説明

イメージセンサユニット及びこれを用いた画像読取装置

【課題】部品点数を増加させることなく、照度ムラを低減できるイメージセンサユニット等を提供する。
【解決手段】イメージセンサユニットは、紙幣Sを照明する反射光用光源15と、反射光用光源15が実装される基板14と、反射光用光源15から照射された光を紙幣Sへ導く反射光用導光体16と、紙幣Sからの光を結像するロッドレンズアレイ18と、ロッドレンズアレイ18からの光を受光する受光素子19と、受光素子19が実装されるセンサ基板20と、基板14と反射光用導光体16とロッドレンズアレイ18とセンサ基板20とが収容されるフレーム13と、を有し、センサ基板20は通過孔20aを備えると共に、基板14よりも紙幣S側に配置され、フレーム13は反射光用導光体16を通過孔20a内に挿通された状態で配置することで、反射光用光源15からの光が通過孔20aを通過して紙幣Sに照射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、イメージスキャナーあるいはファクシミリ等の画像読取装置に使用されるイメージセンサユニット及びイメージセンサユニットを用いた画像読取装置に関する。特に、紙幣、有価証券などの記録媒体の真贋判定を行う紙葉類識別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に画像読取装置として、複写機、イメージスキャナー、ファクシミリあるいは紙幣、有価証券などの記録媒体の真贋判定を行う紙葉類識別装置などが知られている。このような画像読取装置には、被照明体の画像情報を光学的に読み取って電気信号に変換する密着型イメージセンサ(CIS)ユニットが用いられる。特許文献1および特許文献2には、密着型イメージセンサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−124741号公報
【特許文献2】特開2007−116590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
密着型イメージセンサユニットでは、被照明体の読取位置(読取ライン)の照度が均一になるように照明することが要求される。例えば上述した特許文献1のように、主走査方向に所定の間隔をあけてアレイ状に配置されたLEDを用いる場合、LEDが配置されている領域とLEDが配置されていない領域との間で被照明体を照明するときの照度が異なる虞がある。この場合、被照明体の読取位置に照度ムラが発生してしまい、画像の読み取りの品質が低下する問題が生じる。
【0005】
そこで、特許文献2のイメージセンサに開示されているように、LEDから被照明体の読取位置までの光路長を長くして、各LEDからの光を拡散させることで、読取位置の照度の均一化を図ることが考えられる。しかしながら、特許文献2に開示されたイメージセンサでは、LEDチップが搭載されたLED基板の上方に配置されている、センサIC(受光素子)が搭載されたセンサ基板は、導光体に近接して配置されているために、センサ基板の大きさを小さく形成しなければならない。したがって、センサ基板上にセンサIC以外のチップ類などを実装するのが困難になってしまうことがある。このため、センサ基板はコネクタなどを用いてセンサIC以外のチップ類などが実装された基板などと接続させる必要が生じ、部品点数が増加する問題がある。
【0006】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数を増加させることなく、照度ムラを低減できるイメージセンサユニットおよび画像読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のイメージセンサユニットは、被照明体の画像情報を読み取るイメージセンサユニットであって、被照明体を照明する光源と、前記光源が実装される第一の基板と、前記光源から照射された光を前記被照明体へ導く導光体と、前記被照明体からの光を結像する結像素子と、前記結像素子からの光を受光する受光素子と、前記受光素子が実装される第二の基板と、前記第一の基板と前記導光体と前記結像素子と前記第二の基板とが収容されるフレームと、を有し、前記第二の基板は通過孔を備えると共に、前記第一の基板よりも前記被照明体側に配置され、前記フレームは前記導光体を前記通過孔内に挿通された状態で配置することで、前記光源からの光が前記通過孔を通過して前記被照明体に照射することを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、被照明体の画像情報を読み取るイメージセンサユニットを備えた画像読取装置であって、被照明体を照明する光源と、前記光源が実装される第一の基板と、前記光源から照射された光を前記被照明体へ導く導光体と、前記被照明体からの光を結像する結像素子と、前記結像素子からの光を受光する受光素子と、前記受光素子が実装される第二の基板と、前記第一の基板と前記導光体と前記結像素子と前記第二の基板とが収容されるフレームと、を有し、前記第二の基板は通過孔を備えると共に、前記第一の基板