インスリン受容体結合抗体
インスリン受容体シグナル伝達を調節する抗体が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)インスリン受容体もしくは(ii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体、または(i)および(ii)の両方に対して10−5M以下の平衡解離定数KDで結合し、インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を約5倍〜200倍強化することができる、抗体。
【請求項2】
10−5、10−6、10−7、10−8、10−9、10−10、または10−11M以下の親和性でインスリン受容体に結合し、(a)pAKTアッセイで測定した場合にインスリンの最大アゴニスト活性の20%〜80%の最大アゴニスト活性を示し、(b)存在する場合、インスリンのINSRに対するEC50を2倍を超えては変化させず、かつ(c)存在する場合、インスリンのINSRに対するKDを2倍を超えては変化させない、アロステリックアゴニスト抗体。
【請求項3】
10−5、10−6、10−7、10−8、10−9、10−10、または10−11M以下の親和性でインスリン受容体に結合し、任意で、pAKTアッセイで測定した場合にインスリンの最大アゴニスト活性の20%〜100%の最大アゴニスト活性を示す、アゴニスト抗体。
【請求項4】
(i)インスリン受容体もしくは(ii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体、または(i)および(ii)の両方に対して10−5M以下の平衡解離定数KDで結合し、インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を少なくとも約3倍、任意で1000倍まで、弱めることができる、抗体。
【請求項5】
以下の平衡解離定数KDの結合特性を特徴とする、請求項1に記載の抗体:
(i)該抗体が、約10−5M、10−6、10−7、10−8、10−9、10−10、または10−11M以下の平衡解離定数KDで、インスリン(C1)およびインスリン受容体(C2)を含む複合体に結合し;かつ
(ii)K[C1C2]A、K[AC2]C1、またはK[AC1]C2のいずれかがKAC2またはKAC1のいずれかより少なくとも約5倍低い。
【請求項6】
K[C1C2]A、K[AC2]C1、またはK[AC1]C2のいずれかが、KAC2またはKAC1のいずれかより約5倍〜200倍低い、請求項5に記載の抗体。
【請求項7】
インスリン受容体に結合する、請求項1および5〜6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項8】
インスリン/インスリン受容体複合体に結合する、請求項1および5〜6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
インスリン受容体単独には検出可能なほどには結合しない、請求項1、5〜6および8のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項10】
インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を約5倍〜25倍強化することができる、請求項1、5〜9のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項11】
結合親和性がKA、KD、オン速度のオフ速度に対する比率、またはオフ速度のオン速度に対する比率のいずれかの1つである、請求項10に記載の抗体。
【請求項12】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの少なくとも10%、インスリン受容体を活性化する、請求項1〜8および10〜11のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項13】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの10%未満、インスリン受容体を活性化する、請求項1〜8および10〜11のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項14】
配列番号281、278、277、209、275、223、284、276、および236からなる群より選択される重鎖可変領域および配列番号141、138、137、35、135、57、144、136、および98からなる群より選択される軽鎖可変領域を含む、請求項1、3、または5〜13のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項15】
(a)Ab006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号291、196、239、267および271に示される領域のいずれかの重鎖可変領域、ならびにAb006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号76、80、101、128、および132に示される領域のいずれかの軽鎖可変領域、あるいは
(b)Ab006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号291、196、239、267および271に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの重鎖CDRおよび/またはAb006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号76、80、101、128、および132に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの軽鎖CDRであって、任意で該重鎖または軽鎖CDRのいずれかの1つ、2つまたは3つの中に1つまたは2つの変異、例えば、保存的または非保存的置換が含まれる、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDR;あるいは
(c)Ab006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号76、80、101、128、132、291、196、239、267、および271のいずれかの6つのCDR全て
を含む、請求項1、3、または5〜14のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項16】
