説明

インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを用いたデジタルコンテンツをエクスポートするための方法およびシステム

【課題】デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体にインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用して転送するのはユーザーに負担となる。
【解決手段】本発明は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用して、デジタルコンテンツを抽出するための方法とシステムに関する。前記インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、前記ユーザーはセットトップボックスに番組を記録できる。また、前記インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、前記ユーザーは、記録した番組からオーディオを抽出して、抽出した前記オーディオを取り外し可能な媒体(例えば、CD−Rなど)に転送することもできる。前記インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体へのデジタルコンテンツの今後の転送を実施するように設定される。前記今後の転送は、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、米国仮特許出願第60/502,920号(2003年9月15日出願)の利益を主張し、その仮特許出願の全容は、本明細書において参考として援用する。
【0002】
(発明の背景)
本発明は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに関し、より具体的には、デジタルコンテンツをエクスポートする機能を備えたインタラクティブ方式のテレビアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0003】
インタラクティブ方式の番組案内のようなインタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、デジタルコンテンツをセットトップボックスに保管できる(例えば、番組を記録する)。ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用して保管したデジタルコンテンツにアクセスする場合がある。しかしながら、場合により、ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションから離れて、デジタルコンテンツにアクセスする場合がある(例えば、ランニング中あるいは旅行中)。
【0004】
場合により、保管されたデジタルコンテンツ(例えば記録した番組)の性質は、ユーザーにとってより興味深いかもしれないオーディオコンテンツのような場合もある。このようなデジタルコンテンツは、例えば、夜のニュースの記録、お笑い番組の記録、スポーツ中継の記録(例えば、サッカー)を含む場合がある。さらに、ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションから離れた場所で、このオーディオコンテンツへのアクセスを希望する場合がある。例えば、ユーザーはジョギング中にトークショーのオーディオを聴くことを希望する場合がある。
【0005】
従って、記録した番組からオーディオを抽出し、抽出したオーディオを取り外し可能な媒体(例えば、CD−R)に転送する機能を備えたインタラクティブ型テレビアプリケーションの提供が望ましい場合がある。
【0006】
また、ユーザーは、デジタルコンテンツ(例えば、記録した番組)を取り外し可能な媒体(例えば、小型フラッシュカード)に転送することを希望する場合もある。例えば、ユーザーは、朝の出勤中に携帯用コンピュータで昨日のニュース放送の視聴を希望する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用して(つまり、デジタルコンテンツの選択、設定の選択など)、転送を繰り返し設定することがユーザーにとって負担となる場合がある。
【0007】
従って、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定されたインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを提供することが望ましい場合がある。デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に今後転送するように、ユーザーがテレビアプリケーションを設定した後、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に今後転送することが望ましい場合もある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の概要)
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、本発明に従って提供される場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーがデジタルコンテンツをセットトップボックスに保管、あるいは、リモートで(例えば、リモートサーバー)保管されたデジタルコンテンツにアクセスできる場合がある。
【0009】
本発明の一つの側面では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組(プログラム)からオーディオを抽出することや抽出したオーディオを取り外し可能な媒体に転送することができる場合がある。
【0010】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、オーディオが抽出されるかもしれない記録番組を選択できる場合がある。記録した番組は、例えば、テレビ番組の記録、ライブバッファに保管された番組、現在記録中の番組を含む場合がある。ユーザーが取り外し可能な媒体を選択する場合があり、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、抽出されたオーディオを選択された取り外し可能な媒体に転送する場合がある。
【0011】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、オーディオのフォーマットやオーディオの音質を選択できる場合がある。ユーザーは、オーディオが再生される音楽プレーヤーと互換性のあるオーディオのフォーマットを選択する場合がある。ユーザーは、オーディオの性質に基づいて、オーディオ音質の選択を希望する場合がある。例えば、選択した番組のオーディオが主にスピーチであれば、ユーザーはオーディオの音質を低くする場合がある。選択した番組のオーディオが音楽であれば、ユーザーはオーディオの音質を高くする場合がある。また、オーディオの音質は、抽出したオーディオのサイズにも関連する。したがって、転送先の媒体が小型の容量であれば、ユーザーは抽出したオーディオの音質を低くする場合がある。
【0012】
場合により、ユーザーは、記録した番組全体からオーディオを抽出するようにインタラクティブアプリケーションに命令する場合がある。その他の場合では、ユーザーは、記録した番組の一部からオーディオを抽出するように命令する場合がある。例えば、ユーザーは、記録した番組のセグメントからオーディオを抽出するために、再生バーに開始と終了のマーカーを設定する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、録音の時点でオーディオをプレビューできる場合がある。ユーザーが番組の中のオーディオの場所を示すことができるように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが再生バーのマーカーを表示する場合がある。ユーザーは、プレビューしたオーディオを基本にして、開始と終了のマーカーを選択する場合がある。
【0013】
ユーザーがオーディオ抽出の設定を選択した後、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションからオーディオを抽出する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択した番組をユーザーにより示されたセグメントに分割する。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、番組のセグメントを逆多重化して、番組をオーディオファイルとビデオファイルに分割する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーのフォーマットと音質設定に従って、結果のオーディオファイルを処理する場合がある。
【0014】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、音楽プレーヤーがオーディオを再生中に、例えば、タイトルやアーティストの情報を表示できるように、ファイルに番組情報を補完する場合がある。番組の情報は、例えば、番組表、番組案内情報、番組放送に組み込まれたメタデータ、ユーザーにより入力された情報から得られる。
【0015】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択した取り外し可能な媒体にオーディオファイルを保管する十分な容量があることを検証する場合があり、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択した保管先媒体にオーディオファイルを転送する場合がある。
【0016】
また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、番組からのオーディオ録音をスケジュールすることもできる。例えば、ユーザーは番組を選択してから、番組のオーディオ録音のオプションを選択する場合がある(例えば、取り外し可能な媒体、オーディオフォーマット、オーディオ音質など)。番組の放送時、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、フォーマットや音質の設定に従って、選択した取り外し可能な媒体に番組のオーディオを録音する場合がある。
【0017】
本発明の別の側面では、デジタルコンテンツが取り外し可能な媒体に今後転送されるようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションが設定される場合もある。デジタルコンテンツが取り外し可能な媒体に今後転送されるように、ユーザーがインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定した後、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに今後の転送が発生する場合がある。例えば、ユーザーは、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードがセットトップボックス60に挿入されているときは必ずニュース番組の最新の記録をコンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)カードに転送するように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定する場合がある。例えば、ユーザーは、通勤中の電車で、ニュース番組を携帯用デバイスで視聴するために毎朝コンパクトフラッシュ(登録商標)カードをセットトップボックス60に挿入し、その日のニュース番組を検索する場合がある。転送は既に設定されているので、ユーザーは毎朝転送の設定を繰り返す動作を負担しない。
【0018】
取り外し可能な媒体へのデジタルコンテンツの今後の転送を設定するために、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用して、デジタルコンテンツを識別できる。例えば、ユーザーは夜のニュースの連続記録を選択する場合がある。
【0019】
さらに、取り外し可能な媒体へのデジタルコンテンツの今後の転送を設定するために、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは取り外し可能な媒体の設定を選択できる。設定は、デジタルコンテンツのフォーマットや画質を含む場合がある。場合により、ユーザーは、一定のフォーマットでしかビデオを再生できない携帯用デバイスでデジタルコンテンツを視聴する場合があり、ユーザーが互換性のあるフォーマットを選択する場合がある。場合によっては、ユーザーは取り外し可能な媒体の保管容量を節約する場合があり、ユーザーは最低の画質設定を選択する場合がある。場合によっては、デジタルコンテンツがビデオであれば、ユーザーは、デジタルコンテンツの解像度をデジタルコンテンツが再生されるデバイス(例えば、携帯用ビデオプレーヤー)に特有の解像度に一致するような画質設定(例えば、320x240)を選択する場合がある。
【0020】
また、設定は、自動更新デジタルコンテンツの設定(例えば、連続記録)を含む場合がある。例えば、ユーザーは、シリーズの中で最新の記録だけを取り外し可能な媒体に転送するように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに命令する場合がある。別の例では、ユーザーは、まだ転送されていないシリーズのすべての記録を取り外し可能な媒体へ転送するように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに命令する場合がある。
【0021】
また、設定は、取り外し可能な媒体のデジタルコンテンツを更新するための設定を含む場合がある。例えば、ユーザーは、ユーザーが指定した日数よりも以前のデジタルコンテンツだけを削除あるいは上書きするようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションに命令する場合がある。別の例では、ユーザーは、視聴したデジタルコンテンツだけを削除あるいは上書きするようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションに命令する場合がある。
【0022】
また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、デジタルコンテンツが転送されるかもしれない取り外し可能な媒体の種類も決定する場合がある。例えば、デジタルコンテンツは、サイズがかなり小さければ(つまり、デジタルコンテンツが最小の取り外し可能な媒体に入る場合)、すべての取り外し可能な媒体に転送される場合がある。別の例では、かなり大きいデジタルコンテンツは、少なくとも一定の容量の取り外し可能な媒体に制限される場合がある(例えば、4.7GB)。
【0023】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択したデジタルコンテンツへの参照や取り外し可能な媒体へのデジタルコンテンツの転送のために選択した設定を保管する場合がある。いくつかの実施例では、選択したデジタルコンテンツへの参照や選択したデジタルコンテンツを転送するために選択した設定は、データベースに保管される場合がある。いくつかの実施例では、選択したデジタルコンテンツへの参照や選択したデジタルコンテンツを転送するために選択した設定は、取り外し可能な媒体に保管される設定ファイルに保管される場合がある。
【0024】
デジタルコンテンツが取り外し可能な媒体に今後転送されるように、ユーザーがインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定した後、今後の転送は、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。デジタルコンテンツの転送を開始するため、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62との通信を確立する場合がある。例えば、通信は、ユーザーがセットトップボックに取り外し可能な媒体を挿入後に確立される場合がある。別の例では、通信は、無線リンクにより確立される場合がある。例えば、取り外し可能な媒体が、セットトップボックス(あるいは一部)と連結した無線アクセスポイントの近接近に移動する場合がある。
【0025】
この時点で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体が有効な転送先であるかどうかを決定する場合がある。取り外し可能な媒体が有効な転送先であるかどうかの決定は、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。
【0026】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、取り外し可能な媒体の設定がデータベースに保管されているかどうかを決定するために、データベースにアクセスする場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体の識別子を決定して、取り外し可能な媒体の識別子のあるエントリがデータベースに保管されているかどうかをデータベースに確認する場合がある。識別子は、例えば、ボリューム番号や容量を含む場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、設定がデータベースに保管されていれば、取り外し可能な媒体が有効な転送先であると決定する場合がある。
【0027】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体に保管された設定ファイルにアクセスする場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが設定ファイルに保管された設定を認識すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは取り外し可能な媒体が有効な転送先であると想定する場合がある。
【0028】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、データベースあるいは設定ファイルにアクセスすることにより、デジタルコンテンツへの参照や、取り外し可能な媒体のためのデジタルコンテンツの転送の設定を検索する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体の設定に従って、参照されたデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送する場合がある。転送は、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。
