作するようにしてもよい。
【００５９】
一方、上記のような旋盤アンテナシステムの周囲に接近するＲＦＩＤタグは、動作方法に応じて能動型タグと受動型タグを含む。
【００６０】
能動型タグはタグの内部に電源が存在し、存在する電源によって動作し得る。
【００６１】
一方、受動型タグはリーダから自らのエネルギを受け、それを電源に利用して動作する。
【００６２】
即ち、受動型タグで使用されるチップはリーダから搬送波を供給され、それで駆動電源を生成し、生成された駆動電源によってリーダとの通信動作を行うようになる。このタグはキャパシタを含んでおり、キャパシタの充電及び放電動作によって物品情報をリーダに伝送するようになる。
【００６３】
この際、上記のような旋盤アンテナシステムの周囲に接近したタグが能動型タグである場合、第１アンテナ１２０で発生する電磁波は接近するタグを起動させるための起動信号であってもよい。
【００６４】
しかし、旋盤アンテナシステムの周囲に接近したタグが受動型タグである場合、第１アンテナ１２０で発生する電磁波は受動型タグの内部に具備されたキャパシタを充電するための信号であってもよい。
【００６５】
上記のような受動型タグは、キャパシタの充電状態に応じて反応速度が決定され得る。キャパシタの充電状態が高ければ反応速度が増加する。また、充電状態が低い場合、リーダから伝送される信号によって充電動作を行うため、反応速度が減少し得る。
【００６６】
従って、第１アンテナ１２０で発生する電磁波は周囲に接近した受動型タグの内部に具備されたキャパシタを充電し得る。また、周囲に接近した受動型タグの反応速度を増加させることで、タグ認識率を増加させることができる。
【００６７】
図５は、本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの適用例を示す図である。
【００６８】
図５を参照すると、旋盤アンテナシステムは、旋盤ケース２００と、旋盤ケース２００の少なくとも第１面に装着された第１アンテナ１２０及び旋盤ケース２００の第２面に装着された第２アンテナ１３０を含んでもよい。
【００６９】
旋盤ケース２００は、ＲＦＩＤタグを付着した物品が進入するための空間を提供し得る。旋盤ケース２００はＲＦＩＤタグを認識し得る領域を提供し、この領域にＲＦＩＤタグを付着した物品が接近するようにする。
【００７０】
本発明の実施例では第１面乃至第４面を含む旋盤ケースの形態を図示して説明したが、この旋盤ケースの形状は本発明の一実施例に過ぎず、それ以上の複数個の面を含んでもよい。
【００７１】
第１アンテナ１２０は、旋盤ケースの少なくとも一面に装着されてもよい。
【００７２】
第２アンテナ１３０は、旋盤ケースの特定の第２面に装着されてもよい。即ち、第２アンテナ１３０は旋盤ケース２００の下面に装着され、旋盤ケースの内部に進入した物品からＲＦＩＤタグ情報を容易に獲得し得る。
【００７３】
また、第１アンテナ１２０は四方を介して旋盤ケース２００の内部に進入するＲＦＩＤタグを起動させるために、旋盤ケース２００の左側面、右側面及び後面にそれぞれ複数個設置されてもよい。
【００７４】
また、ＲＦＩＤタグの進入が最も多く行われる方向を利用し、特定の時点ではその方向に対応する面に装着された第１アンテナ１２０のみを動作させ、その後他の方向に対応する面に装着された残りの第１アンテナ１２０も動作させてもよい。
【００７５】
上述した本発明の実施例によると、従来の旋盤アンテナにシャワーリング機能を追加することでタグの認識率及び認識速度を増加させ、より安定した旋盤アンテナシステムを構成し得る効果がある。
【００７６】
よって、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本実施例の技術的思想を全て代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替し得る多様な均等物と変形例が存在し得るということを理解するべきである。
【技術分野】
【０００１】
本発明はアンテナシステムに関するものであり、特に旋盤に電磁波エネルギを発生させて旋盤アンテナシステムのタグ認識率を向上させ得るＲＦＩＤアンテナシステム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、物品の管理方法としては、バーコード認識を利用した管理方法とＲＦＩＤ通信を利用した管理方法が存在する。
【０００３】
