説明

インテリジェント端末及びインテリジェント端末システムの管理方法

インテリジェント端末システムの管理方法は、インテリジェント端末システムの管理機能を始動して拡張ソフトウェアパッケージを取得し、取得した拡張ソフトウェアパッケージを照合し、この照合を通過した場合は拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行すること、を含む。インテリジェント端末も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2007年6月20日に中国知識産権局に出願された「インテリジェント端末及びインテリジェント端末システムの管理方法」というタイトルの中国特許出願第200710111447.6号の優先権を主張したものであり、本明細書にその全体が完全に援用される。
【0002】
本発明は通信分野に関し、より詳細にはインテリジェント端末及びインテリジェント端末システム管理方法に関する。
【背景技術】
【0003】
最近の端末開発の趨勢はインテリジェント端末である。インテリジェント端末はオペレーティングシステムを有し、オペレーティングシステムは端末全体の動作を管理し、端末の動作に必要な資源を調整し、これに対応する端末の機能を実施する。オペレーティングシステム上で実行するアプリケーションプログラムは互換性があって拡張可能であり、アプリケーションプログラムが変わった際にオペレーティングシステムを変える必要はない。インテリジェント端末システムは、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム及びユーザデータを含む。インテリジェント端末システムの管理とは、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム及びユーザデータの管理、例えばインテリジェント端末システムのアップグレードやアプリケーションプログラムの拡張などを指す。
【0004】
従来技術において、Windows(登録商標)モバイルシステムを備えたインテリジェント端末がアプリケーションプログラムを拡張する方法は、まずインテリジェント端末とWindows(登録商標)システムがインストールされたパーソナルコンピュータとの接続を確立し、デバイスドライバ及びActiveSync(登録商標)などの同期ソフトウェアをパーソナルコンピュータにインストールし、同期ソフトウェアを用いることにより、アプリケーションプログラムを保持する拡張ソフトウェアパッケージのインストール経路としてインテリジェント端末を指定することで、拡張ソフトウェアパッケージをインテリジェント端末に伝送できるようにし、インテリジェント端末における拡張ソフトウェアパッケージのインストールを確認し、インテリジェント端末の特定メニューを入力することによってアプリケーションプログラムを保持する拡張ソフトウェアパッケージを実行することを含む。
【0005】
本発明を実現する際、本発明者は、従来の技術には少なくとも以下のような問題があることを見出した。即ち、インテリジェント端末はアプリケーションプログラムの拡張をパーソナルコンピュータと協働して行う必要があり、パーソナルコンピュータはそのために、例えばUSBインターフェース又はBluetooth(登録商標)インターフェースなどインテリジェント端末に合った接続インターフェースを有する必要があり、関連するデバイスドライバ及び同期ソフトウェアをパーソナルコンピュータにインストールする必要がある。よって、アプリケーションプログラムの拡張処理は多くの動作を伴い、エラーを生じる可能性がある。このような複雑なインテリジェント端末システム管理方法は、一般のユーザが実施するには不都合である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする技術的な課題は、インテリジェント端末システムの管理方法及びインテリジェント端末を提供し、インテリジェント端末システムを容易にかつ簡便に管理できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の技術的な問題を考慮して、本発明の種々の実施形態が下記の技術的な解決手段によって実現される。
【0008】
インテリジェント端末システムの管理方法は、インテリジェント端末システムの管理機能を始動させ、拡張ソフトウェアパッケージを取得し、取得した拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過(合格)した拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行すること、を含む。
【0009】
インテリジェント端末は、インテリジェント端末システムの管理機能を始動させるように構成された管理機能始動ユニットと、管理機能始動ユニットがインテリジェント端末システムの管理機能を始動させた後に拡張ソフトウェアパッケージを取得するよう構成された拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットと、拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットによって取得された拡張ソフトウェアパッケージを検証する拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニットと、拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニットによる拡張ソフトウェアパッケージの検証を通過した後に拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する管理機能実行ユニットと、を含む。
【0010】
本発明の上記実施形態からわかるように、種々の実施形態において、インテリジェント端末システムの管理機能を始動させ、拡張ソフトウェアパッケージを取得し、取得した拡張ソフトウェアパッケージを検証し、この検証を通過した場合に拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する。本発明では、インテリジェント端末システムは、拡張ソフトウェアパッケージを取得し、拡張ソフトウェアパッケージを検証し、拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行することによって管理される。よって、この解決手段を用いてインテリジェント端末システムを安全かつ容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態によるインテリジェント端末システムの管理方法のフローチャートである。
【図2】本発明の第3の実施形態によるインテリジェント端末システムのアップグレード方法のフローチャートである。