【0029】
本発明のさらなる特徴であるその性質とさまざまな利点は、添付の図面および以下の好ましい実施例の詳細説明からさらに明確になる。
本発明は、以下の項目を含む。
(項目1)
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを用いてオーディオコンテンツを提供する方法であって、
ユーザーがセットトップボックスでプログラムを記録することを可能にすることと、
該ユーザーがプログラムを選択することを可能にすることであって、該プログラムは、完全な記録または不完全な記録である、ことと、
該ユーザーがオーディオを抽出する設定を選択することを可能にすることと、
該ユーザーが該選択した設定を用いて、該選択したプログラムの記録からオーディオを抽出することを可能にすることと
を包含する、方法。
(項目2)
前記ユーザーがオーディオを抽出する設定を選択することを可能にすることが、該ユーザーが、抽出する該オーディオのセグメントを選択することを可能にすることを包含する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記抽出するオーディオのセグメントを示す再生バー上で前記ユーザーが開始と終了のマーカーを位置付けすることを可能にすることをさらに包含する、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記再生バーの上にマーカーを表示することをさらに包含し、該マーカーは、前記選択されたプログラムにおけるオーディオが再生される位置を示す、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記ユーザーが抽出するオーディオの設定を選択することを可能にすることが、該抽出されるオーディオの保存のために該ユーザーが取り外し可能な媒体を選択することを可能にすることを包含する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記抽出したオーディオを前記取り外し可能な媒体へ転送することをさらに包含する、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にすることが、該ユーザーが、該抽出されるオーディオのフォーマットと品質を選択することを可能にすることを包含する、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記ユーザーがオーディオを抽出することを可能にすることが、該選択したプログラムのオーディオ情報とビデオ情報を分離することを包含する、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記選択した設定を用いて、前記選択したプログラムの前記オーディオ情報を処理することをさらに包含する、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記抽出したオーディオに前記選択したプログラムの情報を補完することをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記情報がプログラムスケジュールのデータベースから検索される、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記不完全な記録のオーディオが前記記録の完了後に抽出される、項目1に記載の方法。
(項目13)
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを用いてオーディオコンテンツを提供するシステムであって、
ユーザーがセットトップボックスでプログラムを記録することを可能にするための手段と、
該ユーザーがプログラムを選択することを可能にするための手段であって、該プログラムは完全な記録または不完全な記録である、手段と、
該ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にするための手段と、
該ユーザーが、該選択した設定を用いて該選択したプログラムの記録からオーディオを抽出することを可能にするための手段と
を備える、システム。
(項目14)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にするための手段が、該ユーザーが、抽出するオーディオのセグメントを選択することを可能にするための手段を備える、項目13に記載のシステム。
(項目15)
前記抽出するオーディオのセグメントを示すために、前記ユーザーが、再生バーの上に開始および終了マーカーを位置付けすることを可能にするための手段をさらに備える、項目14に記載のシステム。
(項目16)
前記再生バーの上にマーカーを表示するための手段をさらに備え、該マーカーは、前記選択されたプログラムにおけるオーディが再生される位置を示す、項目14に記載のシステム。
(項目17)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にするための手段が、該ユーザーが、該抽出したオーディオの保存のための取り外し可能な媒体を選択することを可能にするための手段を備える、項目13に記載のシステム。
(項目18)
前記抽出したオーディオを前記取り外し可能な媒体へ転送するための手段をさらに備える、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にするための手段が、該ユーザーが、該抽出したオーディオのフォーマットと品質を選択することを可能にするための手段を備える、項目13に記載のシステム。
(項目20)
前記ユーザーがオーディオを抽出することを可能にするための手段が、前期選択したプログラムのオーディオ情報とビデオ情報を分離するための手段を備える、項目13に記載のシステム。
(項目21)
前記選択した設定を用いて、前記選択したプログラムのオーディオ情報を処理するための手段をさらに備える、項目20に記載のシステム。
(項目22)
前記抽出したオーディオに前記選択したプログラムの情報を補完するための手段をさらに備える、項目13に記載のシステム。
(項目23)
前記情報がプログラムスケジュールのデータベースから検索される、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記不完全な記録のオーディオが前記記録の完了後に抽出される、項目13に記載のシステム。
(項目25)
オーディオコンテンツを提供するためのシステムであって、
ユーザー入力インターフェイスと、
表示装置と、
制御回路上に少なくとも部分的に実装されるインタラクティブ方式のテレビアプリケーションであって、該制御回路は、
ユーザーがセットトップボックスにプログラムを記録することを可能にし、
該ユーザーが、完全な記録または不完全な記録であるプログラムを選択することを可能にし、
該ユーザーが、オーディオを抽出するための設定を選択することを可能にし、
該ユーザーが、該選択した設定を用いて該選択したプログラムの記録からオーディオを抽出することを可能にするように構成されている、アプリケーションと
を備える、システム。
(項目26)
前記制御回路が、前記ユーザーが、抽出するオーディオのセグメントを選択することを可能にするようにさらに構成されている、項目25に記載のシステム。
(項目27)
前記制御回路が、前記ユーザーが、前記抽出するオーディオのセグメントを示すために、再生バーの上に開始および終了マーカーを位置付けすることを可能にするようにさらに構成されている、項目26に記載のシステム。
(項目28)
前記制御回路が、前記表示装置に前記再生バー上でマーカーを表示させる命令をするようにさらに構成され、該マーカーは、前記選択されたプログラムにおけるオーディオが再生される位置を示す、項目26に記載のシステム。
(項目29)
前記制御回路が、前記ユーザーが、前記抽出したオーディオの保存のための取り外し可能な媒体を選択することを可能にするようにさらに構成されている、項目25に記載のシステム。
(項目30)
前記制御回路が、前記抽出したオーディオを前記取り外し可能な媒体に転送するようにさらに構成されている、項目29に記載のシステム。
(項目31)
前記制御回路が、前記ユーザーが、前記抽出したオーディオのフォーマットと品質を選択することを可能にするようにさらに構成されている、項目25に記載のシステム。
(項目32)
前記制御回路が、前記選択したプログラムのオーディオ情報とビデオ情報を分離するようにさらに構成されている、項目25に記載のシステム。
(項目33)
前記制御回路が、前記選択した設定を用いて前記選択したプログラムのオーディオ情報を処理するようにさらに構成されている、項目32に記載のシステム。
(項目34)
前記制御回路が、前記抽出したオーディオに前記選択したプログラムの情報を補完するようにさらに構成されている、項目25に記載のシステム。
(項目35)
前記情報がプログラムスケジュールのデータベースから検索される、項目34に記載のシステム。
(項目36)
前記不完全な記録のオーディオが前記記録の完了後に抽出される、項目25に記載のシステム。
(項目37)
インタラクティブ方式テレビアプリケーションを用いてオーディオコンテンツを提供するための機械読取り可能な媒体であって、
ユーザーがセットトップボックスにプログラムを記録することを可能にし、
該ユーザーが、完全な記録あるいは不完全な記録であるプログラムを選択することを可能にし、
該ユーザーが、オーディオを抽出するための設定を選択することを可能にし、
該ユーザーが、該選択した設定を用いて該選択したプログラムの記録からオーディオを抽出することを可能にするための、該機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令を備える、機械読取り可能な媒体。
(項目38)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にすることが、該ユーザーが、抽出するオーディオのセグメントを選択することを可能にすることを包含する、項目37に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目39)
前記抽出するオーディオのセグメントを示すために、前記ユーザーが、再生バーの上に開始および終了マーカーを位置付けすることを可能にするための前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備える、項目38に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目40)
前記再生バーの上にマーカーを表示するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備え、該マーカーは、前記選択されたプログラムにおけるオーディオが再生される位置を示す、項目38に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目41)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にすることが、該ユーザーが、該抽出されるオーディオの保存のための取り外し可能な媒体を選択することを可能にすることを包含する、項目37に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目42)
前記抽出したオーディオを前記取り外し可能な媒体へ転送するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備える、項目41に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目43)
前記ユーザーがオーディオを抽出するための設定を選択することを可能にすることが、該ユーザーが、該抽出したオーディオのフォーマットと品質を選択することを可能にすることを包含する、項目37に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目44)
前記ユーザーがオーディオを抽出することを可能にすることが、前記選択したプログラムのオーディオ情報とビデオ情報を分離することを包含する、項目37に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目45)
前記選択した設定を用いて、前記選択したプログラムのオーディオ情報を処理するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備える、項目44に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目46)
前記抽出したオーディオに前記選択したプログラムの情報を補完するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備える、項目37に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目47)
前記情報がプログラムスケジュールのデータベースから検索される、項目46に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目48)
前記不完全な記録のオーディオが前記記録の完了後に抽出される、項目37に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目49)
ユーザーによって記録されたデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送するための方法であって、
該ユーザーが、デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定することを可能にすることであって、該ユーザーは、転送されるデジタルコンテンツを選択する、ことと、
該取り外し可能な媒体との通信を確立することと、
設定後、該ユーザーとのさらなる対話を必要とせずに、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ転送することと
を包含する、方法。
(項目50)
前記ユーザーがデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体への転送を今後実施するように設定することを可能にすることが、該ユーザーが、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ転送するための設定を選択することを可能にすることを包含する、項目49に記載の方法。
(項目51)
前記取り外し可能な媒体が有効な転送先であるかどうかを決定することをさらに包含し、該決定することは、設定後のさらなるユーザー入力を必要とせずに実行される、項目49に記載の方法。
(項目52)
前記デジタルコンテンツが表示されているか否かに関する情報が前記取り外し可能な媒体に保存される、項目49に記載の方法。
(項目53)
前記デジタルコンテンツへの参照をデータベースに保存することと、
前記取り外し可能な媒体との通信を確立後、前記データベースから該デジタルコンテンツへの該参照を検索することであって、該参照は設定後のユーザーとのさらなる対話を必要とせずに検索される、ことと
をさらに包含する、項目49に記載の方法。
(項目54)
前記取り外し可能な媒体に保存された設定ファイルに前記デジタルコンテンツへの参照を保存することと、
前記取り外し可能な媒体との通信を確立後、前記設定ファイルから前記デジタルコンテンツへの前記参照を検索することであって、前記参照は、設定後のユーザー入力を必要とせずに検索されることと
をさらに包含する、項目49に記載の方法。
(項目55)
前記デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送することが、
該デジタルコンテンツからオーディオを抽出することと、
該デジタルコンテンツの該オーディオを該取り外し可能な媒体へ転送することと
を包含する、項目49に記載の方法。
(項目56)
ユーザーによって記録されたデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送するためのシステムであって、
該ユーザーがデジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定することを可能にするための手段であって、該ユーザーは、転送されるデジタルコンテンツを選択する、手段と、
該取り外し可能な媒体との通信を確立するための手段と、
設定後、該ユーザーとのさらなる対話を必要とせずに、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ転送するための手段と
を備える、システム。
(項目57)
前記ユーザーがデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定することを可能にするための手段が、該ユーザーが、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ転送するための設定を選択することを可能にするための手段を備える、項目56に記載のシステム。
(項目58)
前記取り外し可能な媒体が有効な転送先であるか否かを決定するための手段をさらに備え、該決定は、設定後のさらなるユーザー入力を必要とせずに実行される、項目56に記載のシステム。
(項目59)
デジタルコンテンツが表示されているか否かに関する情報が前記取り外し可能な媒体に保存される、項目56に記載のシステム。
(項目60)
前記デジタルコンテンツへの参照をデータベースに保存するための手段と、
前記取り外し可能な媒体との通信を確立後、該データベースから該デジタルコンテンツへの該参照を検索するための手段であって、該参照は設定後のユーザーとのさらなる対話を必要とせずに検索される、手段と
をさらに備える、項目56に記載のシステム。
(項目61)
前記取り外し可能な媒体に保存された設定ファイルに前記デジタルコンテンツへの参照を保存するための手段と、
該取り外し可能な媒体との通信を確立後、該設定ファイルから該デジタルコンテンツへの該参照を検索するための手段であって、該参照は、設定後のユーザーとのさらなる対話を必要とせずに検索される、手段と
をさらに備える、項目56に記載のシステム。
(項目62)
前記デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送するための手段が、
該デジタルコンテンツからオーディオを抽出するための手段と、
該デジタルコンテンツの該オーディオを該取り外し可能な媒体へ転送するための手段と
を備える、項目56に記載のシステム。
(項目63)
