インクジェットヘッドパッケージ
【課題】本発明はインクジェットヘッドパッケージに関する。
【解決手段】本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、上部にアクチュエータが装着され、前記アクチュエータの駆動により内部のインクを外部に吐出するためのインクヘッドと、前記インクヘッドに向かってインクを供給するためのインク貯蔵部と前記インクヘッドとの間に配置され、一面にソケットを備える中間基板部と、前記中間基板部と前記アクチュエータを電気的に連結するように前記インクヘッドの上部面に形成されるリードフレームと、を含むことができる。
【解決手段】本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、上部にアクチュエータが装着され、前記アクチュエータの駆動により内部のインクを外部に吐出するためのインクヘッドと、前記インクヘッドに向かってインクを供給するためのインク貯蔵部と前記インクヘッドとの間に配置され、一面にソケットを備える中間基板部と、前記中間基板部と前記アクチュエータを電気的に連結するように前記インクヘッドの上部面に形成されるリードフレームと、を含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、インクジェットヘッドパッケージに関し、より詳しくは、インクチャンバ内へのインクの供給を円滑にするインクジェットヘッドパッケージを製造する製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的にインクジェットヘッドは、電気信号を物理的な力に変換し、小さいノズルを通じてインクが液滴の形態で吐出されるようにする構造体である。
【０００３】
最近、圧電方式のインクジェットヘッドパッケージは、産業用インクジェットプリンターにおいても使用されている。例えば、印刷回路基板（ＰＣＢ）上に金、銀等の金属を溶かして作ったインクを噴射して回路パターンを直接形成したり、産業グラフィックや液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）の製造、太陽電池等に使用される。
【０００４】
一般的に、インクジェットプリンターのインクヘッド内には、カートリッジでインクを流入及び流出する流入口と流出口、流入されるインクを貯蔵するリザーバ、そして上記リザーバ内のインクをノズルに移動させるためにアクチュエータの駆動力を伝達するチャンバ等が形成される。
【０００５】
この際、このようなインクジェットヘッドパッケージは、インクヘッドとプリンターの締結及び分離において、フレキシブル基板の使用便利性が作業の効率性と直結される。
【０００６】
しかし、従来のインクジェットプリンターヘッドは、アクチュエータを含むインクジェットヘッドにフレキシブル基板が長く連結される構造である。このようなフレキシブル基板の構造は、アダプタとインクタンクの大きさによって制約されたアクチュエータの連結空間にフレキシブル基板を電気的に連結させる。
【０００７】
しかし、このようなフレキシブル基板は、接着剤やワイヤーを用いた接着工程が容易であるという長所があるが、ドライバーに連結するために追加的なリジッド基板ソケットを経なければならないため、このような連結作業が多くなるという短所がある。従って、このような問題点を解決するための技術が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的は、電気的に連結する作業が容易なインクジェットヘッドパッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、上部にアクチュエータが装着され、上記アクチュエータの駆動により内部のインクを外部に吐出するためのインクヘッドと、上記インクヘッドに向かってインクを供給するためのインク貯蔵部と上記インクヘッドとの間に配置され、一面にソケットを備える中間基板部と、上記中間基板部と上記アクチュエータを電気的に連結するように上記インクヘッドの上部面に形成されるリードフレームと、を含むことができる。
【００１０】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記リードフレームは、上記中間基板部の側面に連結されることを特徴とすることができる。
【００１１】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記リードフレームは、上記インクヘッドの上面に密着する水平部と、上記水平部の端部から折り曲げられて上記中間基板部の側面に密着する垂直部と、を含むことを特徴とすることができる。
【００１２】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記中間基板部及び上記インクヘッドの幅は、互いに同一に形成されることを特徴とすることができる。
【００１３】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記中間基板部は、上記アクチュエータが収容されるように基板収容溝が形成されることを特徴とすることができる。
