説明

インクジェット記録装置

【課題】インク滴の吐出を検出するための機構を簡易化する。
【解決手段】インク滴を吐出する複数のノズルを備えるインクヘッドと、ノズルから吐出されたインク滴が通過可能な吸着穴12aを備え、記録媒体がインク滴の吐出領域を通過するように記録媒体を搬送する搬送ベルト12と、インクヘッドに対して搬送ベルト12を挟んで対向する位置に固定して配置され、複数のノズルから吐出されるインク滴の飛行経路に光ビーム36を照射する発光部33と、インク滴に衝突した光ビームを受光し、受光した光ビームの光量変化に基づいてインク滴の吐出状態を検出する受光部35と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置では、微細なノズルから微小な各色インク滴を吐出する各色のインクジェットヘッドを備え、用紙等の記録媒体に対してそのインクジェットヘッドを移動させながらインク滴を吐出することで記録媒体上に画像を形成する。高解像度の画像形成のためにはノズルを微細化してインク滴サイズを微小化する必要がある。しかし、ノズルが微細なため、印刷停止時にインクが乾燥する等してノズル詰まりが起きてインク滴の吐出不良が発生し、画像にドット抜け等が生じて画像品質が低下する問題がある。
【0003】
この問題を解決するため、インクジェット記録装置には、液吐出不良を検出する液吐出不良検出装置が備えられている。例えば、ノズルから吐出するインク滴等の液滴に、レーザーダイオード等の発光素子から射出したレーザー光を照射して散乱光を発生させ、その散乱光をフォトダイオード等の受光素子で受光し、受光素子が得る出力電圧と基準電圧値とを比較して、インク滴が正常に吐出されたか否かを判定する液吐出不良検出装置が知られている。
【0004】
また、特許文献1では、吸着チャンバをファンで吸引して負圧を発生することにより、多数の吸引穴が形成されたベルト上の記録紙を吸着保持するラインヘッド型インクジェットプリンタでのインク滴の吐出を検出する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−110964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法では、検出光学系によってラインヘッドとベルトとの間に検出光束を形成し、検出光束をラインヘッドに対して移動することにより、ラインヘッドの各ノズルから吐出されたインク滴を検知している。このため、検出光束を移動させるための移動機構が複雑となり、小型化および低コスト化が望めないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インク滴の吐出を検出するための機構を簡易化することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、インク滴を吐出する複数のノズルを備えるインクヘッドと、前記ノズルから吐出された前記インク滴が通過可能な貫通孔を備え、前記貫通孔から空気を吸引することにより記録媒体を吸着し、前記記録媒体が前記インク滴の吐出領域を通過するように前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記インクヘッドに対して前記搬送手段を挟んで対向する位置に固定して配置され、複数の前記ノズルから吐出される前記インク滴の飛行経路に光ビームを照射する発光手段と、前記インク滴に衝突した前記光ビームを受光し、受光した前記光ビームの光量変化に基づいて前記インク滴の吐出状態を検出する受光手段と、吸引される空気の流路と、前記光ビームを照射する照射領域とを分離する分離壁と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インクヘッドのノズルから吐出されたインク滴が通過可能な貫通孔を備えた搬送手段を挟んでインクヘッドと対向する位置に、インク滴の吐出状態を検出する手段を固定して配置するため、インク滴の吐出を検出するための機構を簡易化することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置としてのインクジェットプリンタの概略構成図を示す。
【図2】図2は、搬送ベルトの記録媒体を搬送する搬送面をラインヘッド側から観察した平面図を表す。
【図3】図3は、画像形成部を搬送ベルトの搬送方向の直角方向から観察した側面断面図である。
【図4】図4は、画像形成部をラインヘッドのノズル列方向の直角方向から観察した側面断面図である。
【図5】図5は、連通口の開口面積を可変にするシャッターを用いてエアーの流速等を可変とする例を示す模式図である。
【図6】図6は、通気特性の異なる複数のフィルターを切り替えることにより、連通口を通過するエアーの流速等を可変とする例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるインクジェット記録装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置としてのインクジェットプリンタ100の概略構成図を示す。インクジェットプリンタ100は、高速で搬送しながらインクジェット方式により記録材としての印字用紙やOHPフィルム等の記録媒体に画像を記録する画像形成装置(プリンタ、複写(コピー)機、ファクシミリ又はそれらの複合機など)である。
