説明

インベストメント鋳造ピン

鋳型のセラミック中子を支持するためにインベストメント鋳造法またはロストワックス法において使用されるピンは、溶融金属を鋳型に流し込む間にセラミック中子の位置を維持するために好適な強度をもたらすが、鋳型の焼成中の酸化の影響を受けやすい金属から形成される芯を含む。ピン芯は、鋳型の焼成中の酸化に耐え、鋳造部品の処理中の化学的相互作用に耐える金属から形成される外側コーティングで包まれる。中間コーティングは、好ましくは芯と外側コーティングとの間に配置され、鋳型の焼成中の酸化に耐え、鋳造部品の処理中の化学的相互作用に耐える金属から同様に形成される。この発明は、さらに、複数のこれらのピンを使用するインベストメント鋳造鋳型、ならびにピンおよび鋳型を作る方法を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.技術分野
この発明は、インベストメント鋳造法またはロストワックス法において使用される鋳型の中子を設置するための改良されたピンに関する。より特定的には、この発明は、別の金属でコーティングされる、1つの金属からなるワイヤ中心を有する上記ピンに関する。具体的には、この発明は、鋳型の焼成中の酸化に耐え、高温鋳造中の鋳型の中子を支持し、鋳造金属または合金と冶金的に互換性のある上記ピンに関する。
【背景技術】
【0002】
2.背景情報
インベストメント鋳造法またはロストワックス法は、中空の鋳造部品を製造するために使用される。これらの中空部品を作るために使用される鋳型はセラミック中子の使用を伴い、セラミック中子は、残余の鋳型が形成され、最終部品が鋳造されるときにセラミック中子を適切な位置に保持するようにインベストメント鋳造ピンによって支持されなければならない。セラミック中子は、基本的には最終部品の形をしたろう型の中に固定される。ろう型は、次いで、中子およびろう型をセラミックスラリーに浸すことによって覆われる。スラリーが乾燥した後、ろうは溶け出す。アセンブリ全体は、次いで、典型的には華氏1300から1900度の範囲の温度で焼成され、鋳造ピンが間に延在した状態で、硬化したセラミック中子およびシェルを残して、最終部品のための鋳型を形成する。したがって、中子は鋳造ピンの助けを借りてシェル内の適切な位置を達成する。溶融金属が鋳型に流し込まれて、鋳造金属部品を形成する。
【0003】
ほとんどの場合、鋳型は酸化環境で焼成されるが、還元性雰囲気も可能である。酸化環境で焼成することが最も一般的であるので、このような焼成を経る鋳造ピンはこれらの高温での酸化に対して耐性がなければならない。さらに、ピンとセラミックシェルまたはセラミック中子との間で化学的相互作用が発生しないように、ピンは適切な材料からなる必要がある。金属を鋳型に鋳造することは典型的には、比較的低い酸素環境で行われるため、鋳造中にピンを酸化させるという問題は低減される。しかしながら、特定の環境によっては、鋳造中のピンの酸化の問題は依然として多少存在し得る。
【0004】
鋳造プロセス中に、鋳型の中子がシェル内で移動しないことが重要である。そうでなければ、最終部品が、最終的な用途にとって厚すぎるまたは薄すぎる壁を有することになる。たとえば、航空宇宙産業および電力産業は、ピーク性能をもたらし、多くの場合、航空機または発電機における破局的な故障を防ぐために精密許容差を満たさなければならない高品質部品を必要とする。中子が十分に移動し、そのために最終部品がこのような許容差を満たさない場合、その部品は不合格にされなければならない。中子が移動しないまたは中子が許容できる許容差内でのみ移動することを確実にするために、鋳造ピンはセラミック中子を十分に支持するのに、鋳造温度で十分に強いものであることが重要である。方向性凝固法または単結晶法の場合、鋳造温度は華氏3,000度に近づく可能性があり、これはこのような用途のための鋳造ピンの構成の可能性を制限する。さらに、最終部品の強度にマイナスの影響を与え得るであろう許容できない含有物、化学反応または空隙のない高品質部品を製造するために、鋳造ピンは最終部品の金属または合金と互換性のあるものでなければならない。ピンの構成は、さらに、ピンが完全に溶解して、典型的には合金である最終部品になるように選択されなければならない。最終部品は通常、特別なニッケル合金から形成される。
【0005】
固い白金の鋳造ピンが高温鋳造において使用されてきた。しかしながら、白金は非常に高価になり、鋳造温度での軟化または弛みを被ることにもなり、したがって、より重いセラミック中子に不十分な支持をもたらす。したがって、当該技術分野における上述の問題に対処する他の鋳造ピンが必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の簡単な概要
この発明は、セラミックインベストメント鋳造鋳型の焼成に関連する温度での酸化の影響を受けやすい金属から形成される細長い芯と、細長い芯を完全に包み、セラミック材料との化学的相互作用および上記温度での酸化に耐えることができる金属から形成される外側コーティングとを含むインベストメント鋳造ピンを含む装置を提供する。
【0007】
1つの実施例は、さらに、芯と外側コーティングとの間に配置され、セラミック材料との化学的相互作用およびセラミックインベストメント鋳造鋳型の焼成に関連する温度での酸化に耐えることができる金属から形成される中間コーティングを含む。