【図3】本発明の第6の実施形態によるインテリジェント端末システムのアップグレード方法のフローチャートである。
【図4】本発明の第15の実施形態によるインテリジェント端末の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態は、インテリジェント端末システム及びインテリジェント端末の管理方法を提供する。
【0013】
第1の実施形態
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態によるインテリジェント端末システムの管理方法のフローチャートが以下のように示されている。
【0014】
ステップ101:インテリジェント端末システムの管理機能を始動させる。
【0015】
インテリジェント端末システムの管理機能の始動には2つの方法を用いることができる。1つは、インテリジェント端末システムの初期化の際にインテリジェント端末システムの管理機能を起動し、デバイスドライバを拡張記憶媒体にロードする方法である。あるいは、インテリジェント端末システムの通常動作中にインテリジェント端末システムの管理機能を始動させる。
【0016】
ステップ102:拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0017】
インテリジェント端末の拡張記憶媒体から拡張ソフトウェアパッケージを取得し、インテリジェント端末のバッファに記憶することができる。ここで、拡張記憶媒体としてはマルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタルカード(SD)、ミニセキュアデジタルカード(Mini SD)又はマイクロセキュアデジタルカード(Micro SD)を用いることができる。また、拡張記憶媒体としては、前述の媒体のほかに、インテリジェント端末と互換性のある他の記憶装置、例えば光学記憶媒体やコンピュータネットワーク記憶媒体を用いてもよいことが理解されよう。
【0018】
ステップ103:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過(合格)した場合はステップ104に進み、通過しなかった場合はインテリジェント端末システムの管理を終了する。
【0019】
拡張ソフトウェアパッケージの伝送の際に拡張ソフトウェアパッケージの一部が損失する可能性を考慮して、初めて取得した拡張ソフトウェアパッケージが検証を通過しなかった場合は、同一の拡張ソフトウェアパッケージを拡張記憶媒体から再度取得してもよいことに注目する。
【0020】
本実施形態では、拡張ソフトウェアパッケージの検証は完全性検証及び妥当性検証を含む。完全性検証は、メッセージダイジェスト・アルゴリズム バージョン5(MD5)又はリベスト−シャミア−エイドルマン(RSA)を用いて実行可能であり、妥当性検証はMD5又はRSAを用いて実行可能である。前述の暗号化アルゴリズムに加えて他の暗号化アルゴリズムを用いてもよいことが理解されよう。
【0021】
暗号化アルゴリズム及びセキュリティキーなどの鍵データをインテリジェント端末のワンタイムプログラム(OTP)領域に記憶することができる。OTP領域は、製造業者がこの領域に一度データを書き込むと、鍵データのセキュリティを保護するために再度書き込みができなくなることを特徴とする。
【0022】
ステップ104:拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する。
【0023】
拡張ソフトウェアパッケージは、実行可能な動作を具体的に記録した複数の機能サブモジュールから構成されていてもよい。拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する前述の機能は、拡張ソフトウェアパッケージに保持された機能サブモジュールによって記録された実行可能な動作を実行することである。
【0024】
機能サブモジュールは、システムアップグレードサブモジュール、システムバックアップサブモジュール、システム回復サブモジュール、システム検出サブモジュール、ユーザ情報バックアップサブモジュール、ユーザ情報回復サブモジュール、アプリケーションプログラム拡張サブモジュール又はアンチウイルスサブモジュールであってよい。
【0025】
表1は、セキュリティ及び拡張性の良好な本実施形態の拡張ソフトウェアパッケージの構造を示している。
【0026】
【表1】

【0027】
表1では、拡張ソフトウェアパッケージの情報はファイルヘッダに記憶されており、MD5_RSA及びMD5_LISTがセキュリティのために設けられている。上の表からわかるように、各機能サブモジュールは以下の3つの部分に分けられている。
(1)特徴コード、サポートプラットフォーム、バージョン情報、モジュール生成時間、セキュリティレベル、著作権情報(第三者ソフトウェア用に設計)を記憶するヘッダ情報
(2)複数の言語をサポートするために複数の文字列のセットを有することのできる、文字列を記憶する資源及び他の資源
(3)プログラムのバイナリファイルを記憶するモジュールエンティティ
【0028】
複数の機能サブモジュールを1つの同一の拡張ソフトウェアパッケージにまとめることができる。例えば、拡張ソフトウェアパッケージはシステム検出サブモジュール及びシステムバックアップサブモジュールを含み、拡張ソフトウェアパッケージを実行した際に検出システム及びバックアップシステムの機能を実現することができる。
【0029】
第2の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはシステムアップグレードサブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムのアップグレードを行うことができる。システムのアップグレードとは、現行のオペレーティングシステムデータの新しいバージョンを含むシステムアップグレードデータパケットを取得し、新バージョンのオペレーティングシステムをインテリジェント端末システムに書き込んで旧バージョンのオペレーティングシステムと置き替えることを指す。
【0030】
ステップ201:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0031】
ステップ202:システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0032】
ステップ203:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ204に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0033】