バーコード認識を利用した管理方法は、物品に付着されたバーコードを利用して管理する方法である。しかし、バーコード認識を利用した管理方法は、それぞれの物品に付与されたバーコードを探して認識しなければならないため、管理業務の迅速性と正確性が落ちる問題がある。
【０００４】
また、最近では、物品の効率的な管理のためにＲＦＩＤ通信を利用した管理方法を主に使用している。ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）通信とは、物品に付着された電子タグから無線周波数を利用して情報を送受信することをいう。
【０００５】
図１は、従来技術によるアンテナシステムの構成図である。
【０００６】
図１を参照すると、従来技術によるアンテナシステムはＲＦＩＤリーダ部１０、ＲＦＩＤアンテナ部２０及びＲＦＩＤタグ３０を含む。
【０００７】
ＲＦＩＤリーダ部１０は、内蔵又は外付のＲＦＩＤアンテナ部２０を含む。ＲＦＩＤアンテナ部２０はアクティブ信号（ａｃｔｉｖｅ ｓｉｇｎａｌ）を発生し、電磁場としてＲＦフィールド（ｆｉｅｌｄ）を形成する。
【０００８】
また、ＲＦフィールド内にＲＦＩＤタグ３０が進入すると、ＲＦＩＤタグ３０はＲＦＩＤリーダ部１０のアンテナ部２０で発生されたアクティブ信号を受信する。受信されたアクティブ信号を利用し、ＲＦＩＤタグ内に記憶されている情報をＲＦＩＤアンテナ部２０に送信する。次に、ＲＦＩＤリーダ部１０はＲＦＩＤタグ３０から伝送された情報を受信し、この情報を分析してＲＦＩＤタグ３０が装着された物の固有情報を取得する。
【０００９】
しかし、上記のようなアンテナシステムは、ＲＦＩＤアンテナ部２０からＲＦＩＤタグ３０にアクティブ信号を発生するとＲＦＩＤタグ３０が応答する構造になっている。
【００１０】
即ち、従来のアンテナシステムは、ＲＦＩＤリーダ部１０からＲＦＩＤアンテナ部２０に直接命令を送信してＲＦＩＤタグ３０を起動させてから通信を行うようになる。従って、最初の通信時間が長くなり、認識速度が遅くなる現象が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明では、新たな構造の旋盤アンテナシステムを提供する。
【００１２】
また、本発明では、シャワーリング機能を適用してタグの認識率を向上させ得る旋盤アンテナシステムを提供する。
【００１３】
一方、本発明で解決しようとする技術的課題は、上述した技術的課題に限られず、言及されていない更に他の技術的課題は、以下の記載から提案される発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
本発明の実施例によるアンテナシステムは、第１制御信号によって動作する第１アンテナと、第２制御信号によって動作し、ＲＦＩＤタグから受信される情報を受信する第２アンテナと、前記第１又は第２制御信号を発生し、前記第２アンテナを介して受信されたＲＦＩＤタグ情報を獲得するリーダ部と、を含む。
【００１５】
また、旋盤ケースを含み、前記第１アンテナは前記旋盤ケースの第１面に装着され、前記第２アンテナは前記旋盤ケースの第２面に装着されることを特徴としてもよい。
【００１６】
また、前記第１アンテナは前記第１面に複数個装着され、第１時点に動作し、前記第２アンテナは前記第２面に装着され、第２時点に動作することを特徴としてもよい。
【００１７】
また、前記複数個の第１アンテナをスイッチングするためのスイッチング部を更に含んでもよい。
【００１８】
また、前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、前記第２時点は前記ＲＦＩＤタグが接近された時点であることを特徴としてもよい。
【００１９】
また、前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの起動信号であり、前記第２制御信号は前記ＲＦＩＤタグの情報をリードするための制御信号であることを特徴としてもよい。
【００２０】
また、前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの充電のための制御信号であることを特徴としてもよい。
【００２１】
本発明の実施例によるアンテナシステムの制御方法は、第１時点に第１アンテナを介して第１制御信号を発生する段階と、前記第１制御信号によってＲＦＩＤタグを起動する段階と、前記起動されたＲＦＩＤタグから第２時点に第２アンテナを介して情報を獲得する段階と、を含む。
【００２２】
