説明

ウマ科のウマバエの幼虫を内部抑制または処置する方法

ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を経口的に抑制するための新規方法および製剤が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウマ科のウマバエの幼虫を内部抑制または処置する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
全世界に9種の異なる種のウマバエ(Gasterophilus)が存在し、そのうちの3種:ガステロフィルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis)、ガステロフィルス・ナサリス(Gasterophilus nasalis)、およびガステロフィルス・ハエモルホリダリス(Gasterophilus haemorrhoidalis)は一般的に北アメリカにおいてウマ科動物に影響を及ぼす。これらの3種は、多くの場合、ウマバエ(horse bots)と呼ばれ、3種全ての幼虫は動物の胃腸管に群がる。このような侵入の期間は、通常、2〜12ヶ月であり、この害虫のライフサイクルのかなりの割合を示している。この期間の終わりに、幼虫は動物の便に排出される。
【0003】
ウマバエは宿主動物に対して小さな問題から深刻な問題までを引き起こし得る。そのような問題としては、胃または小腸の内膜に対する損傷、胃腸粘膜の炎症、胃潰瘍、歯肉炎、疝痛、貧血、胃破裂を導き得る食物の通過および消化の遮断、食道麻痺、腹膜炎、および扁平細胞腫瘍が挙げられる。
【0004】
ウマバエを抑制または処置する試みは、そのライフサイクルを破壊することに焦点を当てている。グルーミング、ヘアクリッピング(hair clipping)、および温水でのスポンジングを含む外部処置は、頻繁に繰り返されなければならず、最適な状況下で実施したとしても有効性が変化しやすいので、限られた効果を与える。害虫のライフサイクルの大部分が動物内で生じるのを考慮すると、動物を処置する試みにおいて内部処置が少なくともより長い時間帯を有する。イベルメクチン、アバメクチン、およびモキシデクチンなどのアベルメクチンは、ウマバエの内部処置に対する効果が証明されている。
【0005】
これらおよび他の内部薬剤の使用は有益であるが、代替または改良された製剤および方法が必要とされている。望ましい製剤および方法は代替の処置を与えるだけでなく、現在の処置の少なくとも一部の制限も克服するだろう。そのような制限としては、毒性および安全性、有効性(効果および期間)、および抵抗性に関する問題が挙げられる。一例として、現在の処置オプションには、アベルメクチンを含み、腸内線虫およびウマバエを殺傷する広範囲の製剤の使用が含まれる。しかしながら、線虫抵抗性に起因して、ベンズイミダゾールなどの他の抗線虫剤が使用されているが、それはウマバエ殺傷(boticidal)活性を有さないので、馬主はウマバエを抑制または処置するために別の薬剤を必要とする。また、内部処置の有益な使用に影響を与えるのは、投与様式および投与の反復を含む、投与障害である。多くの場合、動物にそうすることは不便および/または困難であるため、例えば、効果を維持しながら投与頻度を減少させることが望まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ウマバエに対処するための代替のオプションを提供するウマ科動物に使用するための方法および製剤を包含する。さらに、それらは、現在の薬剤の使用において確認されている制限の少なくとも一部を克服する。本発明は、有効量のスピノシンを動物に経口投与することを含む、ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を抑制または処置する方法、ならびに有効量のスピノシンおよび生理学的に許容可能な担体を含む、ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を経口抑制または処置するための医薬製剤を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
スピノシンは、天然由来の発酵産物である。それらは、サッカロポリスポラ・スピノサ(Saccharopolyspora spinosa)の培養によって産生されるマクロライドである。発酵は、スピノシンAおよびスピノシンD(A83543AおよびA8354Dとも呼ばれている)を含む、多くの因子を産生する。スピノシンAおよびスピノシンDは、殺虫剤として最も活性がある2つのスピノシンである。これら2つのスピノシン(65〜95%のスピノシンAおよび5〜35%のスピノシンB)から主になる製剤は「スピノサド(spinosad)」という商標名で市販されている。主要なスピノシンの因子である、スピノシンAは、優れたヒトおよび動物の安全性および毒性プロファイルを有することが知られている。
【0008】
各々のスピノシンは、2つの異なる糖、アミノ糖ホロサミンおよび天然糖2N,3N,4N−(トリ−O−メチル)ラムノースが結合しているまれな四環系の部分である12員の大環状環を有する。この特有の構造は、スピノシンを他の大環状化合物と分ける。
【0009】
スピノシンAは、S.スピノサ(spinosa)の発酵ブロスから単離され、同定された最初のスピノシンであった。発酵ブロスのその後の試験により、S.スピノサ(spinosa)が、スピノシンA〜J(A83543A〜J)と呼ばれる多くのスピノシンを産生することが明らかとなった。主要成分はスピノシンAおよびDである。K〜Wと文字が付けられているさらなるスピノシンは、S.スピノサ(spinosa)の変異株から同定されている。種々のスピノシンは、四環系上および2N,3N,4N−(トリ−O−メチル)ラムノース基上の選択された部位における、ホロサミン糖のアミノ基上の置換パターンの相違により特徴付けられている。