【００１４】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、上記中間基板部と上記インクヘッドとの間に配置され、上記アクチュエータの振動を吸収するためのダンパ部をさらに含むことを特徴とすることができる。
【００１５】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記ダンパ部は、上記アクチュエータが収容されるようにダンパ収容溝が形成されることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【００１６】
本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、中間基板部とアクチュエータが電気的に連結されるようにインクヘッドの上部面に形成されるリードフレームを含むため、１つのパッケージ形態で形成され、従来より保管及び移動が容易である。
【００１７】
また、本発明は、一面にソケットを備える中間基板部を含むため、その電気的な連結のための構造を容易に製造することができ、これによって組立作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための概略的な斜視図である。
【図２】図１のインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【図３】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージの中間基板部を説明するための斜視図である。
【図４】本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【図５】本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージにおいてダンパ部の効果を説明するための概略的な断面図である。
【図６】図５のインクジェットヘッドパッケージのダンパ部の後面を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
本発明によるインクジェットヘッドパッケージに関し、図１から図６を参照してさらに具体的に説明する。以下では図面を参照し、本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。
【００２０】
但し、本発明の思想は提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一の思想の範囲内において他の構成要素を追加、変更、削除等を通じ、退歩的な他の発明や本発明の思想の範囲内に含まれる他の実施例を容易に提案することができるが、これも本願発明の思想の範囲内に含まれる。
【００２１】
また、各実施例の図面に示す同一または類似する思想の範囲内で機能が同一の構成要素は同一の参照符号を用いて説明する。
【００２２】
図１は、本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための概略的な斜視図であり、図２は、図１のインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【００２３】
図１から図２を参照すると、インクジェットヘッドパッケージは、インクヘッド１１０と、中間基板部１２０と、リードフレーム１３０とを含むことができる。
【００２４】
インクヘッド１１０は多層のシリコン基板で形成される胴体部１１２を含み、上記胴体部１１２の内部にはインクチャンバ、ノズル、リザーバ等の流路が形成されてもよい。
【００２５】
ここで、インクチャンバは外部から投入されるインクを貯蔵し、ノズルは上記インクが外部に吐出されるための孔であることができる。そして、リザーバは、上記インクチャンバにインクを供給するための貯蔵所である。
【００２６】
しかし、インクヘッド１１０の材質はこれに限定されず、その構造も多層構造または単層構造であってもよい。
【００２７】
また、アクチュエータ１１４は胴体部１１２の上部に形成され、その上面及び下面に電気的に連結される電極が形成されてもよく、圧電物質であるＰＺＴ（Ｌｅａｄ Ｚｉｒｃｏｎａｔｅ Ｔｉｔａｎａｔｅ）セラミックス材料からなってもよい。
【００２８】
この際、アクチュエータ１１４の側面にはリードフレーム１３０が電気的に連結され、アクチュエータ１１４が装着される位置はインクチャンバの上部であってもよい。
【００２９】
ここで、アクチュエータ１１４とインクチャンバとの間には振動板が設けられてもよく、上記アクチュエータ１１４の振動が振動板を通じてインクチャンバの体積を変化させる。これによるインクチャンバ内の圧力増加によってインクチャンバ内のインクはダンパとノズルを介して外部に吐出される。
【００３０】
中間基板部１２０は、インクヘッド１１０とインク貯蔵部１４０との間に配置され、リードフレーム１３０と電気的に連結されるようになる。中間基板部１２０の側面には、中間基板部１２０の内部から線路が引き出され、リードフレーム１３０と電気的に連接される側面線路部が形成されている。例えば、側面線路部は、中間基板部１２０の側面に形成された溝である。側面線路部は、金属層を表面に有してもよい。リードフレーム１３０は側面線路部と電気的に連結されるように接触し、リードフレーム１３０と中間基板部１２０の側面線路部はソルダーにより互いに電気的に連結される。