また、前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、前記第２時点は前記第１制御信号によって前記ＲＦＩＤタグが起動された時点であることを特徴としてもよい。
【００２３】
また、前記第１アンテナは複数個あり、前記複数個の第１アンテナ介してシャワーリング動作に応じて電磁波を発生してもよい。
【図面の簡単な説明】
【００２４】
【図１】従来技術によるアンテナシステムの構成図である。
【図２】本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの構成図である。
【図３】本発明の実施例によるＲＦＩＤリーダ部の詳細構成図である。
【図４】本発明の他の実施例による旋盤アンテナシステムの構成図である。
【図５】本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの適用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２５】
本明細書及び特許請求の範囲で使用された用語や単語は通常の又は辞書的な意味に限って解釈されてはならず、発明者は自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義し得るという原則に立脚して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【００２６】
図２は、本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの構成図である。
【００２７】
図２を参照すると、旋盤アンテナシステムはＲＦＩＤリーダ部１１０、第１アンテナ１２０及び第２アンテナ１３０を含む。
【００２８】
第１アンテナ１２０は複数個１２１，１２２，１２３，１２４で構成されてもよい。
【００２９】
上記のような旋盤アンテナシステムは、旋盤内に進入したＲＦＩＤタグを付着した物品の識別情報を獲得し、獲得した識別情報を管理するか、これを別のサーバに伝送してもよい。
【００３０】
ＲＦＩＤリーダ部１１０は、第１アンテナ１２０及び第２アンテナ１３０の動作を制御する。
【００３１】
更に詳しくは、ＲＦＩＤリーダ部１１０は第１制御信号を発生して第１アンテナ１２０が動作するようにするか、第２制御信号を発生して第２アンテナ１３０が動作するようにする。
【００３２】
この際、第１制御信号は旋盤アンテナシステムの近くに進入した物品に付着されたＲＦＩＤタグを起動させるための起動信号である。また、第２制御信号はＲＦＩＤタグに記憶されている物品の識別情報を読むためのリーディング信号である。
【００３３】
ＲＦＩＤリーダ部１１０は、第１制御信号を発生して第１アンテナ１２０を動作させ得る。従って、第１アンテナ１２０の動作によって旋盤の周囲に接近したＲＦＩＤタグが起動されるようにしてもよい。
【００３４】
また、ＲＦＩＤリーダ部１１０は、第２制御信号を発生して第２アンテナ１３０を動作させることで、第２アンテナ１３０の動作によって周囲に接近したＲＦＩＤタグから物品情報が獲得されるようにしてもよい。
【００３５】
図３は、ＲＦＩＤリーダ部１１０の詳細構成図である。
【００３６】
図３を参照すると、ＲＦＩＤリーダ部１１０は通信部１１１、電源供給部１１２、ＲＦＩＤモデム１１３及び制御部１１４を含む。
【００３７】
通信部１１１は別のコンピュータ（図示せず）とデータ通信を行い、獲得した物品情報をサーバに伝達するか、サーバから伝達される各種信号を受信する。受信された各種信号には動作開始信号が含まれてもよい。
【００３８】
通信部１１１は、ＵＳＢ通信規格を介してコンピュータとデータ通信を行ってもよい。
【００３９】
電源供給部１１２は、通信部１１１を介して伝達される電源をＲＦＩＤモデム１１３と制御部１１４にそれぞれ伝達する。即ち、ＲＦＩＤリーダ部１１０は別のコンピュータに連結されてもよい。また、このコンピュータはＵＳＢインターフェースを介してＲＦＩＤリーダ部１１０に駆動電源を供給してもよい。
【００４０】
ＲＦＩＤモデム１１３は、第１アンテナ１２０及び第２アンテナ１３０に制御信号を伝送するか第２アンテナ１３０から伝達される物品情報を獲得し得る。
【００４１】
制御部１１４は、ＲＦＩＤリーダ部１１０の全般的な動作を制御する。
【００４２】
即ち、制御部１１４は第１制御信号を発生し、第１アンテナ１２０の動作が行われるようにする。
【００４３】
