説明

イメージを投影、又はディスプレイパネルを通してバックライティングを投影するための波長変換材料の使用法、及びその波長変換材料を励起するためのバックライト

【課題】ディスプレイシステムにおいて、一次イメージに二次イメージを容易に付加すること
【解決手段】装置(100)には、ディスプレイパネル(102)、波長変換材料(126)、及び光源(104/128)が設けられる。ディスプレイパネル(102)には、ディスプレイパネル(102)から投影される1つ又は複数の一次イメージ(202)を形成する制御信号を受信するためのインターフェース(118)が設けられる。波長変換材料(126)は、第1の波長の光を吸収して、第2の波長の光を放出する。波長変換材料(126)は、第1の波長の光により照明された場合にディスプレイパネル(102)から投影される二次イメージ(200)を形成する。光源(104/128)により、波長変換材料(126)は第1の波長の光によって照明される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイに関する。特に、本発明は、イメージを投影、又はディスプレイパネルを通してバックライティングを投影するための波長変換材料の使用法、及びその波長変換材料を励起するためのバックライトに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願に対する相互参照
本願は、2005年4月18日に出願された同時係属の米国特許出願第11/109,247号の一部係属出願であり、当該米国特許出願の開示の全ては、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
ディスプレイシステムは、テレビ、コンピュータモニター、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、及び腕時計を含む複数の装置に組み込まれ、又は当該装置により使用されている。多くの場合、これらの装置は、投影するイメージ(単数又は複数)に多かれ少なかれ静的イメージ要素を組み込む必要がある。静的イメージ要素は、会社のロゴ、バッテリー状態インジケータ、信号強度インジケータ、レコーディングインジケータ、又はアラームインジケータの形態を含む、種々の形態をなすことができる。また、静的イメージ要素は、テキスト、及び/又はグラフィックイメージの形態をなすこともできる。係るインジケータを表示するためには、一般にディスプレイシステム用の新たな一組の制御信号が生成される必要がある。時として、これにより、多額の間接費が必要となる場合がある。
【特許文献1】国際公開第02/097324A1号パンフレット
【非特許文献1】Harbers他著、「LED Backlighting for LCD HDTV」、Journal of the Society for Information Display、2002年、PP.347-350
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の課題は、上述した技術的な問題を克服、又は少なくとも緩和することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態において、装置は、ディスプレイパネル、波長変換材料、及び光源を含む。ディスプレイパネルは、ディスプレイパネルから投影される1つ又は複数の一次イメージを形成する制御信号を受信するためのインターフェースを有する。波長変換材料は、第1の波長の光を吸収して、第2の波長の光を放出する。波長変換材料は、第1の波長の光により照明された場合にディスプレイパネルから投影される二次イメージを形成する。第1の波長の光によって波長変換材料を照明するために、光源が設けられる。
【0006】
また、別の実施形態は、ディスプレイパネル、波長変換材料、及び光源を含む。ディスプレイパネルは、ディスプレイパネルから投影される1つ又は複数の一次イメージを形成する制御信号を受信するためのインターフェースを有する。波長変換材料が、ディスプレイパネル上に堆積され、第1の波長の光を吸収して、第2の波長の光を放出する。波長変換材料は、第1の波長の光により照明された場合に、ディスプレイパネルを通してバックライトを投影する。第1の波長の光によって波長変換材料を照明するために、光源が設けられる。
【0007】
更に別の実施形態では、ディスプレイ用のバックライトは、少なくとも第1の波長のバックライティングを提供するための第1の光源、及び第2の波長の光を生成するための第2の光源を含む。第2の波長は、波長変換材料の励起波長に相当する。バックライトは更に、第1及び第2の光源を別個に活性化、及び非活性化するための少なくとも1つの機構を含む。
【0008】