【0008】
別の実施例は、さらに、セラミックシェルおよびセラミック中子を含み、複数のピンはセラミックシェルからセラミック中子まで延在し、それによってピンはセラミックシェル内でセラミック中子を支持する。
【0009】
出願人がこの原理を適用することを企図する最良の形態を表わすこの発明の好ましい実施例は、以下の説明に記載され、図面に示され、特許請求の範囲の中で特におよび明確に指摘され、記載される。
【0010】
同様の数字は明細書全体にわたって同様の部分を指す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明の詳細な説明
この発明の鋳造ピンの第1の実施例は、図2〜図3に10で示される。この発明の鋳造ピンの第2の実施例は、図4〜図5に100で示される。この発明の第3の実施例は、図6〜図7に200で示される。鋳造ピン10、100および200は、中空の金属部品を鋳造するためにインベストメント鋳造法またはロストワックス法において使用される。図1における10のような鋳造ピンは、ろう型8を囲むように形成されるセラミックシェル6内でセラミック中子4を支持するために鋳型2に対して使用される。ピン10は、シェル6内から、中子4に密接に隣接または当接する位置まで延在する。ピン10は、さらに、わずかに中子4の中に延在してもよいが、これは好ましくない。
【0012】
鋳造ピン10(図2〜図3)は、十分に高い温度での酸化の影響を受けやすい金属から形成される芯12と、非酸化金属または上記高温での酸化に耐える金属から形成される保護コーティング14とを含む。上の背景部分に記載されたように、これらの温度は華氏1,300から1,900度の範囲であってもよく、典型的には華氏1,500から1,700度である。芯12は、最終部品の壁の厚さが許容できる許容差の範囲内であるようにセラミックシェル6内の適切な位置にセラミック中子4を維持するために、鋳型2の焼成中および金属部品の高温鋳造中に十分な強度をもたらすように構成される。さらに背景部分に記載されたように、鋳造温度は華氏3,000度に近づいてもよい。鋳造温度は通常、華氏2,500から3,300度の範囲である。ニッケルまたはニッケル合金が関わる場合には特に、鋳造温度は通常、華氏2,650から3,100度の範囲であり、好ましくは華氏2,800から3,000度の範囲である。保護コーティング14は、酸化環境での鋳型2の焼成中に、ピン10の芯12が酸化されず、それによってピン10がセラミ
ック中子4を支持することができない程度まで弱められないことを確実にするように構成される。コーティング14は、さらに、鋳型2の焼成中および金属部品の鋳造中にセラミックシェル6とピン10との間またはセラミック中子4とピン10との間で化学的相互作用が確実に発生しないように選択される。上の背景部分に記載されたように、鋳造プロセス中に鋳造ピンを酸化させるという問題は、概して、典型的な比較的低い酸素環境のために低減される。しかしながら、ピン10は、ピン100および200がそうであるように、鋳造中の酸化も防ぐように構成される。
【0013】
芯12は典型的には、高温で相当な強度を維持する合金の形のワイヤである。ワイヤは、割れまたはひびがワイヤに形成されないように洗浄および注意深く伸ばされる延伸ワイヤである。好ましくは、ワイヤは、ワイヤの表面にいかなる損傷または欠陥も回避するために、繊維質またはテフロン(登録商標)のパッドを使用する温間回転式伸ばし機を用いて伸ばされる。ワイヤは、二重円筒形ナイフ(double-cylindrical knife)を用いて、必要な各々の直径に適切なピンの長さに切断される。芯12は、次いで、コーティング14を製造するために金属でめっきされ、コーティング14は、芯12が鋳型2の焼成中に酸化環境に晒されないように芯12を完全に覆う。この出願の背景に記載された高温とともに使用するために特に、芯12は好ましくは、モリブデン、タングステンまたはモリブデン‐タングステンの合金から形成され、コーティング14は好ましくは、ニッケル、コバルト、クロミウム、マンガン、バナジウム、金、白金、パラジウム、ニオブ、イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウム、ルテニウムまたはそれらの合金から形成される。コーティング14は典型的には電気めっきによって芯12に施されるが、真空メタライジング、蒸着およびスラリー堆積などの、当該技術分野において公知の他の方法によっても達成されてもよい。
【0014】