この際、制御部１１４は第１時点に第１制御信号を発生して第１アンテナ１２０の動作を制御してもよい。即ち、一定の周期が１０秒間隔である場合、第１制御信号は１０秒間隔に発生され、それによって第１アンテナ１２０は１０秒間隔に動作するようになる。
【００４４】
また、第１時点は一定の周期ではなく持続的に発生されてもよい。従って、第１アンテナ１２０は継続的に動作し得る。
【００４５】
また、制御部１１４は第２制御信号を発生し、第２アンテナ１３０の動作が行われるようにしてもよい。
【００４６】
制御部１１４は第２時点に第２制御信号を発生して第２アンテナ１３０の動作を制御してもよい。第２時点は、第１アンテナ１２０の動作によって起動されたＲＦＩＤタグが感知された時点であってもよい。
【００４７】
第１アンテナ１２０は、ＲＦＩＤリーダ部１１０を介して発生する第１制御信号によって動作する。従って、旋盤の周囲に接近するＲＦＩＤタグを起動させるための動作を行う。
【００４８】
即ち、第１アンテナ１２０はＲＦＩＤタグを付着した物品が進入する進入路に設置されてもよく、それによって進入路に電磁波を発生させるシャワーリング動作を行う。従って、発生する電磁波によって物品に付着されたＲＦＩＤタグが起動されるようにすることができる。
【００４９】
第２アンテナ１３０は、ＲＦＩＤリーダ部１１０を介して発生する第２制御信号によって動作し、それによって旋盤の周囲に接近するＲＦＩＤタグから物品情報を獲得する。
【００５０】
第２アンテナ１３０によってＲＦＩＤタグから物品情報を獲得するための動作が行われる際、ＲＦＩＤタグは第１アンテナ１２０の動作によって既に起動されている状態である。従って、第２アンテナ１３０は、ＲＦＩＤタグから短時間に物品情報を獲得し得るようになる。
【００５１】
即ち、本発明による実施例では、シャワーリング機能を利用して旋盤内に進入するＲＦＩＤタグを予め起動させる。起動されたＲＦＩＤタグの接近が感知されることによってＲＦＩＤタグから物品情報を獲得することができる。従って、ＲＦＩＤタグを駆動させるための時間を短縮できるため、タグ認識率を向上させることができる。
【００５２】
第１アンテナ１２０は、ＲＦＩＤタグを付着した物品の接近が全くない場合でも継続的な動作を行い得る。
【００５３】
このような場合、不必要な電力が浪費される恐れがある。従って、本発明の他の実施例では、場合によって第１アンテナ１２０を構成する複数個のアンテナのうち特定のアンテナのみが選択的に動作するようにすることができる。
【００５４】
従って、本発明の他の実施例では、図４のようにスイッチング部１４０を含んでもよい。
【００５５】
スイッチング部１４０は、各第１アンテナ１２０＃１〜＃４を動作させるための第１制御信号又は駆動電源を遮断し得る。
【００５６】
即ち、ＲＦＩＤリーダ部１１０は一定時間ＲＦＩＤタグの接近がなければ、複数のアンテナのうち一つ又は二つの第１アンテナのみが動作するようにアンテナと連結されたスイッチング部１４０にオン／オフ信号を伝送し得る。
【００５７】
従って、一定時間ＲＦＩＤタグの接近がなければ、複数の第１アンテナのうち特定の第１アンテナのみが動作し得る。この際、動作される第１アンテナは、物品の接近が行われる開始地点（旋盤の入口側）に設置されたアンテナであることが好ましい。
【００５８】
次に、特定ＲＦＩＤタグの接近が認識されると、ＲＦＩＤリーダ部１１０は全ての第１アンテナが動作するようにしてもよい。
【００５９】
一方、上記のような旋盤アンテナシステムの周囲に接近するＲＦＩＤタグは、動作方法に応じて能動型タグと受動型タグを含む。
【００６０】
能動型タグはタグの内部に電源が存在し、存在する電源によって動作し得る。
【００６１】
一方、受動型タグはリーダから自らのエネルギを受け、それを電源に利用して動作する。
【００６２】
即ち、受動型タグで使用されるチップはリーダから搬送波を供給され、それで駆動電源を生成し、生成された駆動電源によってリーダとの通信動作を行うようになる。このタグはキャパシタを含んでおり、キャパシタの充電及び放電動作によって物品情報をリーダに伝送するようになる。
【００６３】
この際、上記のような旋盤アンテナシステムの周囲に接近したタグが能動型タグである場合、第１アンテナ１２０で発生する電磁波は接近するタグを起動させるための起動信号であってもよい。
【００６４】
しかし、旋盤アンテナシステムの周囲に接近したタグが受動型タグである場合、第１アンテナ１２０で発生する電磁波は受動型タグの内部に具備されたキャパシタを充電するための信号であってもよい。