ステップ204:拡張ソフトウェアパッケージに保持されるシステムアップグレードサブモジュールの機能を実行する。システムアップグレードサブモジュールは、アップグレードブートストラッププログラム及びシステムアップグレードデータパケットを含むことができ、システムアップグレードデータパケットは現行のオペレーティングシステムデータの新しいバージョンを含む。
【0034】
ステップ205:システムアップグレードデータパケットを拡張ソフトウェアパッケージから取得し、システムアップグレードデータパケットを用いてインテリジェント端末システムをアップグレードする。
【0035】
ステップ206:アップグレードを完了する。
【0036】
第3の実施形態
アップグレード処理の柔軟性を高めるために、第2の実施形態のシステムアップグレードデータパケットをシステムアップグレードサブモジュールから分離することができる。第1の実施形態に基づいた別の実施形態は以下の通りである。
【0037】
図2を参照すると、本発明の第3の実施形態によるインテリジェント端末システムのアップグレード方法のフローチャートが以下のように示されている。
【0038】
ステップ301:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0039】
ステップ302:システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0040】
ステップ303:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ304に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0041】
ステップ304:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステムアップグレードサブモジュールの機能を実行する。システムアップグレードサブモジュールはアップグレードブートストラッププログラムを含むがシステムアップグレードデータパケットは含まない。
【0042】
ステップ305:拡張記憶媒体からシステムアップグレードデータパケットを取得する。
【0043】
ステップ306:システムアップグレードデータパケットを有するインテリジェント端末システムをアップグレードする。
【0044】
ステップ307:アップグレードを完了する。
【0045】
第4の実施形態
アップグレード処理のセキュリティを高めるために、第3の実施形態におけるシステムアップグレードデータパケットの取得前にユーザ認証を行うことができる。第3の実施形態に基づいた別の実施形態は以下の通りである。
【0046】
ステップ401:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0047】
ステップ402:システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0048】
ステップ403:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ404に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0049】
ステップ404:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステムアップグレードサブモジュールの機能を実行する。
【0050】
ステップ405:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ406に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0051】
ステップ406:拡張記憶媒体からシステムアップグレードデータパケットを取得する。
【0052】
ステップ407:システムアップグレードデータパケットを有するインテリジェント端末システムをアップグレードする。
【0053】
ステップ408:アップグレードを完了する。
【0054】
第5の実施形態
アップグレード処理の適切性を高めるために、第4の実施形態におけるシステムアップグレードデータパケットの取得前にユーザアップグレードポリシーを決定することができる。第4の実施形態に基づいた別の実施形態は以下の通りである。
【0055】
ステップ501:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0056】
ステップ502:システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0057】
ステップ503:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ504に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0058】
ステップ504:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステムアップグレードサブモジュールの機能を実行する。
【0059】
ステップ505:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ506に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0060】
ステップ506:アップグレードポリシーを決定する。オペレーティングシステムのバージョン情報及びユーザの要求に従って、例えば新バージョンのオペレーティングシステムの新しく追加された内容のみを書き込む、又は旧バージョンのオペレーティングシステムの壊れた内容のみを書き込むなど、アップグレードモードを選択する。
【0061】
ステップ507:拡張記憶媒体からシステムアップグレードデータパケットを取得する。
【0062】
ステップ508:システムアップグレードデータパケットを用いてインテリジェント端末システムをアップグレードする。
【0063】
ステップ509:アップグレードを完了する。
【0064】
第6の実施形態
システムアップグレードデータパケットのセキュリティを高めるために、第5の実施形態におけるシステムアップグレードデータパケットのインテリジェント端末システムへの書き込み前にシステムアップグレードデータパケットを検証することができる。第5の実施形態に基づいた別の実施形態は以下の通りである。
【0065】
図3を参照すると、本発明の第6の実施形態によるインテリジェント端末システムのアップグレード方法のフローチャートが以下のように示されている。
【0066】
ステップ601:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0067】
ステップ602:システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0068】
