説明

アンテナ部品及びその製造方法、並びに、無線装置

【課題】 誘電体ブロックに対して放射電極が高精度に位置決めされたアンテナ部品を提供する。
【解決手段】 誘電体ブロック11と、誘電体ブロック11の一方の主面11aに形成された凹部11xと、凹部11xに埋め込まれた放射電極12とを備える。本発明によれば、放射電極12が誘電体ブロック11に設けられた凹部11xに埋め込まれていることから、放射電極12の形成位置は、凹部11xの形成位置と一致する。このため、誘電体ブロック11の一体成型により凹部11xを形成すれば、誘電体ブロック11に対して放射電極12を極めて高精度に位置決めすることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンテナ部品及びその製造方法に関し、特に、誘電体ブロックに対して放射電極が高精度に位置決めされたアンテナ部品及びその製造方法に関する。また、本発明は無線装置に関し、誘電体ブロックに対して放射電極が高精度に位置決めされたアンテナ部品を用いた無線装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線装置に用いられるアンテナ部品としては、特許文献1に開示されているように、誘電体ブロックと、その一方の主面に形成された放射電極と、誘電体基板の他方の主面に形成されたグランド電極と、誘電体ブロックの一方の主面から他方の主面へ貫通して配設された給電ピンとを備えたパッチアンテナが最も一般的である。
【0003】
また、他の構造を持つアンテナ部品として、特許文献2には、誘電体ブロックの一方の主面(放射電極が形成されている面)に、放射電極と所定のギャップを有する給電電極を設ける手法が提案されている。この構造によれば、誘電体ブロックを貫通する給電ピンを用いる必要がなくなることから、表面実装が容易となり、無線装置の小型化や低背化を実現することが可能となる。
【特許文献1】特開2003−289219号公報
【特許文献2】特開平11−74721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1,2に記載されたアンテナ部品は、放射電極をスクリーン印刷法やパターニング法、転写法などにより形成する必要があることから、誘電体ブロックの公差、誘電体ブロックを固定する治具の公差、印刷機のバラツキなどによって、誘電体ブロックに対して放射電極の平面的な位置がずれる可能性があり、この場合、設計値通りの特性が得られないことがあった。つまり、特許文献1,2に記載されたアンテナ部品では、放射電極の端部と誘電体ブロックの端部との距離や角度にずれが生じるおそれがあり、さらに、特許文献1に記載されたアンテナ部品では、放射電極と給電ピンとの相対的な位置関係にもずれが生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであって、誘電体ブロックに対して放射電極が高精度に位置決めされたアンテナ部品及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、誘電体ブロックに対して放射電極が高精度に位置決めされたアンテナ部品を用いた無線装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるアンテナ部品は、誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの一方の主面に形成された凹部と、前記凹部に埋め込まれた放射電極とを備えることを特徴とする。本発明によれば、放射電極が誘電体ブロックに設けられた凹部に埋め込まれていることから、放射電極の形成位置は、凹部の形成位置と一致する。このため、誘電体ブロックの一体成型により凹部を形成すれば、誘電体ブロックに対して放射電極を極めて高精度に位置決めすることが可能となる。
【0008】
本発明において、誘電体ブロックの前記一方の主面と、放射電極の表面とが、実質的に同一平面を構成していることが好ましい。これは、放射電極を凹部に埋め込む方法として、研磨を用いた場合に得られる構造である。
【0009】
本発明によるアンテナ部品は、放射電極と電磁界的に結合する少なくとも一つの給電電極をさらに備えることが好ましい。このように、給電電極と放射電極とを直接接続するのではなく、電磁界的に結合させることによって給電する構造とした場合、放射電極の平面的な位置のずれが特性に与える影響が非常に大きくなる。しかしながら、本発明によるアンテナ部品は、放射電極が誘電体ブロックに対して極めて高精度に位置決めされることから、このような構造であってもほぼ設計値通りの特性を得ることが可能となる。
【0010】
この場合、給電電極は、少なくとも一部が誘電体ブロックの前記一方の主面とは異なる面に形成されていることが好ましい。これによれば、誘電体ブロックの前記一方の主面のサイズを従来に比べて小さくすることができる。これにより、よりいっそうの小型化を実現することが可能となることから、プリント基板等に実装した場合、従来に比べて実装面積を縮小することが可能となる。さらに、共振周波数の調整と軸比及びインピーダンスの調整をほぼ独立して行うことができることから、設計が容易になるというメリットを得ることも可能となる。