Ab079、Ab076、Ab083、Ab080、Ab062、およびAb020、Ab019、Ab088、およびAb089からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と70%以上の競合を示し、かつ任意で、Ab086、Ab064、Ab001、およびAb018からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と30%以上の競合を示す、請求項1、2、3および5〜15のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項17】
Ab040、Ab062、Ab030、Ab001、およびAb018からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と70%以上の競合を示し、かつ任意で、Ab037、Ab078、Ab083、Ab080、およびAb085からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と30%以上の競合を示す、請求項1、2、3および5〜15のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項18】
Ab064、Ab062、Ab085、およびAb078からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と70%以上の競合を示す、請求項1、3、5〜6および8〜9のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項19】
前記インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を約3倍〜500倍弱めることができる、請求項4に記載の抗体。
【請求項20】
結合親和性が、KA、KD、オン速度のオフ速度に対する比率、またはオフ速度のオン速度に対する比率のいずれかの1つである、請求項4に記載の抗体。
【請求項21】
任意でpAKTアッセイにおいて、インスリンシグナル伝達活性のEC50を約2倍〜1000倍増加させる、請求項4に記載の抗体。
【請求項22】
配列番号241、279、258、155、および228からなる群より選択される重鎖可変領域ならびに配列番号103、139、119、8、および89からなる群より選択される軽鎖可変領域を含む、請求項4または19〜21のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項23】
(a)Ab087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの重鎖可変領域およびAb087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの軽鎖可変領域、あるいは
(b)Ab087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの1つ、2つもしくは3つの重鎖CDRおよび/またはAb087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの1つ、2つもしくは3つの軽鎖CDRであって、任意で該重鎖または軽鎖CDRのいずれかの1つ、2つまたは3つの中に1つまたは2つの変異、例えば、保存的または非保存的置換が含まれる、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDR;あるいは
(c)Ab087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの6つのCDR全て
を含む、請求項4または19〜22のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項24】
Ab079、Ab076、Ab083、Ab080、Ab062、およびAb020、Ab019、Ab088、Ab089からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つまたは全ての抗体と70%以上の競合を示し、任意で、ヒト受容体または複合体に結合し、マウス受容体または複合体に結合しない、請求項4および19〜23のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項25】
配列番号195、220、303、197、208、243、245および251からなる群より選択される重鎖可変領域ならびに配列番号77、50、90、84、34、104、106および112からなる群より選択される軽鎖可変領域を含む、請求項2または3に記載の抗体。
【請求項26】
(a)Ab021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号252、253、263、265および269に示される領域のいずれかの重鎖可変領域、ならびにAb021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号7、113、114、124、126および130に示される領域のいずれかの軽鎖可変領域、あるいは
(b)Ab021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号252、253、263、265および269に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの重鎖CDRおよび/またはAb021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号7、113、114、124、126および130に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの軽鎖CDRであって、任意で該重鎖または軽鎖CDRのいずれかの1つ、2つまたは3つの中に1つまたは2つの変異、例えば、保存的または非保存的置換が含まれる、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDR;あるいは
(c)Ab021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号7、113、114、124、126、130、252、253、263、265および269に示される領域のいずれかの6つのCDR全て
を含む、請求項2または3に記載の抗体。
【請求項27】
Ab030、Ab037、Ab053、Ab001、Ab018、Ab064、Ab040からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つまたは全ての抗体と70%、75%または80%以上の競合を示し、任意でAb085およびAb086からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つまたは全ての抗体と30%以上の競合を示す、請求項2、3、25、および26のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項28】