ユーザーによって記録されたデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送するためのシステムであって、
ユーザー入力インターフェイスと、
表示装置と、
制御回路に少なくとも部分的に実装されたインタラクティブ方式のテレビアプリケーションであって、該制御回路は、
該ユーザーがデジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定することであって、該ユーザーは転送されるデジタルコンテンツを選択する、ことを可能にし、
該取り外し可能な媒体との通信を確立し、
設定後、該ユーザーとのさらなる対話を必要とせずに、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ転送するように構成されている、アプリケーションと
を備える、システム。
(項目64)
前記制御回路が、前記ユーザーが前記デジタルコンテンツを前記取り外し可能な媒体へ転送するための設定を選択することを可能にするようにさらに構成されている、項目63に記載のシステム。
(項目65)
前記制御回路が、前記取り外し可能な媒体が有効な転送先であるか否かを決定するさらに構成され、該決定は、設定後のさらなるユーザー入力を必要とせずに実行される、項目63に記載のシステム。
(項目66)
デジタルコンテンツが表示されていたか否かに関する情報が前記取り外し可能な媒体に保存される、項目63に記載のシステム。
(項目67)
前記制御回路が、
前記デジタルコンテンツへの参照をデータベースに保存し、
前記取り外し可能な媒体との通信を確立後、該データベースから該デジタルコンテンツへの該参照を検索することであって、該参照は設定後のユーザーとのさらなる対話を必要とせずに検索される、ことをするようにさらに構成されている、項目63に記載のシステム。
(項目68)
前記制御回路がさらに、
前記取り外し可能な媒体に保存された設定ファイルに前記デジタルコンテンツへの参照を保存し、
該取り外し可能な媒体との通信を確立後、該設定ファイルから該デジタルコンテンツへの該参照を検索することであって、該参照は、設定後のユーザーとのさらなる対話を必要とせずに検索されることをするようにさらに構成されている、項目63に記載のシステム。
(項目69)
前記制御回路がさらに、
前記デジタルコンテンツからオーディオを抽出し、
該デジタルコンテンツの該オーディオを前記取り外し可能な媒体へ転送するようにさらに構成されている、項目63に記載のシステム。
(項目70)
ユーザーによって記録されたデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送するための機械読取り可能な媒体であって、
該ユーザーがデジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定することであって、該ユーザーは、転送されるデジタルコンテンツを選択する、ことを可能にし、
該取り外し可能な媒体との通信を確立し、
設定後、該ユーザーとのさらなる対話を必要とせずに、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体へ転送するようにするための、該機械読取り可能な媒体記録された機械読取り可能な命令を備える、機械読取り可能な媒体。
(項目71)
前記ユーザーがデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ今後転送するように設定することを可能にすることが、該ユーザーが、該デジタルコンテンツを該取り外し可能な媒体に転送するための設定を選択することを可能にすることを包含する、項目70に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目72)
前記取り外し可能な媒体が有効な転送先であるかを決定するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備え、該決定は、設定後のユーザーのさらなる入力を必要とせずに実行される、項目70に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目73)
前記デジタルコンテンツが表示されていたか否かに関する情報が前記取り外し可能な媒体に保存される、項目70に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目74)
前記デジタルコンテンツへの参照をデータベースに保存し、
前記取り外し可能な媒体との通信を確立後、該データベースから前記デジタルコンテンツへの前記参照を検索するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備え、該参照は設定後のユーザーのさらなる入力を必要とせずに検索される、項目70に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目75)
前記取り外し可能な媒体に保存された設定ファイルに前記デジタルコンテンツへの参照を保存し、
該取り外し可能な媒体との通信を確立後、該設定ファイルから該デジタルコンテンツへの該参照を検索するための、前記機械読取り可能な媒体に記録された機械読取り可能な命令をさらに備え、該参照は、設定後のユーザーのさらなる入力を必要とせずに検索される、項目70に記載の機械読取り可能な媒体。
(項目76)
前記デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体へ転送することが、
該デジタルコンテンツからオーディオを抽出することと、
該デジタルコンテンツの該オーディオを該取り外し可能な媒体へ転送することと
を包含する、項目70に記載の機械読取り可能な媒体。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明に従うインタラクティブ方式のテレビアプリケーションシステムの説明図である。
【図2】図2は、本発明に従うユーザーのテレビ機器の説明図である。
【図3】図3は、本発明に従うリモート制御の説明図である。
【図4】図4は、本発明に従うコンピュータ機器の説明図である。
【図5】図5は、本発明に従うユーザー機器の説明図である。
【図6】図6は、本発明に従い記録した番組からオーディオを抽出するための画面の説明図である。
【図7A】図7Aは、本発明に従い記録した番組からオーディオを抽出するフローの説明図である。
【図7B】図7Bは、本発明に従い記録した番組からオーディオを抽出する設定を決定するためのフローの説明図である。
【図7C】図7Cは、本発明に従い記録した番組からオーディオを抽出するためのフローの説明図である。
【図8】図8は、本発明に従い、取り外し可能な媒体からのオーディオ記録をスケジュールするための画面の説明図である。
【図9】図9は、本発明に従い、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に今後転送するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定する画面の説明図である。
【図10】図10は、本発明に従い、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に転送するためのフローの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施例に従い、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションシステム10の説明図が図1に示されている。テレビ番組やデジタル音楽のようなコンテンツは、通信経路16を使用して、番組発信源12からテレビ配信施設14のようなテレビ配信施設に提供される場合がある。番組発信源12は、テレビや音楽製作会社のようなテレビや音楽番組の適切な発信源の場合がある。
【0032】
テレビ配信施設14は、ケーブルシステム電波中継局、衛生テレビ配信施設、テレビ放送施設、その他、テレビや音楽番組をユーザーに配信するための適切な施設の場合がある。典型的に、システム10には多数のテレビ配信施設14があるが、図面が複雑にならないように、図1では1つだけが示されている。
【0033】
通信経路16は、衛星経路、光ファイバー経路、ケーブル経路、その他の有線あるいは無線通信経路、あるいは、これらの経路の組み合わせの場合がある。
【0034】
テレビ配信施設14は、さまざまなユーザー機器デバイス18に接続されている場合がある。このようなユーザー機器18は、例えば、ユーザーの家庭に置かれている場合がある。ユーザー機器18は、ユーザーのテレビ機器20あるいはユーザーのコンピュータ機器22を含む場合がある。
【0035】
ユーザー機器は、テレビや音楽番組、その他の情報をテレビ配信施設14から通信経路26、27、28のような通信経路を経て受信する場合がある。また、ユーザー機器は、経路26、27、28を経て信号をテレビ配信施設14に送信する場合がある。経路26、27、28は、ケーブル、その他の有線接続、フリースペース接続(例えば、放送やその他の無線信号)、衛星リンクなどの場合がある。
【0036】
データ発信源30は、放送予定時間、タイトル、チャンネル、評価情報(例えば、子どもの視聴を推薦するかの人気度)、タイトルの詳細な説明、ジャンルや分野情報(例えば、スポーツ、ニュース、映画など)、出演俳優の情報、放送時間など、テレビ番組の提供に使用される番組予定表情報のデータベースを含む場合がある。また、データ発信源30は、広告(例えば、プログラム案内広告やその他のインタラクティブ方式テレビアプリケーションの広告)、スポーツの得点、株価、ニュース、天気などのリアルタイムデータを提供するためにも使用される。データ発信源30は、図1では個別の欄として描かれているが、図1のデータ発信源30やその他のシステム構成要素は、1つ以上の場所の機器を使用して提供される場合がある。システム構成要素は、図面が複雑になりすぎないように、図1では単独の欄として描かれている。
【0037】
データ発信源30は、経路26、27、28を経て関連付けられたユーザー機器に配信するために、番組予定情報やその他のデータを、通信経路32を経てテレビ配信施設に提供する場合がある。通信経路32は、衛星通信経路やその他の無線経路、光ファイバーやその他の有線経路、インターネット通信をサポートする経路、これらの経路の組み合わせなど、適切な任意の通信経路の場合がある。データ発信源30は、経路38、通信ネットワーク34、経路42を経て、ユーザー機器18でユーザーに番組予定情報やその他のデータを提供する場合がある。経路42は、電話線のような有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、衛星経路、無線経路、これらの経路の組み合わせやその他任意の適切な経路の場合がある。
【0038】
ユーザーのテレビ機器やパーソナルコンピュータのようなユーザー機器デバイスは、例えば、ユーザーのデジタル音楽など、媒体に番組表や情報を表示するために番組予定情報を使用する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションあるいはその他の適切なアプリケーションは、このような情報をユーザーの画面に表示するために使用される場合がある。
【0039】
オンラインの番組案内やその他のインタラクティブ方式のテレビサービスは、サーバー36のような通信ネットワーク34に接続されたサーバーを使用して提供される場合がある。サーバー36は、通信経路38、通信ネットワーク34、通信経路40を経て、データ発信源30から番組予定情報やその他のデータを受信する場合がある。経路38と40は、衛星経路、光ファイバー経路、有線経路などの場合がある。通信ネットワーク34は、インターネット、公衆交換電話網、パケットベースのネットワークなど、適切な通信ネットワークの場合がある。
【0040】
ユーザー機器18は、通信経路42を経てサーバー36からオンラインの番組案内情報やその他の情報にアクセスする場合がある。ユーザー機器18も、通信経路26、テレビ配信施設14、通信経路44を経て、サーバー36のオンラインの番組案内やその他のサービスにアクセスする場合がある。例えば、ケーブルモデムあるいはその他の適切な機器が、テレビ配信施設14と通信するユーザー機器18により使用される場合がある。テレビ配信施設14は、優先経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、衛星経路、このような経路の組み合わせなどの適切な経路44を経て、通信ネットワーク34と通信する場合がある。
【0041】
ユーザーテレビ機器20やユーザーのコンピュータ機器22のようなユーザー機器が、同様な配置を使用して、オンラインの番組案内やサーバー36にアクセスする場合がある。ユーザーテレビ機器20は、通信経路46を使用して、または、経路27、テレビ配信施設14、経路44を使用して、オンラインの番組案内やサーバー36にアクセスする場合がある。ユーザーコンピュータ機器22は、通信経路48を使用して、または、経路28、テレビ配信施設14、経路44を使用して、オンラインの番組案内やサーバー36にアクセスする場合がある。経路46と48は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、無線経路、衛星経路、このような経路の組み合わせなどの適切な任意の経路の場合がある。
【0042】
経路27あるいは46のどちらかのユーザーテレビ機器20にデータを配信するために使用されるデータ配信技法は、配信される情報の種類により異なる場合がある。例えば、テキストやグラフィックは、帯域外変調デバイスを使用して帯域外チャネル上から配信されたり、デジタル帯域内チャネルを使用して配信されたり、チャネルの1つの垂直帰線消去区間線に配信されたりする場合がある。また、ビデオ情報の大部分は1つ以上のデジタルチャネルあるいは経路27あるいは46のストリームを使用してより効率的に配信される場合があるが、ビデオ情報もこの方法で配信される場合がある。このようなデジタルチャネルあるいはストリームも、テキストやグラフィックの配信に使用される場合がある。
【0043】
番組案内アプリケーションの機能やその他のインタラクティブ方式テレビアプリケーションの機能は、サーバー36やサーバー56のように通信ネットワーク34に接続されたその他のサーバーを使用してサポートされる場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションも、サービスプロバイダ50のような1つ以上のサービスプロバイダのサーバーやその他の適切な機器によりサポートされる。例えば、ホームショッピングサービスは、販売担当、注文受付施設、経理保守施設、インタラクティブ方式のホームショッピング機能をサポートするその他の機器を持つサービスプロバイダ50のようなサービスプロバイダによりサポートされる場合がある。これらの機能をユーザーに提供するサービスプロバイダにアクセスするために、ユーザー機器を使用して実装されるホームショッピングアプリケーションが使用される場合がある。ユーザー機器は、テレビ配信施設14や通信経路52から、または、通信ネットワーク34と通信経路54から、サービスプロバイダ50にアクセスする場合がある。経路52や54のような通信経路は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、衛星経路、このような経路の組み合わせなど、任意の適切な経路の場合がある。
【0044】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションの別の例は、ホームバンキングアプリケーションである。ホームバンキングサービスは、サービスプロバイダ50のような施設の人員を使用してサポートされる場合がある。ユーザー機器を使用して実装されるインタラクティブ方式のホームバンキングアプリケーションは、テレビ配信施設14や通信経路52から、または、通信ネットワーク34と通信経路54から、ホームバンキングサービスにアクセスする場合がある。
【0045】
望ましい場合は、ネットワークベースのビデオレコーダやビデオオンデマンドアプリケーションのようなインタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、サーバー56、サーバー36、サービスプロバイダ50の機器を使用してサポートされる。ネットワークベースのビデオレコーダを使用するビデオオンデマンドのコンテンツやビデオ記録の配置は、サーバー56、サーバー36、サービスプロバイダ50に保管される場合があり、ユーザーにより要求されると、ユーザー機器に提供される場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザー機器18を使用して実装されたパーソナルビデオレコーダ(デジタルビデオレコーダと呼ばれる場合がある)の機能をサポートするために使用される場合がある。パーソナルビデオレコーダ機能をサポートするために使用される場合のある機器の説明には、特殊パーソナルビデオレコーダデバイス、デコーダ内蔵受信デバイス(IRD)、内蔵あるいは外付けハードドライブを装備したセットトップボックス、ビデオ記録機能付きパーソナルコンピュータが含まれる。
【0046】
望ましい場合は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーション、ホームショッピングアプリケーション、ホームバンキングアプリケーション、ビデオオンデマンドアプリケーション、ゲームアプリケーション、その他のアプリケーションなどのアプリケーション(例えば、電子メールやチャットに関連するアプリケーションやその他の通信機能など)は、ナビゲーションシェルアプリケーション(つまり、アプリケーションに対応するメニューオプションのあるメニューアプリケーション)によりアクセスする別のアプリケーションとして提供される場合がある。このようなアプリケーションの機能は、組み合わされる場合がある。例えば、ゲーム、ビデオオンデマンドサービス、ホームショッピング、ネットワークベースのビデオ記録機能、パーソナルビデオ記録機能、ナビゲーション機能、番組案内機能、通信機能やその他の適切な機能は、1つのアプリケーション、あるいは、その他の適切な数のアプリケーションを使用して提供される場合がある。
【0047】
さらに、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションである、ホームバンキングアプリケーション、ホームショッピングアプリケーション、ネットワークベースのビデオ記録やパーソナルビデオ記録アプリケーション、ビデオオンデマンドアプリケーション、ゲームアプリケーション、通信アプリケーション、ナビゲーションアプリケーションは、システム10によりサポートされる場合のあるインタラクティブ方式のテレビアプリケーションの種類のいくつかの説明例に過ぎない。その他のサポートされるかもしれない適切なアプリケーションは、ニュースサービス、ウェブ閲覧やその他のインターネットワービス、インタラクティブ方式の賭けサービス(例えば、競馬などの賭け)を含む。