【0011】
さらにこの場合、給電電極の少なくとも一部が、誘電体ブロックに形成された他の凹部に埋め込まれていることが好ましい。これによれば、給電電極の形成位置についても高精度に位置決めすることが可能となる。
【0012】
また、本発明によるアンテナ部品は、誘電体ブロックを貫通して設けられ、放射導体と接続された給電ピンをさらに備えることも好ましい。このような構造においては、給電ピンが挿入される貫通孔と放射電極との相対的な位置関係が設計値と異なると、アンテナ特性が大きく変化してしまうが、貫通孔と放射電極の形成領域となる凹部とを一体成型すれば、両者間に相対的な位置ずれが生じることはなく、これに起因する特性のずれを防止することが可能となる。
【0013】
本発明によるアンテナ部品は、誘電体ブロックの前記一方の主面と対向する他方の主面に形成されたグランド電極をさらに備えることが好ましい。これによれば、搭載する基板側にグランド面を形成しなくても、単体でアンテナとして機能することになる。
【0014】
また、本発明による無線装置は、上述したアンテナ部品と、アンテナ部品の放射電極に接続されたRF部と、RF部に接続された信号処理部とを備えることを特徴とする。このような無線装置は、アンテナ部品の特性ばらつきが非常に小さいことから、使用する周波数帯域が高い場合であっても、製造ばらつきによる特性の変化を最小限に抑えることが可能となる。
【0015】
本発明の一側面によるアンテナ部品の製造方法は、一方の主面に凹部を有する誘電体ブロックを一体成型する第1の工程と、少なくとも前記凹部の全面が覆われるよう、前記凹部よりも面積の大きい電極材料を前記誘電体ブロックの前記一方の主面に形成する第2の工程と、研磨によって前記凹部外に形成された前記電極材料を除去することにより放射電極を形成する第3の工程とを備えることを特徴とする。本発明による方法でアンテナ部品を作製すれば、通常使用する電極材料(電極ペースト)をそのまま用いて、特性ばらつきの非常に小さいアンテナ部品を作製することが可能となる。
【0016】
また、本発明の他の側面によるアンテナ部品の製造方法は、一方の主面に凹部を有する誘電体ブロックを一体成型する第1の工程と、前記凹部の内部に前記凹部よりも面積の小さい電極材料を形成する第2の工程と、前記凹部の側壁をストッパとして前記電極材料を流動させることにより放射電極を形成する第3の工程とを備えることを特徴とする。本発明による方法でアンテナ部品を作製すれば、研磨工程を用いることなく、特性ばらつきの非常に小さいアンテナ部品を作製することが可能となる。
【0017】
本発明によるアンテナ部品の製造方法は、放射電極と電磁界的に結合する少なくとも一つの給電電極を形成する第4の工程をさらに備えることが好ましい。また、この第4の工程において、給電電極の少なくとも一部を誘電体ブロックの前記一方の主面とは異なる面に形成することが好ましい。上述のとおり、このような構造とすると、放射電極の平面的な位置のずれが特性に与える影響が非常に大きくなるが、本発明の方法によってアンテナ部品を作製すれば、ほぼ設計値通りの特性を得ることが可能となる。
【0018】
また、第1の工程において、一方が凹部にて開口する貫通孔をさらに一体成型し、放射電極を形成した後、貫通孔に給電ピンを挿入する第4の工程をさらに備えることもまた好ましい。上述のとおり、このような構造においては、給電ピンが挿入される貫通孔と放射電極との相対的な位置関係が設計値と異なると、アンテナ特性が大きく変化してしまうが、本発明の方法によってアンテナ部品を作製すれば、ほぼ設計値通りの特性を得ることが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
このように、本発明によれば、誘電体ブロックに対して放射電極が極めて高精度に位置決めされたアンテナ部品及びこれを用いた無線装置を提供することが可能となる。このため、特性のばらつきが少なくなり、ほぼ設計値通りのアンテナ特性を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態によるアンテナ部品10の構造を示す略斜視図であり、(a)は上側斜め方向から見た図、(b)は下側斜め方向から見た図である。
【0022】
本実施形態によるアンテナ部品10は表面実装型のアンテナ部品であり、図1(a)、(b)に示すように、略直方体である板状の誘電体ブロック11と、誘電体ブロック11の一方の主面11aに形成された放射電極12と、誘電体ブロック11の他方の主面11bに形成されたグランド電極13と、誘電体ブロック11の側面11cに形成された給電電極14とを備えて構成されている。本実施形態によるアンテナ部品10は、誘電体ブロックを貫通する給電ピンを用いていないことから、表面実装に適しており、これを使用する無線装置の小型化や低背化を実現することが可能となる。
【0023】