【００３１】
この際、中間基板部１２０の形状はインク貯蔵部１４０と同一の大きさで形成されることができるため、１つのパッケージ形態に形成されてもよい。
【００３２】
また、中間基板部１２０は、インク貯蔵部１４０に保存されるインクがインクヘッド１１０に伝達されるように注入口１２４が設けられてもよい。
【００３３】
そして、中間基板部１２０には、一側部にソケット１２２が形成されてもよく、上記ソケット１２２には外部のドライバー１５０が電気的に連結されてもよい。
【００３４】
従来のインクジェットヘッドパッケージは、フレキシブル基板を使用するため、別途のリジッド基板が連結される過程が必要となり、組立作業が困難であるという短所がある。しかし、中間基板部１２０を含むインクヘッドパッケージは、その電気的な連結のための構造を容易に製造することができ、これによって組立作業が簡単になる。
【００３５】
リードフレーム１３０は、中間基板部１２０とアクチュエータ１１４を電気的に連結するようにインクヘッド１１０の上部面に形成されることができる。
【００３６】
この際、リードフレーム１３０はインクヘッド１１０の上面に密着する水平部１３２と、水平部１３２の端部から折り曲げられ、中間基板部１２０の側面に密着する垂直部１３４とを含むことができる。従って、リードフレーム１３０はＬ字形状に形成されることができるが、リードフレーム１３０の形状はこれに限らず、設計者の意図によって多様な形状に形成されてもよい。例えば垂直部１３４は、垂直部１３４と水平部１３２との成す角が９０度未満になるように水平部１３２の端部から折り曲げられていてもよい。垂直部１３４は、垂直部１３４と水平部１３２との成す角が９０度未満の場合、成す角が９０度以上の場合と比較して強い力で中間基板部１２０に押し付けられる。よって、垂直部１３４と中間基板部１２０との密着性が高まる。
【００３７】
そして、垂直部１３４の端部は、中間基板部１２０の側面に電気的に連結されることができ、上述したように、ソルダーと接触することができる。
【００３８】
図３は、本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージの中間基板部を説明するための斜視図である。
【００３９】
図３を参照すると、中間基板部１２０の底面は、アクチュエータ１１４の大きさに対応するように基板収容溝１２６が形成されてもよい。従って、アクチュエータ１１４が振動する時、振動可能な空間が基板収容溝１２６によって設けられてもよい。
【００４０】
従って、リードフレーム１３０は、基板収容溝１２６によって中間基板部１２０とインクヘッド１１０とが互いに密着するように組み立てられてもよく、リードフレーム１３０が中間基板部１２０の側面に固定されるため、インク注入口１２４、中間基板部１２０及びインクヘッド１１０が１つのパッケージに製造されることができるものである。
【００４１】
これによって、本実施例によるインクジェットヘッドパッケージは、従来より保管及び移動が容易である。
【００４２】
図４は、本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【００４３】
図４を参照すると、インクジェットヘッドパッケージは、インクヘッド２１０と、中間基板部１２０と、リードフレーム２３０と、ダンパ部２４０とを含むことができる。
【００４４】
本実施例においてインクヘッド２１０、中間基板部１２０及びリードフレーム２３０は、先行実施例の構成及び図示と実質的に同一であるため、その具体的な説明は省略することができる。
【００４５】
ダンパ部２４０は、中間基板部２２０とインクヘッド２１０との間に配置され、その材質はゴム材質であることができる。
【００４６】
ダンパ部２４０の形状は、中間基板部２２０及びインク貯蔵部２５０と同一の形状で形成されてもよく、ダンパ部２４０には中間基板部２２０の注入口と対応するように孔が設けられてもよい。
【００４７】
図５は、本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージにおいて、ダンパ部の効果を説明するための概略的な断面図であり、図６は、図５のインクジェットヘッドパッケージのダンパ部の後面を説明するための斜視図である。
【００４８】
図５を参照すると、インクヘッド２１０の上部面にアクチュエータ２１４が装着され、上下に振動するようになる。この際、ダンパ部２４０がアクチュエータ２１４の上記振動に対応して移動するようになる。
【００４９】
従って、ダンパ部２４０によって、中間基板部２２０に上記振動が伝達されず、これによってより安定した構造を有するようになる。
【００５０】
図６を参照すると、ダンパ部２４０の後面にはアクチュエータ２１４と対応するダンパ収容溝２４２が設けられてもよい。従って、アクチュエータ２１４が上記ダンパ収容溝２４２に収容されるように、ダンパ部２４０とインクヘッド２１０とが互いに組み立てられてもよい。