【0048】
インタラクティブ方式のテレビシステム10で使用されるインタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザー機器にローカルで実装される場合がある。また、アプリケーションは、分散方式(例えば、サーバークライアントサーバーアーキテクチャを使用)で実装される場合がある。この場合、クライアントと、テレビ配信施設14のサーバー56、サーバー36のようなサーバーとして、ユーザー機器は少なくとも部分的かつ少なくともいくらかの時間サービスする。あるいは、その他の適切な機器がサーバーとして機能する。また、望まれる場合は、その他の分散アーキテクチャも使用される場合がある。さらに、システム10のインタラクティブ方式テレビシステム機能のいくつか、あるいはすべては、オペレーティングシステムソフトウェアあるいはミドルウェアソフトウェアを使用して提供される場合がある。このようなオペレーティングシステムソフトウェアやミドルウェアは、アプリケーションレベルのソフトウェアの代わりに、あるいは、組み合わせて使用される場合がある。番組案内、ホームショッピング、ホームバンキング、ビデオオンデマンド、インターネット、通信などに関連するインタラクティブ方式のテレビ機能を実施するために使用される特定の配置に関係なく、これらの機能をサポートするソフトウェは、アプリケーションと呼ばれる場合がある。
【0049】
セットトップボックス配置を基本とするユーザーのテレビ機器20の説明が図2に示されている。入力/出力58は、経路27や46のような通信経路に接続されている場合がある。入力/出力機能は、1つ以上の配線あるいは通信経路により提供される場合があるが、図面が複雑にならないように、図2では単独の経路として示されている。テレビ番組やその他の情報は、入力/出力58を使用して受信する場合がある。ユーザーからのコマンドや要求などその他の情報も入力/出力58から送信される。
【0050】
セットトップボックス60は、希望のアナログテレビチャンネルに調整するためのアナログチューナーを含む場合がある。また、セットトップボックス60は、デジタルテレビや音楽チャンネルを受信するためのデジタルデコーダ回路も含む場合がある。アナログチャンネルとデジタルチャンネル両方は、望ましければ、一緒に処理される場合がある。複数のチューナーが提供される場合がある(例えば、同時に視聴と記録機能を処理するため)。ボックス60は、衛星テレビを処理するデコーダ内蔵受信デバイス(IRD)の場合がある。望ましければ、ボックス60は、ケーブル、無線放送、衛星のコンテンツを処理する回路を持つ場合がある。ボックス60は、記録機能を提供するためにストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブのようなデジタルストレージデバイス)を含む場合がある。また、ボックス60は、ビデオカセットレコーダ、パーソナルビデオレコーダ、その他のデバイスや保管機能を備えたデバイスなどの記録デバイス62にも接続されている場合がある。
【0051】
セットトップボックス60は、ソフトウェアアプリケーションを実行するために使用されるプロセッサ(例えば、マイクロコントローラやマイクロプロセッサなど)を含む。セットトップボックス60は、アプリケーションを実行するときに使用されるランダムアクセスメモリなどのメモリを含む場合がある。非揮発性のメモリも使用される場合がある(例えば、起動ルーチンやその他の命令を起動するため)。ボックス60あるいは記録デバイス62のハードディスクストレージは、データのバックアップや、ランダムアクセスメモリ手法を使用してはサポートされないその他の大型データベースや保管要件をサポートするために使用される場合がある。
【0052】
セットトップボックス60は、リモート制御や無線キーボードと通信するために、赤外線(IR)やその他の通信回路を持つ場合がある。また、セットトップボックス60は、専用ボタンやフロントパネルディスプレイも持つ場合がある。フロントパネルディスプレイは、例えば、セットトップボックスが調整されている現在のチャンネルを表示するために使用される場合がある。
【0053】
セットトップボックス60は、その他の機器と通信するために、ケーブルモデム、統合デジタル通信網(ISDN)モデム、デジタル加入者線(DSL)モデム、電話のモデム、無線モデムなどの通信回路も持つ場合がある。このような通信は、インターネットやその他の適切な通信ネットワークあるいは経路が関与する場合がある。望ましければ、セットトップボックス60の構成要素は、その他のユーザー機器(例えば、テレビやビデオレコーダ)に統合される場合がある。
【0054】
セットトップボックス60は、リモート制御あるいはその他の適切なユーザーインターフェイスを使用して制御される場合がある。開始、停止、記録などのようなビデオレコーダの機能やその他の機能は、セットトップボックス60により制御される場合がある。
【0055】
セットトップボックス60の出力は、ユーザーに表示するためにテレビ64に提供される場合がある。ビデオを表示するために任意の適切なテレビまたはモニタが使用される場合がある。図2の機器やシステム10のその他の機器では、さまざまなビデオ項目に関連付けられたオーディオは、典型的には、これらのビデオ項目と一緒に配信されて、一般的には、ビデオが再生されるとユーザーに再生される。
【0056】
セットトップボックス60は、1つ以上の取り外し可能な媒体(例えば、取り外し可能な媒体62)により提供される追加のストレージへのアクセスを持つ場合がある。取り外し可能な媒体は、例えば、光ディスク(例えば、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、CD−R、CD−RW、MDなど)、ソリッドステートメモリ(例えば、Compact Flash、Secure Digital、Multimedia Card、xD、Memory StickTM、USBフラッシュドライブなど)、磁気記憶(例えば、USBハードディスク、MicrodriveTM、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、テープなど)、その他任意の適切な取り外し可能な媒体を含む場合がある。セットトップボックス60は、取り外し可能な媒体62からの読み出しや書き込みのための回路を含む場合がある。
【0057】
いくつかの実施例では、セットトップボックス60は、取り外し可能な媒体62が挿入されるかもしれない取り外し可能な媒体のアクセスデバイスに接続される場合がある。例えば、セットトップボックス60にコンパクトフラッシュ(登録商標)カードを挿入するスロットがなければ、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードは、取り外し可能な媒体のアクセスデバイスに挿入される場合がある。
【0058】
いくつかの実施例では、取り外し可能な媒体62は、取り外し可能な媒体のアクセスデバイス(例えば、カメラ、携帯用音楽プレーヤー、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、カムコーダなど)の一部の場合がある。取り外し可能な媒体のアクセスデバイスは、セットトップボックス60が取り外し可能な媒体62にアクセスできるように、例えば、USBケーブル、シリアルケーブル、FireWireTMケーブルを使用して、セットトップボックス60に接続される場合がある。また、取り外し可能な媒体のアクセスデバイスは、クレードルあるいはドックを使用してセットトップボックス60に接続される場合もある。
【0059】
いくつかの実施例では、セットトップボックス60と取り外し可能な媒体62は、お互いに無線通信するように設定される場合がある。セットトップボックス60と取り外し可能な媒体62は、それぞれ、無線通信を実施するための回路を追加で含む場合がある。例えば、取り外し可能な媒体62をセットトップボックス60の近接近に移動すると、無線リンクが確立される場合がある。セットトップボックス60と取り外し可能な媒体62は、例えば、BluetoothTM、Wi−FiTM、WiMAXTM、その他適切な無線プロトコルなどの無線プロトコルを使用して通信する場合がある。
【0060】
図2のセットトップボックスの配置は、単なる説明図である。望ましければ、その他の配置を使用する場合がある。例えば、ユーザーテレビ機器は、WebTVTMボックス、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)、その他の任意の適切なテレビ機器の配置を基本とする場合がある。望ましければ、強化セットトップボックス60、WebTVTMボックス、PC/TVなどのような構成要素の機能が、テレビ、パーソナルコンピュータやその他の適切なデバイスに統合される場合がある。
【0061】
ユーザーのテレビ機器20(あるいは適切なユーザーのコンピュータ機器22)を操作するためのリモート制御72の説明図が図3に示される。リモート制御72は、機能キー74や、キーバッドのキー、電源入/切のキー、一時停止、停止、早送りやまき戻しキーなどのその他のキー76を持つ場合がある。音量の上下キー78は、ビデオのオーディオ部分の音量を調節するために使用される場合がある。チャンネル上下キー80は、テレビチャンネルを変更し仮想チャンネル上のコンテンツにアクセスするために使用することができる。カーソルキー82は、画面上のメニューのナビゲーションに使用される場合がある。例えば、カーソルキー82は、画面上のカーソル、インジケータ、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより画面に表示された特定のオプションあるいはその他の項目を示すハイライト(一般的に、すべてのハイライトあるいはハイライト領域を意味する場合がある)の位置を変えるために使用される場合がある。
【0062】
OKキー84(あるいは、その他の実施例では選択あるいは入力キー)は、ユーザーがハイライトした画面上のオプションを選択するために使用される場合がある。
【0063】
キー74は、記録を開始する記録キー86を含む場合がある。メニューボタン88は、ユーザーの表示画面(例えば、テレビ64や68、あるいは、適切なモニタやコンピュータ画面)にメニューを表示するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションに命令するために使用される場合がある。情報ボタン90は、情報表示画面を表示するようにインタラクティブテレビアプリケーションを命令するために使用される。ユーザーが、特定の番組表をハイライトして、例えば、情報ボタン90を選択すると、その番組表に関係する追加の番組予定情報(例えば、番組の要約、出演俳優の情報など)を提供するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションに命令する場合がある。
【0064】
ロックボタン92は、アクセス権限を変更するために使用される場合がある。例えば、親は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに子どもに見せたくない番組の管理を確立するロックボタン92あるいは画面上のオプションを使用する場合がある。子どもに見せたくない番組管理の設定は、時間ベースの設定の場合がある(例えば、午後3時から午後5時までのような特定の時間帯に子どもがテレビを視聴しないようにする)。また、子どもに見せたくない番組管理の設定は、評価、チャンネル、番組のタイトルなどを基本に番組をブロックするために使用する場合もある。ロックされたあるいはブロックされた番組は、典型的に、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに適切な個人識別番号(PIN)が提供されるまで、視聴不可能である。このPINが入力されると、インタラクティブ方式のテレビ番組は、ユーザーの機器のロックを解除して、ロックされたコンテンツを許可する。
【0065】
終了ボタン94は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを終了するため、あるいは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションの一部を終了するために使用される場合がある。案内ボタン96は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを起動するために使用される場合がある。
【0066】
図3に示されているキーは、単なる説明に過ぎない。望ましければ、その他のキーやボタンが提供される場合がある。例えば、音楽ボタンはインタラクティブ方式のテレビアプリケーションで音楽にアクセスするために使用される場合がある。編集ボタンは、保管したコンテンツを編集するために使用される場合がある(例えば、コマーシャルを削除する、ビデオの一部を削除するためなど)。英数ボタンは、英数文字を入力するために使用される場合がある。最後あるいは戻るボタンは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションで逆戻りして閲覧するために使用される場合がある(例えば、前のチャンネルや表示画面に戻るためなど)。ヘルプキーは、状況依存の画面上のヘルプなどのようなヘルプ機能を起動するために使用される場合がある。
【0067】
ユーザー機器22の説明図は図4に表示されている。図4の配置では、パーソナルコンピュータ98は、キーボード100あるいは、トラックボール、マウス、タッチパッド、タッチ画面、音声認識デバイス、図3のリモート制御72のようなリモート制御など、その他の適切なユーザー入力デバイスを使用して、ユーザーにより制御される場合がある。テレビ番組のようなビデオコンテンツやインタラクティブ方式のテレビアプリケーションの表示画面が、モニタ102に表示される場合がある。テレビ番組、ビデオオンデマンドのコンテンツ、ネットワークベースのビデオレコーダから再生されるビデオ記録などその他の情報は、経路28と48から(図1)入力/出力104を使用して受信する場合がある。また、ユーザーは、入力/出力ライン104から、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションやシステム10との対話中に使用されるコマンドやその他の情報を送信する場合がある。
【0068】
パーソナルコンピュータユニット98は、アナログとデジタルテレビのチャンネルをデコードするためや、ストリーミングビデオのコンテンツを処理するために、テレビチューナーカードとして、テレビあるいはビデオカードを含む場合がある。望ましければ、複数のビデオカード(例えばチューナーカード)が提供される場合がある。使用されるかもしれないテレビチューナーカードの説明図には、指定のアナログチャンネルに調整するためのアナログテレビチューナーと、パケット化されたデジタルデータストリームから目的のデジタルテレビあるいは音楽チャンネルを除去するためのデジタルデコード回路を含む場合がある。望ましければ、コンピュータユニット98の任意の適切なカードあるいは構成要素が、入力/出力ライン104から配信されたビデオやその他のコンテンツを処理するために使用される場合がある。
【0069】
パーソナルコンピュータユニット98は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーション、あるいは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションの一部を実行するために、1つ以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)を含む場合がある。
【0070】
パーソナルビデオレコーダ配置、あるいは、ネットワークベースのビデオレコーダ配置、あるいは、任意のその他の適切な配置で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションによりビデオ記録機能が提供される場合がある。
【0071】
パーソナルビデオレコーダ配置において、パーソナルコンピュータユニット98のストレージは、ビデオやその他のコンテンツを保管するための、ハードドライブ、DVD−Rドライブ、DVD−RWドライブ、CD−Rドライブ、CR−RWドライブ、あるいはその他の適切なストレージデバイスの場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションやパーソナルコンピュータユニット98は、パーソナルビデオレコーダの機能を提供するために、このストレージを使用する場合がある。
【0072】
ネットワークベースのビデオ記録機能は、ユーザー機器18とネットワーク機器の組み合わせを使用して提供される場合がある。ユーザー機器18は、例えば、ユーザーテレビ機器20あるいはユーザーコンピュータ機器22の場合がある。ネットワーク機器は、例えば、サーバー56、サーバー36、図1のサービスプロバイダのようなサービスプロバイダの機器の場合がある。ビデオ記録機能は、テレビ番組やその他のビデオコンテンツのコピーをリモートサーバー(例えば、図1のサーバー56やサーバー36)、あるいは、サービスプロバイダ50のようなサービスプロバイダの機器のようなその他のネットワークベースの機器上に保管することにより、提供される。
【0073】
ビデオ記録は、ユーザー機器18で入力されたユーザーのコマンドに対応して実行される場合がある。パーソナルビデオレコーダ配置では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーコマンドに対応してユーザー機器にローカルでビデオを記録するために使用される場合がある。ネットワークベースのビデオ記録配置では、ユーザーのコマンドに対応して、ビデオを記録するために、あるいは、サーバー36、56、サービスプロバイダ50の機器のようなネットワーク機器で仮想記録を実行するために、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが使用される場合がある。ユーザーコマンドは、図1に示された通信経路からネットワーク機器に提供される場合がある。パーソナルビデオレコーダ配置やネットワークベースのビデオレコーダ配置は、早送り、まき戻し、一時停止、記録などの機能をサポートできる。
【0074】
ネットワークベースのビデオレコーダ環境で不必要な重複を回避するために、システム10は、仮想コピーあるいは仮想記録を使用して、ネットワークベースのビデオ記録機能を提供する場合がある。この手法により、各ユーザーは、ネットワーク上にそのユーザーの記録を含む個人領域が提供される場合がある。多人数のユーザーが、ネットワークベースのビデオレコーダの個人領域に記録の一つとしてリストされたビデオコンテンツを持っていたとしても、そのビデオコンテンツはネットワーク機器で1回(あるいは比較的小さい回数)保管される必要があるだけである。