【００６５】
上記のような受動型タグは、キャパシタの充電状態に応じて反応速度が決定され得る。キャパシタの充電状態が高ければ反応速度が増加する。また、充電状態が低い場合、リーダから伝送される信号によって充電動作を行うため、反応速度が減少し得る。
【００６６】
従って、第１アンテナ１２０で発生する電磁波は周囲に接近した受動型タグの内部に具備されたキャパシタを充電し得る。また、周囲に接近した受動型タグの反応速度を増加させることで、タグ認識率を増加させることができる。
【００６７】
図５は、本発明の実施例による旋盤アンテナシステムの適用例を示す図である。
【００６８】
図５を参照すると、旋盤アンテナシステムは、旋盤ケース２００と、旋盤ケース２００の少なくとも第１面に装着された第１アンテナ１２０及び旋盤ケース２００の第２面に装着された第２アンテナ１３０を含んでもよい。
【００６９】
旋盤ケース２００は、ＲＦＩＤタグを付着した物品が進入するための空間を提供し得る。旋盤ケース２００はＲＦＩＤタグを認識し得る領域を提供し、この領域にＲＦＩＤタグを付着した物品が接近するようにする。
【００７０】
本発明の実施例では第１面乃至第４面を含む旋盤ケースの形態を図示して説明したが、この旋盤ケースの形状は本発明の一実施例に過ぎず、それ以上の複数個の面を含んでもよい。
【００７１】
第１アンテナ１２０は、旋盤ケースの少なくとも一面に装着されてもよい。
【００７２】
第２アンテナ１３０は、旋盤ケースの特定の第２面に装着されてもよい。即ち、第２アンテナ１３０は旋盤ケース２００の下面に装着され、旋盤ケースの内部に進入した物品からＲＦＩＤタグ情報を容易に獲得し得る。
【００７３】
また、第１アンテナ１２０は四方を介して旋盤ケース２００の内部に進入するＲＦＩＤタグを起動させるために、旋盤ケース２００の左側面、右側面及び後面にそれぞれ複数個設置されてもよい。
【００７４】
また、ＲＦＩＤタグの進入が最も多く行われる方向を利用し、特定の時点ではその方向に対応する面に装着された第１アンテナ１２０のみを動作させ、その後他の方向に対応する面に装着された残りの第１アンテナ１２０も動作させてもよい。
【００７５】
上述した本発明の実施例によると、従来の旋盤アンテナにシャワーリング機能を追加することでタグの認識率及び認識速度を増加させ、より安定した旋盤アンテナシステムを構成し得る効果がある。
【００７６】
よって、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本実施例の技術的思想を全て代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替し得る多様な均等物と変形例が存在し得るということを理解するべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
アンテナシステムにおいて、
第１制御信号によって動作する第１アンテナと、
第２制御信号によって動作し、ＲＦＩＤタグから受信される情報を受信する第２アンテナと、
前記第１又は第２制御信号を発生し、前記第２アンテナを介して受信されたＲＦＩＤタグ情報を獲得するリーダ部と、を含む、
アンテナシステム。
【請求項２】
旋盤ケースを含み、
前記第１アンテナは前記旋盤ケースの第１面に装着され、前記第２アンテナは前記旋盤ケースの第２面に装着されることを特徴とする、
請求項１に記載のアンテナシステム。
【請求項３】
前記第１アンテナは前記第１面に複数個装着され、第１時点に動作し、前記第２アンテナは前記第２面に装着され、第２時点に動作することを特徴とする、
請求項２に記載のアンテナシステム。
【請求項４】
前記複数個の第１アンテナをスイッチングするためのスイッチング部を更に含む、
請求項３に記載のアンテナシステム。
【請求項５】
前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、
前記第２時点は、前記ＲＦＩＤタグが接近された時点であることを特徴とする、
請求項３に記載のアンテナシステム。
【請求項６】
前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの起動信号であり、
前記第２制御信号は前記ＲＦＩＤタグの情報をリードするための制御信号であることを特徴とする、
請求項１に記載のアンテナシステム。
【請求項７】