よりも前記被照明体側に配置され、前記フレームは前記導光体を前記通過孔内に挿通された状態で配置することで、前記光源からの光が前記通過孔を通過して前記被照明体に照射すると共に、前記被照明体と前記イメージセンサユニットとを相対的に移動させながら、前記イメージセンサユニットによって前記被照明体の画像情報を読み取ることを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、被照明体の画像情報を読み取る第一のイメージセンサユニットと第二のイメージセンサユニットとを上下に備えた画像読取装置であって、前記第一のイメージセンサユニットは、被照明体を照明する反射光用光源と、被照明体を照明する透過光用光源と、前記反射光用光源が実装される第一の基板と、前記反射光用光源から照射された光を前記被照明体へ導く反射光用導光体と、前記透過光用光源から照射された光を前記被照明体へ導く透過光用導光体と、前記被照明体からの光を結像する結像素子と、前記結像素子からの光を受光する受光素子と、前記透過光用光源と前記受光素子とが実装される第二の基板と、前記第一の基板と前記反射光用導光体と前記透過光用導光体と前記結像素子と前記第二の基板とが収容されるフレームと、を有し、前記第二の基板は通過孔を備えると共に、前記第一の基板よりも前記被照明体側に配置され、前記フレームは前記反射光用導光体を前記通過孔内に挿通された状態で配置することで、前記反射光用光源からの光を前記反射光用導光体を介して前記通過孔を通過させ、前記被照明体に照射すると共に、前記透過光用光源からの光を前記透過光用導光体を介して前記被照明体に照射するものであり、前記第二のイメージセンサユニットは、前記被照明体からの光を結像する結像素子と、前記結像素子からの光を受光する受光素子と、前記受光素子が実装されるセンサ基板と、前記結像素子と前記センサ基板とが収容されるフレームと、を有し、前記第一のイメージセンサユニットが前記被照明体の一方の面に対して反射光と透過光とを照射すると共に前記反射光による画像情報の読み取りを行い、前記第二のイメージセンサユニットが前記透過光による画像情報の読み取りを行うように配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第二の基板を光源が実装された第一の基板よりも被照明体側に配置し、導光体を第二基板に設けられた通過孔内に挿通された状態で配置することにより、光源から被照明体までの光路長を長くできる。これにより、照度の均一化を図ることができるため、部品点数を増加させることなく、照度ムラを低減することができる。
また、第二の基板は、通過孔を挟んで副走査方向の一方側に受光素子を実装し、通過孔を挟んで副走査方向の他方側に受光素子を駆動するための駆動回路を含んで実装することにより、受光素子と駆動回路とを離して配置できるため、受光素子への駆動回路から発生する熱の影響を低減できる。
加えて、反射光と透過光とにより画像情報の読み取りを行う画像読取装置において、透過光用光源を第二の基板に配置することにより、透過光用光源を被照明体に近づけて設けられるため、光量の低減を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るイメージセンサユニット10を備えた画像読取装置100の要部構成を示す断面図である。
【図2】図2(a)は第1の実施形態に係るイメージセンサユニット10の外観を示す上面図、図2(b)は正面図、図2(c)は下面図である。
【図3】図3は、第1の実施形態に係るイメージセンサユニット10の分解斜視図である。
【図4】図4は、センサ基板20の外観を示す斜視図である。
【図5】図5は、第2の実施形態に係るイメージセンサユニット30の要部構成を示す断面図である。
【図6】図6は、第1の実施形態の変形例であるイメージセンサユニット50の要部構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づき、本発明によるイメージセンサユニットおよび画像読取装置の好適な実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の画像読取装置100は、紙幣、有価証券などの記録媒体の真贋判定を行う紙葉類識別装置として機能する。
図1は、本実施形態に係るイメージセンサユニット10を備えた画像読取装置100の要部構成を示している。ここで先ず、これらの全体構成について概略を説明する。本実施形態では、被照明体として、典型的には紙幣Sとする。なお、紙幣Sに限らず、その他の対象物に対しても本発明は適用可能である。
画像読取装置100の所定部には、紙幣Sの搬送方向Fに、対をなして紙幣Sを挟みながら搬送するための搬送ローラ101A、101Bと搬送ローラ102A、102Bとが所定の間隔おいて配置される。これらの搬送ローラ101A、101B及び102A、102Bは、駆動機構により回転駆動されるようになっており、紙幣Sは所定の搬送速度で、イメージセンサユニット10に対して搬送方向Fに相対的に搬送される。
【0011】