【0010】
Boeckらは、米国特許第5,362,634号明細書(1994年11月8日に公開);同第5,496,932号明細書(1996年3月5日に公開);および同第5,571,901号明細書(1996年11月5日に公開)において、スピノシンA〜HおよびJ(それらはA83543因子A、B、C、D、E、F、G、HおよびJと呼ばれる)、およびそれらの塩を記載している。Mynderseらは、米国特許第5,202,242号明細書(1993年4月13日に公開された)においてスピノシンL〜N(それらはA83543因子L、MおよびNと呼ばれている)、それらのN−ジメチル誘導体、およびそれらの塩を記載しており;Turnerらは、米国特許第5,591,606号明細書(1997年1月7日に公開)および同第5,631,155号明細書(1997年5月29日に公開)において、スピノシンQ〜T(それらは、A83543因子Q、R、SおよびT)、それらのN−ジメチル誘導体、およびそれらの塩を記載している。スピノシンK、O、P、U、V、WおよびYは、例えば、Carl V.DeAmicis,Jamed E.Dripps,Chris J.HattonおよびLaura I.Karr in American Chemical Society’s Symposium Series:Phytochemicals for Pest Control,Chapter 11,「Physical and Biological Properties of Spinosyns:Novel Marcolide Pest−Control Agents from Fermentation」,146〜154ページ(1997)により記載されている。
【0011】
スピネトラムは、25〜90%、好ましくは50〜90%の(2R,3aR,5aR,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bR)−2−(6−デオキシ−3−O−エチル−2,4−ジ−O−メチル−1−α−L−マンノピラノシルオキシ)−13−[(2R,5S,6R)−5−(ジメチルアミノ)テトラヒドロ−6−メチルピラン−2−イルオキシ]−9−エチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b−ヘキサデカヒドロ−14−メチル−1H−as−インダセノ[3,2−d]オキサシクロドデシン−7,15−ジオン(「ジヒドロ−Et−J」と称される)と、10〜75%、好ましくは10〜50%の(2R,3aR,5aS,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bS)−2−(6−デオキシ−3−O−エチル−2,4−ジ−O−メチル−1−α−L−マンノピラシルオキシ)−13−[(2R,5S,6R)−5−(ジメチルアミノ)テトラヒドロ−6−メチルピラン−2−イルオキシ]−9−エチル−2,3,3a,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b−テトラデカヒドロ−4,14−ジメチル−1H−as−インダセノ[3,2−o]オキサシクロドデシン−7,15−ジオン(「Et−L」と称される)との混合物についての一般名である(Podhorezら,米国特許出願第2008/0108800A1号明細書)。スピネトラムは、様々な作物において広範囲の害虫の長期間の抑制を与えると記載されている(Dow AgroSciences Spinetoram Technical Bulletin,2006年11月)。スピネトラムは、ナシ状果市場において殺虫剤としてニュージーランドにおいて登録されていると報告されている(「Dow AgroSciences Receives First Global Registration for Spinetoram Insecticide」,Dow AgroSciences Newsroom,Corporate News,2007年,8月10日)。
【0012】
本明細書で使用する場合、用語「スピノシン」または「スピノシン成分」とは、個々のスピノシン因子(スピノシンA、B、C、D、E、F、G、H、J、K、L、M、N、O、P、Q、R、S、T、U、V、WまたはY)、個々のスピノシン因子のN−ジメチル誘導体、それらの生理学的に許容可能な塩、またはそれらの組み合わせをいう。その用語はまた、スピネトラムまたはその生理学的に許容可能な塩を含む。
【0013】
スピノシンは本発明の方法および製剤にも有用な塩を形成するために反応できる。その塩は、塩調製のための標準的な手段を用いて調製される。例えば、スピノシンAは、適切な酸で中和されて、酸付加塩を生成できる。スピノシンの酸付加塩は特に有用である。代表的な好適な酸付加塩は、例えば、硫酸、塩酸、リン酸、酢酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、コール酸、パモン酸、粘液酸、グルタミン酸、ショウノウ酸、グルタル酸、グリコール酸、フタル酸、酒石酸、ギ酸、ラウリン酸、ステアリン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ソルビン酸、ピクリン酸、安息香酸、桂皮酸などの有機酸または無機酸のいずれかとの反応によって形成される塩を含む。
【0014】
ウマ科動物は、ウマ科(Equidae)ファミリーのメンバーであり、ウマ、ロバ、およびラバを含む。