鋳造ピン100(図4〜図5)は、以下にさらに詳述されるように、ピン100が追加の保護コーティングを含む以外はピン10に類似している。ピン100は、金属から形成される芯112と、芯112の金属とは異なる金属から形成される中間保護コーティング114と、外側保護コーティングまたは酸化バリア116とを含む。ピン100は別の保護コーティング122を任意に含む。芯112は向かい合う端部118を有し、コーティング114は向かい合う端部120を有する。より特定的には、芯112は、ワイヤ延伸プロセスの間、薄い層またはコーティング114によって被覆される。このプロセスは、中間コーティング114になる管の中に、芯112になるワイヤを挿入することを伴う。ワイヤおよび管は、両者を長く、薄くするようにともに引き伸ばされ、したがって、被覆されたワイヤを形成する。被覆されたワイヤは、次いで、芯112およびコーティング114を含む、各々のピン100の内部部分を形成するように伸ばされ、切断される。芯112の端部118がピン100の内部部分の形成の間露出されるので、露出された端部118を介する芯112の酸化を防ぐために外側コーティング116が必要である。特定の状況下で、酸化に対するさらなる保護をもたらすために保護コーティング122が使用されてもよく、この場合には、コーティング122は外側コーティングであり、コーティング114は第1の中間コーティングであり、コーティング116は第2の中間コーティングである。
【0015】
このように、コーティング116を製造するために芯112およびコーティング114は金属でめっきされ、コーティング116は、鋳型2などの鋳型の焼成中に芯112の端部118が酸化環境に晒されないように芯112および中間コーティング114の露出された部分を完全に覆う。芯112の酸化に対するバリアをもたらすことに加えて、コーティング116は、さらに、被覆された中間コーティング114におけるいかなる割れまたは隙間も埋め、処理中、特に鋳型2の組立て中のピン100への損傷に耐えることに役立つ。この出願の背景に記載された高温とともに使用するために、芯112は好ましくは、モリブデンまたはタングステンから形成される。コーティング114は、ピン10のコー
ティング14に関して上述された材料から形成され、最も好ましくは白金またはニッケルから形成される。コーティング116は好ましくは、ピン10のコーティング14に関して上述された材料から形成される。より好ましくは、コーティング116は、ニッケル、コバルト、クロミウム、マンガン、バナジウムまたはそれらの合金から形成され、特に、第2の中間コーティングとして使用されるときにはニッケルから形成される。任意の外側コーティング122は好ましくは、金、白金、パラジウム、ニオブ、イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウム、ルテニウムまたはそれらの合金から形成される。より好ましくは、コーティング122は金、ロジウムまたはそれらの合金から形成され、最も好ましくは金から形成される。
【0016】
(最も典型的には電気めっきによって)芯112の端部118を覆う第1のコーティング(ここでは、外側コーティング116)は、十分な加熱の際に、中間コーティング114の非常に望ましい被覆された材料に拡散経路をもたらすという有益な特性を有して、芯112の端部118をさらに覆う。十分な加熱は他の場所で発生し得るであろうが、端部保護のこのプロセスは通常、鋳型焼成サイクルまたは鋳造の初期段階の間に発生し、中間コーティングの保護性質を大幅に高める。より特定的には、鋳型の焼成中に到達する高温では、コーティング114の金属は外側コーティング116の金属中に拡散し、コーティング114の金属の一部がコーティング116を通って移動し、金属116とともに芯112の端部118を覆うことを可能にする。別の言い方をすれば、鋳型の焼成中に、中間コーティング114および外側コーティング116は端部118を覆う合金を形成し、したがって、端部118に対する耐酸化性を高める。
【0017】
鋳造ピン200(図4〜図5)は、ピン200がピン100の外側コーティング116とはわずかに異なる外側保護コーティング216を含む以外はピン100と類似している。コーティング216は中間コーティング114の露出された部分すべてを覆うのではなく、端部120を含むその端部部分のみを覆い、芯112の端部118も覆う。したがって、外側コーティング216は主に、端部118を介する芯112の酸化に対する保護をもたらす。コーティング216は、中間コーティング114の中央部分を露出されたままにするので、ピン100のコーティング116がもたらす程度の追加のバリアをもたらさない。コーティング216は、たとえばピン200の長さに沿って延在することなく端部120のみを覆ってもよい。コーティング216は典型的には、コーティング116に関して上述されたのと同一の材料から形成される。十分に加熱されたときの、中間コーティング114の、外側コーティング216の中への拡散が、ピン100に関して上述されたのと同様に利用される。
【0018】
なお、図面に示されるコーティング14、114、116、122および216の厚さは概して誇張されている。上記コーティングの厚さは典型的には、以下に記載されるように非常に小さい。この発明のインベストメント鋳造ピンは概して、.005から.2(5/1000から2/10)インチの範囲の直径(使用されるときの被覆を含む)に延伸されたワイヤから形成され、.005(5/1000)から1.0(1)インチの範囲の長さに切断され、次いで、2500万分の1から4億分の1インチ(マイクロインチ)の範囲の厚さのコーティングで(最も典型的には電気めっきによって)コーティングされ、必要であれば、500万分の1から6000万分の1インチの範囲の厚さの(これも典型的には電気めっきされた)追加のコーティングでコーティングされる。ワイヤが被覆されるとき、被覆の厚さは典型的には.0001から.003(1/10,000から3/1000)インチである。