イメージセンサユニット10は、搬送ローラ101A、101Bと搬送ローラ102A、102Bとの間に、紙幣Sが通過可能な搬送路Pを構成するように間隙(本実施形態においては、搬送路P=2.0mm)を備えて配置されており、搬送される紙幣Sの画像を読み取る。イメージセンサユニット10は、紙幣Sの搬送路Pを挟んで、下側に第一のイメージセンサユニットとして下側イメージセンサユニット部10Aと、上側に第二のイメージセンサユニットとして上側イメージセンサユニット部10Bとが配置されている。本実施形態では、下側イメージセンサユニット部10A及び上側イメージセンサユニット部10Bは、図1に示す中心線Ocに対して対称な同一構成である。下側イメージセンサユニット部10A及び上側イメージセンサユニット部10Bは、それぞれ紙幣Sに反射式読み取り用の光を照射する反射光用照明部11Aを含む画像を読み取る画像読取部11と、紙幣Sに透過式読み取り用の光を照射する透過光用照明部12とを備えている。画像読取部11(反射光用照明部11A)及び透過光用照明部12により紙幣Sに対して反射光による画像情報の読み取りと透過光による画像情報の読み取りを実施することができる。下側イメージセンサユニット部10Aの画像読取部11に対して上側イメージセンサユニット部10Bの透過光用照明部12が対応配置される。また下側イメージセンサユニット部10Aの透過光用照明部12に対して上側イメージセンサユニット部10Bの画像読取部11が対応配置される。したがって、本実施形態では、下側イメージセンサユニット部10A及び上側イメージセンサユニット部10Bにより、紙幣Sの表裏両面を一回の搬送で読み取ることを可能とする。
【0012】
ここで、下側イメージセンサユニット部10A及び上側イメージセンサユニット部10Bのうち、下側イメージセンサユニット部10Aを取り上げて説明する。図2は下側イメージセンサユニット部10Aの外観を示す図である。図2(a)は上面図、図2(b)は正面図、図2(c)は下面図である。下側イメージセンサユニット部10Aは概して長方体に形成され、その長手方向が主走査方向となり、これに直交する副走査方向は紙幣Sの搬送方向Fとなる。
【0013】
13は筐体となる部材であるフレームであり、アッパフレーム13A及びロアフレーム13Bに2分割構成される。
14はロアフレーム13Bの底部に配置された基板(第一の基板)であり、主走査方向に複数配列された発光素子からなる反射光用光源15が実装される。反射光用光源15は、例えば赤色、緑色、青色、赤外線及び紫外線(以下、RGB、IR、UVと略称する)の発光波長を持つLEDからなる発光素子を含んで構成される。
16は反射光用光源15から照射した光を紙幣Sの一方の面(下面)の読取位置(読取ライン)O1へと導く、主走査方向に長尺に形成された反射光用導光体である。反射光用導光体16はアクリル系の樹脂やポリカーボネート等の透明素材を用いて形成される。反射光用導光体16は、その下端面を反射光用光源15からの光が入射する入射面16a、その上端面を内部を伝搬した光が出射する反射光出射面16bとして形成される。反射光出射面16bは、例えば拡散作用を持つように紙幣S側へ向けて凹状に形成される。反射光用導光体16は、反射光出射面16bが紙幣Sに指向する状態でフレーム13に取り付けられる。反射光用導光体16の入射面16a及び反射光出射面16b以外のその他の部位は実質的に反射面として形成される。17はフレーム13の下端面から略上下方向に形成された開口を有する反射光用導光体収容部であり、反射光用光源15の上方に反射光用導光体16が収容可能に構成される。
【0014】
18は結像素子としてのロッドレンズアレイであり、例えば複数の正立等倍結像型のロッドレンズが主走査方向に直線状に配列された構造である。19は光を電気信号に変換する光電変換素子を備えた受光素子である。20は受光素子19が実装されたセンサ基板(第二の基板)である。センサ基板20は、主走査方向を長手方向とする平板状に形成されており、アッパフレーム13Aにかしめなどによって固定される。センサ基板20は受光素子19を主走査方向に複数(図4では6つ)、配列して実装すると共に、ロッドレンズアレイ18の光軸Zと実質的に一致するように配置することで、受光素子19上に紙幣Sからの反射光(透過光の場合も含む)を結像させるものである。センサ基板20には後述する反射光用導光体16が挿入される通過孔20aが形成されている。アッパフレーム13Aの上部は、透明なカバーガラス21によって覆われる。なお、結像素子は、ロッドレンズアレイ18に限られず、例えばマイクロレンズアレイであってもよい。
【0015】
この構成により、反射光用光源15が実装された基板14は、ロアフレーム13Bの底部に配置されることで、紙幣Sの読取位置O1までの光路長を長くすることができる。このため、各LEDからの光を拡散させることで、読取位置O1の照度の均一化を図ることができ、照度ムラを低減できる。また、基板14は、イメージセンサユニット10の底面の一部として構成されるため、基板14の放熱性が向上する。このとき、基板14を熱伝導率性に優れた例えばアルミニウム合金などにより形成することにより、更に放熱性を高めることが可能となる。また、基板14の下面には、画像読取装置100からの指示を受信するための第一のコネクタ22が取り付けられ、ロアフレーム13Bの下方から突出している。