誘電体ブロック11の材料としては、セラミック、ガラス、樹脂等の中から、目的とする周波数に応じて適宜選択すればよいが、十分な利得を確保しつつ誘電体ブロック11を小型化するためには、例えば、比誘電率εrが20〜25程度の材料を用いて誘電体ブロック11を形成することが好ましい。比誘電率εrが20〜25程度である材料としては、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックを好ましく挙げることができる。Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックとしては、TiO、MgO、CaO、MnO、SiOを含有するMg−Ca−Ti系誘電体セラミックを用いることが特に好ましい。
【0024】
図2は、図1(a)に示すA−A線に沿った略断面図である。
【0025】
図2に示すように、誘電体ブロック11の主面11aには凹部11xが形成されており、放射電極12はこの凹部11xの内部に埋め込まれている。特に限定されるものではないが、本実施形態においては、誘電体ブロック11の主面11aと放射電極12の表面とが実質的に同一平面を構成している。これは、本実施形態によるアンテナ部品10の製造方法に起因するものであり、詳細については後述する。
【0026】
図1(a)に戻って、放射電極12の平面形状は、角部の切り欠き12aを除きほぼ正方形である。切り欠き12aは、円偏波を発生させるために設けられており、本例では、給電電極14から見て右側奥の角と左側手前の角に切り欠き12aが設けられていることから、これにより、右旋偏波を放射可能に構成されている。
【0027】
また、図1(b)に示すように、グランド電極13は、給電電極14の端部近傍に設けられた切り欠き13aを除き、誘電体ブロック11の他方の主面11bのほぼ全面に形成されている。切り欠き13aは、給電電極14とグランド電極13とがショートするのを防止するために設けられている。実際にプリント基板等に実装する際には、グランド電極13が設けられている側がプリント基板等と対向する実装面となる。グランド電極13は、放射電極12のように凹部に埋め込まれるのではなく、誘電体ブロックの主面11bにそのまま形成されている。
【0028】
給電電極14は、図1(a)、(b)に示すように、その平面形状が略T字状である。T字の横棒部分14aは、放射電極12の一辺と対向するよう誘電体ブロック11の一方の主面11aと隣接する部分に配置されており、T字の縦棒部分14bは、横棒部分14aの長手方向の中央から、誘電体ブロック11の他方の主面11bと隣接する部分に亘って配置されている。給電電極14は放射電極12と直接接していないが、電磁界的な結合により、放射電極12に対して給電を行うことが可能である。給電電極14についても、放射電極12のように凹部に埋め込まれるのではなく、誘電体ブロックの側面11cにそのまま形成されている。
【0029】
尚、放射電極12、グランド電極13及び給電電極14の材料としては、特に限定されるものではないが、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)又はその合金(銀パラジウム、銀白金等)等を含むペーストなど用いることができる。
【0030】
次に、本実施形態によるアンテナ部品10の製造方法について説明する。
【0031】
まず、図3に示すように、一方の主面11aに凹部11xを有する誘電体ブロック11を一体成型する。つまり、直方体形状の誘電体ブロック11を形成した後に凹部11xを別途形成するのではなく、金型などを用いて凹部11xを一体成型する。このため、誘電体ブロック11の一方の主面11aに対し、凹部11xの平面的な位置にずれが生じることはなく、金型通りの正しい位置に凹部11xが形成されることになる。
【0032】
次に、図4に示すように、少なくとも凹部11xの全面が覆われるよう、凹部11xよりも面積の大きい電極材料12xを誘電体ブロック11の主面11aに形成する。電極材料12xの形成方法としては特に限定されず、例えば、スクリーン印刷法などを用いることができる。また、スパッタリング法を用いることによって、凹部11xの内部を含む誘電体ブロック11の主面11aの全面に、電極材料12xを形成しても構わない。これにより、電極材料12xの表面は、凹部11xの内部に形成された領域と、凹部11xの外部に形成された領域の間で、凹部11xの深さに応じた段差が生じることになる。電極材料12xの厚さについては特に限定されず、凹部11xの深さより厚くても構わないし、薄くても構わない。
【0033】
次に、図5に示すように、誘電体ブロック11の一方の主面11aを研磨することによって、凹部11xの外部に形成された電極材料12xを除去する。これにより、電極材料12xは凹部11xの内部にのみ残存し、残存した電極材料12xが放射電極12となる。研磨方法については特に限定されず、砥石や紙ヤスリなどを用いればよい。
【0034】
その結果、形成した電極材料12xの厚さが凹部11xの深さより厚かった場合には、誘電体ブロック11の主面11aと放射電極12の表面とが、実質的に同一平面を構成することになる。また、電極材料12xの厚さが凹部11xの深さより薄かった場合であっても、研磨量によっては、誘電体ブロック11の主面11aと放射電極12の表面とが、実質的に同一平面を構成することになる。但し、本発明においてこれら表面が同一平面を構成することは必須でなく、放射電極12の表面が誘電体ブロック11の主面11aよりも下方に位置していても構わない。