ステップ603:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ604に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0069】
ステップ604:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステムアップグレードサブモジュールの機能を実行する。
【0070】
ステップ605:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ606に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0071】
ステップ606:アップグレードポリシーを決定する。
【0072】
ステップ607:拡張記憶媒体からシステムアップグレードデータパケットを取得する。
【0073】
ステップ608:システムアップグレードデータパケットを検証し、検証を通過した場合はステップ609に進み、通過しなかった場合は現行のアップグレードを終了する。
【0074】
ステップ609:決定したアップグレードポリシーに従い、システムアップグレードデータパケットを用いてインテリジェント端末システムをアップグレードする。
【0075】
ステップ610:アップグレードを完了する。
【0076】
本実施形態では、インテリジェント端末のメモリを最大限に利用するために、システムアップグレードデータパケットを取得する際、データを読み取ってデータを同時に検証する方法を用いることができる。即ち、ある一定の長さのデータを読み取り次第、このデータを検証する。よって、システムアップグレードデータパケット全体の検証を行うのに小さなバッファ領域があればよい。例えば、数千バイトのバッファ領域を用いて数メガバイトのシステムアップグレードデータパケットの検証を行うことができる。
【0077】
アップグレード処理を円滑に完了させるため、表2に示す特性を本実施形態のシステムアップグレードデータパケットのために定義する。
【0078】
【表2】

【0079】
アップグレード処理の際、アップグレードの進行をより効果的にモニタするために、本実施形態では色を用いて現在のアップグレード状態の情報をインテリジェント端末の画面に表示することができる。一方では、システムアップグレードデータパケットの読取及び検証の進行を示す赤色のプログレスバーと、アップグレードの進行を示す緑色のプログレスバーが画面に表示されるため、ユーザは赤色及び緑色のプログレスバーから現在のアップグレード状態を簡便に確認することができる。他方では、異なる色を画面全体に表示することによってエラーメッセージがプロンプトされる。種々の色からなるエラーの意味は以下の通りである。
【0080】
【表3】

【0081】
第7の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはシステムバックアップサブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムのバックアップを行うことができる。インテリジェント端末システムのバックアップとは、インテリジェント端末システムのデータを拡張記憶媒体にバックアップすることを指す。
【0082】
ステップ701:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0083】
ステップ702:システムバックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0084】
ステップ703:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ704に進み、通過しなかった場合は現行のバックアップを終了する。
【0085】
ステップ704:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステムバックアップサブモジュールの機能を実行する。
【0086】
ステップ705:ユーザ認証に合格したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ706に進み、通過しなかった場合は現行のバックアップを終了する。
【0087】
ステップ706:拡張記憶媒体の記憶領域が十分であるかをチェックし、記憶領域が十分である場合はステップ707に進み、十分でない場合は現行のバックアップを終了する。拡張記憶媒体がバックアップ要件を満たすことができるか否かを判断できるように、バックアップの前に拡張記憶媒体の情報を収集する。
【0088】
ステップ707:システムデータをバックアップポリシーに従って読み取り、このデータを拡張記憶媒体に書き込む。例えば、システムの記憶領域をオペレーティングシステムユニット、アプリケーションプログラムユニット及びユーザデータユニットに分割し、これらのユニットのデータを記憶領域のアドレス順で記憶媒体の領域に書き込む。
【0089】
ステップ708:書き込んだデータを検証し、書き込んだデータの正確さを確実にする。この検証を通過した場合はステップ709に進み、通過しなかった場合は現行のバックアップを終了する。例えば、最後に書き込んだデータを拡張記憶媒体からリードバック方式で読み出し、以前に書き込んだデータと比較することができる。
【0090】
ステップ709:バックアップが完了したか否かを判断し、バックアップが完了した場合はバックアップを終了し、完了していない場合はステップ707に進む。
【0091】
第8の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはシステム回復サブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムの回復を行うことができる。インテリジェント端末システムの回復とは、拡張記憶媒体内のシステムデータを用いたインテリジェント端末システムの回復を指す。
【0092】
ステップ801:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0093】
ステップ802:システム回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0094】
ステップ803:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ804に進み、通過しなかった場合は現行の回復を終了する。
【0095】
ステップ804:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステム回復サブモジュールの機能を実行する。