【0019】
1つの好ましい実施例は、直径が.005から.075(5/1000から75/1000)インチの範囲(使用されるときの被覆を含む)であり、長さが.050から.750(50/1000から3/4)インチの範囲のこのような被覆されたまたはコーティン
グされたワイヤであり、コーティングの厚さは5000万分の1から3億分の1インチの範囲であり、必要であれば、追加のコーティングの厚さは500万分の1から4000万分の1インチの範囲である。
【0020】
より好ましくは、このようなワイヤの直径は、.012から.050(12/1000から50/1000)インチの範囲(使用されるときの被覆を含む)であり、長さは.080から.500(80/1000から1/2)インチの範囲であり、コーティングの厚さは5000万分の1から3億分の1インチの範囲であり、必要であれば、追加のコーティングの厚さは1000万分の1から4000万分の1インチの範囲である。
【0021】
好ましくは、ワイヤは白金で被覆されたモリブデンのワイヤであり、外側コーティングはニッケルであり、追加のコーティングは、使用される場合、好ましくは金、ロジウムまたはそれらの合金であり、最も好ましくは金である。
【0022】
この発明は、さらに、ピン10、100または200を使用するインベストメント鋳造鋳型、およびインベストメント鋳造鋳型を作る方法を含む。より特定的には、これは、セラミック中子を形成することと、セラミック中子をろうで包むことと、複数のピン10、100または200をろうを通してセラミック中子に差込むことと、ろうを囲むようにセラミックシェルを形成し、それによってピンがシェルの中に延在することと、ろうを取除くことと、セラミック中子、セラミックシェルおよびピンを焼成して鋳型を形成し、それによってセラミックシェルがピンによってセラミック中子を支持することとを伴う。溶融金属は、次いで、空洞に流し込まれ、ピンは凝固するときに溶解して鋳物になる。
【0023】
上述の記載の中では、簡潔に、明確に、および理解できるようにするために特定の用語が使用されてきた。このような用語は説明の目的で使用され、広く解釈されるように意図されるので、先行技術の要件を超えてそこから不必要な制限が示唆されるべきではない。
【0024】
さらに、この発明の説明および例示は一例であり、この発明は、示される厳密な詳細または記載される厳密な詳細に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】この発明の鋳造ピンが鋳型のシェル内で鋳型の中子を支持するために使用される鋳型の断面図である。
【図2】この発明の鋳造ピンの第1の実施例の斜視図である。
【図3】図2の線3−3で取られる断面図である。
【図4】この発明の鋳造ピンの第2の実施例の斜視図である。
【図5】図4の線5−5で取られる断面図である。
【図6】この発明の鋳造ピンの第3の実施例の斜視図である。
【図7】図6の線7−7で取られる断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インベストメント鋳造ピンを含む装置であって、前記インベストメント鋳造ピンは、
セラミックインベストメント鋳造鋳型の焼成に関連する温度での酸化の影響を受けやすい金属から形成される細長い芯と、
細長い芯を完全に包み、セラミック材料との化学的相互作用および前記温度での酸化に耐えることができる金属から形成される外側コーティングとを含む、装置。
【請求項2】
芯は、モリブデン、タングステンおよびモリブデン−タングステンの合金からなる群のうちの1つから形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
外側コーティングは、ニッケル、コバルト、クロミウム、マンガン、バナジウム、金、白金、パラジウム、ニオブ、イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウムおよびルテニウムからなる群のうちの少なくとも1つから形成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
芯は、芯と外側コーティングとの間に配置される中間コーティングを形成するように白金で被覆される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
芯の直径は.005から.2インチの範囲であって、外側コーティングの厚さは2500万分の1から4億分の1インチの範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
芯の長さは.005から1.0インチの範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
芯の長さは.050から.750インチの範囲であって、その直径は.005から.075インチの範囲であって、外側コーティングの厚さは5000万分の1から3億分の1インチの範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