【0016】
図3に示されるように、反射光用導光体16、ロッドレンズアレイ18、センサ基板20等の部材は夫々位置決めされた状態でフレーム13の内部に嵌め込まれる。本実施形態においては、反射光用照明部11Aは、一対の反射光用光源15(第一の光源として反射光用光源15A、第二の光源として反射光用光源15B)と反射光用導光体16(第一の導光体として反射光用導光体16A、第二の導光体として反射光用導光体16B)とが、ロッドレンズアレイ18の光軸Zを挟んで相互に配置されることで構成される。特に、反射光用導光体16Aと反射光用導光体16Bとは、受光素子19を挟んで対向して配置される。また、画像読取部11は反射光用照明部11Aを含んで構成される。
【0017】
上述する構成による画像読取部11の基本動作について説明する。画像読取部11は搬送ローラ101A、101B及び102A、102Bにより所定の搬送速度で搬送方向Fに搬送される紙幣Sに対し、反射光用光源15A、15BのRGB、IR、UV発光素子をそれぞれ順次、点灯駆動することにより反射光用光源15A、15Bを発光させる。反射光用光源15A、15Bから照射された光はそれぞれの入射面16aから反射光用導光体16A、16B内に入射する。入射した光は反射光用導光体16A、16B内で反射し、すなわちその反射面により全反射しながら反射光用導光体16A、16B内を伝搬し、紙幣Sの読取位置O1を指向して図1において代表的に示される矢印L1のように反射光出射面16bからそれぞれ出射される。出射された光はロッドレンズアレイ18を挟んだ2方向から紙幣Sの一方の面(下面)に対して、主走査方向に亘ってライン状に均一に照射される。
照射光は紙幣Sによって反射されることで、ロッドレンズアレイ18を介して受光素子19上に収束結像される。この収束結像された反射光は、受光素子19により電気信号に変換された後、図示しない信号処理部において処理される。
【0018】
このようにしてRGB、IR、UV全ての反射光を1走査ライン分読み取ることで、紙幣Sの主走査方向における1走査ラインの読取動作を完了する。1走査ラインの読取動作終了後、紙幣Sの副走査方向への移動に伴い、上述と同様に次の1走査ライン分の読取動作が行われる。このように紙幣Sを搬送方向Fに搬送しながら1走査ライン分ずつ読取動作を繰り返すことで、紙幣Sの全面が順次走査されて反射光による画像情報の読み取りが実施される。
なお、上側イメージセンサユニット部10Bの画像読取部11についても他方の面(上面)に対して同様に実施される。
【0019】
23はアッパフレーム13Aに形成された開口を有する透過光用導光体収容部である。24は主走査方向に長尺に形成された透過光用導光体である。透過光用導光体24は位置決めされた状態で反射光用導光体16と副走査方向に隣接して、透過光用導光体収容部23内部に嵌め込まれる。本実施形態では、単一の透過光用導光体24が配置される。透過光用導光体24は、アクリル系の樹脂やポリカーボネート等の透明素材を用いて、主走査方向に細長状に形成される。25は透過光用導光体24の長手方向における一方の端面の近傍に配置される透過光用光源であり、センサ基板20の主走査方向における一方側に実装される。透過光用光源25は、例えば赤色、緑色、青色、赤外線及び紫外線(以下、RGB、IR、UVと略称する)の発光波長を持つLEDからなる発光素子を含んで構成される。
透過光用導光体24は、その長手方向における一方の端面を透過光用光源25からの光が入射する入射面24a、その上端面を内部を伝搬した光が出射する透過光出射面24b、透過光出射面24bと対向する面を拡散面24cとして形成される(図3参照)。透過光出射面24bは、例えば集光作用を持つように紙幣S側へ向けて凸状に形成される。透過光用導光体24は、透過光出射面24bが紙幣Sに指向する状態でアッパフレーム13Aに取り付けられる。また、拡散面24cには、例えばシルク印刷などによる光反射性の塗料からなる光拡散パターンが形成されている。入射面24a、透過光出射面24b及び拡散面24c以外のその他の部位は実質的に反射面として形成される。
本実施形態において透過光用光源25と透過光用導光体24とで透過光用照明部12が構成される。
【0020】
ここで、下側イメージセンサユニット部10Aに設けられた透過光用照明部12の場合、紙幣Sを透過した光は、上側イメージセンサユニット部10Bのロッドレンズアレイ18を介して受光素子19により受光される。なお、これらのロッドレンズアレイ18及び受光素子19は、下側イメージセンサユニット部10Aのロッドレンズアレイ18及び受光素子19と同等のものである。
また、上側イメージセンサユニット部10Bに設けられた透過光用照明部12の場合、紙幣Sを透過した光は、下側イメージセンサユニット部10Aのロッドレンズアレイ18を介して受光素子19により受光される。
【0021】