他の実施形態も開示される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ディスプレイシステムにおいて、波長変換材料を使用して、ディスプレイパネルから投影され得る二次イメージ200を形成することが可能となる。従って、係る二次イメージを表示するために、ディスプレイパネル用の新たな一組の制御信号を生成する必要性がなくなり、間接費も抑制される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の例示的な実施形態が図面に示される。
【0011】
図1は、例示的なディスプレイシステム100の立面図を示す。一例として、ディスプレイシステム100は、透過型液晶ディスプレイ(LCD)パネル102、及び光源104を含むように示される。光源104は、ディスプレイパネル102にバックライティングを提供する。代替の実施形態において、LCDは、半透過型、又は均一反射形(光源104は、後者の場合、潜在的に取り除かれる)とすることができる。また、ディスプレイシステム100は、DLP(R)(digital light processing)光バルブシステムのような他の形態をなすこともできる。
【0012】
LCDパネルは、多数の形態をなすことができるが、一般に複数の層106〜116からなる。一例として、LCDパネル102は、第1の偏光フィルタ層106、薄膜トランジスタ(TFT)アレイ層108、液晶層110、接地平面層112、赤−緑−青(RGB)フィルタ層114、及び第2の偏光フィルタ層116を含む。一実施形態において、第1の偏光フィルタ層106、及びTFTアレイ層108は、第1の板ガラス上に、又は当該板ガラス内に形成され、接地平面層112、RGBフィルタ層114、及び第2の偏光フィルタ層116は、第2の板ガラス上に、又は当該板ガラス内に形成される。次いで、液晶層110が、2つの板ガラス間に挟まれる。TFT層108、液晶層110、接地平面層112、及びRGBフィルタ層114は、層の各々が赤、緑、及び青のイメージピクセルエリアのアレイの形成に寄与するように、配置される。LCDパネル102は更に、ディスプレイパネル102から投影される1つ又は複数のイメージを形成する制御信号を受信するためのインターフェース118も含む。
【0013】
動作中、例示的なディスプレイシステム100は、以下のように動作する。光源104によって生成されたバックライティング(背面照明)は、TFTアレイ108を偏光で照明するように、第1の偏光フィルタ層106により偏光される。同時に、又はほぼ同時に、TFTアレイ108は、インターフェース118を介して提供される制御信号を受信する。制御信号に応答して、TFTアレイ108のトランジスタは、付勢又は消勢されて、TFTアレイ108と接地平面112との間に局所的電界のパターンを形成する。生成されるべきイメージに応じて、TFTアレイ108により、異なる電界が、RGBフィルタ層114によって形成される赤、緑、青のピクセルエリアの各々に生成されることができる。それぞれの局所的電界の状態に応じて、電界に局所的である液晶は、整列し又はねじれ、それにより1)入射バックライティングを「そのままで」通過させるか、又は2)入射バックライティングを最大で90度だけ回転させる。使用される液晶層110のタイプに応じて、層の結晶は、「通常は開」の光路、又は「通常は閉」の光路を形成するようにバイアスされ得る。
【0014】
液晶層110を出射する回転した、及び回転していない光は、RGBフィルタ層114によって形成された、対応する赤、緑、及び青のピクセルエリアを照明する。留意すべきは、場合によっては、RGBフィルタ層114は、別個の赤、緑、及び青のフィルタ層からなることができる。液晶層110の各ピクセルエリアを出射する光に対する第2の偏光フィルタ層116の向きに応じて、RGBフィルタ層114から放射する着色光の一部又は全ては、第2の偏光フィルタ層116により阻止され得る。従って、光が液晶層によって回転する度合いは、第2の偏光フィルタ層116を通過する光の量(即ち、強度)を決定する。
【0015】
インターフェース118に提供される制御信号を変更することにより、一連のイメージはディスプレイパネル102から投影され得る。
【0016】
理解され得る1つのことは、ディスプレイパネル102から投影されるイメージ(単数又は複数)の品質が、ディスプレイパネルの品質だけでなく、光源104によって提供されるバックライティングの品質によっても影響を受けることである。この点に関して、光源104により放出される光は、光源104とディスプレイパネル102との間に光学的に配置された1つ又は複数のライトガイド120、122に提供され得る。一例として、ディスプレイシステム100は、2つのライトガイド120、122を含むように示される。ライトガイド120は、光源104により放出された光を混合するのに役立つ。ライトガイド120は、光源104が異なる色の1つ又は複数の発光ダイオード(LED)(例えば、赤、緑、及び青のLED)からなる場合に、特に有用になることができる。多くの場合、ライトガイド120を出射する光がほとんど白になるように、光源104により放出される光を混合するライトガイド120を有することが望ましい。
【0017】