【0075】
上記のユーザーのテレビ機器やユーザーのコンピュータ機器配置は、単なる説明に過ぎない。より一般的なユーザー機器の実施例の説明は図5に示される。
【0076】
図5に示されているように、制御回路106は、入力/出力108に接続される。入力/出力108は、図1の経路26、27、28、42、46、48のように1つ以上の通信経路に接続される場合がある。テレビや音楽番組は、入力/出力108を経て受信される場合がある(例えば、番組発信源12、サーバー、サーバー36のようなその他の機器、サービスプロバイダ50やテレビ配信施設14のようなサービスプロバイダから)。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションのための番組予定情報は、入力/出力108を経て、データ発信源30から受信される場合がある。また、入力/出力108は、その他のインタラクティブ方式のテレビアプリケーションのためのデータ発信源30により送信された情報を受信するために使用される場合がある。ユーザーは、入力/出力108を使用して、コマンド、要求、その他の適切な情報を送信するために制御回路106を使用する場合がある。
【0077】
制御回路106は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラム可能ロジックデバイスなどを基本にした処理回路などのような任意の適切な処理回路110を基本にする場合がある。メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリや読み出し専用メモリ)、ハードドライブ、DVDドライブ、CDドライブ、任意のその他の適切なメモリやストレージデバイスは、制御回路106の一部であるストレージ112として提供される場合がある。また、1つ以上のアナログチューナー、1つ以上のMPEG−2デコーダあるいはその他のデジタルビデオ回路、その他適切な調整あるいはビデオ回路やこれらの回路の組み合わせのような調整回路は、回路106の一部として含まれる場合がある。エンコード回路(例えば、保管のために無線あるいはケーブルアナログ信号をMPEG信号に変換する)も提供される場合がある。調整およびエンコード回路は、特定のテレビあるいは音楽チャンネル、あるいはその他の希望のオーディオやビデオコンテンツを受信、表示、再生、記録するために、ユーザー機器により使用される場合がある(例えば、ビデオオンデマンドのコンテンツや要求されたネットワークベースあるいはローカルのビデオレコーダ再生)。テレビ番組やその他のビデオ、さらに、画面上のオプションや情報は、画面114に表示される場合がある。画面114は、モニタ、テレビ、あるいは、ビジュアルイメージを表示するためのその他任意の適切な機器の場合がある。スピーカー116は、テレビの一部として提供される場合、あるいは、単独のユニットの場合がある。画面114に表示されるビデオのデジタル音楽やオーディオ構成要素は、スピーカー116から再生される場合がある。
【0078】
ユーザー入力インターフェイス118を使用して、ユーザーが制御回路106を制御する場合がある。ユーザー入力インターフェイス118は、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、音声認識インターフェイス、リモート制御などの任意の適切なユーザーインターフェイスの場合がある。
【0079】
前記のように、追加のストレージは、1つ以上の取り外し可能な媒体(例えば、取り外し可能な媒体120)が提供される場合がある。処理回路110は、取り外し可能な媒体120からの読み出しや書き込みのための回路を含む場合がある。また、処理回路120は、取り外し可能な媒体120との無線通信を実施するための回路も含む場合がある。
【0080】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、ビデオレコーダ、デジタルビデオレコーダ、その他のデバイス、あるいは、ストレージ機能のある装置のような記録装置を使用して番組を記録できる場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションによりアクセス可能であるリモートサーバーに番組を記録できる場合もある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用する番組の記録機能は、Ellisらの米国特許番号6,141,488や、1999年6月11日に提出されたEllisらの米国特許申請番号09/332,244に詳細に検討されており、それら全体を参照することによりここに組み入れる。
【0081】
また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、記録された番組からオーディオ情報を抽出することも出来る場合がある。抽出したオーディオ情報は、記録装置から取り外し可能な媒体(例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード)に送信される場合がある。
【0082】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタル権利管理(DRM)権利を強制実施するため、あるいはセキュリティ対策として、オーディオの抽出を制限する場合のあることに注意する。例えば、データは、例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが有料番組からオーディオを抽出することを防ぐために、有料番組のように、記録された番組に組み込まれている場合がある。別の例では、放送警告が現在の放送番組といっしょに送信される場合があり、番組が記録された後に番組のアクセスあるいは配信の制限を示す場合がある。例えば、制限は、番組からオーディオを抽出するユーザーの機能の制限を含む場合がある。別の例では、制限は、番組からオーディオが抽出される回数の限定を含む場合がある。別の例では、制限は、抽出したオーディオのフォーマットや音質の制限を含む場合がある。
【0083】
図6は、本発明に従い、記録された番組からオーディオを抽出する画面の説明図である。画面600は、例えば、番組表605、抽出先リスト610、フォーマットのドロップダウンメニュー615、品質のドロップダウンメニュー620、セグメント選択領域625、開始ボタン630、取消ボタン635を含む場合がある。画面600は、例えば、リスト、ドロップダウンメニュー、チェックボックス、ボタンなどの共通のグラフィカルユーザーインターフェイスオブジェクトを使用する。しかしながら、これらのオブジェクトは単なる説明に過ぎず、同様なオブジェクトは本発明の範囲を逸脱することなく当業者により使用される場合があることに注意する。例えば、番組表605は、各リストをオプションの1つとして持つドロップダウンメニューにより置換される場合がある。
【0084】
番組表605は、セットトップボックス60に保管された記録番組表、あるいは、セットトップボックス60からアクセス可能な記録コンテンツを含む場合がある(例えば、リモートサーバー)。図6に示されているように、ユーザーは、いくつかの番組を記録している(例えば、CBS Evening News、Jessica Simpsonコンサート、映画「The Rock」)。これらの番組はセットトップボックス60にローカルに保管される場合がある。また、セットトップボックス60からアクセス可能なリモートサーバーに保管される場合がある。
【0085】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、番組表領域605からライブバッファを選択できる場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーが現在視聴している番組を記録するためにライブバッファを提供する場合があり、ユーザーはライブバッファでリアルタイムの送信機能を実施する場合がある(例えば、まき戻し、一時停止、早送りなど)。ユーザーがライブバッファに保管されたコンテンツを選択できることにより、ユーザーは、例えば、番組の一部を視聴した後に番組からオーディオのすべてを抽出できる場合がある。
【0086】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、番組表領域605から現在の記録を選択できる場合がある。現在の記録は、ライブバッファに保管された番組と同様で、どちらもインタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより完全に記録されていない。
【0087】
取り外し可能な媒体のリスト610は、抽出したオーディオを転送する場合がある取り外し可能な媒体のリストを含む場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、取り外し可能な媒体を選択するために、ハイライト領域をナビゲーションできる場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、使用可能な取り外し可能な媒体を自動的に検出する場合がある。例えば、セットトップボックス60が、DVD記録装置を含む、あるいは接続されている場合、取り外し可能な媒体のリスト610は、取り外し可能な媒体として、DVD−Rを選択するオプションを含む場合がある。説明の目的であって制限ではなく、取り外し可能な媒体62は、ユーザーにより選択された取り外し可能な媒体と想定される。
【0088】
フォーマットのドロップダウンメニュー615は、抽出したオーディオが変換される場合のあるオーディオフォーマットのリストを含む場合がある。ユーザーは、オーディオが再生される音楽プレーヤーと互換性のあるオーディオフォーマットを選択する場合がある(例えば、MP3プレーヤーで使用するMP3フォーマットを選択する)。オーディオフォーマットは、例えば、MP3、非圧縮ウェーブ(WAV)、Windows(登録商標) Media AudioTM(WMA)、その他の任意の適切なオーディオフォーマットを含む場合がある。選択した取り外し可能な媒体の容量を超えてしまう危険性を減少するために、取り外し可能な媒体62が小容量の媒体(例えば、ソリッドステートメモリ)であれば、圧縮フォーマット(例えば、MPE3、WMA)を選択する場合がある。非圧縮フォーマット(例えば、WAV)は、取り外し可能な媒体62が、例えば、CD−Rのような大容量の媒体であれば、より適切な場合がある。
【0089】
音質のドロップダウンメニュー620は、抽出したオーディオの品質のオプションリストを含む場合がある。基本的な音質オプションは、例えば、CD音質、ステレオ音質、モノ、その他任意の適切な音質オプションを含む場合がある。高度な音質オプションは、例えば、抽出したオーディオを再サンプリングするサンプリングレートの範囲や、選択したオーディオフォーマットに特定のオプション(例えば、WAVフォーマットのチャネル数)を含む場合がある。
【0090】
ユーザーは、番組表領域605で選択した番組の性質を基本にして、オーディオ音質の設定を選択する場合がある。例えば、選択した番組がニュース解説であれば、高音質の設定は必要ではない。しかしながら、選択した番組が音楽演奏であれば、ユーザーは使用可能な高音質の設定を選択する場合がある。使用可能な高品質は、例えば、取り外し可能な媒体62の使用可能な機能により制限される場合がある。ユーザーは、取り外し可能な媒体62の容量を基本にして、音質設定を選択する場合もある。例えば、取り外し可能な媒体62の容量が小さければ、ユーザーは、取り外し可能な媒体62に保管されるオーディオコンテンツには音質を低くする場合がある。
【0091】
セグメント選択領域625は、ユーザーが番組のセグメントからオーディオを抽出できるオプションを含む場合がある。例えば、選択した番組が2時間のコンサートであれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは個別の歌のオーディオを抽出できる場合がある。別の例では、選択した番組がサッカーのゲームであれば、容量を考慮して、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、ゲームの前半と後半のオーディオを抽出できる場合があり、従って、ハーフタイムの間の30分間の番組を抽出しない。
【0092】
図6に示されているように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、抽出するために番組全体(例えば、チェックボックス640を選択することによる)、あるいは、抽出するために番組の一部(例えば、チェックボックス645を選択することにより)を選択できる場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオを抽出する番組の一部を選択する場合にユーザーを支援する再生バー665を表示する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、開始マーカー650により開始時間を選択でき、終了マーカー655により終了時間を選択できる場合がある(これは、デフォルトで、それぞれ、番組の開始と終了時に表示される場合がある)。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションによりユーザーは、例えば、リモート制御72を使用して、開始マーカー650と終了マーカー655を選択して移動できる場合がある。
【0093】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、複数の開始と終了時間を選択できる場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、再生バー665のとなりにカーソル660を置くことができる場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、再生バー665に合わせてカーソル660を移動できる場合がある。ユーザーは、例えば、再生バー665にカーソル660の位置に追加のマーカーを追加するためにリモート制御72のOKボタン84を選択する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、カーソル660の左右のマーカーを確認することにより、追加のマーカーが開始あるいは終了マーカーであるかどうかを決定する場合がある。例えば、カーソル660の左側のマーカーが終了マーカーであれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、追加のマーカーは開始マーカーであると決定する場合がある。
【0094】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーが以前に追加した開始と終了マーカーを削除できる場合もある。例えば、ユーザーは、リモート制御72を使用して、開始あるいは終了マーカーを選択する場合がある。ユーザーが、例えば、リモート制御72の削除ボタンを選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択したマーカーを削除する場合がある。
【0095】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、開始と終了時間を選択する場合にユーザーを支援するために、ユーザーが番組のオーディオをプレビューできる場合もある。例えば、ユーザーがプレビューボタン670を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、マーカー660の位置で、番組のオーディオを再生する場合がある。マーカー660は、オーディオが再生されると、オーディオの進捗状況を追跡する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、例えば、リモート制御72のカーソルキー82を使用して、ユーザーがマーカー660の位置を変更できる場合もある。
【0096】
いくつかの実施例では、マーカー660がなく、オーディオは、ユーザーが開始あるいは終了マーカーの位置を変更するたびに、開始あるいは終了の位置からプレビューされる場合がある。例えば、ユーザーは、開始マーカーを特定の歌の開始点に置く場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーが歌の開始を特定できるようにマーカーを移動する間に、開始マーカーの場所でオーディオを再生する場合がある。
【0097】
いくつかの実施例では、ユーザーが番組表605から不完全な記録(例えば、現在記録された番組、あるいはライブバッファに保管された番組)を選択すれば、まだ使用不可能であることを示すために、まだ記録されていない番組部分が再生バー665でグレイの影付きで表示される場合がある。例えば、「Friends」がライブバッファに保管されていて、「Friends」がまだ10分残っていれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、再生バー665上でライブバッファの最後の10分間をグレイで表示する場合がある。
【0098】
いくつかの実施例では、ユーザーが現在記録された番組を選択した場合(例えば、ライブバッファから、あるいは、以前に予定した記録から)、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録からオーディオを抽出する前に記録が完了するまで待機する場合がある。いくつかの実施例では、ユーザーがすでに記録済みである現在記録された番組の一部を選択した場合、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録全体が完了する前に、記録部分からオーディオを抽出する場合がある。
【0099】
ユーザーが開始ボタン630を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組からオーディオの抽出を開始する場合がある。いくつかの実施例では、ユーザーが、番組の複数のセグメントからオーディオを抽出することを選択した場合、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、番組を選択したセグメントに分割する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組のオーディオとビデオの構成要素が別のファイルに保管されるなど、記録した番組の各セグメントを逆多重化する場合がある。
【0100】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組全体を逆多重化する場合がある。ユーザーが、番組のセグメントからオーディオを抽出するように選択した場合、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオファイルから選択したセグメントをスプライスする場合がある。