上述する構成による透過光用照明部12の動作について説明する。透過光用照明部12は、搬送ローラ101A、101B及び102A、102Bにより所定の搬送速度で搬送方向Fに搬送される紙幣Sに対し、透過光用光源25のRGB、IR、UV発光素子を順次、点灯駆動することにより、透過光用光源25を発光させる。透過光用光源25から照射された光は入射面24aから透過光用導光体24内に入射する。入射した光は透過光用導光体24内で反射・拡散し、すなわち拡散面24cに形成された光拡散パターンによって反射・拡散されると共に、反射面により全反射しながら透過光用導光体24内を伝搬し、紙幣Sの読取位置O2を指向して図1において代表的に示される矢印L2のように透過光出射面24bから出射される。出射された光は紙幣Sの一方の面(下面)に対して、主走査方向に亘ってライン状に均一に照射される。
なお、照射光は紙幣Sを透過することで、上側イメージセンサユニット部10Bのロッドレンズアレイ18を介して受光素子19上に収束結像される。この収束結像された透過光は、受光素子19により電気信号に変換された後、図示しない信号処理部において処理される。
【0022】
このようにしてRGB、IR、UV全ての透過光を1走査ライン分読み取ることで、紙幣Sの主走査方向における1走査ラインの読取動作を完了する。1走査ラインの読取動作終了後、紙幣Sの副走査方向への移動に伴い、上述と同様に次の1走査ライン分の読取動作が行われる。このように紙幣Sを搬送方向Fに搬送しながら1走査ライン分ずつ読取動作を繰り返すことで、紙幣Sの全面が順次走査されて透過光による画像情報の読み取りが実施される。
なお、上側イメージセンサユニット部10Bの透過光用照明部12についても他方の面(上面)に対して同様に実施される。
【0023】
図4は、センサ基板20の外観を示す斜視図である。
センサ基板20には、反射光用光源15Bから照射される光がセンサ基板20を通過させるための通過孔20aが形成されている。通過孔20aは、反射光用導光体16Bの形状に合わせ、主走査方向に長孔状に形成される。
本実施形態では、図1に示すように、フレーム13はアッパフレーム13A及びロアフレーム13Bを連通して形成される反射光用導光体収容部17を、ロッドレンズアレイ18の光軸Zを挟んで両側に備えており、アッパフレーム13A及びロアフレーム13Bを組み合わせることで反射光用導光体16A及び反射光用導光体16Bを副走査方向に隔置された状態で保持される。
このとき、反射光用導光体16Bは反射光出射面16b側をアッパフレーム13Aに当接しつつ、通過孔20a内に挿通された保持部13cによって保持されることで通過孔20a内に反射光用導光体16Bを配置している。
【0024】
この構成により、センサ基板20は反射光用導光体16Bを通過孔20a内に挿通された状態で配置されることから、反射光用光源15Bから照射される光は通過孔20aに挿通させた反射光用導光体16Bを介してセンサ基板20を通過する。したがって、反射光用光源15Bから照射される光は、通過孔20a内に配置された反射光用導光体16Bを介して紙幣Sの読取位置O1に照射される。
一方、センサ基板20の側縁20b(図4に示す右側端)に沿って反射光用導光体16Aが配置されている。したがって、反射光用光源15Aから照射される光はセンサ基板20の側縁20bに沿って配置された反射光用導光体16を介して紙幣Sの読取位置O1に照射される。
【0025】
また、センサ基板20上には、副走査方向における一方側のセンサ部20Aに受光素子19が実装され、他方側の駆動部20Bに透過光用光源25及び受光素子19(光電変換素子も含む)を駆動するための駆動回路26等を含んだ制御チップ類が実装されている。
透過光用光源25は、センサ基板20に実装されることで、透過光用導光体収容部23内に透過光用導光体24を収容した際に、透過光用導光体24の入射面24aの近傍に配置される。透過光用光源25から照射される光は透過光用導光体24を介して紙幣Sの読取位置O2に照射される。
【0026】
センサ基板20の通過孔20aには複数の切欠き部20cが形成される。切欠き部20cは、アッパフレーム13Aとロアフレーム13Bとを位置決めして組み付けるために、アッパフレーム13Aまたはロアフレーム13Bに対向する方向に形成された図示しない嵌合部との干渉を避けるためのものである。また、センサ基板20の下面には、画像読取装置100からの指示を受信するための第二のコネクタ27が取り付けられ、図1に示すようにロアフレーム13Bに形成された貫通孔28を介してロアフレーム13Bの下方に突出している。
したがって、センサ基板20は副走査方向にもある程度広く形成されているため、基板14とセンサ基板20とが光軸Zの方向で一部が重なり合っている。
【0027】
上述したように、本実施形態のイメージセンサユニット10は、反射光用光源15(反射光用光源15A、反射光用光源15B)が実装された基板14をロアフレーム13Bの底部に位置させているので、反射光用光源15から読取位置O1までの光路長を長くすることができる。したがって、反射光用光源15としての各LEDから照射される光は、紙幣Sの読取位置O1に到達するときには反射光用導光体16(反射光用導光体16A、反射光用導光体16B)内で拡散されるため、読取位置O1の照度の均一化を図ることができ、照度ムラを低減できる。