【００５１】
従って、本実施例においては、リードフレーム２３０が中間基板部２２０の側面に固定され、インク貯蔵部２５０、中間基板部２２０、ダンパ部２４０及びインクヘッド２１０が１つのパッケージに製造されることができる。これによって、本実施例によるインクジェットヘッドパッケージは、従来より保管及び移動が容易である。
【符号の説明】
【００５２】
１１０ インクヘッド
１１２ 胴体部
１１４ アクチュエータ
１２０ 中間基板部
１２２ ソケット
１２４ 注入口
１３０ リードフレーム
１３２ 水平部
１３４ 垂直部
１４０ インク貯蔵部
１５０ ドライバー
【技術分野】
【０００１】
本発明は、インクジェットヘッドパッケージに関し、より詳しくは、インクチャンバ内へのインクの供給を円滑にするインクジェットヘッドパッケージを製造する製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的にインクジェットヘッドは、電気信号を物理的な力に変換し、小さいノズルを通じてインクが液滴の形態で吐出されるようにする構造体である。
【０００３】
最近、圧電方式のインクジェットヘッドパッケージは、産業用インクジェットプリンターにおいても使用されている。例えば、印刷回路基板（ＰＣＢ）上に金、銀等の金属を溶かして作ったインクを噴射して回路パターンを直接形成したり、産業グラフィックや液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）の製造、太陽電池等に使用される。
【０００４】
一般的に、インクジェットプリンターのインクヘッド内には、カートリッジでインクを流入及び流出する流入口と流出口、流入されるインクを貯蔵するリザーバ、そして上記リザーバ内のインクをノズルに移動させるためにアクチュエータの駆動力を伝達するチャンバ等が形成される。
【０００５】
この際、このようなインクジェットヘッドパッケージは、インクヘッドとプリンターの締結及び分離において、フレキシブル基板の使用便利性が作業の効率性と直結される。
【０００６】
しかし、従来のインクジェットプリンターヘッドは、アクチュエータを含むインクジェットヘッドにフレキシブル基板が長く連結される構造である。このようなフレキシブル基板の構造は、アダプタとインクタンクの大きさによって制約されたアクチュエータの連結空間にフレキシブル基板を電気的に連結させる。
【０００７】
しかし、このようなフレキシブル基板は、接着剤やワイヤーを用いた接着工程が容易であるという長所があるが、ドライバーに連結するために追加的なリジッド基板ソケットを経なければならないため、このような連結作業が多くなるという短所がある。従って、このような問題点を解決するための技術が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的は、電気的に連結する作業が容易なインクジェットヘッドパッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、上部にアクチュエータが装着され、上記アクチュエータの駆動により内部のインクを外部に吐出するためのインクヘッドと、上記インクヘッドに向かってインクを供給するためのインク貯蔵部と上記インクヘッドとの間に配置され、一面にソケットを備える中間基板部と、上記中間基板部と上記アクチュエータを電気的に連結するように上記インクヘッドの上部面に形成されるリードフレームと、を含むことができる。
【００１０】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記リードフレームは、上記中間基板部の側面に連結されることを特徴とすることができる。
【００１１】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記リードフレームは、上記インクヘッドの上面に密着する水平部と、上記水平部の端部から折り曲げられて上記中間基板部の側面に密着する垂直部と、を含むことを特徴とすることができる。
【００１２】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記中間基板部及び上記インクヘッドの幅は、互いに同一に形成されることを特徴とすることができる。
【００１３】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記中間基板部は、上記アクチュエータが収容されるように基板収容溝が形成されることを特徴とすることができる。
【００１４】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、上記中間基板部と上記インクヘッドとの間に配置され、上記アクチュエータの振動を吸収するためのダンパ部をさらに含むことを特徴とすることができる。
【００１５】
また、本発明によるインクジェットヘッドパッケージの上記ダンパ部は、上記アクチュエータが収容されるようにダンパ収容溝が形成されることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【００１６】