前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの充電のための制御信号であることを特徴とする、
請求項１に記載のアンテナシステム。
【請求項８】
第１時点に第１アンテナを介して第１制御信号を発生する段階と、
前記第１制御信号によってＲＦＩＤタグを起動する段階と、
前記起動されたＲＦＩＤタグから第２時点に第２アンテナを介して情報を獲得する段階と、を含む、
アンテナシステムの制御方法。
【請求項９】
前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、
前記第２時点は、前記第１制御信号によって前記ＲＦＩＤタグが起動された時点であることを特徴とする、
請求項８に記載のアンテナシステムの制御方法。
【請求項１０】
前記第１アンテナは複数個あり、前記複数個の第１アンテナ介してシャワーリング動作に応じて電磁波を発生する、
請求項８に記載のアンテナシステムの制御方法。
【請求項１】
アンテナシステムにおいて、
第１制御信号によって動作する第１アンテナと、
第２制御信号によって動作し、ＲＦＩＤタグから受信される情報を受信する第２アンテナと、
前記第１又は第２制御信号を発生し、前記第２アンテナを介して受信されたＲＦＩＤタグ情報を獲得するリーダ部と、を含む、
アンテナシステム。
【請求項２】
旋盤ケースを含み、
前記第１アンテナは前記旋盤ケースの第１面に装着され、前記第２アンテナは前記旋盤ケースの第２面に装着されることを特徴とする、
請求項１に記載のアンテナシステム。
【請求項３】
前記第１アンテナは前記第１面に複数個装着され、第１時点に動作し、前記第２アンテナは前記第２面に装着され、第２時点に動作することを特徴とする、
請求項２に記載のアンテナシステム。
【請求項４】
前記複数個の第１アンテナをスイッチングするためのスイッチング部を更に含む、
請求項３に記載のアンテナシステム。
【請求項５】
前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、
前記第２時点は、前記ＲＦＩＤタグが接近された時点であることを特徴とする、
請求項３に記載のアンテナシステム。
【請求項６】
前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの起動信号であり、
前記第２制御信号は前記ＲＦＩＤタグの情報をリードするための制御信号であることを特徴とする、
請求項１に記載のアンテナシステム。
【請求項７】
前記第１制御信号は前記ＲＦＩＤタグの充電のための制御信号であることを特徴とする、
請求項１に記載のアンテナシステム。
【請求項８】
第１時点に第１アンテナを介して第１制御信号を発生する段階と、
前記第１制御信号によってＲＦＩＤタグを起動する段階と、
前記起動されたＲＦＩＤタグから第２時点に第２アンテナを介して情報を獲得する段階と、を含む、
アンテナシステムの制御方法。
【請求項９】
前記第１時点は特定時間間隔の一定の周期であり、
前記第２時点は、前記第１制御信号によって前記ＲＦＩＤタグが起動された時点であることを特徴とする、
請求項８に記載のアンテナシステムの制御方法。
【請求項１０】
前記第１アンテナは複数個あり、前記複数個の第１アンテナ介してシャワーリング動作に応じて電磁波を発生する、
請求項８に記載のアンテナシステムの制御方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１３−２０６１８（Ｐ２０１３−２０６１８Ａ）
【公開日】平成２５年１月３１日（２０１３．１．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−１５２７６７（Ｐ２０１２−１５２７６７）
【出願日】平成２４年７月６日（２０１２．７．６）
【出願人】（５９３１２１３７９）エルエス産電株式会社 (221)
【氏名又は名称原語表記】ＬＳＩＳ ＣＯ．， ＬＴＤ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年１月３１日（２０１３．１．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年７月６日（２０１２．７．６）
【出願人】（５９３１２１３７９）エルエス産電株式会社 (221)
【氏名又は名称原語表記】ＬＳＩＳ ＣＯ．， ＬＴＤ
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]