【0035】
そして、誘電体ブロック11の他方の主面11bにグランド電極13を形成し、誘電体ブロックの側面11cに給電電極14を形成すれば、図1及び図2に示したアンテナ部品10が完成する。グランド電極13及び給電電極14についても、スクリーン印刷法などを用いて形成することができる。尚、放射電極12、グランド電極13及び給電電極14の形成順序については特に限定されず、どの順序で形成しても構わない。
【0036】
次に、本実施形態によるアンテナ部品10の他の製造方法について説明する。
【0037】
まず、図3に示した誘電体ブロック11を一体成型した後、図6に示すように、凹部11xの内部に凹部11xよりも面積の小さい電極材料12xを形成する。この方法では、電極材料12xの材料として十分に流動性の高い材料を用いる必要がある。このため、電極材料12xは時間とともに流動し、ストッパとなる凹部11xの側壁11yまで広がることになる。つまり、凹部11xの全面に電極材料12xが広がることになる。その後、流動性を高めるために電極材料12xに添加した溶剤などを乾燥させ、電極材料12xの流動性を低下させれば、図5に示した構造とほぼ同じ構造を得ることが可能となる。
【0038】
その後は、上述した製造方法と同様、誘電体ブロック11の他方の主面11bにグランド電極13を形成し、誘電体ブロックの側面11cに給電電極14を形成すれば、図1及び図2に示したアンテナ部品10が完成する。この場合も、放射電極12、グランド電極13及び給電電極14の形成順序については特に限定されず、どの順序で形成しても構わない。
【0039】
アンテナ部品10の製造方法については、前者の方法、つまり、凹部11xよりも面積の大きい電極材料12xを形成した後、研磨により不要部分を除去する方法(図3〜図5参照)、或いは、後者の方法、つまり、凹部11xよりも面積の小さい電極材料12xを形成した後、流動させて凹部11x内に電極材料12xを充填する方法(図6参照)のいずれを用いても構わないが、前者の方法によれば、通常使用する電極材料(電極ペースト)をそのまま用いることができるという利点があり、一方、後者の方法によれば、研磨工程が不要であるという利点がある。
【0040】
このように、上述した2つの方法のいずれかの方法によってアンテナ部品10を作製すれば、放射電極12の平面的な位置は、凹部11xの平面的な位置と一致することから、誘電体ブロック11に対して極めて高精度に位置決めされることになる。このため、電極材料12xを形成する際の印刷精度や、パターニング精度などにかかわらず、放射電極12を所望の位置に正しく形成することが可能となる。
【0041】
特に、本実施形態によるアンテナ部品10は、給電電極14が放射電極12と直接接しておらず、誘電体ブロック11の側面11cに形成された給電電極14と、誘電体ブロック11の主面11aに形成された放射電極12とが電磁界的に結合することによって給電する構造であることから、放射電極12の平面的な位置のずれが特性に与える影響は非常に大きいが、本実施形態による方法で作製すれば、このような構造であってもほぼ設計値通りの特性を得ることが可能となる。
【0042】
また、本実施形態によるアンテナ部品10は、誘電体ブロック11の一方の主面11aには放射電極12のみが形成されており、給電電極14は、誘電体ブロック11の側面11cに形成されていることから、誘電体ブロック11の一方の主面11aのサイズを従来に比べて小さくすることができる。このため、よりいっそうの小型化を実現することが可能となり、プリント基板等に実装した場合、従来に比べ、実装面積を縮小することが可能となる。
【0043】
図8は、本実施形態によるアンテナ部品10を用いた無線装置100の構成を模式的に示す図である。
【0044】
図8に示す無線装置100は、給電電極14を介して放射電極12に接続されたRF部110と、RF部110に接続された信号処理部120と、信号処理部120に接続されたインターフェース部130とを備えている。これにより、アンテナ部品10が受信した信号は、RF部110によって信号処理可能な形式に変換された後、信号処理部120によって処理され、インターフェース部130より出力される。同様に、インターフェース部130より入力された信号は、信号処理部120によって処理された後、RF部110によって高周波信号に変換された後、アンテナ部品10より放出される。インターフェース部130としては、スピーカ、ディスプレイ、プリンタなどの出力装置や、マイク、キーボード、マウスなどの入力装置を挙げることができる。また、図示しないが、信号処理部120には、ハードディスク装置やCD−ROMドライブなどの記録装置をさらに接続することも可能である。
【0045】