本発明によるインクジェットヘッドパッケージは、中間基板部とアクチュエータが電気的に連結されるようにインクヘッドの上部面に形成されるリードフレームを含むため、１つのパッケージ形態で形成され、従来より保管及び移動が容易である。
【００１７】
また、本発明は、一面にソケットを備える中間基板部を含むため、その電気的な連結のための構造を容易に製造することができ、これによって組立作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための概略的な斜視図である。
【図２】図１のインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【図３】本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージの中間基板部を説明するための斜視図である。
【図４】本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【図５】本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージにおいてダンパ部の効果を説明するための概略的な断面図である。
【図６】図５のインクジェットヘッドパッケージのダンパ部の後面を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
本発明によるインクジェットヘッドパッケージに関し、図１から図６を参照してさらに具体的に説明する。以下では図面を参照し、本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。
【００２０】
但し、本発明の思想は提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一の思想の範囲内において他の構成要素を追加、変更、削除等を通じ、退歩的な他の発明や本発明の思想の範囲内に含まれる他の実施例を容易に提案することができるが、これも本願発明の思想の範囲内に含まれる。
【００２１】
また、各実施例の図面に示す同一または類似する思想の範囲内で機能が同一の構成要素は同一の参照符号を用いて説明する。
【００２２】
図１は、本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための概略的な斜視図であり、図２は、図１のインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【００２３】
図１から図２を参照すると、インクジェットヘッドパッケージは、インクヘッド１１０と、中間基板部１２０と、リードフレーム１３０とを含むことができる。
【００２４】
インクヘッド１１０は多層のシリコン基板で形成される胴体部１１２を含み、上記胴体部１１２の内部にはインクチャンバ、ノズル、リザーバ等の流路が形成されてもよい。
【００２５】
ここで、インクチャンバは外部から投入されるインクを貯蔵し、ノズルは上記インクが外部に吐出されるための孔であることができる。そして、リザーバは、上記インクチャンバにインクを供給するための貯蔵所である。
【００２６】
しかし、インクヘッド１１０の材質はこれに限定されず、その構造も多層構造または単層構造であってもよい。
【００２７】
また、アクチュエータ１１４は胴体部１１２の上部に形成され、その上面及び下面に電気的に連結される電極が形成されてもよく、圧電物質であるＰＺＴ（Ｌｅａｄ Ｚｉｒｃｏｎａｔｅ Ｔｉｔａｎａｔｅ）セラミックス材料からなってもよい。
【００２８】
この際、アクチュエータ１１４の側面にはリードフレーム１３０が電気的に連結され、アクチュエータ１１４が装着される位置はインクチャンバの上部であってもよい。
【００２９】
ここで、アクチュエータ１１４とインクチャンバとの間には振動板が設けられてもよく、上記アクチュエータ１１４の振動が振動板を通じてインクチャンバの体積を変化させる。これによるインクチャンバ内の圧力増加によってインクチャンバ内のインクはダンパとノズルを介して外部に吐出される。
【００３０】
中間基板部１２０は、インクヘッド１１０とインク貯蔵部１４０との間に配置され、リードフレーム１３０と電気的に連結されるようになる。中間基板部１２０の側面には、中間基板部１２０の内部から線路が引き出され、リードフレーム１３０と電気的に連接される側面線路部が形成されている。例えば、側面線路部は、中間基板部１２０の側面に形成された溝である。側面線路部は、金属層を表面に有してもよい。リードフレーム１３０は側面線路部と電気的に連結されるように接触し、リードフレーム１３０と中間基板部１２０の側面線路部はソルダーにより互いに電気的に連結される。
【００３１】
この際、中間基板部１２０の形状はインク貯蔵部１４０と同一の大きさで形成されることができるため、１つのパッケージ形態に形成されてもよい。
【００３２】
また、中間基板部１２０は、インク貯蔵部１４０に保存されるインクがインクヘッド１１０に伝達されるように注入口１２４が設けられてもよい。
【００３３】
そして、中間基板部１２０には、一側部にソケット１２２が形成されてもよく、上記ソケット１２２には外部のドライバー１５０が電気的に連結されてもよい。