【0013】
インクジェットプリンタ100は、画像形成部10を備えている。画像形成部10は、複数のローラ11間に掛けまわされる搬送手段としての搬送ベルト12、吸引ファン14を駆動することにより矢印a方向に負圧吸引用の風を発生し、これにより記録媒体(用紙)を吸着するシート吸着部15、および、複数のノズルから選択的にインクを噴射するライン型のインクジェットヘッド(以下、ラインヘッドという)16等を備える。インクジェットプリンタ100はキャスタ17を介して設置面上に載置し、必要に応じて移動可能とされている。
【0014】
そして、所定のホスト機器(例えばパソコン等)からのプリント信号を受けて、シート収容カセット19から記録媒体pが繰り出されて画像形成部10へ送り込まれる。印刷前の記録媒体pは、搬送ベルト12に載せられるとともに、シート吸着部15で搬送ベルト12に吸着された状態で、ローラ11の回転に伴う搬送ベルト12の走行とともに矢印b方向へ搬送される。一方、ラインヘッド16のノズルからインクが噴射されてその搬送される記録媒体pに文字・図形等の画像が印刷(記録)される。そしてこのように画像が形成された後の記録媒体pが用紙排出口18からシート積載装置200へ送り出される。
【0015】
シート積載装置200は、キャスタ20が付いたスタンド21で支持され、インクジェットプリンタ100の用紙排出口18の位置に取り付けられ、キャスタ20を介してスタンド21が設置面上に設置され、インクジェットプリンタ100と同様に必要に応じて移動可能とされる。
【0016】
次に、画像形成部10の詳細について図2および図3を用いて説明する。図2は、搬送ベルト12の記録媒体を搬送する搬送面をラインヘッド16側から観察した平面図を表す。また、図3は、画像形成部10を搬送ベルト12の搬送方向の直角方向から観察した側面断面図である。
【0017】
搬送ベルト12は、ガイドプレート31の上に配置され、ガイドプレート31により支持される。無端ベルト構造の搬送ベルト12には、全ノズルからのインク吐出を通過させる貫通孔として機能する吸着穴12aが、搬送ベルト12の全周に規則的に配列されている。図2では、ラインヘッド16の複数のノズルのうち、奇数番目のノズルの位置、および、偶数番目のノズルの位置に交互に一致するように吸着穴12aを配列した例が示されている。なお、吸着穴12aの配列方法はこれに限られるものではない。
【0018】
ガイドプレート31は、両側部31aと、開口部32と、開口部32の外周部である開口外周部31bと、ガイドリブ31cと、凹部31dと、凹部31dに設けられたエアー吸気口31eと、を備えている。搬送ベルト12は、両側部31aと開口外周部31bと両側部31aの内側に配設されたガイドリブ31cと面接触し摺動する。
【0019】
ガイドプレート31の開口外周部31bの下部には、発光部33、照射経路34、および受光部35を有する吐出滴検知装置が備えられている。なお、図2および図3では、2つのラインヘッド16と、対応する2つの吐出滴検知装置が例示されているが、ラインヘッド16および吐出滴検知装置の個数は2つに限られるものではない。
【0020】
発光部33は、例えば、半導体レーザ等の発光素子を備え、発光を制御する発光制御部(図示せず)から送出される発光制御信号にしたがって発行素子を点灯して光ビーム36を発生する。発光部33は、ラインヘッド16のノズル列と略平行となるように形成した光ビーム36を発光する。
【0021】
照射経路34は、発光部33から照射された光ビーム36が通過する領域(照射領域)である。受光部35は、光ビーム36を受光するものであり、発光部33と対向する位置に配置される。受光部35は、例えば、フォトダイオード等の受光素子を備え、照射経路34内でインク滴と衝突したときの光ビーム36の光量変化を受光素子で検知し、その結果によりインク滴の吐出状態の良否を検知する。
【0022】
照射経路34は、分離壁34aにより、ガイドプレート31により形成されたエアー送風路37(図3)と分離される。エアー送風路37には、吸着穴12aから記録媒体を吸引するための負圧を発生させる吸引ファン14が設けられている(図3)。
【0023】
吸引ファン14により、搬送ベルト12の吸着穴12aから吸い込んだ空気(エアー)がガイドプレート31のエアー吸気口31eを通過する。このような構成により、搬送ベルト12上面に記録媒体が存在する場合は、搬送ベルト12に記録媒体が吸着されて搬送される。
【0024】
インク滴の吐出状態を検知する場合は、記録媒体が搬送されない状態でインク滴が吐出され、搬送ベルト12の吸着穴12aを通過する。そして、吸着穴12aを通過したインク滴は、ガイドプレート31の開口部32を通過して照射経路34に進入し、発光部33内に収納された発光素子(例えば半導体レーザ)から照射された光ビーム36に衝突する。
【0025】
受光部35内に収納された受光素子(例えばフォトダイオード)は、このときの光量変化を検知し、その情報により印字状態の良否を判断する。このとき、発光素子の光軸から、受光素子の光軸をオフセットし散乱光のみを検知する方式とするように構成してもよい。これにより、長尺ノズル列のインクヘッドから吐出されるインク滴の検知が可能となる。