このような無線装置100は、実装面積が小さく且つ実装が容易な表面実装型のアンテナ部品10を用いていることから、円偏波が利用される各種の無線装置、例えば、GPS装置(Global Positioning System)、ETC装置(Electronic Toll Collection System)、衛星ラジオ等の無線装置を小型化・低コスト化することが可能となる。また、本実施形態によるアンテナ部品10は、特性ばらつきが非常に小さいことから、使用する周波数帯域が高い場合であっても、製造ばらつきによる特性の変化を最小限に抑えることが可能となる。
【0046】
尚、上記実施形態によるアンテナ部品10では、放射電極12のみを凹部11xに埋め込んでおり、その他の電極、すなわち、グランド電極13及び給電電極14については、誘電体ブロック11の表面にそのまま形成しているが、これらの一方又は両方についても、誘電体ブロック11に形成した凹部内に形成しても構わない。
【0047】
図9は、放射電極12及び給電電極14を凹部11x,11zにそれぞれ埋め込む場合に使用する誘電体ブロック11の構造を示す略斜視図である。図9に示す誘電体ブロック11についても、一体成型によりこれら凹部11x,11zを形成するため、誘電体ブロック11の主面11aや側面11cに対して、凹部11x,11zが位置ずれを生じることはない。
【0048】
その後は、図4及び図5を用いて説明したように、凹部11x,11zよりも面積の大きい電極材料12x,12z(図示せず、以下同様)をそれぞれ形成した後、研磨によって凹部11x,11zの外部に形成された電極材料12x,12zを除去すればよい。この場合、誘電体ブロック11の主面11aに対する電極材料12xの形成及び研磨と、誘電体ブロック11の側面11cに対する電極材料12zの形成及び研磨とを、別々の工程で行えばよい。尚、凹部11x,11zよりも面積の小さい電極材料12x,12zを形成し、これを流動させる方法も使用し得るが、給電電極14が形成されるべき凹部11zには一部側壁が存在しないことから、この場合は、凹部,11zよりも面積の大きい電極材料12zを形成した後、研磨する方法を用いることが好ましい。
【0049】
以上により、放射電極12の平面的な位置のみならず、給電電極14の平面的な位置についてもずれが生じないことから、給電電極14の平面的な位置ずれに起因する特性ばらつきについても低減することが可能となる。
【0050】
尚、上記実施形態によるアンテナ部品10では、給電電極14の平面形状が略T字状であるが、給電電極14の平面形状については、軸比やインピーダンスなどを考慮して適宜変更することが可能である。例えば、給電電極14の平面形状を略L字型としても構わないし、一定幅の直線状(長方形)としても構わないし、T字の横棒部分14aを半円形に置き換えた形状としても構わないし、T字の横棒部分14aを三角形に置き換えた形状としても構わない。すなわち、軸比やインピーダンスは給電電極14の辺のうち、誘電体ブロック11の一方の主面11aと隣接する辺の長さによってほぼ決まることから、この辺が直線的であり且つ誘電体ブロック11の一方の主面11aと隣接するように配置されていれば、どのような形状であっても構わない。但し、軸比やインピーダンスの調整が容易である点や、左右対称とすることにより配線距離を最短化することができる点などを考慮すれば、図1に示したように、給電電極14の平面形状を略T字状とすることが最も好ましい。
【0051】
さらに、上記実施形態によるアンテナ部品10では、誘電体ブロック11の一つの側面11cにのみ給電電極14を形成しているが、2つ以上の側面に給電電極14をそれぞれ形成することも可能である。例えば、隣接する2つの側面、すなわち、互いに90°の角度をなす側面にそれぞれ給電電極14を形成すれば、一方の給電電極14を介して右旋偏波を送受信することができ、他方の給電電極14を介して左旋偏波を送受信することができる。これによれば、右旋偏波用のアンテナ部品と左旋偏波用のアンテナ部品を作り分けることなく、同じ構造を有するアンテナ部品を右旋偏波用としても左旋偏波用としても使用することが可能となる。これにより、さらなる低コスト化を実現することが可能となる。
【0052】
次に、本発明の好ましい第2の実施形態について説明する。
【0053】
図10は、本発明の好ましい第2の実施形態によるアンテナ部品20の構造を示す略斜視図であり、図11は、図10のB−B線に沿った略断面図である。
【0054】
図10及び図11に示すように、本実施形態によるアンテナ部品20は、給電電極24が誘電体ブロック21の側面21c及び一方の主面21aに亘って形成されている点において、上記第1の実施形態と異なっている。その他の点は、上記第1の実施形態と同様である。つまり、誘電体ブロック21の一方の主面21aには放射電極22が形成され、誘電体ブロック21の他方の主面21bにはグランド電極23が形成されている。また、放射電極22の対向する2つの角部には、切り欠き22aが形成されており、グランド電極23には、給電電極24とグランド電極23とがショートするのを防止する切り欠き23aが設けられている。
【0055】