配列番号151〜303に示される少なくとも1つの重鎖CDR HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項29】
配列番号151〜303の重鎖可変領域を含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項30】
配列番号1〜150に示される少なくとも1つの軽鎖CDR LCDR1、LCDR2、またはLCDR3を含む、請求項1〜29のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項31】
配列番号1〜150の軽鎖可変領域を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項32】
ヒトIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4重鎖定常領域をさらに含む、請求項1〜31のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項33】
ヒト軽鎖定常領域をさらに含む、請求項32に記載の抗体。
【請求項34】
(i)インスリン受容体もしくは(ii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体、または(i)および(ii)の両方に特異的に結合し、配列番号151〜303のHCDR1、HCDR2およびHCDR3の少なくとも1つを含み、10−5M以下の平衡解離定数KDを有する、抗体。
【請求項35】
配列番号151〜303の重鎖可変領域を含む、請求項34に記載の抗体。
【請求項36】
配列番号1〜150のLCDR1、LCDR2、またはLCDR3の少なくとも1つをさらに含む、請求項34に記載の抗体。
【請求項37】
1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つのCDRを含む、請求項34〜36のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項38】
配列番号151〜303に示される1つ、2つまたは3つの重鎖CDRを含む、請求項34〜37のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項39】
配列番号1〜150に示される1つ、2つまたは3つの軽鎖CDRを含む、請求項37〜38のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項40】
配列番号1〜150の軽鎖可変領域を含む、請求項34記載の抗体。
【請求項41】
ヒトIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4の定常領域をさらに含む、請求項34〜40のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項42】
インスリン受容体に結合する、請求項34〜41のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項43】
インスリン/インスリン受容体複合体に結合する、請求項34〜41のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項44】
インスリン受容体単独には検出可能なほどには結合しない、請求項43に記載の抗体。
【請求項45】
高血糖の対象の空腹時血糖値を正常なグルコース値に向けて低下させる、請求項1〜3、5〜18、および25〜44のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項46】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの少なくとも10%、インスリン受容体を活性化する、請求項34〜44のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項47】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの10%未満、インスリン受容体を活性化する、請求項34〜44のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項48】
モノクローナル抗体である、前記請求項のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項49】
ヒト抗体である、前記請求項のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項50】
疎水性の成分に結合している、請求項1〜49のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項51】
無菌の薬学的に許容可能な希釈剤を請求項1〜50のいずれか1項に記載の抗体に添加する工程を含む、無菌の医薬組成物を調製する方法。
【請求項52】
請求項1〜50のいずれか1項に記載の抗体および無菌の薬学的に許容可能な希釈剤を含む、無菌の組成物。
【請求項53】
インスリン抵抗性を治療するのに有効な量の請求項1、2、3、5〜18および25〜50のいずれか1項に記載の抗体を投与する工程を含む、インスリン抵抗性関連障害の治療方法。
【請求項54】
障害が、高血糖、糖尿病前症、代謝症候群(インスリン抵抗性症候群とも呼ばれる)、2型糖尿病、多嚢胞性卵巣疾患(PCOS)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、脂肪症、肥満症、脂質異常症、ラブソン・メンデンホール症候群、ドナヒュー症候群または妖精症からなる群より選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
治療がグルコース取り込みを強化する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
強化されたグルコース取り込みが、グルコース取り込み速度の増加、グルコース取り込みの総量の増加、または両方からなる群より選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
治療が、未治療対象と比べて、対象の体重増を遅延または低減させる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
治療が、未治療対象と比べて、HbA1cレベルの減少をもたらす、請求項53に記載の方法。
【請求項59】
治療が、糖負荷試験の改善、または糖負荷試験の際に2時間グルコース値の減少をもたらす、請求項53に記載の方法。
【請求項60】