【0101】
いくつかの実施例では、ユーザーが番組の複数のセグメントからオーディオを抽出することを選択した場合、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組で発生する順番で、結果のオーディオファイルを一緒に連結する場合がある。例えば、ユーザーが、サッカーの試合の試合時間のオーディオを抽出するように選択した場合(つまり、ハーフタイムのレポートを除くすべてからオーディオを抽出する)、ユーザーは、2つのオーディオファイルが単独のオーディオファイルとなるように一緒に連結されることを好む場合がある。いくつかの実施例では、オーディオファイルは別のままにする場合がある。例えば、ユーザーがコンサートのセグメントを選択した場合(例えば、歌)、ユーザーは、それぞれの歌を別のオーディオファイルに保管されることを好む場合がある。
【0102】
記録した番組を逆多重化するために、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより使用される方法は、記録された番組が保管されるフォーマットに依存する。例えば、MPEGファイルは、オーディオ情報とビデオ情報を別のレイヤーで圧縮する。MPEGファイルの逆多重化には、情報のオーディオとビデオレイヤーを分離することが関与する。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、MPEGファイルを解析してビデオとオーディオ情報に対応するデータパケットを別のファイルに分離する場合がある。
【0103】
いくつかの実施例では、記録した番組がリモートサーバーに保管されていれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、記録番組を逆多重化するためにリモートサーバーに要求を送る場合がある。リモートサーバーは、記録番組のオーディオに対応するオーディオファイルをセットトップボックス60に送信する場合がある。この手法により、リモートサーバーからセットトップボックス60に転送される情報量が減少する。
【0104】
いくつかの実施例では、記録した番組がリモートサーバーに保管されていれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、記録した番組をセットトップボックス60に転送するようにリモートサーバーに要求を送信する。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組をローカルで逆多重化する場合がある。この手法により、リモートサーバーにより要求される処理量を減少する。
【0105】
記録した番組が逆多重化された後、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーにより選択された設定に従い、結果のオーディオファイルを処理する場合がある。例えば、ユーザーは、オーディオがCD音質のMP3ファイルであるように指定する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、CD音質のサンプリングレート(例えば128kbps)で結果のオーディオファイルをMP3ファイルに変換する場合がある。
【0106】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、転換したオーディオファイルに番組情報を補完する場合がある。例えば、MP3とWMAフォーマットは、音楽プレーヤーにより再生されているオーディオに応じて、音楽プレーヤー上での番組情報(例えば、アーティストやタイトル)の表示をサポートする。番組情報は、番組案内情報、番組表、番組放送に埋め込まれたメタデータから得られる場合がある。いくつかの実施例では、記録した番組の番組情報はユーザーにより入力された場合がある。
【0107】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、変換したオーディオファイルの合計サイズを決定し、そのファイルのサイズを取り外し可能な媒体62の使用可能な容量に比較する場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ダイアログボックスを画面600にオーバーレイして、変換したオーディオファイルのサイズや取り外し可能な媒体62で使用可能なスペース量をユーザーに示す場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーが取り外し可能な媒体62に変換したオーディオファイルの転送を確認することを要求する場合がある。
【0108】
取り外し可能な媒体62に変換したオーディオファイルを保管するために十分な容量がないことをインタラクティブ方式のテレビアプリケーションが決定すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、上書きするために(可能であれば)取り外し可能な媒体62に保管されるデジタルコンテンツを選択するオプションをユーザーに提供、あるいは、ユーザーに別の媒体を挿入するように指示する場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、変換したオーディオファイルを保管する容量を空けるために必要な一番古いオーディオファイル、あるいは、取り外し可能な媒体62に保管された一番短いオーディオファイルを自動的に上書きする場合がある。
【0109】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、変換したオーディオファイルを保管する取り外し可能な媒体62に十分な容量があることを決定すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、変換したオーディオファイルを取り外し可能な媒体62に転送する場合がある。
【0110】
図6に表示されている、オーディオ抽出設定を選択するための画面は、単なる説明図に過ぎない。当業者は、本発明の範囲から逸脱せずに別の手法を使用して、ユーザーがオーディオ抽出設定を選択する場合があることを認識する。例えば、画面600がない場合、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーがオーディオを抽出するオプションを選択する場合のある一連のオーバーレイを表示する場合がある。ユーザーは、例えば、番組表あるいは再生リストから番組を選択する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーが取り外し可能な媒体(例えば取り外し可能な媒体62)を選択できるオーバーレイを表示する場合がある。ユーザーが取り外し可能な媒体62を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオフォーマットと音質オプションを持つ別のオーバーレイを表示する場合がある。ユーザーがフォーマットと音質オプションを選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、セグメントの選択オプションを持つ別のオーバーレイを表示する場合がある。ユーザーによりすべての設定が選択されると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、番組からオーディオを抽出する場合(例えば、番組を逆多重化)や、選択した設定を使用してオーディオを処理する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、処理したオーディオを取り外し可能な媒体62に転送する場合がある。
【0111】
図7Aは、本発明に従い、記録した番組からオーディオを抽出するフローの説明図である。
【0112】
ステップ705では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを使用して番組を記録できる場合がある。番組は、例えば、セットトップボックス60、デジタルビデオレコーダ、リモートサーバー、DVDレコーダー、あるいはその他の任意のストレージデバイスに記録される場合がある。
【0113】
ステップ710では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーはオーディオが抽出される抽出源を選択できる場合がある。抽出源は、例えば、記録された番組、現在記録されている番組、ライブバッファに記録されている番組を含む場合がある。
【0114】
ステップ715では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、選択した番組からオーディオを抽出するための設定を選択できる場合がある。ステップ715は、図7Bに詳細が示されている。
【0115】
ステップ735(図7B)では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、使用可能な取り外し可能な媒体を検出する場合や、利用可能な取り外し可能な媒体のリストを表示する場合がある。ユーザーは、選択した番組から抽出されたオーディオが転送される取り外し可能な媒体を選択する場合がある(例えば、取り外し可能な媒体62)。
【0116】
ステップ740と745(図7B)では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、抽出したオーディオのフォーマットと音質を選択できる場合がある。
【0117】
ステップ750と755(図7B)では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、オーディオを抽出するために記録された番組のセグメントを選択できる場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、再生バーや開始と終了マーカーを表示する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、オーディを抽出する番組のセグメントを示すために、再生バーの開始と終了マーカーを位置づけることができる場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、記録した番組のオーディオをプレビューできる場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、再生されるオーディオでプログラムの場所を示す再生バーのマーカーを表示する場合がある。
【0118】
ステップ720で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、選択したプログラムからオーディオを抽出できる場合がある。選択した番組がまだ完了していない記録であれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオの抽出を実施する前に、記録が完了するまで待機する場合がある。ステップ720は、図7Cに詳細が示される。
【0119】
ステップ750で(図7C)、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、記録した番組をユーザーにより定義されたセグメントに分割する場合がある。ユーザーが番組全体からオーディオを抽出するように選択すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは番組全体を1つのセグメントとして見なす場合がある。
【0120】
ステップ755(図7C)で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択した番組のセグメントを別のオーディオとビデオファイルに逆多重化する場合がある。いくつかの実施例では、選択した番組をセグメントに分割する代わりに、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、結果のオーディオファイルをセグメントに分割する前に、選択した番組を逆多重化する場合がある。
【0121】
ステップ760(図7C)で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーにより選択された設定に従い、結果のオーディオファイルを処理する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、結果のオーディオファイルをMP3フォーマットに変換する場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーの音質設定に従い、MP3ファイルを再サンプリングする場合がある。
【0122】
ステップ765(図7C)では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、変換したオーディオファイルに番組情報を補完する場合がある。番組情報は、例えば、番組表、番組案内情報、番組放送に埋め込まれたメタデータから得られる場合がある。いくつかの実施例では、番組情報は、ユーザーにより記録した番組に入力される場合がある。番組情報は、例えば、変換したオーディオファイルを再生しながら、音楽プレーヤーにより表示される場合がある。
【0123】
ステップ770(図7C)では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、エクスポートしたオーディオを取り外し可能な媒体62に転送する場合がある。転送の前に、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62にエクスポートしたオーディオを保管する十分な容量があることを検証する場合がある。
【0124】
記録した番組からオーディオを抽出することに加えて、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、まだ放送されていない番組からオーディオを記録する場合もある。この手法では、ユーザーは、番組からオーディオを抽出する前に番組を記録する必要がない。
【0125】
図8は、取り外し可能な媒体(例えば、取り外し可能な媒体62)へのオーディオ情報の録音をスケジュールするための画面の説明図である。表示されているように、画面800は、番組表領域805、プレビュー画面810、オプション領域815、オーディオ録音オーバーレイ820を含む番組表画面である。番組表画面は、米国特許公開番号20040103434のEllisらに詳細が説明されており、全体を引用することによりここに組み入れる。
【0126】
番組表領域805は、ある時間対に放送予定である番組のリストを含む場合がある。ユーザーは、例えば、リモート制御72のカーソルキー82を使用して、番組表805の番組を選択するハイライトリージョンをナビゲーションする場合がある。ユーザーが番組を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、オプション領域815から番組のオプションを選択できる場合がある。ユーザーが取り外し可能な媒体にオーディオを録音するオプションを選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、画面800にオーディオ録音オーバーレイ820を表示する場合がある。また、オーディオ録音オーバーレイ820は、例えば、リモート制御72のボタンを押すことにより、番組情報画面から起動される場合がある。
【0127】
オーディオ録音オーバーレイ820は、取り外し可能な媒体選択のドロップダウンメニュー825、フォーマットのドロップダウンメニュー830、音質のドロップダウンメニュー835、設定ボタン840、取消ボタン845を含む場合がある。
【0128】
ユーザーは、転送される場合のある選択した番組の録音されたオーディオが使用可能な取り外し可能な媒体を選択するために、取り外し可能な媒体の選択ドロップダウンメニュー825を使用する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、使用可能な取り外し可能な媒体を検出する場合や、使用可能な取り外し可能な媒体のエントリをドロップダウンメニュー825に表示する場合がある。
【0129】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーはフォーマットのドロップダウンメニュー830からオーディオのフォーマットを選択できる場合がある。フォーマットは、例えば、MP3、非圧縮ウェーブ(WAV)、Windows(登録商標) Media Audio(WMA)、その他任意の適切なオーディオフォーマットを含む場合がある。
【0130】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーが音質ドロップダウンメニュー835から音質設定を選択できる場合がある。音質設定は、例えば、低音質、中音質、高音質、モノ、ステレオ、CD音質、その他任意の適切な音質設定を含む場合がある。また、音質設定は、サンプリングレート(例えば、128kbps)の範囲を含む場合がある。
【0131】
ユーザーが保存ボタン840を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、番組が放送されると、選択した番組のオーディオの録音をスケジュールする場合がある。いくつかの実施例では、オーディオは選択した取り外し可能な媒体の上に直接録音される場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオをセットトップボックス60、またはリモートサーバーに録音して、録音が完了すると、録音したオーディオを選択した取り外し可能な媒体(例えば、取り外し可能な媒体62)に転送する場合がある。ユーザーが取り消しボタン845を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは画面800からオーディオ録音オーバーレイ820を削除する場合がある。
【0132】
本発明の別の側面では、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に今後転送を実施するようにユーザーがインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定する場合があり、このような場合、今後の転送はユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する。例えば、Compact Flash(CF)カードがセットトップボックス60に挿入されると必ずカードに新しい番組の最新の録音を転送するように、ユーザーがインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定する場合がある。ユーザーは、例えば、毎朝Compact Flashカードをセットトップボックス60に挿入して、その日のニュース番組を検索して、通勤電車の中で携帯型デバイス(例えば、携帯型コンピュータ、ラップトップ、携帯電話、自動車コンピュータ)でニュース番組を視聴する。転送は既に設定されているので、ユーザーは毎朝転送を繰り返して設定することに伴う煩わしさがない。
