説明

アンテナ異常検出システム及びアンテナ異常検出方法

【課題】フェージング等の無線伝播経路の変動があってもアンテナ異常検出が精度良く短時間で行えるアンテナ異常検出システム及びアンテナ異常検出方法を提供する。
【解決手段】第1の送信アンテナ12が、第1の所定のシンボル時間において第1の送信データを送信し、かつ第2の所定のシンボル時間において第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを送信し、第2の送信アンテナ22が、第1の所定のシンボル時間において前記第2の送信データを送信し、かつ前記第2の所定のシンボル時間において前記第1の送信データの複素共役のデータを送信し、受信アンテナ32が受信し復号した復号データの信号強度が、所定の閾値未満の場合に、前記第1の送信アンテナ12、前記第2の送信アンテナ22、又は前記受信アンテナ32のうち少なくとも1つが異常であると判定することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ異常検出システム及びアンテナ異常検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアンテナ異常検出システムは、図3に示すように、送信部41により符号化された送信データを、送信アンテナ42が送信し、受信アンテナ52が当該送信データを受信し、受信部51において復号されたデータの受信信号レベルに基づき、受信信号レベルが所定の閾値未満の場合には、送信アンテナ42又は受信アンテナ52に異常があると検出していた(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−107744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アンテナで受信する信号は降雨時や大気の屈折率の変化によるフェージング等の無線伝播経路の変動の影響を受け受信信号レベル変動が発生する。そのため、安定した受信信号レベルを受信することが出来ないことがある。そうすると、当該受信信号レベルの変動を考慮せずにアンテナ異常の閾値を設けた場合には、アンテナが異常でない場合にも、アンテナが異常であると誤判定してしまう可能性がある。一方で、当該変動を考慮してアンテナ異常の閾値を設けた場合には、アンテナが異常である場合であっても、アンテナが異常でないと誤判定してしまう可能性がある。あるいは受信信号レベル変動を考慮し、受信信号レベルの時間平均を取るとすると、アンテナ異常の検出に長時間を要してしまう。
【0005】
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、フェージング等の無線伝播経路の変動があってもアンテナ異常検出が精度良く短時間で行えるアンテナ異常検出システム及びアンテナ異常検出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係るアンテナ異常検出システムは第1の所定のシンボル時間において第1の送信データを送信し、かつ第2の所定のシンボル時間において第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを送信する第1の送信アンテナと、
前記第1の所定のシンボル時間において前記第2の送信データを送信し、かつ前記第2の所定のシンボル時間において前記第1の送信データの複素共役のデータを送信する第2の送信アンテナと、
前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとを受信する受信アンテナと、
前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとにより復号した復号データの信号強度が、所定の閾値未満の場合に、前記第1の送信アンテナ、前記第2の送信アンテナ、又は前記受信アンテナのうち少なくとも1つが異常であると判定するアンテナ異常判定部と、
を有することを特徴とする。
【0007】
また本発明に係るアンテナ異常検出システムは、前記アンテナ異常判定部が、前記第1の送信データをxとし、前記第2の送信データをxとし、前記第1の送信データの複素共役のデータをxとし、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを−xとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数の複素共役値をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとする場合に、
【数1】

により前記復号データであるyを算出することを特徴とする。
【0008】
また本発明に係るアンテナ異常検出方法は、第1の送信アンテナが、第1の所定のシンボル時間において第1の送信データを送信し、かつ第2の所定のシンボル時間において第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを送信するステップと、
第2の送信アンテナが、前記第1の所定のシンボル時間において前記第2の送信データの複素共役のデータを送信し、かつ前記第2の所定のシンボル時間において前記第1の送信データの複素共役のデータを送信するステップと、
受信アンテナが、前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとを受信するステップと、
前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとにより復号した復号データの信号強度が、所定の閾値未満の場合に、前記第1の送信アンテナ、前記第2の送信アンテナ、又は前記アンテナのうち少なくとも1つが異常であると判定するアンテナ異常判定ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0009】
また本発明に係るアンテナ異常検出方法は、前記アンテナ異常判定ステップが、前記第1の送信データをxとし、前記第2の送信データをxとし、前記第1の送信データの複素共役のデータをxとし、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを−xとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数の複素共役値をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとする場合に、
【数2】