治療が、脂質異常症、血漿トリグリセリド、HOMA−IR、血漿非エステル化コレステロール、血漿総コレステロール、血漿インスリン、非HDL/HDLコレステロール比率、総/HDLコレステロール比率、ベータ細胞機能および血漿レプチン濃度からなる群より選択されるインスリン抵抗性関連症状の改善をもたらす、請求項53に記載の方法。
【請求項61】
低血糖またはインスリン感受性の治療に有効な量の請求項4および19〜24のいずれか一項に記載の抗体を投与する工程を含む、高インスリン血症またはインスリンシグナル伝達過剰に関連する状態の治療方法。
【請求項62】
状態が、癌、インスリノーマ、カポジ肉腫、インスリン過剰摂取、低血糖、膵島細胞症(KATP−Hlびまん性疾患、KATP−Hl限局性疾患、または「PHHI」)、GDH−Hl(高インスリン症/高アンモニア血症症候群(HI/HA)、ロイシン過敏性低血糖症、またはジアゾキシド感受性低血糖)、島細胞調節不全症候群、乳幼児特発性低血糖症、乳幼児持続性高インスリン性低血糖症(PHHI)、先天性の高インスリン症、腎不全(急性または慢性)による低血糖、および慢性腎臓病による低血糖からなる群より選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項1】
(i)インスリン受容体もしくは(ii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体、または(i)および(ii)の両方に対して10−5M以下の平衡解離定数KDで結合し、インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を約5倍〜200倍強化することができる、抗体。
【請求項2】
10−5、10−6、10−7、10−8、10−9、10−10、または10−11M以下の親和性でインスリン受容体に結合し、(a)pAKTアッセイで測定した場合にインスリンの最大アゴニスト活性の20%〜80%の最大アゴニスト活性を示し、(b)存在する場合、インスリンのINSRに対するEC50を2倍を超えては変化させず、かつ(c)存在する場合、インスリンのINSRに対するKDを2倍を超えては変化させない、アロステリックアゴニスト抗体。
【請求項3】
10−5、10−6、10−7、10−8、10−9、10−10、または10−11M以下の親和性でインスリン受容体に結合し、任意で、pAKTアッセイで測定した場合にインスリンの最大アゴニスト活性の20%〜100%の最大アゴニスト活性を示す、アゴニスト抗体。
【請求項4】
(i)インスリン受容体もしくは(ii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体、または(i)および(ii)の両方に対して10−5M以下の平衡解離定数KDで結合し、インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を少なくとも約3倍、任意で1000倍まで、弱めることができる、抗体。
【請求項5】
以下の平衡解離定数KDの結合特性を特徴とする、請求項1に記載の抗体:
(i)該抗体が、約10−5M、10−6、10−7、10−8、10−9、10−10、または10−11M以下の平衡解離定数KDで、インスリン(C1)およびインスリン受容体(C2)を含む複合体に結合し;かつ
(ii)K[C1C2]A、K[AC2]C1、またはK[AC1]C2のいずれかがKAC2またはKAC1のいずれかより少なくとも約5倍低い。
【請求項6】
K[C1C2]A、K[AC2]C1、またはK[AC1]C2のいずれかが、KAC2またはKAC1のいずれかより約5倍〜200倍低い、請求項5に記載の抗体。
【請求項7】
インスリン受容体に結合する、請求項1および5〜6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項8】
インスリン/インスリン受容体複合体に結合する、請求項1および5〜6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
インスリン受容体単独には検出可能なほどには結合しない、請求項1、5〜6および8のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項10】
インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を約5倍〜25倍強化することができる、請求項1、5〜9のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項11】
結合親和性がKA、KD、オン速度のオフ速度に対する比率、またはオフ速度のオン速度に対する比率のいずれかの1つである、請求項10に記載の抗体。
【請求項12】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの少なくとも10%、インスリン受容体を活性化する、請求項1〜8および10〜11のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項13】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの10%未満、インスリン受容体を活性化する、請求項1〜8および10〜11のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項14】
配列番号281、278、277、209、275、223、284、276、および236からなる群より選択される重鎖可変領域および配列番号141、138、137、35、135、57、144、136、および98からなる群より選択される軽鎖可変領域を含む、請求項1、3、または5〜13のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項15】
(a)Ab006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号291、196、239、267および271に示される領域のいずれかの重鎖可変領域、ならびにAb006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号76、80、101、128、および132に示される領域のいずれかの軽鎖可変領域、あるいは
(b)Ab006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号291、196、239、267および271に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの重鎖CDRおよび/またはAb006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号76、80、101、128、および132に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの軽鎖CDRであって、任意で該重鎖または軽鎖CDRのいずれかの1つ、2つまたは3つの中に1つまたは2つの変異、例えば、保存的または非保存的置換が含まれる、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDR;あるいは