給電電極24は、誘電体ブロック21の一方の主面21aに形成された部分24a,24bと、側面21cに形成された部分24cによって構成されており、誘電体ブロック21の一方の主面21aに形成された部分24a,24bは、平面形状が略T字状である。T字の横棒部分24aは、放射電極22の一辺と対向するよう平行に配置されており、T字の縦棒部分24bは、横棒部分24aの長手方向の中央から、誘電体ブロック21の側面21cと隣接する部分に亘って配置されている。一方、誘電体ブロック21の側面21cに形成された部分24cは、縦棒部分24bの端部に接続され、誘電体ブロック21の他方の主面21bと隣接する部分に亘って直線的に配置されている。本実施形態においても、給電電極24と放射電極22とは直接接していないが、電磁界的な結合により、放射電極22に対して給電が行われる。
【0056】
図11に示すように、誘電体ブロック21の主面21aには凹部21xが形成されており、放射電極22、並びに、給電電極24のうち誘電体ブロック21の一方の主面21aに形成された部分24a,24bは、この凹部21xの内部に埋め込まれている。特に限定されるものではないが、本実施形態においても、誘電体ブロック21の主面21aと放射電極22及び給電電極24a,24bの表面とは実質的に同一平面を構成している。
【0057】
このような構造を有するアンテナ部品20の製造方法は、上記第1の実施形態によるアンテナ部品10の製造方法と同様である。すなわち、一方の主面21aに凹部21xを有する誘電体ブロック21を一体成型した後、少なくとも凹部21xの全面が覆われるよう、凹部21xよりも面積の大きい電極材料を誘電体ブロック21の主面21aに形成する。そして、誘電体ブロック21の一方の主面21aを研磨することによって、凹部21xの外部に形成された電極材料21xを除去すれば、凹部21x内部にのみ電極材料が残存し、これが放射電極22及び給電電極24a,24bとなる(図3〜図5参照)。
【0058】
或いは、誘電体ブロック21を一体成型した後、凹部21xの内部に凹部21xよりも面積の小さい電極材料を形成し、これを流動させることによって凹部21xの全面に電極材料を広げ、これを放射電極22及び給電電極24a,24bとしても構わない(図6参照)。
【0059】
そして、誘電体ブロック21の他方の主面21bにグランド電極23を形成し、誘電体ブロックの側面21cに給電電極24cを形成すれば、アンテナ部品20が完成する。この場合も、放射電極22、グランド電極23及び給電電極24の形成順序については特に限定されず、どの順序で形成しても構わない。
【0060】
本実施形態によれば、給電電極24のうち、実際に放射電極22と電磁界的に結合する部分24aが放射電極22と同一の平面、つまり、誘電体ブロック21の一方の主面21aに形成されていることから、誘電体ブロック21のサイズについては第1の実施形態よりも大きくなるものの、放射電極22と給電電極24との相対的な位置関係をより正確とすることが可能となる。また、給電電極24のうち、T字の縦棒部分24bがマイクロストリップラインを形成することから、これによってアンテナ部品20のインピーダンス調整を行うことも可能となる。
【0061】
次に、本発明の好ましい第3の実施形態について説明する。
【0062】
図12は、本発明の好ましい第3の実施形態によるアンテナ部品30の構造を示す略斜視図であり、図13は、図12のC−C線に沿った略断面図である。
【0063】
図12及び図13に示すように、本実施形態によるアンテナ部品30は、給電電極34が放射電極32に直接接続されている点において、上記第1及び第2の実施形態と異なっている。その他の点は、上記第1及び第2の実施形態と概ね同様であり、誘電体ブロック31の一方の主面31aには放射電極32が形成され、誘電体ブロック31の他方の主面31bにはグランド電極33が形成されている。また、放射電極32の対向する2つの角部には、切り欠き32aが形成されており、グランド電極33には、給電電極34とグランド電極33とがショートするのを防止する切り欠き33aが設けられている。
【0064】
給電電極34は、誘電体ブロック31の一方の主面31aに形成された部分34aと、側面31cに形成された部分34bによって構成されており、これらはいずれも直線的な形状を有している。
【0065】
図13に示すように、誘電体ブロック31の主面31aには凹部31xが形成されており、放射電極32、並びに、給電電極34のうち誘電体ブロック31の一方の主面31aに形成された部分34aは、この凹部31xの内部に埋め込まれている。特に限定されるものではないが、本実施形態においても、誘電体ブロック31の主面31aと放射電極32及び給電電極34aの表面とは実質的に同一平面を構成している。
【0066】
このような構造を有するアンテナ部品30の製造方法は、上記第1及び第2の実施形態によるアンテナ部品10,20の製造方法と同様であり、重複する説明は省略する。
【0067】
本実施形態によるアンテナ部品30は、給電電極34と放射電極32とが電磁界的に結合しているのではなく、直接接続されていることから、放射電極32の平面的な位置のずれがアンテナ特性に与える影響は、上記第1及び第2の実施形態に比べれば小さい。しかしながら、放射電極32の平面的な位置のずれ、すなわち、放射電極32の端部と誘電体ブロック31の一方の主面31aの端部との距離や角度が設計値と異なると、アンテナ特性が確実に変化してしまうが、本実施形態によれば、このような特性のずれを防止することが可能となる。