により前記復号データであるyを算出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るアンテナ異常検出システム及びアンテナ異常検出方法によれば、フェージング等の無線伝播経路の変動があってもアンテナ異常検出を精度良く短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るアンテナ異常検出システムのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るアンテナ異常検出システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】従来のアンテナ異常検出システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施形態に係るアンテナ異常検出システムのブロック図である。本発明の一実施形態に係るアンテナ異常検出システムは、第1の送信部11と、第1の送信アンテナ12と、第2の送信部21と、第2の送信アンテナ22と、受信部31と、受信アンテナ32と、アンテナ異常判定部33とを備える。当該アンテナ異常検出システムは、好ましくは1つのMIMO基地局装置内に設けられる。
【0014】
第1の送信部11は、所定のシンボル時間に送信する送信データを符号化する。具体的には第1の送信部11は、第1の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、xを符号化する。また第1の送信部11は、第2の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、−xを符号化する。ここで−xはxの符号を反転させた−xの複素共役のデータである。
【0015】
第1の送信アンテナ12は、第1の送信部11により符号化された送信データを受信部31に送信する。
【0016】
第2の送信部21は、所定のシンボル時間に送信する送信データを符号化する。具体的には第2の送信部21は、第1の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、xを符号化する。また第2の送信部21は、第2の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、xを符号化する。ここでxはxの複素共役のデータである。
【0017】
第2の送信アンテナ22は、第2の送信部21により符号化された送信データを受信部31に送信する。
【0018】
受信アンテナ32は、第1の送信アンテナ12及び第2の送信アンテナ22が送信した送信データを受信する。
【0019】
受信部31は、受信アンテナ32が受信した送信データを受信し、復号化及びブロック復号化処理を行い、復号したデータ(以下、「復号データ」という。)を算出する。
【0020】
アンテナ異常判定部33は、受信部31が復号した復号データの信号強度が、所定の閾値未満であるか否かを判定する。そしてアンテナ異常判定部33は、復号データの信号強度が所定の閾値未満である場合には、第1の送信アンテナ12、第2の送信アンテナ22、及び受信アンテナ32のうち、少なくとも1つのアンテナが異常であると判定する。一方、復号データの信号強度が所定の閾値以上である場合には、第1の送信アンテナ12、第2の送信アンテナ22、及び受信アンテナ32の全てが正常であるものと判定する。
【0021】
次に、本発明に係るアンテナ異常検出システムについて、図2に示すフローチャートによりその動作を説明する。
【0022】
はじめに第1の送信部11及び第2の送信部21は、所定のシンボル時間に送信する送信データを符号化する(ステップS1)。具体的には第1の送信部11は、第1の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、xを符号化する。また第1の送信部11は、第2の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、−xを符号化する。一方第2の送信部21は、第1の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、xを符号化する。また第2の送信部21は、第2の所定のシンボル時間に送信する送信データとして、xを符号化する。
【0023】
続いて第1の送信アンテナ12及び第2の送信アンテナ22は、第1の送信部11及び第2の送信部21により符号化された第1の所定のシンボル時間の送信データを受信部31に送信する(ステップS2)。すなわち、第1の送信アンテナ12は、第1の送信部11によりxを符号化した送信データを送信し、第2の送信アンテナ22は、第2の送信部21によりxを符号化した送信データを送信する。そして受信アンテナ32はこれらの送信データを受信する。
【0024】
続いて第1の送信アンテナ12及び第2の送信アンテナ22は、第1の送信部11及び第2の送信部21により符号化された第2の所定のシンボル時間の送信データを受信部31に送信する(ステップS3)。すなわち、第1の送信アンテナ12は、第1の送信部11により−xを符号化した送信データを送信し、第2の送信アンテナ22は、第2の送信部21によりxを符号化した送信データを送信する。そして受信アンテナ32は、これらの送信データを受信する。
【0025】
続いて受信部31は、受信アンテナ32が受信した送信データを復号化する(ステップS4)。第1の所定のシンボル時間に係る復号化したデータ(以下、rという。)は、以下の式(1)により表される。
【0026】
【数3】