また、反射光用光源15が実装された基板14の上方には、受光素子19が実装されたセンサ基板20が配置され、このセンサ基板20には反射光用導光体16から照射される光を通過させるための通過孔20aを形成した。したがって、センサ基板20を大きく形成でき、センサ基板20には駆動回路26等を含んだ制御チップ類を実装させることができる。すなわち、センサ部20Aに実装できない制御チップ類を駆動部20Bに実装できることから、他の基板とコネクタを用いて接続させる必要がないため、部品点数を削減することができる。加えて、受光素子19と駆動回路26等を含んだ制御チップ類とを離して配置できることから、駆動回路26等を含んだ制御チップ類から発生する熱を受光素子19に伝わらないように構成できるため、受光素子19への熱の影響を低減できる。
【0028】
また、透過光用光源25はアッパフレーム13Aに固定されるセンサ基板20に配置されることから、読取位置O2に近づけて設けられるため、光量の低減を招くことがない。すなわち、透過光用照明部12のように一方の端面である入射面24aから透過光用光源25からの光を入射させ、上端面である透過光出射面24bから光を出射させる照明装置では、透過光用光源25から紙幣Sの読取位置O2までの光路長を長くすることでは照度の均一化を望めない。そのため、光量低下が生じないように、透過光用光源25を読取位置O2に近づけることで読取性能を向上させている。
また、基板14及びセンサ基板20にはそれぞれ、画像読取装置100からの指示を受信するための第一のコネクタ22及び第二のコネクタ27がロアフレーム13Bから突出した状態で取り付けられている。すなわち、画像読取装置100からの指示は、第一のコネクタ22及び第二のコネクタ27を介してそれぞれ直接基板14及びセンサ基板20が受信できるので、イメージセンサユニット10の構造を簡略化することができる。
【0029】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、紙幣Sを読み取る例えば一つのイメージセンサユニット30で構成されている。図5は、本実施形態に係るイメージセンサユニット30の要部構成を示している。なお、以下では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様な構成は適宜その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態は第1の実施形態と異なり、フレーム33を構成するロアフレーム33Bの底部に固定される基板35(第一の基板)上に実装される反射光用光源36が主走査方向に1列のみである。また、この反射光用光源36に対応する反射光用導光体37も一つのみである。なお、本実施形態は第1の実施形態と同様に、センサ基板39(第二の基板)上には、副走査方向における一方側のセンサ部39Aに受光素子40が実装され、他方側の駆動部39Bに受光素子40を駆動するための駆動回路41等を含んだ制御チップ類が実装されている。
図5に示すように構成することで、センサ基板39に実装される受光素子40を、フレーム33(ロアフレーム33B)の副走査方向の一方側に配置することができる。すなわち、本実施形態では受光素子40がフレーム33の副走査方向の一方側であってフレーム33の側壁に近接した位置に配置されるため、搬送ローラ101A、101Bにより搬送された直後の紙幣Sの画像情報を読み取ることができるものである。
【0030】
具体的には、ロッドレンズアレイ38の下方、且つ基板35の上方には、受光素子40が実装されたセンサ基板39がアッパフレーム33Aにかしめなどによって固定される。センサ基板39では、反射光用光源36から照射される光がセンサ基板39を通過させるために、第1の実施形態と同様に通過孔39aが形成される。本実施形態でも、図5に示すように、ロアフレーム33Bには副走査方向に所定の間隔をおいて配置された状態で上方に突出する保持部33cが主走査方向に沿って形成されている。保持部33cは通過孔39aに挿通された状態で保持部33c間に反射光用導光体37を保持することで、通過孔39a内に反射光用導光体37を配置している。
【0031】
上述したように、本実施形態のイメージセンサユニット30も、第1の実施形態と同様、反射光用光源36が実装された基板35をロアフレーム33Bの底部に位置させているので、反射光用光源36から読取位置O1までの光路長を長くすることができる。したがって、反射光用光源36としての各LEDから照射される光は、紙幣Sの読取位置O1に到達するときには拡散され、読取位置O1の照度の均一化を図ることができる。
【0032】