(c)Ab006、Ab030、Ab004、Ab013、Ab009、Ab007、Ab011、Ab001、Ab012、Ab010、Ab003、Ab008、Ab002、Ab005、Ab076、Ab077、Ab079、Ab080、Ab083、Ab059、Ab078、Ab085、もしくは配列番号76、80、101、128、132、291、196、239、267、および271のいずれかの6つのCDR全て
を含む、請求項1、3、または5〜14のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項16】
Ab079、Ab076、Ab083、Ab080、Ab062、およびAb020、Ab019、Ab088、およびAb089からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と70%以上の競合を示し、かつ任意で、Ab086、Ab064、Ab001、およびAb018からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と30%以上の競合を示す、請求項1、2、3および5〜15のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項17】
Ab040、Ab062、Ab030、Ab001、およびAb018からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と70%以上の競合を示し、かつ任意で、Ab037、Ab078、Ab083、Ab080、およびAb085からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と30%以上の競合を示す、請求項1、2、3および5〜15のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項18】
Ab064、Ab062、Ab085、およびAb078からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つ、または全ての抗体と70%以上の競合を示す、請求項1、3、5〜6および8〜9のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項19】
前記インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性を約3倍〜500倍弱めることができる、請求項4に記載の抗体。
【請求項20】
結合親和性が、KA、KD、オン速度のオフ速度に対する比率、またはオフ速度のオン速度に対する比率のいずれかの1つである、請求項4に記載の抗体。
【請求項21】
任意でpAKTアッセイにおいて、インスリンシグナル伝達活性のEC50を約2倍〜1000倍増加させる、請求項4に記載の抗体。
【請求項22】
配列番号241、279、258、155、および228からなる群より選択される重鎖可変領域ならびに配列番号103、139、119、8、および89からなる群より選択される軽鎖可変領域を含む、請求項4または19〜21のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項23】
(a)Ab087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの重鎖可変領域およびAb087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの軽鎖可変領域、あるいは
(b)Ab087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの1つ、2つもしくは3つの重鎖CDRおよび/またはAb087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの1つ、2つもしくは3つの軽鎖CDRであって、任意で該重鎖または軽鎖CDRのいずれかの1つ、2つまたは3つの中に1つまたは2つの変異、例えば、保存的または非保存的置換が含まれる、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDR;あるいは
(c)Ab087、Ab019、Ab088、Ab089、Ab020、Ab050、Ab052、Ab055、Ab057、Ab061、Ab063、Ab065、Ab070、Ab072、Ab074、Ab081のいずれかの6つのCDR全て
を含む、請求項4または19〜22のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項24】
Ab079、Ab076、Ab083、Ab080、Ab062、およびAb020、Ab019、Ab088、Ab089からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つまたは全ての抗体と70%以上の競合を示し、任意で、ヒト受容体または複合体に結合し、マウス受容体または複合体に結合しない、請求項4および19〜23のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項25】
配列番号195、220、303、197、208、243、245および251からなる群より選択される重鎖可変領域ならびに配列番号77、50、90、84、34、104、106および112からなる群より選択される軽鎖可変領域を含む、請求項2または3に記載の抗体。
【請求項26】
(a)Ab021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号252、253、263、265および269に示される領域のいずれかの重鎖可変領域、ならびにAb021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号7、113、114、124、126および130に示される領域のいずれかの軽鎖可変領域、あるいは
(b)Ab021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号252、253、263、265および269に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの重鎖CDRおよび/またはAb021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号7、113、114、124、126および130に示される領域のいずれかの1つ、2つもしくは3つの軽鎖CDRであって、任意で該重鎖または軽鎖CDRのいずれかの1つ、2つまたは3つの中に1つまたは2つの変異、例えば、保存的または非保存的置換が含まれる、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDR;あるいは