【0133】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタル権利管理(DRM)権利を強制実施するため、あるいは、セキュリティ対策として、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に転送することを制限する場合がある。例えば、有料番組のように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが有料番組のコピーを防止するために、データがデジタルコンテンツに組み込まれている場合がある。別の例では、無線放送から記録されたデジタルコンテンツは、デジタルコンテンツのアクセスや配信の制限を示す場合のある放送フラッグを含む場合がある。例えば、この制限は、デジタルコンテンツを転送するユーザーの機能を制限する場合がある。別の例では、制限は、デジタルコンテンツが転送される回数を限定する場合がある。別の例では、制限は、デジタルコンテンツが転送される取り外し可能な媒体の種類を制限する場合がある。別の例では、制限はデジタルコンテンツの変換(例えば、トランスコーディング)の設定を制限する場合がある。
【0134】
図9は、本発明に従い、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体への今後の転送を実施するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定するための説明画面である。
【0135】
画面900は、例えば、デジタルコンテンツの選択領域905、デジタルコンテンツのリスト領域910、フォーマットのドロップダウンメニュー915、品質のドロップダウンメニュー920、循環デジタルコンテンツ設定のラジオボタン925と926、更新設定領域930、取り外し可能な媒体の選択領域935、保存ボタン940、取消ボタン945を含む場合がある。
【0136】
画面900は、例えば、リスト、ドロップダウンメニュー、チェックボックス、ボタンのような一般的なグラフィカルユーザーインターフェイスを使用する。しかしながら、これらのオブジェクトは単なる説明に過ぎず、本発明の範囲を逸脱することなく、当業者により同様なオブジェクトが使用される場合のあることに注意する。例えば、チェックボックス960はラジオボタンにより置換される場合がある。
【0137】
デジタルコンテンツ選択領域905は、セットトップボックス60に保管されるあるいはアクセス可能なデジタルコンテンツのリストを含む場合がある。また、デジタルコンテンツの選択領域905は、追加ボタン950を含む場合がある。デジタルコンテンツは、例えば、記録した番組、録音したオーディオ、番組表および情報、その他任意の適切なデジタルコンテンツを含む場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツ選択領域905に一連の記録をリストする場合もある。ユーザーは、例えば、リモート制御72を使用して、デジタルコンテンツのリストの1つを選択するハイライトリージョンをナビゲーションする場合がある。ユーザーが追加ボタン950を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択したデジタルコンテンツのリストをデジタルコンテンツのリスト領域910に追加する場合がある。
【0138】
デジタルコンテンツリスト領域910は、取り外し可能な媒体に転送されるように選択されたデジタルコンテンツのリストを含む場合がある。また、デジタルコンテンツリスト領域910は、削除ボタン955を含む場合もある。ユーザーは、領域910のハイライトリージョンをナビゲーションして、領域910に表示されたデジタルコンテンツのリストから1つを選択する場合がある。ユーザーが削除ボタン955を選択すると、選択されたデジタルコンテンツのリストは、領域910から削除される場合がある。また、ハイライトリージョンの位置は、設定が適用されるデジタルコンテンツのリストを決定する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、各デジタルコンテンツのリストに異なる設定を適用する場合がある。
【0139】
フォーマットのドロップダウンメニュー915は、取り外し可能な媒体へ転送される前に選択したデジタルコンテンツが変換されるフォーマットのリストを含む場合がある。図9に示されているように、ユーザーは、「NBC Evening News」の連続記録をMPEGフォーマットで保存するように選択した。
【0140】
MPEGフォーマットに加えて、その他のビデオフォーマットは、例えば、MPEG、AVI、MOV、RM、DIVX、その他任意の適切なフォーマットを含む場合がある。オーディオフォーマットは、例えば、MP3、WAV、WMA、その他任意の適切なフォーマットを含む場合がある。画像フォーマットは、例えば、JPG、GIF、BMP、TIFF、その他任意の適切なフォーマットを含む場合がある。テキストフォーマットは、例えば、TXT、PDF、HTM、その他任意の適切なフォーマットを含む場合がある。
【0141】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、デジタルコンテンツを同じ媒体タイプ(例えば、ビデオ、オーディオなど)のあるフォーマットから別のフォーマットに変換できる場合がある。ユーザーは、保管スペースを節約するフォーマットを選択する場合がある(つまり、ユーザーは、高度の圧縮フォーマットを選択する場合がある)。ユーザーは、デジタルコンテンツのアクセスに使用したデバイスと互換性のあるフォーマットを選択する場合がある。例えば、ユーザーは、MPEGファイルだけを再生する携帯用ビデオプレーヤーでビデオを視聴するために、ビデオをMPEGフォーマットに変換する場合がある。
【0142】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、ある媒体のタイプのフォーマットから別の媒体のタイプのフォーマットにデジタルコンテンツを変換できる場合がある。例えば、選択したデジタルコンテンツがビデオであれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーはオーディオ形式でデジタルコンテンツを保存できる場合がある。これは、例えば、デジタルコンテンツの性質がユーザーにとってオーディオ部分のほうが興味のあるデジタルコンテンツ(例えば、トークショーや解説)であれば、望ましい。ユーザーがビデオのオーディオフォーマットを選択すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、結果のオーディオファイルを取り外し可能な媒体に転送する前にビデオを逆多重化する場合がある。
【0143】
いくつかの実施例では、ユーザーが、例えば、選択したデジタルコンテンツとして番組表を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、例えば、PDFファイルのようなテキストフォーマットに番組表を保存できる場合がある。ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションから離れている間も番組表を閲覧できる場合がある。
【0144】
音質のドロップダウンメニュー920は、フォーマットのドロップダウンメニュー915で選択したフォーマットの音質設定のリストを含む場合がある。図9に示されているように、ユーザーは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに「NBC Evening News」の記録を低解像度で取り外し可能な媒体に転送するように命令した。
【0145】
低解像度の設定に加えて、ビデオフォーマットの画質設定は、中解像度や高解像度を含む場合がある。また、ビデオフォーマットの画質設定は、低解像度(例えば、320x240)からビデオの本来の解像度までの解像度範囲を含む場合がある。別の例では、選択したフォーマットがMP3であれば、音質設定はサンプリングレートの範囲を含む場合がある。
【0146】
いくつかの実施例では、デジタルコンテンツがビデオであれば、ユーザーは、ビデオが再生されるデバイスに適した解像度を選択することを希望する場合がある。例えば、ユーザーが本来の解像度が120x90のビデオを携帯電話で視聴しようと思っているのであれば、高解像度のビデオ(例えば、1920x1080解像度)をコンパクトフラッシュ(登録商標)カードに保管することは現実的ではない。従って、ユーザーは、ビデオが再生されるデバイスの本来の解像度までビデオの解像度を下げるような品質設定を選択する場合がある。ビデオの解像度を下げることは、ビデオの品質を最大限にするだけでなく(つまり、ビデオはデバイスの最高の解像度で表示されるので)、取り外し可能な媒体にビデオを保管するために必要なスペース量を削減することになる。
【0147】
いくつかの実施例では、品質設定は最高の品質設定も含む場合がある。例えば、ユーザーは、既存のデジタルコンテンツを含む取り外し可能な媒体に転送されるオーディオファイルを選択する場合がある。ユーザーは、高音質設定でオーディオファイルを聴くことを望むが、オーディオファイルは最高の設定で取り外し可能な媒体にコピーするには大きすぎる場合がある(つまり、取り外し可能な媒体の既存のデジタルコンテンツの量に依存する)。
【0148】
最高の品質設定を使用して、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションがオーディオに可能な限り最高の音質を決定する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオファイルの転送前に取り外し可能な媒体で使用可能なスペース量を決定する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、品質設定が可能な限り取り外し可能な媒体に適するように、オーディオファイルをトランスコードする場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、オーディオファイルが取り外し可能な媒体に適切であるように、やや低いレートで再サンプリングされる場合があることを決定する場合がある。同様に、ビデオファイルに最高の画質設定が選択されていれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ビデオファイルを取り外し可能な媒体に転送するために可能な限り高い解像度(あるいは、可能な限り小さい圧縮率)を選択する場合がある。いくつかの実施例では、最高の品質設定の場合、デジタルコンテンツが取り外し可能な媒体の残りの容量のユーザー定義のパーセントを超えて占有しないなど、デジタルコンテンツの品質が制限される場合がある。
【0149】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択したデジタルコンテンツが循環していれば(例えば、連続記録あるいは週間番組表など)であれば、ラジオボタン925と926を表示する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは、循環のデジタルコンテンツが転送される方法を選択できる場合がある。
【0150】
ユーザーがラジオボタン925を選択すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、循環デジタルコンテンツの最新バージョンを取り外し可能な媒体に転送するように設定される場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、毎日、「NBC夜のニュース」の一連の記録を実施する場合がある。ユーザーが水曜日に番組を取り外し可能な媒体に転送することを忘れると、ユーザーは古い番組内容の視聴に興味がない場合があるので、木曜日に、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは木曜日の記録だけを転送する場合がある。
【0151】
ユーザーがラジオボタン926を選択すると、取り外し可能な媒体にまだ転送されていない循環のデジタルコンテンツのすべての記録を転送するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションが設定される場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、毎日「Jeopardy」の連続記録を実施する場合がある。ユーザーが休暇に行くのであれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、「Jeopardy」の何回分かを記録して、取り外し可能な媒体へ転送しない場合がある。ユーザーが休暇から帰ってくると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーが休暇で不在だった間に放送された「Jeopardy」の放送分のすべてを転送する場合がある。
【0152】
更新設定領域930は、取り外し可能な媒体に保管されるデジタルコンテンツを更新するための設定を含む場合がある。例えば、チェックボックス960を選択することにより、ユーザーは、ユーザーが指定した日数よりも古いデジタルコンテンツを上書きするように(あるいは削除するように)インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに指示する場合がある。
【0153】
別の例では、チェックボックス965を選択することにより、ユーザーは、ユーザーが一度視聴するとデジタルコンテンツを上書きするように(あるいは削除するように)インタラクティブ方式のテレビアプリケーションに指示する場合がある。デジタルコンテンツが視聴されたかどうかなど、デジタルコンテンツのステータスに関する情報は、取り外し可能な媒体のファイルあるいはレジストリに保管される場合がある。例えば、ユーザーが取り外し可能な媒体に保管されたデジタルコンテンツを携帯用のデバイスから視聴すると、携帯用デバイスは、デジタルコンテンツが視聴されたことを示すために、取り外し可能な媒体に保管されたファイルを更新する場合がある。次にユーザーがセットトップボックス60との通信で取り外し可能な媒体を設置すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションはデジタルコンテンツが視聴されたことを決定する場合がある。
【0154】
ユーザーが、チェックボックス960とチェックボックス965のいずれも選択しなければ、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、選択したデジタルコンテンツが保存としてマークされていると見なす場合がある。従って、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーにより指示されない限り、取り外し可能な媒体に転送された後も選択したデジタルコンテンツを削除または上書きしない場合がある。
【0155】
いくつかの実施例では、更新設定は、取り外し可能な媒体に追加のデジタルコンテンツを保管する容量がない場合に限り適用する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、追加のデジタルコンテンツのためのスペースを作るために、既存のデジタルコンテンツを上書きまたは削除する場合がある。
【0156】
いくつかの実施例では、循環のデジタルコンテンツが取り外し可能な媒体への転送に選択されていれば、循環のデジタルコンテンツは、チェックボックス960と965のユーザーの選択に従い、循環のデジタルコンテンツの古いバージョンを置換する場合がある。例えば、ユーザーがチェックボックス965を選択すれば、「NBC夜のニュース」の現在の記録は取り外し可能な媒体に保存されているユーザーにより視聴された「NBC夜のニュース」の前の記録を上書きする場合がある。
【0157】
取り外し可能な媒体の選択領域935は、取り外し可能な媒体の保存容量の範囲のリストと既知の取り外し可能な媒体のリストを含む場合がある。ユーザーが取り外し可能な媒体の保管容量の範囲を選択できる目的は、選択した取り外し可能な媒体にデジタルコンテンツを保管する十分な容量があることを確認するためである。
【0158】
例えば、高解像度で「The Rock」を取り外し可能な媒体に今後の転送を実施するようにユーザーがインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定する場合、選択した取り外し可能な媒体にはデジタルコンテンツを保管する十分な容量がなければならない。このレイでは、ユーザーは、選択したデジタルコンテンツは容量が1GBを超える取り外し可能な媒体のみに転送されることを示すチェックボックス970を選択する場合がある。
【0159】
また、ユーザーはチェックボックス995を選択して、ドロップダウンメニュー997からデジタルコンテンツが転送される場合のある特定の取り外し可能な媒体(例えば、DVD−R)を選択する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、このようなリストを維持するために、既知の取り外し可能な媒体のデータベースを保管する場合がある。いくつかの実施例では、既知の取り外し可能な媒体は識別子により参照される場合がある(例えば、ボリューム番号)。
【0160】
ユーザーが画面900から設定の選択を終了後、ユーザーは、設定を保存するために保存ボタン840を選択する場合がある。また、ユーザーは画面900を終了するために取消ボタン945を選択する場合もある。ユーザーが設定を保存すると、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、設定に従い、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に今後転送するように設定される場合がある。例えば、次にユーザーが取り外し可能な媒体をセットトップボックス60に挿入すると(または、取り外し可能な媒体をセットトップボックス60と通信させると)、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに、選択したデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に転送する場合がある。