【0026】
なお、図3に示すように、開口外周部31bのベルト搬送方向の幅SL(図3、前後2箇所)と、吸着穴12aの直径D(図3には図示せず)とが、SL>Dの関係を満たすように構成する。これにより、ノズル直下のインク吐出位置の吸着穴12aからはエアーの吸引は発生しない。また、その近傍の吸着穴12aからのエアーの吸引41(図3)は発生するが、ノズル列近くのエアーの流れを乱すことを抑制できる。すなわち、インク滴の吐出に悪影響を及ぼすことなく、検知の信頼性を向上することができる。
【0027】
なお、フルカラーのラインプリンターであれば、少なくとも、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つのラインヘッド16が必要である。このような場合、2つのラインヘッド16間に吸着穴12aが配置されるように構成する。これにより、本来の印字位置での記録媒体の吸着の安定性を損なうことなく記録媒体を搬送できる。また、検知以外の印字状態のときは、別途機構を設けて開口外周部31bの幅SLを小さくするように構成してもよい。例えば、開口部32の最小限の外周のみを残してSL<Dとし、より多くの吸着穴12aからエアーを吸引可能とするように構成してもよい。これにより、記録媒体の吸着をさらに安定化することができる。
【0028】
次に、インク滴の吐出検出方法についてさらに説明する。図4は、画像形成部10をラインヘッド16のノズル列51方向の直角方向から観察した側面断面図である。
【0029】
図4に示すように、ラインヘッド16は、n1、n2、n3、・・・、nx(xはノズルの個数)のように一列に配列されたノズル列51を備えている。インク滴の吐出を検知する場合、吸着穴12aの位置と一致するノズルからインク滴を吐出させる。図4では、n1、n3、・・・、のように奇数番目のノズルからインク滴を吐出させる例が示されている。吐出されたインク滴は、照射経路34内の光ビーム36に衝突し、そのときの光量変化から各ノズルからの吐出の可否を検出することができる。
【0030】
照射経路34は上述のように分離壁34aによりエアー送風路37と通気遮断されている。すなわち、照射経路34と発光部33のビーム通過口38とにより気密締結し、照射経路34内へのエアーの流れを防止する形態としている。これにより、記録媒体吸着のためのエアーの流れが、インク滴の吐出状態を検知する処理へ影響することを抑制している。
【0031】
なお、図3および図4では、サテライトやミストなどの浮遊インクの侵入を排除するための連通口34bを分離壁34aに備える例が示されている。連通口34bは、分離壁34aの一方に、ノズル列51とほぼ同じ長さとなるように配置する。連通口34bは、同図に示すように分散開口としてもよいし、一体化した1つの開口となるように構成してもよい。これにより確実に一方向へのエアーの流れを作ることができる。また、連通口34bは、分離壁34aの光ビーム36より上方の位置に配置する。これにより、光ビーム36内に検知するインク滴以外の浮遊インクが到達することを排除できる。連通口34bによる浮遊インクの排除方法の詳細については後述する。
【0032】
また、検知後のインク滴は照射経路34内に貯留されることになる。このため、廃インク処理のために照射経路34を着脱可能とすることや、別途流路を設けて廃液を集約することも必要となる。
【0033】
次に、インク滴の検知に悪影響を及ぼすサテライトやミストを排除する方法について説明する。本実施の形態では、図3および図4に示すように、照射経路34の側壁(分離壁34a)の一方に連通口34bを設けるように構成する。これにより、吸引ファン14からの吸出し風量52(図4)に応じて、吸着穴12aから開口部32、連通口34bを通過するエアーの流れ42(図3)が発生する。そして、このエアーの流れ42により、サテライトやミストは、連通口34bからエアー送風路37に排出されるため、インク滴の吐出状態検出への影響を抑制することができる。
【0034】
なお、エアーの流れ42は、インク滴の吐出に悪影響を与えない程度の流速、風量とする必要がある。このため、連通口34bから流出するエアーの流速および風量を可変とするように構成してもよい。
【0035】
図5は、連通口34bの開口面積を可変にするシャッターを用いてエアーの流速等を可変とする例を示す模式図である。
【0036】
小さいインク滴を検知する場合は、サテライトやミストと、検知するインク滴との大きさの差が小さいため、サテライトやミストのみを適切に排除することがより困難となる。そこで、インク滴が大きい場合はシャッター61で連通口34bを塞がず(図5(A))、インク滴が小さい場合は、シャッター61により連通口34bの開口面積を小さくする(図5(B))。このように、インク滴のサイズやサテライトやミストの発生状況に応じて連通口34bを通過するエアーの流速および風量を制御することにより、検知性能の向上を図ることができる。また、シャッター構造を用いることにより、エアーの流速および風量の制御を容易に実現できる。なお、開口面積を調整するための情報はインク滴のサイズに限られるものではない。浮遊インクの発生に影響するものであれば、例えばインク滴の吐出速度などのあらゆる情報を利用できる。