また、反射光用光源36が実装された基板35の上方に配置されたセンサ基板39には、反射光用光源36から照射される光を通過させて、紙幣Sの読取位置O1に到達させるために、通過孔39aを有している。したがって、イメージセンサユニット30では受光素子40をフレーム33の副走査方向の一方側であってフレーム33の側壁に近接して配置できるので、搬送ローラ101A、101Bにより搬送された直後の紙幣Sの画像情報を読み取ることができる。搬送ローラ101A、101Bにより搬送された直後の紙幣Sは、光軸Z方向の撓みや主走査方向への蛇行が少なく読取位置O1に対する位置決め精度が高いために、イメージセンサユニット30の読み取り精度を向上させることができる。
【0033】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。例えば、第1及び第2の実施形態等を適宜組み合わせてもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、センサ基板20、39の通過孔20a、39aには反射光用導光体16、37を挿通させて配置する場合について説明したが、この場合に限られない。通過孔20a、39aは反射光用光源15、36から照射された光が通過できればよく、例えばセンサ基板20、39よりも上方に反射光用導光体16、37を配置してもよい。すなわち、反射光用光源15、36から照射された光が通過孔20a、39aを通過した後に、反射光用導光体16、37に入射し、出射した後、被照明体を照明する構成であってもよい。
【0034】
また、必要に応じて反射光用導光体16、37を用いない構成であっても構わない。図6は、第1の実施形態の変形例であるイメージセンサユニット50の要部構成を示す断面図である。イメージセンサユニット50は、第1の実施形態のイメージセンサユニット10の反射光用導光体16を削除して構成されている。この場合、反射光用導光体収容部17の内面を光路として用いるため、反射光用導光体収容部17の内面は連続した曲面からなる反射面とすることが望ましい。
【0035】
また、上述した第1及び第2の実施形態では、基板14、35に実装される反射光用光源15、36として主走査方向に沿って所定の間隔をあけてアレイ状に配置したLEDについて説明したが、この場合に限られず、基板14、35には、LEDなどの光源を一つのみ配置してもよく、複数点在させて配置してもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、フレーム13、33をアッパフレーム13A、33Aとロアフレーム13B、33Bとで構成する場合について説明したが、この場合に限られず、アッパフレーム13A、33Aとロアフレーム13B、33Bとを一体で形成したフレームを用いてもよい。この場合、センサ基板20、39及び基板14、35等の構成部品をフレームの主走査方向に沿って横方向から挿入することで、フレームに組み付けることができる。
【0036】
また、上述した第1の実施形態では、下側イメージセンサユニット部10A及び上側イメージセンサユニット部10Bは、図1に示す中心線Ocに対して対称な同一構成である場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、下側イメージセンサユニット部10A及び上側イメージセンサユニット部10Bは、同一構成でなくともよい。例えば、透過光用照明部12は片側のみ有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明のイメージセンサユニットはイメージスキャナー、ファクシミリ、複写機および紙幣、有価証券などの記録媒体の真贋判定を行う紙葉類識別装置などの画像読取装置として有効に利用される。
【符号の説明】
【0038】
10:イメージセンサユニット 10A:下側イメージセンサユニット部(第一のイメージセンサユニット) 10B:上側イメージセンサユニット部(第二のイメージセンサユニット) 13:フレーム 14:基板(第一の基板) 15:反射光用光源 15A:反射光用光源(第一の光源) 15B:反射光用光源(第二の光源) 16:反射光用導光体 16A:反射光用導光体(第一の導光体) 16B:反射光用導光体(第二の光源) 18:ロッドレンズアレイ 19:受光素子 20:センサ基板(第二の基板) 20a:通過孔 20b:側縁 21:カバーガラス 22:第一のコネクタ 24:透過光用導光体 25:透過光用光源 26:駆動回路 27:第二のコネクタ 30:イメージセンサユニット 33:フレーム 33A:アッパフレーム 33B:ロアフレーム 35:基板(第一の基板) 36:反射光用光源 37:反射光用導光体 38:ロッドレンズアレイ 39:センサ基板(第二の基板) 39a:通過孔 40:受光素子 50:イメージセンサユニット 100:画像読取装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被照明体の画像情報を読み取るイメージセンサユニットであって、
被照明体を照明する光源と、
前記光源が実装される第一の基板と、
前記光源から照射された光を前記被照明体へ導く導光体と、
前記被照明体からの光を結像する結像素子と、
前記結像素子からの光を受光する受光素子と、
前記受光素子が実装される第二の基板と、
前記第一の基板と前記導光体と前記結像素子と前記第二の基板とが収容されるフレームと、