【0096】
ステップ805:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ806に進み、通貨しなかった場合は現行の回復を終了する。
【0097】
ステップ806:回復ポリシーを決定する。回復ポリシーは、全てのシステムデータの回復、一部のシステムデータの回復、ユーザバックアップシステムデータからの回復又は標準システムデータからの回復を含む。
【0098】
ステップ807:回復ポリシーに従い、拡張記憶媒体から関連データを読み取る。例えば、システムの記憶領域をオペレーティングシステムユニット、アプリケーションプログラムユニット及びユーザデータユニットに分割する。アプリケーションプログラムユニットの障害のみを検出した場合、このアプリケーションプログラムユニット内のデータのみを回復すればよいため、回復効率が上がる。
【0099】
ステップ808:読み取ったデータを検証し、検証を通過した場合はインテリジェント端末システム内の対応する位置にこのデータをコピーし、通過しなかった場合は現行の回復を終了する。
【0100】
インテリジェント端末のメモリを最大限に利用するために、データの読取時にデータの読取及びデータの検証を同時に行うことができる。
【0101】
ステップ809:回復を完了する。
【0102】
第9の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはシステム検出サブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムの検出を行うことができる。インテリジェント端末システムの検出とは、インテリジェント端末のソフトウェア及びハードウェアに関する情報を収集し、この情報に従って診断を行うことを指す。
【0103】
ステップ901:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0104】
ステップ902:システム検出サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0105】
ステップ903:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ904に進み、通過しなかった場合は検出を終了する。
【0106】
ステップ904:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステム検出サブモジュールの機能を実行する。
【0107】
ステップ905:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ906に進み、通過しなかった場合は現行の検出を終了する。
【0108】
ステップ906:検出ポリシーを決定する。インテリジェント端末のソフトウェア及びハードウェアの検出ポリシーは、インテリジェント端末のモデル番号、ソフトウェアのバージョン番号及びハードウェアのバージョン番号に従って決定することができる。
【0109】
ステップ907:検出ポリシーに従ってインテリジェント端末を検出する。ハードウェアに何らかの問題があった場合は、ソフトウェアによって修復を試みることができる。
【0110】
ステップ908:検出を完了する。検出情報をログに書き込むことができる。
【0111】
第10の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはユーザ情報バックアップサブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムのユーザ情報のバックアップを行うことができる。インテリジェント端末システムのユーザ情報のバックアップとは、インテリジェント端末システムに記憶されたユーザデータの拡張記憶媒体へのバックアップ、例えばユーザの電話帳、アドレス帳、スケジュール及びショートメッセージのバックアップを指す。
【0112】
ステップ1001:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0113】
ステップ1002:ユーザ情報バックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0114】
ステップ1003:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ1004に進み、通過しなかった場合は現行のユーザ情報のバックアップを終了する。
【0115】
ステップ1004:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたユーザ情報バックアップサブモジュールの機能を実行する。
【0116】
ステップ1005:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、この認証を通過した場合はステップ1005に進み、通過しなかった場合は現行のユーザ情報バックアップを終了する。
【0117】
ステップ1006:ユーザ情報バックアップポリシーに従ってシステム内のユーザデータを読み取り、データを拡張記憶媒体に書き込む。このステップでは、拡張記憶媒体に書き込んだユーザデータを暗号化してユーザ情報のセキュリティを高めることができる。
【0118】
ステップ1007:書き込んだデータを検証する。書き込んだデータの正確さを確実にするために、最後に書き込んだデータを拡張記憶媒体からリードバック方式で読み取り、以前に書き込んだデータと比較することができる。この検証を通過した場合はステップ1008に進み、通過しなかった場合は現行のユーザ情報バックアップを終了する。
【0119】
ステップ1008:ユーザ情報バックアップが完了したか否かを判断し、バックアップが完了した場合はユーザ情報バックアップを終了し、完了していない場合はステップ1006に進む。
【0120】
第11の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはユーザ情報回復サブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムのユーザ情報の回復を行うことができる。インテリジェント端末システムのユーザ情報の回復とは、拡張記憶媒体内のユーザデータを用いてインテリジェント端末システム内のユーザデータを回復することを指す。
【0121】
ステップ1101:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0122】
ステップ1102:ユーザ情報回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0123】