【0037】
図6は、通気特性(通気抵抗)の異なる複数のフィルターを切り替えることにより、連通口34bを通過するエアーの流速等を可変とする例を示す模式図である。
【0038】
例えば、インク滴が大きい場合は、フィルター62を連通口34bと重ならない位置に移動する(図6(A))。そして、インク滴が小さくなるにしたがい、通気抵抗が小さいフィルター62の上部(図6(B))、および、通気抵抗が小さいフィルター62の下部(図6(C))が順次連通口34bと重なるようにフィルター62を移動する。
【0039】
これにより、フィルター62の切り替えによる流速および風量のコントロールとともに、フィルター効果により浮遊インクを捕集し、エアー送風路37に浮遊インクを流さないように構成できる。そして、このような構成により、インク検知をより高度に行い、検知性能をさらに向上させることができる。また、エアー送風路37に浮遊インクが排出されないため、エアー送風路37の汚れを防止する効果も得られる。
【0040】
ラインヘッド型の記録装置は、記録媒体上にラインヘッドを置いて高速に印字できるという利点がある。しかし、シリアル印字方式のようにキャリッジを維持メンテナンス領域に移動してクリーニングや空吐出を行うと、ラインヘッドの移動のための機構が大掛かりとなりスループットの低下が問題となる。
【0041】
そこで、本実施の形態のインクジェット記録装置では、エアー吸着により記録媒体を搬送するベルト搬送方式のベルト上の吸着穴に対応したノズルからインク滴を吐出し、吐出したインク滴を搬送ベルト下に導き、さらに搬送ベルトを保持するガイドプレート下に吐出滴検知装置を配設する。これにより、インク滴の吐出状態検知のためにラインヘッド等を移動する必要がなく、印字のスループット向上と検知性能の安定化及び装置の小型、低コスト化が可能となる。
【符号の説明】
【0042】
10 画像形成部
11 ローラ
12 搬送ベルト
12a 吸着穴
14 吸引ファン
15 シート吸着部
16 ラインヘッド
17 キャスタ
18 用紙排出口
19 シート収容カセット
20 キャスタ
21 スタンド
31 ガイドプレート
31a 両側部
31b 開口外周部
31c ガイドリブ
31d 凹部
31e エアー吸気口
32 開口部
33 発光部
34 照射経路
34a 分離壁
34b 連通口
35 受光部
36 光ビーム
37 エアー送風路
38 ビーム通過口
61 シャッター
62 フィルター
100 インクジェットプリンタ
200 シート積載装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インク滴を吐出する複数のノズルを備えるインクヘッドと、
前記ノズルから吐出された前記インク滴が通過可能な貫通孔を備え、前記貫通孔から空気を吸引することにより記録媒体を吸着し、前記記録媒体が前記インク滴の吐出領域を通過するように前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記インクヘッドに対して前記搬送手段を挟んで対向する位置に固定して配置され、複数の前記ノズルから吐出される前記インク滴の飛行経路に光ビームを照射する発光手段と、
前記インク滴に衝突した前記光ビームを受光し、受光した前記光ビームの光量変化に基づいて前記インク滴の吐出状態を検出する受光手段と、
吸引される空気の流路と、前記光ビームを照射する照射領域とを分離する分離壁と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記分離壁は、前記照射領域と前記流路とを連通する連通口を備えること、
を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記分離壁は、前記光ビームが前記インク滴に衝突する位置より前記搬送手段に近い位置に前記連通口を備えること、
を特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記連通口から流出する空気の流速および風量の少なくとも一方を変更可能な可変手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記可変手段は、前記連通口の開口面積を変更可能なシャッター手段であること、
を特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記可変手段は、通気抵抗の異なる複数のフィルターを切り替えることにより、前記連通口から流出する空気の流速および風量の少なくとも一方を変更可能であること、
を特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記インク滴が通過可能な、外周部の幅が前記貫通孔より大きい開口部を備え、前記外周部により前記搬送手段を支持する支持手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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