ディスプレイシステム100の幅を最小にするために、ライトガイド122がライトガイド120の上側に積み重ねられ得る。次いで、ライトガイド120によって放出された光は、例えばミラー124によってライトガイド122の端部の周りに、及び当該端部内へ反射され得る。ライトガイド122は、ライトガイド120により放出された光を均質化する働きをすることができ、それにより、実質的に一様なバックライティングをディスプレイパネル102に提供する。好適には、ライトガイド122は、受光した光をライトガイドの光放出面(即ち、図1の上側表面126)に対してほぼ垂直に曲げることを可能にする変形部を含む。このようにして、ライトガイド122は、ディスプレイパネル102の方へ準一様な平面の光を投影することができる。一例として、ライトガイド122の変形部は、1)ライトガイドの下側表面の隆起部、2)ライトガイドに埋め込まれた反射粒子、3)ライトガイドの上側表面、又は下側表面の粗仕上げ、又は4)ライトガイドの上側表面に形成された複数のコリメーティングレンズを含むことができる。場合によっては、非鏡面反射体がライトガイド122の背後に配置され、ライトガイド122から放出される光の輝度と均一性が改善され得る。ライトガイド120、122の構成、使用法、及び方向付けに関する更なる詳細は、Van Heesによる「Compact Illumination System and Display Device」と題する特許文献1、及び非特許文献1により提供される。
【0018】
図1に示されたようなディスプレイシステムの使用中、ディスプレイパネル102から投影されるイメージに多かれ少なかれ静的なイメージ要素を組み込むことが必要となることが多い。静的なイメージ要素は、本質的にテキスト、及び/又はグラフィックとすることができ、会社のロゴ、バッテリー状態インジケータ、信号強度インジケータ、レコーディングインジケータ、又はアラームインジケータの形態を含む、種々の形態をなすことができる。係るイメージ要素を表示するために、ディスプレイパネル102用の新たな一組の制御信号が一般に生成される必要があり、これにより多額の間接費が必要となる可能性がある。従って、ディスプレイシステム100は波長変換材料126を使用して、ディスプレイパネル102から投影され得る二次イメージ200(図2)を形成する。
【0019】
波長変換材料126は、第1の波長の光を吸収して、第2の波長の光を放出する働きをする。従って、第1の波長の光により照明された場合、波長変換材料126は第2の光波長の光を放出し、それによりディスプレイパネル102からその二次のイメージが投影される。逆に、波長変換材料126は、第1の波長の光が存在しない場合に、波長変換材料126が透過的(例えば、透明)であるように選択、又は堆積され得る。
【0020】
光源128は、波長変換材料126を第1の波長の光によって照明するために設けられ得る。図1及び図3に示されるように、光源128は、ディスプレイパネル102にバックライティングを提供する光源104a〜104iと同じ基板300に実装された1つ又は複数のLED128a〜128dからなることができる。図3を参照すると、留意すべきは、多くの場合に、波長変換材料126を励起するためのLED128a〜128dの数は、ディスプレイパネル102にバックライティングを提供するために利用するものより少なくなければならない。
【0021】
波長変換材料126、ライトガイド120、122(設けられる場合)、及び光源128は、光源128が活性化された際に適切な励起波長(単数又は複数)が波長変換材料126に提供されるように、選択され得る。場合によっては、これは、光源128によって放出される光がライトガイド120、122を通って漏れる、又は周りから漏れることを可能にすることにより実施され得る。一例として、光は、ミラー124の上部を開くことにより、又はライトガイド122と偏光フィルタ106との間に光源128を再配置することにより、ライトガイド122の周りから漏れることが可能になる。他の場合では、光源128は、ライトガイド120、122によって変えられる際に、波長変換材料126を励起するのに適切な波長からなる光を放出するように、選択され得る。
【0022】
一実施形態において、光源128は紫外線(UV)光を放出し、波長変換材料126の励起波長は、その紫外線光の波長に相当する。別の実施形態において、光源128は、青みがかった光を放出し、波長変換材料126の励起波長は、その青みがかった光の波長に相当する。更に別の実施形態では、光源128は、紫外線光及び青みがかった光の双方を放出することができ、波長変換材料126の励起波長は、当該紫外線光、及び青みがかった光の組み合わせに相当する。また、光源128は、赤みを帯びた光、緑がかった光、及び青みがかった光の組み合わせも放出することができ、波長変換材料126の励起波長は、当該赤みを帯びた光、緑がかった光、及び青みがかった光、又は当該光のいくつかの成分、又は当該光の混合物うちの任意のもの、又は全てに相当する。
【0023】