【0027】
右辺のhは、第1の送信アンテナ12及び受信アンテナ32間の伝播路の特性に基づき定まる伝播路係数であり、hは、第2の送信アンテナ22及び受信アンテナ32間の伝播路の特性に基づき定まる伝播路係数である。なお上記の式(1)において雑音成分は除いている。
【0028】
同様に、第2の所定のシンボル時間に係る復号化した送信データ(以下、rという。)は、以下の式(2)により表される。なお下記の式(2)において雑音成分は除いている。
【0029】
【数4】

【0030】
さらに受信部31は、式(1)及び式(2)により算出されたデータを組み合わせたブロック復号化処理を行い、復号データを算出する。具体的には、受信部31は、上記式(1)及び式(2)に基づき、以下の式(3)のyを算出する。
【数5】

【0031】
なお、式(3)における右辺のh*は、hの複素共役の値であり、r*は、rの複素共役の値である。式(3)は、以下のように変形できる。
【0032】
【数6】

【0033】
上記の式で表されるように、ブロック復号化処理を行うことにより、受信部31は、最大比合成のダイバーシチ効果が得られた復号データを算出することができる。そして最大比合成のダイバーシチ効果が得られているため、該復号データはフェージング等の無線伝播経路の変動への耐性が強く、無線伝播経路の変動による受信信号レベルの変動が小さい。
【0034】
続いてアンテナ異常判定部33は、このようにして得られた復号データyの信号強度が、所定の閾値未満であるか否かを判定する(ステップS5)。所定の閾値未満であればステップS6に進む。一方所定の閾値以上であれば、ステップS7に進む。なお所定の閾値は、hと、hと、xとに基づき適宜定められる。例えばhと、hと、xとがいずれも1であるとした場合、アンテナに異常がなければyとして2が得られる。このような場合は所定の閾値は、例えば1と定められる。
【0035】
ステップS5においてyが所定の閾値未満である場合、アンテナ異常判定部33は、第1の送信アンテナ12、第2の送信アンテナ22、及び受信アンテナ32のうち、少なくとも1つのアンテナが異常であると判定し(ステップS6)、処理が終了する。
【0036】
ステップS5においてyが所定の閾値以上である場合、アンテナ異常判定部33は、第1の送信アンテナ12、第2の送信アンテナ22、及び受信アンテナ32がすべて正常であると判定し(ステップS7)、処理が終了する。
【0037】
このように本発明によれば、送信データを、時間領域で符号化を行い受信部31において最大比合成のダイバーシチ効果が得られた復号データを算出しており、該復号データはフェージング等の無線伝播経路の変動への耐性が強く、無線伝播経路の変動による受信信号レベルの変動が小さいため、アンテナ異常検出を精度良く短時間で行うことができる。
【0038】
なお、本実施の形態では、送信用のアンテナとして第1の送信アンテナ12と、第2の送信アンテナ22との合計2本のアンテナを備える場合を示したがこれに限られず、送信用のアンテナを3本以上備える構成であってもよい。
【0039】
なお、ステップS4において式(3)に基づきyを算出したが、式(3)の代わりに以下の式(3)’に基づきy2を算出してもよい。
【数7】

【0040】
なお、式(3)’における右辺のrは、rの複素共役の値であり、h*は、hの複素共役の値である。式(3)’は、以下のように変形できる。
【0041】
【数8】