(c)Ab021、Ab029、Ab022、Ab017、Ab023、Ab024、Ab025、Ab026、Ab031、Ab035、Ab027、Ab036、Ab037、Ab028、Ab038、Ab039、Ab040、Ab041、Ab042、Ab032、Ab043、Ab044、Ab045、Ab046、Ab047、Ab018、Ab033、Ab048、Ab014、Ab015、Ab049、Ab034、Ab051、Ab053、Ab054、Ab056、Ab058、Ab062、Ab064、Ab066、Ab067、Ab068、Ab086、Ab069、Ab071、Ab073、Ab075、Ab082、Ab084、もしくは配列番号7、113、114、124、126、130、252、253、263、265および269に示される領域のいずれかの6つのCDR全て
を含む、請求項2または3に記載の抗体。
【請求項27】
Ab030、Ab037、Ab053、Ab001、Ab018、Ab064、Ab040からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つまたは全ての抗体と70%、75%または80%以上の競合を示し、任意でAb085およびAb086からなる群より選択されるいずれか1つ、2つ、3つまたは全ての抗体と30%以上の競合を示す、請求項2、3、25、および26のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項28】
配列番号151〜303に示される少なくとも1つの重鎖CDR HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項29】
配列番号151〜303の重鎖可変領域を含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項30】
配列番号1〜150に示される少なくとも1つの軽鎖CDR LCDR1、LCDR2、またはLCDR3を含む、請求項1〜29のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項31】
配列番号1〜150の軽鎖可変領域を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項32】
ヒトIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4重鎖定常領域をさらに含む、請求項1〜31のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項33】
ヒト軽鎖定常領域をさらに含む、請求項32に記載の抗体。
【請求項34】
(i)インスリン受容体もしくは(ii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体、または(i)および(ii)の両方に特異的に結合し、配列番号151〜303のHCDR1、HCDR2およびHCDR3の少なくとも1つを含み、10−5M以下の平衡解離定数KDを有する、抗体。
【請求項35】
配列番号151〜303の重鎖可変領域を含む、請求項34に記載の抗体。
【請求項36】
配列番号1〜150のLCDR1、LCDR2、またはLCDR3の少なくとも1つをさらに含む、請求項34に記載の抗体。
【請求項37】
1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つのCDRを含む、請求項34〜36のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項38】
配列番号151〜303に示される1つ、2つまたは3つの重鎖CDRを含む、請求項34〜37のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項39】
配列番号1〜150に示される1つ、2つまたは3つの軽鎖CDRを含む、請求項37〜38のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項40】
配列番号1〜150の軽鎖可変領域を含む、請求項34記載の抗体。
【請求項41】
ヒトIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4の定常領域をさらに含む、請求項34〜40のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項42】
インスリン受容体に結合する、請求項34〜41のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項43】
インスリン/インスリン受容体複合体に結合する、請求項34〜41のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項44】
インスリン受容体単独には検出可能なほどには結合しない、請求項43に記載の抗体。
【請求項45】
高血糖の対象の空腹時血糖値を正常なグルコース値に向けて低下させる、請求項1〜3、5〜18、および25〜44のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項46】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの少なくとも10%、インスリン受容体を活性化する、請求項34〜44のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項47】
任意でリン酸化AKTアッセイにおいて、インスリンの最大シグナルの10%未満、インスリン受容体を活性化する、請求項34〜44のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項48】
モノクローナル抗体である、前記請求項のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項49】
ヒト抗体である、前記請求項のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項50】
疎水性の成分に結合している、請求項1〜49のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項51】
無菌の薬学的に許容可能な希釈剤を請求項1〜50のいずれか1項に記載の抗体に添加する工程を含む、無菌の医薬組成物を調製する方法。
【請求項52】
請求項1〜50のいずれか1項に記載の抗体および無菌の薬学的に許容可能な希釈剤を含む、無菌の組成物。
【請求項53】