【００３４】
従来のインクジェットヘッドパッケージは、フレキシブル基板を使用するため、別途のリジッド基板が連結される過程が必要となり、組立作業が困難であるという短所がある。しかし、中間基板部１２０を含むインクヘッドパッケージは、その電気的な連結のための構造を容易に製造することができ、これによって組立作業が簡単になる。
【００３５】
リードフレーム１３０は、中間基板部１２０とアクチュエータ１１４を電気的に連結するようにインクヘッド１１０の上部面に形成されることができる。
【００３６】
この際、リードフレーム１３０はインクヘッド１１０の上面に密着する水平部１３２と、水平部１３２の端部から折り曲げられ、中間基板部１２０の側面に密着する垂直部１３４とを含むことができる。従って、リードフレーム１３０はＬ字形状に形成されることができるが、リードフレーム１３０の形状はこれに限らず、設計者の意図によって多様な形状に形成されてもよい。例えば垂直部１３４は、垂直部１３４と水平部１３２との成す角が９０度未満になるように水平部１３２の端部から折り曲げられていてもよい。垂直部１３４は、垂直部１３４と水平部１３２との成す角が９０度未満の場合、成す角が９０度以上の場合と比較して強い力で中間基板部１２０に押し付けられる。よって、垂直部１３４と中間基板部１２０との密着性が高まる。
【００３７】
そして、垂直部１３４の端部は、中間基板部１２０の側面に電気的に連結されることができ、上述したように、ソルダーと接触することができる。
【００３８】
図３は、本発明の一実施例によるインクジェットヘッドパッケージの中間基板部を説明するための斜視図である。
【００３９】
図３を参照すると、中間基板部１２０の底面は、アクチュエータ１１４の大きさに対応するように基板収容溝１２６が形成されてもよい。従って、アクチュエータ１１４が振動する時、振動可能な空間が基板収容溝１２６によって設けられてもよい。
【００４０】
従って、リードフレーム１３０は、基板収容溝１２６によって中間基板部１２０とインクヘッド１１０とが互いに密着するように組み立てられてもよく、リードフレーム１３０が中間基板部１２０の側面に固定されるため、インク注入口１２４、中間基板部１２０及びインクヘッド１１０が１つのパッケージに製造されることができるものである。
【００４１】
これによって、本実施例によるインクジェットヘッドパッケージは、従来より保管及び移動が容易である。
【００４２】
図４は、本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージを説明するための分解斜視図である。
【００４３】
図４を参照すると、インクジェットヘッドパッケージは、インクヘッド２１０と、中間基板部１２０と、リードフレーム２３０と、ダンパ部２４０とを含むことができる。
【００４４】
本実施例においてインクヘッド２１０、中間基板部１２０及びリードフレーム２３０は、先行実施例の構成及び図示と実質的に同一であるため、その具体的な説明は省略することができる。
【００４５】
ダンパ部２４０は、中間基板部２２０とインクヘッド２１０との間に配置され、その材質はゴム材質であることができる。
【００４６】
ダンパ部２４０の形状は、中間基板部２２０及びインク貯蔵部２５０と同一の形状で形成されてもよく、ダンパ部２４０には中間基板部２２０の注入口と対応するように孔が設けられてもよい。
【００４７】
図５は、本発明の他の実施例によるインクジェットヘッドパッケージにおいて、ダンパ部の効果を説明するための概略的な断面図であり、図６は、図５のインクジェットヘッドパッケージのダンパ部の後面を説明するための斜視図である。
【００４８】
図５を参照すると、インクヘッド２１０の上部面にアクチュエータ２１４が装着され、上下に振動するようになる。この際、ダンパ部２４０がアクチュエータ２１４の上記振動に対応して移動するようになる。
【００４９】
従って、ダンパ部２４０によって、中間基板部２２０に上記振動が伝達されず、これによってより安定した構造を有するようになる。
【００５０】
図６を参照すると、ダンパ部２４０の後面にはアクチュエータ２１４と対応するダンパ収容溝２４２が設けられてもよい。従って、アクチュエータ２１４が上記ダンパ収容溝２４２に収容されるように、ダンパ部２４０とインクヘッド２１０とが互いに組み立てられてもよい。
【００５１】
従って、本実施例においては、リードフレーム２３０が中間基板部２２０の側面に固定され、インク貯蔵部２５０、中間基板部２２０、ダンパ部２４０及びインクヘッド２１０が１つのパッケージに製造されることができる。これによって、本実施例によるインクジェットヘッドパッケージは、従来より保管及び移動が容易である。
【符号の説明】
【００５２】
１１０ インクヘッド
１１２ 胴体部
１１４ アクチュエータ
１２０ 中間基板部
１２２ ソケット
１２４ 注入口
１３０ リードフレーム
１３２ 水平部
１３４ 垂直部
１４０ インク貯蔵部
１５０ ドライバー
【特許請求の範囲】
【請求項１】
上部にアクチュエータが装着され、前記アクチュエータの駆動により内部のインクを外部に吐出するためのインクヘッドと、