場合によっては、ディスプレイパネル102には、二次のイメージが投影されるフィルタ層130が設けられ得る。適切に選択される場合、フィルタ層130は、波長変換材料126を励起するために使用される光(例えば、紫外線光)の一部、又は全ての通過を阻止するために使用され得る。図1はフィルタ130の1つの位置を示すが、フィルタ130は、波長変換材料126から光学的に「下流」にある種々の位置に配置され得る。また、波長変換材料126を励起するために使用される光の波長に応じて、RGBフィルタ層114は励起光を阻止する働きをすることができる。
【0024】
一実施形態において、波長変換材料126は、リン光を発し、任意の1つ又は複数の有機リン光体又は無機リン光体からなる。また、無機リン光体は、従来のリン光体、又は量子ドット/ナノリン光体からなることができる。無機リン光体は、以下に限定されないが、イメージを形成するために単独で、又は組み合わせて使用され得る以下の特定のリン光体組成物を含む、ガーネットをベースにしたリン光体、酸化物をベースにしたリン光体、硫化物をベースにしたリン光体、オルトケイ酸塩、ケイサン塩、及びチオガレートを含む。即ち、
赤色リン光体:SrS、ZnSe、CaS、(Zn、Cd)S、CdS、MgGeO5.5F:Mn4+、YS:Eu
オレンジ色リン光体:ZnSeS
緑色リン光体:SrGa、BaGa、ZnS
青色リン光体:BaMgAl1627
黄色リン光体:YAl12(YAG)、TbAl12(TAG)
一例として、波長変換材料126は、それが赤色リン光体及び緑色リン光体の組み合わせ、オレンジ色リン光体及び緑色リン光体の組み合わせ、又は赤色、青色、及び緑色リン光の組み合わせからなる場合に、白色光を放出するようにされ得る。
【0025】
好適には、波長変換材料126は、ディスプレイパネル102上に堆積されるが、ライトガイド120の光放出表面132上(図4を参照)に、又はライトガイドとディスプレイパネルとの間に配置された別個のシート又は構造体上(図示せず)にも配置され得る。ディスプレイパネル102上に堆積される場合、波長変換材料126は、種々の位置に堆積され得る。一実施形態において(図1を参照)、波長変換材料126は、ディスプレイパネル102の第1の偏光フィルタ層106と液晶層110との間に配置された、ディスプレイパネル102の表面に堆積される。別の実施形態において、波長変換材料126は、光源から液晶層よりも遠くにある、ディスプレイパネルの層上に堆積される(例えば、ディスプレイパネル102の外表面、図5を参照)。留意すべきは、波長変換材料126が偏光フィルタ層106の光受光側に配置された場合に、その放出光は、液晶アレイ110を通る適切な経路が「開」である時にだけディスプレイパネル102から投影される。
【0026】
波長変換材料126の堆積と保持を支援するために、波長変換材料は、シリコーン、エポキシ、ガラス、シリコーンとエポキシの混成物、又はUV硬化性エポキシのような1つ又は複数の他の材料と混合され得る。また、材料126は、材料126を活性化するために使用される任意のUV光源(又は任意の外部UV光)に起因したディスプレイシステム100の劣化を軽減するために、UV抑制剤と混合されてもよい。また、材料126は、材料126により放出される光を分散するように、拡散剤と混合されてもよい。
【0027】
実際は、波長変換材料126によって投影される二次イメージ200は、ディスプレイパネル102により生成される一次イメージ202の上へ重ねられ得る。図2を参照されたい。ハードウェア(例えば、センサ)、ファームウェア、ソフトウェア、又はユーザ操作のボタンのような機構を用いて、ディスプレイパネル102の使用中に光源128を活性化、及び非活性化することができる。好適には、1つ又は複数の機構が、光源104、128を別個に活性化するために設けられる。また、好適には、2つの光源104、128によって放出される光の波長は、光源104のみが活性化された場合に、波長変換材料126が励起されず、実質的に透過的であるように十分に異なる。
【0028】
一実施形態において、光源128により放出される光は、ディスプレイパネル102の大部分、又は全てを照明することができる。別の実施形態において、光源128は、波長変換材料126により画定されるエリアと実質的に一致する、ディスプレイパネル102のエリアのみを照明するように、配置又は構成され得る。
【0029】
上述した実施形態は、波長変換材料126がイメージ200を形成するものとして説明したが、波長変換材料600が、均一な半透明コーティングの状態でディスプレイパネル102に付着されてもよい。図6を参照されたい。このように、材料600を用いて、ディスプレイパネル102を通る追加のバックライティングを投影することができる(場合によっては、材料600を用いて、RGB又は白色のLEDバックライティングのような別の形態のバックライティングに淡い色を与える、又は当該バックライティングのカラーポイントを変更することができる)。
【0030】