【0161】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツが使用可能になったときの品質とフォーマット設定に従い、選択したデジタルコンテンツを処理(例えば、トランスコード)する場合がある。例えば、ユーザーが取り外し可能な媒体に今後転送するデジタルコンテンツを選択すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツの今後の転送が実施されることを想定して、デジタルコンテンツを直後に処理する場合がある。これにより、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが転送の直前にデジタルコンテンツを処理することを防止するので、ユーザーがデジタルコンテンツの処理を待機する時間を節約する。別の例では、ユーザーが取り外し可能な媒体への今後の転送に循環デジタルコンテンツを選択すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、循環デジタルコンテンツがインタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより記録されるとすぐに処理(例えば、トランスコード)する場合がある。
【0162】
図10は、本発明に従い、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体に転送するためのフローの説明図である。
【0163】
ステップ1005で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体へデジタルコンテンツを今後転送するために設定される場合がある。画面900(図9)は、取り外し可能な媒体にデジタルコンテンツを今後転送するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定するための説明画面である。図9に示されているように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーが取り外し可能な媒体に転送するデジタルコンテンツを選択できる場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーは転送を実施するための設定を選択できる場合もある。
【0164】
ステップ1010で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが選択したデジタルコンテンツへの参照や選択したデジタルコンテンツを転送するために選択した設定を保管する場合がある。
【0165】
いくつかの実施例では、選択したデジタルコンテンツへの参照や選択したデジタルコンテンツを転送するために選択した設定は、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションによりアクセス可能なデータベースに保管される場合がある。データベースはさまざまな取り外し可能な媒体のさまざまなエントリを含む場合がある。例えば、ユーザーは、500MBを超える容量を持つすべての取り外し可能な媒体に「シンプソン」を、特定のDVD−Rに「The Rock」を転送するように選択する場合がある。DVD−Rのデータベースエントリは、「シンプソン」と「The Rock」の両方が転送されるデジタルコンテンツであることを示す場合がある。一方で、さまざまなデジタルコンテンツが取り外し可能な媒体に転送されると選択されているために、500MBを超える容量のあるその他の取り外し可能な媒体のためのデータベースエントリは異なる場合がある。
【0166】
いくつかの実施例では、デジタルコンテンツへの参照や選択したデジタルコンテンツの転送のために選択した設定は、取り外し可能な媒体(例えば、取り外し可能な媒体62)に保管された設定ファイルに保管される場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、作成して設定ファイルを取り外し可能な媒体へ転送する場合がある。いくつかの実施例では、取り外し可能な媒体が作成されるための設定時に、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが設定ファイルを取り外し可能な媒体へ転送する場合がある(例えば、ユーザーに取り外し可能な媒体を挿入するように指示することによる)。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、次に取り外し可能な媒体がセットトップボックス60で使用されるときに、設定ファイルを取り外し可能な媒体にコピーする場合がある。
【0167】
いくつかの実施例では、設定ファイルは、インタラクティブ方式のテレビアプリケーション以外に、発信源により生成される場合がある。例えば、コンピュータからアクセスできるウェブサイトにより、ユーザーがデジタルコンテンツの今後の転送を実施するための設定を選択できる。ウェブサイトはユーザーの選択を基本にして設定ファイルを作成する場合があり、コンピュータが設定ファイルを取り外し可能な媒体にコピーする場合がある。
【0168】
ステップ1015で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62との通信を確立する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62がセットトップボックス60またはセットトップボックス60に連結したデバイスに挿入されると、取り外し可能な媒体62との通信を確立する場合がある。別の例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、無線のリンクを経て取り外し可能な媒体62との通信を確立する場合がある。無線のリンクは、取り外し可能な媒体62が、セットトップボックス60の一部または連結された無線のアクセスポイントの近接近に移動した場合に作成される。
【0169】
ステップ1020で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62が有効な転送先であるかどうかを決定する場合がある。この決定はユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツを取り外し可能な媒体62に転送する前に、取り外し可能な媒体62が有効な転送先であるかどうかを決定する場合がある。
【0170】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62の設定がデータベースに保管されているかどうかを決定する前に、上記のデータベースに参照する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62の識別子を決定して、取り外し可能な媒体62の識別子を持つエントリがデータベースに保管されているかどうかを確認するためにデータベースをチェックする場合がある。識別子は、例えば、ボリューム番号や容量を含む場合がある。取り外し可能な媒体62の設定がデータベースに保管されていれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62を有効な転送先であると想定する場合がある。
【0171】
いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62が有効な転送先であるかどうかを決定するために、上記の設定ファイルを参照する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが設定ファイルにある取り外し可能な媒体62の設定を認識すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62を有効な転送先であると想定する場合がある。
【0172】
取り外し可能な媒体62がインタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより認識されなければ、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62が有効な転送先であるかどうかを決定する場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツを保管できるかどうかを決定するために、取り外し可能な媒体62に小さいファイルの転送を試みる場合がある。また、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62の使用可能な保管容量を決定するために試みる場合もある。
【0173】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62を有効な転送先であると決定すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62が次にセットトップボックス60との通信状態に置かれたとき、有効な転送先として認識する場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、データベースに取り外し可能な媒体62のエントリを作成する場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デフォルトの一連の設定を持つ設定ファイルを取り外し可能な媒体62にコピーする場合がある。
【0174】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが取り外し可能な媒体62を有効な転送先でないと決定すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションがセットトップボックス60の赤いインジケータ灯を点灯する場合がある。例えば、ユーザーが誤って普通のCDをセットトップボックス60に挿入すると(CD−RまたはCD−RWではなく)、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが普通のCDは有効な転送先ではないと決定する場合がある。
【0175】
ステップ1025で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、デジタルコンテンツへの参照や、データベースまたは設定ファイルからの取り外し可能な媒体62のためのデジタルコンテンツの転送設定を検索する場合がある。この検索は、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。
【0176】
いくつかの実施例では、取り外し可能な媒体62がインタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより認識されなければ、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、デジタルコンテンツへの参照や、取り外し可能な媒体62の容量と同様な容量のある取り外し可能な媒体のためのデジタルコンテンツの転送設定を検索する場合がある。例えば、ユーザーは、100MBを超える容量のあるすべての取り外し可能な媒体へ一定のデジタルコンテンツを一定の方法で転送するように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定している場合がある。
【0177】
ステップ1030で、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62の設定に従い、参照されたデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体62に転送する場合がある。この転送は、ユーザーとの対話をこれ以上必要とせずに発生する場合がある。
【0178】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体62の設定に従い、参照されたデジタルコンテンツをトランスコードする場合がある。例えば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、ビデオを320x240解像度のMPEGファイルにトランスコードする場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションが、参照されたデジタルコンテンツを転送前にトランスコードする場合がある(つまり、デジタルコンテンツの転送に必要な時間を削減するため)。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツの転送直前に参照されたデジタルコンテンツをトランスコードする場合がある。
【0179】
いくつかの実施例では、取り外し可能な媒体62が追加のデジタルコンテンツを保管するために既存のデジタルコンテンツを一切上書きあるいは削除できなければ(例えば、設定のため)、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは可能な限りのコンテンツを取り外し可能な媒体62に転送する場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、転送が不完全であることを、例えば、セットトップボックス60の黄色いインジケータ灯を点灯することにより、ユーザーに示す場合がある。いくつかの実施例では、取り外し可能な媒体62が追加のデジタルコンテンツを保管するために既存のデジタルコンテンツを一切上書きあるいは削除できなければ、コンテンツを取り外し可能な媒体62に転送する前に、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションがユーザー入力を要求する場合がある(例えば、どの既存のデジタルコンテンツを削除するかを示すため)。
【0180】
取り外し可能な媒体62へのデジタルコンテンツの転送が成功すれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、例えば、セットトップボックス60の緑のインジケータ灯を点灯する場合がある。
【0181】
ステップ1035で、転送されたデジタルコンテンツのステータスに関する情報は取り外し可能な媒体62に保管される場合がある。例えば、デジタルコンテンツが携帯用デバイスによりアクセスされた場合、携帯用デバイスは取り外し可能な媒体62にあるデジタルコンテンツのステータスに関する情報を保管する場合がある。例えば、携帯用デバイスはデジタルコンテンツが視聴されたことを示す情報を取り外し可能な媒体62に保管する場合がある。いくつかの実施例では、情報は上記の設定ファイルに保管される場合がある。いくつかの実施例では、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、取り外し可能な媒体がセットトップボックス60との通信状態に置かれると、デジタルコンテンツのステータスを含むように、取り外し可能な媒体62のデータベースエントリを更新する場合がある。
【0182】
インタラクティブ方式のテレビアプリケーションによりアクセス可能なリモートサーバー上にデジタルコンテンツが保管されていれば、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、デジタルコンテンツを処理するためにセットトップボックス60に転送するように要求をリモートサーバーに送信する場合がある。
【0183】
いくつかの実施例では、デジタルコンテンツの今後の転送を実施するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションをユーザーが設定直後にこの要求が送信される場合がある。インタラクティブ方式のテレビアプリケーションは、リモートサーバーが、デジタルコンテンツが使用可能になるとセットトップボックス60に自動的に繰り返して転送することを要求する場合がある。この手法により、取り外し可能な媒体62がセットトップボックス60との通信状態に置かれるとき、デジタルコンテンツは既にセットトップボックス60に保管されるので、デジタルコンテンツが取り外し可能な媒体62に転送されるための時間を減少する場合がある。
【0184】
いくつかの実施例では、ユーザーが取り外し可能な媒体62をセットトップボックス60との通信状態に置いた後に要求が送信される場合がある。この手法では、ユーザーがデジタルコンテンツの取り外し可能な媒体62への転送を開始するまで長時間、セットトップボックス60がデジタルコンテンツを保管する必要がない。従って、デジタルコンテンツが取り外し可能な媒体62に転送される前に、ディスクスペースがデジタルコンテンツにより不必要に占有されない。
【0185】
いくつかの実施例では、ユーザーが、例えば、セットトップボックス60のボタン(例えば、ワンタッチ転送)をタッチすると発生する、デジタルコンテンツの今後の転送を実施するように、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションをユーザーが設定する場合がある。今後のワンタッチ転送を実施するようにインタラクティブ方式のテレビアプリケーションを設定する場合、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションにより、ユーザーが転送されるデジタルコンテンツや転送を実施するための設定を選択できる場合がある。
【0186】
ユーザーが取り外し可能な媒体62をセットトップボックス60との通信状態に置いてワンタッチ転送を起動するたび、インタラクティブ方式のテレビアプリケーションがデジタルコンテンツを取り外し可能な媒体62に転送する場合がある。この手法は、カスタム化された設定を保管するデータベースまたは設定ファイルの使用を必要とせず、代わりに、デジタルコンテンツや設定はセットトップボックス60との通信状態に置かれたすべての種類の取り外し可能な媒体で同じである。
【0187】
前述は本発明の本質を説明するためのものであり、本発明の範囲と精神を逸脱することなく、当業者はさまざまな変更を実行できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−120256(P2011−120256A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1494(P2011−1494)
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【分割の表示】特願2006−526426(P2006−526426)の分割
【原出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(500050376)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク (206)
【Fターム(参考)】