前記インクヘッドに向かってインクを供給するためのインク貯蔵部と前記インクヘッドとの間に配置され、一面にソケットを備える中間基板部と、
前記中間基板部と前記アクチュエータが電気的に連結されるように前記インクヘッドの上部面に形成されるリードフレームと、
を含むインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項２】
前記リードフレームは、
前記中間基板部の側面に連結されることを特徴とする請求項１に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項３】
前記リードフレームは、
前記インクヘッドの上面に密着する水平部と、前記水平部の端部から折り曲げられて前記中間基板部の側面に密着する垂直部と、を含むことを特徴とする請求項１または２に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項４】
前記中間基板部及び前記インクヘッドの幅は、互いに同一に形成されることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項５】
前記中間基板部は、
前記アクチュエータが収容されるように基板収容溝が形成されることを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項６】
前記中間基板部と前記インクヘッドとの間に配置され、前記アクチュエータの振動を吸収するためのダンパ部をさらに含むことを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項７】
前記ダンパ部は、前記アクチュエータが収容されるようにダンパ収容溝が形成されることを特徴とする請求項６に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項１】
上部にアクチュエータが装着され、前記アクチュエータの駆動により内部のインクを外部に吐出するためのインクヘッドと、
前記インクヘッドに向かってインクを供給するためのインク貯蔵部と前記インクヘッドとの間に配置され、一面にソケットを備える中間基板部と、
前記中間基板部と前記アクチュエータが電気的に連結されるように前記インクヘッドの上部面に形成されるリードフレームと、
を含むインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項２】
前記リードフレームは、
前記中間基板部の側面に連結されることを特徴とする請求項１に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項３】
前記リードフレームは、
前記インクヘッドの上面に密着する水平部と、前記水平部の端部から折り曲げられて前記中間基板部の側面に密着する垂直部と、を含むことを特徴とする請求項１または２に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項４】
前記中間基板部及び前記インクヘッドの幅は、互いに同一に形成されることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項５】
前記中間基板部は、
前記アクチュエータが収容されるように基板収容溝が形成されることを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項６】
前記中間基板部と前記インクヘッドとの間に配置され、前記アクチュエータの振動を吸収するためのダンパ部をさらに含むことを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【請求項７】
前記ダンパ部は、前記アクチュエータが収容されるようにダンパ収容溝が形成されることを特徴とする請求項６に記載のインクジェットヘッドパッケージ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１１−１１６１１７（Ｐ２０１１−１１６１１７Ａ）
【公開日】平成２３年６月１６日（２０１１．６．１６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２２６７５６（Ｐ２０１０−２２６７５６）
【出願日】平成２２年１０月６日（２０１０．１０．６）
【出願人】（５９４０２３７２２）サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド． (1,585)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年６月１６日（２０１１．６．１６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１０月６日（２０１０．１０．６）
【出願人】（５９４０２３７２２）サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド． (1,585)
【Ｆターム（参考）】
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