一例として、バックライティング及び二次イメージの励起を提供するために使用される光源104、128が、LEDであることが開示された。代替の実施形態において、光源104、128は、他の半導体光源(例えば、レーザダイオード)、バルブ(例えば、冷陰極蛍光ランプ(CCFL))、又はそれらのいくつかの組み合わせの形態をなすことができる。
【0031】
以下においては、本発明の種々の構成要素の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.1つ又は複数の一次イメージを形成する制御信号を受信するためのインターフェースを有し、前記1つ又は複数の一次イメージを投影する、ディスプレイパネルと、
第1の波長の光を吸収して第2の波長の光を放出し、前記第1の波長の光により照明された場合に前記ディスプレイパネルから投影される二次イメージを形成する波長変換材料と、及び
前記波長変換材料が前記第1の波長の光により照明されるための光源とを含む、装置。
2.前記波長変換材料が前記ディスプレイパネル上に堆積される、上記1に記載の装置。
3.前記ディスプレイパネルが、偏光フィルタ層及び液晶層を含む複数の層からなり、前記偏光フィルタ層が、前記液晶層よりも前記光源の近くに配置され、前記波長変換材料が、前記偏光フィルタ層と前記液晶層との間に配置された、前記ディスプレイパネルの表面に堆積される、上記1に記載の装置。
4.前記ディスプレイパネルが複数の層からなり、前記波長変換材料が、前記光源から前記液晶層よりも遠くにある、前記ディスプレイパネルの層上に堆積される、上記1に記載の装置。
5.前記ディスプレイパネルが、前記二次イメージを投影するフィルタ層を含む、複数の層からなり、前記フィルタ層が前記第1の波長の光の少なくとも一部の通過を阻止する、上記1に記載の装置。
6.前記光源と前記ディスプレイパネルとの間に光学的に配置された、1つ又は複数のライトガイドを更に含む、上記1に記載の装置。
7.前記光源が、紫外線光を放出し、前記第1の波長の光が紫外線光である、上記1に記載の装置。
8.前記光源が、赤みを帯びた光、緑がかった光、及び青みがかった光を放出し、前記第1の波長の光が、赤みを帯びた光、緑がかった光、青みがかった光、又はそれらの混合物の成分である、上記1に記載の装置。
9.前記光源が青みがかった光を放出し、前記第1の波長の光が、青みがかった光である、上記1に記載の装置。
10.前記光源が、紫外線及び青みがかった光を放出し、前記第1の波長の光が紫外線光であり、前記波長変換材料が前記青みがかった光も吸収して、前記第2の波長の光を放出する、上記1に記載の装置。
11.前記波長変換材料がリン光を発する、上記1に記載の装置。
12.前記波長変換材料が、従来のリン光体、量子ドットリン光体、又はナノリン光体のパターンからなる、請求項1に記載の装置。
13.前記波長変換材料が、シリコーン、エポキシ、ガラス、シリコーンとエポキシの混成物、又はUV硬化性エポキシと混合される、上記1に記載の装置。
14.前記波長変換材料が、UV抑制剤と混合される、上記1に記載の装置。
15.前記波長変換材料が、拡散剤と混合される、上記1に記載の装置。
16.前記ディスプレイパネルの使用中に、前記光源を活性化、及び非活性化するための機構を更に含む、上記1に記載の装置。
17.前記イメージが会社のロゴである、上記1に記載の装置。
18.前記イメージがバッテリー状態インジケータである、上記1に記載の装置。
19.第3の波長のバックライティングを前記ディスプレイパネルに提供するための第2の光源と、及び
前記第1及び第2の光源を別個に活性化、及び非活性化するための少なくとも1つの機構とを更に含む、上記1に記載の装置。
20.前記ディスプレイパネルが、液晶ディスプレイ(LCD)パネルである、上記1に記載の装置。
21.前記光源が、少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を含む、上記1に記載の装置。
22.前記光源が、前記波長変換材料により画定されたエリアと実質的に一致する、前記ディスプレイパネルのエリアを照明する、上記1に記載の装置。
23.1つ又は複数の一次イメージを形成する制御信号を受信するためのインターフェースを有し、前記1つ又は複数の一次イメージを投影する、ディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネル上に堆積され、第1の波長の光を吸収して第2の波長の光を放出し、前記第1の波長の光により照明された場合に前記ディスプレイパネルを通してバックライトを投影する波長変換材料と、及び
前記波長変換材料が前記第1の波長の光により照明されるための光源とを含む、装置。
24.前記ディスプレイパネルの使用中に、前記光源を活性化、及び非活性化するための機構を更に含む、上記23に記載の装置。
25.少なくとも第1の波長のバックライティングを提供するための第1の光源と、
波長変換材料の励起波長に相当する第2の波長の光を生成するための第2の光源と、及び