【0042】
そしてこの場合、ステップS5において、y2の絶対値が、所定の閾値未満であるか否かを判定することにより、アンテナ異常判定部33が、アンテナの異常を判定する。
【0043】
なお、本実施の形態では、時間領域での最大比合成を算出したが、周波数領域の最大比合成(OFDMの場合はサブキャリア間)を算出してもよい。周波数領域の最大比合成を算出する場合、本実施の形態における“第1の所定のシンボル時間”の代わりに“第1の所定の周波数”を用い、“第2の所定のシンボル時間”の代わりに“第2の所定の周波数”を用いる。
【0044】
具体的には、ステップS2において、第1の送信アンテナ12は、第1の所定の周波数により、xを符号化した送信データを送信し、第2の送信アンテナ22は、第1の所定の周波数により、xを符号化した送信データを送信する。そして受信アンテナ32はこれらの送信データを受信する。続くステップS3において、第1の送信アンテナ12は、第2の所定の周波数により−xを符号化した送信データを送信し、第2の送信アンテナ22は、第2の所定の周波数によりxを符号化した送信データを送信する。そして受信アンテナ32は、これらの送信データを受信する。
【0045】
また周波数領域と同様に、CDD(Cyclic Delay Diversity)により複数パスの伝播路を構成するダイバーシチ効果を得るようにしてもよい。
【0046】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0047】
11 第1の送信部
12 第1の送信アンテナ
21 第2の送信部
22 第2の送信アンテナ
31 受信部
32 受信アンテナ
33 アンテナ異常判定部
41 送信部
42 送信アンテナ
51 受信部
52 受信アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の所定のシンボル時間において第1の送信データを送信し、かつ第2の所定のシンボル時間において第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを送信する第1の送信アンテナと、
前記第1の所定のシンボル時間において前記第2の送信データを送信し、かつ前記第2の所定のシンボル時間において前記第1の送信データの複素共役のデータを送信する第2の送信アンテナと、
前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとを受信する受信アンテナと、
前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとにより復号した復号データの信号強度が、所定の閾値未満の場合に、前記第1の送信アンテナ、前記第2の送信アンテナ、又は前記受信アンテナのうち少なくとも1つが異常であると判定するアンテナ異常判定部と、
を有することを特徴とするアンテナ異常検出システム。
【請求項2】
前記アンテナ異常判定部は、前記第1の送信データをxとし、前記第2の送信データをxとし、前記第1の送信データの複素共役のデータをxとし、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを−xとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数の複素共役値をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとする場合に、
【数1】

により前記復号データであるyを算出することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ異常検出システム。
【請求項3】
第1の送信アンテナが、第1の所定のシンボル時間において第1の送信データを送信し、かつ第2の所定のシンボル時間において第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを送信するステップと、
第2の送信アンテナが、前記第1の所定のシンボル時間において前記第2の送信データを送信し、かつ前記第2の所定のシンボル時間において前記第1の送信データの複素共役のデータを送信するステップと、
受信アンテナが、前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとを受信するステップと、
前記第1の送信データと、前記第2の送信データと、前記第1の送信データの複素共役のデータと、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータとにより復号した復号データの信号強度が、所定の閾値未満の場合に、前記第1の送信アンテナ、前記第2の送信アンテナ、又は前記アンテナのうち少なくとも1つが異常であると判定するアンテナ異常判定ステップと、
を含むことを特徴とするアンテナ異常検出方法。
【請求項4】
前記アンテナ異常判定ステップは、前記第1の送信データをxとし、前記第2の送信データをxとし、前記第1の送信データの複素共役のデータをxとし、前記第2の送信データの符号を反転させたデータの複素共役のデータを−xとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数の複素共役値をhとし、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの伝播路係数をhとする場合に、
【数2】

により前記復号データであるyを算出することを特徴とする請求項3に記載のアンテナ異常検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−74503(P2013−74503A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212774(P2011−212774)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】