【0068】
次に、本発明の好ましい第4の実施形態について説明する。
【0069】
図14は、本発明の好ましい第4の実施形態によるアンテナ部品40の構造を示す略斜視図であり、図15は、図14のD−D線に沿った略断面図である。
【0070】
図14及び図15に示すように、本実施形態によるアンテナ部品40は、側面に設けられた給電電極が排除され、その代わりに、誘電体ブロック41に設けられた貫通孔44に給電ピン45が挿入されている点において、上記各実施形態と異なっている。貫通孔44は、誘電体ブロック41の一方の主面41aから他方の主面41bに亘って設けられており、誘電体ブロック41の一方の主面41aのうち、貫通孔44が開口する部分には、凹部41xが設けられている。かかる貫通孔44や凹部41xは、誘電体ブロック41の形成時に一体成型され、このため、実質的にこれらの相対的な位置関係にずれが生じることはない。
【0071】
凹部41xには放射電極42が埋め込まれており、放射電極42と、貫通孔44に挿入された給電ピン45の頭部とは、ハンダ46によって接続されている。給電ピン45は、その長さが誘電体ブロック41の厚み(一方の主面41aから他方の主面41bまでの距離)よりも長く、このため、一部が誘電体ブロック41の他方の主面41bから突出した状態となっている。この突出部と、誘電体ブロック41の他方の主面41bに形成されたグランド電極43とが短絡しないよう、グランド電極43には貫通孔44の周囲において切り欠き43aが設けられている。
【0072】
このような構造を有するアンテナ部品40の製造方法の主要部分は、上記第1乃至第3の実施形態によるアンテナ部品10,20,30の製造方法とほぼ同様であり、重複する部分の説明は省略するが、放射電極42及びグランド電極43の形成が完了した後、給電ピン45を貫通孔44に挿入し、給電ピン45の頭部をハンダ46によって固定すれば、本実施形態によるアンテナ部品40が完成する。
【0073】
本実施形態によるアンテナ部品40は、給電ピン45を介して給電が行われることから、給電ピン45が挿入される貫通孔44と放射電極42との相対的な位置関係が設計値と異なると、アンテナ特性が大きく変化してしまうが、本実施形態においては、貫通孔44と放射電極42の形成領域となる凹部41xとが、一体成型されることから、両者間に相対的な位置ずれが生じることはなく、これに起因する特性のずれを防止することが可能となる。
【0074】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0075】
例えば、上記各実施形態によるアンテナ部品10,20,30,40では、角部の切り欠き12a,22a,32a,42aを除き、放射電極12,22,32,42の平面形状がほぼ正方形であるが、円偏波を放射するための放射電極の形状としては、これ以外の種々の形状を用いることができる。例えば、放射電極の平面形状を切り欠きや突起のない長方形としたり、対向する角部に突起が設けられた正方形としたり、対向する位置に切り欠きが設けられた円形としたり、対向する位置に突起が設けられた円形としたり、切り欠きや突起のない楕円形とすることも可能である。
【0076】
また、上記各実施形態では、いずれも円偏波を放射するアンテナ部品について説明したが、本発明はこれに限定されず、直線偏波を放射するタイプのアンテナ部品に適用することも可能である。この場合は、直線偏波が利用される各種の無線装置、例えば、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース機器等の無線装置を小型化・低コスト化することが可能となる。
【0077】
また、上記各実施形態では、いずれも誘電体ブロック11,21,31,41が略直方体形状であるが、これが円柱状など他の形状であっても構わない。
【0078】
また、上記各実施形態では、いずれも誘電体ブロック11,21,31,41の他方の主面11b,21b,31b,41bにグランド電極13,23,33,34を設けているが、アンテナ部品を搭載する基板側にグランド電極を設けておけば、アンテナ部品側のグランド電極を省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の好ましい第1の実施形態によるアンテナ部品10の構造を示す略斜視図であり、(a)は上側斜め方向から見た図、(b)は下側斜め方向から見た図である。
【図2】図1(a)に示すA−A線に沿った略断面図である。
【図3】アンテナ部品10の一製造工程(誘電体ブロック11の成型)を示す略断面図である。
【図4】アンテナ部品10の一製造工程(電極材料12xの形成)を示す略断面図である。
【図5】アンテナ部品10の一製造工程(電極材料12xの研磨)を示す略断面図である。
【図6】アンテナ部品10の一製造工程(電極材料12xの形成)を示す略断面図である。
【図7】左旋偏波を放射するアンテナ部品10の構造を示す略斜視図である。