を有し、
前記第二の基板は通過孔を備えると共に、前記第一の基板よりも前記被照明体側に配置され、
前記フレームは前記導光体を前記通過孔内に挿通された状態で配置することで、前記光源からの光が前記通過孔を通過して前記被照明体に照射する
ことを特徴とするイメージセンサユニット。
【請求項2】
前記第二の基板は、前記通過孔を挟んで副走査方向の一方側に前記受光素子が実装され、前記通過孔を挟んで副走査方向の他方側に前記受光素子を駆動するための駆動回路を含んで実装されている
ことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサユニット。
【請求項3】
前記導光体は、前記通過孔に挿通された状態で配置される第一の導光体と、
前記受光素子を挟んで前記第一の導光体に対向した位置であって、前記第二の基板の側縁に沿って配置される第二の導光体とを有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のイメージセンサユニット。
【請求項4】
前記光源は、前記第一の導光体に向かって光を照射する第一の光源と、前記第二の導光体に向かって光を照射する第二の光源とを有し、
前記第一の光源および前記第二の光源は、前記第一の基板に実装される
ことを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサユニット。
【請求項5】
前記第一の基板は、前記フレームから突出して配置される第一のコネクタを有し、
前記第二の基板は、前記フレーム内を挿通させて配置される第二のコネクタを有する
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のイメージセンサユニット。
【請求項6】
被照明体の画像情報を読み取るイメージセンサユニットを備えた画像読取装置であって、
被照明体を照明する光源と、
前記光源が実装される第一の基板と、
前記光源から照射された光を前記被照明体へ導く導光体と、
前記被照明体からの光を結像する結像素子と、
前記結像素子からの光を受光する受光素子と、
前記受光素子が実装される第二の基板と、
前記第一の基板と前記導光体と前記結像素子と前記第二の基板とが収容されるフレームと、
を有し、
前記第二の基板は通過孔を備えると共に、前記第一の基板よりも前記被照明体側に配置され、
前記フレームは前記導光体を前記通過孔内に挿通された状態で配置することで、前記光源からの光が前記通過孔を通過して前記被照明体に照射すると共に、
前記被照明体と前記イメージセンサユニットとを相対的に移動させながら、前記イメージセンサユニットによって前記被照明体の画像情報を読み取る
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
被照明体の画像情報を読み取る第一のイメージセンサユニットと第二のイメージセンサユニットとを上下に備えた画像読取装置であって、
前記第一のイメージセンサユニットは、
被照明体を照明する反射光用光源と、
被照明体を照明する透過光用光源と、
前記反射光用光源が実装される第一の基板と、
前記反射光用光源から照射された光を前記被照明体へ導く反射光用導光体と、
前記透過光用光源から照射された光を前記被照明体へ導く透過光用導光体と、
前記被照明体からの光を結像する結像素子と、
前記結像素子からの光を受光する受光素子と、
前記透過光用光源と前記受光素子とが実装される第二の基板と、
前記第一の基板と前記反射光用導光体と前記透過光用導光体と前記結像素子と前記第二の基板とが収容されるフレームと、
を有し、
前記第二の基板は通過孔を備えると共に、前記第一の基板よりも前記被照明体側に配置され、
前記フレームは前記反射光用導光体を前記通過孔内に挿通された状態で配置することで、前記反射光用光源からの光を前記反射光用導光体を介して前記通過孔を通過させ、前記被照明体に照射すると共に、
前記透過光用光源からの光を前記透過光用導光体を介して前記被照明体に照射するものであり、
前記第二のイメージセンサユニットは、
前記被照明体からの光を結像する結像素子と、
前記結像素子からの光を受光する受光素子と、
前記受光素子が実装されるセンサ基板と、
前記結像素子と前記センサ基板とが収容されるフレームと、
を有し、
前記第一のイメージセンサユニットが前記被照明体の一方の面に対して反射光と透過光とを照射すると共に前記反射光による画像情報の読み取りを行い、前記第二のイメージセンサユニットが前記透過光による画像情報の読み取りを行うように配置される
ことを特徴とする画像読取装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−55643(P2013−55643A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−152286(P2012−152286)
【出願日】平成24年7月6日(2012.7.6)
【出願人】(000104629)キヤノン・コンポーネンツ株式会社 (49)
【Fターム(参考)】