ステップ1103:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ1104に進み、通過しなかった場合は現行のユーザ情報回復を終了する。
【0124】
ステップ1104:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたユーザ情報回復サブモジュールの機能を実行する。
【0125】
ステップ1105:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ1106に進み、通過しなかった場合は現行のユーザ情報回復を終了する。
【0126】
ステップ1106:拡張記憶媒体からユーザデータを読み取る。読み取ったユーザデータが暗号化されている場合、ユーザデータを復号する必要がある。
【0127】
ステップ1107:読み取ったユーザデータをインテリジェント端末システム内の対応する位置にコピーする。
【0128】
ステップ1108:ユーザ情報回復を完了する。
【0129】
第12の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはアプリケーションプログラム拡張サブモジュールを保持し、本実施形態はシステムアプリケーションプログラムの拡張を行うことができる。システムアプリケーションプログラムの拡張とは、元のシステムのアプリケーションプログラムに対する追加又は変更を指す。
【0130】
ステップ1201:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0131】
ステップ1202:アプリケーションプログラム拡張サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0132】
ステップ1203:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ1204に進み、通過しなかった場合は現行の拡張を終了する。
【0133】
ステップ1204:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたアプリケーションプログラム拡張サブモジュールの機能を実行する。
【0134】
ステップ1205:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ1206に進み、通過しなかった場合は現行の拡張を終了する。
【0135】
ステップ1206:拡張ポリシーを決定する。インテリジェント端末のアプリケーションソフトウェアの拡張ポリシーは、インテリジェント端末のモデル番号、ソフトウェアのバージョン番号及びハードウェアのバージョン番号に従って決定することができる。
【0136】
ステップ1207:拡張記憶媒体からアプリケーションプログラム拡張データパケットを取得する。
【0137】
ステップ1208:アプリケーションプログラム拡張データパケットを検証し、検証に合格した場合はステップ1209に進み、合格しなかった場合は現行の拡張を終了する。
【0138】
ステップ1209:読み取ったデータをインテリジェント端末システム内の対応する位置にコピーする。
【0139】
ステップ1210:拡張を完了する。
【0140】
第13の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、拡張ソフトウェアパッケージはシステムアンチウイルスサブモジュールを保持し、本実施形態はインテリジェント端末システムのウイルスの検出を行うことができる。インテリジェント端末システムのウイルス検出とは、ウイルス識別ライブラリに従ってシステム内のウイルスを探索し、ウイルスファイルを処理することを指す。
【0141】
ステップ1301:インテリジェント端末システムの管理機能を始動する。
【0142】
ステップ1302:システムアンチウイルスサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを取得し、これを記憶する。
【0143】
ステップ1303:拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合はステップ1304に進み、通過しなかった場合は現行のウイルス検出を終了する。
【0144】
ステップ1304:拡張ソフトウェアパッケージに保持されたシステムアンチウイルスサブモジュールの機能を実行する。
【0145】
ステップ1305:ユーザ認証を通過したか否かを判断し、認証を通過した場合はステップ1306に進み、通過しなかった場合は現行のウイルス検出を終了する。
【0146】
ステップ1306:ウイルス検出ポリシーを決定する。インテリジェント端末のモデル番号、ソフトウェアのバージョン番号及びハードウェアのバージョン番号に従ってウイルス検出ポリシーを決定することができる。
【0147】
ステップ1307:ウイルス識別ライブラリをロードする。
【0148】
ステップ1308:インテリジェント端末システムのウイルスを検出する。即ち、システムファイルを走査し、ウイルス識別ライブラリに従ってウイルスファイルを探索し、例えば感染したファイルをバックアップ後に削除するなどウイルスファイルを処理する。
【0149】
ステップ1309:ウイルス検出を完了し、ウイルス検出情報をログに書き込む。
【0150】
第14の実施形態
本実施形態は第1の実施形態に基づくものであり、第1の実施形態のステップ104の後に、拡張記憶媒体内の拡張ソフトウェアパッケージを管理するステップを更に含む。拡張ソフトウェアパッケージの管理は、旧バージョンの拡張ソフトウェアパッケージを新バージョンの拡張ソフトウェアパッケージと置き替えることによる拡張ソフトウェアパッケージのバージョン管理、拡張ソフトウェアパッケージをインターネットから拡張記憶媒体にダウンロードするか、又は拡張ソフトウェアパッケージをパーソナルコンピュータや他の設備から拡張記憶媒体にダウンロードすることによる拡張ソフトウェアパッケージのダウンロード管理、拡張ソフトウェアパッケージ内の機能サブモジュールの追加又は削除による拡張ソフトウェアパッケージの構造管理であってよい。前述の管理のほかに、拡張ソフトウェアパッケージに対する他の管理を行えることが理解されよう。
【0151】
第15の実施形態