【0015】
「抑制または処置」とは、ウマ科動物宿主において、現在の侵入を寛解もしくは除去するか、または侵入を予防することをいう。
【0016】
「有効量」とは、動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を抑制または処置するのに十分なスピノシンの量をいい、幼虫集団の測定可能な減少、および/または関連症状の数もしくは重症度の減少を引き起こすことを含む。さらに、そのような量は、処置されるウマ科動物において有害事象を全くまたはほとんど生じないべきである。当該技術分野に精通している当業者が理解しているように、この量は多くの要因に応じて変化するだろう。それらの要因としては、例えば、処置されるウマ科動物の種類、その体重および全身的な健康状態、および投薬レジメンが挙げられる。スピノシンについての範囲は、ウマ科動物の体重1kg当たり約1〜約100、望ましくは5〜50およびより望ましくは約10〜約20mgの範囲である。
【0017】
例えば、塩ならびに担体および構成要素などの製剤成分を参照して本出願に使用する場合、「生理学的に許容可能」とは、ウマ科動物に投与される場合、比較的無毒性かつ安全であることを意味する。
【0018】
本発明の製剤および方法はさらに、スピノシン成分と共に、ウマバエまたは他の害虫に対して活性を有する1種以上の他の活性成分を含む。そのような例としては、合成ピレスロイド、天然ピレチン(pyrethins)、有機リン酸塩、有機塩素化合物、カルバミン酸塩、ホルアミジン(foramidines)、アベルメクチン、ミルベマイシン、昆虫成長調整剤(キチン合成阻害剤、幼若ホルモン類似物質、および幼若ホルモンを含む)、ニトロメチレン、ピリジンおよびピラゾールが挙げられる。
【0019】
「経口製剤」とは、単独または上記の1種以上の他の種類の化合物と併用したスピノシン成分(複数も含む)が、経口によるウマ科動物に対する投与に適した製品または製剤に製剤化されることを意味する。これらの製品または製剤としては、限定されないが、錠剤、カプセル剤、液剤、ゲル、ペースト、経口スプレー、口腔製剤、粉剤、活性成分(複数も含む)を含有する動物飼料が挙げられる。一般に、そのような製剤は生理学的に許容可能な担体を含む。そのような担体は獣医学の技術分野において周知である。このような経口製剤におけるスピノシンの量は、0%超から95%、望ましくは0.1%〜60%、およびより望ましくは1%〜50%(全て重量パーセント)であり得る。好適な経口製剤の例は、約44.2%w/w、または452.8g/Lのスピノサドを含有する、Elector PSPである。
【0020】
「担体」は、製剤中の活性成分以外の任意の成分を説明するために本明細書で使用する。担体の選択は、特定の製剤、溶解度および安定度に対する担体の効果、ならびに投薬形態の性質などの要因にかなりの程度まで依存するだろう。担体の例は当該技術分野において周知であり、賦形剤、希釈剤、安定剤、および補助剤を含む。
【0021】
用語「単回投薬経口製剤」とは、長期間のウマバエの幼虫の侵入を効果的に抑制または処置する製剤の1回の経口投薬を意味する。用語「長期間」または「長期間作用する」とは、少なくとも7日間、好ましくは少なくとも2週間、およびより好ましくは少なくとも30日間を含む。用語「パルス投薬経口製剤」とは、分割した別個の投薬で目的とするスピノシンの全量の投与に適した経口製剤を意味し、通常、1日または2日間などの短期間にわたって投与される。パルス投薬は、治療的有用性が等しいかまたは実質的に等価であるが、全投薬が短期間にわたって1回より多い投薬で実施されるという点で単回投薬と対照をなす。例えば、目的とする全投薬は、1日または2日間の期間にわたって合計で目的とする用量になる、2回、3回または4回以上の別個の通常等しい用量を投与することによるパルス投薬であってもよい。代替として、パルス投薬は、目的とする全用量の単回投与により達成され、後で時間と共に放出されてもよい。パルス投薬のこのアプローチは、動態学に基づいて(例えば2、3、4またはそれ以上の時間ごと)、または胃腸管の位置に基づいて(例えば胃で50%、次いで小腸で50%)、時間と共に内部で放出される全用量の特定の部分を有することにより行われ得る。投与の容易性のため、単回経口投薬が好ましい。
【0022】
本発明は、ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を抑制または処置するための経口製剤、およびその使用に関し、該製剤は、経口投薬形態において、有効量のスピノシン、および生理学的に許容可能な担体を含む。製剤は、単回投薬経口製剤またはパルス投薬経口製剤であってもよい。望ましくは、単回投薬形態の場合、7日毎に1回だけ、より望ましくは2週間毎に1回だけ、および最も好ましくは30日毎に1回だけ投与される。また、ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を抑制または処置するための経口製剤を製造するためのスピノシンの使用も本発明に包含される。
【0023】
スピノサドを、胃に存在するウマバエの幼虫に自然感染したウマに投与する研究を実施した。この場合、ガステロフィルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis)が主なウマバエであり、胃カメラ検査により確認した場合、25匹以上の数の幼虫が動物に存在した。8頭のウマを研究に使用し、3つの処置群に分け、第1の処置群を2頭にし、残りの2つの群を各々3頭にした。
【0024】