【図8】アンテナ部品10を用いた無線装置100の構成を模式的に示す図である。
【図9】放射電極12及び給電電極14を凹部11xに埋め込む場合に使用する誘電体ブロック11の構造を示す略斜視図である。
【図10】本発明の好ましい第2の実施形態によるアンテナ部品20の構造を示す略斜視図である。
【図11】図10のB−B線に沿った略断面図である。
【図12】本発明の好ましい第3の実施形態によるアンテナ部品30の構造を示す略斜視図である。
【図13】図12のC−C線に沿った略断面図である。
【図14】本発明の好ましい第4の実施形態によるアンテナ部品40の構造を示す略斜視図である。
【図15】図14のD−D線に沿った略断面図である。
【符号の説明】
【0080】
10,20,30,40 アンテナ部品
11,21,31,41 誘電体ブロック
11a,21a,31a,41a 誘電体ブロックの一方の主面
11b,21b,31b,41b 誘電体ブロックの他方の主面
11c,21c,31c 誘電体ブロックの側面
11x,11z,21x,31x,41x 凹部
11y 側壁
12,22,32,42 放射電極
12x 電極材料
13,23,33,34 グランド電極
14,24,34 給電電極
44 貫通孔
45 給電ピン
46 ハンダ
100 無線装置
110 RF部
120 信号処理部
130 インターフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの一方の主面に形成された凹部と、前記凹部に埋め込まれた放射電極とを備えることを特徴とするアンテナ部品。
【請求項2】
前記誘電体ブロックの前記一方の主面と、前記放射電極の表面とが、実質的に同一平面を構成していることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ部品。
【請求項3】
前記放射電極と電磁界的に結合する少なくとも一つの給電電極をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ部品。
【請求項4】
前記給電電極は、少なくとも一部が前記誘電体ブロックの前記一方の主面とは異なる面に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ部品。
【請求項5】
前記給電電極の少なくとも一部が、前記誘電体ブロックに形成された他の凹部に埋め込まれていることを特徴とする請求項3又は4に記載のアンテナ部品。
【請求項6】
前記誘電体ブロックを貫通して設けられ、前記放射導体と接続された給電ピンをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ部品。
【請求項7】
前記誘電体ブロックの前記一方の主面と対向する他方の主面に形成されたグランド電極をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアンテナ部品。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のアンテナ部品と、前記アンテナ部品の前記放射電極に接続されたRF部と、前記RF部に接続された信号処理部とを備えることを特徴とする無線装置。
【請求項9】
一方の主面に凹部を有する誘電体ブロックを一体成型する第1の工程と、少なくとも前記凹部の全面が覆われるよう、前記凹部よりも面積の大きい電極材料を前記誘電体ブロックの前記一方の主面に形成する第2の工程と、研磨によって前記凹部外に形成された前記電極材料を除去することにより放射電極を形成する第3の工程とを備えることを特徴とするアンテナ部品の製造方法。
【請求項10】
一方の主面に凹部を有する誘電体ブロックを一体成型する第1の工程と、前記凹部の内部に前記凹部よりも面積の小さい電極材料を形成する第2の工程と、前記凹部の側壁をストッパとして前記電極材料を流動させることにより放射電極を形成する第3の工程とを備えることを特徴とするアンテナ部品の製造方法。
【請求項11】
前記放射電極と電磁界的に結合する少なくとも一つの給電電極を形成する第4の工程をさらに備えることを特徴とする請求項9又は10に記載のアンテナ部品の製造方法。
【請求項12】
前記第4の工程において、前記給電電極の少なくとも一部を前記誘電体ブロックの前記一方の主面とは異なる面に形成することを特徴とする請求項11に記載のアンテナ部品。
【請求項13】
前記第1の工程において、一方が前記凹部にて開口する貫通孔をさらに一体成型し、前記放射電極を形成した後、前記貫通孔に給電ピンを挿入する第4の工程をさらに備えることを特徴とする請求項9又は10に記載のアンテナ部品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−270850(P2006−270850A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−89340(P2005−89340)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】