インスリン抵抗性を治療するのに有効な量の請求項1、2、3、5〜18および25〜50のいずれか1項に記載の抗体を投与する工程を含む、インスリン抵抗性関連障害の治療方法。
【請求項54】
障害が、高血糖、糖尿病前症、代謝症候群(インスリン抵抗性症候群とも呼ばれる)、2型糖尿病、多嚢胞性卵巣疾患(PCOS)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、脂肪症、肥満症、脂質異常症、ラブソン・メンデンホール症候群、ドナヒュー症候群または妖精症からなる群より選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
治療がグルコース取り込みを強化する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
強化されたグルコース取り込みが、グルコース取り込み速度の増加、グルコース取り込みの総量の増加、または両方からなる群より選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
治療が、未治療対象と比べて、対象の体重増を遅延または低減させる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
治療が、未治療対象と比べて、HbA1cレベルの減少をもたらす、請求項53に記載の方法。
【請求項59】
治療が、糖負荷試験の改善、または糖負荷試験の際に2時間グルコース値の減少をもたらす、請求項53に記載の方法。
【請求項60】
治療が、脂質異常症、血漿トリグリセリド、HOMA−IR、血漿非エステル化コレステロール、血漿総コレステロール、血漿インスリン、非HDL/HDLコレステロール比率、総/HDLコレステロール比率、ベータ細胞機能および血漿レプチン濃度からなる群より選択されるインスリン抵抗性関連症状の改善をもたらす、請求項53に記載の方法。
【請求項61】
低血糖またはインスリン感受性の治療に有効な量の請求項4および19〜24のいずれか一項に記載の抗体を投与する工程を含む、高インスリン血症またはインスリンシグナル伝達過剰に関連する状態の治療方法。
【請求項62】
状態が、癌、インスリノーマ、カポジ肉腫、インスリン過剰摂取、低血糖、膵島細胞症(KATP−Hlびまん性疾患、KATP−Hl限局性疾患、または「PHHI」)、GDH−Hl(高インスリン症/高アンモニア血症症候群(HI/HA)、ロイシン過敏性低血糖症、またはジアゾキシド感受性低血糖)、島細胞調節不全症候群、乳幼児特発性低血糖症、乳幼児持続性高インスリン性低血糖症(PHHI)、先天性の高インスリン症、腎不全(急性または慢性)による低血糖、および慢性腎臓病による低血糖からなる群より選択される、請求項61に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図16H】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図29E】
【図29F】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33−01】
【図33−02】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54−01】
【図54−02】
【図54−03】
【図54−04】
【図54−05】
【図54−06】
【図54−07】
【図54−08】
【図54−09】
【図54−10】
【図54−11】
【図54−12】
【図54−13】
【図54−14】
【図54−15】
【図54−16】
【図54−17】
【図54−18】
【図54−19】
【図54−20】
【図54−21】
【図54−22】
【図54−23】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
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【図16C】
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【図16F】
【図16G】
【図16H】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
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【図19】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
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【図20F】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図29E】
【図29F】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33−01】
【図33−02】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54−01】
【図54−02】
【図54−03】
【図54−04】
【図54−05】
【図54−06】
【図54−07】
【図54−08】
【図54−09】
【図54−10】
【図54−11】
【図54−12】
【図54−13】
【図54−14】
【図54−15】
【図54−16】
【図54−17】
【図54−18】
【図54−19】
【図54−20】
【図54−21】
【図54−22】
【図54−23】
【公表番号】特表2013−505953(P2013−505953A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531088(P2012−531088)
【出願日】平成22年9月25日(2010.9.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/050313
【国際公開番号】WO2011/038302
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(507417617)ゾーマ テクノロジー リミテッド (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月25日(2010.9.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/050313
【国際公開番号】WO2011/038302
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(507417617)ゾーマ テクノロジー リミテッド (10)
【Fターム(参考)】
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