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるインテリジェント端末の概略図が以下のように示されている。本実施形態のインテリジェント端末400は、拡張ソフトウェアパッケージを記憶するように構成された拡張記憶ユニット410と、インテリジェント端末システムの管理機能を始動するように構成された管理機能始動ユニット420と、管理機能始動ユニット420がインテリジェント端末システムの管理機能を始動した後に拡張ソフトウェアパッケージを取得するよう構成された拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニット430と、拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニット430によって取得された拡張ソフトウェアパッケージを検証し、この検証を通過した場合は検証通過メッセージを生成するように構成された拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニット440と、拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニット440が検証通過メッセージを生成した後に拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行するよう構成された管理機能実行ユニット450と、を含む。
【0152】
拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニット440は、拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットによって取得された拡張ソフトウェアパッケージの完全性検証を行うように構成された完全性検証ユニットと、拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットによって取得された拡張ソフトウェアパッケージの妥当性検証を行うように構成された妥当性検証ユニットと、を含む。
【0153】
拡張記憶ユニット410としては、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタルカード(SD)、ミニセキュアデジタルカード(Mini SD)又はマイクロセキュアデジタルカード(Micro SD)を用いることができる。
【0154】
拡張ソフトウェアパッケージとしては、システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システムバックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システム回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システム検出サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、ユーザ情報バックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、ユーザ情報回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、アプリケーションプログラム拡張サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、又はアンチウイルスサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージを用いることができる。
【0155】
管理機能始動ユニット420がインテリジェント端末システムの管理機能を始動した後、拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニット430は拡張記憶ユニット410から拡張ソフトウェアパッケージを取得し、拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニット440は拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニット430によって取得された拡張ソフトウェアパッケージを検証し、この検証を通過した場合、管理機能実行ユニット450は拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する。
【0156】
本発明の前述の実施形態からわかるように、これらの実施形態では、インテリジェント端末システムの管理機能を始動して拡張ソフトウェアパッケージを取得し、取得した拡張ソフトウェアパッケージを検証し、検証を通過した場合は拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する。本発明では、インテリジェント端末システムは、拡張ソフトウェアパッケージを取得し、拡張ソフトウェアパッケージを検証し、そして拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行することによって管理される。この解決手段を用いて、インテリジェント端末システムを安全かつ容易に管理できることがわかる。
【0157】
上述の通り、本発明の実施形態によって提供されるインテリジェント端末システムの管理方法及びインテリジェント端末を詳細に説明した。本発明の原理及び実施は本明細書中の具体例を参照して説明されており、前述の実施形態の説明は本発明の方法及び思想の理解を容易にするものにすぎない。また、特定の実施及び適用範囲における変更は、本発明の教示に照らして当業者には容易に思いつくものである。即ち、上述の説明は本発明を限定するものとして解釈すべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インテリジェント端末システムの管理機能を始動し、
拡張ソフトウェアパッケージを取得し、
取得した前記拡張ソフトウェアパッケージを検証し、
前記検証を通過した前記拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行すること、
を含む、インテリジェント端末システムの管理方法。
【請求項2】
前記拡張ソフトウェアパッケージが拡張記憶媒体から取得される、請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
前記拡張記憶媒体が、マルチメディアカード(MMC)、セキュリティデジタルカード(SD)、ミニセキュリティデジタルカード(Mini SD)、又はマイクロセキュリティカード(Micro SD)である、請求項2に記載の管理方法。
【請求項4】
前記インテリジェント端末システムの前記管理機能の始動が、
前記インテリジェント端末システムの前記管理機能を起動させ、
デバイスドライバを前記拡張記憶媒体にロードすること、
を含む、請求項2に記載の管理方法。
【請求項5】
前記取得した前記拡張ソフトウェアパッケージの検証が、前記取得した前記拡張ソフトウェアパッケージの完全性検証及び妥当性検証の実行を含む、請求項1に記載の管理方法。
【請求項6】
前記取得した前記拡張ソフトウェアパッケージの完全性検証の実行が、メッセージダイジェストアルゴリズムバージョン5(MD5)又はリベスト−シャミア−エイドルマン(RSA)を用いた完全性検証の実行を含む、請求項5に記載の管理方法。