芯の長さは.080から.500インチの範囲であって、その直径は.012から.050インチの範囲であって、外側コーティングの厚さは5000万分の1から3億分の1インチの範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
温度は華氏1300から1900度の範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
外側コーティングの金属は、セラミックインベストメント鋳造鋳型の中の鋳造金属に関連する温度でのセラミック材料との化学的相互作用に耐えることができる、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
鋳造金属に関連する温度は、華氏2,500から3,300度の範囲である、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
中間コーティングは芯と外側コーティングとの間に配置され、セラミック材料との化学的相互作用および前記温度での酸化に耐えることができる金属から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
芯は向い合う端部を有し、中間コーティングはその端部を除く芯を包む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
中間コーティングおよび外側コーティングの各々は、ニッケル、コバルト、クロミウム、マンガン、バナジウム、金、白金、パラジウム、ニオブ、イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウムおよびルテニウムからなる群のうちの少なくとも1つから形成される、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
芯の長さは.005から1.0インチの範囲である、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
芯の直径は.005から.2インチの範囲であって、外側コーティングの厚さは2500万分の1から4億分の1インチの範囲である、請求項12に記載の装置。
【請求項17】
セラミックシェルおよびセラミック中子をさらに含み、複数のピンはセラミックシェルからセラミック中子まで延在し、それによってピンはセラミックシェル内でセラミック中子を支持する、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
各々のピンの芯は、モリブデン、タングステンおよびモリブデン−タングステンの合金からなる群のうちの1つから形成され、各々のピンの外側コーティングは、ニッケル、コバルト、クロミウム、マンガン、バナジウム、金、白金、パラジウム、ニオブ、イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウムおよびルテニウムからなる群のうちの少なくとも1つから形成される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
中間コーティングは芯と外側コーティングとの間に配置され、セラミック材料との化学的相互作用および前記温度での酸化に耐えることができる金属から形成される、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
各々のピンの芯は、モリブデン、タングステンおよびモリブデン−タングステンの合金からなる群のうちの1つから形成され、中間コーティングおよび外側コーティングの各々は、ニッケル、コバルト、クロミウム、マンガン、バナジウム、金、白金、パラジウム、ニオブ、イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウムおよびルテニウムからなる群のうちの少なくとも1つから形成される、請求項19に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−525327(P2007−525327A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−500994(P2007−500994)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【国際出願番号】PCT/US2005/006031
【国際公開番号】WO2005/084220
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(506289929)シリング・インダストリアル・テクノロジーズ・アンド・サービシズ・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SHILLING INDUSTRIAL TECHNOLOGIES AND SERVICES, LTD.
【出願人】(506289918)オロフレックス・ピン・ディベロップメント・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】OROFLEX PIN DEVELOPMENT LLC
【Fターム(参考)】