前記第1及び第2の光源を別個に活性化、及び非活性化するための少なくとも1つの機構とを含む、ディスプレイ用のバックライト。
26.i)前記第1及び第2の光源により放出された光を受光し、ii)前記第1の光源により放出された光の少なくとも一部を変化させ、iii)前記第2の光源により放出された、変化していない光の少なくとも一部を送るためのライトガイドを更に含む、上記25に記載のバックライト。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】例示的なディスプレイシステムの立面図である。
【図2】図1に示されたディスプレイパネル、及び波長変換材料の平面図である。
【図3】図1に示された光源が実装された基板の斜視図である。
【図4】図1に示された波長変換材料の代替の位置を示す図である。
【図5】図1に示された波長変換材料の代替の位置を示す図である。
【図6】図1に示されたディスプレイパネルに追加のバックライティングを提供するための波長変換材料の使用法を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
100 ディスプレイシステム
102 ディスプレイパネル
104、128 光源
106、116 偏光フィルタ層
108 TFTアレイ層
110 液晶層
112 接地平面層
114 RGBフィルタ層
118 インターフェース
120、122 ライトガイド
126、600 波長変換材料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の一次イメージ(202)を形成する制御信号を受信するためのインターフェース(118)を有し、前記1つ又は複数の一次イメージ(202)を投影する、ディスプレイパネル(102)と、
第1の波長の光を吸収して第2の波長の光を放出し、前記第1の波長の光により照明された場合に前記ディスプレイパネルから投影される二次イメージ(200)を形成する波長変換材料(126)と、及び
前記波長変換材料(126)が前記第1の波長の光により照明されるための光源(104/128)とを含む、装置(100)。
【請求項2】
前記波長変換材料(126)が前記ディスプレイパネル(102)上に堆積される、請求項1に記載の装置(100)。
【請求項3】
前記ディスプレイパネル(102)が、偏光フィルタ層(106)及び液晶層(110)を含む複数の層(106〜116)からなり、前記偏光フィルタ層が、前記液晶層よりも前記光源(104/128)の近くに配置され、前記波長変換材料(126)が、前記偏光フィルタ層と前記液晶層との間に配置された、前記ディスプレイパネルの表面に堆積される、請求項1に記載の装置(100)。
【請求項4】
前記ディスプレイパネル(102)が複数の層(106〜116)からなり、前記波長変換材料(126)が、前記光源(104/128)から前記液晶層(110)よりも遠くにある、前記ディスプレイパネルの層上に堆積される、請求項1に記載の装置(100)。
【請求項5】
前記光源(104/128)が、紫外線光を放出し、前記第1の波長の光が紫外線光である、請求項1、3又は4の何れかに記載の装置(100)。
【請求項6】
前記波長変換材料(126)がリン光を発する、請求項1、3又は4の何れかに記載の装置(100)。
【請求項7】
前記波長変換材料(126)が、従来のリン光体、量子ドットリン光体、又はナノリン光体のパターンからなる、請求項1、3又は4の何れかに記載の装置(100)。
【請求項8】
前記ディスプレイパネル(102)の使用中に、前記光源(104/128)を活性化、及び非活性化するための機構を更に含む、請求項1、3又は4の何れかに記載の装置(100)。
【請求項9】
第3の波長のバックライティングを前記ディスプレイパネル(102)に提供するための第2の光源(128)と、及び
前記第1及び第2の光源を別個に活性化、及び非活性化するための少なくとも1つの機構とを更に含む、請求項1、3又は4の何れかに記載の装置(100)。
【請求項10】
1つ又は複数の一次イメージ(202)を形成する制御信号を受信するためのインターフェース(118)を有し、前記1つ又は複数の一次イメージ(202)を投影する、ディスプレイパネル(102)と、
前記ディスプレイパネル上に堆積され、第1の波長の光を吸収して第2の波長の光を放出し、前記第1の波長の光により照明された場合に前記ディスプレイパネルを通してバックライトを投影する波長変換材料(126)と、及び
前記波長変換材料が前記第1の波長の光により照明されるための光源(104/128)とを含む、装置(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−301635(P2006−301635A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114031(P2006−114031)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】