【請求項7】
前記取得した前記拡張ソフトウェアパッケージの妥当性検証の実行が、メッセージダイジェストアルゴリズムバージョン5又はリベスト−シャミア−エイドルマンを用いた妥当性検証の実行を含む、請求項5に記載の管理方法。
【請求項8】
前記拡張ソフトウェアパッケージがシステムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージであり、
前記拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行する処理が、
前記拡張ソフトウェアパッケージに保持された前記システムアップグレードサブモジュールの機能を実行し、
システムアップグレードデータパケットを取得し、
前記システムアップグレードデータパケットを用いて前記インテリジェント端末システムをアップグレードすること、
を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項9】
前記システムアップグレードデータパケットの取得前にユーザを認証し、
前記認証を通過しなかった場合は現行の前記アップグレードを終了すること、
を更に含む、請求項8に記載の管理方法。
【請求項10】
前記システムアップグレードデータパケットを用いて前記インテリジェント端末システムをアップグレードする前に前記システムアップグレードデータパケットを検証し、
前記検証を通過しなかった場合は現行の前記アップグレードを終了すること、
を更に含む、請求項8に記載の管理方法。
【請求項11】
前記拡張ソフトウェアパッケージが、システムバックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システム回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システム検出サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、ユーザ情報バックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、ユーザ情報回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、アプリケーションプログラム拡張サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、又はアンチウイルスサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項12】
インテリジェント端末システムの管理機能を始動するように構成された管理機能始動ユニットと、
前記管理機能始動ユニットが前記インテリジェント端末システムの前記管理機能を始動した後に拡張ソフトウェアパッケージを取得するよう構成された拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットと、
前記拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットによって取得された前記拡張ソフトウェアパッケージを検証するように構成された拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニットと、
前記拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニットによる前記拡張ソフトウェアパッケージの前記検証を通過した後、前記拡張ソフトウェアパッケージの機能を実行するように構成された管理機能実行ユニットと、
を含む、インテリジェント端末。
【請求項13】
前記拡張ソフトウェアパッケージ検証ユニットが、
前記拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットによって取得された前記拡張ソフトウェアパッケージの完全性検証を実行するように構成された完全性検証ユニットと、
前記拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットによって取得された前記拡張ソフトウェアパッケージの妥当性検証を実行するように構成された妥当性検証ユニットと、
を含む、請求項12に記載のインテリジェント端末。
【請求項14】
前記拡張ソフトウェアパッケージを記憶するように構成された拡張記憶ユニットを更に含み、
前記拡張ソフトウェアパッケージ取得ユニットが前記拡張記憶ユニットから前記拡張ソフトウェアパッケージを取得する、
請求項12に記載のインテリジェント端末。
【請求項15】
前記拡張記憶ユニットが、マルチメディアカード(MMC)、セキュリティデジタルカード(SD)、ミニセキュリティデジタルカード(Mini SD)、又はマイクロセキュリティカード(Micro SD)である、請求項14に記載のインテリジェント端末。
【請求項16】
前記拡張ソフトウェアパッケージが、システムアップグレードサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システムバックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システム回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、システム検出サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、ユーザ情報バックアップサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、ユーザ情報回復サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、アプリケーションプログラム拡張サブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージ、又はアンチウイルスサブモジュールを保持する拡張ソフトウェアパッケージである、請求項11〜15のいずれか1項に記載のインテリジェント端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−512590(P2010−512590A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540584(P2009−540584)
【出願日】平成20年6月17日(2008.6.17)
【国際出願番号】PCT/CN2008/071334
【国際公開番号】WO2008/154862
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(502385872)華為技術有限公司 (139)
【Fターム(参考)】