0日目に全てのウマに投与し、第1の処置群は未処置(ネガティブコントロール)にし、20mlの水を経口で与えた。第2および第3の処置群には、それぞれ、10mg/kgおよび20mg/kgの経口用量のスピノサドを、胃管を介して送達される、Elector PSPを用いて与えた。0日目の投与後、胃カメラ検査およびウマバエカウントを7日目の全てのウマで実施した。2回目のウマバエのカウントを14日目に計画したが、これは、7日目に効果的に観察されたため実施しなかった。その動物を有害事象について観察した。ウマバエの自然侵入に対する効果を、スピノサドで処置した動物の各々について投薬前のウマバエの数と投薬後の数を比較することによって決定した。血液サンプルを0日目に投薬後4および8時間後にウマから得て、さらなる血液サンプルを投与後1、2、5、7、および14日目に得て、スピノサド濃度を測定した。
【0025】
有害事象は観察されず、算出した効果の割合は、第1の処置群と比較して、第2および第3の群のウマバエの数の90%減少であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を抑制または処置する方法であって、該動物に有効量のスピノシンを経口投与することを含む、方法。
【請求項2】
該ウマ科動物が、ウマである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該スピノシンが、スピノサドまたはその生理学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
該スピノサドまたはその生理学的に許容可能な塩が、少なくとも1種の他の活性成分と共に投与される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
該スピノサドまたはその生理学的に許容可能な塩が、生理学的に許容可能な担体と共に投与される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
該投与が、単回投薬で実施される、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
該スピノシンが、ウマ科動物の体重1kg当たり約1〜100mgの量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該スピノサドまたはその生理学的に許容可能な誘導体もしくは塩が、ウマ科動物の体重1kg当たり約5〜50mgの量で投与される、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
該量が、ウマ科動物の体重1kg当たり約10〜約20mgである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
該ウマバエの幼虫が、ガステロフィルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis)、ガステロフィルス・ナサリス(Gasterophilus nasalis)、またはガステロフィルス・ハエモルホリダリス(Gasterophilus haemorrhoidalis)である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
該量が、該ウマ科動物の体重1kg当たり1〜100mgである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該投与が、錠剤、カプセル剤、ボーラス、液剤、懸濁剤、またはエリキシル剤の形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
該スピノシンが、スピネトラムまたはその生理学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ウマ科動物の胃腸管におけるウマバエの幼虫を抑制または処置するための単回投薬または複数回投薬経口製剤であって、該製剤は、経口投薬形態で、有効量のスピノシンと、生理学的に許容可能な担体とを含む、製剤。
【請求項15】
該製剤が、単回投薬製剤であり、該ウマ科動物の体重1kg当たり5〜50mgのスピノシンを含む、請求項14に記載の製剤。
【請求項16】
該スピノシンが、スピノサドまたはその生理学的に許容可能な塩である、請求項15に記載の製剤。
【請求項17】
該ウマ科動物が、ウマである、請求項16に記載の製剤。
【請求項18】
該製剤が、少なくとも7日間ごとに1回だけの投与に適する、請求項18に記載の製剤。
【請求項19】
該製剤が、2週間ごとに1回だけの投与に適する、請求項18に記載の製剤。
【請求項20】
該製剤が、30日ごとに1回だけの投与に適する、請求項19に記載の製剤。
【請求項21】
該製剤が、さらなる活性成分を含む、請求項17に記載の製剤。
【請求項22】
該製剤が、該ウマの体重1kg当たり約10〜約20mgの該スピノサド、またはその生理学的に許容可能な塩を含む、請求項18に記載の製剤。
【請求項23】
該スピノシンが、スピネトラムまたはその生理学的に許容可能な塩である、請求項14に記載の製剤。

【公表番号】特表2013−518045(P2013−518045A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550108(P2012−550108)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2011/021837
【国際公開番号】WO2011/091122
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(594197872)イーライ リリー アンド カンパニー (301)
【Fターム(参考)】